JP2002051549A - スイッチング電源用半導体装置 - Google Patents

スイッチング電源用半導体装置

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JP2002051549A
JP2002051549A JP2000232616A JP2000232616A JP2002051549A JP 2002051549 A JP2002051549 A JP 2002051549A JP 2000232616 A JP2000232616 A JP 2000232616A JP 2000232616 A JP2000232616 A JP 2000232616A JP 2002051549 A JP2002051549 A JP 2002051549A
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switching
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power supply
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JP2000232616A
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Akira Shiomi
陽 塩見
Yoshihiro Mori
吉弘 森
Osamu Takahashi
理 高橋
Kazuharu Hayashi
和治 林
Tetsuji Yamashita
哲司 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で軽負荷時のスイッチング損失を
減らすことにより、消費電力を削減して電源効率を向上
することができるようにする。 【解決手段】 制御回路15は、出力電圧検出回路32
からの帰還信号Iccが入力され、その増減と反対の向き
に変化する帰還電圧信号VCOに変換する帰還電圧変換
回路22と、ドレイン電流IDを検出して素子電流検出
信号VCLを出力する電流検出回路23と、帰還電圧信
号VCOと素子電流検出信号VCLとを比較するドレイ
ン電流検出用比較器24とを有している。さらに、制回
路15は、帰還電圧信号VCOが下限電圧値よりも小さ
い場合に、スイッチング信号制御回路25に対してスイ
ッチング素子14へのスイッチング信号の出力を停止
し、帰還電圧信号VCOが上限電圧値よりも大きい場合
に、スイッチング信号制御回路25に対してスイッチン
グ信号の出力を開始する軽負荷検出回路40を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
用半導体装置に関し、特に、軽負荷時の消費電力を削減
できる降圧型チョッパ方式のスイッチング電源用半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチング電源用半導体装置に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0003】図7は入力側と出力側とが電気的に絶縁さ
れた従来のスイッチング電源用半導体装置100を用い
たスイッチング電源装置の回路構成を示している。
【0004】スイッチング電源用半導体装置は、例え
ば、パワーMOSFET等からなるスイッチング素子1
04と、該スイッチング素子104を制御する制御回路
130とが、基板上形成領域100にモノリシックに形
成されている。ここで、基板上形成領域100には、ス
イッチング素子104の入力端子であるドレイン端子T
D 、出力端子であるソース端子Ts及び制御回路130
の制御端子Tcがそれぞれ設けられている。
【0005】図7に示すスイッチング電源装置におい
て、例えば、入力端子に入力される商用電源からの交流
電流は、ダイオードブリッジ等からなる整流器101に
より整流される。続いて、入力コンデンサ102により
平滑化されて直流電圧Vinとなり、電力変換用のトラン
ス103に入力される。トランス103は、第1の1次
巻線103a、第2の1次巻線103b及び2次巻線1
03cを有しており、生成された直流電圧Vinが第1の
1次巻線103aに入力される。
【0006】トランス103の第1の1次巻線103a
に入力された直流電圧Vinは、スイッチング素子104
により制御される。このとき、スイッチング素子104
のスイッチング動作によって、トランス103の2次巻
線103cに磁気誘導による起電力が発生する。
【0007】2次巻線103cに発生した起電力による
電流は、2次巻線103と接続されたダイオード110
及び出力コンデンサ111により整流され且つ平滑化さ
れて、出力電圧Voの直流電力として負荷112に供給
される。
【0008】トランス103の第2の1次巻線103b
にも、第1の1次巻線103aによる直流起電力が発生
し、第2の1次巻線103bから出力される直流電流
は、ダイオード121及びコンデンサ122からなる補
助電源部120により整流及び平滑化されて補助電源電
圧Vccが生成される。
【0009】補助電源電圧Vccにより駆動される制御回
路130は、スイッチング素子104のゲートに制御信
号を出力する。ここで、補助電源電圧Vccは、トランス
103の2次巻線103cから負荷112に供給される
出力電圧Voと比例しており、該出力電圧Voを安定さ
せる帰還信号としても用いられる。
【0010】制御回路130は、スイッチング素子10
4に印加するスイッチング信号を出力する発振器131
と、補助電源電圧Vccと基準電圧との差からなる誤差電
圧信号VEAOを出力する誤差増幅器132と、スイッ
チング素子104を流れるドレイン電流IDを検出して
素子電流検出信号VCLを出力するドレイン電流検出回
路133と、誤差電圧信号VEAOと素子電流検出信号
VCLとを比較し、比較結果を出力する比較器134
と、比較信号に基づいてスイッチング信号の電流量及び
出力を制御するスイッチング信号制御回路135とを有
している。
【0011】スイッチング信号制御回路135は、セッ
ト端子に発振器131からのクロック信号CLKを受
け、リセット端子に比較器134の出力信号を受けるR
Sフリップフロップ回路136と、入力端子に発振器1
31からの最大デューティサイクル信号MDCを受け、
他の入力端子にRSフリップフロップ回路136からの
出力信号を受けるNAND回路137と、NAND回路
137の出力信号を受け、これを反転増幅して制御信号
を出力するゲートドライバ138とから構成されてい
る。
【0012】以下、前記のように構成されたスイッチン
グ電源装置の動作を説明する。
【0013】図7において、まず、装置が起動された直
後には、商用電源からの交流電流が整流器101に入力
されると、入力された交流電流が整流器101と入力コ
ンデンサ102とにより、整流及び平滑化されて、直流
電圧Vinに変換され、変換された直流電圧Vinはトラン
ス103の第1の1次巻線103aに印加される。この
とき、直流電圧Vinは、制御回路130に含まれる内部
回路電流供給回路139を介して電流が供給され、補助
電源部120のコンデンサ122が充電される。
【0014】その後、補助電源部120において、補助
電源電圧Vccが制御回路130の起動電圧にまで達する
と、制御回路130が動作を開始する。これにより、ス
イッチング素子104へのスイッチング動作の制御が開
始されると共に、起動・停止回路140が、内部回路電
流供給回路139を停止する。
【0015】制御回路130は、負荷112に対する出
力電圧Voが所定の電圧で安定化するように、補助電源
電圧Vccに基づいてスイッチング素子104によるスイ
ッチング動作を制御する。具体的には、負荷112に対
する出力電圧Voと補助電源電圧Vccとをトランス10
3の第2の1次巻線103bと2次巻線103cの巻数
比に比例した電圧とすると共に、比較器134に、誤差
増幅器132からの誤差電圧信号VEAOと、ドレイン
電流検出回路133からの素子電流検出信号VCLとを
比較し、両信号VEAO、VCLが互いに等しくなった
ときに、RSフリップフロップ回路136のリセット端
子にハイレベルの出力信号を出力するようにしている。
【0016】次に、図8のタイミングチャートに示すよ
うに、負荷変動時において、負荷112に対する電流供
給量が減り、負荷供給電流Ioが低下すると、出力電圧
Voが若干上昇する。これ受けて、帰還側の補助電源部
120の補助電源電圧Vccも上昇し、誤差増幅器13
2からの誤差電圧信号VEAOが低下する。
【0017】負荷変動時や待機時等の無負荷時及び軽負
荷時のように、誤差電圧信号VEAOが低下した状態
で、誤差電圧信号VEAOと素子電流検出信号VCLと
が等しくなると、比較器134からRSフリップフロッ
プ回路136のリセット端子にリセット信号が出力され
るため、NAND回路137からは、定常負荷時よりも
早いタイミングでスイッチング素子104をオフ状態と
する信号が出力される。その結果、スイッチング素子1
04は、スイッチング動作時におけるオン状態となる時
間が短くなるため、スイッチング素子104を流れるド
レイン電流IDが減少する。
【0018】このように、従来のスイッチング電源用半
導体装置における制御回路130は、負荷112に供給
される負荷供給電流Ioに応じて、スイッチング素子1
04に流れるドレイン電流IDの大きさを制御すること
により、軽負荷時の消費電力を低減することができる電
流モード制御方式を採っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスイッチング電源用半導体装置は、待機時等の軽負
荷時にはスイッチング素子104に流れるドレイン電流
IDが低減されるものの、ドレイン電流IDを完全に0
にすることができないため、無負荷時でも、ある程度の
電流が流れる。従って、無負荷時においても、スイッチ
ング素子104のスイッチング動作によって電流が損失
するため、負荷が小さくなる程スイッチング素子104
における電流損失の割合が大きくなる。その結果、電源
の効率が低下して、電源の待機時の省電力化を達成でき
ないという問題がある。
【0020】本発明は、前記従来の問題を解決し、その
目的は、簡単な構成で、軽負荷時のスイッチング損失を
減らすことにより、消費電力を削減してチョッパ方式の
スイッチング電源用半導体装置における電源効率を確実
に向上することができるようにする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、スイッチング電源用半導体装置を、出力
電圧に基づいて帰還される帰還信号から制御回路の電源
電圧を生成し、生成した電源電圧に基づいて、スイッチ
ング素子に対するスイッチング信号の出力を停止する構
成とする。
【0022】具体的に、本発明に係るスイッチング電源
用半導体装置は、入力端子に第1の直流電圧を受けるス
イッチング素子と、スイッチング素子からの出力信号を
受け、第1の直流電圧を該第1の直流電圧の絶対値より
も小さい第2の直流電圧に変換して出力する出力電圧生
成回路と、スイッチング素子の動作を制御する制御回路
と、第2の直流電圧の電圧値を検出し、検出した信号を
帰還信号として制御回路に帰還する出力電圧検出回路
と、制御回路の電源電圧を生成する電源電圧生成回路と
を備えたスイッチング電源装置を制御するスイッチング
電源用半導体装置を対象とし、スイッチング電源用半導
体装置は、スイッチング素子及び制御回路を含み、制御
回路は、スイッチング素子に印加するスイッチング信号
を生成して出力する発振器と、スイッチング素子を流れ
る電流を検出し、素子電流検出信号として出力する電流
検出回路と、帰還信号を検出し、検出した帰還信号をそ
の増減と反対の向きに変化する帰還電圧信号に変換して
出力する帰還電圧変換回路と、素子電流検出信号と帰還
電圧信号とを比較し、比較した比較信号を出力する比較
器と、比較信号に基づいてスイッチング信号の電流量及
び出力を制御するスイッチング信号制御回路と、帰還電
圧信号が下限電圧値よりも小さい場合にはスイッチング
信号制御回路に対してスイッチング素子へのスイッチン
グ信号の出力を停止し、帰還電圧信号が上限電圧値より
も大きい場合にはスイッチング信号制御回路に対してス
イッチング信号の出力を開始する軽負荷検出回路とを有
している。
【0023】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
よると、スイッチング電源装置は、一般に、軽負荷時に
は消費される電流が減少して装置の出力電圧である第2
の直流電圧が上昇すると、制御回路に帰還する帰還信号
の電流量が増える。これにより、制御回路の電源電圧が
上昇するため、帰還電圧変圧回路から出力され帰還信号
が変換されてなる帰還電圧信号は、検出した帰還信号が
その増減と反対の向きに変化するので、その電圧値は低
下する。このとき、軽負荷検出回路は、帰還電圧信号が
下限電圧値よりも小さい場合にはスイッチング信号制御
回路に対してスイッチング素子へのスイッチング信号の
出力を停止するため、スイッチング素子における損失が
減り、軽負荷時の消費電力を削減できるので、チョッパ
方式のスイッチング電源用半導体装置の電源効率を向上
することができる。
【0024】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
おいて、軽負荷検出回路が、互いに異なる第1の基準電
圧及び第2の基準電圧を出力する基準電圧源と、一方の
入力端子が基準電圧源からの出力電圧を受け、他方の入
力端子が帰還電圧信号を受ける軽負荷検出用比較器とを
有し、基準電圧源の出力電圧値は、軽負荷検出用比較器
からの出力信号により、下限電圧値又は上限電圧値とな
るように設定されていることが好ましい。このようにす
ると、出力側から入力側に帰還された帰還信号から生成
される帰還電圧信号によって、スイッチング信号制御回
路からのスイッチング素子に対するスイッチング信号の
出力を確実に停止させることができる。
【0025】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
おいて、基準電圧源が、出力端子を持つ第1の定電流源
と、下流側に軽負荷検出用比較器からの比較信号により
開閉されるスイッチが設けられた第2の定電流源と、第
1の定電流源からの出力電流及び第2の定電流源からの
出力電流のうちの少なくとも一方を受け、第1の基準電
圧又は第2の基準電圧を生成する出力電圧設定抵抗器と
を有していることが好ましい。このようにすると、軽負
荷検出用の電圧値である下限電圧及び上限電圧を確実に
生成することができる。その上、上限電圧の値が下限電
圧の値よりも大きい場合には、例えば、スイッチング素
子へのスイッチング信号の出力が停止されると、第2の
直流電圧の値が低下して、帰還電圧変換回路からの帰還
電圧信号の電圧値が上昇する。ここで、帰還電圧信号が
上限電圧値を超えると、軽負荷検出回路は、直ちにスイ
ッチング信号制御回路に対してスイッチング信号の出力
を開始してしまうため、スイッチング信号の出力停止期
間をほとんど設定できなくなるが、上限電圧値を下限電
圧値よりも大きくしておくと、誤差電圧信号又は帰還電
圧信号が上限電圧値を超えるまでに余裕(ヒステリシス
特性)が生じることにより、スイッチング信号の出力停
止期間を確実に設定することができる。
【0026】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
おいて、上限電圧の値が素子電流検出信号における振幅
の最大値の約20%であり、下限電圧の値が素子電流検
出信号における振幅の最大値の約15%であることが好
ましい。
【0027】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
おいて、スイッチング素子及び制御回路が、スイッチン
グ素子の入力端子及び出力端子、並びに制御回路におけ
る帰還信号が入力される入力端子が外部接続端子となる
ように一つの半導体基板上に集積化されて形成されてい
ることが好ましい。このようにすると、スイッチング電
源装置本体の部品数を減らすことができるため、電源装
置本体を小型化することできる。
【0028】本発明のスイッチング電源用半導体装置に
おいて、半導体基板が、下限電圧又は上限電圧の値を調
整するための軽負荷検出電圧調整用端子を有しているこ
とが好ましい。このようにすると、半導体装置の外部か
ら軽負荷検出電圧調整用端子を用いて待機時の負荷電流
値を最適化できるため、本発明の半導体装置を組み込む
システムの選択肢を増やすことができる。
【0029】本発明のスイッチング電源用半導体装置
は、軽負荷検出回路とスイッチング素子の出力端子との
間に設けられ、下限電圧の値又は上限電圧の値を調整す
る軽負荷検出電圧調整手段をさらに備えていることが好
ましい。このようにすると、本半導体装置に外部に、軽
負荷検出電圧調整手段を設ける必要がなくなると共に、
スイッチング電源装置を構成する他の部品の精度のばら
つきを容易に吸収することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明の一実施形態に係るスイッチ
ング電源用半導体装置及び該半導体装置を用いたスイッ
チング電源装置の概略的な回路構成を示している。図1
に示すように、本実施形態に係るスイッチング電源用半
導体装置は、例えば、N型パワーMOSFET等からな
るスイッチング素子14と、該スイッチング素子14を
制御する制御回路15とが、基板上形成領域20にモノ
リシックに形成されている。ここで、基板上形成領域2
0には、外部接続端子であって、スイッチング素子14
の入力端子であるドレイン端子TD 、出力端子であるソ
ース端子Ts及び制御回路15の制御端子Tcがそれぞ
れ設けられている。
【0032】また、本実施形態に係るスイッチング電源
装置は、主入力端子10に印加される、例えば商用電源
からの交流電流を整流し平滑化された第1の直流電圧を
トランス13の1次側に印加しながら、スイッチング素
子14によるスイッチング動作によって、トランス13
の2次側に設けられた出力電圧生成回路16により第2
の直流電圧である出力電圧Voにまで降下して主出力端
子17に出力する絶縁型チョッパ方式のスイッチング電
源装置である。
【0033】以下、スイッチング電源用半導体装置を含
むスイッチング電源装置を詳細に説明する。
【0034】トランス13は、第1の1次巻線13a、
第2の1次巻線13b及び2次巻線13cを有してい
る。
【0035】主入力端子10には、交流電流を整流する
ダイオードブリッジ等からなる整流器11と、整流され
た信号を平滑化して直流電圧Vinを生成する入力コンデ
ンサ12とがそれぞれ並列に接続されている。生成され
た直流電圧Vinは、トランス13の第1の1次巻線13
aに入力された後、スイッチング素子14のドレイン端
子TD に入力される。ここで、スイッチング素子14の
ソース端子Tsは主入力端子10のローレベル側の端子
と接続され、そのゲートには、該スイッチング素子14
の動作を制御する制御回路15から出力される制御信号
が入力される。
【0036】トランス13の2次巻線13cには、出力
電圧生成回路16が接続されている。該出力電圧生成回
路16は、第1の1次巻線13aに印加され且つスイッ
チングされた直流電圧Vinの磁気誘導により発生し、発
生した起電力による電流を整流する第1のダイオード1
61と、整流された信号を平滑化する出力コンデンサ1
62とから構成されている。
【0037】出力電圧生成回路16と接続されている主
出力端子17は、そのハイレベル側の端子とローレベル
側の端子との間に負荷18が接続され、該負荷18には
負荷供給電流Ioが流れる。
【0038】また、トランス13の2次巻線13cと並
列に接続され、第2の直流電圧である出力電圧Voを検
出する出力電圧検出回路32と、検出した信号を1次側
の制御回路15に電流信号からなる帰還信号Iccを絶縁
状態で帰還可能なフォトカプラとを備えている。
【0039】出力電圧検出回路32は、主出力端子17
に並列に接続され、出力電圧Voを分圧する第1の抵抗
器321及び第2の抵抗器322と、制御端子に第1の
抵抗器321及び第2の抵抗器322との接続部323
の分圧を受け、陽極が第2の抵抗器322の接続部32
3の反対側の端子と接続され、陰極が発光ダイオード部
33aの陰極と接続された基準電源及びオペアンプ等か
らなる第1のシャントレギュレータ324とを含んでい
る。発光ダイオード部33aの陽極は抵抗器を介して出
力電圧生成回路16の第1のダイオード161の陰極
(出力端子)と接続されている。
【0040】フォトカプラは、2次側の出力電圧検出回
路32と接続された発光ダイオード部33aと、1次側
の電源回路19及び制御回路15の間に接続された受光
トランジスタ部33bとから構成されている。
【0041】トランス13の第1の2次巻線13bに
は、制御回路15の補助電源電圧Vccを生成する電源回
路19が接続されている。電源回路19は、第1の1次
巻線13aに印加され且つスイッチングされた直流電圧
Vinによって発生し、発生した起電力による電流を整流
する第2のダイオード191と、整流された信号を平滑
化する電源コンデンサ192とから構成されている。こ
こでは、第2の1次巻線13bは、補助電源電圧Vccと
出力電圧Voとが比例するように設けられている。ま
た、電源回路19により生成される補助電源電圧Vcc
は、制御回路15の制御端子Tcに印加される。
【0042】制御回路15は、スイッチング素子14に
印加される、発振周波数が100kHz程度のスイッチ
ング信号を生成して出力する発振器21と、出力電圧検
出回路32から帰還される帰還信号Iccが抵抗器及び第
2のシャントレギュレータ34を介して入力され、その
増減と反対の向きに変化する帰還電圧信号VCOに変換
して出力する帰還電圧変換回路22と、スイッチング素
子14を流れるドレイン電流IDを検出し、検出したド
レイン電流IDを電圧に変換し、素子電流検出信号VC
Lとして出力するドレイン電流検出回路23と、帰還電
圧信号VCOと素子電流検出信号VCLとを比較し、比
較した比較信号を出力するドレイン電流検出用比較器2
4と、比較信号に基づいてスイッチング信号の電流量及
び出力を制御するスイッチング信号制御回路25と、帰
還電圧信号VCOが下限電圧値よりも小さい場合にはス
イッチング信号制御回路25に対してスイッチング素子
14へのスイッチング信号の出力を停止し、帰還電圧信
号VCOが上限電圧値よりも大きい場合にはスイッチン
グ信号制御回路25に対してスイッチング信号の出力を
開始する軽負荷検出回路40とを有している。
【0043】さらに、制御回路15は、スイッチング素
子14のドレイン端子TD と制御回路15の制御端子T
cとの間に接続され且つ制御回路15に対して起動用の
電流を供給する内部回路電流供給回路29と、該内部回
路電流供給回路29の出力側とスイッチを介して接続さ
れ、制御回路15の起動又は停止時にスイッチング信号
制御回路25の動作を制御する起動・停止回路30とを
有している。
【0044】帰還電圧変換回路22は、逆相端子に帰還
信号Iccによりゲイン調整用抵抗器35に生じる電圧を
受け、正相端子に基準電圧を受ける比較器221と、ゲ
ートに比較器221の出力信号を受けるP型MOSFE
T222と、ゲート及びドレインにP型MOSFET2
22の出力電圧を受ける第1のN型MOSFET223
と、該第1のN型MOSFET223とゲートを共有す
る第2のN型MOSFET224とを含んでいる。抵抗
器225を介して電源電圧を受ける第2のN型MOSF
ET224のドレインは、帰還電圧信号VCOの出力端
子であり、第1のN型MOSFET223及び第2のN
型MOSFET224のソースはソース端子Tsとそれ
ぞれ接続されている。
【0045】スイッチング信号制御回路25は、セット
端子Sに軽負荷検出回路40の出力信号を受け、リセッ
ト端子Rにドレイン電流検出用比較器24の出力信号を
受けるRSフリップフロップ回路26と、第1の入力端
子に本半導体装置が所定温度を超えたときにスイッチン
グ動作を停止させる加熱保護回路36からの出力信号を
受け、第2の入力端子に起動・停止回路30の出力信号
を受け、第3の入力端子に発振器21からの最大デュー
ティサイクル信号MDCを受け、第4の入力端子にRS
フリップフロップ回路26からの出力信号を受けるNA
ND回路27と、NAND回路27の出力信号を受け、
受けた出力信号を反転増幅した制御信号を出力するイン
バータからなるゲートドライバ28とから構成されてい
る。
【0046】帰還電圧変換回路22の入力端子とスイッ
チング素子14のソース端子Tsとの間には、帰還電圧
変換回路22のためのゲイン調整用抵抗器35が接続さ
れている。
【0047】また、第2のシャントレギュレータ34
は、ソースに帰還信号Iccが降圧された電圧を受け、ド
レインがゲイン調整用抵抗器35と接続されたP型MO
SFETと、逆相端子にP型MOSFETのソース電位
を受け、正相端子に基準電圧を受け、比較結果をP型M
OSFETのゲートに出力する比較器とから構成されて
いる。これにより、補助電源電圧Vccが所定の電圧に達
するまでは、帰還電圧変換回路22は起動しない。
【0048】本実施形態の特徴である軽負荷検出回路4
0は、基準電圧源41と、正相入力端子に帰還電圧変換
回路22からの帰還電圧信号VCOを受け、逆相入力端
子に基準電圧源41からの基準電圧VRを受ける軽負荷
検出用比較器42と、一の入力端子に負荷検出用比較器
42の出力信号VO1を受け、他の入力端子に発振器2
1からのクロック信号CLKを受けるAND回路43と
から構成されている。基準電圧源41は、軽負荷検出用
比較器42の出力信号VO1を受けて、基準電圧VRの
値が変更可能に構成されている。
【0049】軽負荷検出用比較器42は、入力される帰
還電圧信号VCOと基準電圧VRとを比較して、帰還電
圧信号VCOが基準電圧VRよりも大きい場合に、AN
D回路43に対してハイレベルの信号を出力する。逆
に、帰還電圧信号VCOが基準電圧VRよりも小さい場
合には、AND回路43に対してローレベルの信号を出
力するため、RSフリップフロップ回路26の出力信号
がローレベルとなるので、ゲートドライバ28からの制
御信号の出力を停止させることができる。
【0050】また、帰還電圧変換回路22の出力側に
は、帰還電圧信号VCOの最大値をクランプするPNP
型バイポーラトランジスタからなる過電流保護回路31
が設けられており、帰還電圧信号VCOがクランプ値を
超える場合には、スイッチング素子14のソース端子T
sへ過電流を短絡させることにより、該スイッチング素
子14を保護することができる。
【0051】本実施形態に係るスイッチング電源装置
は、直流電圧Vin及び出力電圧Voの電圧値に制限はな
いが、一例として、直流電圧Vinの値が100V〜20
0Vで、出力電圧Voの値が25Vとすれば、この1チ
ップ化により、スイッチング電源装置の部品点数が削減
されるため、スイッチング電源装置のサイズも小さくで
き、より小型化及び低価格化を実現できる。
【0052】また、スイッチング素子にN型MOSFE
Tを用いたが、代わりにNPN型バイポーラトランジス
タを用いてもよい。
【0053】ここで、基準電圧源41の具体的な回路構
成の一例を図2に示す。図2に示すように、基準電圧源
41は、軽負荷検出用比較器42の逆相端子と接続され
た出力端子Yを持つ第1の定電流源411と、下流側に
軽負荷検出用比較器42からの出力信号VO1を入力端
子X、すなわちゲートに受けるP型MOSFETからな
るスイッチトランジスタ413が設けられた第2の定電
流源412とを有している。さらに、第1の定電流源4
11の第1の出力電流I1及び第2の定電流源412の
第2の出力電流I2のうちの少なくとも第1の出力電流
I1を受け、下限電圧VR1又は上限電圧VR2を生成
する出力電圧設定用の抵抗器414とを有している。
【0054】以上のように構成された基準電圧源41の
動作を説明する。
【0055】定常負荷時においては、軽負荷検出用比較
器42の出力信号VO1はハイレベルとなっているた
め、スイッチトランジスタ413はオフ状態となってい
る。従って、このときの基準電圧源41の出力信号V
R、すなわち下限電圧VR1は、抵抗器414の抵抗値
をR1とすると、以下の式(1)で表わされる。
【0056】VR1=R1×I1 …(1) 一方、装置の軽負荷状態が検出されると、軽負荷検出用
比較器42の出力信号VO1はローレベルとなるため、
スイッチングトランジスタ413がオン状態となり、抵
抗器414には第2の定電流源412からの第2の出力
電流I2も同時に流れ込むようになる。従って、このと
きの基準電圧源41の出力信号VR、すなわち上限電圧
VR2は以下の式(2)で表わされる。
【0057】VR2=R1×(I1+I2) …(2) このように、軽負荷検出用比較器42の出力信号VO1
に応じて、基準電圧源41の出力電圧VRが下限電圧V
R1を出力したり、上限電圧VR2を出力したりするこ
とにより、軽負荷時にスイッチング信号制御回路25に
対して、後述するような間欠発振動作を行なわせること
ができる。
【0058】なお、本実施形態においては、軽負荷検出
用比較器42の出力信号VO1に基づいて、基準電圧源
40の出力電圧設定用の定電流値を変化させているが、
代わりに、軽負荷検出用比較器42の出力信号VO1に
基づいて、基準電圧源42の出力電圧設定用の抵抗器4
14の抵抗値を変化させるようにしてもよい。
【0059】以下、前記のように構成されたスイッチン
グ電源用半導体装置を含むスイッチング電源装置の動作
の詳細についてタイミングチャートを参照しながら説明
する。
【0060】図3は本実施形態に係るスイッチング電源
装置の動作タイミングを表わしている。まず、制御回路
15が起動するまでの間は、起動・停止回路30は内部
回路電流供給回路29と電源回路19内の電源コンデン
サ192の陽極とを接続するように閉じている。
【0061】次に、装置が起動されて、主入力端子10
に交流電流が入力されると、内部回路電流供給回路29
から電源コンデンサ192の陽極に電流が流れ、制御回
路15の補助電源電圧Vccが上昇する。この補助電源電
圧Vccが制御回路15の起動電圧に達すると、制御回路
15が動作を行なえるようになるので、起動・停止回路
30は、内部回路電流供給回路29と電源コンデンサ1
9との接続を切断する。これにより、内部回路電流供給
回路29が起動時にのみ動作するため、通常動作時にお
ける制御回路15の消費電力を抑えることができる。
【0062】次に、図3に示すように、定常負荷時にお
いては、基準電圧源41の基準電圧VRの値は下限電圧
値VR1に設定されている。
【0063】その後、例えば、負荷供給電流Ioが減少
するような軽負荷となる負荷変動が生じると、負荷18
に対する電力供給が過剰となって、出力電圧Voの電圧
値は若干上昇する。この出力電圧Voの値が上昇するこ
とにより、帰還側の電源回路19の補助電源電圧Vccが
上昇すると共に、帰還信号Iccの電流量が増大する。具
体的には、図1において、出力電圧Voの値が上昇する
と、2次側の出力電圧検出回路32における抵抗分圧生
成用の接続部323の電位が上昇して、第1のシャント
レギュレータ324が導通状態となる。これにより、フ
ォトカプラの発光ダイオード部33aに順電流が流れ、
1次側の受光トランジスタ部33bから制御端子Tc
に、2次側の発光ダイオード部33aの発光量に比例し
た帰還信号Iccが注入される。
【0064】制御端子Tcに注入される帰還信号Iccの
電流量が増大すると、制御回路15の帰還電圧変換回路
22において、電流量が増大した帰還信号Iccを逆相端
子に受ける比較器221からのP型MOSFET222
のゲートに対する出力値が低下する。その結果、P型M
OSFET222は低インピーダンスとなり、該P型M
OSFET222のドレイン電位が上昇するため、該ド
レイン電位をゲートに受ける第2のN型MOSFET2
24も低インピーダンスとなって、該第2のN型MOS
FET224のドレインから出力される帰還電圧信号V
COの電圧値が低下する。このとき、ドレイン電流検出
回路23から出力される素子電流検出信号VCLの電圧
値も低下する。
【0065】この帰還電圧信号VCOを正相端子に受け
る軽負荷検出用比較器42は、受けた帰還電圧信号VC
Oの値が下限電圧値VR1よりも小さくなると、AND
回路43に対してローレベルの信号を出力するため、ス
イッチング信号制御回路25のゲートドライバ28がロ
ーレベルの制御信号のみを出力して、スイッチング素子
14のスイッチング動作が停止する。これとほぼ同時
に、軽負荷検出用比較器42のローレベルの出力信号を
受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧値V
R1から上限電圧値VR2に変更される。
【0066】待機時のような軽負荷又は無負荷状態とな
ると、出力電圧生成回路16に対して電力の供給が行な
われなくなるため、負荷18への電力供給が出力コンデ
ンサ162からのみ行なわれるようになるので、出力電
圧Voは徐々に低下する。これにより、帰還電圧変換回
路22からの帰還電圧信号VCOが徐々に上昇するが、
基準電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧VR1より
も高い上限電圧VR2に設定されているため、図4に示
すように、スイッチング素子14によるスイッチング動
作が直ちに再開されることがない。
【0067】さらに、出力電圧Voが低下して、逆に帰
還電圧信号VCOが上限電圧値VR2を越えると、軽負
荷検出用比較器42からの出力信号が再びハイレベルと
なるため、これを受けるAND回路43はハイレベルの
出力信号を出力できるようになるので、スイッチング素
子14のスイッチング動作が再開される。これとほぼ同
時に、軽負荷検出用比較器42のハイレベルの出力信号
を受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、上限電圧値
VR2から下限電圧値VR1に再設定される。
【0068】次に、待機時において、スイッチング素子
14によるスイッチング動作が再開されると、スイッチ
ング素子14に流れるドレイン電流IDは、軽負荷検出
時の電流値よりも大きくなっているため、負荷18への
電力供給が過剰となって、再び出力電圧Voが上昇し、
帰還電圧変換回路22からの帰還電圧信号VCOが低下
する。従って、前述したように、帰還電圧信号VCOが
下限電圧値VR1よりも小さくなると、スイッチング素
子14に対するスイッチング信号の出力を再度停止す
る。
【0069】本実施形態においては、基準電圧源41か
ら出力される基準電圧VRが軽負荷状態を検出すること
によりスイッチング動作を停止し、さらに、基準電圧V
Rを下限電圧値VR1から上限電圧値VR2へと変更す
ることにより、帰還電圧信号VCOが上昇しても、直ち
にスイッチング動作が開始されることがないように基準
電圧VRにヒステリシス特性を与えている。これによ
り、軽負荷又は無負荷を検出している間は、スイッチン
グ素子14に対するスイッチング制御は、スイッチング
動作の停止と再開とが繰り返される間欠発振状態とな
る。
【0070】なお、出力電圧Voは、間欠発振状態のス
イッチング停止期間中に低下するが、この低下の度合い
は負荷供給電流Ioに依存する。すなわち、負荷供給電
流Ioが小さくなる程、出力電圧Voの低下が緩やかに
なる。
【0071】また、間欠発振状態におけるスイッチング
停止期間は、負荷供給電流Ioが小さくなる程長くな
る。すなわち、軽負荷になる程スイッチング素子14の
スイッチング動作が減少することになる。
【0072】また、スイッチング素子14の動作を停止
又は再開させる軽負荷検出電圧値を高く設定し過ぎると
トランス13に音なりが発生する。一方、軽負荷検出電
圧値を低く設定し過ぎると間欠動作状態(間欠モード)
に遷移しにくくなる。このため、最適な軽負荷検出電圧
値はこれらのトレードオフによって決まることになる。
従って、一の軽負荷検出電圧である下限電圧値VR1
を、スイッチング素子14に流れるドレイン電流IDを
規制する過電流保護電圧の約15%とし、他の軽負荷検
出電圧値である上限電圧値VR2を過電流保護電圧の約
20%とすることが好ましい。
【0073】また、例えば出力が0.3Wのスイッチン
グ電源装置を例に採ると、従来の電源装置では消費電力
が1Wで電源効率が30%程度であったが、本実施形態
に係る電源装置では消費電力が0.45Wで電源効率が
67%となり、低消費電力で且つ高効率が達成されるこ
とを確認している。
【0074】また、本実施形態に係るスイッチング電源
装置は、基板上形成領域20に、1次側、すなわち入力
側の制御回路15及びスイッチング素子14を含むた
め、半導体集積回路として1チップ化することも容易に
行なえる上に、部品数を削減できるため、コストの低減
も容易となる。
【0075】なお、図1に示した帰還電圧変換回路22
及び出力電圧検出回路32の回路構成は、これらに限定
されるものではなく、同等の機能を有する回路構成であ
れば良い。
【0076】(一実施形態の第1変形例)以下、本発明
の一実施形態の第1変形例について図面を参照しながら
説明する。
【0077】図5は本発明の一実施形態の第1変形例に
係るスイッチング電源用半導体装置の概略的な回路構成
を示している。図5において、図1に示す構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
【0078】図5に示すように、第1変形例に係るスイ
ッチング電源用半導体装置は、基板上形成領域20の端
部に、軽負荷検出用比較器42の逆相入力端子と電気的
に接続された軽負荷検出電圧調整用端子TR が設けられ
ていることを特徴とする。
【0079】これにより、一端が軽負荷検出電圧調整用
端子TR と接続され、他端がソース端子Tsと接続され
た検出電圧可変手段としての軽負荷検出電圧調整用抵抗
器51を設けることによって、軽負荷検出電圧である下
限電圧値VR1及び上限電圧値VR2を適当に調整する
ことができるようになる。このため、待機時における必
要な負荷と併せて、スイッチング素子14のスイッチン
グ動作が停止又は再開する際の負荷供給電流Ioを最適
化することができる。その結果、スイッチング素子14
及び制御回路15が1チップ化されている場合であって
も、軽負荷検出回路40の下限電圧値VR1又は上限電
圧値VR2を電源装置の用途に応じて変更できるように
なる。
【0080】(一実施形態の第2変形例)以下、本発明
の一実施形態の第2変形例について図面を参照しながら
説明する。
【0081】図6は本発明の一実施形態の第2変形例に
係るスイッチング電源用半導体装置の概略的な回路構成
を示している。図6において、図1に示す構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
【0082】図6に示すように、第2変形例に係るスイ
ッチング電源用半導体装置は、一端が軽負荷検出用比較
器42の逆相入力端子と接続され、他端がソース端子T
sと接続された軽負荷検出電圧調整手段としての軽負荷
検出電圧調整用抵抗器51Aが設けられていることを特
徴とする。
【0083】これにより、軽負荷検出電圧調整用抵抗器
51Aを、例えばレーザートリミング法等により該抵抗
器51Aの抵抗値を微調整することができるようにな
る。これにより、スイッチング電源用半導体装置の外部
に設ける部品点数を削減することができる。
【0084】その上、基板上形成領域20内に、すなわ
ち半導体装置内に軽負荷検出電圧調整用抵抗器51Aを
設けるため、スイッチング電源装置を構成する他の部品
の精度のばらつきをも吸収することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明に係るスイッチング電源用半導体
装置によると、出力側からの帰還信号をその増減と反対
の向きに変化するように変換する帰還電圧変圧回路と、
帰還電圧信号が下限電圧値よりも小さい場合にスイッチ
ング信号制御回路に対してスイッチング素子へのスイッ
チング信号の出力を停止する軽負荷検出回路とを有して
いるため、スイッチング素子における損失が減り、軽負
荷時の消費電力を削減できるので、チョッパ方式のスイ
ッチング電源用半導体装置の電源効率を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチング電源用
半導体装置を含むスイッチング電源装置を示す概略的な
回路図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスイッチング電源用
半導体装置における出力値が可変となる基準電圧源を示
す回路図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るスイッチング電源用
半導体装置を含むスイッチング電源装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係るスイッチング電源用
半導体装置における軽負荷検出用比較器に用いる基準電
圧を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態の第1変形例に係るスイッ
チング電源用半導体装置を示す概略的な回路図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2変形例に係るスイッ
チング電源用半導体装置を示す概略的な回路図である。
【図7】従来のスイッチング電源用半導体装置を含むス
イッチング電源装置を示す概略的な回路図である。
【図8】従来のスイッチング電源装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
10 主入力端子 11 整流器 12 入力コンデンサ 13 トランス 13a 第1の1次巻線 13b 第2の1次巻線 13c 2次巻線 14 スイッチング素子 15 制御回路 16 出力電圧生成回路 161 第1のダイオード 162 出力コンデンサ 17 主出力端子 18 負荷 19 電源回路 191 第2のダイオード 192 電源コンデンサ 20 基板上形成領域 21 発振器 22 帰還電圧変換回路 221 比較器 222 P型MOSFET 223 第1のN型MOSFET 224 第2のN型MOSFET 225 抵抗器 23 電流検出回路 24 ドレイン電流検出用比較器 25 スイッチング信号制御回路 26 RSフリップフロップ回路 27 NAND回路 28 ゲートドライバ 29 内部回路電流供給回路 30 起動・停止回路 31 過電流保護回路 32 出力電圧検出回路 321 第1の抵抗器 322 第2の抵抗器 323 接続部 324 第1のシャントレギュレータ 33a 発光ダイオード部 33b 受光トランジスタ部 34 第2のシャントレギュレータ 35 ゲイン調整用抵抗器 36 加熱保護回路 40 軽負荷検出回路 41 基準電圧源 411 第1の定電流源 412 第2の定電流源 413 スイッチトランジスタ(スイッチ) 414 抵抗器(出力電圧設定抵抗器) 42 軽負荷検出用比較器 43 AND回路 51 軽負荷検出電圧調整用抵抗器(検出電圧可変手
段) 51A 軽負荷検出電圧調整用抵抗器(軽負荷検出電圧
調整手段) Ts ソース端子 TD ドレイン端子 Tc 制御端子 TR 軽負荷検出電圧調整用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 理 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 林 和治 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 山下 哲司 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F038 BB04 BB09 DF01 DF08 EZ20 5H730 AA12 AA14 AS01 AS23 BB43 BB57 CC01 DD04 DD26 DD32 EE07 FD01 FF19 FG05 FG25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に第1の直流電圧を受けるスイ
    ッチング素子と、前記スイッチング素子からの出力信号
    を受け、前記第1の直流電圧を該第1の直流電圧の絶対
    値よりも小さい第2の直流電圧に変換して出力する出力
    電圧生成回路と、前記スイッチング素子の動作を制御す
    る制御回路と、前記第2の直流電圧の電圧値を検出し、
    検出した信号を帰還信号として前記制御回路に帰還する
    出力電圧検出回路と、前記制御回路の電源電圧を生成す
    る電源電圧生成回路とを備えたスイッチング電源装置を
    制御するスイッチング電源用半導体装置であって、 前記スイッチング電源用半導体装置は、前記スイッチン
    グ素子及び前記制御回路を含み、 前記制御回路は、 前記スイッチング素子に印加するスイッチング信号を生
    成して出力する発振器と、 前記スイッチング素子を流れる電流を検出し、素子電流
    検出信号として出力する電流検出回路と、 前記帰還信号を検出し、検出した帰還信号をその増減と
    反対の向きに変化する帰還電圧信号に変換して出力する
    帰還電圧変換回路と、 前記素子電流検出信号と前記帰還電圧信号とを比較し、
    比較した比較信号を出力する比較器と、 前記比較信号に基づいて前記スイッチング信号の電流量
    及び出力を制御するスイッチング信号制御回路と、 前記帰還電圧信号が下限電圧値よりも小さい場合には前
    記スイッチング信号制御回路に対して前記スイッチング
    素子への前記スイッチング信号の出力を停止し、前記帰
    還電圧信号が上限電圧値よりも大きい場合には前記スイ
    ッチング信号制御回路に対して前記スイッチング信号の
    出力を開始する軽負荷検出回路とを有していることを特
    徴とするスイッチング電源用半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記軽負荷検出回路は、 互いに異なる第1の基準電圧及び第2の基準電圧を出力
    する基準電圧源と、 一方の入力端子が前記基準電圧源からの出力電圧を受
    け、他方の入力端子が前記帰還電圧信号を受ける軽負荷
    検出用比較器とを有し、 前記基準電圧源の出力電圧値は、前記軽負荷検出用比較
    器からの出力信号により、前記下限電圧値又は上限電圧
    値となるように設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載のスイッチング電源用半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧源は、 出力端子を持つ第1の定電流源と、 下流側に前記軽負荷検出用比較器からの比較信号により
    開閉されるスイッチが設けられた第2の定電流源と、 前記第1の定電流源からの出力電流及び前記第2の定電
    流源からの出力電流のうちの少なくとも一方を受け、前
    記第1の基準電圧又は前記第2の基準電圧を生成する出
    力電圧設定抵抗器とを有していることを特徴とする請求
    項2に記載のスイッチング電源用半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記上限電圧の値は、前記素子電流検出
    信号における振幅の最大値の約20%であり、前記下限
    電圧の値は、前記素子電流検出信号における振幅の最大
    値の約15%であることを特徴とする請求項1〜3のう
    ちのいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子及び前記制御回路
    は、 前記スイッチング素子の入力端子及び出力端子、並びに
    前記制御回路における前記帰還信号が入力される入力端
    子が外部接続端子となるように一つの半導体基板上に集
    積化されて形成されていることを特徴とする請求項1〜
    4のうちのいずれか1項に記載のスイッチング電源用半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板は、前記下限電圧又は前
    記上限電圧の値を調整するための軽負荷検出電圧調整用
    端子を有していることを特徴とする請求項5に記載のス
    イッチング電源用半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記軽負荷検出回路と前記スイッチング
    素子の出力端子との間に設けられ、前記下限電圧の値又
    は前記上限電圧の値を調整する軽負荷検出電圧調整手段
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のう
    ちのいずれか1項に記載のスイッチング電源用半導体装
    置。
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