JP2584259B2 - セラミックスの接合方法 - Google Patents
セラミックスの接合方法Info
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Description
ラミックスと、それ以外のジルコニアセラミックスもし
くはジルコニアを含むセラミックスとを接合する方法に
関する。
スは、室温で正方晶ジルコニアが安定に存在し、正方晶
が単斜晶に応力誘起変態するため高強度,高靭性セラミ
ックスとして構造材料への適用が期待されている。
われている。
ニアセラミックスは、200〜300℃という比較的低い温度
で大気中にさらされると表面の正方晶が単斜晶に変態し
てしまい、その強度及び靭性は著しく低下する。この劣
化現象は表面から生じ、徐々に内部に進行するため大気
中の成分が関係しているものと考えられている。そのた
め、イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミッ
クスの構造材料としての応用範囲はかなり限定されてい
る。
行われているが、従来の技術では接合面における接触面
積を大きくするために平滑な接合面と大きな圧力を必要
とし、迅速な接合が行えないという問題点があった。
とするもので、イットリアで部分安定化されたジルコニ
アセラミックスの表面に対して200〜300℃の温度での熱
劣化が著しくない、その他のジルコニアセラミックスも
しくはジルコニアを含むセラミックスを容易かつ確実に
接合することができる方法を提供しようとするものであ
り、イットリアで部分安定化されたジルコニアセラミッ
クスが1000℃以上の温度において容易に塑性変形するこ
とを利用し、該温度で塑性変形させて接合面での接触面
積を増大させるとともに拡散によりそれ以外の前記ジル
コニアセラミックスもしくはジルコニアを含むセラミッ
クスと接合する接合方法を提供するものである。
ルコニアセラミックスを温度1000℃以上1600℃以下、応
力15kg/mm2以下かつ歪速度10-3/sec以下の条件で塑性変
形させて、それ以外のジルコニアセラミックスもしくは
ジルコニアを含む複合セラミックスと拡散により接合す
ることを特徴とするセラミックスの接合方法である。
されたジルコニア(ZrO2)セラミックスは、イットリア
が6モル%未満で、2モル%以上のものを用いる。これ
らの範囲外のものでは好ましい強度,靭性がえられな
い。
ることが好ましく、1μm以下であることがより好まし
い。結晶粒径が2μmを超える場合は塑性変形に時間が
かゝり、加圧中にクラックが生じ易いからである。
度が1000℃未満である場合は容易に塑性変形せず、ま
た、1600℃を超える温度になると結晶の粒成長が著し
く、強くなるからである。
る。変形速度が1×10-3/secより速いと結晶粒界にキャ
ビティの生成及び成長が著しくなり強度が低下するから
である。
15kg/mm2より大きいと加圧中にクラックが生ずるからで
ある。
ラミックスもしくはジルコニアを含むセラミックスとし
ては、マグネシア,カルシア,セリアをそれぞれ固溶し
たジルコニアセラミックスおよびジルコニア/アルミ
ナ,ジルコニア/ムライト,ジルコニア/窒化珪素など
の複合セラミックス、さらにこれらに炭化珪素粒子ある
いは炭化珪素ファイバー,ウィスカーを添加したもの等
が例示される。
部分安定化されたジルコニアセラミックスの表面に、そ
れ以外のジルコニアセラミックスもしくはジルコニアを
含む複合セラミックスが充分な接合強度をもって接合で
きた。
一層明らかにする。
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、アルゴン中1500℃、10
0MPaで熱間静水圧プレスにより焼結されたアルミナを20
重量%含んだイットリア3モル%固溶ジルコニア/アル
ミナ複合セラミックス(同25×20×15mm)とを第1図に
示す要領で当接し接合した。
量2mm(加圧方向)とした。また接合前の曲げ強度は部
分安定化ジルコニアが約1000kg/mm2、ジルコニア/アル
ミナ複合セラミックスか約220kg/mm2であった。
の曲げ試験片を作りJISR1601に定める方法に従って4点
曲げ試験を行ったところ接合面からは破壊しなかった。
破壊荷重から接合面にかかった最大応力を計算すると約
70kg/mm2であり、接合強度はそれ以上と推定できる。し
たがって接合強度は部分安定化ジルコニア単味の曲げ強
度の70%以上という高い値が得られた。
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、冷間静水圧プレスによ
り成形され大気中1600℃で焼結されたセリア12モル%固
溶部分安定化ジルコニア(同25×20×15mm)とを接合し
た。
量2mm(加圧方向)とした。また接合前の曲げ強度はイ
ットリア固溶のものが約100kg/mm2、セリア固溶のもの
が約50kg/mm2であった。
約40kg/mm2という高い接合強度が得られた。
結されたイットリア3モル%固溶部分安定化ジルコニア
(供試材寸法25×20×15mm)と、冷間静水圧プレスによ
り成形され大気中で1500℃で焼結されたマグネシア9モ
ル%固溶部分安定化ジルコニア(同25×20×15mm)とを
接合した。
量2mm(加圧方向)とした。接合前の曲げ強度はイット
リア固溶のものが約100kg/mm2、マグネシア固溶のもの
が約60kg/mm2であった。
約50kg/mm2という高い接合強度が得られた。
ックスは高強度,高靭性でありながら200〜300℃での劣
化現象のため構造材料として使用できる範囲がかなり限
定されていたが、前記本発明の方法によって熱劣化の著
しくない他のセラミックスを充分な強度をもって接合す
ることができ、したがってその表面からの劣化を少なく
することが可能となった。よって構造材料としての適用
範囲が大幅に拡大し、工業的価値は極めて大きい。
積が急速に増加するため、従来の拡散接合に比較してす
ばやく接合でき接合面の面粗さの影響も少ない。したが
って従来のように特に平滑な接合面を必要とせず、かつ
加工時間が短縮できる。しかも低い応力で容易に変形す
るため加工に要する圧力も小さくてすむ。
における接合要領の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】イットリアで部分安定化されたジルコニア
セラミックスを温度1000℃以上1600℃以下、応力15kg/m
m2以下かつ歪速度10-3/sec以下の条件で塑性変形させ
て、それ以外のジルコニアセラミックスもしくはジルコ
ニアを含む複合セラミックスと拡散により接合すること
を特徴とするセラミックスの接合方法。 - 【請求項2】前記イットリアで部分安定化されたジルコ
ニアセラミックスはイットリアが6モル%未満で、結晶
粒径が2μm以下であることを特徴とする特許請求の範
囲第1)項に記載のセラミックスの接合方法。 - 【請求項3】前記ジルコニアセラミックスもしくはジル
コニアを含む複合セラミックスとして、マグネシア,カ
ルシア,セリアをそれぞれ固溶したジルコニアセラミッ
クスおよびシルコニア/アルミナ,ジルコニア/ムライ
ト,ジルコニア/窒化珪素の各複合セラミックス、並び
にこれらに炭化珪素粒子、あるいは炭化珪素ファイバ
ー,ウイスカーを添加したものであることを特徴とする
特許請求の範囲第1)項に記載のセラミックスの接合方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62303714A JP2584259B2 (ja) | 1987-12-01 | 1987-12-01 | セラミックスの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62303714A JP2584259B2 (ja) | 1987-12-01 | 1987-12-01 | セラミックスの接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01145382A JPH01145382A (ja) | 1989-06-07 |
JP2584259B2 true JP2584259B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17924369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62303714A Expired - Lifetime JP2584259B2 (ja) | 1987-12-01 | 1987-12-01 | セラミックスの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584259B2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-01 JP JP62303714A patent/JP2584259B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01145382A (ja) | 1989-06-07 |
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