JP2003336558A - インペラ及びタービン式燃料ポンプ - Google Patents

インペラ及びタービン式燃料ポンプ

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雅敏 ▲高▼木
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浩司 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インペラ及び/燃料ポンプに改良を加えて、優
れたポンプ効率を持つ燃料ポンプを提供することであ
る。 【解決手段】インペラ40等の外周に環状部54等を形
成して一側の羽根溝50等と他側の羽根溝50等とを独
立させた。その上で、羽根溝の前方壁面47aなど及び
後方壁面46a等を所定方向に傾斜させる、一側の羽根
溝166等と他側の羽根溝171等とを千鳥状に形成す
る、ポンプハウジング81の連通通路84に案内面92
aを形成する、インペラ160に連通孔176を形成す
る等の改良を施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両において燃料
タンク内の燃料を燃料噴射装置へ圧送するインペラ及び
これを含むタービン式燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両において、燃料タンク内
の燃料を燃料噴射装置に圧送するために、タービン式燃
料ポンプが使用されることがある。タービン式燃料ポン
プ(「ウエスコポンプ」とも言う)は、通常、円板状で
その外周面に複数の羽根部及び羽根溝が形成されたイン
ペラと、羽根溝に連通するC字形状のポンプ流路を持ち
インペラを回転可能に収納するポンプハウジングと、イ
ンペラを駆動するモータとを含む。
【0003】燃料ポンプにおいては、ポンプ効率が良い
ことが要求される。この要求を満たすためには、燃料
がポンプ流路からインペラの羽根溝にスムーズに流入
し、羽根溝からポンプ流路にスムーズに流出すること、
一側の羽根溝から流出する燃料と他側の羽根溝から流
出する燃料との間によどみが生じず、衝突しないこと、
羽根溝及び側部溝内をより多量の燃料が旋回するこ
と、側部溝の終端部において燃料に脈動が生じないこ
と、及び羽根溝の緒元(形状、大きさ)が燃料の昇圧
を重視して決定できることが必要である。
【0004】ポンプ効率を上昇させるべく、特開平6−
272685号公報に開示された燃料ポンプ(第1従来
例)は、羽根溝の回転方向の前方壁面を傾斜させたイン
ペラを含む。図25及び図26に示すように、インペラ
300の隔壁302の両側に羽根部304と羽根溝30
6とが円周方向に交互に形成され、ポンプハウジング3
10には一対の側部溝311を含むC字形状のポンプ流
路312が形成されている。インぺラ300はポンプハ
ウジング310内においてx方向に回転する。
【0005】羽根溝306の前方壁面307はインペラ
300の側面301と直交する平面Pに対して回転方向
xとは反対側(後方側)に傾斜している。これにより、
前方壁面307付近での渦流をスムーズに流し、その付
近での負圧の発生がなくし、乱流の発生を発生を防止せ
んとしている。
【0006】特開平6−272685号公報に開示され
た燃料ポンプ(第2従来例)は、図27に示すように、
インペラ320には隔壁323の両側に羽根部321及
び羽根溝322が交互に形成されている。隔壁323の
外周面323aの外径は羽根部321の外周面321a
の外径と等しい。ポンプハウジング325は、左右両側
の側部溝326と、両者を連通する連通溝327とから
成るC字形状のポンプ流路を有する。
【0007】燃料は矢印で示すように、側部溝326か
ら羽根溝322の内周側内に流入する。その後、インペ
ラ320の回転に基づく遠心力により隔壁323の両側
面323bに案内されつつ羽根溝322内を半径方向外
向きに流れ、昇圧される。昇圧された燃料は、羽根溝3
22の外周側から連通溝327及び側部溝326に流出
し、後方側の羽根溝322内に再度流入する。
【0008】図28に示す燃料ポンプ(第3従来例)で
は、インペラ340の隔壁343の外周面343aの外
径は羽根部341の外周面341aの外径よりも小さ
く、しかも隔壁343の幅は外周面343aにおいて非
常に小さくなっている。その結果、左右の羽根溝342
は隔壁343の外周側の環状空間344により連通され
ている。また、ポンプハウジング345のポンプ流路は
左右両側の側部溝346と、両側部溝346を連通する
連通路347とから成る。
【0009】側部溝346から羽根溝342の内周側か
ら流入した燃料は、インペラ340の回転に基づく遠心
力により隔壁343の両側面343bに案内されつつ羽
根溝342内を半径方向外向きに流れる。それに伴い昇
圧された燃料は、羽根溝342の外周側から環状空間3
44及び連通路347に流出し、後方側の羽根溝342
内に再度流入する。
【0010】更に、図29に示す燃料ポンプ(第4従来
例)では、インペラ360の隔壁363の案内面363
b即ち羽根溝362の溝底面の幅が最外周部において漸
増し、隔壁363及び羽根部361の外周側に環状部3
68が形成されている。一方、ポンプハウジング365
には左右両側の側部溝366と、両側部溝366を連通
する連通路367とを含むC字形状のポンプ流路が形成
されている。
【0011】特許第2962828号に開示されたイン
ペラ及びハウジング(第5従来例)では、ポンプハウジ
ングに連通部を形成せず、インペラに連通孔を形成して
いる。即ち、図30及び図31に示すように、インペラ
400の吐出側の一側面401及び吸入側の他側面40
6には複数の羽根溝402及び407が円周方向に隔設
されている。これにより隣接する羽根溝402及び40
7間に羽根部403及び408が形成され、またインペ
ラ400の外周縁には環状部411が形成されている。
【0012】一側面401の羽根溝402及び他側面4
06の羽根溝407はそれぞれ円弧状の溝底面404及
び409を有する。双方の溝底面404及び409は軸
方向の中間部で交差し、これにより交差部405の半径
方向外方に、一側面401から他側面406に軸方向に
貫通する連通孔413が形成されている。羽根溝402
と407とは連通孔413により互いに連通している。
【0013】図30において、ハウジング415は吐出
側ハウジング416、吸入側ハウジング421及び外側
ハウジング426から成る。吐出側ハウジング416の
内側面の外周寄りに形成された一方の側部溝417は、
始端部から燃料吐出口に連通された終端部(何れも不図
示)までC字形状に延びている。
【0014】また、吸入側ハウジング421の内側面の
外周部に形成された他方の側部溝422は、燃料吸引口
に連通された始端部から終端部(何れも不図示)まで延
びている。外側ハウジング426は吐出側ハウジング4
16及び吸入側ハウジング421の外周面を覆ってい
る。
【0015】吸入側ハウジング421の始端部から羽根
溝407に燃料が流入し、インペラ400の連通孔41
3を介して反対側の羽根溝402の始端部及び吐出側ハ
ウジング416の始端部に流れる。回転するインペラ4
00の羽根部403及び408が羽根溝402及び40
7内に流入した燃料に円周方向の押出し力を与え、それ
に伴い発生する遠心力により溝底面404及び409に
沿って半径方向外向きに流す。
【0016】その後、インペラ400の環状部411に
衝突して軸方向外向きに分流し、側部溝417及び42
2に案内されて羽根溝402及び407に戻る。この羽
根溝402及び407と側部溝417及び422との間
の循環を繰り返しつつ、燃料はポンプ流路内を始端部か
ら終端部に向かって螺旋状に流れる。吸入側ハウジング
421の終端部に至った昇圧された燃料は連通孔413
を介して吐出側ハウジング416の終端部に流入し、燃
料吐出口から吐出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図25及び図26に示
した第1従来例の羽根溝306の構成はポンプ効率を向
上させる上で十分とは言えない。即ち、燃料は羽根溝3
06内において、半径方向では図25に矢印yで示すよ
うに、羽根溝306の内周側から流入し、隔壁302の
側面303に案内されて半径方向外向きに流れ、羽根溝
306の外周側から流出する。また、円周方向では、図
26に矢印zで示すように、前方壁面307側から羽根
溝306内に流入し、後方壁面308側から流出する。
【0018】羽根溝306の前方壁面307即ち羽根部
304の後方壁面を回転方向xに対して後方側に傾斜さ
せたことにより、羽根溝306への燃料の流入はある程
度スムーズになる。しかし、羽根溝306の後方壁面3
08即ち羽根部304の前方壁面は平面Pと平行である
ので羽根溝306からの燃料の流出が十分にスムーズと
は言い難い。また、隔壁302の両側からポンプ流路内
に流出した燃料の間によどみが生じ、循環する流量が減
少し易い。さらに、図26に示すように、羽根溝306
の軸方向長さが浅く、多量の燃料が循環するとは言い難
い。
【0019】図27に示した第2従来例では、羽根溝3
22内の燃料は隔壁323の案内面323bに案内され
て半径方向外向きに流れ、連通溝327の端部に衝突
し、流れ方向を幅方向外向きに変えられ、連通溝327
の中間部即ち隔壁323の外周縁323aの外方に存在
する燃料はよどみ易い。その結果、羽根溝322とポン
プ流路326及び327との間を循環する燃料の循環量
が減少し易い。
【0020】図28に示した第3従来例では、羽根溝3
42内の燃料は隔壁343の案内面343bに案内され
て半径方向外向きに流れ、連通路347の中間部に衝突
し、その後流れ方向をほぼ幅方向両外向きに変えられ
る。その結果、燃料の流速が低下し易い。
【0021】第1から第3従来例の不具合は、インペラ
300,320及び340が隔壁302、323及び3
43の外周部に環状部を備えていないことに原因の一つ
があると考えられる。
【0022】図29に示した第4従来例によれば、隔壁
363の幅が最外周に進むにつれて漸増しているが、十
分ではない。また、燃料の脈動の防止及び旋回流量の増
大のために特別の工夫がなされていない。
【0023】第2従来例のインペラ320の羽根溝32
2、第3従来例のインペラ340の羽根溝341及び第
4従来例のインペラ360の羽根溝362も軸方向長さ
が浅く、多量の燃料が循環するとは言い難い。
【0024】図30及び図31に示した第5従来例にお
いて、羽根溝402及び407の諸元(形状や大きさ)
は、燃料の最適な昇圧を重視して決定されることが望ま
しい。しかるに、羽根溝402及び407の諸元を選定
する際、連通孔413の諸元を考慮に入れる必要があ
る。例えば、羽根溝402及び407を大きくすること
は燃料の昇圧の面では有効であるが、連通孔413が小
さくなり吐出側ハウジング416と吸入側ハウジング4
21との間の燃料の円滑な流通が妨げられる。つまり、
連通孔413の存在が羽根溝402及び407の諸元の
自由な設計を制約する。
【0025】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
インペラの隔壁の外周に環状部を形成して一側及び他側
の羽根溝を独立させ、その上で、インペラ及び/又はポ
ンプハウジングを改良することにより、優れたポンプ効
率を持つインペラ及びタービン式燃料ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0026】具体的には、第1の発明は、燃料がポンプ
流路から羽根溝にスムーズに流入し、羽根溝からポンプ
流路にスムーズに流出し、羽根溝内において燃料の流れ
が加速され、ポンプ流路における燃料の流れのよどみが
防止できるタービン式燃料ポンプの提供を目的とする。
【0027】第2発明は、両側の羽根溝から流出する燃
料のよどみ及び衝突が防止でき、羽根溝及び側部溝内に
より多量の燃料を循環させることができ、ポンプ流路の
終端部における脈動が防止できるタービン式燃料ポンプ
の提供を目的とする。
【0028】第3発明は、より高いポンプ効率を実現で
きる羽根溝の諸元を連通手段の諸元から独立して決定で
き、圧力のアンバランスに起因するポンプハウジング内
でのインペラの移動が防止できるインペラ及び燃料ポン
プの提供を目的とする。
【0029】第4発明は、より高いポンプ効率を実現で
きる羽根溝の諸元を連通手段の諸元から独立して決定で
き、羽根溝内における燃料の循環量が増加するインペラ
及び燃料ポンプの提供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】第1発明に関し、燃料の
羽根溝へのスムーズな流入を損ねるのは羽根部の後方壁
面の内周側からの流れの剥離であること、羽根溝内にお
ける流速はインペラの側面側及び幅方向中央部側におけ
る羽根溝の幅(円周方向長さ)に影響されること、羽根
溝からの勢いのある燃料の流出は前方壁面の外周側の形
状により決まること、及び流れのよどみを防止するため
には最外周においてインペラの幅を増大させれば良いこ
とに気付いた。併せて、インペラの成形容易性にも注目
した。即ち、ポンプ効率のみを考慮して羽根部及び羽根
溝の形状を決めると、羽根溝の形状によっては成形後の
型抜きが不可能になることがある。
【0031】第1発明の燃料ポンプは、請求項1に記載
したように、円板状を呈し、外周部の一側面及び他側面
にそれぞれ円周方向において交互に形成された羽根部及
び羽根溝と、各該羽根溝の外周側の環状部とを有し、羽
根溝の回転方向における前方壁面及び後方壁面が回転方
向に対して後方に傾斜しているインペラと;一側及び他
側の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一側及び他側の略
C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の始端部に連通す
る燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端部に連通する燃
料吐出口とを有し、インペラを回転可能に収納するポン
プハウジングと;を備え、該インペラの回転により、一
側及び他側の該側部溝と一側及び他側の各該羽根溝との
間で燃料を独立して循環させて昇圧する。
【0032】この燃料ポンプよれば、インペラの回転方
向に対して後向に傾斜した羽根部の前方壁面は燃料を羽
根溝内にスムーズに導き、同方向に傾斜した後方壁面は
羽根溝から流出する燃料に勢いを付与する。また、環状
部が燃料の流れのよどみを防止する。
【0033】請求項2の燃料ポンプによれば、羽根溝内
への燃料の流入及び羽根溝からの燃料の流出が円滑にな
る。請求項3から7の燃料ポンプによれば、インペラを
成形した後の金型の型抜きが容易になる。
【0034】第2発明の第1タービン式燃料ポンプは請
求項8に記載したように、円板状を呈し、外周部の一側
面及び他側面にそれぞれ円周方向において交互に形成さ
れた羽根部及び羽根溝と、各該羽根溝の外周側に環状部
とを有し、羽根溝の回転方向における前方壁面及び後方
壁面が回転方向に対して後方に傾斜しているインペラ
と;一側及び他惻の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一
側及び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の
始端部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端
部に連通する燃料吐出口と、前記側部溝の始端部と他側
の前記側部溝の始端部とを連通する始端側の連通部と、
一側の前記側部溝の終端部と他側の前記側部溝の終端部
とを連通する終端側の連通部とを有し、インペラを回転
可能に収納するポンプハウジングと;を備え、該インペ
ラの回転により、各該側部溝と一側及び他側の各該羽根
溝との間で燃料を独立して循環させて昇圧する。
【0035】この燃料ポンプによれば、インペラの環状
部とポンプハウジングの連通溝により、ポンプ流路内に
おける燃料のよどみ及び衝突が回避される。
【0036】第2発明の第2タービン式燃料ポンプは請
求項11に記載したように、円板状を呈し、外周部の一
側面に円周方向において交互に形成された一側の羽根部
及び羽根溝と、他側面に円周方向において交互にしかも
一側の前記羽根部及び前記羽根溝に対して円周方向にず
れて形成された他側の羽根部及び羽根溝と、一側及び他
側の各前記羽根溝の外周側の環状部とを有するインペラ
と;一側及び他側の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一
側及び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の
始端部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端
部に連通する燃料吐出口と、を有し、インペラを回転可
能に収納するポンプハウジングと;を備え、該インペラ
の回転により、一側及び他側の前記側部溝と一側及び他
側の各前記羽根溝との間で燃料を独立して循環させて昇
圧する。
【0037】この燃料ポンプによれば、インペラの環状
部と一側の羽根溝と他側の羽根溝との千鳥配置とによ
り、ポンプ流路の終端部における圧力脈動が防止され
る。
【0038】請求項9の燃料ポンプによれば、始端部及
び終端部における燃料の流れが円滑になる。請求項10
の燃料ポンプによれば、終端部における脈動が防止され
る。請求項12の燃料ポンプによれば、羽根溝内におけ
る燃料の流れが円滑になる。請求項13の燃料ポンプに
よれば、燃料のよどみ、衝突が防止される。
【0039】第3発明の第1インペラは、請求項14に
記載したように、円板状を呈し、該外周部は、その一側
面に円周方向に隔設された複数の一側の羽根溝と;その
他側面に円周方向に隔設され該一側の羽根溝から隔絶さ
れた複数の他側の羽根溝と;一側及び他側の該羽根溝か
ら半径方向に内方又は外方に外れた部分を該一側面から
該他側面に貫通した複数の連通孔と;を備える。
【0040】このインペラによれば、一側及び他側の羽
根溝内には燃料を吸入側から吐出側に流通させるための
連通孔は形成されていない。よって、連通孔の形状等の
選定から独立して、最適な燃料の昇圧を実現できる一側
及び他側の羽根溝の大きさや形状を選定することができ
る。
【0041】第3発明の第2インペラは、請求項15に
記載したように、円板状を呈し、該外周部は、一側面に
円周方向において交互に形成された複数の羽根部及び複
数の羽根溝と;他側面に円周方向において交互に形成さ
れ該一側の羽根溝から隔絶された複数の羽根部及び複数
の羽根溝と;一側及び他側の羽根部の外周側に位置する
外側環状部と;該一側及び他側の羽根溝から半径方向内
方又は外方に外れた部分に形成され該一側面から該他側
面に貫通する複数の連通孔と;備える。
【0042】このインペラによれば、一側及び他側の羽
根溝を区画する隔壁部等には燃料を吸入側から吐出側に
流通させるための連通孔は形成されていない。よって、
連通孔の形状等の選定から独立して、最適な燃料の昇圧
を実現できる一側及び他側の羽根溝の大きさや形状を選
定すべく、外側環状部、一側及び他側の羽根部等の諸元
を選定することができる。
【0043】請求項16のインペラによれば、少ない圧
力脈動で効率的に昇圧できる。請求項17のインペラに
よれば、一側及び他側の羽根溝が半径方向外周寄りに形
成され回転半径が大きくなるので、燃料の圧力が効果的
に昇圧される。請求項18のインペラによれば、円周方
向にずらせて(千鳥状に)形成された一側の羽根溝と他
側の羽根溝とが連通孔により連通される。
【0044】請求項19のインペラでは、羽根溝と同数
の連通孔は各一側連通溝と各他側連通溝とを連通させ、
羽根溝の数よりも少ない数の連通溝が一部の一側の羽根
溝と他側の羽根溝とを連通させる。請求項20のインペ
ラでは、一側及び他側の羽根溝が始端部の連通部及び終
端部の連通部に対向しない場合でも、一側及び他側浅溝
が一側の羽根溝と他側の羽根溝とを連通する。
【0045】請求項21のインペラでは、一側及び他側
の羽根溝を連通孔との間にある程度の肉厚が確保され、
この部分が破損等し難い。請求項22のインペラでは、
一側及び他側の羽根溝が始端部の連通部及び終端部の連
通部に対向しない場合でも、一側及び他側突部に形成さ
れた一側及び他側浅溝が一側の羽根溝と他側の羽根溝と
を連通する。
【0046】請求項23のインペラでは、連通孔と同数
の一側及び他側浅溝は各連通孔と各羽根溝とを連通さ
せ、連通孔よりも少ない数の一側及び他側浅溝は一部の
連通孔と一部の羽根溝とを連通する。請求項24のイン
ペラでは、一側及び他側浅溝が連通孔とともに千鳥状に
形成された一側の羽根溝と他側の羽根溝とを連通する。
【0047】第3発明のタービン式燃料ポンプは、請求
項25に記載したように、円板部と外周部とから成り、
該外周部の一側面に円周方向に隔設された複数の一側の
羽根溝と、他側面に円周方向に隔設され該一側の羽根溝
から隔絶された複数の他側の羽根溝と、該外周部の該一
側及び他側の羽根溝から半径方向に内方又は外方に外れ
た部分を該一側面から該他側面に貫通した複数の連通孔
と、を備えたインペラと;複数の該連通孔の一側開口に
対向する第1連通部を燃料吸入口に連通された一側始端
部から該一側開口に対向する第2連通部を備えた一側終
端部まで延びた略C字形状の一側の側部溝と、複数の該
連通孔の他側開口に対向する第3連通部を備えた他側始
端部から該他側開口に対向する第4連通部を備え燃料吐
出口に連通された他側終端部まで延びた略C字形状の他
側の側部溝とを有する、インペラを回転可能に収納され
たポンプハウジングと;該ポンプハウジング内で該イン
ペラを回転させるモータと;から成り、該第1連通部に
流入した燃料の一部が該インペラの連通孔を介して該第
3連通部に流れ、燃料は該一側始端部及び該他側始端部
からそれぞれ該一側終端部及び該他側終端部まで流れ、
昇圧した該第2連通部の燃料は該インペラの連通孔を介
して該第4連通部に流れる。
【0048】この燃料ポンプでは、第1連通部に流入し
た燃料の一部がインペラの連通孔を介して第3連通部に
流れる。これにより、燃料は一側の羽根溝と一側の側部
溝との間及び他側の羽根溝と他側の側部溝との間で循環
しながら、一側始端部及び他側始端部から一側終端部及
び他側終端部まで螺旋状に流れる。そして、昇圧した第
2連通部の燃料はインペラの連通孔を介して第4連通部
に流れる。これにより、高いポンプ効率が達成されると
ともに、連通孔を流れる燃料の圧力によりインペラに半
径方向の力が加わることが防止される。
【0049】請求項26の燃料ポンプによれば、一側及
び他側の側部溝の形成が容易になる。請求項27及び2
8の燃料ポンプによれば、一側及び他側始端部並びに一
側及び他側終端部の連通部が、インペラの一側及び他側
の羽根溝の半径方向内側に形成された連通孔の一側開口
及び他側開口に対向し、他側の側部溝から一側の側部溝
への燃料の流通が促進される。
【0050】第4発明の第1インペラは、請求項29に
記載したように、円板状を呈し、外周部に、一側面に円
周方向において交互に形成された複数の羽根部及び複数
の羽根溝と、他側面に円周方向において交互に形成され
た複数の他側の羽根溝と、該外周部の該一側及び他側の
羽根溝から半径方向に内方又は外方に外れた部分を該一
側面から該他側面に貫通した複数の連通孔と、を含み、
一側及び他側の羽根溝の軸方向先端部が軸方向中間部を
こえている。
【0051】第4発明の第2インペラは、請求項30に
記載したように、円板状を呈し、外周部に、一側面に円
周方向において交互に形成された複数の羽根部及び複数
の羽根溝と、他側面に円周方向において交互に形成され
た複数の羽根部及び複数の羽根溝と、一側及び他側の該
羽根部の外周側に位置する環状部と、を含み、軸線を含
む断面において、一側の該羽根溝と他側の該羽根溝とが
軸方向で重なっている。
【0052】これらのインペラによれば、高いポンプ効
率を実現できる羽根溝の諸元を連通部の諸元から独立し
て決定でき、しかも羽根溝内における燃料の運動量が増
加するような羽根溝の形状を確保できる。
【0053】請求項31のインペラによれば、羽根溝内
への燃料の流入が円滑になり、流出時に勢いを付与す
る。請求項32のインペラによれば、少ない圧力脈動で
効果的に昇圧できる。請求項33のインペラによれば、
連通孔の諸元から独立して羽根溝の諸元を決めることが
できる。請求項34のインペラによれば、千鳥状の一側
及び他側の羽根溝同士をうまく連通できる。請求項35
のインペラによれば、一側及び他側の羽根溝が連通部に
対向しなくても浅溝により連通される。第4発明のター
ビン式燃料ポンプは、請求項36に記載したように、円
板状を呈し、外周部に、一側面に円周方向において交互
に形成された複数の羽根部及び複数の羽根溝と、他側面
に円周方向において交互に形成された複数の他側の羽根
溝と、該外周部の該一側及び他側の羽根溝から半径方向
に内方又は外方に外れた部分を該一側面から該他側面に
貫通した複数の連通孔と、を含み、一側及び他側の羽根
溝の軸方向先端部が軸方向中間部をこえているインペラ
と;一側及び他側の各前記羽根溝にそれぞれ対向する一
側及び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の
始端部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端
部に連通する燃料吐出口とを有し、インペラを回転可能
に収納するポンプハウジングと;を備え、該インペラを
回転させることにより、各該側部溝と一側及び他側の各
該羽根溝との間で循環させて昇圧させる。
【0054】この燃料ポンプによれば、高いポンプ効率
を実現できる羽根溝の諸元を連通部の諸元から独立して
決定でき、しかも羽根溝内における燃料の運動量が増加
するような羽根溝の形状を確保できる。
【0055】
【発明の実施の形態】<インペラ>インペラは円板部と
その外周側の環状の外周部とから成る。円板部はポンプ
ハウジングにより案内される部分であり、外周部はポン
プハウジングと共同して燃料を循環させつつ圧力を上昇
させる部分である。外周部は、環状部と、隔壁部と、複
数の羽根部及び複数の羽根溝と、を含むことができる。 環状部、隔壁部 環状部は半径方向外側に位置し、軸方向に所定の幅を持
ち、円周方向に延びている。隔壁部は、インペラの軸方
向中間部において軸方向に所定の厚さを有し、円周方向
に延びている。その厚さ(軸方向寸法)は半径方向外向
きに進むにつれて始め減少し、その後増加することが望
ましい。 羽根溝 隔壁部の一側及び他側の複数の羽根溝は燃料が流入及び
流出する空間であり、円周方向に所定ピッチで形成され
る。一側の羽根溝及び他側の羽根溝の個数は例えば30
個から70個とでき、列数は1列又は2列とできる。
【0056】一側の羽根溝と他側の羽根溝とが軸方向に
対向していれば、一側の側部溝内の燃料と他側の側部溝
内の燃料とが同様に昇圧され、両者間の圧力バランスが
良くなる。これに対して、一側の羽根溝と他側の羽根溝
とが円周方向にずれていれば(千鳥状)、一側の側部溝
内の圧力変動と他側の側部溝内の圧力変動との位相がず
れ、合流部での圧力変動を小さくできる。円周方向のず
れ量は、例えば形成ピッチの半分とすることできる。
【0057】一側の羽根溝及び他側の羽根溝の前方壁面
及び後方壁面はインペラの一側面及び他側面に対して直
角を成しても良いし、回転方向において後方に、即ち奥
側が入口側よりも回転方向後方となるように傾斜してい
ても良い。一側の羽根溝及び他側の羽根溝の幅(円周方
向の長さ)は全長に亘って均一でも良いし、側面から軸
方向中間部に進むにつれて漸変しても良い。軸方向(深
さ方向)の断面形状は例えば半円形状又はこれに近似す
る形状を持つことができる。
【0058】一側の羽根溝及び他側の羽根溝の軸方向先
端部(最奥部)はインペラの軸方向中間部より手前まで
延びても、中間部に延びても、中間部を超えて延びても
良い。中間部を超えて延びた場合、両方の羽根溝は軸線
を含む断面でオーバラップ(重複)する。 羽根部 複数の一側の羽根部及び他側の羽根部は、一側の及び他
側の羽根溝内に流入した燃料に円周方向の力を与えるも
のである。一側及び他側の羽根部の形状は一側及び他側
の羽根溝の形状に関連し、隔壁部の一側及び他側にそれ
ぞれ所定ピッチで形成され、内側環状部と外側環状部と
の間に延び、内側環状部の外周面及び外側環状部の内周
面と共に一側及び他側の羽根溝を区画する。
【0059】羽根部の前方壁面の外周部の側面からの傾
斜角度は50度より大きく、望ましくは60から70度
の範囲で選択できる。一方、後方壁面の内周部の側面か
らの傾斜角度は50度よりも小さく、望ましくは30か
ら40度の範囲で選択できる。また、前方壁面の内周部
の側面からの傾斜角度は50から60度の範囲で、後方
壁面の外周部の側面からの傾斜角度は35から50度の
範囲で、それぞれ選択できる。 連通孔 複数の連通孔は、インペラの一側面から他側面に貫通
し、吸入側の第1連通溝から吐出側の第3連通溝への燃
料の流入、及び吸入側の第2連通溝から吐出側の第4連
通溝への燃料の流入を可能にする。複数の連通孔は、一
側及び他側の羽根溝から少し半径方向内方に離れて、又
は一側及び他側の羽根溝の内側ぎりぎりに形成できる。
前者の場合、各羽根溝と連通孔との間に軸方向に少し突
出した突部が形成される。
【0060】連通孔の個数は、燃料の吸入及び吐出の際
の圧力損失や生産性等考慮して選定され、一側及び他側
の羽根溝の個数と同数又はこれより少ない。側面形状
(幅、高さ)は燃料の吸入及び吐出の際の圧力損失や生
産性等を考慮して選定され、矩形状又は円形状にでき
る。幅、高さは全長に亘って均一にできる。 突部、浅溝 複数の一側及び他側浅溝は複数の一側及び他側の羽根溝
と複数の連通孔とを連通する。例えば、一側及び他側の
羽根溝と連通孔との間の突部に形成され、半径方向に延
びる。一側及び他側浅溝の個数は連通孔の個数と同じ
か、又はこれよりも少ない。但し、羽根溝と連通孔を連
通させる役割上、連通孔が形成されていない円周方向の
部分には浅溝は形成しない。尚、一側及び他側浅溝の個
数や幅及び深さは、連通孔との接続部における圧力損失
等を考慮して選定される。 <ポンプハウジング>ポンプハウジングは、一側及び他
側の略C字形状の側部溝、燃料吸入口、及び燃料吐出口
及び内周面を有する。ポンプハウジングは、インペラの
一側(吸入側)の第1ハウジングと、他側(吐出側)の
第2ハウジングとから成る。第1ハウジングと第2ハウ
ジングとはほぼ対称の容器形状を持つこともできるし、
何れか一方が容器形状で他方が蓋形状を持つこともでき
る。
【0061】一側の側部溝が第1ハウジングに、他側の
側部溝が第2ハウジングに形成される。一側の側部溝は
一側始端部から一側終端部まで延び、一側の羽根溝の側
方に位置し、他側の側部溝は他側始端部から他側終端部
まで延び、他側の羽根溝の側方に位置する。他側の側部
溝の始端部が燃料吸入口に連通され、一側の側部溝の終
端部が燃料吐出口に連通される。他側の側部溝の始端部
と他側の側部溝の始端部と、及び一側の側部溝の終端部
と他側の側部溝の終端部とはポンプハウジングに形成さ
れた連通路又はインペラに形成された連通孔により連通
される。
【0062】インペラが連通孔を備えていない場合、ポ
ンプハウジングは、始端部及び終端部の外周側に軸方向
に形成され一側の側部溝の始端部と他側の側部溝の始端
部とを連通する始端側の連通通路と、外周側に軸方向に
形成され一側の側部溝の終端部と他側の側部溝の終端部
とを連通する終端側の連通通路とを有する。
【0063】インペラが連通孔を備えている場合、始端
部及び終端部における第1から第4連通部は連通孔に対
向して、始端部及び終端部の内周側に形成される。例え
ば、第1及び第2連通部は一側の始端部及び終端部の半
径方向内側に形成され、第3及び第4連通部は、他側の
始端部及び終端部の半径方向内側に形成される。
【0064】
【実施例】以下、本発明の各実施例を添付図面を基にし
て説明する。 <第1実施例> (構成) 全体構成 図1を参照しつつタービン式燃料ポンプの全体を説明す
る。円筒状のポンプハウジング75内にポンプ部10と
モータ部60とが軸方向に並べて組み付けられている。
ポンプ部10では、ポンプハウジング75の下端部にポ
ンプケーシング30及びポンプカバー11を固定し、そ
の内部に羽根部45と羽根溝50とが交互に形成された
インペラ40を収容している。ポンプカバー11には、
燃料吸入口16が形成され、ポンプケーシング30には
燃料吐出口33が形成されている。ポンプ部10につい
ては後に詳しく説明する。
【0065】モータ部60では、円筒状のマグネット6
1の内周側にアーマチュア62が同心状に配置されてい
る。アーマチュア62は、コアにコイルを装着したもの
を樹脂部材63でモールド成形して成り、ポンプハウジ
ング75の中心部に固定された固定軸64に軸受部材6
6a及び66bを介して回転及び摺動自在に支持されて
いる。固定軸64の下端部64bは、ポンプカバー11
の中心部に固定され、上端部64aは、ポンプハウジン
グ75の上端部に固定されたブラシホルダ67の中心部
に挿入、固定されている。
【0066】アーマチュア62の下端部には、数本の突
起68が成形され、その先端部がインペラ40を貫通し
ている。アーマチュア62の上端面には、複数の整流子
片69が放射状に設けられている。ブラシホルダ67に
は整流子片69に接触する一対のブラシ71が移動自在
に保持され、スプリング72によって整流子片69に接
触した状態に付勢されている。 ポンプ部 次に、上記ポンプ部10について図2から図6を参照し
て詳述する。
【0067】図2に示すように、ポンプカバー11の内
側面(図2において右側面)11a側に底壁12とその
周りの円周壁13とが形成され、底壁12の中心部がイ
ンペラ30の案内面12aを形成している。図2及び図
3に示すように、内側面11a上の外周部に断面半円形
状でC字形状の側部溝14が形成されている。側部溝1
4は、ポンプカバー11の軸線に対して所定角度をなし
て形成された燃料吸入口16(図1参照)に連通した始
端部17から、後述するポンプケーシング30の側部溝
31の終端部に連通された終端部18まで伸びている。
【0068】図3に示すように、ポンプカバー11の側
部溝14の始端部17の外周側及び終端部18の外周側
にはそれぞれ連通通路21及び22が形成されている。
連通通路21及び22は、ポンプカバー11の円周方向
に所定長さを持ち、軸方向に所定幅を持ち、半径方向に
所定深さを持つ。
【0069】ポンプケーシング30の内側面(図2にお
いて左側面)の中心部30aがインペラ40の案内面を
形成し、外周部に上記側部溝14と同形状の断面半円形
状でC字形状の側部溝31が形成されている。側部溝3
1は始端部からポンプケーシング30の軸線と平行に形
成された燃料吐出部33(図1参照)に連通された終端
部まで伸びている。
【0070】双方の側部溝14,31間の間隔は、後述
するインペラ40のシール部49の幅に等しく、円周壁
13の内周面13aは側部溝14及び31の外周縁と一
致している。尚、図示はしないが、ポンプケーシング3
0の側部溝31の始端部及び終端部の外周側にも同様の
連通隙間が形成され、それぞれポンプカバー11の連通
隙間21及び22と連通している。ポンプケーシング3
0の側部溝31及び連通隙間と、ポンプカバー11の側
部溝14及び連通隙間21及び22とににより、C字形
状のポンプ流路が構成される。
【0071】次に、インペラ40について説明する。図
2及び図4から明らかなように、インペラ40は樹脂製
で、円板状の本体41と、その回りのリング状の隔壁4
2と、その左右両側に形成された羽根部45及び羽根溝
50と、その外周側に形成された環状部54とから成る
(図4では環状部54は一部省略している)。
【0072】隔壁42の幅は半径方向外向きに進むにつ
れて始め漸減し、その後漸増している。隔壁42の左右
両側にはそれぞれ複数の羽根部45と羽根溝50とが千
鳥状に形成されている。即ち、インペラ40の円周方向
において、左側(一側側)の羽根部45が右側(他側
側)の羽根溝50に対応し、左側の羽根溝50が右側の
羽根部45に対応している。
【0073】インペラ40の羽根部45及び羽根溝50
は側面40aと直交する平面P(図6参照)に対して回
転方向xと反対側に傾斜しており、側面40aに対して
羽根部45の前方壁面46及び後方壁面47の成す角度
は、半径方向の各部分において異なる。即ち、図5及び
図6(a)(b)(c)に示すように、側面40aに対
して前方壁面46が成す角度は、外周部46aでは65
度(θf)で、中間部46bでは60度(θfm)で、
内周部46cでは55度(θf’)である。一方、羽根
部45の後方壁面47が側面40aに対してなす角度
は、外周部47aでは45度(θr’)、中間部では4
0度(θrm)、内周部では35度(θr)である。
【0074】その結果、前方壁面46の外周部46aの
角度θfは、後方壁面47の内周部47cの角度θrよ
りも大きい。後方壁面47の外周部47aの角度θr’
は後方壁面47の内周部47aの角度θrよりも大き
い。前方壁面46の外周部46aの角度θfは前方壁面
46の内周部46cの角度θf’よりも大きい。そし
て、前方壁面46の内周部46cの角度θf’は後方壁
面47の外周部47aの角度θr’よりも大きい。
【0075】見方を変えれば、前方壁面46の外周部4
6aは角度65度を成し、後方壁面47の外周部47a
は角度45度を成す。前方壁面46の中間部46bは6
0度を成し、後方壁面47の中間部47bは角度40度
を成す。そして、前方壁面46の内周部46cは角度5
5度を成し、後方壁面47の内周部47cは角度35度
を成す。その結果、外周部、中間部及び内周部の何れに
おいてもインペラ40の側面40aから幅方向中央部に
進むに連れて、羽根溝50の幅(円周方向長さ)が漸減
している。
【0076】尚、リング部54の外周面54aが円周壁
13の内周面13aに対向し、隔壁42とリング部54
とが左右の側部溝14と31とを隔離している。また、
本体41と、隔壁42及び左右の羽根部45と、リング
部54とは樹脂材料により一体的に成形されている (作用効果)図1及び図3において、燃料は燃料吸入口
16から側部溝14の始端部に17に吸入され、連通通
路21等を介してポンプケーシング30の側部溝31に
流入し、各側部溝から羽根溝50に流入する。
【0077】羽根溝50内の燃料は図6において矢印x
方向に回転するインペラ40の羽根部45から円周方向
の力を受ける。その結果、半径方向では、図2において
矢印yで示すように遠心力により隔壁42の側面42a
及びリング部54に案内されつつ半径方向外向きに流れ
る。その際、リング部54により左右両側の燃料の流れ
のよどみ及び燃料の衝突が回避される。さらに、インペ
ラ40に形成した左右の羽根部45及び羽根溝50の千
鳥配置により、ポンプ流路の終端部18等における圧力
脈動が防止される。
【0078】その後、燃料はリング部54の内面に案内
されて左右両側に分流し、左側の側部溝14及び右側の
側部溝31内に流入する。側部溝14,31内を半径方
向内向き及び軸方向内向きに流れ、円周方向において後
方側の羽根溝50にその内周側から流入する。
【0079】また、円周方向では、図6(a)に矢印z
で示すように、羽根部50の後方壁面47から羽根溝5
0に流入して、前方壁面46から流出する。ここで、内
周側断面を示す図6(c)において、羽根部45の後方
壁面47がインペラ40の回転方向xと反対方向に傾斜
し、側面40aと直交する平面Pに対して比較的小さい
角度35度を成す。従って、羽根溝50内に流入する燃
料が後方壁面47の内周部47cから剥離することが防
止される。また、外周側断面を示す図6(a)におい
て、羽根部45の前方壁面46がインペラ40の回転方
向xと反対方向に傾斜し、側面40aに対して比較的大
きな角度65度を成す。従って、羽根溝50から流出す
る燃料が大きな押出し力が付与される。
【0080】図7に示すように、前方壁面46の外周部
46aの傾斜角度θf及び後方壁面47の内周部47c
の傾斜角度θrが大きくなるに連れてポンプ効率が上昇
する。従って、これらの傾斜角度θf及びθrを上記の
ように選定したことは有意義である。
【0081】ここで、前方壁面46の外周部46aの傾
斜角度θfが後方壁面47の内周部47cの傾斜角度θ
rよりも大きい。また、後方壁面47の傾斜角度は内周
部47cから外周部47aに向かって漸増し、前方壁面
46の傾斜角度は内周部46cから外周部46aに向か
って漸増している(図6(a)(c)の二点鎖線参
照)。これは何れも羽根溝50内における燃料の流れを
考慮したものであり、これにより羽根溝50内での燃料
の流れが円滑になる。
【0082】さらに、羽根溝50の幅(円周方向の長
さ)は羽根部45の外周部、中間部及び内周部の何れの
部分でも、インペラ40の側面40aから幅方向中央部
に向かうにつれて漸減している。従って、燃料は後方壁
面47に沿って羽根溝50内に流入するにつれて、後方
壁面47と前方壁面46とにより絞られる状態になり、
流速が増加し、増加した流速で羽根溝50から流出す
る。
【0083】このように、左右の羽根溝50と側部溝1
4、31との間を別個独立に循環しつつ、燃料は始端部
17等から終端部18等に向かって流れ、その間に昇圧
される。側部溝14で昇圧された燃料は終端部18の連
通通路22等を介して燃料吐出口33に至る。ここで、
左右の羽根溝50が側壁42の幅方向中央部の近傍に達
する奥行きを持つので、羽根溝50の容積が増大し、そ
の内部における燃料の循環性が向上し、燃料の吐出量が
増大する。
【0084】次に、インペラ40の成形性について説明
する。
【0085】図6及び図8からから明らかなように、羽
根部45の外周部46aの傾斜角度θf(図8において
直線mで図示)は外周部47aの傾斜角度θr’(図8
において直線lで図示)よりも大きく、内周部46cの
傾斜角度θf’(図8において直線kで図示)は内周部
47cの傾斜角度θr(図8において直線nで図示)よ
りも大きい。従って、羽根部45の外周側同士でも内周
側同士でも「抜き勾配」が付いた状態になっている。
【0086】また、直線kで示した内周部46cの傾斜
角度θf’は直線mで示した外周部46aの傾斜角度θ
fよりも小さく、直線lで示した外周部47aの傾斜角
度θr’は直線nで示した内周部47cの傾斜角度θr
よりも大きい。さらに、直線kで示した内周部46cの
傾斜角度θf’は直線lで示した外周部47aの傾斜角
度θr’よりも大きく、直線mで示した外周部46aの
傾斜角度θfは直線lで示した内周部47cの傾斜角度
θr’よりも大きい。従って、抜き勾配が保たれてい
る。
【0087】上記諸関係の結果、各傾斜角度の関係が直
線kとlとで囲まれた範囲にあれば、インペラ40の成
形後に成形金型を後退させるとき、その突部と羽根部5
0とが干渉することなく、成形金型を容易に型抜きする
ことができる。 <第2実施例> (構成)タービン式燃料ポンプの全体の構成は上記図1
の構成と同じであるので、説明を割愛する。
【0088】ポンプ部について、図9から図13を参照
しつつ説明する。図9に示すように、吸入側のポンプカ
バー81の内側面(図9において右側面)81a側に底
壁82とその周りの円周壁83とが形成され、底壁82
の中心部がインペラ100の案内面102aを形成して
いる。図9及び図10に示すように、内側面81a上の
外周部に断面半円形状でC字形状の側部溝84が形成さ
れている。側部溝84は、ポンプカバー81の軸線に対
して所定角度をなして形成された燃料吸入口86に連通
した始端部87から、後述するポンプケーシング100
の側部溝101の終端部に連通された終端部88まで伸
びている。
【0089】図10に示すように、ポンプカバー81の
側部溝84の始端部87の外周側及び終端部88の外周
側にはそれぞれ連通通路91及び92が形成されてい
る。連通通路91及び92は、ポンプカバー81の円周
方向に所定長さを持ち、軸方向に所定幅を持ち、半径方
向に所定深さを持つ。尚、図9及び図13に示すよう
に、終端部87の連通通路92の一面(側部溝84内に
おける燃料の流通方向(図13において上方)の前面)
に、燃料の流通方向に対して所定の鈍角を成す傾斜案内
面92aが形成されている。
【0090】ポンプケーシング100の内側面(図9に
おいて左側面)の中心部100aがインペラ110の案
内面を形成し、外周部に上記側部溝84と同形状の断面
半円形状でC字形状の側部溝101が形成されている。
側部溝101は始端部からポンプケーシング100の軸
線と平行に形成された燃料吐出部33(図1参照)に連
通された終端部まで伸びている。
【0091】尚、図示はしないが、ポンプケーシング1
00の側部溝101の始端部及び終端部の外周側にも同
様の連通隙間が形成され、それぞれポンプカバー81の
連通通路91及び92と連通している。ポンプケーシン
グ100の側部溝101とポンプカバー81の側部溝8
4とによりC字形状のポンプ流路が構成される。
【0092】図9から明らかなように、インぺラ110
の本体111の外側の環状の隔壁112の幅は半径方向
外向きに進むにつれて始め漸減し、その後漸増してい
る。図11及び図12(a)から明らかなように、隔壁
112の左右両側にはそれぞれ複数の羽根部113、1
16と羽根溝111、117とが千鳥状に形成されてい
る。即ち、インペラ110の円周方向において、左側
(一側側)の羽根部113が右側(右側側)の羽根溝1
17に対応し、左側の羽根溝114が右側の羽根部11
6に対応している。
【0093】しかも、インペラ110の回転方向におい
て、左側面118に対して、羽根部113の後方壁面1
13a(羽根溝114の前面)のなす角度θ1のほう
が、羽根部113の前方壁面113b(羽根溝114の
後面)のなす角度θ2よりも小さくなっている。その結
果、左側面118から幅方向中央部lに進むに連れて、
羽根部113の厚さは漸増し、羽根溝114間の間隔は
漸減している。これは右側の羽根部116及び羽根溝1
17についても同様である。また、左側の羽根溝114
は隔壁112の幅方向中央部lに至る幅方向長さ(奥行
き)を持ち、内側面114cは中央部l付近にある。こ
れは右側の羽根溝117についても同様である(図12
(b)参照)。
【0094】リング部119の外周面119aが円周壁
83の内周面83aに対向し、左側の側部溝84と右側
の側部溝101とを隔離している。尚、本体111と、
隔壁112及び左右の羽根部113,116と、シール
部119とは樹脂材料により一体的に成形されている。 (作用効果)前記図1及び図10において、燃料は燃料
吸入口86から始端部87に吸入される。燃料吸入口8
6はポンプカバー81の内側面81aに対して傾斜して
いるので、燃料は側部溝84内にスムーズに流入する。
燃料は連通通路91等を介してポンプケーシングの側部
溝101に流入する。
【0095】燃料は図12(a)の矢印z方向に回転す
るインペラ110の羽根部113,116から円周方向
及び幅方向内向きの力を受け、羽根溝114、117内
において図12(a)の矢印yで示すように、羽根溝1
14、117の後面内径側から前面外径側に流れる。こ
こで、羽根部113,116及び羽根溝114,117
は回転方向前方に傾斜し、しかも角度θ1の方がθ2よ
りも小さくなっている。その結果、燃料が羽根溝11
4,117内に流入し易くなり、内部よどみがなくなる
ことから高い効率が得られる。
【0096】また、燃料は回転に起因する遠心力により
羽根溝114、117内において図9及び図12(b)
の矢印xで示すように、隔壁112の両側面112aに
案内されつつ半径方向外向きに流れる。その際、隔壁1
12とリング部119とにより左右両側の燃料の流れの
よどみ及び燃料の衝突が回避される。
【0097】さらに、インペラ110に形成したリング
部119と、左側の羽根部113及び羽根溝114と右
側の羽根部116及び羽根溝117との千鳥配置とによ
り、左右両側の燃料が流出するタイミングがずれる。そ
の結果、ポンプ流路の終端部18等における圧力脈動が
防止される。その後、燃料はリング部119の内面に案
内されて左右両側に分流し、左側の側部溝84及び右側
の側部溝101内に流入する。側部溝84,101内を
半径方向内向き及び軸方向内向きに流れ、円周方向にお
いて後方側の羽根溝114、117にその内周側から流
入する。
【0098】このように、左側の羽根溝114と側部溝
84との間、及び右側の羽根溝117と側部溝101と
の間を別個独立に循環しつつ、燃料は始端部87等から
終端部88等に向かって流れ、その間に昇圧される。側
部溝84の終端部86に至った燃料は傾斜案内面92a
により流れ方向を軸方向に変えられ、連通通路92等を
介して側部溝101の終端部の流れと合流する。ここ
で、左側及び右側の羽根溝114及び117が中央部l
付近まで延びているので、羽根溝114,117の容積
が増大し、その内部における燃料の循環性が向上し、燃
料吐出量33(図1参照)からの吐出量が増大する。 <第3実施例> (構成)タービン式燃料ポンプの全体図である図14に
示すように、燃料ポンプは筒状のポンプハウジング13
0と、該ポンプハウジング内130に収容されたモータ
部135及びポンプ部140とから成る。
【0099】ポンプハウジング130はケーシング13
1及びホルダ136を含む。ホルダ136には燃料噴射
装置に燃料を供給する燃料供給部137が形成されてい
る。ケーシング131の内周面に環状の永久磁石133
が取り付けられ、その内側にアーマチュア134が配置
されている。アーマチュア134から上方に突出した軸
138aがホルダ136により回転可能に支承され、下
方に突出した軸138bは次述するポンプハウジング1
41により回転可能に支承されている。永久磁石及13
3及びアーマチュア134がモータ部155を構成す
る。
【0100】図15から図18を参照しつつポンプ部1
40について説明する。ポンプ部140はポンプハウジ
ング141とインペラ160とに大別される。ポンプハ
ウジング141は吐出側(上側)のポンプケーシング1
55と、該ポンプケーシング155に一体化された吸入
側(下側)のケーシングカバー142とから成る。モー
タ部155とポンプ部140との間にチャンバ159が
形成されている。
【0101】図15及び図17に示すように、吸入側の
ポンプカバー142は容器形状を有し、円形の底壁部1
43とその周りの周壁部144とから成る。底壁部14
3の内側面(底面)143aの外周部に所定形状の溝底
面を持つ一方の側部溝146が形成されている。図15
に示すように、側溝部146は始端部147、終端部1
48、及び始端部147から終端部148まで延びるC
字形溝部149を持ち、始端部147において燃料吸入
口(不図示)に連通されている。始端部147及び終端
部148はそれぞれ半径方向内側に第1及び第2の連通
くぼみ147a及び148aを備えている。
【0102】図16及び図17に示すように、吐出側の
ポンプケーシング155は平板状を呈し、その内側面1
55aの外周部に所定形状の溝底面を持つ他方の側部溝
156が形成され、上記側部溝146と対向している。
図16に示すように、側溝部156は、始端部157、
終端部158、及び始端部157から終端部158まで
延びるC字形溝部159を持ち、始端部157において
燃料吐出口159に連通されている。始端部157及び
終端部158はそれぞれ半径方向内側に第3及び第4の
連通くぼみ157a及び158aを備えている。
【0103】ポンプカバー142の内側面143aとポ
ンプケーシング155の内側面155aとが一定幅で円
形状のインペラ収納空間を形成している。また、ポンプ
カバー142の側溝部146とポンプケーシング155
の側溝部156とが、始端部147及び157から終端
部148及び158まで延びるC字形状のポンプ流路を
形成している。
【0104】図17、図18及び図19から明かなよう
に、合成樹脂から成るインペラ160は円形状の本体部
161と、その外周側の環状の外周部165とから成
る。本体部161は上記ケーシング本体143の内側面
143aに案内される一側面161aと、ケーシングカ
バー155の内側面155aに案内される他側面161
bとを有する。外周部165の一側面165a及び他側
面165bには、外周面165cから少し半径方向内側
にずれた部分に、多数の羽根溝166及び171が、円
周方向に等しいピッチで隔設されている。
【0105】図19から明かなように、一方の羽根溝1
66の開口部の側面形状は概ね半径方向に細長い矩形状
である(より正確には外周側の幅(円周方向の寸法)が
内周側のそれよりも少し大きい)。図17から明かなよ
うに、羽根溝166の深さ方向における断面形状は概ね
半円形状で、径方向の長さは側部溝146の径方向の長
さとほぼ等しい。羽根溝166の深さはインペラ160
の板厚の半分よりも小さい。
【0106】図20から明らかなように、羽根溝166
と171とはこれらの形成ピッチの1/2に相当する距
離だけ円周方向にずれて形成されている。その結果、図
20から明らかなように、羽根溝166と171とは千
鳥状に配置され、また羽根部168と173とは千鳥状
に配置されている。
【0107】羽根溝166はインペラ160の回転方向
Yに対して奥側が入口(開口)側よりも後方となるよう
に傾斜し、奥側に進むにつれて幅が狭くなっている。よ
り詳しくは、外周部165の一側面165aに対して羽
根部の後方壁面(羽根溝166の前方壁面)167aが
成す角度θ1の方が、一側面165aに対して羽根部1
68の前方壁面(羽根溝166の後方壁面)167bが
成す角度θ2よりも小さくなっている。上記事情は他方
の羽根溝171についても同じである。
【0108】図17及び図19に示すように、千鳥状に
配置された一側面165a上の羽根溝166と他側面1
65b上の羽根溝171とは互いに隔絶され、しかも羽
根溝166及び171はインペラ160の外周面165
cにおいて開口していない。その結果、図18及び図1
9から明かなように、外周部165の一側面165a上
では隣接する羽根溝166間に羽根溝166と同数の羽
根部168が形成されている。羽根部168の厚さ及び
高さは羽根溝166の幅及び高さと同じである。これと
同様に、他側面165bでは隣接する羽根溝171間に
羽根溝171と同数の羽根部173が形成されている。
【0109】また、外周部165には羽根溝166及び
171の外周側には軸方向及び円周方向に延びる外側環
状部181が形成されている。更に、一方の羽根溝16
6と他方の羽根溝171との間で、半径方向及び円周方
向に延びる隔壁部183が形成されている。
【0110】図18及び図19から明らかなように、羽
根溝166及び171から少し半径方向内方に外れ、か
つ円周方向(時計方向)にずれた位置に、一側面165
aから他側面165bに向かって軸方向に貫通する連通
孔176が形成され、一側面165a及び他側面165
bにおいてそれぞれ開口している。各連通孔の各羽根溝
からのずれ量は、羽根溝の形成ピッチの1/2である。
【0111】連通孔176の個数は羽根溝166及び1
71の個数と等しい。各連通孔176の側面形状は、幅
方向寸法よりも高さ方向(半径方向)寸法が少し長い矩
形状であり、外周側の幅は羽根溝166及び171の内
周側の幅より少し小さく、内周側の幅は該外周側の幅よ
りも少し狭い。隣接する連通孔176間の距離が上記側
部溝146の始端部147及び終端部148の連通くぼ
み147a及び148aの円周方向の長さとほぼ等し
い。
【0112】また、連通孔176の高さは羽根溝166
及び171のそれの半分程度であり、上記ポンプカバー
142の側部溝146の始端部147及び終端部148
の連通くぼみ147a及び148aの半径方向寸法とほ
ぼ等しい。尚、連通孔176の幅及び高さは全長に亘っ
て均一である。
【0113】羽根溝166及び171の半径方向内方に
一対の突部178及び179が形成されている。一側面
161aでは突部178に浅溝186が形成され、他側
面161bでは突部179に浅溝187が形成されてい
る。ここで、羽根溝166と、一側面161a側から見
たとき該羽根溝166に対して1/2ピッチだけ時計方
向にずれている羽根溝171とに注目する。羽根溝16
6の半径方向内方には該羽根溝166の幅よりも少し小
さな幅を持つ浅溝186が1/4ピッチだけ時計方向に
ずれて形成されている。また、羽根溝171の半径方向
内方には該羽根溝171の幅よりも少し小さな幅を持つ
浅溝187が1/4ピッチだけ反時計方向にずれて形成
されている。
【0114】その結果、一側面165aから見た(平面
視)とき、浅溝186と187とはそれぞれの円周方向
の相当部分において重複している。この重複部分の半径
方向内側に連通孔176が形成されている。よって、羽
根溝166と羽根溝171とは、浅溝186、連通孔1
76及び浅溝187によって互いに連通されている。
【0115】また、千鳥状に配置された羽根溝166と
171とが浅溝186、187及び連通孔176により
連通されている。浅溝186の幅は羽根溝166の内周
側の幅即ち連通孔176の外周側の幅とほぼ等しく、深
さは羽根溝166の深さの数分の一程度である。その結
果、浅溝166は一側面161aからその深さ分凹んで
いる。この事情は他側面161bの突部179、及びそ
の上に形成された浅溝187についても同様である。
【0116】インペラ160は、互いに対向する面に所
定形状の凹部を持ち互い接近・離間する方向に移動可能
な一対の金型(不図示)により成形された。一方の金型
はキャビティの内壁面に、羽根溝166、連通孔176
の左半分及び浅溝186を形成するための凸部を持ち、
他方の金型は羽根溝171、連通孔176の右半分及び
浅溝187を形成するための凸部を持つ。
【0117】以上の構成になるインペラ160は、図1
7から明らかなように、ケーシング141のインペラ収
納空間内に回転可能に収納され、その一側面161aを
ポンプカバー142の内側面143aに、その他側面1
61bをポンプケーシング155の内側面155aにそ
れぞれ案内されている。この状態では、軸方向において
多数の羽根溝166及び羽根部168が側溝部146に
対向し、多数の羽根溝171及び羽根部173が側溝部
156に対向している。また、連通孔176の一側面1
61a側の開口がケーシング本体142の始端部147
及び終端部148の連通くぼみ147a及び148aに
対応し、他側面161b側の開口がケーシングカバー1
55の始端部157及び終端部158の連通くぼみ15
7a及び158aに対応している。
【0118】インペラ160の一側面161aとポンプ
カバー142の内側面143aとの間、及び他側面16
1bとポンプケーシング155の内側面155aとの間
には、浅溝186及び187の空間により隙間(図17
参照)が形成されている。この隙間は羽根溝166及び
171と連通孔176とをそれぞれ連通している。 (作用)第3実施例の燃料ポンプにおいて、ポンプカバ
ー142の燃料吸入口154から供給される燃料は、側
溝部146の始端部147からインペラ160の羽根溝
166に流入する。これと同時に、始端部147内の燃
料は連通孔176を介してインペラ160の一側面16
1a側から他側面161b側に流れ、側溝部156の始
端部157及びインペラ160の羽根溝171に流入す
る。
【0119】羽根溝166及び171の内周寄りの部分
に流入した燃料は、回転するインペラ160の羽根部1
68及び173から円周方向の力を受け、それに基づく
遠心力により図17において羽根溝166及び171内
を半径方向外向きに流れる。その後、羽根溝166及び
171の外周寄りの部分に案内されて、燃料は軸方向外
向き(左右方向)に分流され、側部溝146及び側部溝
156内に流入し、半径方向内向き及び軸方向内向きに
案内されて羽根溝166及び171に戻る。これと同時
に、燃料は図19において、羽根溝166及び171内
に羽根部168及び173の前方壁面167b側から流
入し後方壁面167a側から流出する。
【0120】こうして、ポンプカバー142側に流入し
た燃料は、羽根溝166と側部溝146との間で循環を
繰り返しつつ、ポンプ流路内を始端部147から終端部
148に向かって螺旋状に流れる。また、ポンプケーシ
ング155側に流入した燃料は、羽根溝171と側部溝
156との間で循環を繰り返しつつ、ポンプ流路内を始
端部157から終端部158に向かって螺旋状に流れ
る。こうして終端部148及び158に燃料が次々に送
り込まれ、その圧力が上昇する。
【0121】羽根溝166及び側部溝146で昇圧され
終端部148に至った燃料は、終端部148の壁面によ
り流れ方向をほぼ90度変更される。その後、インペラ
160の連通孔176を一面面161a側から他側面1
61b側に流れる。羽根溝171及び側部溝156で昇
圧され終端部158に至った燃料は、終端部148の壁
面により流れ方向をほぼ90度変更される。こうして吸
入側と吐出側とで別個独立に加圧され、その後合流した
燃料は燃料吐出口(不図示)から上記チャンバ139を
経て燃料供給部137に供給される。 (効果)第3実施例によれば、第1に、羽根溝166内
にも羽根溝171内にも、インペラ160の一側面16
1aと他側面161bとを連通する連通手段は存在しな
い。また、インペラ160の最外周には外側環状部18
1が存在し、羽根溝166も羽根溝171も外周面16
5cにおいて開口していない。しかも、ポンプカバー1
42にもポンプケーシング155にもインペラ160の
最外周において羽根溝166と171とを連通する連通
手段は形成されていない。その結果、一方の羽根溝16
6及び側部溝146内での燃料の昇圧と、他方の羽根溝
171及び側部溝156での燃料の昇圧とは別個独立に
なされる。
【0122】従って、羽根溝166及び171の形状、
大きさ及び個数は燃料の昇圧を重視して選定することが
できる。そこで、羽根溝166及び171を全体的にイ
ンペラ160の回転方向前方に傾斜させ、しかも羽根溝
166及び171の開口側から奥側に進むにつれて幅が
狭くなるように選定している。これにより、燃料は一方
の羽根溝166と側部溝146との間、及び他方の羽根
溝171と側部溝156との間を螺旋状に循環しその間
に圧力が効率よく上昇する。
【0123】第2に、連通孔176は羽根溝166及び
171から半径方向内方に外れた部分に形成されてい
る。よって、吸入側の始端部147の連通くぼみ147
aから吐出側の始端部157の連通くぼみ157aへの
燃料の最適な流通、及び吸入側の終端部148の連通く
ぼみ148aから吐出側の終端部148の連通くぼみ1
58aへの燃料の最適な流通を重視して連通孔176の
形状、大きさ及び個数を決定することができる。
【0124】これに関連して、羽根溝166及び側部溝
146と羽根溝171及び側部溝156とを連通させる
連通孔176をインペラ160自身に形成している。そ
のため、連通孔176の内壁面に作用する燃料の圧力に
よってインペラ160が何れかの半径方向に移動するこ
とが防止される。
【0125】第3に、突部178及び179には羽根溝
166又は171と連通孔176とを連通する、羽根溝
166又は171と同数の浅溝186及び187が形成
されている。これにより、連通孔176の一方の開口が
側溝部146の始端部147及び終端部148に対向せ
ず、連通孔176の他方の開口が側溝部156の始端部
157及び終端部158に対向しないときでも、羽根溝
166及び側部溝146と羽根溝171及び側部溝15
6とは浅溝186、連通孔176及び187を介して互
いに連通されている。従って、何らかの理由により、羽
根溝166及び側部溝146内の燃料の圧力と羽根溝1
71及び側部溝156内の燃料の圧力とがアンバランス
になったときは、圧力の高い方から低い方に燃料が流
れ、これにより双方の圧力がバランスされ、インペラ1
60の軸方向における微妙なずれが防止される。
【0126】第4に、一対の金型によるインペラ160
の成形時に突部178及び179に破損が生じ難い。連
通孔176は羽根溝166及び171から半径方向内方
に少し離れて形成されており、両者の間に残存する突部
178及び179がある程度の厚さ(半径方向長さ)を
持つからである。 (インペラの変形例)第3実施例のインペラ160の第
1変形例を図21に示す。このインペラが上記実施例と
異なる点は、上記浅溝186,187が形成されていな
い点である。即ち、羽根溝191及び194と連通孔1
98との間に突部192及び195が存在するが、その
突出端に浅溝は形成されていない。
【0127】第1変形例では上記第1実施例における第
3の効果は得られない。しかし、上記第1、第2及び第
4の効果が享受でき、従来例に比べると種々の面で優れ
ている。
【0128】インペラの第2変形例を図22に示す。こ
のインペラが第1実施例と異なる点は、上記突部17
8、179及び浅溝186、187が形成されていない
点である。即ち、連通孔205が羽根溝201及び20
3の半径方向内側にぎりぎりに形成されており、上記突
部178及び179に相当する部分は存在しない。
【0129】第2変形例では上記第1実施例における第
3及び第4の効果は得られない。しかし、上記第1及び
第2効果が享受でき、従来例に比べると種々の面で優れ
ている。 <第4実施例> (構成)本発明の第4実施例の要部(インペラ)を図2
3及び図24に示す。第4実施例は、インペラ220の
羽根溝230及び245aの半径方向内側に連通孔22
3が形成され、ポンプハウジング(不図示)には連通部
が形成されていない点は、上記第3実施例と共通してい
る。しかし、一側及び他側の羽根溝230及び235の
構成(特に軸方向長さ)が異なる。
【0130】詳述すると、インペラ220の外周部は、
外側環状部252、隔壁部254及び複数の羽根部24
0、245を含み、複数の羽根部240、245により
複数の羽根溝230、235が区画されている。
【0131】一側の羽根溝230の開口部の側面形状は
概ね半径方向に細長い矩形状で、深さ方向における断面
形状は概ね半円形状で、径方向の長さは側部溝261及
び262の径方向の長さとほぼ等しい。ここで、一側面
221a側の羽根溝230の軸方向長さ即ち深さに注目
されたい。深さはインペラ220の軸方向中央部を超え
て他側面221b側に延びており、板厚の半分よりも深
くなっている。
【0132】羽根溝230は、インペラ220の回転方
向Xに対して奥側が入口(開口)側よりも後方となるよ
うに傾斜し、奥側に進むにつれて幅が狭くなっている。
より詳しくは、一側面221aに対して羽根溝230の
前方壁面231が成す角度θ1の方が、後方壁面232
が成す角度θ2よりも小さくなっている。尚、他側の羽
根溝235は一側の羽根溝230と同様の構成を持つ。
【0133】図24から明らかなように、羽根溝230
と235とはこれらの形成ピッチの1/2に相当する距
離だけ円周方向にずれて千鳥状に形成され、羽根部24
0と245とは千鳥状に配置されている。その結果、図
23から明らかなように、インペラ220の軸線を含む
平面で切断したとき、一側の羽根溝230の先端部(最
奥部)と他側の羽根溝235の先端部(最奥部)とは重
なっている。重なり量はインペラ230の厚さの数分の
一である。
【0134】羽根溝230及び245の半径方向内側に
は連通孔223が形成され、一対の突部225及び22
6にはそれぞれ浅溝227及び228が形成されてい
る。その他の点は、上記第3実施例のインペラ160及
び燃料ポンプと同じである。 (作用効果)第4実施例の基本的な作用効果は上記第3
実施例と共通する。よって、羽根溝230及び235の
緒元を連通孔223の緒元とは別に決定でき、また圧力
のアンバランスによるインペラ220の移動が防止され
る。
【0135】これらに加えて、以下の特有の効果が得ら
れる。燃料は羽根溝230及び235の半径方向におい
て内側から外側に流れ(図23参照)、羽根溝230及
び235の円周方向では前方壁面231側から流入し
て、後方壁面232側から流出する(図24参照)。こ
のとき、羽根溝230及び235は軸方向に深いため、
先端部が軸方向の中央部よりも手前又は中央部にあるイ
ンペラに比べて、羽根溝230、235と側部溝26
1,262との間で燃料の運動量を増加させることがで
きる。その結果、燃料ポンプのポンプ効率が上昇する。
【0136】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のインペ
ラでは隔壁の外周に環状部を形成して一側の羽根溝と他
側の羽根溝とを独立させ、その上で、インペラ及び/又
は燃料ポンプに種々の改良を加えた。その結果、優れた
ポンプ効率を持つ燃料ポンプを得ることができる。
【0137】個別に説明すると、第1発明のタービン式
燃料ポンプでは、羽根部の前方壁面及び後方壁面を傾斜
させ、前方壁面の外周部の傾斜角度を後方壁面の内周部
の傾斜角度よりも大きくした。また、インペラの最外周
に環状部を形成した。その結果、ポンプ流路内の燃料が
内周側から円滑に羽根溝内に流入し、羽根溝内の燃料が
よどみを生ずることなく勢い良くポンプ流路に流出し、
ポンプ効率が向上する。
【0138】また、第2発明のタービン式燃料ポンプで
は、インペラに形成した環状部及びポンプハウジングに
形成した連通溝により、ポンプ流路内における燃料のよ
どみ及び燃料の衝突が回避される。その結果、ポンプ効
率が上昇する。また、インペラに形成した環状部と、一
側及び他側の羽根溝及び羽根溝の千鳥配置とにより、ポ
ンプ流路の終端部における圧力脈動が防止される。その
結果、燃料の昇圧が円滑になる。
【0139】更に、第3発明のインペラでは、一側面か
ら他側面に貫通する連通孔は羽根溝から半径方向に外れ
た部分に形成されている。その結果、最適なポンプ効率
を得る観点から一側及び他側の羽根溝の諸元を選定する
ことができる効果が奏される。このインペラを含む燃料
ポンプでは、ポンプハウジングが一側及び他側の側部溝
の始端部と終端部とが、インペラの連通孔の開口に対向
する連通通路を有する。よって、吸入側の始端部及び終
端部において、燃料がインペラの連通孔を介して吐出側
に流れる。その結果、高いポンプ効率が達成されるとと
もに、燃料の圧力によりインペラに半径方向の力が加わ
ることが防止される。
【0140】また、第4発明のインペラ及び燃料ポンプ
では、高いポンプ効率が達成されるとともに、燃料の圧
力によりインペラに半径方向の力が加わることが防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施例によるタービン式燃料ポンプ
を示す縦断面図である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】図1における3−3断面図である。
【図4】インペラの部分斜視図である。
【図5】インペラの縦断面図である。
【図6】(a)(b)及び(c)はそれぞれ図5におけ
るA−A,B−B及びC−C断面図である。
【図7】羽根部の壁面の傾斜角度とポンプ効率との関係
を示すグラフである。
【図8】羽根部の壁面の傾斜角度の関係を示すグラフで
ある。
【図9】第2発明の実施例によるタービン式燃料ポンプ
の縦断面図である。
【図10】ケーシング本体の内側面図である。
【図11】インペラの要部斜視図である
【図12】(a)は図9における12−12断面で、
(b)は(a)におけるB−B断面図である。
【図13】図9における13矢視図である。
【図14】第3発明の実施例による燃料ポンプを示す縦
断面図である。
【図15】ケーシング本体の平面図である。
【図16】ケーシングカバーの平面図である。
【図17】図14のA部の拡大図で、第3発明のインペ
ラ及びその周辺を示す。
【図18】図14における18−18断面図である。
【図19】図18におけるB部拡大図である。
【図20】図14におけるC矢視図である。
【図21】インペラの第1変形を示す要部断面図であ
る。
【図22】インペラの第2変形例を示す要部断面図であ
る。
【図23】第4発明の実施例によるインペラを示す縦断
面図である
【図24】図23における24−24断面図である
【図25】第1従来例の要部縦断面図である。
【図26】同じく横断面図である。
【図27】第2従来例を示す要部断面図である。
【図28】第3従来例を示す要部断面図である。
【図29】第4従来例を示す要部断面図である。
【図30】第5従来例を示す要部縦断面図である。
【図31】インペラの側面図である。
【符号の説明】
10:ポンプ部 11:第1ハウ
ジング 14:一側の側部溝 30:第2ハウ
ジング 31:他側の側部溝 38:ポンプハ
ウジング 42:隔壁 45:羽根部 50:羽根溝 54:環状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 元也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 森 幸雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 ▲高▼木 雅敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 丸山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 岩成 栄二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状を呈し、外周部の一側面及び他側面
    においてそれぞれ円周方向に交互に形成された羽根部及
    び羽根溝と、各該羽根溝の外周側の環状部とを有し、回
    転方向における該羽根溝の前方壁面及び後方壁面が回転
    方向に対して後方に傾斜しているインペラと、 一側及び他側の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一側及
    び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の始端
    部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端部に
    連通する燃料吐出口とを有し、インペラを回転可能に収
    納するポンプハウジングと、を備え、該インペラの回転
    により、一側及び他側の該側部溝と一側及び他側の各該
    羽根溝との間で燃料を独立して循環させて昇圧すること
    を特徴とするタービン式燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】一側及び他側の前記羽根部の前方壁面の外
    周部での傾斜角度を、該羽根部の後方壁面の内周部での
    傾斜角度よりも大きくした請求項1に記載のタービン式
    燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】一側及び他側の前記羽根部の後方壁面の外
    周部での傾斜角度を、該後方壁面の内周部での側面から
    の傾斜角度よりも大きくした請求項2に記載のタービン
    式燃料ポンプ。
  4. 【請求項4】一側及び他側の前記羽根部の前方壁面の外
    周部での傾斜角度を、該前方壁面の内周部での傾斜角度
    よりも大きくした請求項2に記載のタービン式燃料ポン
    プ。
  5. 【請求項5】一側及び他側の前記羽根部の前方壁面の内
    周部での傾斜角度を、該羽根部の後方壁面の外周部での
    傾斜角度よりも大きくした請求項2に記載のタービン式
    燃料ポンプ。
  6. 【請求項6】一側及び他側の前記羽根部の前方壁面の内
    周部での傾斜角度を、該後方壁面の内周部での傾斜角度
    よりも大きくした請求項1に記載のタービン式燃料ポン
    プ。
  7. 【請求項7】一側及び他側の前記羽根部の前方壁面の外
    周部での傾斜角度を後方壁面の外周部での側面からの傾
    斜角度よりも大きく、該羽根部の前方壁面の内周部での
    傾斜角度を後方壁面の内周部での傾斜角度よりも大きく
    した請求項1記載のタービン式燃料ポンプ。
  8. 【請求項8】円板状を呈し、外周部の一側面及び他側面
    においてそれぞれ円周方向に交互に形成された羽根部及
    び羽根溝と、各該羽根溝の外周側の環状部とを有し、回
    転方向における該羽根溝の前方壁面及び後方壁面が回転
    方向に対して後方に傾斜しているインペラと、 一側及び他惻の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一側及
    び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の始端
    部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端部に
    連通する燃料吐出口と、前記側部溝の始端部と他側の前
    記側部溝の始端部とを連通する始端側の連通部と、一側
    の前記側部溝の終端部と他側の前記側部溝の終端部とを
    連通する終端側の連通部とを有し、インペラを回転可能
    に収納するポンプハウジングと、を備え、該インペラの
    回転により、各該側部溝と一側及び他側の各該羽根溝と
    の間で燃料を独立して循環させて昇圧することを特徴と
    するタービン式燃料ポンプ。
  9. 【請求項9】一側及び他側の前記始端部の連通部及び一
    側及び他側の前記終端部の連通部は、該始端部及び該終
    端部の外周側に軸方向に形成されている請求項8に記載
    のタービン式燃料ポンプ。
  10. 【請求項10】一側の前記側部溝の終端部の前記連通部
    は、該側部溝内の燃料を他側の前記側部溝の終端部に案
    内する方向に傾斜した傾斜案内面を持つ請求項9に記載
    のタービン式燃料ポンプ。
  11. 【請求項11】円板形状を呈し、外周部の一側面におい
    て円周方向に交互に形成された一側の羽根部及び羽根溝
    と、他側面において円周方向に交互にしかも一側の該羽
    根部及び前記羽根溝に対して円周方向にずれて形成され
    た他側の羽根部及び羽根溝と、一側及び他側の各該羽根
    溝の外周側の環状部とを有するインペラと、 一側及び他側の各前記羽根溝にそれぞれ連通する一側及
    び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の始端
    部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端部に
    連通する燃料吐出口と、を有し、インペラを回転可能に
    収納するポンプハウジングと、を備え、該インペラの回
    転により、一側及び他側の前記側部溝と一側及び他側の
    各前記羽根溝との間で燃料を独立して循環させて昇圧す
    ることを特徴とするタービン式燃料ポンプ。
  12. 【請求項12】一側及び他側の前記羽根溝は、回転方向
    に対して後方に傾斜している請求項11に記載のタービ
    ン式燃料ポンプ。
  13. 【請求項13】一側及び他側の各前記羽根溝は、該イン
    ペラの側面から幅方向中央部に進むに連れて間隔が漸減
    している請求項11に記載のタービン式燃料ポンプ。
  14. 【請求項14】円板状を呈し、外周部が、 その一側面において円周方向に隔設された複数の一側の
    羽根溝と、 その他側面において円周方向に隔設され該一側の羽根溝
    から隔絶された複数の他側の羽根溝と、 一側及び他側の該羽根溝から半径方向に内方又は外方に
    外れた部分を該一側面から該他側面に貫通した複数の連
    通孔と、を備えることを特徴とするインペラ。
  15. 【請求項15】円板状を呈し、外周部は、 一側面において円周方向に交互に形成された複数の羽根
    部及び複数の羽根溝と、 他側面において円周方向に交互に形成され該一側の羽根
    溝から隔絶された複数の羽根部及び複数の羽根溝と、 一側及び他側の該羽根部の外周側に位置する外側環状部
    と、 一側及び他側の該羽根溝から半径方向内方又は外方に外
    れた部分に形成され該一側面から該他側面に貫通する複
    数の連通孔と、備えることを特徴とするインペラ。
  16. 【請求項16】複数の前記一側の羽根溝と複数の前記他
    側の羽根溝とは円周方向にずれている請求項14又は1
    5に記載のインペラ。
  17. 【請求項17】複数の前記連通孔は複数の前記一側の羽
    根溝及び複数の前記他側の羽根溝の半径方向内側に形成
    されている請求項14に記載のインペラ。
  18. 【請求項18】 複数の前記連通孔は、前記一側の羽根
    溝及び前記他側の羽根溝の半径方向の延長線から円周方
    向にずれている請求項14又は15に記載のインペラ。
  19. 【請求項19】前記連通孔の個数は前記一側の羽根溝及
    び前記他側の羽根溝の個数と同じ又はそれ以下である請
    求項14又は15に記載のインペラ。
  20. 【請求項20】更に、複数の前記一側の羽根溝及び複数
    の前記他側の羽根溝と複数の前記連通孔とを連通する複
    数の一側浅溝及び複数の他側浅溝が形成されている請求
    項14に記載のインペラ。
  21. 【請求項21】更に、複数の前記一側の羽根溝及び複数
    の前記他側の羽根溝と前記連通孔との間に、軸方向に突
    出した複数の一側突部及び複数の他側突部が形成されて
    いる請求項14に記載のインペラ。
  22. 【請求項22】複数の前記一側突部及び複数の前記他側
    突部に、複数の前記一側の羽根溝及び複数の前記他側の
    羽根溝と複数の前記連通孔とを連通する複数の一側浅溝
    及び複数の他側浅溝が形成されている請求項21に記載
    のインペラ。
  23. 【請求項23】前記一側浅溝及び前記他側浅溝の個数
    は、複数の前記連通孔の個数と同じ又はそれ以下である
    請求項20又は22に記載のインペラ。
  24. 【請求項24】複数の前記一側浅溝及び複数の前記他側
    浅溝は、複数の前記一側の羽根溝及び複数の前記他側の
    羽根溝の半径方向の延長線、及び前記連通孔の半径方向
    の延長線に対して円周方向にずれている請求項14又は
    15に記載のインペラ。
  25. 【請求項25】円板部と外周部とから成り、該外周部の
    一側面において円周方向に隔設された複数の一側の羽根
    溝と、他側面において円周方向に隔設され該一側の羽根
    溝から隔絶された複数の他側の羽根溝と、該外周部の一
    側及び他側の該羽根溝から半径方向に内方又は外方に外
    れた部分を該一側面から該他側面に貫通した複数の連通
    孔と、を備えたインペラと、複数の該連通孔の一側開口
    に対向する第1連通部を備え燃料吸入口に連通された一
    側始端部から該一側開口に対向する第2連通部を備えた
    一側終端部まで延びた略C字形状の一側の側部溝と、複
    数の該連通孔の他側開口に対向する第3連通部を備えた
    他側始端部から該他側開口に対向する第4連通部を備え
    燃料吐出口に連通された他側終端部まで延びた略C字形
    状の他側の側部溝とを有し、インペラを回転可能に収納
    されたポンプハウジングと、 該ポンプハウジング内で該インペラを回転させるモータ
    と、から成り、該第1連通部に流入した燃料の一部が該
    連通孔を介して該第3連通部に流れ、燃料は該一側始端
    部及び該他側始端部からそれぞれ該一側終端部及び該他
    側終端部まで流れ、昇圧した該第2連通部の燃料は該連
    通孔を介して該第4連通部に流れることを特徴とするタ
    ービン式燃料ポンプ。
  26. 【請求項26】前記ポンプハウジングは吸入側の蓋形状
    の第1ハウジングと、吐出側の容器状の第2ハウジング
    とから成る請求項25に記載の燃料ポンプ。
  27. 【請求項27】前記第1ハウジングの前記第1連通部及
    び前記第2連通部は該一側始端部及び該一側終端部の半
    径方向内側に形成され、複数の前記連通孔に対応する半
    径方向長さを持つ請求項25に記載の燃料ポンプ。
  28. 【請求項28】前記第2ハウジングの前記第3連通部及
    び前記第4連通部は、該他側始端部及び該他側終端部の
    半径方向内側に形成され、複数の前記連通孔に対応する
    半径方向長さを持つ請求項25に記載の燃料ポンプ。
  29. 【請求項29】円板状を呈し、外周部に、 一側面において円周方向に交互に形成された複数の羽根
    部及び複数の羽根溝と、 他側面において円周方向に交互に形成された複数の羽根
    部及び複数の羽根溝と、 一側及び他側の該羽根部の外周側に位置する環状部と、
    を含み、一側及び他側の該羽根溝の軸方向先端部が軸方
    向中間部をこえていることを特徴とするインペラ。
  30. 【請求項30】円板状を呈し、外周部に、 一側面において円周方向に交互に形成された複数の羽根
    部及び複数の羽根溝と、 他側面において円周方向に交互に形成された複数の羽根
    部及び複数の羽根溝と、 一側及び他側の該羽根部の外周側に位置する環状部と、
    を含み、軸線を含む断面において、一側の該羽根溝と他
    側の該羽根溝とが軸方向で重なっていることを特徴とす
    るインペラ。
  31. 【請求項31】前記一側の羽根溝及び前記他側の羽根溝
    の前方壁面及び後方壁面が回転方向に対して後方に傾斜
    している請求項30又は31に記載のインペラ。
  32. 【請求項32】前記一側の羽根溝と前記他側の羽根溝と
    は円周方向においてずれて形成されている請求項30又
    は31に記載のインペラ。
  33. 【請求項33】更に、前記一側面から前記他側面に貫通
    する複数の連通孔が形成されている請求項30に記載の
    インペラ。
  34. 【請求項34】複数の前記連通孔は、前記一側の羽根溝
    及び前記他側の羽根溝の半径方向の延長線から円周方向
    にずれている請求項33に記載のインペラ。
  35. 【請求項35】前記内側環状部は更に、複数の前記一側
    の羽根溝及び複数の前記他側の羽根溝と複数の前記連通
    孔とを連通する複数の一側浅溝及び複数の他側浅溝が形
    成されている請求項30又は31に記載のインペラ。
  36. 【請求項36】円板状を呈し、外周部に、一側面におい
    て円周方向に交互に形成された複数の羽根部及び複数の
    羽根溝と、他側面において円周方向に交互に形成された
    複数の羽根部及び複数の羽根溝と、一側及び他側の該羽
    根部の外周側に位置する環状部と、を含み、一側及び他
    側の該羽根溝の軸方向先端部が軸方向中間部を超えてい
    るインペラと、 一側及び他側の各前記羽根溝にそれぞれ対向する一側及
    び他側の略C字形状の側部溝と、一側の該側部溝の始端
    部に連通する燃料吸入口と、他側の該側部溝の終端部に
    連通する燃料吐出口とを有し、インペラを回転可能に収
    納するポンプハウジングと、を備え、該インペラを回転
    させることにより、各該側部溝と一側及び他側の各該羽
    根溝との間で循環させて昇圧させることを特徴とするタ
    ービン式燃料ポンプ。
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