JP2003334839A - 浴槽用樹脂製グリップ体の製造方法とその矯正方法 - Google Patents

浴槽用樹脂製グリップ体の製造方法とその矯正方法

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JP2003334839A
JP2003334839A JP2002147004A JP2002147004A JP2003334839A JP 2003334839 A JP2003334839 A JP 2003334839A JP 2002147004 A JP2002147004 A JP 2002147004A JP 2002147004 A JP2002147004 A JP 2002147004A JP 2003334839 A JP2003334839 A JP 2003334839A
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Japan
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grip
pair
resin
mold
bathtub
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JP2002147004A
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English (en)
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Kouichi Katou
紘市 加藤
Masaaki Kobashi
正明 小橋
Yukiyoshi Terasawa
幸芳 寺澤
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隆起した壁面に装着可能な一対の傾斜状の取
付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴槽用樹
脂製グリップ体の製造方法とその矯正方法を提供する。 【解決手段】 隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜
した取付面22,22とアーチ状のグリップ部23をも
った中空状の浴槽用樹脂製グリップ体20を製造する方
法であり、樹脂組成物を金型内のキャビティに射出した
後、ガスを注入して、成形体20aを成形し、金型から
脱型した後に、保温した成形体20aの取付面22,2
2を外側から内側に向って登り坂となる傾斜面33をも
った一対の支持部材32に当接するように設置し、グリ
ップ部23のコーナー部26を押圧して一対の取付面が
対向する方向へ傾斜するように熱変形し、矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽用樹脂製グリッ
プ体の製造方法とその矯正方法に係り、詳しくは隆起し
た壁面に装着可能な一対の傾斜状の取付面とアーチ状の
グリップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ体の
製造方法とその矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浴槽角グリップとしては、鋳の発
生しにくいステンレスの鋳物製品が使用されてきた。ま
た、最近では、軽量化を図るためにポリアミド樹脂、変
性PPE樹脂などの合成樹脂に白色充填剤や他の顔料を
添加したものが提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常設計で定
まった形状をもつ浴槽用グリップは、その形状にあった
取付面にしか設置することができなかった。そのため、
取付面の状態が変化した場合、設計変更して金型を改造
するか、または状況により別途金型を作製するかの2通
りの方法が考えられた。しかし、これらの場合、いずれ
にしても金型を再加工する必要があり、そのためコスト
負担が発生し、また実際の成形では金型交換の工程が必
要になっていた。
【0004】本発明はこれらの点を考慮し、隆起した壁
面に装着可能な一対の傾斜状の取付面とアーチ状のグリ
ップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ体の製造
方法とその矯正方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜した
取付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴槽用
樹脂製グリップ体を製造する方法において、樹脂組成物
を金型内のキャビティに射出した後、ガスを注入して、
成形体を成形し、金型から脱型した後に、保温した成形
体の取付面を外側から内側に向って登り坂となる傾斜面
をもった一対の支持部材に当接するように設置し、グリ
ップ部のコーナー部を押圧して一対の取付面が対向する
方向へ傾斜するように熱変形させる浴槽用樹脂製グリッ
プ体の製造方法にあり、熱をもった成形体を一対の取付
面で支持部材に当接した後、グリップ部を局部的に押圧
して形状の矯正を行い、隆起した壁面に装着可能な一対
の傾斜状の取付面を有する成形体を安価に作製すること
ができる。
【0006】本願請求項2記載の発明は、隆起した壁面
に装着可能で、一対の傾斜した取付面とアーチ状のグリ
ップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ体を製造
する方法において、樹脂組成物を金型内のキャビティに
射出した後、ガスを注入して、成形体を成形し、金型か
ら脱型した後に、保温した成形体を治具型に設置した
後、成形体の裏面を押圧して、一対の取付面が対向する
方向へ傾斜するように熱変形させる浴槽用樹脂製グリッ
プ体の製造方法にあり、熱をもった成形体を治具型に設
置した後、成形体の裏面を押圧し、隆起した壁面に装着
可能な一対の傾斜状の取付面を有する成形体を安価に作
製することができる。
【0007】本願請求項3記載の発明は、隆起した壁面
に装着可能で、一対の傾斜した取付面とアーチ状のグリ
ップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ体を変形
して矯正する方法において、保温した成形体の取付面を
外側から内側に向って登り坂となる傾斜面をもった一対
の支持部材に当接するように設置し、グリップ部のコー
ナー部を押圧して一対の取付面が対向する方向へ傾斜す
るように熱変形させる浴槽用樹脂製グリップ体の矯正方
法にあり、熱をもった成形体を一対の取付面で支持部材
に当接した後、グリップ部を局部的に押圧して形状の矯
正を行い、隆起した壁面に装着可能な一対の傾斜状の取
付面を有する成形体を安価に作製することができる。
【0008】本願請求項4記載の発明は、隆起した壁面
に装着可能で、一対の傾斜した取付面とアーチ状のグリ
ップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ体を変形
して矯正する方法において、保温した成形体を治具型に
設置した後、成形体の裏面を押圧して、一対の取付面が
対向する方向へ傾斜するように熱変形させる浴槽用樹脂
製グリップ体の矯正方法にあり、熱をもった成形体を治
具型に設置した後、成形体の裏面を押圧し、隆起した壁
面に装着可能な一対の傾斜状の取付面を有する成形体を
安価に作製することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る浴槽用樹脂製
グリップ体の成形装置の断面図である。図2は本発明に
係る浴槽用樹脂製グリップ体の断面図である。本発明の
製造方法に使用する成形装置1では、射出成形機2のス
クリュ3の先端がプレート5に設けたスプールブッシュ
6と連結し、スプルー4とランナー7に接続している。
このランナー7はプレート5と固定型9内に設けられ、
ゲート10を経由して移動型12との間に形成されたキ
ャビティ13へとつながっている。一方、移動型12に
は上記キャビティ13へガスを送り込むガスノズル15
が設けられている。本実施例では、ガスノズル15はゲ
ート10に近い位置に設けられている。
【0010】しかして、本発明の製造方法では、まず射
出成形機1に取り付けたプレート5、固定型9、そして
ガスノズル15を装着した移動型12を型締めする。こ
の時の型温は20〜80℃に調節される。その後、透明
な合成樹脂に少なくとも偏平状の光輝性材料を添加した
樹脂組成物を所定温度に加熱した射出成形機2のシリン
ダー内に投入して溶融し、この溶融樹脂を射出する。溶
融樹脂はスプルー4からランナー7、そしてゲート10
を経由してキャビティ13内へ送り込まれる。射出する
溶融樹脂量は成形体の中空部の体積を考慮して設定され
るが、本発明の場合キャビティー容積の40〜95%が
適当である。
【0011】射出成形直後、キャビティ13内の溶融樹
脂が固化する前にガスノズル15から窒素ガス等の不活
性ガスを溶融樹脂内へ送り込むと、射出した溶融樹脂1
7のほぽ中央部分の未固化な領域にガス通路18が形成
され、中空体になる。
【0012】キャビティ13内へ射出された溶融樹脂1
7は、一方向に流れて液同士の衝突がなく、各偏平状の
光輝性材料が溶融樹脂の流動中に抵抗を受けない状態、
即ち光輝性材料の面が溶融樹脂の流れに平行になるよう
に瞬時に配置して溶融樹脂の流れを良好にし、しかもガ
スを注入するために樹脂厚が薄くなるために、成形体表
面層の光輝性材料の分散密度が高くなり優れた光輝感と
重量感のある表面になる。
【0013】本発明方法で得られた浴槽用樹脂製グリッ
プ体20は、一対の傾斜した取付面22,22とアーチ
状のグリップ部23をもった中空体であり、成形体の長
手方向に沿って中空部21が存在し、形体表面層では偏
平状の光輝性材料が成形体の平面や局面に並んだように
面配向し、優れた光輝感と重量感を出現している。そし
て、矯正した後の一対の傾斜状の取付面22,22は、
相対向した状態にあり、浴槽用樹脂製グリップ体20を
隆起した壁面25に装着可能になっている。
【0014】ここで使用する透明な合成樹脂としては、
ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等を挙げることができる。
【0015】しかして、本発明では、固定型9から移動
型12を開放して成形体20aを脱型する。表面温度を
60〜80℃に維持した成形体20aを、図3に示すよ
うに矯正治具30の支持台31に設置する。即ち、支持
台31上に外側から内側に向って登り坂となる傾斜面3
3をもった一対の支持部材32を設置した後、上記成形
体20aの取付面22,22を支持部材32の傾斜面3
3に設置する。
【0016】その後、加圧機37における旋回軸38に
装着した当接部材39をグリップ部23のコーナー部2
6に当て作動軸40を旋回させて、コーナー部26を、
押圧カ0.1〜10kgf/cmで5〜20分間押圧
する。加圧は局部的に行ない、そのポイントは矯正側に
近い位置で行なう。上記当接部39はグリップ体20に
傷を付けないようにするために、固定板41にゴム等の
弾性体、織物、不織布等の繊維材料からなるカバー材料
42を付着させたものであり、カバー材料42が成形体
20aに直接接することになる。
【0017】押圧した後は、作動軸40を逆方向へ旋回
し、成形体20aを取り出すと、図4に示すように、略
同一水平面にあった取付面22、22が互いに対向する
ように矯正され、湾曲した壁面25に取付けできるグリ
ップ体20に仕上げることができる。
【0018】また、図5はグリップ体の他の矯正方法で
あり、金型から脱型して表面温度60〜80℃に維持し
た成形体20aを凹部46をもった治具型45に設置し
た後、成形体20aの裏面を図3に示すものと同じ矯正
治具30を用いて押圧して、一対の取付面22,22が
対向する方向へ傾斜するように矯正変形する。尚、グリ
ップ体の矯正方法の場合には、成形体20aは中空体で
なくてもソリッドなものでも使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 ポリプロピレン樹脂100重量部にアルミニウムフレー
クMETAX Gタイプ(粒径60μm)(東洋アルミ
ニウム社製)0.5重量部、安定剤0.4重量部、顔料
0.04重量部、分散剤0.5重量部を添加し充分混合
し、2軸押出械で溶融混練してペレットを用意した。こ
のペレットを射出成形機のスクリューに投入して溶融
し、この溶融樹脂をキャビティ内へ射出した。射出樹脂
量はキャビティー容積の55%に調節された。
【0020】射出成形直後、キャビティ内の溶融樹脂が
固化する前にガスノズルから窒素ガスを溶融樹脂内へ送
り込み、成形を終了した。表面温度60〜70℃の成形
体の、一対の取付面を支持部材の傾斜面(角度15°)
に位置固定した後、当接部をコーナー部に局部的に当て
るとともに作動軸を移動させることにより、グリップ部
を、加圧力0.5kgf/cm、約12分間押圧して
矯正した。得られた成形体は、一対の傾斜した取付面が
相対向する状態に変化し、ほぽ中央領域にガスの通路を
形成する中空体で、優れた光輝感と重量感が出現した。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、樹脂組成物を金型内のキャビティに射出した後、ガ
スを注入して、成形体を成形し、金型から脱型した後
に、保温した成形体の取付面を外側から内側に向って登
り坂となる傾斜面をもった一対の支持部材に当接するよ
うに設置し、グリップ部のコーナー部を押圧して一対の
取付面が対向する方向へ傾斜するように熱変形させる浴
槽用樹脂製グリップ体の製造方法とその矯正方法、また
樹脂組成物を金型内のキャビティに射出した後、ガスを
注入して、成形体を成形し、金型から脱型した後に、保
温した成形体を治具型に設置した後、成形体の裏面を押
圧して、一対の取付面が対向する方向へ傾斜するように
熱変形させる浴槽用樹脂製グリップ体の製造方法とその
矯正方法にあり、熱をもった成形体を一対の取付面で支
持部材に当接した後、グリップ部を局部的に押圧して形
状の矯正を行い、隆起した壁面に装着可能な一対の傾斜
状の取付面を有する成形体を安価に作製することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する浴槽用樹脂製グリップ体の成
形装置の断面図である。
【図2】本発明で得られた浴槽用樹脂製グリップ体の断
面面である。
【図3】本発明に係る方法であり、成形体を矯正してい
ることを示す図である。
【図4】成形体を矯正した後のを示す図である。
【図5】本発明の他の実施例であり、成形体を矯正して
いるところを示す図である。
【符号の説明】
2 射出成形機 9 固定型 10 ゲート 12 移動型 13 キャビティ 15 ガスノズル 17 射出した溶融樹脂 18 ガス通路 20 浴槽用樹脂製グリップ体 21 中空部 22 取付面 23 グリップ部 26 コーナー部 30 矯正治具 32 支持部材 33 傾斜面 45 治具型 46 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F206 AG07 AG29 AH49 JA05 JL02 JM04 JN11 JN27 JN43 JQ81 JW06 JW26 JW41 JW50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜
    した取付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴
    槽用樹脂製グリップ体を製造する方法において、樹脂組
    成物を金型内のキャビティに射出した後、ガスを注入し
    て、成形体を成形し、金型から脱型した後に、保温した
    成形体の取付面を外側から内側に向って登り坂となる傾
    斜面をもった一対の支持部材に当接するように設置し、
    グリップ部のコーナー部を押圧して一対の取付面が対向
    する方向へ傾斜するように熱変形させることを特徴とす
    る浴槽用樹脂製グリップ体の製造方法。
  2. 【請求項2】 隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜
    した取付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴
    槽用樹脂製グリップ体を製造する方法において、樹脂組
    成物を金型内のキャビティに射出した後、ガスを注入し
    て、成形体を成形し、金型から脱型した後に、保温した
    成形体を治具型に設置した後、成形体の裏面を押圧し
    て、一対の取付面が対向する方向へ傾斜するように熱変
    形させることを特徴とする浴槽用樹脂製グリップ体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜
    した取付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴
    槽用樹脂製グリップ体を変形して矯正する方法におい
    て、保温した成形体の取付面を外側から内側に向って登
    り坂となる傾斜面をもった一対の支持部材に当接するよ
    うに設置し、グリップ部のコーナー部を押圧して一対の
    取付面が対向する方向へ傾斜するように熱変形させるこ
    とを特徴とする浴槽用樹脂製グリップ体の矯正方法。
  4. 【請求項4】 隆起した壁面に装着可能で、一対の傾斜
    した取付面とアーチ状のグリップ部をもった中空状の浴
    槽用樹脂製グリップ体を変形して矯正する方法におい
    て、保温した成形体を治具型に設置した後、成形体の裏
    面を押圧して、一対の取付面が対向する方向へ傾斜する
    ように熱変形させることを特徴とする浴槽用樹脂製グリ
    ップ体の矯正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008296513A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Toyota Motor Corp 発泡樹脂製品の製造方法

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