JP2003336018A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2003336018A
JP2003336018A JP2002147457A JP2002147457A JP2003336018A JP 2003336018 A JP2003336018 A JP 2003336018A JP 2002147457 A JP2002147457 A JP 2002147457A JP 2002147457 A JP2002147457 A JP 2002147457A JP 2003336018 A JP2003336018 A JP 2003336018A
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Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸のある粘着剤層を備えた粘着シートを被
着体に貼るときに、気泡が逃げやすく、貼り直しが容易
な粘着シートを提供することを課題とする。 【解決手段】 シート状基材2、粘着剤層3、および剥
離性シート4が順に積層された粘着シート1であって、
粘着剤層3はシート状基材2側の基部3aと剥離性シー
ト側の凸部3bとからなり、凸部3bの表面には凸部3
bよりも小さい微細凹凸を有し、これらからなる粘着剤
層3の表面形状を剥離性シート4の剥離性面の形状と対
応する構造として、課題を解決することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤層表面に二
重構造からなる凹凸を有することにより、被着体上に貼
り付ける際に、気泡を抱き込みにくい粘着シートに関す
るものである。また、本発明は、そのような構造とした
ことにより、被着体に貼るときの粘着力の調整を可能と
した粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、シート状物に予め粘着剤
が適用されたものであるので、シート状物を被着体に貼
り付ける際に、その都度、接着剤を適用する手間から解
放される利点があり、様々な用途に使用されている。
【0003】しかし、一般的な粘着シートは、厚みが均
一で平坦な粘着剤層を有しているので、粘着シートを被
着体に貼り付ける際には、注意深く作業を行なわない
と、気泡を抱き込むことがあり、しかも、一旦、貼り付
けてしまうと貼り直しが効かないので、粘着シートおよ
び被着体を含めて損失になる恐れもあった。
【0004】また、粘着シートは、用途に合わせた接着
力を有するものであることが好ましいが、接着力を変え
るためには、異なる組成の粘着剤組成物を準備する必要
があった。
【0005】特開2001−302999公報には、粘
着剤層表面に、一辺が1mm〜10mm、高さが3μm
〜100μmの四角錐台状凸隆部を、0.1mm〜1m
mの間隔をあけて設けることにより、気泡を抱き込むこ
とを改善しようとした壁紙(いわゆる粘着壁紙であ
る。)が記載されている。この壁紙を使用すれば、気泡
が生じても、気泡を凸隆部の間から外部に逃がすことが
可能になるものの、粘着剤層の設けてある部分、および
粘着剤層の設けてない部分が比較的大きいので、粘着剤
層全体として見れば、厚みムラが形成されることにな
り、粘着シートを被着体に貼った際に、粘着シートの平
坦さが得られにくくなる原因となる。また、凸隆部が台
形状なので、凸隆部のみが接着した状態でも、接着して
いる面積率が高いため、貼り直ししようとしても剥離し
にくく、さらにまた、剥離紙に形成した凹凸により粘着
剤層の凸隆部を形成しようとすると、剥離紙に形成され
た比較的大きな凹部から、粘着剤層が剥離しにくく、剥
離紙に粘着剤層の一部が残ることがあり、所望の凸隆部
が得られないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、従来の凹凸を有した粘着剤層を備えた粘着シート
における、被着体に貼るときに介在しやすい気泡の逃げ
やすさを確保し、かつ、貼り直しを可能とし、また、被
着体に貼った後に粘着シートの表面の平坦さが得られに
くい問題、あるいは、そのような粘着シートを製造する
際に使用する小凹窪を形成した剥離性シートから、粘着
剤が剥離しにくくなる問題を解消することを課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決する手段】発明者は、粘着シートの粘着剤
層の表面形状について、種々検討した結果、粘着剤層の
表面を凸部を配列させた形状とし、しかも、その凸部の
表面にさらに細かい凹凸を形成した二重構造の凹凸とす
ることにより、気泡が逃げる際の流路が確保でき、被着
体に貼ったときに粘着シートの平坦さが得られ、また、
剥離性シートに凹凸を形成したものを使用して粘着シー
トを作成し、使用時に剥離性シートを剥離しても、粘着
剤が剥離性シート側に残りにくい粘着シートとすること
ができた。
【0008】第1の発明は、シート状基材の表面に粘着
剤層が積層されており、前記粘着剤層の前記シート状基
材側とは反対側の面は、多数の凸部が配列した形状を有
しており、かつ、前記凸部の上部の表面は、前記凸部の
大きさにくらべて小さい微細凹凸を有していることを特
徴とする粘着シートに関するものである。第2の発明
は、第1の発明において、前記凸部の高さhが3μm〜
50μmであることを特徴とする粘着シートに関するも
のである。第3の発明は、第1または第2の発明におい
て、前記粘着剤層の前記凸部を有する側に、剥離性シー
トが積層されており、前記剥離性シートの前記粘着剤層
側が、前記粘着剤層の凸部および微細凹凸の逆型形状を
有していることを特徴とする粘着シートに関するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に一例を示すように、本発明
の粘着シート1は、シート状基材2上に粘着剤層3が積
層され、さらに粘着剤層3上に剥離性シート4が、剥離
性である側が粘着剤層3側となるよう積層されているも
のであって、粘着剤層3の剥離性シート4側の表面に凸
部3bを有するものである。
【0010】粘着剤層4は、図2に断面の一部を拡大し
て示すように、図では下側であるシート状基材2側の基
部3aと、基部3a上に配列した凸部3bにより構成さ
れた凹凸の部分とからなり、さらに凸部3bの表面に
は、凸部3bの大きさにくらべて小さい微細凹凸3を有
しているものである。
【0011】凸部3bは、図1および図2に示す例で
は、上下方向にややのびた半球形、すなわち、断面が楕
円形の一部、もしくは二次関数の曲線の一部をなすもの
であって、互いに密に配列しているものとして図示した
が、本発明における凸部3bは、これに限ることなく、
断面がサインカーブ(正弦曲線)のような凸部と凹部が
同じ割合で形成されたものにおける凸部であってもよ
い。ただ、粘着シート1を被着体に貼った後、粘着シー
ト1のシート状基材2側の平坦さをもたらしやすい点
で、図示のような凸部3bが密に配列したものの方が好
ましい。
【0012】凸部3bが、図1および図2を引用して説
明したように、凸部3bどうしが互いに密に配列されて
構成されているものとしては、凸部3bが半球状のも
の、底面が楕円である、ラグビーボールのような形状を
長径方向、もしくは短径方向に半分に割った形状のも
の、円錐状、角錐状のもの、もしくは底部から途中まで
が角錐状で頂上付近が円錐状のもの等を挙げることがで
きる。これらの形状のうち、角錐については、隣接する
側面どうしの境界である角張った部分を、角を切り取っ
て除去し、滑らかにしたものであってもよい。なお、凸
部3bは、粘着シート1と平行な面(被着体を想定した
面である。)と接触する際に、各凸部3bの頂上が点接
触可能な形状であることが好ましいが、本発明において
は、凸部3bの表面に微細凹凸3cを伴なうので、断面
が台形状等の頂上が平面状のものであってもよい。
【0013】各凸部3bは、大きさが揃っていても揃っ
ていなくてもよく、また、凸部3bの配列は、規則的な
配列、例えば、格子状の配列や、隣接する行もしくは列
で位相を変えて配列する千鳥状の配列のいずれであって
もよく、あるいは規則性のないランダムな配列であって
もよい。凸部3bの底部が円形である場合は、凸部の底
部の形状は方向性を有しない。それ以外の形状の場合に
は、各凸部3bを置く際の方向性が生じ得るが、各凸部
の向きは任意でよい。
【0014】各凸部3bの基部3aからの高さhは、3
μm〜50μmであることが好ましい。高さhが3μm
未満であると、被着体に貼る際に生じた気泡が逃げる流
路が十分確保できず、気泡が残留しやすい欠点がある。
また、高さhが3μm未満であると、被着体に貼る際
に、あまり大きな力をかけなくても、粘着剤層3の基部
3aまでが接着に寄与してしまい、接着力が上昇しやす
いので、粘着シート1を貼る位置を調整する等の貼り直
しの際に、剥離しくい。
【0015】また、凸部3bの高さhが50μmを超え
ると、上記のような、hが小さいときの問題は生じない
が、粘着剤層3の凹凸が大きくなるので、粘着シート1
を発被着体に貼ったときに、シート状基材2の粘着剤層
3の無い方の側に凹凸が発生しやすい。また、粘着剤層
3のこのような凹凸は、剥離性シートに形成された凹凸
の逆型形状として得られるものであるが、高さhが高い
と、剥離性シートの剥離性面の形状として、粘着剤層3
の各凸部3bの間の逆型形状、即ち、比較的、先が尖っ
ているか、もしくは先が薄いうすい、丈の高い部分を形
成することになるので、剥離性シートに凹凸を形成する
際に、所定の形状を得ることが難しく、また、剥離性シ
ートに形成された凹凸が、外力に弱く、結局、粘着剤層
3の凸部3bとして、所定の形状のものを得ることが難
しくなるからである。なお、「逆型形状である」とは、
型面の形状と、この型面から型面の形状を再現して得ら
れた複製物との関係を指し、例えば、型面の形状が、平
面を基準面とし文字Aの形状の凹部からなるものであれ
ば、平面を基準面とし文字Aの形状の凸部からなる複製
物の形状との関係を指す。
【0016】本発明の粘着シート1の粘着剤層3におけ
る凸部3bは、さらに、凸部3bの表面に微細凹凸3c
を有している。この微細凹凸3cは、凸部3bが被着体
と接触する際に、気泡の逃げ道を確保する意味と、被着
体上に軽い圧力で粘着シート1を貼ったときに、接着面
積を小さくして、接着力を低くし、貼り直しを容易にす
る意味を持つものである。
【0017】微細凹凸3cの大きさは、凸部3bの大き
さにくらべて明らかに小さいものであって、凸部3bの
高さhの大きさ3μm〜50μmに対し、1/20〜1
/2程度のものであることが好ましい。なお、凸部3b
および微細凹凸3cの大きさは、粘着シート1のシート
方向、即ち、図の左右方向でも、粘着シート1の厚み方
向、即ち、図の上下方向のいずれの方向で計測したもの
であってもよいし、微細凹凸3cの大きさは、微細凹凸
3cが形成されている部分の凸部3の法線方向、もしく
は、その法線と直角の方向で計測したものであることが
より好ましい。
【0018】上記における微細凹凸3cの大きさが、凸
部3bの大きさの1/20未満では微細凹凸3c自体が
小さすぎて、前記した微細凹凸3cが形成されているこ
とによる効果ががなく、また、1/2を超えると、微細
凹凸3cと凸部3bの大きさがほぼ近いので、微細凹凸
3cを伴なうことによる効果が見られない。
【0019】本発明の粘着シート1のシート状基材2と
しては、予め、被着体とは別個に準備されるものであっ
て、接着剤や粘着剤を適用して被着体上に貼り付ける必
要のあるシート状のものであれば、どのようなものでも
用いることができる。シート状基材2は、工業的には、
ロールの形状で供給でき、取り扱えるものであることが
好ましく、一般的なものであれば、紙、プラスチックシ
ート、もしくは金属箔等のシートである。この他にも、
不織布、布、その他の繊維質シート、もしくは木材を薄
くスライスした単板等のシートを使用することができ
る。上記のうちプラスチックシートは、無色透明、有色
透明、もしくは不透明のいずれでもあり得る。これら各
種のシートは、単独で用いても、または、任意に組み合
わせて互いに貼り合せた複合シートとして用いてもよ
く、一部または全部が塗装や樹脂含浸等による強化を施
されたものであってもよい。シート状基材2の厚みは、
素材や用途によっても異なるが、5μm〜500μm程
度であり、より好ましくは、20〜300μm程度であ
る。また、フレキシブルさが要求されない場合、上限は
さらに厚くすることができ、数mm、例えば、5mm程
度以下である。
【0020】粘着シート1は、被着体の表面を被覆する
ために使用されるか、または/および、被着体の外観を
決めるために使用されるものであるので、被着体の用途
によっては、美観を求められることもある。このような
場合には、シート状基材2としては、必要に応じ、色
彩、模様、もしくは凹凸等を施した化粧用フィルム、も
しくは化粧用シートを使用することが好ましい。
【0021】同様に、粘着シート1は、被着体の表面の
物理的性質もしくは化学的性質を向上させる目的で使用
されるものであるので、被着体の用途に合わせた、必要
な性質を備えたものであることが好ましい場合がある。
そのような性質としては、身近なところでは、耐擦傷
性、汚染防止性、防曇性、断熱性、反射防止性、帯電防
止性、もしくは電磁波遮蔽性等の諸性質であり、また、
磁性、蛍光発光性、吸放湿性、赤外線もしくは紫外線の
反射性もしくは吸収性、抗菌性、もしくは防黴性等の諸
性質であってもよい。これらの性質を付与するには、シ
ート状基材2として、それらの性質のいずれかもしくは
二種以上を備える素材を選定するか、それらの性質を有
する物質を練り込んだ樹脂層をコーティング等により積
層する等の方法によって行なえばよい。
【0022】粘着剤層3を構成する粘着剤組成物として
は、ゴム系、またはアクリル酸もしくはアクリル酸エス
テルを出発原料とするアクリル系、またはシリコーン樹
脂系のもの等の公知のものを用いることができる。粘着
剤組成物の塗布は、公知の塗布方法である、ロールコー
ティング、もしくはナイフコーティング等の方法を利用
することができる。粘着剤層3の厚みは、基部3a、お
よび凸部3bの厚みの合計が、粘着剤組成物の塗布後、
乾燥を経た段階において、10μm〜100μmである
ことが好ましく、10μm未満では、粘着シート1を被
着体に貼ったときの接着力が不十分であり、100μm
を超えると、粘着剤層の厚みの上昇に伴う接着力の向上
が見られない。なお、本発明では、粘着剤層3の凸部3
bの高さhを3μm〜50μmと規定しているが、凸部
3bの高さhは、粘着剤層3の基部3a、および凸部3
bの厚みの合計の30%〜50%であることが好まし
い。
【0023】粘着剤層3に凸部3b、および凸部3bの
表面に微細凹凸3cを有する本発明の粘着シート1は、
シート状基材2に粘着剤層を均一に積層した後に、所定
の型を用いた型押しによっても製造できるが、好ましく
は、先にも述べたように、粘着剤層3に積層する剥離性
シートとして、所定の凹凸を形成したものを使用して、
粘着剤層3に凹凸を形成する方法によって製造すること
が好ましい。
【0024】剥離性シート4としては、例えば、プラス
チックフィルムもしくは紙等の適宜な基材の表面にシリ
コーン樹脂等を主体とする剥離性層を積層したもの、も
しくはポリエチレンフィルム等のポリオレフィン樹脂フ
ィルムやポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム等の
フィルムを用いることができる。
【0025】剥離性シート4の剥離性面に、所定の凹凸
を形成するには、好ましくはローラ状に作製した金型を
用いた型押しや、ローラ状に作製した金型と流動性の樹
脂組成物を用いて、プラスチックフィルム等の表面に樹
脂からなる凹凸を形成する方法によることが好ましい。
【0026】金型の製造はいかなる方法によってもよい
が、本発明の粘着シート1の粘着剤層3の凸部3bは、
シート状基材2を下側とした場合、上に凸な断面形状を
有するので、打撃により表面に凹部を生じやすい性質を
有するもの、例えば、銅の表面等に、所定の細かい粒径
のビーズや砂を吹き付けることにより、半球状等の凹部
が多数形成された金型を得ることができる。あるいは、
所定のピッチで、先端が、先に述べた凸部3bの形状を
有する形状の金具を用いて、例えば、銅の表面等に、打
痕を形成する方法や、先端が、先に述べた凸部3bの形
状を有する形状の回転刃を用いて穴をあける等の方法に
よっても金型を製造することができる。
【0027】また、微細凹凸3cに関しても、上記の凸
部3bを形成するのと同様な方法で、ただし、使用する
ビーズや砂の粒径の小さいもの、もしくは小さい金具を
使用して、微細な凹部を形成した後に、ビーズや砂の粒
径の大きいもの、もしくは大きい金具を使用して凹部を
形成し、凹部の凹面内に、微細な凹部を有する金型を得
ることができる。あるいは、先に、ビーズや砂の粒径の
大きいもの、もしくは大きい金具を使用して凹部を形成
した後に、ビーズや砂の粒径の小さいもの、もしくは小
さい金具を使用して凹部の凹面内に、微細な凹凸を形成
してもよい。
【0028】あるいは、凸部3b形成用の凹部を形成し
たのち、金型面を腐食させて、粗面化する方法をとるこ
ともできる。
【0029】上記のようにして得られた金型はそのまま
使用してもよいが、銅を素材とする場合に、クロムメッ
キを施して表面の硬度を向上させたり、メッキにより金
型形状を写し取り、異なる金属のメッキにより硬度の高
い金属を素材とする金型を製作することができ、最終的
には、先に述べた粘着剤層3の凸部3bおよび微細凹凸
3cの形状の型面を有する金型を製造する。
【0030】粘着剤層3の凸部3bおよび微細凹凸3c
の形状の型面を有する金型を用い、剥離性シート4の剥
離性面に、必要に応じて加熱しつつ加圧することによ
り、金型の型面とは逆型形状を有する、例えば、、剥離
性面に複合された凹部が多数形成された剥離性シート4
を得ることができる。あるいは、プラスチックフィルム
等のシートと凸部3bおよび微細凹凸3cの形状の金型
との間に流動性のある光硬化性樹脂を充填し、紫外線等
の光を照射して硬化させることにより、やはり、硬化し
た樹脂の表面からなる剥離性面に複合された凹部が多数
形成された剥離性シート4を得ることができる。
【0031】得られた剥離性シート4の剥離性面に、粘
着剤を塗布して、粘着剤層3を形成する。粘着剤、およ
び粘着剤の塗布方法については、先に述べた事項と同様
である。次いで、粘着剤層3が塗布された剥離性シート
4を、粘着シート1の基材となるシート状基材2と重ね
て、両者を貼りあわせることにより、粘着シート1を得
ることができる。このように剥離性シート4を使用して
粘着シート1を製造した場合には、剥離性シート4をそ
のまま積層しておけば、剥離性シート4による一般的な
粘着剤層の保護機能が発揮されることに加えて、粘着剤
の凸部および微細凹凸の形状の維持が容易となる利点が
生じる。
【0032】本発明の粘着シート1は、粘着剤層3が凸
部3bを有するため、被着体に貼る際に、凸部3bどう
しの隙間から空気を逃がすことができ、また、被着体に
軽い圧力で貼ったときには、凸部3bの先端部(好まし
くは点接触可能な面である。)のみが接着に関与するた
め、接着している面積率が低く、従って接着力が弱いの
で、これにより、貼る位置や貼る粘着シートの種類を間
違えた等の場合、粘着シート1を剥がすことが容易にな
る。また、貼る位置や貼る粘着シートの種類を確認した
上で、粘着シート1を被着体に対し、強い圧力で加圧す
ることにより、凹凸3bが変形して、接着している面積
率が高くなり、従って接着力が強くなるので、所定の強
い接着力を発揮することができるようになる。
【0033】また、本発明の粘着シート1は、粘着剤層
3の凸部3bがさらに微細凹凸3cを有しているので、
被着体との間に取り残された気泡が外部に逃げるための
流路の確保がより容易になり、また、凸部3bの表面に
微細凹凸を有していることにより、凸部3bが平面に対
し点接触するときはもちろんだが、凸部3bの頂上が平
坦であって、平面に対し面接触するときであっても、接
触している面積率が微細凹凸3cがある分、低いため、
粘着シート1を被着体に対し、軽く圧着した程度であれ
ば、接着力が未だ低く、剥離して貼り直すことが容易で
ある。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被着体に貼っ
た際に空気を逃がすことができ、貼り直しが可能な粘着
シートを提供することができる。請求項2の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加え、被着体に貼っても平
坦さが損なわれることが無い粘着シートを提供すること
ができる。請求項3の発明によれば、請求項1または請
求項2の発明の効果に加え、剥離性シートの剥離性面に
所定の形状を有しているものを用いるので、粘着剤の凸
部および微細凹凸の形成、および形状の維持が容易な粘
着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートの断面図である。
【図2】粘着剤層の細部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 シート状基材 3 粘着剤層(3a;基部、3b;凸部、3c;微細
凹凸) 4 剥離性シート
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK04 AK25G AK42 AT00A BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C DD01B DD01C DG10 JL13B JL14C YY00B 4J004 AA05 AA10 AA11 AB01 CC02 CE02 DB03 FA08 4J040 CA001 DF011 DF041 EK031 JA09 JB09 LA06 LA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の表面に粘着剤層が積層さ
    れており、前記粘着剤層の前記シート状基材側とは反対
    側の面は、多数の凸部が配列した形状を有しており、か
    つ、前記凸部の上部の表面は、前記凸部の大きさにくら
    べて小さい微細凹凸を有していることを特徴とする粘着
    シート。
  2. 【請求項2】 前記凸部の高さhが3μm〜50μmで
    あることを特徴とする請求項1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層の前記凸部を有する側に、
    剥離性シートが積層されており、前記剥離性シートの前
    記粘着剤層側が、前記粘着剤層の凸部および微細凹凸の
    逆型形状を有していることを特徴とする請求項1または
    2記載の粘着シート。
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