JP2003335519A - チタン酸マグネシウムカリウム及びチタン酸リチウムカリウムの製造方法 - Google Patents

チタン酸マグネシウムカリウム及びチタン酸リチウムカリウムの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低純度のものを含めた広範囲のチタン源を原
料として使用することができ、しかもフラックスを用い
ずに、均一な板状チタン酸塩を製造する。 【解決手段】 (1)チタン源、(2)カリウム源、及
び(3)マグネシウム源またはリチウム源を混合し、こ
れを振動ミルにて摩砕処理した後、500〜1150℃
の範囲内の温度で焼成することにより、式K0.8Mg0.4
Ti1.64で表わされるチタン酸マグネシウムカリウム
または式K0.8Li0.27Ti1.734で表されるチタン酸
リチウムカリウムを製造することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸マグネシ
ウムカリウム及びチタン酸リチウムカリウムを製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】チタン
酸マグネシウムカリウム、チタン酸リチウムカリウム等
の層状・板状チタン酸塩は、樹脂充填剤、各種触媒、摩
擦材等に有用な化合物である。
【0003】従来、これらの化合物を製造するために
は、その原料の1つであるチタン源として、不純物含量
の少ない特定粒径の高価なアナターゼ等を用いる必要が
あった。従って、鉄分等の不純物を比較的多量に含むイ
ルメナイトを使用することは困難であった。
【0004】また、良好な板状生成物を得ると共に、一
定の用途おいて不都合で除去が困難である繊維状の副生
物の生成を避けるためには、フラックスとして塩化カリ
ウム等の使用が必須とされており、この点からも製造上
のコストが高いものとなっていた。
【0005】本発明の目的は、低純度のものを含めた広
範囲のチタン源を原料として使用することができ、しか
もフラックスを用いずに、均一な板状生成物を製造する
ことができるチタン酸マグネシウムカリウム及びチタン
酸リチウムカリウムの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記従来
の技術の課題を解決するため鋭意検討した結果、安価な
イルメナイトを原料として用いた場合であっても、予め
原料の振動ミルによる摩砕処理を行うことにより、フラ
ックスを用いることなく均一に焼成反応を進行させるこ
とができ、かつ繊維状物の発生を防止できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の第1の局面は、式K
0.8Mg0.4Ti1.64で表わされるチタン酸マグネシウ
ムカリウムを製造する方法であり、(1)チタン源、
(2)カリウム源、及び(3)マグネシウム源を混合
し、これを振動ミルにて摩砕処理した後、500〜11
50℃の範囲内の温度で焼成することを特徴としてい
る。
【0008】本発明の第2の局面は、式K0.8Li0.27
Ti1.734で表されるチタン酸リチウムカリウムを製
造する方法であり、(1)チタン源、(2)カリウム
源、及び(3)リチウム源を混合し、これを振動ミルに
て摩砕処理した後、500〜1150℃の範囲内の温度
で焼成することを特徴としている。
【0009】本発明の第3の局面は、一般式K0.2〜0.7
Mg0.4Ti1.63.7〜3.95で表されるチタン酸マグネ
シウムカリウムを製造する方法であり、(1)チタン
源、(2)カリウム源、及び(3)マグネシウム源を混
合し、これを振動ミルにて摩砕処理した後、500〜1
150℃の範囲内の温度で焼成して式K0.8Mg0.4Ti
1.64で表されるチタン酸マグネシウムカリウムを製造
し、これを水洗または酸洗した後、400〜700℃の
範囲内の温度で焼成することを特徴としている。
【0010】本発明の第4の局面は、一般式K0.5〜0.7
Li0.27Ti1.733.85〜3.95で表されるチタン酸リチ
ウムカリウムを製造する方法であり、(1)チタン源、
(2)カリウム源、及び(3)リチウム源を混合し、こ
れを振動ミルにて摩砕処理した後、500〜1150℃
の範囲内の温度で焼成して式K0.8Li0.27Ti1.734
で表されるチタン酸リチウムカリウムを製造し、これを
水洗または酸洗した後、400〜700℃の範囲内の温
度で焼成することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、原料として用い
ることができるチタン源としては、酸化チタン、チタン
鉱物(イルメナイト、ルチル、アナターゼ)等を例示す
ることができる。これらのチタン源のうち、イルメナイ
トは安価であるため経済的に有利である。イルメナイト
は、酸洗して鉄分等を除去して酸化チタン含量を90%
程度以上に高めたアップグレードイルメナイトとして用
いるのが好ましい。
【0012】本発明において、原料として用いることが
できるカリウム源としては、酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化カリウム、硝酸カリウム等を例示することが
できる。
【0013】本発明において、原料として用いることの
できるマグネシウム源としては、水酸化マグネシウム、
炭酸マグネシウム、フッ化マグネシウム等を例示するこ
とができる。
【0014】本発明において、原料として用いることの
できるリチウム源としては、水酸化リチウム、炭酸リチ
ウム、フッ化リチウム等を例示することができる。上記
の各原料の配合割合は、式K0.8Mg0.4Ti1.64で表
わされるチタン酸マグネシウムカリウムを製造する場
合、モル比でK:Ti:Mg=0.8:1.28〜1.
92:0.32〜0.48とするのが好ましく、より好
ましくはK:Ti:Mg=0.8:1.6:0.4程度
とする。
【0015】式K0.8Li0.27Ti1.734で表されるチ
タン酸リチウムカリウムを製造する場合、上記各原料の
配合割合は、モル比でK:Ti:Li=0.8:1.5
〜2.0:0.22〜0.32とするのが好ましく、よ
り好ましくはK:Ti:Li=0.8:1.73:0.
27程度とする。
【0016】本発明においては、まず、原料を混合した
後、振動ミルによる摩砕処理を行う。ここで、原料の混
合は、乾式混合、湿式混合等の任意の手段で行うことが
できる。
【0017】振動ミルによる摩砕処理の条件は、使用す
る原料の種類及び量に応じて適宜設定されるが、通常
は、大気中の雰囲気で行うことが好ましく、振動数は5
00〜3000cpm程度、振幅は3〜20mm程度、
摩砕時間は5分〜3時間程度の範囲を例示することがで
きる。
【0018】本発明においては、振動ミルによる摩砕処
理を行うことにより、混合粉体の摩砕によるせん断応力
により、原子配列の乱れと原子間距離の減少が同時にお
こり、異種粒子の接点部分で原子移動が起こる結果、準
安定相が得られる。これにより、反応温度を低下させる
ことができ、均一な反応生成物を得ることができる。こ
のため、従来困難であった、イルメナイト等の純度の低
いチタン源を使用することが可能になると共に、フラッ
クスを使用することなく、均一な生成物を得ることがで
きる。
【0019】本発明の第1の局面では、得られた摩砕混
合物を500〜1150℃の範囲内の温度で焼成するこ
とにより、目的とする式K0.8Mg0.4Ti1.64で表わ
される板状のチタン酸マグネシウムカリウムを得ること
ができる。焼成温度としては、一般に1〜12時間程度
が好ましい。
【0020】本発明の第2の局面では、得られた摩砕混
合物を500〜1150℃の範囲内の温度で焼成するこ
とにより、式K0.8Li0.27Ti1.734で表される板状
のチタン酸リチウムカリウムを得ることができる。焼成
時間としては、一般に1〜12時間程度が好ましい。
【0021】本発明の第1の局面及び第2の局面で得ら
れるチタン酸塩は、通常、平均さしわたし径1〜100
μm、平均アスペクト比1〜1000程度の板状物また
は粒状物として得られる。得られるチタン酸塩の形状
は、原料の選択や焼成条件の設計により適宜制御するこ
とができる。
【0022】本発明における焼成処理は、電気炉、トン
ネルキルン、ロータリーキルン等任意の加熱装置を用い
て行うことができ、焼成後は徐冷処理するのが好まし
い。また、焼成に先立ち、バインダーとして水を適量加
えて混合した後、加圧成形し、得られた成形体を焼成す
ることが好ましい。成形はプレス機等を用いて常法に従
ってペレット形状、円筒形状、ブロック形状等の任意の
形状に行うことができる。添加する水の量としては、摩
砕混合物100重量部に対して、3〜20重量部程度と
するのが好ましい。
【0023】本発明の第1の局面及び第2の局面で得ら
れたチタン酸塩は、必要に応じて、水洗又は酸洗するこ
とにより、カリウム分を溶出させることができる。本発
明の第3の局面及び第4の局面においては、このように
して水洗または酸洗した後、400〜700℃の範囲内
の温度で焼成する。焼成時間は、一般に1〜12時間程
度が好ましい。焼成は、第1及び第2の局面と同様に、
電気炉等を用いて行うことができる。
【0024】本発明の第3の局面では、式K0.8Mg0.4
Ti1.6O4で表わされるチタン酸マグネシウムカリウム
を、上記のように水洗または酸洗した後、400〜70
℃の範囲内の温度で焼成することにより、一般式K
0.2〜0.7Mg0.4Ti1.63.7〜3 .95で表されるチタン
酸マグネシウムカリウムを製造する。
【0025】本発明の第4の局面では、式K0.8Li
0.27Ti1.734で表されるチタン酸リチウムカリウム
を、上記のように水洗または酸洗した後、400〜70
0℃の範囲内の温度で焼成することにより、一般式K
0.5〜0.7Li0.27Ti1.733.85〜 3.95で表されるチタ
ン酸リチウムカリウムを製造する。
【0026】本発明の第3の局面及び第4の局面で得ら
れるチタン酸塩は、一般に平均さしわたし径1〜100
μm、平均アスペクト比1〜1000程度の板状物また
は粒状物として得られる。得られるチタン酸塩の形状
は、原料である第1及び第2のチタン酸塩の選択や焼成
条件の設計により適宜制御することができる。
【0027】上記の水洗または酸洗は、原料となるチタ
ン酸塩を濃度1〜30重量%程度のスラリーとした後、
攪拌し、吸引濾過等により脱水し、減圧下または常圧下
で、必要に応じて30〜200℃程度に加温して乾燥さ
せることにより行うことができる。
【0028】処理液及び攪拌処理時間は、原料配合や目
的とする生成物の組成により異なる。例えば、目的物と
してK0.6〜0.7Mg0.4Ti1.63.9〜3.95またはK
0.6〜0. 7Li0.27Ti1.733.9〜3.95を得るには、1
0分〜10時間程度水洗するのが好ましい。
【0029】また、目的物としてK0.2〜0.4Mg0.4
1.63.7〜3.8またはK0.5〜0.6Li0.27Ti1.73
3.85〜3.9を得るためには、1時間〜10時間程度酸洗
することが好ましい。酸洗に用いる溶液としては、硫
酸、塩酸、硝酸等の鉱酸溶液または酢酸等の有機酸溶液
を用いることができる。酸洗する際のpHとしては、6
〜8程度が好ましい。
【0030】本発明において得られたチタン酸塩は、篩
等を用いて適宜分級して用いることができる。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
【0032】なお、実施例で使用したアップグレードイ
ルメナイトは、インド産イルメナイト鉱石を酸処理し、
酸化チタン含量を95%程度にグレードアップしたもの
であり、レーザー回折式粒度分布計にて測定した平均粒
径が220μmのものである。
【0033】(実施例1:式K0.8Mg0.4Ti1.64
表されるチタン酸マグネシウムカリウムの合成) アップグレードイルメナイト496.9g、炭酸カリウ
ム213.7g、水酸化マグネシウム89.4gを常法
により混合し、原料混合物を振動ミル(中央化工機社
製、MB−1)に充填し、振動数1200cpm、振幅
6.0mmの条件で30分間摩砕処理した。摩砕混合物
に水48mlを加えて混合し、この摩砕混合物の15g
を油圧プレス機にて圧力10MPaでペレット形状に成
形した。
【0034】このペレットを電気炉中にて1000℃で
4時間焼成した後、徐冷し、得られた焼成物を粉砕し、
平均さしわたし径4μm、平均アスペクト比10程度の
淡黄色粉末(以下、このものをKTMO−aという)を
得た。蛍光X線分析のF.P法及びX線回折の結果、こ
のものはK0.8Mg0.4Ti1.64であることが判明し
た。X線回折チャートを図1に示す。
【0035】(実施例2:式K0.6Mg0.4Ti1.63.9
で表されるチタン酸マグネシウムカリウムの合成) 実施例1で得られたKTMO−aの10重量%水性スラ
リー1Lを調製し、ディスパミル(ホソカワミクロン社
製)にて、15分間分散させ、この水性スラリーを吸引
濾過し、分取したケーキ(固形分)を110℃で乾燥
し、電気炉にて600℃で1時間焼成した後、徐冷し、
得られた焼成物を20メッシュの篩に通して、平均さし
わたし径4μm、平均アスペクト比10程度の淡黄色粉
末を得た。
【0036】得られた淡黄色粉末(KTMO)は、蛍光
X線分析のF.P法及びX線回折の結果、K0.6Mg0.4
Ti1.63.9の組成であることを確認した。X線回折チ
ャートを図2に示す。また、得られたチタン酸マグネシ
ウムカリウム(KTMO)の走査型電子顕微鏡写真を図
6に示す。
【0037】図6から明らかなように、得られたチタン
酸マグネシウムカリウムは板状の形状を有しており、繊
維状物が含まれていないことがわかる。
【0038】(実施例3:式K0.8Li0.27Ti1.734
で表されるチタン酸リチウムカリウムの合成) アップグレードイルメナイト542.0g、炭酸カリウ
ム216.8g、炭酸リチウム41.2gを常法により
混合し、原料混合物を振動ミル(中央化工機社製、MB
−1)に充填し、振動数1200cpm、振幅6.0m
mの条件で30分間摩砕処理した。摩砕混合物に水48
mlを加えて混合し、この摩砕混合物の15gを油圧プ
レス機にて圧力10MPaでペレット形状に成形した。
【0039】このペレットを電気炉中にて1000℃で
4時間焼成した後、徐冷し、得られた焼成物を粉砕し、
平均さしわたし径15μm、平均アスペクト比10程度
の淡黄色粉末(以下、このものをKTLO−aという)
を得た。蛍光X線分析のF.P法及びX線回折の結果、
このものはK0.8Li0.27Ti1.734であることが判明
した。X線回折チャートを図3に示す。
【0040】(実施例4:式K0.6Li0.27Ti1.73
3.9で表されるチタン酸リチウムカリウムの合成) 実施例3で得られたKTLO−aの10重量%水性スラ
リー1Lを調製し、ディスパミル(ホソカワミクロン社
製)にて、15分間分散させ、この水性スラリーを吸引
濾過し、分取したケーキ(固形分)を110℃で乾燥
し、電気炉にて600℃で1時間焼成した後、徐冷し、
得られた焼成物を20メッシュの篩に通して、平均さし
わたし径15μm、平均アスペクト比10程度の淡黄色
粉末を得た。
【0041】得られた淡黄色粉末(KTLO)は、蛍光
X線分析のF.P法及びX線回折の結果、K0.6Li
0.27Ti1.733.9の組成であることを確認した。X線
回折チャートを図4に示す。また、得られたチタン酸リ
チウムカリウム(KTLO)の走査型電子顕微鏡写真を
図7に示す。
【0042】図7に示す写真から明らかなように、得ら
れたチタン酸リチウムカリウムは板状の形状を有してお
り、繊維状物が含まれていないとこがわかる。
【0043】(比較例1)アップグレードイルメナイト
496.9g、炭酸カリウム213.7g、水酸化マグ
ネシウム89.4gを常法により混合し、振動ミルによ
り摩砕処理しないこと以外は実施例1と同様にしてペレ
ットを成形し、焼成処理を行って焼成物を得た。得られ
た焼成物を粉砕したところ、平均さしわたし径4μmの
淡黄色粉末と平均繊維長10μmの繊維状物の混合物が
得られた。蛍光X線分析のF.P法及びX線回折の結
果、このものは板状のK0.8Mg0.4Ti1.64と繊維状
のK2Ti613の混合物であることが判明した。X線回
折チャートを図5に示す。また、走査型電子顕微鏡写真
を図8に示す。図8に示す写真から明らかなように、こ
の比較例1においては、板状物と繊維状物とが混合され
ている。
【0044】以上の結果から、本発明に従い振動ミルに
より摩砕処理を行うことにより、繊維状物の副生物を生
じることなく、所望のチタン酸マグネシウムカリウムま
たはチタン酸リチウムカリウムを製造できることがわか
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、低純度のものを含めた
広範囲のチタン源を原料として使用することができ、か
つフラックスを用いずに、均一な板状生成物を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたチタン酸マグネシウムカリ
ウムのX線回折チャート。
【図2】実施例2で得られたチタン酸マグネシウムカリ
ウムのX線回折チャート。
【図3】実施例3で得られたチタン酸リチウムカリウム
のX線回折チャート。
【図4】実施例4で得られたチタン酸リチウムカリウム
のX線回折チャート。
【図5】比較例1で得られたチタン酸塩のX線回折チャ
ート。
【図6】実施例2で得られたチタン酸マグネシウムカリ
ウムの走査型電子顕微鏡写真(倍率3000倍)。
【図7】実施例4で得られたチタン酸リチウムカリウム
の走査型電子顕微鏡写真(倍率1000倍)。
【図8】比較例1で得られたチタン酸塩の走査型電子顕
微鏡写真(倍率3000倍)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 幸輔 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島工場内 Fターム(参考) 4G047 CA06 CA07 CB02 CB04 CB05 CC03 CD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式K0.8Mg0.4Ti1.64で表わされる
    チタン酸マグネシウムカリウムを製造する方法であっ
    て、 (1)チタン源、(2)カリウム源、及び(3)マグネ
    シウム源を混合し、これを振動ミルにて摩砕処理した
    後、500〜1150℃の範囲内の温度で焼成すること
    を特徴とするチタン酸マグネシウムカリウムの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 式K0.8Li0.27Ti1.734で表される
    チタン酸リチウムカリウムを製造する方法であって、 (1)チタン源、(2)カリウム源、及び(3)リチウ
    ム源を混合し、これを振動ミルにて摩砕処理した後、5
    00〜1150℃の範囲内の温度で焼成することを特徴
    とするチタン酸リチウムカリウムの製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式K0.2〜0.7Mg0.4Ti1.6
    3.7〜3.95で表されるチタン酸マグネシウムカリウムを
    製造する方法であって、 (1)チタン源、(2)カリウム源、及び(3)マグネ
    シウム源を混合し、これを振動ミルにて摩砕処理した
    後、500〜1150℃の範囲内の温度で焼成して式K
    0.8Mg0.4Ti1.64で表されるチタン酸マグネシウム
    カリウムを製造し、これを水洗または酸洗した後、40
    0〜700℃の範囲内の温度で焼成することを特徴とす
    るチタン酸マグネシウムカリウムの製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式K0.5〜0.7Li0.27Ti1.73
    3.85〜3.95で表されるチタン酸リチウムカリウムを製造
    する方法であって、 (1)チタン源、(2)カリウム源、及び(3)リチウ
    ム源を混合し、これを振動ミルにて摩砕処理した後、5
    00〜1150℃の範囲内の温度で焼成して式K0.8
    0.27Ti1.734で表されるチタン酸リチウムカリウ
    ムを製造し、これを水洗または酸洗した後、400〜7
    00℃の範囲内の温度で焼成することを特徴とするチタ
    ン酸リチウムカリウムの製造方法。
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