JPH07108178A - 粒状無機イオン交換体の製造方法 - Google Patents

粒状無機イオン交換体の製造方法

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JPH07108178A
JPH07108178A JP15165594A JP15165594A JPH07108178A JP H07108178 A JPH07108178 A JP H07108178A JP 15165594 A JP15165594 A JP 15165594A JP 15165594 A JP15165594 A JP 15165594A JP H07108178 A JPH07108178 A JP H07108178A
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ion exchanger
inorganic ion
granular inorganic
granular
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JP15165594A
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Nobuhiko Aiba
伸彦 相羽
Hideki Kato
秀樹 加藤
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性、耐酸化性、機械的強度及びイオン交換
特性の全てにおいて優れ、特にMg、Ca、Sr及びB
a等のアルカリ土類金属イオンを選択的に吸着すること
ができる粒状無機イオン交換体を、効率良く得ることが
できる製造方法を提供する。 【構成】結晶性燐酸塩化合物、アルコキシシラン又はそ
の加水分解物及びフィロケイ酸塩鉱物からなる混合物の
粒状体を、750℃以上かつ1500℃以下の温度範囲
で焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐酸化性、機
械的強度及びイオン交換特性に優れ、不純物又は有価物
の回収等に有用な粒状無機イオン交換体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】粒状イオン交換体として、現在イオン交
換樹脂が広く用いられているが、イオン交換樹脂は耐熱
温度が低く(60℃以下)、また耐酸化性に乏しいた
め、高温下或いは酸化性環境下で使用できないという欠
点がある。
【0003】一方、イオン交換樹脂に比較して、無機イ
オン交換体は、高温或いは強放射線下における安定性及
び耐酸化性が優れており、高温水中或いは酸化性環境下
におけるイオン交換処理、強放射線物質の分離、濃縮及
び精製等への応用が期待されている。無機イオン交換体
の具体的な応用例として、Mg、Ca、Sr又はBa等
のアルカリ土類金属イオンを陽イオンとする塩を不純物
として含有し、更にクロレートやフリー塩素のような酸
化性物質を含有する電解用の塩化アルカリ水溶液の精製
等が挙げられる。
【0004】無機イオン交換体を用いて各種液体に対し
てイオン交換処理を施す場合、連続運転が容易であるこ
とから、カラム通液法が採用されることが多い。通常微
粉末状で得られる無機イオン交換体は、適当な大きさ及
び形状(粒状、棒状、円板状等)に成型し、カラム通液
したときの通液抵抗を減少させる必要があり、更に成型
体は逆洗及び再生等の操作に十分耐えるだけの機械的強
度を有することが要求される。
【0005】無機イオン交換体を粒状に成型する方法と
しては、セルロース又は合成高分子等の有機系結合剤を
用いて成型する方法もあるが、有機系結合剤を用いた場
合には、粒状無機イオン交換体の耐熱性が不十分であ
り、高温下におけるイオン交換処理により粒状無機イオ
ン交換体間の融着や崩壊が起こる。
【0006】無機イオン交換体の耐熱性を十分に利用す
るには、無機系結合剤を用いて粒状に成型することが好
ましく、従来より水ガラス又はフィロケイ酸塩鉱物等の
粘土鉱物等を用いて粒状に成型する方法が知られてい
る。
【0007】しかし、無機系結合剤として水ガラスを用
いた場合、水ガラスが水溶液中で溶解するため、粒状無
機イオン交換体を水溶液中で使用すると、粒状無機イオ
ン交換体の機械的強度が著しく低下してしまうと言う問
題がある。また、無機系結合剤として粘土鉱物を用いた
場合、十分な機械的強度を有する粒状無機イオン交換体
が得られるものの、無機イオン交換体のイオン交換容量
及びイオン交換速度等のイオン交換特性が、粉末状の場
合と比較して著しく低下するため、イオン交換体として
は実用性が低下するという問題がある。
【0008】イオン交換容量、イオン交換速度及び機械
的強度の特性が共に優れた粒状無機イオン交換体を得る
方法として、粘土鉱物と金属アルコキシド又はその加水
分解物を結合剤として、微粉末状の無機イオン交換体を
粒状に成形したものを焼成する方法が知られている(特
開平3−131349)。しかし、上記公開公報におい
て示された方法は、アルカリ土類金属イオンに対する選
択的吸着能に優れた粒状無機イオン交換体を定常的に得
る方法とは言えず、工業的規模で効率良く製造する方法
とするには、更に改善が望まれている。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のイ
オン交換体が有する上記の問題を解決し、耐熱性、耐酸
化性、機械的強度及びイオン交換特性の全てにおいて優
れ、特にMg、Ca、Sr及びBa等のアルカリ土類金
属イオンを選択的に吸着することができる粒状無機イオ
ン交換体を、効率良く得ることができる製造方法を提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、特定の化学組成を有する結晶性燐酸塩化合物、
アルコキシシラン又はその加水分解物、及びフィロケイ
酸塩鉱物を含有する混合物の粒状体を、特定の温度範囲
で焼成することにより、上記の問題を解決することがで
き、優れた粒状無機イオン交換体を得ることが出来るこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、下記一般式で表される結
晶性燐酸塩化合物、アルコキシシラン又はその加水分解
物及びフィロケイ酸塩鉱物からなる混合物の粒状体を、
750℃以上かつ1500℃以下の温度範囲で焼成する
ことを特徴とする粒状無機イオン交換体の製造方法に関
するものである。 M1 x 2-x 2 (PO4 2 ・nH2 O (上式において、M1 はリチウム、ナトリウム及びカリ
ウムの群から選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属イ
オンであり、M2 はジルコニウム、チタン及びスズの群
から選ばれる少なくとも一種の金属であり、xは1.5
≦x≦2.0の範囲の数であり、nは0以上かつ1以下
の数である。)
【0012】以下、本発明における各成分及びそれらを
用いて粒状無機イオン交換体を得る方法について説明す
る。 〈結晶性燐酸塩化合物〉本発明において用いる結晶性燐
酸塩化合物は、下記組成式(1)で表される。 M1 x 2-x 2 (PO4 2 ・nH2 O (1) (上式において、M1 はリチウム、ナトリウム及びカリ
ウムの群から選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属イ
オンであり、M2 はジルコニウム、チタン及びスズの群
から選ばれる少なくとも一種の金属であり、xは1.5
≦x≦2.0の範囲の数であり、nは0以上かつ1以下
の数である。)
【0013】上記一般式(1)で表される化合物は、後
述する造粒及び焼成工程を経て、本発明の粒状無機イオ
ン交換体とすることができ、好ましくは焼成後の粒状体
を更に酸処理して、粒状無機イオン交換体にプロトンを
担持させる。上記一般式(1)で表される化合物の中で
も、M1 がナトリウムイオンである結晶性燐酸塩化合物
は好ましい化合物であり、後述する酸処理の際にナトリ
ウムイオンが容易にプロトンに置換され、イオン交換特
性に優れた粒状無機イオン交換体を容易に得ることがで
きる。また、本発明により得られる粒状無機イオン交換
体を用いて処理する対象が、ジルコニウム又は錫と錯体
を形成する成分、例えばシュウ酸等を含有する場合、上
記一般式(1)で表される化合物の中でも、M2 がチタ
ンである結晶性燐酸塩化合物を用いることが好ましい。
【0014】本発明においては、粉末状無機イオン交換
体として上記一般式におけるxを1.5以上且つ2.0
以下の範囲に制御した結晶性燐酸塩化合物を用いる必要
がある。このようにxを特定の範囲に制御した場合にお
いて初めて、後述するように、粉末状無機イオン交換体
の造粒物を焼成することにより、粉末状無機イオン交換
体が有していないイオン交換特性、即ちアルカリ土類金
属イオンに対する選択的吸着能を顕著に高めることがで
きる。従って、もしxが1.5未満では、アルカリ土類
金属イオンを選択的に吸着するという、本発明に固有な
イオン交換特性に優れた粒状無機イオン交換体を得るこ
とができない。
【0015】nは、0以上かつ1以下の数であるが、
0.3以上かつ1以下の数である場合、機械的強度に優
れた粒状無機イオン交換体を容易に得ることができるの
で好ましい。
【0016】なお、後述する方法で燐酸塩化合物を製造
すると、原料中に含まれる不純物が生成物に混入するた
めに、製造後の結晶性燐酸塩化合物において、上記一般
式(1)におけるM1 またはHの極微量が、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム或いはバリウム等の他
の陽イオンで置換されることがあるが、その割合は結晶
性燐酸ジルコニウム塩に対してppm乃至ppbのレベ
ルであり、最終的に得られる粒状無機イオン交換体の特
性には何ら影響しない。
【0017】上記組成式(1)で表される燐酸塩化合物
として、非晶質及び結晶質の存在が知られているが、化
学的に安定であることから、本発明では結晶性の化合物
を用いる。非晶質の化合物は、特別な反応条件を必要と
せず、単にジルコニウム、チタン及びスズの群から選ば
れる少なくとも一種の金属の金属塩水溶液、又はスラリ
ーと燐酸塩水溶液とを混合して反応させるだけで得られ
るが、その化学組成は一定でないものが多く、又、加水
分解により劣化し、安定性に乏しく、実用上に問題があ
る。
【0018】結晶性燐酸塩化合物の粒径は0.05〜100 μ
m が好ましく、0.1 〜10μm の範囲が更に好ましい。粒
径が、0.05μm 未満では、粉末同志が凝集現象を起こし
たり、粉末の表面がフィロケイ酸塩鉱物により被われる
ために、イオン交換特性が低下する恐れがあり、逆に10
0 μm より大きいと、アルコキシシラン又はその加水分
解物及びフィロケイ酸塩鉱物との接触部が少ないため
に、機械的強度が高い粒状無機イオン交換体を得られな
いという恐れがある。
【0019】結晶性燐酸塩化合物の製法に特に制限はな
く、公知のいずれの製法を実施しても良く、その一例と
して、次のような方法がある。まず、燐酸水溶液と炭酸
ジルコニル、硫酸チタン、四塩化スズ等のジルコニウ
ム、チタン及びスズの群から選ばれる少なくとも一種の
金属の金属塩を混合して反応させる方法等により、下記
組成式(2)で表される燐酸塩化合物を得る。 H2 2 (PO4 2 ・nH2 O (2) (ここで、M2 及びnは上記一般式(1)における意味
と同義である。) 更に、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液
又は水酸化カリウム水溶液等のリチウム、ナトリウム及
びカリウムの群から選ばれた少なくとも一種のアルカリ
金属のイオンを含有する水溶液を用いて、燐酸塩化合物
にリチウム、ナトリウム及びカリウムの群から選ばれた
少なくとも一種のアルカリ金属のイオンを吸着させるこ
とにより、組成式(1)で表される燐酸塩化合物を得る
ことができる。
【0020】また、希薄燐酸と炭酸ジルコニル、硫酸チ
タン又は四塩化スズ等のジルコニウム、チタン及びスズ
の群から選ばれる少なくとも一種の金属の金属塩とを反
応させて非晶質の化合物を得る第一段の反応と、これに
より得た非晶質化合物を濾過、洗浄して分離し、この化
合物をリチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウム
イオンの群から選ばれた少なくとも一種のアルカリ金属
イオンを含有する濃厚燐酸塩中で百数十度(℃)の温度
下で、加熱還流するか、又はフッ化水素の共存下で反応
させる二段の反応でも製造することが出来る。 <アルコキシシラン又はその加水分解物>本発明で用い
るアルコキシシランは、アルコール類の水酸基の水素を
ケイ素で置換した化合物であり、Si(OR)4 (R
は、メチル、エチル、プロピル及びブチル等のアルキル
基)等がある。本発明で用いるアルコキシシラン加水分
解物は、通常の方法により調製することが出来るもので
あり〔例えば、作花済夫著、「ゾル−ゲルの科学」、8
−24頁、アグネ承風社発行(1988)〕、溶媒中に
おけるアルコキシシランの加水分解と重合反応の進行度
に応じてゾル又はゲル状になるが、後述する造粒工程で
の混練を容易にするため、ゾル状のものを用いることが
好ましい。
【0021】本発明において、アルコキシシラン又はそ
の加水分解物のいずれを用いてもよいが、後述する造粒
工程での混練を容易にするため、好ましくはアルコキシ
シランの加水分解物を用いるのがよい。
【0022】上記のアルコキシシランの溶媒としては、
メタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、エチレングリコール、エチレンオキシド、トリエタ
ノールアミン、キシレン、フォルムアミド、ジメチルフ
ォルムアミド、ジオキサン及びシュウ酸等があり、好ま
しくはアルコール類を用いる。アルコキシシラン又はそ
の加水分解物の最適配合量は、用いる結晶性燐酸塩化合
物とフィロケイ酸塩鉱物の種類及び量等によって種々変
動するが、結晶性燐酸塩化合物100 重量部(以下、部と
略す)当り、アルコキシシラン又はその加水分解物を固
形分(アルコキシシランから生成されるSiO2 の重量
に換算される量)として5 〜60部、より好ましくは10〜
30部用いるのがよい。配合量が5 部未満の場合、又は60
部より多い場合、粒状無機イオン交換体のイオン交換特
性及び機械的強度が著しく低下する恐れがある。
【0023】<フィロケイ酸塩鉱物>粘土鉱物は、その
構造の違いにより、層状構造を有し、アルカリ又はアル
カリ土類金属イオン等の交換性イオンを層間に有するフ
ィロケイ酸塩と、複鎖状構造を有し、交換性イオンを有
しないイノケイ酸塩とに分類される。イオン交換特性に
優れた粒状無機イオン交換体を得るには、本発明におけ
る粘土鉱物は、フィロケイ酸塩鉱物でなければいけな
い。フィロケイ酸塩鉱物としては、例えばベントナイ
ト、カオリン、硅藻土、木節粘土及び蛙目粘土等があ
り、可塑性を有し、乾燥又は焼成による収縮及び機械的
強度の増大を示す層状含水ケイ酸塩系の化合物であれば
よい。これらの中では、機械的強度において優れた粒状
無機イオン交換体が得られやすく、又工業的に入手が容
易であることから、特にベントナイトが好ましい。
【0024】フィロケイ酸塩鉱物の最適配合量は、用い
る結晶性燐酸塩化合物とアルコキシシラン又はその加水
分解物の種類及び量等によって種々変動するが、結晶性
燐酸塩化合物100 部当り、1 〜70部、より好ましくは2
〜40部とするのがよい。配合量が1 部未満では、粒状無
機イオン交換体の機械的強度が著しく低下し、70部より
多くしても機械的強度を向上させる効果が小さく、イオ
ン交換特性の低下を引き起こす恐れがある。
【0025】<成形方法>本発明における粒状体を得る
には、例えば、配合、混合・混練、造粒及び焼成の一般
的な成形工程を経て成形すれば良い。まず、混合・混練
工程について説明する。混合・混練工程において、結晶
性燐酸塩化合物、アルコキシシラン又はその加水分解
物、フィロケイ酸塩鉱物及び水等の各成分を混合する。
このときの混合順序は任意であり、各成分を均一に混合
すればよいが、好ましい混合・混練操作の一例として
は、次のような方法がある。例えば結晶性燐酸塩化合物
に上記フィロケイ酸塩鉱物を添加し、ニーダー等により
均一に混合した後、更に上記アルコキシシラン又はその
加水分解物を添加し湿式混合する。このときアルコキシ
シラン又はその加水分解物の添加速度は、アルコキシシ
ラン又はその加水分解物の種類等により異なるが、混合
・混練操作を容易にし、又、機械的強度においてより優
れた粒状無機イオン交換体を得易くするため、結晶性燐
酸塩化合物100 部当り、アルコキシシラン又はその加水
分解物を固形分(アルコキシシランから生成されるSi
2 の重量に換算される量)として毎分10部以下、より
好ましくは毎分2 部以下の速度で添加するのがよい。更
に、適当量の水を添加し、湿式混合すればよい。このと
き添加する水は、混合・混練操作を容易にし、又、機械
的強度においてより優れた粒状無機イオン交換体を得易
くするために配合される成分であり、その配合量として
は、結晶性燐酸塩化合物、アルコキシシラン又はその加
水分解物及びフィロケイ酸塩鉱物の種類及び量等により
異なるが、通常固形分100 部に対して1 〜100 部、好ま
しくは1 〜50部がよい。上記のようにして得られたスラ
リーを更にニーダー等で数分〜数時間混練する。
【0026】造粒方法についても特に制限はないが、工
業的規模において歩留りや再現性等に優れた、押し出し
造粒法を用いることが好ましい。なお、得られた造粒物
を通常の遠心回転方式等により球状へ整粒するとよい。
【0027】更に、整粒された造粒物を風乾又は乾燥器
等による乾燥を行った後、焼成し、十分な機械的強度を
付与する。このときの焼成条件は、最高焼成温度を750
℃以上とし、かつ、生産性及び焼成炉材の耐久性を考慮
し1500℃以下の温度とする必要があり、好適な最高焼成
温度は結晶性燐酸塩化合物、アルコキシシラン又はその
加水分解物及びフィロケイ酸塩鉱物の種類及び量等によ
り異なるが、800 ℃以上かつ1100℃以下の温度である。
最高焼成温度が750 ℃未満では、粒状無機イオン交換体
のイオン交換特性及び機械的強度が低下する。また、最
高焼成温度の保持時間を 1〜8 時間、より好ましくは 2
〜6 時間とするのがよい。焼成時の昇温速度については
特に制限がない。
【0028】上記のようにして、機械的強度及びイオン
交換特性に優れた粒状無機イオン交換体を得ることがで
きるが、粒状無機イオン交換体のイオン交換特性を更に
向上させるためには、粒状無機イオン交換体にプロトン
を担持させることが好ましく、焼成後の粒状無機イオン
交換体を酸性水溶液と接触させることが好ましい。この
酸処理は、粒状無機イオン交換体のイオン交換基をアル
カリ金属イオンからプロトンに置換すると共に、焼成直
後の粒状無機イオン交換体の表面に付着した酸溶解性の
不純物を除去するのに有効である。
【0029】又、粒状無機イオン交換体のイオン交換基
をプロトンにすることにより、粒状無機イオン交換体の
再生工程を容易に行なうことができるという利点もあ
る。もし、粒状無機イオン交換体のイオン交換基をアル
カリ金属イオンとすると、再生工程において、酸処理工
程及び洗浄工程等の一般的な工程に加え、アルカリ金属
イオンを吸着させる工程が余分に必要となるという短所
があるからである。
【0030】粒状無機イオン交換体と酸性水溶液とを接
触させる方法は、これらを接触させる工程が制御可能で
あるならば特に限定はなく、バッチ式或いは連続式の何
れであってもよい。その具体例としては、粒状無機イオ
ン交換体を酸性水溶液に添加し攪拌又は静置する方法、
及びカラム等に粒状無機イオン交換体を充填し、酸性水
溶液を通液する方法がある。粒状無機イオン交換体と酸
性水溶液を接触させる条件は、結晶性燐酸塩化合物の種
類及び量、焼成条件等により異なるが、酸性水溶液とし
て塩酸水溶液、硝酸水溶液、硫酸水溶液等の強酸を用い
ることが好ましく、酸の濃度として0.01N以上、かつ10
N以下とすることが好ましく、0.05N以上、かつ7 N以
下とすることがより好ましい。酸の濃度が0.01N未満で
あるとイオン交換基が充分にHに置換されない恐れがあ
り、10Nより高いと粒状無機イオン交換体の強度が低下
する恐れがある。また、粒状無機イオン交換体と酸性水
溶液を接触させる時間は、酸の濃度等により異なるが、
2時間以上とすることが好ましく、5時間以上とするこ
とがより好ましい。2時間未満であるとイオン交換基が
充分にHに置換されない恐れがある。また、両者を接触
させる温度は、10℃以上、かつ100℃以下とするこ
とが好ましく、10℃より低いとイオン交換基が充分に
Hに置換されない恐れがあり、100℃より高いと酸性
水溶液の濃縮により酸の濃度が10Nより高くなる恐れが
あり、それに伴い粒状無機イオン交換体の強度が低下す
る恐れがある。また、両者を接触させる際、酸の使用割
合は、粒状無機イオン交換体1g当りプロトン5. 0me
q 以上の負荷がかかる量に調整するのがよい。
【0031】上記のようにして得られる粒状無機イオン
交換体は、従来の粒状イオン交換体に比較して、著しく
高いイオン交換特性及び機械的強度及び耐熱性及び耐酸
化性を有しており、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム及び/又はバリウム等のアルカリ土類金属イオ
ンを含有する液体から、これらのイオンを選択的に吸着
する能力が高いので、アルカリ土類金属イオン用吸着材
として有用である。好ましい用途の具体例として、例え
ばアルカリ土類金属イオンを不純物として含有する電解
用塩化アルカリ水溶液の精製或いは各種工業廃水中から
のアルカリ土類金属イオンの回収等の水処理があり、ア
ルカリ土類金属イオンを不純物として含有する液体を処
理したり、逆にこれらのイオンを有効成分として利用し
ようとする各種の分野において有用なものである。
【0032】[実施例及び比較例] 参考例1 まず、結晶性燐酸ジルコニウム塩の原料である燐酸ジル
コニウムを以下のようにして合成した。即ち、濃度3
4.3wt%の燐酸水溶液19.0kgを200r.
p. m. で攪拌しながら、ZrO2 に換算して400g
となるように炭酸ジルコニル粉末を1時間をかけて、燐
酸水溶液に逐次添加した。この後、110℃に昇温し、
48時間の加熱還流を行った。冷却後、燐酸ジルコニウ
ムを濾過、水洗、分離し、その後110℃で5時間乾燥
することにより、燐酸ジルコニウムの結晶0.82kg
を得た。得られた結晶の同定及び組成を、X線回折図及
び化学分析により求めた結果、結晶はH2 Zr(P
4 2 ・H2 Oであった。
【0033】参考例2 次に、アルコキシシランの加水分解物を以下のようにし
て調製した。即ち、300ml三ツ口フラスコ中で、ア
ルコキシシランであるエチルシリケートの部分的加水分
解物〔多摩化学工業株式会社製商品名シリケート40〕
40g、エタノール60g、水7.0g(加水分解に必
要な理論量の120%)及び強酸型イオン交換樹脂(東
京有機化学株式会社商品名:IR−120B−H型)
1.0gを混合した。マントルヒーターを用い、混合物
を80℃で2時間還流後、冷却し、濾過により強酸型イ
オン交換樹脂を除去した。このようにして、固形分(以
下NVと略す。)15wt%のシリカゾル(エチルシリ
ケートの加水分解物)を調製した。
【0034】参考例3 結晶性燐酸チタン塩の原料である燐酸チタンを以下のよ
うにして合成した。即ち、燐酸1.77kgを含む4.
16kgの水溶液を200r. p. m. で攪拌しながら
Ti(SO4 2 40%,H2 SO4 30%を含む硫酸
チタン溶液0.55kgを逐次添加した。この後、11
0℃に昇温し、72時間の加熱還流を行った。冷却後、
濾過水洗分離をし、110℃で5時間乾燥し、結晶0.
24kgを得た。得られた結晶の組成をX線回折図及び
化学分析により求めた結果、H2 Ti(PO4 2 ・H
2 Oとなった。
【0035】参考例4 結晶性燐酸スズ塩の原料である燐酸スズを以下のように
して合成した。即ち、燐酸1.77kgを含む4.16
kgの水溶液を200r. p. m. で攪拌しながらSn
Cl4 50%を含む四塩化チタン溶液0.48kgを逐
次添加した。この後、110℃に昇温し、72時間の加
熱還流を行った。冷却後、濾過水洗分離をし、110℃
で5時間乾燥し、結晶0.31kgを得た。得られた結
晶の組成をX線回折図及び化学分析により求めた結果、
2 Sn(PO4 2 ・H2 Oとなった。以下に実施例
及び比較例により本発明を更に具体的に説明する。
【0036】実施例1 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを、50lの
0.1N−NaOHに添加し、40℃で48時間、20
0r.p.m.で攪拌した。このようにして得た燐酸ジルコニ
ウム塩を濾過、水洗、分離し、110℃で5時間乾燥
し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得られた粉末のX線
回折図は結晶性燐酸ジルコニウムのナトリウム塩である
Na2 Zr(PO4 2 ・H2 Oと同じX線回折図を示
し、化学分析による組成も同様にNa2 Zr(PO4
2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径は、
沈降法により求めた結果、0. 8μmであった。
【0037】上記のようにして得られた燐酸ジルコニウ
ムナトリウムを500g、及びフィロケイ酸塩鉱物としてベ
ントナイトを17. 5gを混合し、ニーダーで10分混
合した(回転速度100r .p.m.)。更に、参考例2で得た
シリカゾル515gを、毎分25gの添加速度でニーダ
ー中に添加した後、水を40g添加し、30分間混練し
た(回転速度100r.p.m. )。上記混練物を二本のスクリ
ュー軸を有し、スクリュー先端横面に1.0mm φのスクリ
ーンをセットした押し出し造粒機で造粒し、(スクリュ
ー回転速度20rpm )1.0mm φの棒状顆粒物を得た。更
に、棒状顆粒物を円筒状容器の下部に回転板を有する整
粒機に入れ、700rpmの速度で回転板を30秒間回転させ、
円筒状容器の側面との衝突を伴う顆粒物の回転運動によ
り粒状体を得た。更に粒状体を、20時間風乾した後、
真空乾燥器内で150mmHg、140℃で2時間乾燥
し、更に電気炉内で800℃で4時間焼成した。焼成
後、冷却した粒状無機イオン交換体500gを、5lの
1N- HCl水溶液に添加し、40℃で48時間静置し
た。その後、濾過、水洗、分離し、110℃で5時間乾
燥し、0.3 〜1.2mm の粒径を有する粒状無機イオン交換
体を得た。尚、HCl水溶液処理後の濾液中のNa濃度
を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機イオ
ン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 8%であっ
た。
【0038】上記のようにして得た粒状無機イオン交換
体1gと1/1000M MgCl2 水溶液100ml、1/1000M CaCl2
溶液100ml 、1/1000M SrCl2 水溶液100ml 又は1/1000M
BaCl2 水溶液100ml をポリエチレン製容器中で混合し、
振蕩器により80℃で120 時間振蕩した後、粒状無機イオ
ン交換体に吸着されたマグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウム又はバリウムの量を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、下記式(3)から粒状無機イオン交換体
のマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又はバリ
ウムに対する分配係数Kdを算出した。その結果を表1
に示した。 (ここで、Sは無機イオン交換体であり、Lは溶液であ
り、AはMg、Ca、Sr又はBaを示す。)更に、粒
状に成形した無機イオン交換体の粒に荷重を徐々に加
え、破壊に至ったときの荷重(g) をA型硬度計を用いて
測定することにより、粒状無機イオン交換体の機械的強
度を評価した。その結果を表1に示した。
【0039】実施例2 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを用い、水酸
化ナトリウム水溶液の濃度を0.05Nとした以外は実
施例1と同様にして、化学分析による組成がNa1.5
0.5 Zr(PO4 2 ・H2 Oである燐酸ジルコニウム
ナトリウムの粉末を得た。その粉末の平均粒径は、沈降
法により求めた結果、0. 6μmであった。更に、上記
のようにして得られた燐酸ジルコニウムナトリウムを用
い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を750℃にした以
外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒
径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1
と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、粒状無機イオン交換体のNa脱着率を求
めた結果、99. 7%であった。得られた粒状無機イオ
ン交換体について実施例1と同様にして、分配係数Kd
(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を
測定した。それらの結果を表1に示した。
【0040】実施例3 焼成温度を1100℃にしたこと以外は、実施例1と全く同
様にして、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機イオ
ン交換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa
濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機
イオン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 9%で
あった。得られた粒状無機イオン交換体について実施例
1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(S
r)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの結果
を表1に示した。
【0041】実施例4 ベントナイト50gを用い、参考例2で得られたシリカ
ゾル350gを用い、焼成温度を1100℃にしたこと以外
は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒径
を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1と
同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析装
置で測定し、粒状無機イオン交換体のNa脱着率を求め
た結果、99. 9%であった。得られた粒状無機イオン
交換体について実施例1と同様にして、分配係数Kd(M
g)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測
定した。それらの結果を表1に示した。
【0042】実施例5 ベントナイト80gを用い、参考例2で得られたシリカ
ゾル1000gを用い、焼成温度を1100℃にしたこと以
外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒
径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1
と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、粒状無機イオン交換体のNa脱着率を求
めた結果、99. 9%であった。得られた粒状無機イオ
ン交換体について実施例1と同様にして、分配係数Kd
(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を
測定した。それらの結果を表1に示した。
【0043】実施例6 フィロケイ酸塩鉱物としてカオリン50gを用い、焼成
温度を1100℃にしたこと以外は、実施例1と全く同様に
して、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機イオン交
換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa濃度
を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機イオ
ン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 8%であっ
た。得られた粒状無機イオン交換体について実施例1と
同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、
Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの結果を表
1に示した。
【0044】実施例7 フィロケイ酸塩鉱物として蛙目粘土50gを用いたこと
以外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の
粒径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例
1と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分
析装置で測定し、粒状無機イオン交換体のNa脱着率を
求めた結果、99. 7%であった。得られた粒状無機イ
オン交換体について実施例1と同様にして、分配係数K
d(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度
を測定した。それらの結果を表1に示した。
【0045】実施例8 実施例1で得た燐酸ジルコニウムナトリウム500g
を、50lの0.1NーLiOHに添加し、40℃で4
8時間、200r. p. m. で攪拌した。濾過、水洗、
分離し、110℃で5時間乾燥し、更に粉砕機を用いて
粉砕した。得られた粉末の化学分析による組成はLi2
Zr(PO4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末
の平均粒径は、沈降法により求めた結果、0. 8μmで
あった。更に、上記のようにして得られた燐酸ジルコニ
ウムリチウムを用い、実施例1と全く同様にして、実施
例1と同一の粒径を有する粒状無機イオン交換体を得
た。尚、HCl水溶液処理後の濾液中のLi濃度を原子
吸光光度法により測定し、粒状無機イオン交換体のLi
脱着率を求めた結果、59. 4%であった。得られた粒
状無機イオン交換体について実施例1と同様にして、分
配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機
械的強度を測定した。それらの結果を表1に示した。
【0046】実施例9 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを、50lの
0.1Nー KOHに添加し、40℃で48時間、200
r. p. m. で攪拌した。濾過、水洗、分離し、110
℃で5時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得ら
れた粉末の化学分析による組成はK2 Zr(PO4 2
・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径は、沈
降法により求めた結果、0. 7μmであった。更に、上
記のようにして得られた燐酸ジルコニウムカリウムを用
い、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒径
を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、HCl水溶
液処理後の濾液中のK濃度を原子吸光光度法により測定
し、粒状無機イオン交換体のK脱着率を求めた結果、6
5. 7%であった。得られた粒状無機イオン交換体につ
いて実施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(C
a)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。そ
れらの結果を表1に示した。
【0047】実施例10 参考例3で得た燐酸チタン500gを、0.06Nー N
aOH50lに添加し、40℃で48時間、200r.
p. m. で攪拌した。濾過水洗分離をし、110℃で5
時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得られた粉
末の化学分析値による組成はNa1.5 0.5 Ti(PO
4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径
を沈降法により求めた結果、0. 5μmであった。更
に、上記のようにして得られた燐酸チタンナトリウムを
用い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を750℃にした
以外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の
粒径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例
1と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分
析装置で測定し、粒状物のNa脱着率を求めた結果、9
9. 5%であった。得られた粒状無機イオン交換体につ
いて実施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(C
a)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。そ
れらの結果を表1に示した。 実施例11 参考例4で得た燐酸スズ500gを、0.05Nー Na
OH50lに添加し、40℃で48時間、200r.
p. m. で攪拌した。濾過水洗分離をし、110℃で5
時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得られた粉
末の化学分析値による組成はNa1.6 0.4 Sn(PO
4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径
を沈降法により求めた結果、0. 6μmであった。更
に、上記のようにして得られた燐酸スズナトリウムを用
い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を750℃にした以
外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒
径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1
と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、粒状物のNa脱着率を求めた結果、9
9. 4%であった。得られた粒状無機イオン交換体につ
いて実施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(C
a)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。そ
れらの結果を表1に示した。
【0048】比較例1 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを、50lの
0.04N- NaOHに添加し、40℃で48時間、2
00r. p. m. で攪拌した。濾過、水洗、分離し、1
10℃で5時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。
得られた粉末の化学分析による組成はNa1.2 0.8
r(PO4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の
平均粒径は、沈降法により求めた結果、0. 8μmであ
った。更に、上記のようにして得られた燐酸ジルコニウ
ムナトリウムを用い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を
750℃にした以外は、実施例1と全く同様にして、実
施例1と同一の粒径を有する粒状無機イオン交換体を得
た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa濃度を高周波
プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機イオン交換体
のNa脱着率を求めた結果、99. 7%であった。得ら
れた粒状無機イオン交換体について実施例1と同様にし
て、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)
及び機械的強度を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0049】比較例2 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを、50lの
0.03N−NaOHに添加し、40℃で48時間、2
00r. p. m. で攪拌した。濾過、水洗、分離し、1
10℃で5時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。
得られた粉末の化学分析による組成はNa0.9 1.1
r(PO4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の
平均粒径は、沈降法により求めた結果、0. 5μmであ
った。更に、上記のようにして得られた燐酸ジルコニウ
ムナトリウムを用い、実施例1と全く同様にして、実施
例1と同一の粒径を有する粒状無機イオン交換体を得
た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa濃度を高周波
プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機イオン交換体
のNa脱着率を求めた結果、99. 8%であった。得ら
れた粒状無機イオン交換体について実施例1と同様にし
て、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)
及び機械的強度を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0050】比較例3 参考例1で得た燐酸ジルコニウム500gを、50lの
0.02N−NaOHに添加し、40℃で48時間、2
00r. p. m. で攪拌した。濾過、水洗、分離し、1
10℃で5時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。
得られた粉末の化学分析による組成はNa0.6 1.4
r(PO4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の
平均粒径は、沈降法により求めた結果、0. 7μmであ
った。実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒
径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1
と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、粒状無機イオン交換体のNa脱着率を求
めた結果、99. 7%であった。得られた粒状無機イオ
ン交換体について実施例1と同様にして、分配係数Kd
(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を
測定した。それらの結果を表2に示した。
【0051】比較例4 焼成温度を700 ℃にしたこと以外は、実施例1と全く同
様にして、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機イオ
ン交換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa
濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機
イオン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 8%で
あった。得られた粒状無機イオン交換体について実施例
1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(S
r)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの結果
を表2に示した。
【0052】比較例5 フィロケイ酸塩鉱物の代わりにイノケイ酸塩鉱物である
セピオライト50gを用いたこと以外は、実施例1と全
く同様にして、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機
イオン交換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中の
Na濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状
無機イオン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 8
%であった。得られた粒状無機イオン交換体について実
施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、K
d(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの
結果を表2に示した。
【0053】比較例6 シリカゾルを含まないことを除けば、実施例1と全く同
様にして、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機イオ
ン交換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中のNa
濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無機
イオン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 5%で
あった。得られた粒状無機イオン交換体について実施例
1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(S
r)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの結果
を表2に示した。
【0054】比較例7 ベントナイトを含まないことを除けば、実施例1と全く
同様にして、実施例1と同一の粒径を有する粒状無機イ
オン交換体を得た。尚、実施例1と同様に、濾液中のN
a濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、粒状無
機イオン交換体のNa脱着率を求めた結果、99. 9%
であった。得られた粒状無機イオン交換体について実施
例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(Ca)、Kd
(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。それらの結
果を表2に示した。
【0055】比較例8 参考例1で得た粉末状の燐酸ジルコニウムそのもののK
d(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)及びKd(Ba)を実施例1と
同様にして測定した。それらの結果を表2に示した。
【0056】比較例9 実施例1で得た粉末状の燐酸ジルコニウムナトリウム5
00gを、5lの1N−HCl水溶液に添加し、40℃
で48時間静置した。その後、濾過、水洗、分離し、1
10℃で5時間乾燥した。尚、実施例1と同様に、濾液
中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析装置で測定し、
粉末のNa脱着率を求めた結果、99.9%であった。
また、得られた粉末の化学分析による組成はH2 Zr
(PO4 2 ・H2 Oとなった。未造粒且つ未焼成であ
る上記の粉末のKd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)及びKd
(Ba)を実施例1と同様にして測定した。それらの結果を
表2に示した。
【0057】比較例10 Zr/Pの原子比において、本発明で用いる結晶性燐酸
ジルコニウム塩とは異なる化合物である、組成式NaZ
2 (PO4 3 で示される粉末状の燐酸ジルコニウム
ナトリウム50gを、5lの1N−HCl水溶液に添加
し、40℃で48時間静置した。その後、濾過、水洗、
分離し、110℃で5時間乾燥した。尚、実施例1と同
様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析装置
で測定し、粉末のNa脱着率を求めた結果、50. 4%
であった。また、得られた粉末の化学分析による組成は
Na0.5 0.5 Zr2 (PO4 3 となった。得られた
粉末のKd(Mg)、Kd(Ca)、Kd(Sr)及びKd(Ba)を実
施例1と同様にして測定した。それらの結果を表2に示
した。
【0058】比較例11 実施例1において用いた粉末状の燐酸ジルコニウム〔N
2 Zr(PO4 2・H2 O〕に代えて、組成式Na
Zr2 (PO4 3 で示される粉末状の結晶性燐酸ジル
コニウムナトリウムを用いて、他の条件は実施例1と同
様にして、粒状無機イオン交換体を得た。これを用い
て、実施例1同様にして、粒状無機イオン交換体のNa
脱着率、イオン交換特性及び機械的強度を評価した結
果、Na脱着率は48.1%であり、Kd(Mg)、Kd(C
a)、Kd(Sr)及びKd(Ba)は、各々2.3 、1.0 ×10、2.
1 ×10及び1.4 ×10であり、機械的強度は200gであっ
た。
【0059】比較例12 参考例3で得た燐酸チタン500gを、0.05Nー N
aOH50lに添加し、40℃で48時間、200r.
p. m. で攪拌した。濾過水洗分離をし、110℃で5
時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得られた粉
末の化学分析値による組成はNa1.3 0.7 Ti(PO
4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径
を沈降法により求めた結果、0. 6μmであった。更
に、上記のようにして得られた燐酸チタンナトリウムを
用い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を750℃にした
以外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の
粒径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例
1と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分
析装置で測定し、粒状物のNa脱着率を求めた結果、9
9. 7%であった。得られた粒状無機イオン交換体につ
いて実施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd(C
a)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。そ
れらの結果を表2に示した。
【0060】比較例13 参考例4で得た燐酸スズ500gを、0.04Nー Na
OH50lに添加し、40℃で48時間、200r.
p. m. で攪拌した。濾過水洗分離をし、110℃で5
時間乾燥し、更に粉砕機を用いて粉砕した。得られた粉
末の化学分析値による組成はNa1.3 0.7 Sn(PO
4 2 ・H2 Oとなった。又、得られた粉末の平均粒径
を沈降法により求めた結果、0. 5μmであった。更
に、上記のようにして得られた燐酸スズナトリウムを用
い、造粒、整粒、乾燥後の焼成温度を750℃にした以
外は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の粒
径を有する粒状無機イオン交換体を得た。尚、実施例1
と同様に、濾液中のNa濃度を高周波プラズマ発光分析
装置で測定し、粒状物のNa脱着率を求めた結果、9
9. 6%であった。 得られた粒状無機イオン交換体に
ついて実施例1と同様にして、分配係数Kd(Mg)、Kd
(Ca)、Kd(Sr)、Kd(Ba)及び機械的強度を測定した。
それらの結果を表2に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】表1及び表2から、本発明により得られる
粒状無機イオン交換体は、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム及びバリウムに対する分配係数に於て、
比較例1,2,3,4,6,8,9,10,12及び1
3に比較して著しく高い値を示しており、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムに対して著
しく高い選択性を有するものであることが分かる。更
に、機械的強度に於て、比較例4,5及び7と比較して
著しく高い値を示していることが分かる。また、実施例
1と比較例11との比較から、イオン交換特性と機械的
強度が共に優れた粒状無機イオン交換体を得るには、原
料として用いる粉末状の結晶性燐酸塩化合物は、「M2
/P」(M2 はジルコニウム、チタン及びスズの群から
選ばれる少なくとも一種の金属ある)の原子比が1/2
であることが必要であることがわかる。粉末状の無機イ
オン交換体を成形して得た粒状無機イオン交換体は、原
料である粉末状の無機イオン交換体と比較すると、一般
にイオン交換特性が劣ることが知られているが、本発明
により得られる粒状無機イオン交換体は、原料として用
いた粉末状の結晶性燐酸塩化合物(比較例8)及び結晶
性燐酸塩化合物のナトリウム塩を焼成せずに、酸処理し
て得たもの(比較例9)と比較すると、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム及びバリウムに対する分配
係数が著しく高い値を示している。上記のことから、本
発明の製造法により、粉末状の結晶性燐酸塩化合物と、
粘土鉱物或いはアルコキシシラン又はその加水分解物と
の間で化学反応が起こり、本発明により得られる粒状無
機イオン交換体が、単に粉末を粒状に成形して得られた
ものではないことが窺われる。
【0064】
【発明の効果】本発明により、耐熱性、耐酸化性、機械
的強度及びイオン交換特性の全てにおいて優れ、特にM
g、Ca、Sr及びBa等のアルカリ土類金属イオンを
選択的に吸着することができる粒状無機イオン交換体
を、工業的規模で効率良く得ることができる。本発明に
より得られる粒状無機イオン交換体は、従来の粒状イオ
ン交換体に比較して、著しく高いイオン交換特性及び機
械的強度及び耐熱性及び耐酸化性を有しており、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム及び/又はバリウ
ム等のアルカリ土類金属イオンを含有する液体から、こ
れらのイオンを選択的に吸着する能力が高いので、アル
カリ土類金属イオン用吸着材として有用であり、例えば
これらのイオンを含有する液体のイオン交換処理、例え
ば、電解用の塩化アルカリ水溶液の精製或いは有価物回
収等の水処理用として各種の分野において有用なもので
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式で表される結晶性燐酸塩化合
    物、アルコキシシラン又はその加水分解物及びフィロケ
    イ酸塩鉱物からなる混合物の粒状体を、750℃以上か
    つ1500℃以下の温度範囲で焼成することを特徴とす
    る粒状無機イオン交換体の製造方法。 M1 x 2-x 2 (PO4 2 ・nH2 O (上式において、M1 はリチウム、ナトリウム及びカリ
    ウムの群から選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属イ
    オンであり、M2 はジルコニウム、チタン及びスズの群
    から選ばれる少なくとも一種の金属であり、xは1.5
    ≦x≦2.0の範囲の数であり、nは0以上かつ1以下
    の数である。)
  2. 【請求項2】請求項1に記載された方法により得た粒状
    無機イオン交換体からなるアルカリ土類金属イオン用吸
    着材。
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