JP2003338552A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
ることができるスイッチング電源制御用の半導体装置を
提供する。 【解決手段】 スイッチング電源をスイッチング制御す
るスイッチング素子1用の制御回路30は、電源電圧V
CCと基準電圧との誤差電圧信号を生成する誤差増幅器
2と、スイッチング素子1を流れる電流を検出する電流
検出回路3と、誤差増幅器2と電流検出回路3の出力信
号を比較する比較器4と、比較器4の出力に基づいて、
スイッチング動作するための制御信号を出力する制御信
号発生回路と、電源電圧VCCが上昇して軽負荷状態を
検出した時には、スイッチング素子1のスイッチング動
作を停止させる一方、逆に電源電圧VCCが低下した時
には、スイッチング動作を再開させる軽負荷検出回路2
0とを具備している。スイッチング動作の停止状態から
復帰するために必要な回路ブロックを除いて、その他の
回路ブロックへの供給電流を低減する。
Description
制御用の半導体装置に関し、特に、軽負荷時における消
費電力の削減を実現することができるスイッチング電源
制御用の半導体装置に関する。
用半導体装置の一例を示す回路図である。この半導体装
置32では、パワーMOSFETなどのスイッチング素
子1とスイッチング素子1のスイッチング制御を行うた
めの回路がワンチップに集積化されており、スイッチン
グ素子1の高電圧端子(DRAIN端子)とGND端子
(SOURCE端子)および制御信号を入力するための
制御端子(CONTROL端子)の3端子で構成されて
いる。
電圧VCCがマイナス入力として与えられ、この誤差増
幅器2のプラス入力端子には、予め設定された所定の基
準電圧が与えられており、誤差増幅器2は、入力される
電源電圧VCCと基準電圧とを比較して、電源電圧VC
Cが基準電圧を下回った場合に、誤差電圧信号VEAO
が、ドレイン電流検出用比較器4および軽負荷検出用比
較器12のプラス入力となるように出力される。
力には、スイッチング素子1のドレインに接続されたド
レイン電流検出回路3から出力される検出電圧VCLが
与えられている。ドレイン電流検出回路3は、スイッチ
ング素子1に流れる電流を検出し、検出した電流を電圧
信号に変換して、検出電圧VCLとして出力する。
ング素子1に流れる電流の検出信号VCLと誤差電圧信
号VEAOとを比較して、両者の信号が等しくなったと
きに、出力信号をRSフリップフロップ回路14のリセ
ット端子へ出力する。
VEAOは、過電流保護回路5によって、その誤差電圧
信号VEAOの最大値を固定されるようになっており、
この過電流保護回路5によって、スイッチング素子1に
過電流が流れることが防止されている。
チング周波数を決定するためのクロック信号8と、スイ
ッチング素子1の最大デューティーサイクルを決定する
ための最大デューティーサイクル信号9とをそれぞれ出
力する。
負荷検出回路20が設けられており、この軽負荷検出回
路20には、軽負荷検出用比較器12が設けられてい
る。軽負荷検出用比較器12のプラス入力としては、誤
差増幅器2から出力される出力電圧VEAOが与えられ
ており、マイナス入力としては、基準電圧源11から出
力される基準電圧が与えられている。軽負荷検出用比較
器12は、入力される出力電圧VEAOと基準電圧とを
比較して、出力電圧VEAOが基準電圧を上回った場合
に、AND回路13に所定の信号を出力するようになっ
ている。
基準電圧源11にも与えられており、基準電圧源11
は、軽負荷検出用比較器12の出力信号を受けて出力電
圧VRが変化するようになっている。
半導体装置32の電源電流を供給するための内部回路電
流供給回路16が接続されている。内部回路電流供給回
路16は、半導体装置32の起動および停止を制御する
起動/停止回路15によって、電源投入時などの電源電
圧VCCが起動電圧よりも低いときにのみ動作されるよ
うになっている。起動/停止回路15の出力は、NAN
D回路18に入力されている。
ップ温度が設定値以上に上昇した場合に、スイッチング
素子1の発振を停止させるための回路であり、過熱保護
回路17の出力は、NAND回路18に入力されてい
る。
れるクロック信号8が他の入力として与えられており、
AND回路13の出力が、RSフリップフロップ回路1
4のセット端子に与えられている。RSフリップフロッ
プ回路14の出力は、NAND回路18へ出力されてい
る。従って、NAND回路18には、RSフリップフロ
ップ回路14の出力信号と、発振器6から出力されるス
イッチング素子1の最大デューティーサイクル信号9
と、起動/停止回路15からの出力信号と、過熱保護回
路17とが、それぞれ入力されている。そして、NAN
D回路18の出力が、スイッチング素子1のスイッチン
グ制御信号として、ドライブ回路19を介してスイッチ
ング素子1に与えられている。スイッチング素子1は、
ドライブ回路19から出力されるスイッチング制御信号
によってスイッチング制御される。
半導体装置を用いて構成した、スイッチング電源の一例
を示す回路図である。このスイッチング電源装置では、
商用の交流電源が、ダイオードブリッジなどの整流器2
2により整流されて入力コンデンサ23にて平滑化され
ることにより、直流電圧VINとされて、電力変換用ト
ランス24に与えられている。電力変換用のトランス2
4は、第1の一次巻線24aおよび第2の一次巻線24
bと、二次巻線24cとを有しており、直流電圧VIN
が第1の一次巻線24aに与えられる。
えられた直流電力は、半導体装置32内に設けられたス
イッチング素子1によりスイッチングされる。そして、
そのスイッチング素子1のスイッチング動作によって、
トランス24の二次巻線24cに電流が取り出される。
二次巻線24cに取り出された電流は、二次巻線24c
に接続されたダイオード27およびコンデンサ28によ
り、整流および平滑化され、出力電圧VOの直流電力と
して負荷29へ供給される。
も、第1の一次巻線24aから出力される直流電力が与
えられている。第2の一次巻線24bから出力される直
流電流は、補助電源部であるダイオード25およびコン
デンサ26により整流および平滑化されて補助電源電圧
VCCとして出力される。そして、補助電源部から出力
される補助電源電圧VCCが、半導体装置32の制御端
子(CONTROL端子)に入力され、半導体装置32
の電源電圧として用いられている。この補助電源電圧V
CCは、トランス24の二次巻線24cから負荷29に
供給される出力電圧VOと比例する電圧であり、出力電
圧VOを安定化させるための帰還信号としても用いられ
ている。
置の動作を以下に説明する。
力されると、入力された交流電流が整流器22とコンデ
ンサ23とにより、整流および平滑化されて、直流電圧
VINに変換される。この直流電圧VINがトランス2
4の第1の一次巻線24aに印加される。また、直流電
圧VINは、半導体装置32内の起動/停止回路15に
よって起動された内部回路電流供給回路16を介して、
第2の一次巻線24bに印加されて、補助電源電圧VC
C用のコンデンサ26を充電する。
32内の起動/停止回路15で設定された起動電圧に達
すると内部回路が起動し、スイッチング素子1によるス
イッチング動作の制御が開始されると共に、起動/停止
回路15によって、内部回路電流供給回路16が停止さ
れる。このような動作により、通常動作時における半導
体装置32の消費電力が低く抑えられている。
電圧VOが、所定の電圧にて安定化するように、補助電
源電圧VCCに基づいて、スイッチング素子1によるス
イッチング動作を制御している。負荷29に対する出力
電圧VOと、補助電源電圧VCCとは、トランス24の
第2の一次巻線24bと二次巻線24cの巻数比に比例
した電圧になっている。
ように、負荷29への電流供給が小さくなると、出力電
圧VOが若干上昇して(図14(a))、負荷29への
供給電流Ioが低下すると(図14(b))、補助電源
電圧VCCが上昇して(図14(c))、誤差増幅器2
の出力電圧VEAOが低下するが(図14(d))、こ
の誤差増幅器2の出力電圧VEAOとスイッチング素子
1を流れる電流検出電圧VCLが等しくなると、ドレイ
ン電流検出用比較器4から、RSフリップフロップ回路
14のリセット端子へリセット信号が出力される。これ
により、NAND回路18からは、スイッチング素子1
をオフにする信号が出力される。その結果、スイッチン
グ素子1は、スイッチング制御において、オン時間が短
くなり、スイッチング素子1を流れる電流IDが低下す
る(図14(e))。
給される電流に応じて、スイッチング素子1に流れる電
流の大きさが制御される電流モード制御方式になってい
る。誤差増幅器2の出力電圧VEAOと基準電圧源11
の出力電圧VRとを比較する。基準電圧源の出力電圧V
Rは、当初、軽負荷検出下限電圧VR1となっている
(図14(e))。負荷29への電流供給がさらに小さ
くなる待機時の場合等においては、出力電圧VOがさら
に上昇して(図14(a))、負荷29への供給電流I
oが低下すると(図14(b))、補助電源電圧VCC
が上昇して(図14(c))、誤差増幅器2の出力電圧
VEAOが低下する(図14(d))。
が軽負荷検出下限電圧VR1よりも小さくなると、軽負
荷検出状態となり、軽負荷検出用比較器12の出力はロ
ーレベルになる。これにより、AND回路13の出力は
ローレベルになり、スイッチング素子1のスイッチング
動作が停止する。このとき同時に、軽負荷検出用比較器
12の出力を受けて、基準電圧源11の出力電圧VR
は、軽負荷検出下限電圧VR1から軽負荷検出上限電圧
VR2へ変更される(図14(e))。
作が停止して、スイッチング素子1がオフ状態になる
と、スイッチング素子1には電流が流れない状態になる
(図14(f))。これにより、トランス24の第1の
一次巻線24aを介した二次巻線24cへの電力供給が
行われなくなるため、負荷29への電力供給はコンデン
サ28からのみとなり、出力電圧VOは徐々に低下す
る。これにより、誤差増幅器2の出力電圧VEAOが徐
々に上昇するが、基準電圧源11の出力電圧は、軽負荷
検出下限電圧VR1よりも高い軽負荷検出上限電圧VR
2になっているため、図14に示すように、スイッチン
グ素子1によるスイッチング動作が直ちに再開されるこ
とはない。そして、さらに出力電圧VOが低下して、誤
差増幅器2の出力電圧VEAOが軽負荷検出上限電圧V
R2を越えたときには、比較器12の出力はハイレベル
となり、スイッチング素子1のオンオフ動作が再開され
る。
電圧VRは、軽負荷検出上限電圧VR2から軽負荷検出
下限電圧VR1へ変更される。
作が再開されると、スイッチング素子1に流れる電流
は、軽負荷検出時の電流値よりも大きくなっているた
め、負荷29への電力供給は過剰となり、再び出力電圧
VOが上昇し、誤差増幅器2の出力電圧VEAOが低下
する。そして再び軽負荷検出されると、スイッチング素
子1のオンオフの繰り返しによるスイッチング動作が停
止する。
圧VRが、軽負荷検出することによって、軽負荷検出下
限値VR1から軽負荷検出上限値VR2へと変化するた
め、軽負荷を検出している間は、スイッチング素子1の
オンオフ動作を繰り返すスイッチング制御は、停止と再
開とが繰り返されるといった間欠発振状態となる。出力
電圧VOは、この間欠発振の軽負荷停止期間中に低下す
るが、この低下の度合いは負荷29の電流と一次側での
電力ロスに依存する。しかし、負荷29での消費電力に
対して一次側での電力ロスが小さい場合においては、負
荷29の電流が小さくなるほど出力電圧VOの低下が緩
やかになり、間欠発振の停止期間は負荷29の電流が小
さいほど長くなり、軽負荷になるほど(待機状態2)、
スイッチング素子1のスイッチング動作が減少すること
になる。無負荷状態に近づくほど、つまり、負荷29へ
の電流供給が小さくなればなるほど、一次側の半導体装
置32の内部回路電流による電力損失が無視できなくな
ってくる。
源制御用半導体装置の構成では、軽負荷時での軽負荷停
止期間においては、スイッチング素子のスイッチング動
作を停止させることで、スイッチング動作を間引くこと
によって軽負荷時の電力ロスを低減していた。しかし、
スイッチングの停止期間を設けることでの電力削減以下
にはトータルロスを低減することができないという課題
がある。
あり、軽負荷時の電力損失をさらに低減することができ
るスイッチング電源制御用の半導体装置を提供すること
にある。
のスイッチング電源制御用の半導体装置は、スイッチン
グ電源のスイッチング動作用スイッチング素子と、前記
スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回
路と、を備えたスイッチング電源制御用の半導体装置に
おいて、前記制御回路が、前記制御回路の電源電圧と予
め設定された基準電圧との誤差電圧信号を生成する誤差
増幅器と、前記スイッチング素子を流れる電流を検出す
る電流検出回路と、前記誤差増幅器の出力信号と前記電
流検出回路の出力信号とを比較する比較器と、前記比較
器の出力に基づいて、前記スイッチング素子をスイッチ
ング動作させるための制御信号を出力する制御信号発生
回路と、前記制御回路の電源電圧が上昇して、前記誤差
増幅器が軽負荷状態を検出したときに、前記誤差増幅器
の出力により前記スイッチング素子のスイッチング動作
を停止させる一方、逆に前記制御回路の電源電圧が低下
したときに、前記誤差増幅器の反転出力により、前記ス
イッチング素子のスイッチング動作を再開させる軽負荷
検出回路とを具備する。
上昇する軽負荷の時には、スイッチング素子のスイッチ
ング動作を停止させるため、回路の消費電流を低減する
ことができる。逆に軽負荷状態が解除されて電源電圧が
低下すると、スイッチング素子のスイッチング動作を再
開して出力電圧を安定化することができ、回路の負荷状
態に合わせて回路電流および電力ロスを低減することが
できる。
源制御用の半導体装置は、スイッチング電源のスイッチ
ング動作用スイッチング素子と、前記スイッチング素子
のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備えたス
イッチング電源制御用の半導体装置において、前記制御
回路が、前記制御回路の電源電圧と予め設定された基準
電圧との誤差電圧信号を生成する誤差増幅器と、前記ス
イッチング素子を流れる電流を検出する電流検出回路
と、前記誤差増幅器の出力信号と前記電流検出回路の出
力信号とを比較する比較器と、前記比較器の出力に基づ
いて、前記スイッチング素子をスイッチング動作させる
ための制御信号を出力する制御信号発生回路と、前記制
御回路の電源電圧が上昇して、前記誤差増幅器が軽負荷
状態を検出したときに、前記差動増幅器の出力に応じて
前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止状態に
する軽負荷検出回路とを具備し、前記スイッチング動作
の停止状態から復帰するために必要な少なくとも一つの
回路ブロックを除いて、他の回路ブロックへの供給電流
を通常動作時の1/2以下に低減することを特徴とす
る。
スイッチング素子のスイッチング動作を停止させる時、
その停止状態から復帰するために必要な少なくとも1つ
の回路ブロックを除いたその他の回路ブロックへの電力
供給を低減させるため、軽負荷状態の回路の消費電流を
小さく抑えられ、電力ロスを低減することができる。ま
た、少なくとも復帰するために必要な回路ブロックは通
常の回路電流で機能しているため、軽負荷状態が解除さ
れて電源電圧が低下した場合には、出力電圧を安定化す
る通常の回路動作には何ら支障は生じない。
源制御用の半導体装置は、前記誤差増幅器の出力電圧が
軽負荷検出電圧よりも小さくなったときに、前記スイッ
チング素子のスイッチング動作を停止させる軽負荷停止
期間において、前記制御回路の電源電圧を検出する起動
/停止回路以外の回路ブロックへの電力供給を停止する
ことを特徴とする。
前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させる
時、制御回路の電源電圧を検出する起動/停止回路以外
への電力供給を停止させることにより、回路消費電流を
最小限にして、軽負荷状態での回路電流による電力ロス
を低減することができる。
源制御用の半導体装置は、請求項1、請求項2および請
求項3に記載のスイッチング電源制御用の半導体装置
は、前記スイッチング素子と前記制御回路をワンチップ
に集積化し、前記スイッチング素子の出力端子と、前記
スイッチング素子および前記制御回路の接地端子と、前
記制御回路の制御端子との3つの端子を外部出力端子と
していることを特徴とする。
面に基づいて具体的に説明する。
電流および、動作期間での回路電流を低減し、電力ロス
を低減するために少なくとも一つの回路ブロックにおい
て各回路素子の消費電流を低減したり、定電流源の値を
低減した構成とする。構成例を図1に示す。なお、図1
において、図12に示す半導体装置と同一の構成要素に
ついては、同一の符号を付して説明を省略する。従来で
は回路の消費電流が約2mA程度あり、260V入力で
約100mWの無負荷時消費電力であったが、ここで、
前記構成とすることで、回路の消費電流を例えば、1m
A以下にすることができ、電源として260VAC入力
時において約40mWの無負荷時消費電力を実現可能で
ある。
の実施の形態の一例を示す回路図を図3に示す。なお、
図3において、図12に示す半導体装置と同一の構成要
素については、同一の符号を付して説明を省略する。
止期間において電源電圧を検出する回路以外の少なくと
も一つの回路ブロックへの電力供給を低減させるため
に、軽負荷検出用比較器12の出力VO1を入力として
受け、軽負荷時停止信号を出力する手段を内蔵した起動
/停止回路10が設けられている。起動/停止回路10
から出力される軽負荷停止信号S2on offにより、電源
電圧を検出する起動/停止回路10以外の少なくとも一
つの回路ブロックへの電力供給を強制的に制限すること
で軽負荷停止期間での回路電流を低減させる。また、軽
負荷停止期間からの復帰は起動/停止回路10の内部で
電源電圧を検出し、軽負荷検出時の電源電圧:Vc cnt
(軽負荷検出用比較器12の出力VO1が“H”から
“L”になる時の電源電圧)以下の電圧:Vc Rに電源電
圧が低下することを検出し、復帰信号を軽負荷停止信号
S2on offとして出力する信号を少なくとも一つの停止
している各回路ブロックが受けることで行う。
電力消費を低減する方法としては電源電圧の供給を強制
的に切断する方法がある。また、別の方法として、定電
流源を用いて電力供給をしている場合は、その定電流源
からの電力供給を切断する方法もある。
への電力供給を切断する場合において、軽負荷検出回路
40への電力供給も同時に切断する場合は、誤差増幅器
42の出力を固定する必要はないが、軽負荷停止期間に
おいて、比較的に回路の消費電力の大きい誤差増幅器4
2への電力供給を切断し、比較的に回路の消費電力の小
さい軽負荷検出回路40への電力供給を切断しない場合
は、軽負荷停止期間において誤差増幅器42の出力電圧
VEAOを軽負荷検出比較器12への基準電圧VR以下
に固定する必要がある。その際の誤差増幅器における実
施形態の一例を図8に示す。
S2on off信号は“H”信号を出力し、各スイッチ77
は導通状態にある。また、軽負荷停止期間においては、
軽負荷停止信号S2on off信号は“L”信号を出力し、
各スイッチ77は切断状態になり、誤差増幅器42の出
力電圧VEAOは電流出力がなくなり、抵抗によって接
地されるためにほぼSOURCE電位と同等の固定され
た“L”信号を出力する。このように図8に示す構成と
することで、軽負荷停止期間において誤差増幅器42の
出力電圧VEAOを軽負荷検出比較器12への基準電圧
VR以下に固定することができ、軽負荷停止期間におい
て、比較的回路の消費電力の大きな誤差増幅器への電力
供給の切断が可能となる。
において、それを駆動するために回路の消費電力が比較
的大きくなるゲートドライバにおいて、軽負荷停止期間
に電力供給を切断する場合のゲートドライバ構成の一例
を示す。
比較的小さな定電流源79を用い、MOSトランジスタ
をミラー接続することで、大きな駆動電流をスイッチン
グ素子に出力する構成をとっている。この定電流源79
の消費電流は動作時においてはゲートドライバトータル
の消費電流に対しての比率としては小さいが、軽負荷停
止期間においては、スイッチング素子1への電流供給を
行わないため、定電流源79の消費電流は比率としては
比較的大きくなる。この定電流源79からの電流を切断
するために軽負荷停止信号S2on off信号によって、制
御されるスイッチ80を設けることによって、軽負荷停
止期間においてゲートドライバの消費電力を低減するこ
とを可能としている。
半導体装置を用いて構成した、スイッチング電源の一例
を示す回路図である。図4において、図13に示すスイ
ッチング電源装置と同一の構成要素については、同一の
符号を付して説明を省略する。図13との違いは、半導
体装置30のみであり、他の構成は全て同一である。ま
た、図4における起動/停止回路10の実施形態を図
5、図6、図7に示す。
停止信号S2on offを生成する一例を示す。図5に示す
起動/停止回路10には、制御回路の起動および停止電
圧を設定するために、起動/停止比較器45が設けられ
ている。この起動/停止比較器45のマイナス入力には
基準電圧源46が入力され、プラス入力には電源電圧V
CCを検出するために電源電圧VCCを抵抗分割した信
号が入力される。そして基準電圧源46は起動/停止比
較器45の出力を受けて二つの基準電圧に変化する。そ
れにより、起動時の電源電圧Vc onと停止時の電源電
圧Vc offの関係はVc on>Vc offとなる。軽負荷
状態となり、起動/停止回路10以外の少なくとも一つ
の回路ブロックへの電力供給を切断するために軽負荷停
止信号S2on offが“L”信号を出すのは軽負荷検出回
路40からの出力VO1が“L”になったときである。
そのときの電源電圧をVc cnt1とする。軽負荷停止信
号S2on offが“L”信号を出す軽負荷停止期間におい
ては起動停止信号Von offも“L”信号を出力するため
に図3でのNAND回路18へ“L”信号が出力され、
スイッチング素子1の動作は停止する。
幅器42、軽負荷検出回路40への電力供給が切断され
ていていなければ、VO1が“H”となることで、各回
路ブロックへの電力供給を復帰すればよいが、軽負荷停
止期間において、誤差増幅器42、軽負荷検出回路40
への電力供給を切断する場合にはVO1を復帰信号とし
て用いることはできない。そこで、図5においては電源
電圧がVc cnt1よりも低い電圧であるVc R4に低下し
たことを検出して、電力供給を切断されている各回路ブ
ロックへの電力供給を復帰させるために軽負荷停止信号
S2on offが“H”信号を出す動作を行う。
の関係はVc cnt1>Vc R4>Vc offである。
誤差増幅器42、軽負荷検出回路40への電力供給を切
断することが可能となる。
子1がスイッチング動作を停止しているため、電源電圧
の変動要因が少なくなるため、復帰信号を電源電圧を直
接抵抗分割で行うことで生成することが比較的容易であ
る。上記構成において基準電圧源57は軽負荷復帰検出
用比較器47の基準電圧であり、軽負荷復帰検出用比較
器47の出力VRSを受けて、VR57 A>VR57 Bの関
係にある二つの電圧VR57 AとVR57 Bの値を出力す
る。このことにより、軽負荷復帰検出用比較器47の出
力VRSが、“L”から“H”に変化したとき安定して
一定期間“H”信号を保つことができ、再度、軽負荷状
態への移行が可能となる。
を用い、さらに誤差増幅器としては図8に示す構成を用
いた場合の電源としてのタイミングチャートを示す。
9への電流供給が小さくなると、出力電圧VOが若干上
昇して(図10(a))、負荷29への供給電流Ioが
低下すると(図10(b))、補助電源電圧VCCが上
昇して(図10(c))、誤差増幅器42の出力電圧V
EAOが低下するが(図10(d))、この誤差増幅器
42の出力電圧VEAOとスイッチング素子1を流れる
電流検出電圧VCLが等しくなると、ドレイン電流検出
用比較器4からRSフリップフロップ回路14のリセッ
ト端子へリセット信号が出力される。これにより、NA
ND回路18からは、スイッチング素子1をオフにする
信号が出力される。その結果、スイッチング素子1は、
スイッチング制御において、オン時間が短くなり、スイ
ッチング素子1を流れる電流IDが低下する(図10
(i))。
供給される電流に応じて、スイッチング素子1に流れる
電流の大きさが制御される電流モード制御方式になって
いる。
昇すると、誤差増幅器42の出力電圧VEAOも低下
し、電源電圧VCCが軽負荷検出電源電圧:Vc cnt1
に達すると、軽負荷検出回路の出力電圧VO1が“H”
から“L”に反転し(図10(e))、スイッチング素
子1の動作が停止する(図10(i))。また、このと
き同時に軽負荷停止信号S2on offが“H”から“L”
に反転し(図10(h))、少なくとも一つの回路ブロ
ックへの電力供給切断のための信号が出力される。この
とき、軽負荷停止信号S2on offにより、誤差増幅器4
2への電力供給が切断され、VEAOが“L”となる
(図10(d))。その後、軽負荷停止期間において出
力電圧が徐々に低下し、電源電圧が軽負荷復帰電圧に達
すると、軽負荷復帰検出用比較器47の出力電圧VRS
が“L”から“H”となり(図10(f))、軽負荷停
止信号S2on offが“L”から“H”に反転し、軽負荷
停止期間が解除される。
止期間の回路の消費電流を小さく抑えることができ、さ
らには消費電流を低減することで、軽負荷停止期間を長
く保つことが可能となるため、軽負荷時の消費電力を低
減することができる。
す。図6に示す起動/停止回路には軽負荷停止期間から
復帰するために電源電圧を検出する軽負荷復帰検出用比
較器47が設けられている。また、回路の起動/停止信
号を出力するための起動用比較器、停止用比較器も設け
られている。図6の構成においては軽負荷復帰検出用比
較器47の基準電圧は一定値に設定し、軽負荷停止信号
S2on offの出力をスイッチング素子1の発振周期以下
の遅延時間を発生させる遅延回路81を通して出力する
構成をとっている。また、起動電圧検出用の比較器50
と停止電圧検出用の比較器49が別々に設けられてい
る。さらにそれぞれの出力をRSフリップフロップのS
およびRへ入力することで、起動電圧、停止電圧を設定
する。その際に、起動用比較器、停止用比較器、軽負荷
復帰検出用比較器、それぞれの基準電圧を全て同一値の
Vb1とすることで、起動開始電源電圧Vc onと、停
止時電源電圧Vc offと、軽負荷停止復帰時電源電圧V
c Rの相対関係をより安定して設定できるという特徴が
ある。また、図6において、接点Aと接点Bの接続を変
えてVc onとVc Rの関係を変えてもよい。
い、さらに誤差増幅器としては図8に示す構成を用いた
場合の電源としてのタイミングチャートを示す。
供給を切断するための軽負荷停止信号S2on offの
“L”出力は、軽負荷検出回路40の出力VO1が
“H”から“L”に反転する(図11(e))ことで出
力される。但し、軽負荷停止信号S2on offは遅延回路
81を介して出力されるため、ある値の遅延時間後に
“H”から“L”へ反転する(図11(h))。
荷復帰検出用比較器47の出力電圧VRSが“H”にな
る(図11(f))のを受けて、ある一定の遅延時間後
に軽負荷停止信号S2on offが“L”から“H”に反転
することで復帰信号が出力されることで行われる(図1
1(h))。
図7に示す。図7の実施形態においては起動電圧、停止
電圧を一つの比較器56で検出し、尚且つ、比較器56
の基準電圧と軽負荷復帰検出用比較器47の基準電圧を
同一値にすることで、構成する素子を少なくし、かつ、
起動開始電源電圧Vc onと、停止時電源電圧Vc off
と、軽負荷停止復帰時電源電圧Vc Rの相対関係をより
安定して設定できるという特徴がある。
なる信号PUは、起動前の状態ではローレベルになって
おり、起動前の状態においてはNAND回路55の出力
はハイレベル、スイッチング素子53はオン状態、スイ
ッチング素子52はオフ状態になっている。また、図7
において、接点Aと接点Bの接続を変えてVc onとV
c Rの関係を変えてもよい。
源制御用の半導体装置は、制御回路の電源電圧が上昇す
る軽負荷の時には、スイッチング素子のスイッチング動
作を停止させるため、回路の消費電流を低減することが
できる。逆に軽負荷の状態が解除されて電源電圧が低下
する時には、スイッチング素子のスイッチング動作を再
開して出力電圧を安定化する通常の動作を再開する。即
ち、回路の負荷状態に合わせて回路電流および電力ロス
を大幅に低減することができる。
回路図
流特性を示す図
回路図
装置の一例を示す回路図
路の一例を示す回路図
路の一例を示す回路図
路の一例を示す回路図
一例を示す回路図
の一例を示す回路図
備えたスイッチング電源装置の動作を説明するためのタ
イムチャート
備えたスイッチング電源装置の動作を説明するためのタ
イムチャート
置の一例を示す回路図
たスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイム
チャート
Claims (4)
- 【請求項1】 スイッチング電源のスイッチング動作用
スイッチング素子と、 前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制
御回路と、を備えたスイッチング電源制御用の半導体装
置において、 前記制御回路が、前記制御回路の電源電圧と予め設定さ
れた基準電圧との誤差電圧信号を生成する誤差増幅器
と、 前記スイッチング素子を流れる電流を検出する電流検出
回路と、 前記誤差増幅器の出力信号と前記電流検出回路の出力信
号とを比較する比較器と、 前記比較器の出力に基づいて、前記スイッチング素子を
スイッチング動作させるための制御信号を出力する制御
信号発生回路と、 前記制御回路の電源電圧が上昇して、前記誤差増幅器が
軽負荷状態を検出したときに、前記誤差増幅器の出力に
より前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止さ
せる一方、逆に前記制御回路の電源電圧が低下したとき
に、前記誤差増幅器の反転出力により、前記スイッチン
グ素子のスイッチング動作を再開させる軽負荷検出回路
と、を具備するスイッチング電源制御用の半導体装置。 - 【請求項2】 スイッチング電源のスイッチング動作用
スイッチング素子と、 前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制
御回路と、を備えたスイッチング電源制御用の半導体装
置において、 前記制御回路が、前記制御回路の電源電圧と予め設定さ
れた基準電圧との誤差電圧信号を生成する誤差増幅器
と、 前記スイッチング素子を流れる電流を検出する電流検出
回路と、 前記誤差増幅器の出力信号と前記電流検出回路の出力信
号とを比較する比較器と、 前記比較器の出力に基づいて、前記スイッチング素子を
スイッチング動作させるための制御信号を出力する制御
信号発生回路と、 前記制御回路の電源電圧が上昇して、前記誤差増幅器が
軽負荷状態を検出したときに、前記差動増幅器の出力に
応じて前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止
状態にする軽負荷検出回路とを具備し、 前記スイッチング動作の停止状態から復帰するために必
要な少なくとも一つの回路ブロックを除いて、他の回路
ブロックへの供給電流を低減することを特徴とするスイ
ッチング電源制御用の半導体装置。 - 【請求項3】 前記の誤差増幅器の出力電圧が軽負荷検
出電圧よりも小さくなったときに、前記スイッチング素
子のスイッチング動作を停止させる軽負荷停止期間にお
いて、前記制御回路の電源電圧を検出する起動/停止回
路以外の回路ブロックへの電力供給を停止することを特
徴とする請求項2記載のスイッチング電源制御用の半導
体装置。 - 【請求項4】 前記スイッチング素子と前記制御回路を
ワンチップに集積化し、前記スイッチング素子の出力端
子と、前記スイッチング素子および前記制御回路の接地
端子と、前記制御回路の制御端子との3つの端子を外部
出力端子としていることを特徴とする請求項1および請
求項2に記載のスイッチング電源制御用の半導体装置。
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- 2002-05-22 JP JP2002147417A patent/JP3975828B2/ja not_active Expired - Fee Related
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