以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる用紙束搬送システム200の構成を示す図である。用紙束搬送システム200は、用紙束搬送装置100、後処理装置90、および用紙束搬送装置100から後処理装置90へ用紙を搬送する中継搬送装置60により構成される。
用紙束搬送装置100は、用紙束搬送部10、用紙束搬送部10を制御する用紙束搬送制御部150により構成される。用紙束搬送部10は、後処理装置90に遠い方から、第1用紙束搬送部10a、第2用紙束搬送部10b、第3用紙束搬送部10cの3つの用紙束搬送部10により構成される。
各々の用紙束搬送部10は、10箇所の給紙部17を有しており、各々の給紙部17は、給紙台16および10箇所の給紙台16の各々に対応して設けられたニアエンプティ検知部13、およびエンプティ検知部14により構成される。
各々の用紙束搬送部10において、給紙部17は所定間隔ごとに上下方向に並列して配設される。給紙台16には複数の用紙が積載されることが可能となっている。第1用紙搬送部12は、用紙束搬送制御部150から所定の搬送信号の入力がされている間、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙を搬送し、所定の搬送命令の入力が停止されると、用紙の搬送を停止する。
用紙束搬送制御部150は、まず第1用紙束搬送部10aの一番上の給紙台16から第1用紙搬送部12に用紙を搬送させる。次にその下の給紙台16から第1用紙搬送部12に用紙を搬送させ、一番上の給紙台16から搬送された用紙と重ね合わせ、重ね合わされた用紙である用紙束を搬送する。用紙束搬送制御部150は、このような動作を上下方向に並列して配設された給紙台16の各々において順次繰り返すことにより、給紙台16の各々に積載された用紙が重ね合わされた用紙束を形成し搬送する。
第1用紙束搬送部10aによって搬送された用紙束は、用紙束搬送制御部150により第2用紙束搬送部10bによって搬送された用紙束と重ね合わされ、さらに第3用紙束搬送部10cによって搬送された用紙束と重ね合わされることにより、第1用紙束搬送部10a、第2用紙束搬送部10b、第3用紙束搬送部10cの給紙台16に積載された用紙の各々が重ね合わされた用紙束を搬送する。
給紙部17の各々には、給紙台16に積載された用紙が少なくなった状態であるニアエンプティを検知するニアエンプティ検知部13が配設されている。また、給紙台16の各々において、給紙台16に積載された用紙が無くなった状態であるエンプティを検知するエンプティ検知部14が配設されている。
用紙束搬送装置100により搬送された用紙束は、中継搬送装置60により、後処理装置90に搬送される。この中継搬送装置60は、搬送エラーを有する用紙束を積載するリジェクトトレイ62を有している。本実施形態において、後処理装置90は、中綴じ折り製本装置70、小口断裁装置80から構成される。搬送された用紙束は、中綴じ折り製本装置70により用紙束の中央にステープル処理が施され、さらに用紙束の中央で折り処理が施される。こうして中綴じ折り処理が施された用紙束は、さらに小口断裁装置80に搬送され、用紙束の所定の辺に断裁処理が施される。
以上により、用紙束搬送システム200は、用紙束搬送装置100により搬送された用紙束に、後処理装置90が中綴じ折り処理および小口断裁処理を行うことにより、用紙束搬送部10の各々の給紙台16に積載された用紙を重ね合わせて製本する。
図2は、第1の実施形態にかかる用紙束搬送部10の構成を示す図である。用紙束搬送部10は、複数の給紙部17、複数の給紙部17の給紙台16の各々から用紙を搬送する第1用紙搬送部12、第2用紙搬送部15および第3用紙搬送部45などにより構成される。
第1用紙搬送部12は、第1用紙搬送ベルト22、第1用紙搬送ローラ28、サクションダクト24などにより構成される。給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙は、サクションダクト24により第1用紙搬送ベルト22に吸着され、第1用紙搬送ローラ28に搬送される。第1用紙搬送ベルト22により搬送された用紙は、第1用紙搬送ローラ28により第1用紙搬送路32に搬送される。
第2用紙搬送部15は、第2用紙搬送ベルト36、および複数の給紙部17の各々に対応して設けられた第2用紙搬送ローラ30などにより構成される。第1用紙搬送ローラ28は、第1用紙搬送ベルト22により搬送された用紙を第1用紙搬送路32に搬送する。第2用紙搬送路34において対向した第2用紙搬送ローラ30は、第1用紙搬送ローラ28により第1用紙搬送路32から搬送された用紙と、上部の給紙台16の第2用紙搬送ローラ30により第2用紙搬送路34から搬送された用紙束を重ね合わせて下方向に搬送する。
対向する第2用紙搬送ローラ30の間には、第2用紙搬送ベルト36が配設される。第2用紙搬送ベルト36は、上部ベルト支持ローラ38aおよび下部ベルト支持ローラ38bにより、用紙束搬送部10すべての第2用紙搬送ローラ30の間に第2用紙搬送ベルト36が配置されるように、上下方向に長く配設される。上部ベルト支持ローラ38aはモータにより駆動され、下部ベルト支持ローラ38bは、上部ベルト支持ローラ38aが駆動されることにより、第2用紙搬送ベルト36を介して駆動が伝達され従動される。
第2用紙搬送ローラ30はモータなどの駆動源に接続されておらず、対向する第2用紙搬送ローラ30が第2用紙搬送ベルト36を挟持している。第2用紙搬送ベルト36は上部ベルト支持ローラ38aが駆動されることにより摺動し、第2用紙搬送ローラ30は、この第2用紙搬送ベルト36が摺動されることにより従動する。用紙束搬送制御部150は、第2用紙搬送ベルト36を駆動することより、第2用紙搬送ベルト36および第2用紙搬送ローラ30により用紙束が挟持された状態で用紙束を搬送する。
以上により、用紙束搬送制御部150は、第1用紙搬送ベルト22および第1用紙搬送ローラ28に各々の給紙台16から順次搬送対象である用紙を搬送させ、第2用紙搬送ベルト36によって下方向に用紙束を形成しながら搬送させる。なお、第1用紙搬送部12、および第2用紙搬送部15は、用紙束を搬送する時間間隔によらず、常に同じ速度で用紙および用紙束を搬送する。
第3用紙搬送部45は、用紙束搬送部10の下部に配設され、第3用紙搬送ローラ42、第3用紙搬送ベルト40などにより構成される。用紙束搬送制御部150は、第3用紙搬送ベルト40を駆動することより、第3用紙搬送ベルト40および第3用紙搬送ローラ42により用紙束が挟持された状態で用紙束を搬送する。
用紙束搬送制御部150は、第3用紙搬送部45を、同じ用紙束搬送部10の第2用紙搬送部から搬送された用紙束、または別の用紙束搬送部10の第2用紙搬送部から搬送された用紙束を搬送するように制御する。本実施形態においては、本図の用紙束搬送部10の右側に別の用紙束搬送部10が設けられている場合、用紙束搬送制御部150は、第3用紙搬送部45に、その別の用紙束搬送部10により搬送された用紙束を本図で右から左に搬送させ、本図の用紙束搬送部10により搬送された用紙束を重ね合わせて左側の用紙束搬送部10または中継搬送装置60に搬送させる。
図3は、第1の実施形態にかかる給紙部17およびその周辺の構成を示す図である。本実施形態においては、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙をエアにより第1用紙搬送ベルト22に吸着させて給紙台16から用紙を搬送するベルトサクション方式が採用されている。給紙部17の給紙台16に積載された用紙は、このベルトサクション方式を採用した第1用紙搬送部12により搬送され、第2用紙搬送部15により用紙が重ね合わされ用紙束として搬送される。
第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送方向上流側には、給紙台16に積載された用紙のうち最上位に積載された用紙の高さを検出する用紙高さセンサ20が設けられている。用紙高さセンサ20は、回動可能なプレートおよびフォトセンサなどの光センサなどにより構成され、例えば、給紙台16が充分に上方向に移動されていれば、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙によりプレートが回動され、これを光センサが検知することにより、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙の高さを検知する。
給紙台16は、図示しないDCモータまたはステッピングモータなどのモータにより給紙台支持部18が上下方向に摺動されることにより、同様に上下方向に摺動される。給紙部17の図示しない給紙台移動制御部は、用紙高さセンサ20の検知結果に基づいて、モータに動作信号を入力し、給紙台16を上下方向に摺動する。
給紙台16の下方には、給紙台16に積載された用紙を検知するエンプティ検知部14が配設される。エンプティ検知部14は、フォトセンサなどの光センサにより構成され、給紙台16に設けられた図示しない検知孔を通して給紙台16に積載されている用紙を検知する。このようにして、エンプティ検知部14は、給紙台16に積載された最後の用紙が、エンプティ検知部14の検知範囲である検知孔を通過する位置まで搬送されることにより用紙が無くなった状態であるエンプティを検知する。用紙束搬送制御部150は、エンプティ検知部14の検知結果の入力に基づいて、給紙部17に設けられた第1用紙搬送ベルト22などを制御する。
給紙台16の用紙搬送方向下流側には、給紙台16に積載された用紙の用紙搬送方向下流側端部にエアを吹き出すエア吹出ダクト26が配設される。エア吹出ダクト26のエア吹出口からエアが吹き出されることにより、給紙台16に積載された用紙のうち、第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面に近い用紙の用紙間に間隔を開けることができ、用紙の分離性を向上することができる。
第1用紙搬送ベルト22は、2つのローラの外周に取り付けられている。本図では左側の用紙搬送方向下流側のローラは、図示しないクラッチおよびギアなどを介してDCモータやステッピングモータなどのモータに接続されている。他方のローラはモータなどの駆動源に接続されておらず、第1用紙搬送ベルト22が摺動することにより従動する。第1用紙搬送ベルト22および2つのローラは、給紙台16に積載された用紙の用紙搬送方向側の上部に、第1用紙搬送ベルト22が給紙台16に積載された用紙と平行な用紙搬送面を持つように配設される。これにより、ローラを駆動することにより、第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面を、給紙台16に積載された用紙と平行に用紙搬送方向に移動することができる。
用紙束搬送制御部150は、第1用紙搬送ベルト22を駆動するモータとローラの間に取り付けられた図示しないクラッチを、給紙部17の用紙を搬送するタイミングでモータの駆動をローラに伝達するように制御する。これにより、第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面が、給紙部17の用紙を搬送するタイミングで用紙搬送方向に移動するように制御される。
第1用紙搬送ベルト22は、用紙幅方向に複数設けられており、複数の第1用紙搬送ベルト22の間および外側には、下面に吸引用開口部を有するサクションダクト24が配設されている。サクションダクト24の吸引用開口部は、第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面の用紙搬送方向略全域にわたって形成され、また第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面よりも微小に上方に形成される。
サクションダクト24にはエアを吸引するための図示しないファンが設けられており、第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面近傍に設けられたサクションダクト24の吸引用開口部からエアを吸引する。サクションダクト24には図示しない制御用開口部および、図示しないモータまたはソレノイドなどの駆動手段により制御用開口部を遮蔽し、また遮蔽を解除する吸引制御部が設けられている。用紙束搬送制御部150は、吸引制御部に動作信号を入力することにより、給紙台16の用紙を搬送するタイミングで制御用開口部を遮蔽し、吸引用開口部からエアを吸引することにより、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙を第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面に吸着させる。
以上により、用紙束搬送制御部150は、給紙台16から用紙を搬送するタイミングで用紙搬送ベルトを駆動し、また吸引用開口部からエアを吸引することにより、給紙台16に積載された用紙のうち搬送対象である最上位の用紙を第1用紙搬送ベルト22の用紙搬送面に吸着させ、第1用紙搬送ローラ28へと搬送する。
第1用紙搬送ローラ28は、第1用紙搬送ベルト22により搬送された用紙を第1用紙搬送路32に搬送する。第2用紙搬送ローラ30は、第1用紙搬送ローラ28により第1用紙搬送路32から搬送された用紙と、上部の給紙部17の第2用紙搬送ローラ30により第2用紙搬送路34から搬送された用紙束を重ね合わせて挟持し、第2用紙搬送ベルト36は、重ね合わされた用紙束を下方向に搬送する。
図4は、第1の実施形態にかかるニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知される前の状態を示す図である。給紙台支持部18にはラックギア52が固定され、このラックギアにギア51が噛合している。ギア51は図示しないモータによって駆動され、これによりラックギア52、給紙台支持部18を介して給紙台16を上下方向に移動する。
ラックギア52の上方には、ニアエンプティ検知部13が配設される。給紙台移動制御部は、用紙高さセンサ20の検知結果に基づいて給紙台16を上方に移動するためギア51を駆動すると、ラックギア52も上方に移動する。ラックギア52が上方に移動し、ニアエンプティ検知部13に当接することによって、ニアエンプティ検知部13は、給紙台16に積載された用紙が少なくなった状態であるニアエンプティを検知する。本図においては、ラックギア52がニアエンプティ検知部13に当接していないため、ニアエンプティは検知されない。
図5は、第1の実施形態にかかるニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知された状態を示す図である。ラックギア52はニアエンプティ検知部13の下部のプレートに当接し、ニアエンプティ検知部13の本体に設けられたスイッチを解除することにより、ニアエンプティ検知部13はニアエンプティを検知する。用紙束搬送制御部150は、ニアエンプティ検知部13の検知結果に基づいて、用紙束搬送部10を制御する。ニアエンプティを検知するラックギア52の高さなどの条件は、ニアエンプティを検知すべき用紙の数が給紙台16に積載されているときのラックギア52の高さを予め実験により調査することにより決定される。
図6は、第1の実施形態にかかる用紙束搬送装置100の用紙束の通常の搬送状態を示す図である。
用紙束搬送部10は、本図における右から第1用紙束搬送部10a、第2用紙束搬送部10b、第3用紙束搬送部10cにより構成される。本実施形態において、用紙束は第3用紙束搬送部10cの左側から排出され、中継搬送装置60に搬送される。このため、第1用紙束搬送部10aの一番上の給紙台16である給紙台a−1が、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も早い給紙台16となり、第3用紙束搬送部10cの一番下の給紙台16である給紙台c−10が、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も遅い給紙台16となる。
用紙束搬送制御部150は、第1用紙束搬送部10aの給紙台a−1から第1用紙搬送部12に用紙を搬送させて用紙束の搬送を開始し、給紙台a−10までそれぞれの第1用紙搬送部12に給紙台16から順次用紙を搬送させる。給紙台16から搬送された用紙は第2用紙搬送部15により重ね合わされながら下方に搬送される。第1用紙束搬送部10aにより形成された用紙束は、第2用紙束搬送部10bの第3用紙搬送部45に搬送される。
第2用紙束搬送部10bにおいても同様に用紙束が形成される。第2用紙束搬送部10bにおいて形成された用紙束は、第1用紙束搬送部10aにおいて形成された用紙束に重ね合わされ、第3用紙束搬送部10cの第3用紙搬送部45に搬送される。第3用紙束搬送部においても同様に用紙束が形成され、同様に第3用紙束搬送部10cにおいて形成された用紙束は、第1用紙束搬送部10aおよび第2用紙束搬送部10bにおいて形成され重ね合わされた用紙束に重ね合わされる。これにより、第1用紙束搬送部10a、第2用紙束搬送部10b、および第3用紙束搬送部10cで形成された用紙束が重ね合わされ、1セットの用紙束が形成される。形成された1セットの用紙束は、中継搬送装置60を介して後処理装置90に搬送され、後処理が施される。
用紙束搬送制御部150は、用紙束が所定の時間間隔で搬送されるように、各第1用紙搬送部12を制御する。具体的には、用紙束搬送制御部150は、第1用紙搬送部12に、給紙台a−1から用紙を搬送させて用紙束の搬送を開始し、所定時間経過後に給紙台a−1から用紙を搬送させ、別のセットの用紙束の搬送を開始する。この動作を繰り返すことにより、用紙束を所定の時間間隔で搬送する。
本図において、例えば第2用紙束搬送部10bのセット2の用紙束と第3用紙束搬送部10cのセット2の用紙束は、最終的に第3用紙束搬送部10cにおいて重ね合わされ、中継搬送装置60に搬送される。セット3、セット4の用紙束などにおいても同様である。このように、本図の用紙束搬送装置100においては、通常4セットまたは5セットの用紙束が同時に並行して搬送される。
なお、本図における、用紙束搬送装置100が同時に並行して搬送する用紙束のセット数は一例であり、用紙束搬送制御部150は、用紙束搬送装置100が同時に並行して搬送する用紙束のセットの数を、後処理装置90の後処理の処理速度などに基づいて変更する。
図7は、第1の実施形態にかかる用紙束搬送装置100において、いずれかの給紙台16にニアエンプティが検知された場合の用紙束の搬送状態を示す図である。
用紙束搬送装置100のいずれかの給紙台16において、ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されると、用紙束搬送制御部150は、まずニアエンプティが検知された給紙台16の図示しないニアエンプティランプを点灯する。
また、用紙束搬送制御部150は、複数セットの用紙束を形成する時間間隔を、用紙が搬送されるタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送の開始から、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も遅い給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以上の時間間隔に変更する。すなわち、本実施形態においては、複数セットの用紙束を形成する時間間隔を、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台c−10の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以上の時間間隔に変更する。これにより、本図においてセット1の用紙束における給紙台c−10からの用紙の搬送が完了してから、セット2の用紙束の搬送が開始される。
以上により、いずれかの給紙台16において用紙が少なくなった場合に、常に用紙束搬送装置100において1セットの用紙束しか同時に搬送しないようにすることができ、その後、給紙台16に積載された用紙が無くなった場合に、新たな用紙束の搬送を停止することにより、搬送エラーを有する用紙束の発生を抑止することができる。
なお、すでに他の給紙台16においてニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されている場合は、用紙束を搬送する時間間隔がすでに変更されているため、この時間間隔を変更しない。これにより、用紙束搬送制御部150の制御を簡略化することができる。
ここで、給紙台16からの用紙の搬送の完了とは、エンプティ検知部14により給紙台16がエンプティと検知される所定位置まで給紙台16における用紙が搬送されることをいう。エンプティ検知部14によりいずれかの給紙台16においてエンプティが検知された場合には、用紙束搬送制御部150は、給紙台a−1からの用紙の搬送を開始せず、新たな用紙束の搬送を停止する。これにより、いずれかの給紙台16において用紙がなくなった場合においても、確実に新たな用紙束の搬送を停止することができる。
なお、いずれかの給紙台16においてエンプティが検知されることにより新たな用紙束の搬送が停止された場合においても、用紙束搬送制御部150は、用紙束搬送部10にすでに搬送されている用紙束の搬送を継続させる。これにより、用紙束の搬送の効率化を図ることができる。
図8は、第1の実施形態にかかる用紙束搬送装置100の動作フローを示す図である。本フローは所定時間ごとに動作を開始し、繰り返される処理である。
用紙束搬送制御部150は、ニアエンプティ検知部13からの検知結果に基づいて、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知されたか否かを判断する(S11)。ニアエンプティが検知されない場合は、S15へ移行する。いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知された場合には(S11のY)、ニアエンプティが検知された給紙台16に設けられたニアエンプティランプを点灯する(S12)。
用紙束搬送制御部150は、ニアエンプティが検知された給紙台16以外に、すでにニアエンプティが検知された給紙台16が無いか否かを判断する(S13)。ニアエンプティが検知された給紙台16が無いか否かは、用紙束搬送装置100に設けられたメモリに格納されたニアエンプティフラグを参照することにより判断される。
すでにニアエンプティが検知された給紙台16が無いと判断した場合には(S13のY)、用紙束搬送制御部150は、複数セットの用紙束を形成する時間間隔tを、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送の開始から、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も遅い給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以上の時間間隔である最大用紙搬送間隔t0に変更する(S14)。
すでにニアエンプティが検知された給紙台16があると判断した場合には(S13のN)、すでに複数セットの用紙束を形成する時間間隔tが変更されているため、用紙束搬送制御部150は、複数セットの用紙束を形成する時間間隔tを変更せず、S15に移行する。
用紙束搬送制御部150は、エンプティ検知部14からの検知結果に基づいて、いずれかの給紙台16においてエンプティが検知されたか否かを判断する(S15)。いずれの給紙台16においてもエンプティが検知されない場合は(S15のN)、本フローを終了する。
いずれかの給紙台16においてエンプティが検知された場合は(S15のY)、用紙束搬送制御部150は、エンプティが検知された給紙台16に設けられたエンプティランプを点灯し(S16)、給紙台a−1から用紙を搬送しないことにより、新たな用紙束の搬送を停止する(S17)。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態にかかる用紙束搬送装置100において、いずれかの給紙台16にニアエンプティが検知された場合の用紙束の搬送状態を示す図である。なお、第1の実施形態と同一の箇所については説明を行わない。また、用紙束搬送装置100の用紙束の通常の搬送状態は、第1の実施形態と同様である。本図では、給紙台b−2においてニアエンプティが検知された場合を例として示している。
用紙束搬送装置100のいずれかの給紙台16において、ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されると、用紙束搬送制御部150は、まずニアエンプティが検知された給紙台16の図示しないニアエンプティランプを点灯する。本図のように給紙台b−2においてニアエンプティが検知された場合は、用紙束搬送制御部150は、給紙台b−2のニアエンプティランプを点灯する。
用紙束搬送制御部150は、ニアエンプティ検出前における、用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる時間間隔と、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送の開始から、ニアエンプティが検知された給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔とを比較する比較手段とを有している。用紙束搬送制御部150は、比較手段による比較結果から、長い方の時間間隔で用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる。
本図は、給紙台b−2において、ニアエンプティが検知された場合を示しており、この場合には、図6の通常の搬送状態における複数セットの用紙束を形成する時間間隔よりも、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台b−2の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔の方が長い。このため、複数セットの用紙束を形成する時間間隔を、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台b−2の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以上の時間間隔に変更する。これにより、ニアエンプティが検知された給紙台b−2からの用紙の搬送が完了してから、給紙台a−1からの用紙の搬送が開始され、新たな用紙束の搬送が開始される。
以上により、いずれかの給紙台16において用紙が少なくなった場合に、用紙が少ない給紙台16からの用紙の搬送が完了するまでは、新たな用紙束の搬送が開始されないため、用紙が少ない給紙台16の用紙がなくなった場合に、新たな用紙の搬送を停止することにより、搬送エラーを有する用紙束の発生を抑止することができる。
ここで、給紙台16からの用紙の搬送の完了とは、第1の実施形態と同様に、エンプティ検知部14により給紙台16がエンプティと検知される所定位置まで給紙台16における用紙が搬送されることをいう。エンプティ検知部14によりいずれかの給紙台16においてエンプティが検知された場合には、用紙束搬送制御部150は、給紙台a−1からの用紙の搬送を開始せず、新たな用紙束の搬送を停止する。
なお、ニアエンプティが検知された給紙台16において、エンプティが検知されることにより新たな用紙束の搬送が停止された場合においても、用紙束搬送制御部150は、用紙束搬送部10に、すでに搬送が行われている用紙束の搬送を継続させる。これにより、用紙束の搬送の効率化を図ることができる。
図10は、第2の実施形態にかかる用紙束搬送装置100において、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知された後、別の給紙台16においてニアエンプティが検知された場合の用紙束の搬送状態の一例を示す図である。本図では、給紙台b−2においてニアエンプティが検知され、用紙束を形成する時間間隔が変更された後に給紙台c−7においてニアエンプティが検知された場合を例として示している。
給紙台c−7においてニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されると、用紙束搬送制御部150は、給紙台c−7の給紙部17における図示しないニアエンプティランプを点灯する。
給紙台c−7においてニアエンプティが検出される前は給紙台b−2においてニアエンプティが検出されていることから、給紙台c−7においてニアエンプティが検出される前においては用紙束を形成される時間間隔は、前述のとおり、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台b−2の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔となっている。
用紙束搬送制御部150は、前述の比較手段により、給紙台c−7のニアエンプティ検出前における、用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる時間間隔と、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台c−7の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔とを比較する。本図の例においては、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台c−7の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔の方が長いことから、用紙束搬送制御部150は、比較手段による比較結果から、長い方の時間間隔で用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる。したがって、本図のように、給紙台c−7からの用紙の搬送が完了してから給紙台a−1からの搬送が開始され、新たな用紙束の搬送が開始される。
ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されたときの給紙台16に積載された用紙の枚数は、給紙台16に積載された用紙の厚さなどにより異なる場合がある。このため、複数の給紙台16においてニアエンプティが検知された場合、ニアエンプティが後に検知された給紙台16に積載された用紙が先に無くなる場合が発生する可能性がある。本実施形態における用紙束搬送装置100によれば、いずれかの給紙台16において用紙が少なくなることによりニアエンプティが検知され、さらにその給紙台16の用紙が無くなるまでの間に他の給紙台16においても用紙が少なくなることによりニアエンプティが検知された場合においても、搬送エラーを抑止することができる。
図11は、第2の実施形態にかかる用紙束搬送装置100において、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知された後、別の給紙台16においてニアエンプティが検知された場合の用紙束の搬送状態の別の一例を示す図である。本図では、給紙台b−2においてニアエンプティが検知され、用紙束を形成する時間間隔が変更された後に給紙台a−6においてニアエンプティが検知された場合を例として示している。
給紙台a−6において、ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知されると、用紙束搬送制御部150は、給紙台a−6の図示しないニアエンプティランプを点灯する。
給紙台a−6においてニアエンプティが検出される前は給紙台b−2においてニアエンプティが検出されていることから、給紙台a−6においてニアエンプティが検出される前においては用紙束を形成される時間間隔は、前述のとおり、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台b−2の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔となっている。
用紙束搬送制御部150は、前述の比較手段により、給紙台a−6のニアエンプティ検出前における、用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる時間間隔と、給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、給紙台a−6の給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔とを比較する。本図の例においては、給紙台a−6においてニアエンプティが検出される前における用紙束を形成される時間間隔の方が長いことから、用紙束搬送制御部150は、比較手段による比較結果から、この長い方の時間間隔で用紙束搬送装置100に用紙束を搬送させる。したがって、給紙台a−6においてニアエンプティが検出された場合においても、本図のように、用紙束を搬送する時間間隔は変更されない。
これにより、ニアエンプティが検知された給紙台a−6または給紙台b−2のいずれかの給紙台16の用紙がなくなった場合においても、給紙台16の用紙がなくなったときに給紙台a−1からの用紙の搬送を停止し、新たな用紙束の搬送を停止することにより搬送エラーを有する用紙束の発生を抑止することができる。
図12は、第2の実施形態にかかる用紙束搬送装置100の動作フローを示す図である。本フローは所定時間ごとに動作を開始し、繰り返される処理である。なお、第1の実施形態と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
用紙束搬送制御部150は、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知されたか否かを判断し(S11)、ニアエンプティが検知されない場合は、S15へ移行する。いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知された場合には(S11のY)、ニアエンプティランプを点灯する(S12)。
用紙束搬送制御部150は、用紙を搬送するタイミングが最も早い給紙台16である給紙台a−1からの用紙の搬送の開始から、ニアエンプティが検知された給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以上の時間間隔である時間間隔t1を算出する(S23)。
時間間隔t1を算出すると、用紙束搬送制御部150は、比較手段により、該ニアエンプティが検知された給紙台16においてニアエンプティが検知される前における、用紙束を搬送する時間間隔である時間間隔tと、前述の時間間隔t1を比較し、その比較結果から、時間間隔t1が時間間隔tよりも長いか否かを判断する(S24)。
時間間隔t1が時間間隔tよりも長いと判断した場合には(S24のY)、用紙束搬送制御部150は、用紙束を搬送する時間間隔tを時間間隔t1に変更する(S25)。時間間隔t1が時間間隔tよりも短いと判断した場合には(S24のN)、用紙束搬送制御部150は、用紙束を搬送する時間間隔tを、比較手段により、該ニアエンプティが検知された給紙台16においてニアエンプティが検知される前の時間間隔から変更しない。なお、S15以降の処理は第1の実施形態と同様である。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
用紙束搬送装置100は、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も遅い給紙台16からの用紙の搬送の完了を検知する用紙束搬送完了検知部を有し、用紙束搬送制御部150は、複数の給紙台16のいずれかの給紙台16において、ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知された場合は、用紙束搬送完了検知部により1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も遅い給紙台16からの用紙の搬送の完了を検知した後に、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送を、用紙束搬送部10に開始させるものであってもよい。
すなわち、用紙束搬送装置100は、給紙台c−10の給紙台16からの用紙の搬送の完了を検知する用紙束搬送完了検知部を有し、用紙束搬送制御部150は、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検知された場合、この用紙束搬送完了検知部により給紙台c−10からの用紙の搬送の完了が検知した後に、給紙台a−1からの用紙の搬送を用紙束搬送部10に開始させるものであってもよい。これにより、より確実に搬送エラーを抑制することができる。尚、この場合においても、給紙台16からの用紙の搬送の完了とは、エンプティ検知部14の検知範囲である検知孔を通過する位置まで給紙台16の用紙が搬送されることをいう。
用紙束搬送装置100は、複数の給紙台16の各々からの用紙の搬送の完了を検知する用紙束搬送完了検知部を有し、用紙束搬送制御部150は、複数の給紙台16のいずれかの給紙台16において、ニアエンプティ検知部13によりニアエンプティが検知された場合は、用紙束搬送完了検知部により、ニアエンプティが検知された給紙台16からの用紙の搬送の完了を検知した後に、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送を、用紙束搬送部10に開始させるものであってもよい。
すなわち、用紙束搬送装置100は、複数の給紙台16の各々からの用紙の搬送の完了を検知する用紙束搬送完了検知部を有し、用紙束搬送制御部150は、例えば給紙台b−2においてニアエンプティが検知された場合、この用紙束搬送完了検知部により給紙台b−2からの用紙の搬送の完了が検知した後に、給紙台a−1からの用紙の搬送を用紙束搬送部10に開始させるものであってもよい。これにより、より確実に搬送エラーを抑制することができる。尚、この場合においても、給紙台16からの用紙の搬送の完了とは、エンプティ検知部14の検知範囲である検知孔を通過する位置まで給紙台16の用紙が搬送されることをいう。
用紙束搬送制御部150は、ニアエンプティが検知された場合に、用紙束を搬送する時間間隔を、ニアエンプティ検出前における用紙束を搬送する時間間隔以上であって、1セットの用紙束の搬送過程における用紙が搬送されるタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送の開始から、ニアエンプティが検知された給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔以下に変更してもよい。生産性の低下を抑制しながら、搬送エラーを有する用紙束の発生を低減することができる。
第2の実施形態において、用紙束搬送制御部150は、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も早い給紙台16からの用紙の搬送の開始から、ニアエンプティが検知された給紙台16からの用紙の搬送の完了までの時間間隔を算出するものでなく、用紙束搬送制御部150のメモリに、給紙台16の各々におけるニアエンプティが検出された場合の上記時間間隔テーブルを予め格納しておき、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検出された場合に、このテーブルを参照するものであってもよい。これにより、いずれかの給紙台16においてニアエンプティが検出された場合において、都度用紙束を搬送する時間間隔を算出する必要がなくなる。
図1において、後処理装置90は用紙束搬送装置100の左右のどちら側に配設されてもよく、用紙束搬送制御部150は、ユーザにより指定の入力を受け付けた後処理を行う後処理装置90が、用紙束搬送装置100の左右どちら側に配設されているかを判断し、用紙束搬送装置100を制御する。ユーザにより指定の入力を受け付けた後処理を行う後処理装置90が用紙束搬送装置100の左側に配設されている場合は、図6における、第3用紙束搬送部10cの一番上の給紙台16である給紙台c−10が、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も早い給紙台16となり、第1用紙束搬送部10aの一番したの給紙台16である給紙台a−1が、1セットの用紙束の搬送過程における用紙を搬送するタイミングが最も遅い給紙台16となる。
また、後処理装置90はソート装置やステープル装置、パンチ処理装置などでもよい。用紙束搬送制御部150は、用紙束搬送装置100に接続される後処理装置に応じて用紙束を搬送する時間間隔を変更する。
第1用紙搬送部12は、前述のベルトサクション方式でなく、ローラ周面に吸引孔を設け、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙をローラ周面に吸着させて搬送するロータリーサクション方式や、吸盤を用いて給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙を搬送するサッカー方式でもよい。また、搬送ローラとフリクションパッドを圧接させ、用紙に対する摩擦係数の違いによって、給紙台16に積載された用紙のうち最上位の用紙をその下の用紙と分離して搬送するフリクション方式でもよい。
1 用紙束搬送部、 12 第1用紙搬送部、 13 ニアエンプティ検知部、 14 エンプティ検知部、 15 第2用紙搬送部、 16 給紙台、 17 給紙部、 45 第3用紙搬送部、 60 中継搬送装置、 62 リジェクトトレイ、 90 後処理装置、 100 用紙束搬送装置、 150 用紙束搬送制御部、 200 用紙束搬送システム。