JPH0128099B2 - - Google Patents

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JPH0128099B2
JPH0128099B2 JP57039504A JP3950482A JPH0128099B2 JP H0128099 B2 JPH0128099 B2 JP H0128099B2 JP 57039504 A JP57039504 A JP 57039504A JP 3950482 A JP3950482 A JP 3950482A JP H0128099 B2 JPH0128099 B2 JP H0128099B2
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JP
Japan
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zro
monoclinic
ceramic coating
cubic
Prior art date
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Application number
JP57039504A
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English (en)
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JPS58157974A (ja
Inventor
Hiroshi Watanabe
Mitsuo Chikazaki
Hiroshi Fukui
Kosuke Nakamura
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミツクスコーテイング用粉末およ
びセラミツクスコーテイング層を有する金属部材
に関するものである。 〔従来の技術〕 ガスタービン材料等の金属部材のセラミツクス
コーテイングに関して、Y2O3安定化ジルコニア
(ZrO2)粉末をプラズマ容射法で金属材料表面に
溶着する方法が知られている。部分安定化ジルコ
ニアとは、立方晶ジルコニアと単斜晶ジルコニア
が混在したジルコニア系セラミツクスのことをい
う。立方晶と単斜晶混合の部分安定化ジルコニア
の製法は、ジルコニア粉末に例えばY2O3の粉末
を所定量(5〜12重量%)添加して焼結すれば得
られる。Y2O3の含有量が過多では立方晶ジルコ
ニアのみが得られ、逆にY2O3の含有量が過少で
は単斜晶ジルコニアのみが得られ、いずれも部分
安定化ジルコニアとならない。 周知の如くY2O3安定化ZrO2はY2O3量が12wt
%以上になると立方晶単相になり1000℃以上でも
変態が起こらない安定化ZrO2となるが、この安
定化ZrO2には熱膨張係数が大きく耐熱衝撃性が
あまり良くないという問題がある。一方、Y2O3
量を少なくし立方晶ZrO2の一部を単斜晶ZrO2
した混合組織の部分安定化ZrO2は熱膨張係数が
立方晶単相のものよりも低く耐熱衝撃性が大きい
ことが知られている(1979.1.24、NASA)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら単斜晶ZrO2は1000℃で単斜晶
正方晶の変態にともなう大きな寸法変化があるの
で、使用温度が1000℃を越える場合には耐熱衝撃
性が著しく低下するという欠点があつた。 本発明の目的は上記の欠点を解決し、1000℃以
上でも大きな耐熱衝撃性を有するセラミツクスコ
ーテイング用粉末及びそれを用いたコーテイング
層を有する金属部材を提供することにある。 〔問題点を解決しようとする手段〕及び〔作用〕 本題第1の発明は、5〜12重量%のY2O3また
は3〜6重量%のCaOの少なくとも一種を含んで
なる立方晶と単斜晶混合の部分安定化ジルコニア
と、0.2〜2重量%のSiO2または0.05〜0.8重量%
のAl2O3の少なくとも一種とからなることを特徴
とするセラミツクスコーテイング用粉末である。 ここで、セラミツクコーテイング用粉末とは、
部分安定化ジルコニア及びSiO2等の各粉末を混
合し、それを焼結し、その焼結体を粉砕して微粉
末にしたものである。 また、本願第2の発明は、セラミツクスコーテ
イング層を含む皮膜が表面に形成された金属部材
であつて、前記セラミツクスコーテイングの成分
組成は5〜12重量%のY2O3または3〜6重量%
のCaOの少なくとも一種を含んでなる部分安定化
ジルコニアと、0.2〜2重量%のSiO2または0.05
〜0.8重量%のAl2O3の少なくとも一種とよりなる
ことを特徴とするセラミツクスコーテイング層を
有する金属部材である。 上記本発明の構成において、部分安定化ZrO2
にZrO2の単斜晶正方晶の変態を抑制する物質
を含有せしめることによつて、部分安定化ZrO2
中の単斜晶の1000℃における急激な寸法変化を抑
制し、部分安定化ZrO2の耐熱衝撃性を高めるこ
とができる。 このようにZrO2の単斜晶正方晶の変態が抑
制される原因について、明確ではないが、SiO2
あるいはAl2O3などがZrO2の境界に入り応力緩和
の役目をし、単斜晶ZrO2が変態しても混合物全
体としては大きな寸法変化を生じないことが推察
される。 なお、立方晶ZrO2と単斜晶ZrO2の混合比は、
単斜晶ZrO2を5〜40%、好ましくは10〜30%程
度にするのが適当である。 ZrO2の単斜晶正方晶変態を抑制する物質と
しては、上記のSiO2、Al2O3の他、各種のものが
採用されうるが、SiO2、Al2O3が特に好適であ
る。 SiO2、Al2O3は少なくとも一方が含有されれば
よく、双方が添加されてもよい。SiO2、Al2O3
好適な含有範囲は、それぞれ0.2〜2重量%、
0.05〜0.8重量%である。SiO2、Al2O3の含有量が
多いと、ZrO2との複合材となつてしまい、ZrO2
の特性である耐食性、断熱性が低下し、コーテイ
ング層の強度が低下する。逆に、SiO2、Al2O3
含有量が少ないと、応力緩和の程度が小さくな
る。すなわち、SiO2、Al2O3の含有範囲を上記値
にすることにより、部分安定化ジルコニアの特性
を劣化することなく、コーテイング層の耐熱衝撃
性を増大させることができる。 なお、ZrO2を安定化するには、ZrO2に固溶す
るY2O3、CaO等周知の各種のものが採用される
が、Y2O3、CaOを用いる場合の好適な含有量は
Y2O3は5〜12重量%、CaOは3〜6重量%であ
る。 Y2O3、CaOの場合、含有量が少ないとZrO2
単斜晶単相となる。 これらの組成を有する粉末は、例えば調合→焼
結→粉砕→整粒などの工程によつて製造される。 しかして、このセラミツクスコーテイング用粉
末を用いて金属部材にコーテイングするにはプラ
ズマ溶射手段が好適であるが、その他の手段も採
用可能である。 金属部材表面にコーテイングするに際しては、
セラミツクス層と金属母相との間に結合力を高め
る中間層を形成するようにすれば好ましい。 このようなセラミツクスコーテイング層を形成
するに好適な実機部材としては、耐熱性、耐摩耗
性、あるいは耐食性を要求される部材が挙げられ
る。具体的には例えば燃焼器ライナー、ガスター
ビンブレード、同ノズル等、が挙げられる。 〔実施例〕 次に本発明の実施例について説明する。 試料として従来から知られた立方晶単相の
ZrO2、立方晶と単斜晶混合の部分安定化ZrO2
および本発明に係るZrO2の3種を用いた。これ
ら3種のZrO2焼結体のおのおのについて熱膨張
を測定した。また、耐熱合金板に粉末をプラズマ
溶射したものについて熱衝撃試験を行つた。 第1図は試料作成過程を示す図である。図示の
如くZrO2、Y2O3、SiO2、Al2O3の各粉末を規定
量混合し1650℃で焼結して、立方晶と単斜晶混合
の部分安定化ジルコニアであつて、単斜晶ジルコ
ニアが立方晶のものに変態するのを抑制する物質
(SiO2、Al2O3)を含有させた焼結体とした後、
熱膨張測定用試料を加工した。大きさは3×3×
20mmである。また、焼結体を粉砕し微分末にした
後耐熱合金板にプラスマ溶射によりコーテイング
処理して熱衝撃試片とした。 第1表は用いた試料の詳細である。Y2O316%
のもの()は100%立方晶、Y2O37%のもの
()は単斜晶と立方晶の混合比が0.25である。
本発明のもの()はY2O3以外に0.5%SiO2、0.1
%Al2O3を添加したものである。第2図は第1表
の〜の3種のセラミツクスの昇温過程におけ
る熱膨張量である。立方晶単相のもの()は、
立方晶と単斜晶の混合組織のもの(、)に比
べて熱膨張量が大きい。また立方晶と単斜晶混合
のもの()は1000℃で変態にともなう大きな寸
法変化があるが、発明材()ではそれがほとん
どなくなつていることが認められる。
【表】 第3図は、熱衝撃試験片で上記3種のセラミツ
クス粉末を200mmφ×3mmtの母材耐熱合金板に溶
射したものである。セラミツクスコーテイング層
10の厚さは300μである。母材30とセラミツ
クス層10との間には結合力を高めるためNi−
Cr−Al−Yの粉末を溶射して中間層20を形成
し中間層の厚さは100μとした。 第2表は上記3種の試験片の熱衝撃試験結果で
ある。熱衝撃試験は990℃←→100℃、および1095℃
←→100℃の2条件で流動床式熱衝撃試験を行つた。
従来材同志を比較すると立方晶単相のもの()
は、立方晶と単斜晶混合のもの()に比べ明ら
かに耐熱衝撃性が劣ることがわかる。また、変態
点以下の990℃←→100℃では立方晶と単斜晶の混合
組織の方(、)が本発明のもの()に比べ
てわずかにすぐれているが、変態点以上の1095℃
←→100℃では本発明材の方が明らかにすぐれてい
る。
【表】 なおSiO2あるいはAl2O3の単独添加でも同様の
効果が得られることを確認している。 以上の通り本発明に係るセラミツクスコーテイ
ング用粉末は、耐熱衝撃性にすぐれる。またこの
粉末を用いたセラミツクスコーテイング層を含む
皮膜が形成された金属部材は耐熱衝撃性に優れる
とともに、耐熱性、耐摩耗性、耐食性が高めら
れ、特に1000℃以上となる部分に用いる部材とし
て有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はセラミツクス粉末及び熱膨張測定用試
料の作成過程を示す図、第2図は昇温過程におけ
るセラミツクスの熱膨張量を示すグラフ、第3図
は熱衝撃試験片の断面図である。 10……セラミツクス層、20……中間層、3
0……母材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1.5〜12重量%のY2O3または3〜6重量%の
    CaOの少なくとも一種を含んでなる立方晶と単斜
    晶混合の部分安定化ジルコニアと、0.2〜2重量
    %のSiO2または0.05〜0.8重量%のAl2O3の少なく
    とも一種とを成分とする焼結体を粉砕したもので
    あるセラミツクスコーテイング用粉末。 2 セラミツクスコーテイング層を含む皮膜が表
    面に形成された金属部材であつて、前記セラミツ
    クスコーテイング層の成分組成は5〜12重量%の
    Y2O3または3〜6重量%のCaOの少なくとも一
    種を含んでなる部分安定化ジルコニアと、0.2〜
    2重量%のSiO2または0.05〜0.8重量%のAl2O3
    少なくとも一種とよりなることを特徴とするセラ
    ミツクスコーテイング層を有する金属部材。
JP57039504A 1982-03-15 1982-03-15 セラミツクスコ−テイング用粉末及びセラミツクスコ−テイング層を有する金属部材 Granted JPS58157974A (ja)

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JP57039504A JPS58157974A (ja) 1982-03-15 1982-03-15 セラミツクスコ−テイング用粉末及びセラミツクスコ−テイング層を有する金属部材

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JPS58157974A JPS58157974A (ja) 1983-09-20
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