JP2001105448A - 浴槽用樹脂製グリップの製造方法とその矯正方法 - Google Patents

浴槽用樹脂製グリップの製造方法とその矯正方法

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JP2001105448A
JP2001105448A JP29017099A JP29017099A JP2001105448A JP 2001105448 A JP2001105448 A JP 2001105448A JP 29017099 A JP29017099 A JP 29017099A JP 29017099 A JP29017099 A JP 29017099A JP 2001105448 A JP2001105448 A JP 2001105448A
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Japan
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grip
resin
molded body
bathtub
mold
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JP29017099A
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English (en)
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Kouichi Katou
紘市 加藤
Seiji Takamiya
聖治 高宮
Shuichi Yokoyama
周一 横山
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリップ部を局部的に押圧して形状の矯正を
行なって安価な成形体を作製し、しかも軽量化した浴槽
用樹脂製グリップの製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 一対の取付面22,22とアーチ状のグ
リップ部23をもった中空状の浴槽用樹脂製グリップ2
0の矯正方法であり、樹脂組成物を金型内のキャビティ
に射出した後、ガスを注入して、浴槽用樹脂製グリップ
20を成形し、金型から脱型して表面温度60〜80℃
に維持した浴槽用樹脂製グリップ20を一対の取付面2
2,22でセットし、グリップ部23を局部的に押圧し
て形状を矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽用樹脂製グリッ
プの製造方法とその矯正方法に係り、詳しくは熱をもっ
た状態で加圧することにより、グリップ部を局部的に押
圧して形状の矯正を行なって安価な成形体を作製すると
ともに、軽量化した浴槽用樹脂製グリップの製造方法と
その矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浴槽角グリップとしては、鋳の発
生しにくいステンレスの鋳物製品が使用されてきた。ま
た、最近では、軽量化を図るためにポリアミド樹脂、変
性PPE樹脂などの合成樹脂に白色充填剤や他の顔料を
添加したものが提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常設計で定
まった形状をもつ浴槽用グリップは、その形状にあった
取付面にしか設置することができなかった。そのため、
取付面の状態が変化した場合、設計変更して金型を改造
するか、または状況により別途金型を作製するかの2通
りの方法が考えられた。しかし、これらの場合、いずれ
にしても金型を再加工する必要があり、そのためコスト
負担が発生し、また実際の成形では金型交換の工程が必
要になっていた。
【0004】本発明はこれらの点を考慮し、熱をもった
成形体を一対の取付面でセットし、グリップ部を局部的
に押圧して形状の矯正を行なって安価な成形体を作製
し、しかも軽量化した浴槽用樹脂製グリップの製造方法
とその矯正方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、一対の取付面とアーチ状のグリップ部をもっ
た中空状の浴槽用樹脂製グリップを射出成形により製造
する方法において、樹脂組成物を金型内のキャビティに
射出した後、ガスを注入して、成形体を成形し、金型が
ら脱型して表面温度60〜80℃に維持した成形体を一
対の取付面でセットし、グリップ部を局部的に押圧して
形状を矯正する浴槽用樹脂製グリップの製造方法にあ
り、熱をもった成形体を一対の取付面でセットし、グリ
ップ部を局部的に押圧して形状の矯正を行なって安価な
成形体を作製することができる。
【0006】本願請求項2記載の発明は、成形体の一方
の取付面を支持部材の傾斜面に設置し、他方の取付面を
支持台に設けた突起部に挿入して位置固定する浴槽用樹
脂製グリップの製造方法にあり、成形体を安定して設置
することができるために、正確に成形体のグリップ部を
局部的に押圧して形状の矯正を行なうことができる。
【0007】本願請求項3記載の発明は、成形体の一方
の取付面を支持部材の傾斜面に設置一対の取付面とアー
チ状のグリップ部をもった中空状の浴槽用樹脂製グリッ
プを変形して矯正する方法において、金型から脱型して
表面温度60〜80℃に維持した中空状の成形体を一対
の取付面でセットし、グリップ部を局部的に押圧して形
状を矯正する浴槽用樹脂製グリップの矯正方法にあり、
熱をもった成形体を一対の取付面でセットし、グリップ
部を局部的に押圧して形状の矯正を行なって安価な成形
体を作製することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る浴槽用樹脂製
の成形装置の断面図である。図2は本発明に係る浴槽用
樹脂製グリップの断面図である。本発明の製造方法に使
用する成形装置1では、射出成形機2のスクリュ3の先
端がプレート5に設けたスプールブッシュ6と連結し、
スプルー4とランナー7に接続している。このランナー
7はプレート5と固定型9内に設けられ、ゲート10を
経由して移動型12との間に形成されたキャビティ13
へとつながっている。一方、移動型12には上記キャビ
ティ13へガスを送り込むガスノズル15が設けられて
いる。本実施例では、ガスノズル15はゲート10に近
い位置に設けられている。
【0009】しかして、本発明の製造方法では、まず射
出成形機1に取り付けたプレート5、固定型9、そして
ガスノズル15を装着した移動型12を型締めする。こ
の時の型温は20〜80℃に調節される。その後、透明
な合成樹脂に少なくとも偏平状の光輝性材料を添加した
樹脂組成物を所定温度に加熱した射出成形機2のシリン
ダー内に投入して溶融し、この溶融樹脂を射出する。溶
融樹脂はスプルー4からランナー7、そしてゲート10
を経由してキャビティ13内へ送り込まれる。射出する
溶融樹脂量は成形体の中空部の体積を考慮して設定され
るが、本発明の場合キャビティー容積の40〜95%が
適当である。
【0010】射出成形直後、キャビティ13内の溶融樹
脂が固化する前にガスノズル15から窒素ガス等の不活
性ガスを溶融樹脂内へ送り込むと、射出した溶融樹脂1
7のほぽ中央部分の未固化な領域にガス通路18が形成
され、中空体になる。
【0011】キャビティ13内へ射出された溶融樹脂1
7は、一方向に流れて液同士の衝突がなく、各偏平状の
光輝性材料が溶融樹脂の流動中に抵抗を受けない状態、
即ち光輝性材料の面が溶融樹脂の流れに平行になるよう
に瞬時に配置して溶融樹脂の流れを良好にし、しかもガ
スを注入するために樹脂厚が薄くなるために、成形体表
面層の光輝性材料の分散密度が高くなり優れた光輝感と
重量感のある表面になる。
【0012】得られた浴槽用樹脂製グリップ20は、一
対の取付面22,22とアーチ状のグリップ部23をも
った中空体であり、成形体の長手方向に沿って中空部2
1が存在し、形体表面層では偏平状の光輝性材料が成形
体の平面や局面に並んだように面配向し、優れた光輝感
と重量感を出現している。尚、一方の取付面22には、
係止穴24を有している。
【0013】ここで使用する透明な合成樹脂としては、
ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等を挙げることができる。
【0014】しかして、本発明では、固定型9から移動
型12を開放して浴槽用樹脂製グリップ20を脱型す
る。表面温度を60〜80℃に維持した浴槽用樹脂製グ
リップ20は、図3に示すように矯正治具30の支持台
31に設置する。即ち、支持台31上に角度5〜15°
の傾斜面33を持った支持部材32を設置した後、成形
体20の一方の取付面22を支持部材32の傾斜面33
に設置し、他方の取付面22を支持台31に設けた突起
部35に挿入し、成形体20を移動しないように固定す
る。
【0015】その後、加圧機37における旋回軸38の
先端に装着した当接部39をグリップ部23に局部的に
当て作動軸40を移動させて、グリップ部23を、押圧
カ0.1〜10kgf/cm2で5〜20分間押圧す
る。加圧は局部的に行ない、そのポイントは矯正側に近
い位置で行なう。上記当接部39は成形体20に傷を付
けないようにするために、固定板41にゴム等の弾性
体、織物、不織布等の繊維材料からなるカバー材料42
を付着させたものであり、カバー材料42が成形体20
に直接接することになる。
【0016】押圧した後は、作動軸40を逆方向へ旋回
し、成形体20を取り出すと、同一水平面にあった取付
面22、22の位置をずらし、図4に示すような湾曲し
た面43に取付けできる成形体20に仕上げることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 ポリプロピレン樹脂100重量部にアルミニウムフレー
クMETAX Gタイプ(粒径60μm)(東洋アルミ
ニウム社製)0.5重量部、安定剤0.4重量部、顔料
0.04重量部、分散剤0.5重量部を添加し充分混合
し、2軸押出械で溶融混練してペレットを用意した。こ
のペレットを射出成形機のスクリューに投入して溶融
し、この溶融樹脂をキャビティ内へ射出した。射出樹脂
量はキャビティー容積の55%に調節された。
【0018】射出成形直後、キャビティ内の溶融樹脂が
固化する前にガスノズルから窒素ガスを溶融樹脂内へ送
り込み、成形を終了した。表面温度70〜80℃の成形
体の、一方の取付面を支持部材の傾斜面(角度30°)
に、他方の取付面を支持台に設けた突起部に挿入して、
成形体を移動しないように位置固定した後、当接部をグ
リップ部に局部的に当てるとともに作動軸を移動させる
ことにより、グリップ部を、加圧力0.5kgf/cm
2、約10分間押圧して矯正した。得られた成形体は、
一対の取付面の位置が変化し、ほぽ中央領域にガスの通
路を形成する中空体であり、優れた光輝感と重量感が出
現した。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願請求項1記載の発明で
は、樹脂組成物を金型内のキャビティに射出した後、ガ
スを注入して、成形体を成形し、金型から脱型して表面
温度50〜80℃に維持した成形体を一対の取付面でセ
ットし、グリップ部を局部的に押圧して形状を矯正する
ものであり、熱をもった成形体を一対の取付面でセット
し、グリップ部を局部的に押圧して形状の矯正を行なっ
て安価な成形体を作製することができる効果がある。
【0020】本願請求項2記載の発明は、成形体の一方
の取付面を支持部材の傾斜面に設置し、他方の取付面を
支持台に設けた突起部に挿入して位置固定することがで
きるために、正確に成形体のグリップ部を局部的に押圧
して形状の矯正を行なうことができる効果がある。
【0021】本願請求項3記載の発明は、金型から脱型
して表面温度60〜80℃に維持した中空状の成形体を
一対の取付面でセットし、グリップ部を局部的に押圧し
て形状を矯正する方法であり、グリップ部を局部的に押
圧して形状の矯正を行なって安価な成形体を作製するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空状樹脂成形体の成形装置の断
面図である。
【図2】本発明に係るパ光輝性表面を備えた中空状樹脂
成形体の断面面である。
【図3】本発明に係る方法で成形体を矯正していること
を示す図である。
【図4】本発明の製造方法によって矯正された成形体の
使用状態を示す図である。
【符号の説明】
2 射出成形機 4 スプルー 7 ランナー 9 固定型 10 ゲート 12 移動型 13 キャビティ 15 ガスノズル 17 射出した溶融樹脂 18 ガス通路 20 浴槽用樹脂製グリップ 20 中空部 22 取付面 23 グリップ部 30 矯正治具 31 支持台 32 支持部材 33 傾斜面 35突起部 37 加圧機 38 旋回軸 39 当接部
フロントページの続き Fターム(参考) 2D032 AA07 AB02 4F206 AA11 AB12 AB27 AF16 AG07 AH81 JA05 JN27 JQ81 JW26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の取付面とアーチ状のグリップ部を
    もった中空状の浴槽用樹脂製グリップを射出成形により
    製造する方法において、樹脂組成物を金型内のキャビテ
    ィに射出した後、ガスを注入して、成形体を成形し、金
    型から脱型して表面温度60〜80℃に維持した成形体
    を一対の取付面でセットし、グリップ部を局部的に押圧
    して形状を矯正することを特徴とする浴槽用樹脂製グリ
    ップの製造方法。
  2. 【請求項2】 成形体の一方の取付面を支持部材の傾斜
    面に設置し、他方の取付面を支持台に設けた突起部に挿
    入して位置固定する請求項1記載の浴槽用樹脂製グリッ
    プの製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の取付面とアーチ状のグリップ部を
    もった中空状の浴槽用樹脂製グリップを変形して矯正す
    る方法において、金型から脱型して表面温度60〜80
    ℃に維持した中空状の成形体を一対の取付面でセット
    し、グリップ部を局部的に押圧して形状を矯正すること
    を特徴とする浴槽用樹脂製グリップの矯正方法。
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