JP2584259B2 - セラミックスの接合方法 - Google Patents

セラミックスの接合方法

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JP2584259B2 JP62303714A JP30371487A JP2584259B2 JP 2584259 B2 JP2584259 B2 JP 2584259B2 JP 62303714 A JP62303714 A JP 62303714A JP 30371487 A JP30371487 A JP 30371487A JP 2584259 B2 JP2584259 B2 JP 2584259B2
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英純 加藤
永野  孝幸
誠 三保家
史博 若井
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Suzuki Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明はイットリアで部分安定化されたジルコニアセ
ラミックスと、それ以外のジルコニアセラミックスもし
くはジルコニアを含むセラミックスとを接合する方法に
関する。
b. 従来の技術 イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミック
スは、室温で正方晶ジルコニアが安定に存在し、正方晶
が単斜晶に応力誘起変態するため高強度,高靭性セラミ
ックスとして構造材料への適用が期待されている。
またセラミックス同志の拡散による接合は従来から行
われている。
c. 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、イットリアで部分安定化されたジルコ
ニアセラミックスは、200〜300℃という比較的低い温度
で大気中にさらされると表面の正方晶が単斜晶に変態し
てしまい、その強度及び靭性は著しく低下する。この劣
化現象は表面から生じ、徐々に内部に進行するため大気
中の成分が関係しているものと考えられている。そのた
め、イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミッ
クスの構造材料としての応用範囲はかなり限定されてい
る。
また、セラミックス同志の拡散による接合は従来から
行われているが、従来の技術では接合面における接触面
積を大きくするために平滑な接合面と大きな圧力を必要
とし、迅速な接合が行えないという問題点があった。
d. 問題点を解決するための手段 本発明は前記事情に鑑み、従来の問題点を解決しよう
とするもので、イットリアで部分安定化されたジルコニ
アセラミックスの表面に対して200〜300℃の温度での熱
劣化が著しくない、その他のジルコニアセラミックスも
しくはジルコニアを含むセラミックスを容易かつ確実に
接合することができる方法を提供しようとするものであ
り、イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミッ
クスが1000℃以上の温度において容易に塑性変形するこ
とを利用し、該温度で塑性変形させて接合面での接触面
積を増大させるとともに拡散によりそれ以外の前記ジル
コニアセラミックスもしくはジルコニアを含むセラミッ
クスと接合する接合方法を提供するものである。
すなわち本発明は、イットリアで部分安定化されたジ
ルコニアセラミックスを温度1000℃以上1600℃以下、応
力15kg/mm2以下かつ歪速度10-3/sec以下の条件で塑性変
形させて、それ以外のジルコニアセラミックスもしくは
ジルコニアを含む複合セラミックスと拡散により接合す
ることを特徴とするセラミックスの接合方法である。
本発明の対象となるイットリア(Y2O3)で部分安定化
されたジルコニア(ZrO2)セラミックスは、イットリア
が6モル%未満で、2モル%以上のものを用いる。これ
らの範囲外のものでは好ましい強度,靭性がえられな
い。
また、このセラミックスの結晶粒径は2μm以下であ
ることが好ましく、1μm以下であることがより好まし
い。結晶粒径が2μmを超える場合は塑性変形に時間が
かゝり、加圧中にクラックが生じ易いからである。
接合する温度は1000℃以上1600℃以下とする。接合温
度が1000℃未満である場合は容易に塑性変形せず、ま
た、1600℃を超える温度になると結晶の粒成長が著し
く、強くなるからである。
加圧時の変形速度(歪速度)は1×10-3/sec以下とす
る。変形速度が1×10-3/secより速いと結晶粒界にキャ
ビティの生成及び成長が著しくなり強度が低下するから
である。
加圧時の変形応力は15kg/mm2以下とする。変形応力が
15kg/mm2より大きいと加圧中にクラックが生ずるからで
ある。
温度200〜300℃での熱劣化が著しくないジルコニアセ
ラミックスもしくはジルコニアを含むセラミックスとし
ては、マグネシア,カルシア,セリアをそれぞれ固溶し
たジルコニアセラミックスおよびジルコニア/アルミ
ナ,ジルコニア/ムライト,ジルコニア/窒化珪素など
の複合セラミックス、さらにこれらに炭化珪素粒子ある
いは炭化珪素ファイバー,ウィスカーを添加したもの等
が例示される。
前記各条件にもとずく接合方法によってイットリアで
部分安定化されたジルコニアセラミックスの表面に、そ
れ以外のジルコニアセラミックスもしくはジルコニアを
含む複合セラミックスが充分な接合強度をもって接合で
きた。
e. 実施例 以下、実施例を示し本発明の特徴とするところをより
一層明らかにする。
実施例1 冷間静水圧プレスにより成形され、大気中1500℃で焼
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、アルゴン中1500℃、10
0MPaで熱間静水圧プレスにより焼結されたアルミナを20
重量%含んだイットリア3モル%固溶ジルコニア/アル
ミナ複合セラミックス(同25×20×15mm)とを第1図に
示す要領で当接し接合した。
接合条件は大気中1450℃、圧縮速度0.05mm/min、変形
量2mm(加圧方向)とした。また接合前の曲げ強度は部
分安定化ジルコニアが約1000kg/mm2、ジルコニア/アル
ミナ複合セラミックスか約220kg/mm2であった。
接合強度を求めるため接合体を加工して3×4×40mm
の曲げ試験片を作りJISR1601に定める方法に従って4点
曲げ試験を行ったところ接合面からは破壊しなかった。
破壊荷重から接合面にかかった最大応力を計算すると約
70kg/mm2であり、接合強度はそれ以上と推定できる。し
たがって接合強度は部分安定化ジルコニア単味の曲げ強
度の70%以上という高い値が得られた。
実施例2 冷間静水圧プレスにより成形され、大気中1500℃で焼
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、冷間静水圧プレスによ
り成形され大気中1600℃で焼結されたセリア12モル%固
溶部分安定化ジルコニア(同25×20×15mm)とを接合し
た。
接合条件は大気中1450℃、圧縮速度0.05mm/min、変形
量2mm(加圧方向)とした。また接合前の曲げ強度はイ
ットリア固溶のものが約100kg/mm2、セリア固溶のもの
が約50kg/mm2であった。
実施例1と同様な方法により接合強度を求めたところ
約40kg/mm2という高い接合強度が得られた。
実施例3 冷間静水圧プレスにより成形され、大気中1500℃で焼
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、冷間静水圧プレスによ
り成形され大気中で1500℃で焼結されたマグネシア9モ
ル%固溶部分安定化ジルコニア(同25×20×15mm)とを
接合した。
接合条件は大気中1450℃、圧縮速度0.05mm/min、変形
量2mm(加圧方向)とした。接合前の曲げ強度はイット
リア固溶のものが約100kg/mm2、マグネシア固溶のもの
が約60kg/mm2であった。
実施例1と同様な方法により接合強度を求めたところ
約50kg/mm2という高い接合強度が得られた。
f. 発明の効果 1) イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミ
ックスは高強度,高靭性でありながら200〜300℃での劣
化現象のため構造材料として使用できる範囲がかなり限
定されていたが、前記本発明の方法によって熱劣化の著
しくない他のセラミックスを充分な強度をもって接合す
ることができ、したがってその表面からの劣化を少なく
することが可能となった。よって構造材料としての適用
範囲が大幅に拡大し、工業的価値は極めて大きい。
2) 本発明の方法においては、塑性変形により接触面
積が急速に増加するため、従来の拡散接合に比較してす
ばやく接合でき接合面の面粗さの影響も少ない。したが
って従来のように特に平滑な接合面を必要とせず、かつ
加工時間が短縮できる。しかも低い応力で容易に変形す
るため加工に要する圧力も小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るセラミックスの接合方法の実施例
における接合要領の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若井 史博 愛知県名古屋市北区名城2丁目2番 城 北住宅1―51号 審査官 近野 光知 (56)参考文献 特開 昭62−108779(JP,A) 特公 昭43−4515(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イットリアで部分安定化されたジルコニア
    セラミックスを温度1000℃以上1600℃以下、応力15kg/m
    m2以下かつ歪速度10-3/sec以下の条件で塑性変形させ
    て、それ以外のジルコニアセラミックスもしくはジルコ
    ニアを含む複合セラミックスと拡散により接合すること
    を特徴とするセラミックスの接合方法。
  2. 【請求項2】前記イットリアで部分安定化されたジルコ
    ニアセラミックスはイットリアが6モル%未満で、結晶
    粒径が2μm以下であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1)項に記載のセラミックスの接合方法。
  3. 【請求項3】前記ジルコニアセラミックスもしくはジル
    コニアを含む複合セラミックスとして、マグネシア,カ
    ルシア,セリアをそれぞれ固溶したジルコニアセラミッ
    クスおよびシルコニア/アルミナ,ジルコニア/ムライ
    ト,ジルコニア/窒化珪素の各複合セラミックス、並び
    にこれらに炭化珪素粒子、あるいは炭化珪素ファイバ
    ー,ウイスカーを添加したものであることを特徴とする
    特許請求の範囲第1)項に記載のセラミックスの接合方
    法。
JP62303714A 1987-12-01 1987-12-01 セラミックスの接合方法 Expired - Lifetime JP2584259B2 (ja)

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JPH01145382A JPH01145382A (ja) 1989-06-07
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