JPH1192245A - 中間材により接合したセラミックス部材およびその接合方法 - Google Patents
中間材により接合したセラミックス部材およびその接合方法Info
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Abstract
ア、アルミナ−ジルコニア、ジルコン、ムライとからな
る同種または異種のセラミックス材同士が中間材によっ
て接合されてなるセラミックス部材であって、該中間材
は、イットリアを2〜4モル%含有する正方晶ジルコニ
ア粉末またはこれとアルミナとの複合材の粉末を接合時
にその超塑性を利用して固相焼結を促進したものである
と共に焼結により生成した多結晶体を超塑性流動させて
形成したものである、厚さ5〜100μmの層からなる
接合強度の大きいセラミックス部材とその製法。
Description
家電製品、医療機器等の各種の機器、装置、部品、構造
材等に用いられるセラミックス材、特にアルミナ、窒化
珪素、サイアロン、ジルコニア、アルミナ−ジルコニ
ア、ジルコン(ZrO2 ・SiO2 )、ムライトからな
る同種または異種のセラミックス材同士を固相接合した
セラミックス材およびその接合方法に関する。
合するためには、一方のセラミックス材と他方のセラミ
ックス材との間にろう材や金属箔を挿入したり、接合面
をメタライズ処理して中間層を設けた後で加熱、加圧す
ることによって接合する方法や、中間層なしで直接接合
する固相接合法が用いられているが、中間層を介して接
合した場合、接合部の強度、特に高温接合強度が母材に
比較して弱く、高温強度や信頼性の点で必ずしも充分で
はない。中間材としてセラミックス粉末を用いる方法も
あるが、かなりの高温、高圧力、長接合時間が必要であ
る。例えば、窒化珪素の場合は、1800℃−3GPa
−60min、アルミナの場合は、1650℃−100
MPa−60minの条件が必要である。接合部に中間
材を用いずにホットプレスやHIPにより直接接合する
方法では、大型の設備が必要で、接合部材の塑性変形の
ために寸法精度の低下が避けられない。
組織からなる粒径2μm以下のAl203/TiC複合材
を用い、これを真空中で超塑性発現域まで昇温したあと
圧縮変形させる方法が公知である(特開平4−2950
64号公報)。また、微細結晶粒セラミックス、微細結
晶粒金属との混合組成(具体的には3モル%イットリア
含有ジルコニアとアルミナとの混合組成を常圧焼結した
もの)の組成割合を傾斜させてなる複数の材料を用意
し、これらを組成割合の傾斜順に重層せしめたあと、超
塑性を発現する温度域にて加圧することにより複数の層
を一体に接合・成形する方法も公知である(特開平2−
217246号公報)。このように、接合部材の片方ま
たは両方が超塑性を発現するセラミックスの場合、大変
良好な接合が達成されるが、超塑性部材であるために被
接合部材の大変形がともなう問題がある。
の接合に3モル%イットリア含有正方晶ジルコニア多結
晶体の板状体を中間材として用いて、中間材は超塑性を
発現するが、被接合材のアルミナはほとんど全く塑性変
形を生じない条件下で接合を行うと、従来よりかなりの
低温、低圧力、短時間(1450℃−8MPa−20m
in)で被接合部材を永久変形させることなく、優れた
固相接合を達成出来ることを見い出し、既に報告してい
る(「日本機械学会・精密工学会日立地方講演会講演論
文集」第37〜39頁,1992年、「日本機械学会・
精密工学会茨城講演会講演論文集」第64〜65頁,1
994年、「日本機械学会機械材料・材料加工技術講演
会講演論文集」第4巻,第131〜132頁,1996
年、「Proc.1st.Int.Conf.on P
rocessing Mater.for Prope
rties」Ed.by H.Henein et a
l.,The MMMS,pp.269−272,19
93、「Materials Science For
um」vols.170/172,pp.427−43
2,1994、「Proc.IUMRS−ICA−′9
4」pp.683−688,1994)。この方法は、
被接合部材の表面粗さが多少大きくても適用できること
も特長の1つである。
した中間材に超塑性を発現するセラミックス多結晶体の
板状体を用いてアルミナの固相接合を行う方法では、曲
面を有する被接合部材への適用は難しく、かつ中間材の
作製コストがかなり割高である。さらに、上記の接合方
法は被接合材がアルミナの場合に適しているが、アルミ
ナ以外の窒化珪素、サイアロン等を被接合部材とした同
種または異種材料間の接合強度の大きい汎用性がある接
合方法の開発が求められている。また、上記の特開平2
−217246号公報に示される方法では、材料の接触
面をダイヤモンドホイールで表面粗さRmax2μm程
度に平滑に研削することとしているが、被接合部材の表
面粗さが相当に大きくても適用できる接合法であれば曲
面等の複雑形状の部品の研削等の煩雑で費用のかかる工
程を省略出来る。
塑性を発現するセラミックスの粉末を用いた場合、被接
合材には塑性変形を生じさせず、中間材となる粉末とそ
の焼結体に十分な超塑性変形を生じさせることのできる
焼結温度、接合温度、接合圧力および接合時間が存在
し、超塑性の特長である低変形応力、大塑性変形能を利
用して、粉末の焼結と同時に被接合部材の表面粗さを中
間材の超塑性流動により埋めることにより強力な接合を
行うことができ、上記の課題が解決できることを見出し
た。
ックス材同士が中間材によって接合されてなるセラミッ
クス部材の製造方法であって、ジルコニア系セラミック
スとして公知の正方晶ジルコニア多結晶(Tetrag
onal ZirconiaPolycrystal、
以下「TZP」という)にイットリア(Y2O3)を2〜
4モル%固溶含有させた正方晶ジルコニア(以下、適宜
「Y−TZP」という)粉末またはTZPとアルミナと
の複合材(以下、適宜「Y−TZP/Al2O3」とい
う)の粉末を、接合後の中間材の厚さが所定の値となる
ような分量だけ被接合材と被接合材との間に配置後、5
0〜150MPa、好ましくは100MPaで粉末を圧
密化し、ついで当該粉末が超塑性を発現する高温、すな
わち1350℃〜1600℃、好ましくは1400〜1
550℃の接合温度範囲に加熱し、2〜20MPa、好
ましくは4〜10MPaの圧力を5〜60分、好ましく
は20〜40分加えることを特徴とする。
MPa以下の圧力では焼結および超塑性流動が不十分な
ためである。上限を20MPaとしたのは、これ以上の
圧力では被接合材に塑性変形が生じるためである。接合
圧力は、低接合温度および中間材にY−TZP/Al2
O3を用いた場合は大きくする必要があり、高接合温度
では小さめでよい。被接合材を接合させるために加熱保
持する温度、すなわち接合温度は、中間材は超塑性を発
現するが、披接合材は塑性変形が生じない温度とする。
接合温度の下限を1350℃としたのは、1350℃以
上ではY−TZPおよびY−TZP/Al2O3複合材が
顕著な超塑性を発現するためであり、一方、上限を16
00℃としたのは、1600℃以上では被接合材が塑性
変形し、寸法変化が生じるためである。被接合材の塑性
変形が許容できる場合、あるいは、接合と同時に被接合
材の塑性変形を積極的に行う場合は、接合温度と接合圧
力は上記の上限以上でよい。
0分程度で十分であり、大気中の場合は20〜60分が
好適である。大気中の接合の場合に長時間を要するの
は、被接合材と中間材との接合界面の気孔を減少させる
のに時間がかかるためである。また、中間材がY−TZ
P/Al2O3の場合は、超塑性変形のひずみ速度が遅い
ことに起因して、被接合部と中間材の間の隙間が十分埋
められるのに時間を要するため長めにする必要がある。
加熱および加圧に際しては、室温からの昇温中に1〜2
MPaの圧力を加えておき、接合温度に達すると同時に
所定の接合圧力を加えることが望ましい。また、接合後
の冷却途中で熱応力緩和のため一定の温度に保持するこ
とが望ましい。
ところの同種または異種のセラミックス材同士が中間材
によって接合されてなるセラミックス部材に関する。該
中間材は、イットリアを2〜4モル%含有するY−TZ
P粉末またはイットリアを2〜4モル%含有するY−T
ZP/Al2O3粉末を接合時にその超塑性を利用して固
相焼結を促進したものであると共に焼結により生成した
多結晶体を超塑性流動させて形成したものである、厚さ
5〜100μm、より好ましくは5〜50μmの層から
なる。厚さが5μm未満では、被接合材同士が直接接触
する、すなわち中間材が存在しない領域が生じ易いため
であり、100μmを超えると接合部近くの被接合材に
生じる残留熱応力の影響が無視出来ないほど大きくな
り、接合強度を低下させるので好ましくない。なお、被
接合材の表面粗さが小さくかつ平行性が高くて被接合材
同士の直接接触の恐れがない場合は、中間材の厚さは5
μm未満でも使用出来る。
とが特長であり、この超塑性特性は粉末の焼結を促進す
る他、焼結後の多結晶体も低応力で大変形するので、被
接合材表面の凹凸が中間材の超塑性流動によりほぼ完全
に埋められ、被接合面と中間材との間には接合力を低下
させる空隙等はほとんど存在せず、これが接合強度を大
きくする原因の一つである。接合したセラミックス部材
は、中間材もセラミックスであるためにセラミックス部
材の特長が失われないとともに、接合部の曲げ強さが大
きい優れた特性を有する。また、被接合材と被接合材と
の間に当初充填した粉末を50〜150MPa程度の圧
縮処理を施して、圧密化することにより接合面と中間材
との間に空隙はほとんどなくなり良好な接合状態が得ら
れる。
材は、アルミナ、窒化珪素、サイアロン、ジルコニア、
アルミナ−ジルコニア、ジルコン、ムライトであり、同
種の材料同士あるいは異種の材料同士の接合ができる。
被接合材はいずれも多結晶体である。これらの被接合材
の表面粗さは、中間材の厚さの1/2未満であればよ
い。すなわち、中間材の厚さをti、被接合材の接合部
の表面粗さをRy(最高高さ)とすると、Ry<(ti
/2)であればよい。例えば、中間材の厚さを50μm
とすると被接合材の表面粗さは25μm未満であればよ
いことになり、研削等により特別に被接合面を平滑にす
る必要はない。被接合材の前処理としては、上記の条件
を満たす表面粗さの調整の他に、表面の油膜等の洗浄の
ために有機溶剤等により超音波洗浄を施すことが望まし
い。
過程で安定化剤として主にイットリアを2〜6モル%程
度固溶させた部分安定化ジルコニア(Y−PSZ)が知
られているが、Y−PSZは正方晶率が数十%程度のジ
ルコニアである。本発明の特長の一つは、被接合材と中
間材の熱膨張係数差に起因する熱応力を、中間材である
Y−TZPの正方晶→単斜晶応力誘起マルテンサイト変
態により緩和することにあり、正方晶率の大きいY−T
ZPが用いられる。
用いて行われており、中和共沈法、加水分解法、水熱酸
化法、熱分解法など各種の方法が知られている。本発明
で使用出来る粉末は、これらの製造法で製造された粉末
であって、高純度で易焼結性のものが望ましい。一般に
高い密度をもった高強度、高靱性の焼結体を得るための
粉末の条件としては、組成が均一で有害な不純物を含ま
ないこと、微粒子からなっており、かつ成形しやすいこ
とが必要であり、本件発明において用いる粉末としても
このような条件を満たすことが望ましい。イットリアの
含有量が3モル%のものは、超塑性を発現する物質とし
て最も適するが、その含有量が2〜4モル%の範囲であ
れば超塑性を発現させることが可能であり、本発明で使
用できる。また、Y−TZPにアルミナを複合した超高
強度を有する材料として公知のY−TZP/Al2O3も
Y−TZPと同様に使用できる。
中間材の厚さに応じて、焼結後の密度が理論密度と等し
くなると仮定して計算した量を用いればよい。この所要
充填量の粉末を被接合材と被接合材との間に配置後、例
えば室温で静水圧プレス等を用いて、好ましくは、約1
00MPaの圧縮圧力で密度を上昇させる、すなわち圧
密化する。適切な圧密化を行うと、接合後の中間材の密
度を理論密度の99%以上にすることも可能であるが、
室温で圧密化を施さないと接合後に多数の未焼結の粉末
に起因する空隙が生じ、接合強度は低下する。
る際には、結合剤などの添加剤を使用せずに乾燥した状
態の清浄な粉末のみを用いることが望ましいが、その他
に適宜、エタノール等を用いスラリー状やペ−スト状に
して充填する方法、スプレーにより均一に吹き付ける方
法、Y−TZPまたはY−TZP/Al2O3の薄膜に粉
末を塗布したものを充填する方法等種々の手段を採用で
きる。接合部に粉末を配置した後に粉末の均一化(均厚
化)のために、超音波振動を印加すると良い。加熱は、
電気炉と温度制御装置を用いて行う。圧力をかける手段
は、油圧式プレス、万能型材料試験機、静荷重の付加等
を使用する。
するが、通常理論密度の98%以上の密度が得られる。
なお、アルミナ、ジルコニア、アルミナ−ジルコニアの
場合は、反応相の発生は全く認められない。窒化珪素、
サイアロン、ジルコン、ムライトの場合は反応相の発生
が認められるが、一般に反応相の生成は強度低下の原因
となるので生成を抑制することが望ましい。
条件をまとめて表1に示す。なお、中間材の厚みは接合
後の好適な値である。表1に示す条件は同種のセラミッ
クス材を接合する場合の好適な条件であるが、異種のセ
ラミックス材を接合する場合は、表1に示す条件を考慮
して最適な条件を選択して実施すれば良い。
のイットリアを含有する結晶子径20〜40nmの3Y
−TZPの粉末を理論密度から計算した接合後の厚さが
100μmとなるように被接合材と被接合材との間に充
填し、室温で約100MPaの圧力で圧密化した。つい
で電気炉内において所定の接合温度まで約90分で加熱
すると同時に1〜2MPaの圧力を加えて、所定の接合
温度に達すると同時に2MPa、4MPa、6MPa、
8MPa、10MPaの各接合圧力になるようにした。
ついで、約20分間保持後、圧力を解除して炉冷した。
なお、冷却中に1350℃になった時点で熱応力緩和の
ため約10分間保持した。その後、接合した材料を研磨
後、接合部を走査型電子顕微鏡観察するとともに接合材
を室温で4点曲げ試験した。また、被接合材として、ア
ルミナおよび窒化珪素を用いて、同様の方法で、中間材
の厚みを代えて実施し、接合後のセラミックス材を室温
で4点曲げ試験した。これらの実施例および比較例を表
2に示す。なお、評価は、被接合材がアルミナの場合
は、350MPaを超えるものを、Si3N4の場合は、
200MPaを超えるものを○とした。
(MPa)と室温での4点曲げ試験による曲げ強さ(M
Pa)との関係を示す。また、図2に、接合後の中間材
の厚さ(μm)と室温での4点曲げ試験による曲げ強さ
(MPa)との関係を示す。なお、中間材は、接合中の
超塑性流動により、中間材の一部が接合面間より外側へ
塑性流動するため、超塑性流動量の大きい高温、高圧力
ほど接合後の中間材の厚さは小さくなる。図1中に示し
た括弧内の数値は、接合後の中間材の厚さを示す。
圧力が大きいほど良好な接合状態が得られ、接合強度も
大きくなる。しかし温度と接合圧力が大き過ぎると接合
した部材の塑性変形に起因する座屈が生じる。従って、
中間材の超塑性変形のみが生じ、被接合部材には全く塑
性変形を生じさせない接合条件がある。アルミナを被接
合材として接合した試験片の4点曲げ試験を行うと、ア
ルミナ側で破壊する。この理由として、中間材の曲げ強
度はアルミナより大きいことと、一方、中間材とアルミ
ナとの熱膨張係数差に起因する残留熱応力が存在し、接
合部から約1mm程度はなれたアルミナ側の表面に引張
りの残留熱応力が大きくなる領域があるので、そこから
割れが発生することが多い。しかし、接合したアルミナ
の破壊応力(曲げ強さ)は500MPa程度を示すので
十分な接合強度がある。
の中間材の厚みが薄くなるほど接合した部材の曲げ強度
は大きくなる。これは接合部の中間材の厚みが薄いほど
残留熱応力が小さいためである。被接合材がSi3N4の
場合は、接合部の反応相付近が4点曲げ試験の際に割れ
の発生源になることが多い。これは、反応相の曲げ強度
がSi3N4や中間材である3Y−TZP/Al2O3より
小さいためと考えられる。
示す。図3の(a)と(b)は、被接合材がアルミナ、
中間材が3Y−TZP、接合前に圧密化し、接合条件
は、温度1450℃、接合圧力6MPa、接合時間20
分、中間材の厚さは88μmの場合である。なお(a)
は、1000倍、(b)は、5000倍で撮影した結果
である。接合界面には空隙等はほとんどなく大変良好な
接合状態にあることが分かる。被接合材がアルミナの場
合は、反応相(化合物相や固溶相)の発生は全く認めら
れない。
Y−TZP/Al2O3(平均粒径約0.1μmのアルミ
ナ粉末と3Y−TZP粉末を複合したもの)、接合前に
圧密化し、接合条件は、温度1450℃、接合圧力6M
Pa、接合時間20分、中間材の厚さ18μmの場合で
ある。接合界面には空隙等はほとんどなく大変良好な接
合状態にある。しかし、ZrNや複雑な組成をもつ化合
物である反応相の生成が認められる。これらの反応相
は、通常は母相や中間材よりも弱いために接合強度を低
くするので望ましくなく、その生成を抑制することが望
ましい。
Y−TZP、接合前の圧密化なし、接合条件は、温度1
400℃、接合圧力6MPa、接合時間20分、中間材
の厚さ93μmの場合で、中間材の焼結と超塑性流動が
不十分で、中間材部に多くの空隙が残存し、接合強度も
不十分の場合である。中間材に粉末を用いた揚合、接合
前に常温で圧縮処理、すなわち圧密化を施さないと、接
合部の中間材部には多くの空隙が残存し、接合強度が低
い。一方、50〜150MPa程度、例えば100MP
aの圧縮処理を施すと、空隙はほとんどなくなり良好な
接合状態が得られる。
するセラミックス粉末を用い、適当な接合温度、接合圧
力および中間材の厚みの条件を組み合わせることにより
セラミックス材の強固な固相接合が達成できる。本発明
によれば、平面はもちろん曲面や凹凸面を有するセラミ
ックス同士の固相接合を、被接合部材の寸法変化をほと
んど伴わずに達成出来、また、中間材もセラミックスで
あるので、セラミックスの特長である耐熱性、耐摩耗
性、耐酸化性などが損なわれない接合部品の作製が可能
になる。
行った実施例および比較例についての接合強度を、4点
曲げ試験による曲げ強さによって示すグラフである。
であるアルミナおよびSi3N4の接合強度を、4点曲げ
試験による曲げ強さによって示すグラフである。
した接合部の走査型電子顕微鏡組織を示す写真である。
した接合部の走査型電子顕微鏡組織を示す写真である。
した接合部の走査型電子顕微鏡組織を示す写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルミナ、窒化珪素、サイアロン、ジル
コニア、アルミナ−ジルコニア、ジルコン、ムライトか
らなる同種または異種のセラミックス材同士が中間材に
よって接合されてなるセラミックス部材であって、該中
間材は、イットリアを2〜4モル%含有する正方晶ジル
コニア粉末またはイットリアを2〜4モル%含有する正
方晶ジルコニアとアルミナとの複合材の粉末を接合時に
その超塑性を利用して固相焼結を促進したものであると
共に焼結により生成した多結晶体を超塑性流動させて形
成したものであることを特徴とする接合強度の大きいセ
ラミックス部材。 - 【請求項2】 接合後の中間材の層の厚さが5〜100
μmであることを特徴とする請求項1記載のセラミック
ス部材。 - 【請求項3】 イットリアを2〜4モル%含有する正方
晶ジルコニア粉末またはイットリアを2〜4モル%含有
する正方晶ジルコニアとアルミナとの複合材の粉末を被
接合材と被接合材との間に配置後、50〜150MPa
で該粉末を圧密化し、該粉末およびその焼結後の多結晶
体が超塑性を発現する1350℃〜1600℃の接合温
度範囲に加熱し、2〜20MPaの接合圧力を加えるこ
とを特徴とする請求項1または2記載のセラミックス部
材の接合方法。 - 【請求項4】 室温からの昇温中に1〜2MPaの圧力
を加えておき、接合温度に達すると同時に所定の接合圧
力を加えることを特徴とする請求項3記載のセラミック
ス部材の接合方法。
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