JP2003335453A - 丁合装置 - Google Patents

丁合装置

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JP2003335453A
JP2003335453A JP2002143755A JP2002143755A JP2003335453A JP 2003335453 A JP2003335453 A JP 2003335453A JP 2002143755 A JP2002143755 A JP 2002143755A JP 2002143755 A JP2002143755 A JP 2002143755A JP 2003335453 A JP2003335453 A JP 2003335453A
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JP2002143755A
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English (en)
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Hiroshi Tsuchiya
博志 土屋
Kunki Tamura
薫紀 田村
Kazuyoshi Sekiya
和良 関屋
Yutaka Ugajin
豊 宇賀神
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Duplo Corp
Original Assignee
Duplo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丁合機と後処理機とを接続したとき、丁合機
で用紙束の排出方向を設定しなくても、後処理機に用紙
束を排出することができる丁合装置を提供する。 【解決手段】 丁合されたシート束を集積部8と後処理
機3とに振り分けて供給する切替部28が設けられてお
り、コネクタ72,73が連結されることにより、丁合
機2と後処理機3とが連結されたことを検知し、この丁
合機2と後処理機3との連結が検知されたときに、制御
部70は、切替部28を後処理機3側に切り替え、シー
ト束を後処理機3に送給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシート束か
らシートを1枚ずつ繰り出し、重ねあわせて丁合する丁
合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】丁合機は、縦方向に複数配列された給紙
台を有し、各給紙台から順次1枚ずつ繰り出されたシー
トを縦方向に搬送しながら丁合し、丁合束を形成する。
【0003】図15は従来の丁合機を示す模式的正面図
である。図15に示すように、従来の丁台機101は、
上下方向に複数段配列された給紙台102を有し、各給
紙台102上にシートS1〜S8が積載されている。
【0004】この各給紙台102の先端部の近傍には給
紙ローラ105が配置されており、給紙ローラ105に
より、給紙台102上のシートが1枚づつ繰り出され
る。このシート搬送方向の下流側には垂直搬送ベルト1
06と、この垂直搬送ベルト106に押圧して回転する
ローラ107からなる垂直搬送部が設置されている。こ
の垂直搬送部の下部には切替ゲート123が配置され、
この切替ゲート123の下方には水平搬送ベルト109
と、この水平搬送ベルト109に押圧するように配置さ
れ回転するローラ113からなる水平搬送部が配置され
ている。この水平搬送部の水平搬送ベルト109は、丁
合機101の図示左側端部の第1排出口103から、丁
合機101の図示右側端部の第2排出口131にわたっ
て延びるように、配置されている。
【0005】給紙台102から給紙ローラ105によっ
て1枚ずつ繰り出されたシートSは、垂直搬送ベルト1
06とローラ107との間に挟持されて搬送されなが
ら、1枚づつ重ねあわせられ、垂直搬送部を下方へ搬送
されて丁合束を形成する。
【0006】このように構成された従来の丁合装置にお
いては、例えば、最下段の給紙台102には、1ページ
目のシートS1を積載し、下から2段目の給紙台102
には2ページ目のシートS2を積載、その上の給紙台1
02には3ページ目のシートS3を積載するというよう
に用紙を順次積載し、最上段には8ページ目のシートS
8を積載する。そして、先ず、最上段の給紙台からシー
トS8を1枚繰り出し、垂直搬送ベルト106上でシー
トS8を下方に搬送しながら、その下の段から繰り出し
たシートS7をシートS8の上に重ね合わせ、更にその
下段のシートS6、シートS5・・・の順に順次垂直搬
送ベルト106上のシートの上に重ね合わせながら、下
方に搬送する。その結果、シートS1からシートS8ま
でを1枚ずつ重ね合わせた丁合束が形成される。
【0007】丁合束が垂直搬送部の下端に達すると、切
替ゲート123が図15に示す実線位置にある場合に
は、丁合束は矢印Aに示すよう切替ゲート123の図示
左側を通過して、水平搬送部を第1排出口103に向け
て搬送される。このとき、水平搬送ベルト109は図1
5に示す矢印C方向に周回駆動されている。
【0008】また、切替ゲート123が図15に示す一
点鎖線の位置にある場合には、丁合束は矢印Bに示すよ
うに切替ゲート123の図示右側を通過して、水平搬送
部を第2排出ロ131に向けて搬送される。このとき、
水平搬送ベルト109は図15に示す矢印D方向に周回
駆動されている。
【0009】この水平搬送ベルト109の周回駆動方向
の切替は、モータ132の回転方向の切替によって行わ
れ、切替ゲート123の位置の切替は図示しないソレノ
イドによって行われる。このモータ132の回転方向切
替及びソレノイドの動作は、制御装置124によって制
御されている。
【0010】図16はこの丁合機101a〜101eを
5台直列に接続したものを示す。各丁合機101b〜1
01eはその第1排出口103b〜103eを隣接する
丁合機の第2排出口131a〜131dに整合させて配
置されている。また、図16の左方の先端部の丁合機1
01aに隣接して用紙集積台104aが設けられ、右方
の後端部の丁合機101eに隣接して用紙集積台104
bが設けられている。
【0011】このように複数の丁合機101a〜101
eが配列されている場合には、例えば24枚の丁合束を
作成する場合、先端部の丁合機101aには17ページ
目から24ページ目のシートが積載され、2番目の丁合
機101bには9ページ目から16ページ目のシートが
積層され、3番目の丁合機101cには1ページ目から
8ページ目のシートが積載される。そして、丁合機10
1cで丁合された丁合束は丁合機101bの水平搬送部
に送られ、丁合機101bで丁合された丁合束と重ねら
れる。更に、この重ねられた丁合束は、丁合機101a
の水平搬送部に送られ、丁合機101aで丁合された丁
合束と重ね合わせられ、24枚のシートからなる丁合束
となって用紙集積台104に送られて集積される。
【0012】このように、丁合機101を複数配列した
丁合機列によって、1台の丁合機101の有する給紙台
数を超える多数ページの丁合が可能となる。また、図1
6の丁合機列では丁合機101が5台配列されている
が、配列台数は5台に限られず、任意の台数だけ配列す
ることができる。
【0013】この従来の丁合機101を複数配列した丁
合機列において、各丁合機の切替ゲート123及び水平
搬送手段の搬送方向を制御する制御手段を備えたものが
特開平10−244776号公報に開示されている。
【0014】図16に示すように、配列の先端の丁合機
101a及び後端の丁合機101eには制御装置124
が設けられている。この制御装置124は自己の搬送手
段を駆動するモータ132の回転方向切替制御信号及び
排出方向を切替える切替ゲートの切替制御信号を出力す
ると共に、配列されている他の丁合機101a、101
b、101c、101d又は丁合機101b.101
c、101d、101eを選択設定する設定信号と、選
択設定した丁合機のモータ132の回転方向切替制御信
号及び排出方向を切替える切替ゲートの切替制御信号を
ライン126から出力するようになっている。この制御
装置124は外部から入力可能な操作部を備え、配列さ
れてある丁合機を選択して、用紙束の排出方向を切替え
設定できるようになっている。
【0015】先端部に位置する丁合機101aと後端部
に位置する丁合機101eとの間に位置する丁合機10
1b、101c、101dに設けられた制御装置125
は、ライン126から伝送されてくる信号を受信し.そ
の信号に従って自己の搬送方向を切り換える切換手段で
あるモータ132の回転方向切替制御信号及び排出方向
を切替える切替ゲートの切替制御信号を図示しないモー
タ132の駆動回路及び切替ゲートを駆動するソレノイ
ドに出力するようにされている。
【0016】次に、この従来の丁合装置の動作について
説明する。先端部の丁合機101a及び後端部の丁合機
101eに設けられた制御装置124を外部から入力操
作することにより、配列された全ての丁合機101の排
出方向を切替設定する。例えば、図16に示すように、
5台の丁合機を、先端側の丁合機101a、101b、
101cの3台において、用紙が第1排出口103に排
出されるように排出方向を切替設定し、後端側の丁合機
101d、101eの2台において、用紙が第2排出口
131に排出されるように排出方向を切替設定すること
もできる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の丁合装置では、電源投入時における用紙排出方向
は、後処理機の接続の有無にかかわらず、丁合装置にお
いて初期設定としてプログラムされた方向に設定され
る。使用する排出方向がこの初期設定と異なっていた場
合は、丁合作業の前に操作パネルなどの外部入力手段に
より、排出方向を使用する方向に切り替える必要があ
る。
【0018】後処理機が存在しない場合は、用紙集積部
(用紙集積台)に用紙を排出して使用するため、用紙集
積部は丁合機に装備されている。この用紙集積部は丁合
機の図16に示す右側に隣接して設けられるか、又は丁
合機内に一体的に設けられ、丁合束は切替ゲート123
において図16に示す矢印B方向に搬送され、用紙集積
部に導入される。
【0019】従って、丁合機の排出方向の初期設定は、
後処理機が無い場合を考慮して用紙集積部に排出される
方向に設定されている。この丁合機に後処理機を接続し
ても、丁合機の電源投入時には初期設定の方向、すなわ
ち用紙集積部に排出される方向となるため、後処理機を
使用したい場合は排出方向を後処理機に排出される方向
に切替える作業が必要になる。特に通常もっぱら後処理
機を使用するシステムにおいては、電源投入のたびに排
出方向の切り替え設定が必要になり、手間がかかってわ
ずらわしい上に、後処理機を使用したい場合に設定をし
忘れて用紙集積部に排出してしまうことがあるという問
題点があった。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、丁合機に後処理機が接続されたときに、丁
合機で用紙束の排出方向を設定しなくても、後処理機に
用紙束を排出することができる丁合装置を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る丁合装置
は、丁合機と、この丁合機と一体又は別体に設けられた
集積部と、前記丁合機と別体であるが前記丁合機に接続
可能の後処理機と、を有する丁合装置において、前記丁
合機は、上下に配置された複数段の給紙部と、各給紙部
について配置され給紙部上のシートを1枚づつ繰り出す
給紙ローラと、各給紙部から繰り出されたシートを垂直
方向下方に搬送する搬送部と、前記搬送部から送られて
くる丁合されたシート束を前記集積部と前記後処理機と
に振り分けて供給する切替部と、を有し、前記丁合機と
前記後処理機とが接続されたことを検知する検知部と、
前記検知部が前記丁合機と前記後処理機との接続を検知
したときに前記切替部を前記後処理機側に切り替える制
御部とを有することを特徴とする。
【0022】この丁合装置において、例えば、前記検知
部は、前記丁合機に設けられた第1コネクタと、前記後
処理機に設けられ前記第1コネクタと接続可能の第2コ
ネクタと、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接
続を信号の送受が可能か否かにより検知する検知回路と
を有することを特徴とする。
【0023】又は、例えば、前記検知部は、前記丁合機
又は前記後処理機の一方に設けられた検出体と、前記丁
合機又は前記後処理機の他方に設けられた被検出体と、
前記検出体が前記被検出体を検知した時に発生する検出
信号を前記制御部に送るための検出回路とを有し、前記
後処理が前記丁合機との接続位置に配置されたときに、
前記検出体が前記被検出体を検出することを特徴とす
る。
【0024】この場合に、例えば、前記検出体は前記検
出回路上に設けられた機械的スイッチであり、前記後処
理機が前記丁合機との接続位置に配置されたときに、前
記被検出体が前記スイッチを押圧して切り替えることを
特徴とする。
【0025】又は、前記検出体は前記検出回路上に設け
られた光学式又は磁気式センサであり、前記後処理機が
前記丁合号機との接続位置に配置されたときに、前記被
検出体を前記センサが検知することを特徴とする。
【0026】本発明に係る他の丁合装置は、複数の丁合
機が配列され、隣り合う丁合機同士をつなぐ水平搬送部
を有する丁合機列と、この丁合機列と一体又は別体に設
けられた集積部と、前記丁合機列と別体であるが前記丁
合機列に接続可能の後処理機と、を有する丁合装置にお
いて、前記丁合機は、上下に配置された複数段の給紙部
と、各給紙部について配置され給紙部上のシートを1枚
ずつ繰り出す給紙ローラと、各給紙部から繰り出された
シートを垂直方向下方に搬送する搬送部と、前記搬送部
から送られてくる丁合されたシート束を2つの排出口に
振り分けて搬送する切替部と、を有し、前記丁合機列
は、各丁合機において2つの排出口に振り分けられた各
丁合束をまとめて1つの丁合束とし、前記集積部又は前
記後処理機に排出されるように構成され、前記丁合機列
と前記後処理機とが接続されたことを検知する検知部
と、前記検知部が前記丁合機列と前記後処理機との接続
を検知した時に、前記丁合機列を構成するすべての丁合
機の前記切替部を前記後処理機側に切り替えるととも
に、前記水平搬送部の搬送方向を前記丁合束が前記後処
理機に排出される方向に切替える制御部とを有すること
を特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発
明の実施形態の丁合装置1を示す模式的正面図である。
図1に示すように、本実施形態の丁合装置1は、複数の
シート束からシートSを1枚ずつ取出して丁合する丁合
機2と、この丁合機2によって形成された丁合束Scに
後処理を施す後処理機3により構成されている。
【0028】丁合機2には、1対の装置側板4が地面に
対して垂直に設けられている。この1対の装置側板4の
間に、シートSを積載して1枚ずつ給送する給紙部5が
垂直方向に複数段配列して設けられ、これらの給紙部5
のシート流れ方向下流側には、給紙部5の最上段から最
下段にわたって、給紙部5から1枚ずつ取出されたシー
トSを下方へ搬送しながら重ねあわせる垂直搬送部6が
設けられている。この垂直搬送部6の下方には、シート
Sの搬送方向を切替える搬送切替部7が配置されてい
る。また、搬送切替部7の右方には右排出口57が設け
られ、更に搬送切替部7の図1における左方には、左排
紙口9が設けられている。搬送切替部7では、垂直搬送
部6によって搬送されてきたシートSが、右排出口57
に向かう方向と、左排紙口9に向かう方向のどちらかに
搬送方向を切替えられるように構成されている。左排紙
口9は後処理機3の入紙口近傍となるように配置され、
左排紙口9から排紙されたシートSが後処理機3に入る
ように構成されている。また、右排出口57の右下方に
は紙受部8(用紙集積部)が設けられていて、右排出口
57から排紙されたシートSが紙受部8に入るように配
置されている。更に、丁合機1に後処理機3が接続され
ているか否かを判別する判別部(検知部)を有してい
る。更にまた、丁合束の排出方向の切替等、丁合機2の
動作に関する制御を行う制御部70が設けられている。
【0029】以下、各部について詳しく説明する。先
ず、給紙部5について説明する。図1に示すように、給
紙部5には、シートSを積載するための給紙板11が、
給紙方向下流側端部が低くなるように、給紙方向に傾斜
して設けられている。
【0030】この給紙板11の給紙方向下流側には、上
方にガイド板25が設けられ、下方にガイド板17が配
置されている。下方のガイド板17は、給紙板11に積
載されたシートSの前端を整合案内する突当部17a
と、搬送されるシートSを案内するガイド部17bを有
している。このガイド部17bの給紙板11近傍には、
適宜の開口部が設けられ、この開口部には捌き板12が
設けられている。この捌き板12の上方には、給紙ロー
ラ13が設けられ、この給紙ローラ13の周面が捌き板
12に圧接するように配置されている。
【0031】給紙板11の給紙方向上流側の端部は、装
置側板4に固定された軸14に回動可能に支持されてお
り、給紙板11の給紙方向下流側の端部がバネ(図示せ
ず)により図示時計方向に付勢されている。従って、給
紙台11上にシートSの束が積載されると、このシート
Sの束の最上位のシートSが、前記バネの作用により給
紙ローラ13の周面に圧接する。
【0032】給紙ローラ13は、給紙軸15に軸支固定
され、この給紙軸15には電磁クラッチ及び動力伝達機
構(図示せず)を介して、駆動モータ62(図2参照)
から駆動力が付与されている。この電磁クラッチが連結
することにより、給紙軸15及び給紙ローラ13が回転
し、給紙台11上に積載されたシートSのうち最上位の
シートSのみを前進させ、捌き板12と給紙ローラ13
との間で1枚のみシートSを挟んで矢印E方向に搬送す
る。以上のようにして、給紙部5が構成されている。
【0033】次に、この給紙部5から供給されたシート
Sを下方へ搬送する垂直搬送部6について説明する。図
1に示すように、給紙部5のシート搬送方向下流側に垂
直搬送ローラ21が配置されている。この垂直搬送ロー
ラ21は、装置側板4に回転自在に設けられた垂直搬送
ローラ軸42に軸支固定されている。この垂直搬送ロー
ラ軸42には、駆動モータ62(図2参照)から、後述
する駆動機構を介して駆動力が付与されている。給紙部
5のガイド板17はこの垂直搬送ローラ軸42の上方ま
で延在して設けられており、ガイド板17のシート流れ
方向下流側端部付近は垂直搬送ローラ21の外周面に沿
って屈曲して下方に延びている。このガイド板17と垂
直搬送ローラ21とが干渉しないように、ガイド板17
には適宜の欠きが設けられている。また、給紙部5の上
方のガイド板25は、垂直搬送ローラ21の上方で、力
イド板17に沿うようにわずかに屈曲して設けられてい
る。
【0034】最上段の垂直搬送ローラ21の、図1に示
す左上方に、ローラ80が設けられている。また、最下
段の垂直搬送ローラ21の、図1に示す左側に、ローラ
81が設けられている。このローラ80とローラ81と
の間に、ベルト22が掛け回されている。また、このロ
ーラ80とローラ81は、夫々ばね82,83により、
垂直搬送ローラ21に向かう方向に付勢されている。
【0035】また、最上段と最下段を除く垂直搬送ロー
ラ21の図示左側に、ベルト22を挟んで従動回転する
従動ローラ23が設けられている。この従動ローラ23
はばね24により垂直搬送ローラ21に向かう方向に付
勢されていて、この従動ローラ23によってベルト22
は垂直搬送ローラ21に圧接することにより、垂直搬送
ローラ21から駆動力が伝達されている。
【0036】このベルト22に対向して縦方向にガイド
板26が設けられている。このガイド26とベルト22
との間に垂直搬送路27が形成されている。
【0037】給紙部5から給送されたシートSは、ガイ
ド板17、25に案内されて垂直搬送ローラ21の上方
に達し、垂直搬送ローラ21に沿って屈曲するガイド板
25に案内され、垂直搬送ローラ21の周面沿いに下方
に方向を変える。次に、搬送ローラ21とベルト22、
更にこの搬送ローラ21の下方のガイド板26とベルト
22とに案内されて下方に搬送される。その後、更に下
方に配列された垂直搬送ローラ21とベルト22、ガイ
ド板26とベルト22とに順次案内されて下方に搬送さ
れる。その際、下方に配列された給紙板11上から供給
されたシートSと重ねあわせられながら搬送される。こ
のように、各段より給送されたシートSが同一の垂直搬
送路27に進入するように構成することにより、丁合物
の束である丁合束Scが形成される。以上のようにし
て、垂直搬送部6が構成されている。
【0038】この垂直搬送部6の下方に、丁合束Scの
搬送方向を切替える搬送切替部7が設けられている。図
3はこの搬送切替部7を示す模式的正面図である。
【0039】搬送切替部7には、丁合束Scの搬送方向
を切替えるための切替ガイド28が配置され、この切替
ガイド28は、装置側板4(図1参照)に回動自在に支
持された切替軸29に固定されている。この切替軸29
にはレバー30の一端が固定されている。このレバー3
0の他端は軸50を介してL型形状のレバー31の一辺
の端部と遊嵌されている。また、装置側板4に軸32が
固定され、この軸32にレバー31の角部が回動自在に
支持されている。レバー31の他辺の中央部付近には軸
34が遊嵌されていて、この軸34がソレノイド35の
プランジャ35aに固定されている。更にレバー31の
他辺の端部は、装置側板4との間にばね36がかけら
れ、レバー31が図3の時計方向に回動する方向に付勢
されている。
【0040】ソレノイド35が消磁の状態では、レバー
31の他辺の端部がばね36により上方に付勢されてい
るので、レバー31は時計方向に回動する。このとき、
装置側板4に固定されたストッパ37に、レバー31の
一端付近が当接することにより、レバー31及びレバー
30が図3の実線で示す位置となり、切替ガイド28が
図3において実線で示す第1の位置となる。
【0041】このソレノイド35が励磁されると、プラ
ンジャ35aが矢印F方向に移動し、レバー31は、図
3の反時計方向に回動する。この動作により切替ガイド
28は図3において2点鎖線で示す第2の位置となる。
【0042】切替ガイド28が第1の位置にある場合、
垂直搬送部6を搬送されてきた丁合束Scの先端が、切
替ガイド28の右側の第1ガイド面28aに当接し、矢
印G方向に搬送される。この切替ガイド28の図3に示
す右下方には、矢印G方向に搬送された丁合束Scを案
内するガイド板38が設けられている。
【0043】切替ガイド28が第2の位置にある場合、
垂直搬送部6を搬送されてきた丁合束Scの先端が、切
替ガイド28の図示左側の第2ガイド面28bに当接
し、矢印H方向に搬送される。この切替ガイド28の図
3に示す左下方には、矢印H方向に搬送された丁合束S
cを案内するガイド板43が設けられている。以上のよ
うにして、搬送切替部7が構成されている。
【0044】このガイド板43のシート流れ方向下流側
には、左排出口9が設けられている。搬送切替部7にお
いて矢印H方向に搬送された丁合束Scは、ガイド板4
3に案内されて、この左排出口9に排出される。
【0045】次に、右排出口57について説明する。図
1、図2に示すように、ガイド板38のシート流れ方向
下流側には、排紙駆動ローラ39と、この排紙駆動ロー
ラ39に下方から転接して従動回転する排紙従動ローラ
40が設けられている。この排紙駆動ローラ39は、排
紙駆動ローラ軸51に軸支されている。
【0046】搬送切替部7において、図3に示す矢印G
方向に搬送されたシートSは、ガイド板38に案内さ
れ、排紙駆動ローラ39と排紙従動ローラ40とに挟持
搬送される。以上のように右排出口57が構成されてい
る。
【0047】次に、紙受部8について説明する。図1に
示すように、この排紙駆動ローラ39の図示右側下部
に、シートSの丁合束Scの先端側が後端側よりも低く
なるように傾斜した紙受板45が装置側板4に固定して
設けられている。この紙受板45の上面には、紙受板4
5の上面に対して垂直かつ、シート排出方向に対して直
角の板形状の先端ガイド46が設けられている。
【0048】また、紙受板45の幅方向の両側部付近に
は、紙受板45の上面に対して垂直かつ、シート排出方
向に対して平行な板形状の1対のサイドガイド47が設
けられている。
【0049】排紙駆動ローラ39と排紙従動ローラ40
とによって挟持搬送されてきたシートSの丁合束Sc
は、先端が先端ガイド46に当接して、紙受板上45に
落下する。この時、サイドガイド47によって、シート
Sの丁合束Scは紙受板45からはみ出すことなく落下
する。落下したシートSの丁合束Scの上に次に丁合さ
れたシートSの束が落下することにより、紙受板上に複
数のシートSの丁合束Scが貯蔵集積される。以上のよ
うにして、紙受部8が構成されている。
【0050】次に、本発明の丁合装置1に係る丁合機2
の駆動部について説明する。図2は丁合機2の駆動部を
示す模式図正面図である。図2に示すように、装置側板
4の下端付近に駆動モータ62が配置され、駆動モータ
62の出力軸にはタイミングプーリ63が固定されてい
る。最下段の垂直搬送ローラ軸42bにはタイミングプ
ーリ64が固定され、排紙駆動ローラ軸51にはタイミ
ングプーリ52が軸支されている。このタイミングプー
リ52,63,64にタイミングベルト67が掛けられ
ていて、駆動モータ62の駆動力が垂直搬送ローラ軸4
2bと排紙駆動ローラ軸51に伝達される。
【0051】2段目以上、最上段までにわたって設けら
れた垂直搬送ローラ軸42aには、タイミングプーリ6
5が固定され、夫々互いに隣り合う段のタイミングプー
リ65の中間と、最上段のタイミングプーリ65の図2
に示す右下方と、タイミングプーリ64の図2に示す右
上方に、アイドラー66が設けられている。そして、タ
イミングプーリ64と各段のタイミングプーリ65と各
アイドラー66にタイミングベルト68がかけられてい
て、最下段の垂直搬送ローラ42bに与えられた駆動力
を、2段目以上の垂直搬送ローラ42aに伝達してい
る。
【0052】この動力伝達機構により、駆動モータ62
の駆動力が各段の垂直搬送ローラ軸42に伝達され、こ
の垂直搬送ローラ軸42に固定された垂直搬送ローラ2
1に駆動力が付与される。タイミングプーリ64と、各
段のタイミングプーリ65はすべて同じ歯数で形成され
ているので、各段の垂直搬送ローラ軸42は同じ回転数
で駆動される。そして各段の垂直搬送ローラ21は同径
であるので、すべて同じ周速で駆動される。更にタイミ
ングプーリ52の歯数は、垂直搬送ローラ21の周速と
排紙駆動ローラ39の周速とが等しくなるように形成さ
れている。丁合機2の駆動部は以上のように構成されて
いる。
【0053】なお、本発明に適用できる丁合機は、本実
施例に示したような給紙ローラと捌き板を使用してシー
トSを1枚ずつに分離するフリクション形式の丁合機に
限らず、エアー吸引給紙方式など、給紙部を縦方向に複
数備えた丁合機であればどのようなものでも適用可能で
ある。
【0054】本発明の丁合装置1には、丁合機2の図1
に示す左隣に、丁合束Scに後処理を施す後処理機3が
設けられている。この後処理機3としては、丁合束Sc
を貯蔵積載する積載装置、丁合束Scに綴じ処理を行う
綴じ装置、丁合束Scを折る折り装置、綴じ処理と折り
を組み合わせた綴じ折り製本機、その他、丁合束に後処
理を施す公知の装置を適用することができる。但し、こ
こでいう後処理機3としての積載装置は、丁合機に標準
的に装備される用紙集積部(従来においては、第2排出
口131に隣接して設けられている用紙集積台104
b、本発明においては紙受部8)とは別に設けられるも
のである。
【0055】次に、判別部(検知部)について説明す
る。後処理機3には適宜の位置にコネクタ72が設けら
れている。また、丁合機2には適宜の位置にコネクタ7
3が設けられており、後処理機3と丁合機2とを接続す
るときに、このコネクタ72とコネクタ73とを接続す
る。なお、コネクタは図1に示すように、丁合機及び後
処理機の筺体に固定され、丁合機と後処理機とを機械的
に連結した時に同時に連結されるものに限らず、後処理
機を丁合機との接続位置に設置した後、作業者が手動に
より連結するコネクタでも良い。
【0056】図14はこのコネクタ72、73の端子を
示す斜視図である。図14に示すように、コネクタ72
には少なくとも2つの端子72a、72bが設けられ、
コネクタ73には少なくとも2つの端子73a、73b
が設けられている。コネクタ72、73を接続すると、
端子72aと73aが接続され、端子72bと73bが
接続される。コネクタ72とコネクタ73とは、丁合機
2の動作を制御する制御信号、及び/又は後処理機3の
動作を制御する制御信号を送受するものである。また、
前記制御信号の送受とともに丁合機2から後処理機3へ
電源を供給し、又は後処理機3から丁合機2へ電源を供
給するものであってもよい。このような制御信号及び/
又は電源の送受は、端子72a、72b、73a、73
b以外の端子により行われる。本実施形態においては、
このコネクタ72とコネクタ73とにおける開いている
端子72a、72b、73a、73bを利用し、コネク
タ72とコネクタ73とを接続したときに、端子72a
と端子72b、及び端子73aと端子73bが接触して
導通することを検出し、これを検出したときに、丁合機
と後処理機とが連結されたことを電気的に検出する。
【0057】図6は本実施形態の信号の送受を示す図で
ある。丁合機2の制御部70からは、丁合機2に後処理
機3が接続されているかどうかを判別するための判別信
号D1が発信される。後処理機3にはこの判別信号D1
を受信する応答部75が設けられている。この応答部7
5は、例えば入出力装置と、信号を処理するCPU等に
より構成される。この応答部75は判別信号D1を受信
すると、応答信号D2を発信する。
【0058】丁合機2の制御部70から発信された判別
信号D1は、端子72a,73aを介して設けられた信
号伝送路76を介して後処理機3の応答部75に送信さ
れる。また、応答部75から発信された応答信号D2
は、端子72b、73bを介して設けられた信号伝送路
77を介して丁合機2の制御部70に送信される。制御
部70では、判別信号D1を発信した後、応答信号D2
を受信すると、後処理機3が接続されていると判断す
る。判別信号D1を発信しても、応答信号D2を受信し
なかった場合は、後処理機3が接続されていないと判断
する。
【0059】この判別信号D1は、丁合機2の電源が投
入されている間は、常に繰り返し発信しつづけている。
制御部70は例えばCPU等により構成される。以上の
ようにして判別部(検知部)が構成されている。
【0060】また、制御部70では、この応答信号受信
の有無にもとづき、切替ガイド28の位置を切替えるソ
レノイド35を励磁するための制御を行う。即ち、制御
部70は後処理機3が接続されていると判断した場合
は、ソレノイド35を励磁し、丁合束Scが左排出ロ9
を経て後処理機3に導入されるように制御する。制御部
70は、後処理機3が接続されていないと判断した場合
は、ソレノイド35を消磁し、丁合束Scが紙受部8に
排出されるように制御する。以上のようにして、判別部
が構成されている。
【0061】後処理機3には適宜の位置に電源スイッチ
78が設けられている。本実施形態における後処理機3
と丁合機2との接続は、後処理機3を丁合機2と接続位
置に設置し、コネクタ72、73を接続し、後処理機3
の電源を投入することで完了する。
【0062】次に、上述のように構成された丁合装置1
の動作について説明する。図4及び図5は、搬送切替部
7の動作を示す正面図である。
【0063】まず、後処理機3を接続する場合の動作を
説明する。後処理機3を接続する場合は後処理機3を所
定の位置に設置し、コネクタ72、73の接続及び後処
理機3の電源投入を行う。
【0064】そうすると、判別部による後処理機3の接
続の有無の認識が行なわれる。即ち、丁合機2の制御部
70から判別信号D1が発信される。後処理機3が接続
されている場合は、判別信号D1は信号伝送路76を介
して後処理機3の応答部75で受信される。判別信号D
1を受信した応答部75は応答信号D2を発信し、この
応答信号D2は信号伝送路77を介して丁合機2の制御
部70に送信される(図6参照)。
【0065】丁合機2の制御部70では応答信号D2に
より、後処理機3が接続されていると認識し、ソレノイ
ド35を励磁状態として切替ガイド28を図3に示す第
2の位置とする。そして、丁合機2のスタートスイッチ
を押すと、丁合動作が開始され、丁合束Scは、切替ガ
イド28によって矢印H方向に搬送され、ガイド板43
に案内されて左排出口9から排出される。排出された丁
合束Scは次段に接続された後処理機3に導入される。
【0066】次に、後処理機3が存在しない場合の動作
を説明する。後処理機3が存在しない場合は、制御部7
0が判別信号D1を発信しても応答信号D2を受信でき
ないので、後処理機3が接続されていないと認識するの
で、切替ガイド28は図3に示す第1の位置のままであ
る。そして、丁合機2のスタートスイッチを押すと、丁
合機2の丁合動作が開始される。丁合動作が開始される
と、図4に示すように丁合束Scは、切替ガイド28に
よって矢印G方向に搬送され、ガイド板38に案内され
て排紙駆動ローラ39と排紙従動ローラ40に挟持さ
れ、紙受部8の紙受板45上に積載される。
【0067】このように、後処理機3を接続すると、必
然的に丁合束Scは後処理機3に導入されるように丁合
機2の排出方向が切り替わるため、操作パネル上等での
排出方向の切替設定が不要となるので、省力化すること
ができる。
【0068】次に、後処理機3が丁合機2との接続位置
に配置されている状態で、丁合束を紙受部8に排出する
方法について説明する。
【0069】第1に、後処理機3が丁合機2との接続位
置に配置されていて、後処理機3の電源が投入されてい
るが、コネクタ72とコネクタ73が接続されていない
場合について説明する。この場合は、制御部70から丁
合機2の電源を投入した場合、制御部70から判別信号
D1を発信するが、コネクタ72、73が接続されてい
ないので、応答信号D2は受信できない。この場合、制
御部70は後処理機3の接続が無いと判断するので、切
替ガイド28は図3に示す第1の位置のままとなり、図
4に示すように、丁合束Scはガイド板38に案内され
て紙受部8に排出される。
【0070】第2に、後処理機3が丁合機2との接続位
置に配置されていて、コネクタ72、73が接続されて
いるが、後処理機3の電源スイッチ78がオフになって
いる場合について説明する。この場合は制御部70が発
信した判別信号D1は信号伝送路76を経由して後処理
機の応答部75に到達するが、後処理機3の電源が投入
されていないので、応答部75が動作せず、応答信号D
2は発信されない。制御部70では応答信号D2を受信
できないので、後処理機3の接続は無いと判断し、ソレ
ノイド35を消磁し、切替ガイド28は図3に示す第1
の位置となり、図4に示すように、丁合束Scはガイド
板38に案内されて紙受部8に排出される。
【0071】このように、後処理機3が丁合機2との接
続位置に配置されていても、コネクタを接続しなかった
り、後処理機の電源を切っていれば、丁合束Scを紙受
部8に排出させることができる。更に、後処理機3に電
源スイッチ78とは別にサブスイッチを設け、後処理機
3に電源が投入されている状態において、前記サブスイ
ッチがオン状態で、応答部75へ電源を供給し、オフ状
態で応答部75への電源の供給を切断するように構成す
ると、電源スイッチ78がオン状態でも、前記サブスイ
ッチをオフとすることにより、応答部75への給電を切
断し、丁合束Scが紙受部8に排出されるようにするこ
とができる。
【0072】次に、本実施形態の判別部(検知部)の変
形例について説明する。図7は本実施形態の判別部の変
形例の信号の送受を示す図である。図7に示すように、
本変形例の判別部においては、後処理機3のコネクタ7
2の端子72aと72bを短絡路79で接続し、制御部
70が発信した判別信号が、信号伝送路、短絡路79、
信号伝送路を経由してそのまま制御部70に戻るように
する。この戻ってきた判別信号を受信した場合に、後処
理機3が接続あり、受信しなかった場合に後処理機3接
続なしと判断する。
【0073】本変形例における後処理機3と丁合機2と
の接続は、後処理機3を丁合機2との接続位置に設置
し、コネクタ72、73を接続することで完了する。
【0074】次に、本変形例の判別部の動作について説
明する。まず、後処理機3が接続する場合の動作を説明
する。後処理機3を丁合機2との接続位置に設置し、コ
ネクタ72、73を接続して丁合機2の電源を投入す
る。そうすると、制御部70は判別信号D3を発信す
る。後処理機3が接続されているので、信号伝送路76
が形成されており、更に短絡路79によって信号伝送路
76と信号伝送路77が直結されている。制御部70が
判別信号D3を発信すると、この判別信号D3は信号伝
送路76、短絡路79、信号伝送路77を経由して制御
部70に戻る。制御部70ではこの戻ってきた判別信号
D3を受信すると、後処理機3が接続されていると認識
し、ソレノイド35を励磁状態として切替ガイド28を
第2の位置とする。丁合動作が開始されると、図5に示
すように、丁合束Scは、切替ガイド28によって矢印
H方向に搬送され、後処理機3に導入される。次に、後
処理機3が存在しない場合の動作を説明する。後処理機
3が存在しない場合は、短絡路79が存在しないので、
制御部70が判別信号D3を発信しても戻ってこないの
で、後処理機3が接続されていないと認識し、ソレノイ
ド35は消磁のまま切替ガイド28を第1の位置とす
る。
【0075】丁合動作が開始されると、図4に示すよう
に、丁合束Scは、切替ガイド28によって矢印G方向
に搬送され、紙受部8に積載される。
【0076】本変形例によれば、応答部75を介するこ
となく後処理機3の接続の検知が可能となるので、後処
理機3に応答部75を設ける必要が無く構成を簡単にす
ることができる。
【0077】次に、本変形例において、後処理機3が丁
合機2との接続位置に配置されている状態で、丁合束が
紙受部8に排出する方法として、後処理機3が丁合機2
との接続位置に配置されているが、コネクタ72とコネ
クタ73が接続されていな場合について説明する。この
場合は、制御部70から判別信号D3を発信するが、コ
ネクタ72、73が接続されていないので、判別信号D
3は制御部70に戻らない。すると、制御部70は後処
理機3の接続が無いと判断するので、切替ガイド28は
図3に示す第1の位置のままであり、図4に示すよう
に、丁合束Scはガイド板38に案内されて紙受部8に
排出される。
【0078】このように、後処理機3が丁合機2との接
続位置に配置されていても、コネクタを接続していなけ
れば、丁合束Scを紙受部8に排出させることができ
る。
【0079】次に、本発明の第1実施形態における判別
部の第2変形例について説明する。図8は本第2変形例
におけるスイッチを示す図である。本第2変形例におい
ては、図8(a)に示すように、丁合機2にスイッチ1
58が設けられ、このスイッチ158及び制御部70を
含む閉回路159が形成されている。また、図8(b)
に示すように、後処理機3には突起等のスイッチ動作手
段157が形成され、この後処理機3を丁合機2との接
続位置に設置すると、後処理機3の前記スイッチに動作
手段157が丁合機2の前記スイッチ158に作用して
オフ状態からオン状態へ切り替える。制御部70は閉回
路159を介してこの切り替わりの有無を検知すること
により、後処理機3の接続の有無を判断することができ
る。
【0080】本第2変形例における後処理機3と丁合機
2との接続は、後処理機3を丁合機2との接続位置に設
置することで完了する。
【0081】次に、この第2変形例の判別部の動作につ
いて説明する。まず、後処理機3を接続する場合の動作
を説明する。コネクタ72,73を接続すると、後処理
機3が接続されている場合は、後処理機3のスイッチ動
作手段157が丁合機2のスイッチ158を機械的にオ
ン状態としているので、(図8(b)参照)、制御部7
0では閉回路159を介してこのオン状態を検出するこ
とにより、後処理機3が接続されていると認識し、ソレ
ノイド35を励磁状態としてガイド28を第2の位置と
する。丁合動作を開始すると、図5に示すように、丁合
束Scはガイド板43に案内されて後処理機3に導入さ
れる。次に、後処理機3が存在しない場合の動作を説明
する。後処理機3が存在しない場合は、丁合機2の前記
スイッチはオフであるので(図8(b)参照)、ソレノ
イド35は消磁のままとなるので、切替ガイド28は第
1の位置のままとなる。丁合動作を開始すると、図4に
示すように、丁合束Scはガイド板38に案内されて紙
受部8に積載される。
【0082】また、本第2変形例においては、後処理機
3を丁合機2との接続位置に設置すると、後処理機3の
前記スイッチ動作手段が丁合機2の前記スイッチに作用
してオン状態からオフ状態へ切り替えるように構成し、
制御部70は前記閉回路を介して前記スイッチがオフ状
態であれば後処理機3が接続されていると認識し、前記
スイッチがオン状態であれば後処理機3が接続されてい
ないと認識するように構成しても良い。
【0083】更に、本第2変形例においては、前記スイ
ッチ及び前記スイッチ動作手段は、機械的なスイッチを
突起等で動作させる形態に限られず、丁合機に反射型セ
ンサを設け、後処理機が丁合機との接続位置に設置され
たときに、前記反射型センサから照射された光が後処理
機の部材によって反射され、前記反射型センサにより光
が検出されたことを、前記丁合機と前記後処理機との接
続完了として検出しても良い。また、丁合機に透過型セ
ンサを設け、後処理機に光遮断部を設け、後処理機が丁
合機との接続位置に設置されたときに、透過センサの光
が前記光遮断部で遮断され、前記透過型センサにより光
が検出されなくなることを、前記丁合機と前記後処理機
との接続完了として検出してもよい。さらに、丁合機に
磁気式近接センサを設け、後処理機に磁石を設け、後処
理機が丁合機との接続位置に設置されたときに、前記磁
気式近接センサにより後処理機の磁石が検出されたこと
を、前記丁合機と前記後処理機との接続完了として検出
してもよい。
【0084】本第2変形例においては、コネクタが接続
されていないか、後処理機3の電源がオフの場合でも、
後処理機3と丁合機2との接続位置に設置するだけで、
後処理機3が接続されていると認識させることができ
る。従って、丁合機2と後処理機3との間で、通信手段
が不要となるので、前記通信手段を持たない後処理機3
にも適用することができる。
【0085】さらに、本第2変形例においては、丁合機
2にスイッチを設け、後処理機3にスイッチ動作手段1
57を設け、前記スイッチ158と制御部70を含む閉
回路159が丁合機2の中で形成されているものに限ら
れず、スイッチを後処理機に設け、スイッチ動作手段を
丁合機に設け、前記スイッチと制御部70を含む閉回路
が後処理機と丁合機との両者にわたって形成されていて
も良い。但しこの場合は、前記丁合機と前記後処理機と
の間に前記閉回路を含む通信手段が必要である。
【0086】更にまた、丁合機と後処理機とのどちらか
一方に発光素子を設け、他方に受光素子を設け、前記後
処理機が前記丁合機との接続位置に設置されたときに、
前記受光素子が前記発光素子の光を感知することによ
り、前記丁合機と前記後処理機との接続完了として検出
しても良いし、丁合機と後処理機の双方に電気接点を設
け、前記後処理機が前記丁合機との接続位置に設置され
たときに、双方の前記電気接点が接触して通電すること
により、前記丁合機と前記後処理機との接続完了として
検出しても良いが、これらの場合もまた、前記発光及び
受光素子又は前記電気接点と制御部70とを含む閉回路
が後処理機と丁合機の両者にわたって形成され、したが
って、前記丁合機と前記後処理機との間に前記閉回路を
含む通信手段が必要である。
【0087】次に、本発明の第2の実施形態について詳
細に説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る
丁合装置10を示す模式正面図である。図9に示すよう
に、本発明の第2の実施形態に係る丁合装置10は、前
段の丁合機2f及び後段の丁合機2sの合計2台の丁合
機が配列されており、この丁合機2f、2sを結ぶ水平
搬送部86と、後段の丁合機2sの更に後段に接続され
た後処理機3とにより構成されている。
【0088】前段の丁合機2fにおいては、ガイド板3
8f,43fの下方に、相互に水平に対向するガイド板
54f,55fが配置されており、このガイド板54
f,55fにより水平搬送路56fが構成されている。
また、前段の丁合機2fには切替ガイド28fの切替制
御を行う制御部70fが設けられ、この制御部70fに
は後段の丁合機2sの制御部70sとを結ぶ通信手段1
55が接続されている(図10参照)。それ以外の構成
は、第1の実施形態における丁合機2と同一である。
【0089】後段の丁合機2sにおいては、紙受部8が
設けられておらず、右排出口57sには排紙駆動ローラ
39、排紙従動ローラ40が設けられていない。ガイド
板38s,43sの下方には、水平に対向するガイド板
54s,55sが配置されており、このガイド板54
s,55sにより水平搬送路56sが構成されている。
また、後段の丁合機2sには制御部70sが設けられ、
この制御部70sには、後述する水平搬送モータ152
とを結ぶ通信手段156が接続されている。それ以外の
構成は、第1の実施例における丁合機2と同一である。
【0090】水平搬送部86は、上方のガイド板87
と、下方のガイド板88が水平に対向して配置され、こ
のガイド板87,88により、水平搬送路89が形成さ
れている。この水平搬送路89の図に示す右端は、前段
の丁合機2fの排出口9f近傍に配置され、水平搬送路
89の図に示す左端は、後段の丁合機2sの右排出口5
7s近傍に配置されている。また、水平搬送路89と、
水平搬送路56f、56sとは、略同一直線上に形成さ
れている。
【0091】水平搬送路89の図示左端付近の下方に
は、水平搬送駆動軸90が配置され、この水平搬送駆動
軸90には、水平搬送駆動ローラ91が軸支されてい
る。水平搬送路89の図示右端付近の下方には、水平搬
送従動軸92が配置され、この水平搬送従動軸92に
は、水平搬送従動ローラ93が軸支されている。この水
平搬送駆動ローラ91と水平搬送従動ローラ93との間
には水平搬送ベルト94が巻回され、この水平搬送ベル
ト94のベルト上面が、下方のガイド板88の上面より
もわずかに上方に位置するように配置されている。この
水平搬送駆動ローラ91、水平搬送従動ローラ93の上
方からは、夫々水平搬送ベルト94の上面に転接して従
動回転する水平搬送コロ95、96が設けられている。
また、この水平搬送コロ95と水平搬送コロ96との間
には、複数の水平搬送コロ97が適宜の間隔をおいて、
水平搬送ベルト94に上方から転接して従動回転するよ
うに配置されている。これらの水平搬送コロ95,9
6,97は水平搬送ベルト94に対して接離可能に設け
られ、夫々ばね98,99,100によって水平搬送ベ
ルト94に向かって付勢されている。
【0092】図10は本発明の第2の実施形態に係る丁
合装置10の駆動機構を示す正面図である。図10に示
すように、前段の丁合機2fの駆動機構は、第1の実施
形態と同一で、駆動モータ62fの駆動力が最下段の垂
直搬送ローラ軸42bf及び排紙駆動ローラ軸51に、
タイミングベルト67fを介して駆動力が伝達されてい
る。
【0093】後段の丁合機2sには排紙駆動ローラ軸5
1が存在していないので、駆動モータ62sの出力軸に
軸支されたタイミングプーリ63sと、最下段の垂直搬
送ローラ軸42bsに軸支されたタイミングプーリ64
sとの間にタイミングベルト67sが掛けられていて、
駆動モータ62sの駆動力はこのタイミングベルト67
sを介して最下段の垂直搬送ローラ軸42bsに駆動力
が伝達されるように構成されている。
【0094】水平搬送駆動軸90にはタイミングプーリ
151が軸支されている。水平搬送路89の下方の適宜
の位置には水平搬送モータ152が配置され、この水平
搬送モータ152の出力軸にはタイミングプーリ153
が軸支されている。このタイミングプーリ153とタイ
ミングプーリ151との間にタイミングベルト154が
掛けられている。このタイミングベルト154を介し
て、水平搬送モータ152から水平搬送駆動ローラ91
に駆動力が付与され、水平搬送ベルト94が周回駆動さ
れる。また、この水平搬送モータ152は正逆回転可能
であり、後段の丁合機2sの制御部70sは、丁合機2
sの切替ガイド28sを切替制御するとともに、水平搬
送モータ152の回転方向の制御が行う。また、水平搬
送モータ152の回転数は、水平搬送部86の搬送速度
と、丁合機2f、2eの垂直搬送部6f、6sの搬送速
度が等しくなるように、図示しないエンコーダ等により
調整されている。
【0095】図13は本第2実施形態における信号の送
受を示す図である。図13に示すように、第1の実施形
態と同様に、後段の丁合機2sにはコネクタ73が設け
られ、後処理機3にはコネクタ72が設けられている。
後処理機3と丁合機2sを接続するときに、このコネク
タ73と後処理機3のコネクタ72とを接続する。制御
部70sからは、丁合機2sに後処理機3が接続されて
いるかどうかを判別するための判別信号D1が発信され
る。この判別信号D1が信号伝送路76を介して後処理
機3の応答部75へ送信される。応答部75はこの判別
信号D1を受信すると、応答信号D2を信号伝送路77
を介して制御部70sへ発信する。
【0096】さらに本第2実施形態においては、前段の
丁合機2fの制御部70fと、後段の丁合機2sの制御
部70sとが通信手段155によって接続され、また、
制御部70sと水平搬送モータ152とが通信手段15
6によって接続されている。
【0097】制御部70sでは、判別信号D1を発信し
た後、応答信号D2を受信すると、後処理機3が接続さ
れていると判断する。すると、丁合機2sのソレノイド
35sを励磁するとともに、通信手段155を介して前
段の丁合機2fの制御部70fに制御信号D4を発信す
る。制御部70fでは制御信号D4を受信すると、丁合
機2fのソレノイド35fを励磁する。その結果、切替
ガイド28f、28sがともに、丁合束が後処理機3に
導入されるように切り替わる。丁合動作をスタートさせ
ると、制御部70sは通信手段156を介して水平搬送
モータ152に回転方向制御信号を発信し、この回転方
向制御信号により、水平搬送部86におて搬送方向が矢
印J方向(図10参照)になるように水平搬送モータ1
52が回転駆動される。
【0098】また、判別信号D1を発信しても、応答信
号D2を受信しなかった場合は、後処理機3が接続され
ていないと判断し、丁合機2sのソレノイド35sは消
磁のままとする。この時制御信号D4も発信されないの
で、前段の丁合機2fのソレノイド35fも消磁のまま
となる。その結果、切替ガイド28f、28sがとも
に、丁合束が紙受部8に導入される位置のままとなる。
丁合動作をスタートさせると、制御部70sは通信手段
156を介して水平搬送モータ152に回転方向制御信
号を発信し、この回転方向制御信号により、水平搬送部
86において搬送方向が矢印K方向(図10参照)にな
るように水平搬送モータ152が回転駆動される。判別
信号D1は丁合機2sの電源が投入されている間は常に
繰り返し発信し続けている。
【0099】本第2の実施形態における後処理機3と丁
合機列との接続は、後処理機3を丁合機列との接続位置
に設置し、コネクタ72、73を接続し、後処理機3の
電源を投入することで完了する。
【0100】次に、以上のように構成された本第2実施
形態の丁合装置10の動作について説明する。図11及
び図12は丁合機2が2台配列された丁合装置10の搬
送切替部7と水平搬送部86の動作を示す正面図であ
る。
【0101】まず丁合機2f、2sの電源投入し、後処
理機3を接続する場合は後処理機3を所定の位置に設置
し、コネクタ71、73の接続及び、後処理機3の電源
投入を行う。
【0102】そうすると、判別部による後処理機3の有
無の認識が行なわれる。即ち、丁合機2sの制御部70
sから判別信号D1が発信される。この判別信号D1
は、後処理機3の応答部75で受信され、応答部75は
応答信号D2を発信し、この応答信号D2は丁合機2s
の制御部70sに送信される。丁合機2sの制御部70
sでは応答信号D2により、後処理機3が接続されてい
ると認識する。
【0103】そうすると、制御部70sはソレノイド3
5sを励磁状態とするとともに、通信手段155を通じ
て前段の丁合機2fの制御部70fに、制御信号D4を
発信する。制御部70fはこの制御信号D4を受信する
と、ソレノイド35fを励磁状態とする(図13参
照)。従って、図12に示すように、切替ガイド28
f、28sがどちらも図3に示す第2の位置となる。
【0104】丁合機2f又は2sのスタートスイッチを
押すと、丁合動作が開始される。丁合動作が開始される
と、制御部70sから通信手段156を介して水平搬送
モータ152に回転方向制御信号が送られる。この回転
方向制御信号により、図12に示すように、水平搬送部
86の搬送方向が矢印J方向となる方向に水平搬送モー
タ152(図10参照)が駆動される。丁合機2fによ
って丁合された丁合束Scfは、切替ガイド28fによ
って矢印H方向に搬送され、ガイド板43fに案内され
て水平搬送部86に入り、この水平搬送部86を矢印J
方向に搬送される。一方、丁合機2sによって丁合され
た丁合束Scsは、切替ガイド28sによって矢印H方
向に搬送され、排出口9sにおいて丁合束Scfに重な
り、1つの丁合束を形成する。この丁合束が後処理機3
に導入される。
【0105】次に、後処理機3が存在しない場合の動作
を説明する。後処理機3が存在しない場合は、丁合機2
sの制御部70sが中央判別信号D1を発信しても応答
信号D2を受信できないので、後処理機3が接続されて
いないと認識する。
【0106】そうすると、制御部70sは制御部70f
に対する信号は発信せず、ソレノイド35f、35sは
ともに消磁のままとなる。従って、図11に示すよう
に、切替ガイド28f、28sがどちらも図3に示す第
1の位置のままとなる。
【0107】丁合機2f又は2sのスタートスイッチを
押すと、丁合動作が開始される。丁合動作が開始される
と制御部70sから通信手段156を介して水平搬送モ
ータ152に回転方向制御信号が送られる。この回転方
向制御信号により、図11に示すように、水平搬送部8
6の搬送方向が矢印K方向となる方向で水平搬送モータ
152が駆動される。丁合機2sによって丁合された丁
合束Scsは切替ガイド28sによって矢印G方向に搬
送され、ガイド板38sに案内されて水平搬送部86に
入り、この水平搬送部86を矢印K方向に搬送される。
一方、丁合機2fによって丁合された丁合束Scfは、
切替ガイド28fによって矢印G方向に搬送され、丁合
束Scsの上に重なって1つの丁合束を形成しながら排
紙駆動ローラ89と排紙従動ローラ40とに挟持され、
紙受部8に丁合束が積載される。
【0108】次に、後処理機3が丁合機2sとの接続位
置に配置されている状態で、丁合束を紙受部8に排出す
る方法について説明する。
【0109】第1に、後処理機3が丁合機2sとの接続
位置に配置されていて、後処理機3の電源が投入されて
いるが、コネクタ72とコネクタ73が接続されていな
い場合は、制御部70から判別信号D1を発信しても、
応答信号D2を受信できないので、制御部70sは後処
理機3が接続されていないと判断する。従って、切替ガ
イド28f、28sは図3に示す第1の位置のままとな
る。丁合動作が開始されると、制御部70sから通信手
段156を介して水平搬送モータ152に回転方向制御
信号が送られ、この回転方向制御信号により、図11に
示すように、水平搬送部86の搬送方向が矢印K方向と
なる方向で水平搬送モータ152が駆動される。丁合機
2sによって丁合された丁合束Scsは水平搬送部86
を矢印K方向に搬送され、丁合機2fによって丁合され
た丁合束Scfと重ね合わせられて、1つの丁合束を形
成して紙受部8に積載される。
【0110】第2に、後処理機3が丁合機2sとの接続
位置に配置されていて、コネクタ72、73が接続され
ているが、後処理機3の電源が投入されていない場合
は、制御部70sから判別信号D1を発信しても応答部
75が動作せずに応答信号D2を発信していないので、
制御部70sは後処理機3が接続されていないと判断す
る。従って、切替ガイド28f、28sは図3に示す第
1の位置のままとなる。丁合動作が開始されると、制御
部70sから通信手段156を介して水平搬送モータ1
52に回転方向制御信号が送られ、この回転方向制御信
号により、図11に示すように、水平搬送部86の搬送
方向が矢印K方向となる方向で水平搬送モータ152が
駆動される。丁合機2sによって丁合された丁合束Sc
sは水平搬送部86を矢印K方向に搬送され、丁合機2
fによって丁合された丁合束Scfと重ね合わせられ
て、1つの丁合束を形成して紙受部8に積載される。
【0111】このように、後処理機3が丁合機2sとの
接続位置に配置されていても、コネクタを接続しなかっ
たり、後処理機の電源を切っていれば、丁合束を紙受部
8に排出させることができる。
【0112】このように、丁合機1台分の給紙部の数を
超えるページ数を丁合するために、丁合機2が複数配列
された場合でも、複数配列された丁合機2のうちの後処
理機3の接続の有無によって、配列されたすべての丁合
機の排出方向を切替えることができる。
【0113】なお、前段の丁合機2fの制御部70fに
よって、判別信号D1の発信、応答信号D2の受信、切
替ガイド28f、28sの切替制御、水平搬送モータ1
52への回転方向制御信号の発信を行うようにしても良
い。
【0114】更に、この第2の実施形態においても、第
1の実施形態と同様に、判別部を、後処理機3のコネク
タ72の端子72aと端子72bとを短絡路79で接続
し、制御部70sが発信した判別信号を、信号伝送路7
6、短絡路79、信号伝送路77を経由してそのまま制
御部70sに戻るように構成することができる。
【0115】更にまた、本第2実施形態においては、後
処理機3に突起等のスイッチ動作手段を形成して、丁合
機2sにスイッチを設け、第1実施形態の第2変形例と
同様に、丁合機2sには前記スイッチ及び制御部70s
を含む閉回路が形成され、後処理機3を丁合機2sとの
接続位置に設置すると、後処理機3の前記スイッチ動作
手段が丁合機2sの前記スイッチに作用してオフ状態か
らオン状態、またはオン状態からオフ状態へ切替え、制
御部70sが前記閉回路を介して切り替わりの有無を検
知することにより、後処理機3の接続の有無を判断する
ようにしても良い。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の丁合装置
によれば、丁合機に後処理機を接続するだけで、丁合束
の排出方向を自動的に後処理機側とすることができる。
従って、丁合機に後処理機を接続したシステムにおい
て、後処理機を使用したい場合に、丁合作業前に排出方
向を後処理機に排出される方向に切替える作業が不要と
なり、外部から排出方向を決定する必要がないので、省
力化できるとともに、設定し忘れによって集積部に丁合
束を排出してしまうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る丁合装置を示す模
式的正面図である。
【図2】駆動部を示す模式的正面図である。
【図3】搬送切換部を示す模式的正面図である。
【図4】搬送切換部の動作を示す模式的正面図である。
【図5】同じく、搬送切換部の動作を示す模式的正面図
である。
【図6】本実施形態の信号の送受を示す図である。
【図7】本実施形態の判別部の変形例の信号の送受を示
す図である。
【図8】(a)、(b)は本発明の第1実施形態におけ
る判別部の第2変形例におけるスイッチを示す図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態に係る丁合装置を示す模
式的正面図である。
【図10】同じく駆動機構を示す模式的正面図である。
【図11】本実施形態の動作を示す模式的正面図であ
る。
【図12】本実施形態の動作を示す模式的正面図であ
る。
【図13】本第2実施形態における信号の送受を示す図
である。
【図14】コネクタの形状を示す斜視図である。
【図15】従来の丁合装置を示す模式的正面図である。
【図16】従来の5台の丁合機を連結した丁合装置を示
す模式的正面図である。
【符号の説明】
1:丁合装置 2:丁合機 3:後処理機 4:装置側板 5:給紙部 6:垂直搬送部 7:搬送切換部 21:垂直搬送ローラ 22:垂直搬送ベルト 70:制御部 72,73:コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関屋 和良 東京都狛江市和泉本町1丁目7番6号 株 式会社デュプロ内 (72)発明者 宇賀神 豊 東京都狛江市和泉本町1丁目7番6号 株 式会社デュプロ内 Fターム(参考) 3F050 AA02 BB02 CB07 LA16 LB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丁合機と、この丁合機と一体又は別体に
    設けられた集積部と、前記丁合機と別体であるが前記丁
    合機に接続可能の後処理機と、を有する丁合装置におい
    て、前記丁合機は、上下に配置された複数段の給紙部
    と、各給紙部について配置され給紙部上のシートを1枚
    づつ繰り出す給紙ローラと、各給紙部から繰り出された
    シートを垂直方向下方に搬送する搬送部と、前記搬送部
    から送られてくる丁合されたシート束を前記集積部と前
    記後処理機とに振り分けて供給する切替部と、を有し、
    前記丁合機と前記後処理とが接続されたことを検知する
    検知部と、前記検知部が前記丁合機と前記後処理機との
    接続を検知したときに前記切替部を前記後処理機側に切
    り替える制御部とを有することを特徴とする丁合装置。
  2. 【請求項2】 前記検知部は、前記丁合機に設けられた
    第1コネクタと、前記後処理機に設けられ前記第1コネ
    クタと接続可能の第2コネクタと、前記第1コネクタと
    前記第2コネクタとの接続を信号の送受が可能か否かに
    より検知する検知回路とを有することを特徴とする請求
    項1記載の丁合装置。
  3. 【請求項3】 前記検知部は、前記丁合機又は前記後処
    理機の一方に設けられた検出体と、前記丁合機又は前記
    後処理機の他方に設けられた被検出体と、前記検出体が
    前記被検出体を検知した時に発生する検出信号を前記制
    御部に送るための検出回路とを有し、前記後処理機が前
    記丁合機との接続位置に配置されたときに、前記検出体
    が前記被検出体を検出することを特徴とする請求項1に
    記載の丁合装置。
  4. 【請求項4】 前記検出体は前記検出回路上に設けられ
    た機械的スイッチであり、前記後処理機が前記丁合機と
    の接続位置に配置されたときに、前記被検出体が前記ス
    イッチを押圧して切り替えることを特徴とする請求項3
    に記載の丁合装置。
  5. 【請求項5】 前記検出体は前記検出回路上に設けられ
    た光学式又は磁気式センサであり、前記後処理機が前記
    丁合機との接続位置に配置されたときに、前記被検出体
    を前記センサが検知することを特徴とする請求項3に記
    載の丁合装置。
  6. 【請求項6】 複数の丁合機が配列され、隣り合う丁合
    機同士をつなぐ水平搬送部を有する丁合機列と、この丁
    合機列と一体又は別体に設けられた集積部と、前記丁合
    機列と別体であるが前記丁合機列に接続可能の後処理機
    と、を有する丁合装置において、前記丁合機は、上下に
    配置された複数段の給紙部と、各給紙部について配置さ
    れ給紙部上のシートを1枚ずつ繰り出す給紙ローラと、
    各給紙部から繰り出されたシートを垂直方向下方に搬送
    する搬送部と、前記搬送部から送られてくる丁合された
    シート束を2つの排出口に振り分けて搬送する切替部
    と、を有し、前記丁合機列は、各丁合機において2つの
    排出口に振り分けられた各丁合束をまとめて1つの丁合
    束とし、前記集積部又は前記後処理機に排出されるよう
    に構成され、前記丁合機列と前記後処理機とが接続され
    たことを検知する検知部と、前記検知部が前記丁合機列
    と前記後処理機との接続を検知した時に、前記丁合機列
    を構成するすべての丁合機の前記切替部を前記後処理機
    側に切り替えるとともに、前記水平搬送部の搬送方向を
    前記丁合束が前記後処理機に排出される方向に切替える
    制御部とを有することを特徴とする丁合装置。
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