JP2003334602A - スリーブベアリングおよびスラストリング組立体を用いた装置 - Google Patents
スリーブベアリングおよびスラストリング組立体を用いた装置Info
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- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/021—Shaft support structures, e.g. partition walls, bearing eyes, casing walls or covers with bearings
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ギヤが係合モードでその支持シャフトに対し
て固定され、ベアリングが静止状態にあるときに発生す
る摩耗の進行を防止する。 【解決手段】 シャフト１８上にギヤ２４，２６を回転
自在に取付け、かつその上へ軸方向に固定する装置は、
ギヤ２４，２６のギヤ穴に固定されるブッシュを備え
る。スリーブ３６が、シャフト１８上で受容され、かつ
そのシャフト１８に対して固定される。そのスリーブ３
６は、ブッシュにより囲まれ、かつブッシュ内で回転で
きるように軸支される。スラストリングがシャフト１８
に対して固定され、かつギヤ２４，２６の片側でシャフ
ト１８から半径方向に突出する。ギヤ２４，２６の片側
にあるリテーナが円形流路を形成し、その流路内で環状
スラストリングが軸方向に拘束される。
て固定され、ベアリングが静止状態にあるときに発生す
る摩耗の進行を防止する。 【解決手段】 シャフト１８上にギヤ２４，２６を回転
自在に取付け、かつその上へ軸方向に固定する装置は、
ギヤ２４，２６のギヤ穴に固定されるブッシュを備え
る。スリーブ３６が、シャフト１８上で受容され、かつ
そのシャフト１８に対して固定される。そのスリーブ３
６は、ブッシュにより囲まれ、かつブッシュ内で回転で
きるように軸支される。スラストリングがシャフト１８
に対して固定され、かつギヤ２４，２６の片側でシャフ
ト１８から半径方向に突出する。ギヤ２４，２６の片側
にあるリテーナが円形流路を形成し、その流路内で環状
スラストリングが軸方向に拘束される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリーブベアリン
グおよびスラストリング組立体を用いた装置、特に、圧
延機の駆動列に使用される重負荷用ギヤボックスにおい
て、そのボックス内でギヤに対応する支持シャフトから
交互に係脱するクラッチに採用されるスリーブベアリン
グ、および、ギヤをシャフト上に取付けるスラストリン
グ組立体を用いた装置に関するものである。
グおよびスラストリング組立体を用いた装置、特に、圧
延機の駆動列に使用される重負荷用ギヤボックスにおい
て、そのボックス内でギヤに対応する支持シャフトから
交互に係脱するクラッチに採用されるスリーブベアリン
グ、および、ギヤをシャフト上に取付けるスラストリン
グ組立体を用いた装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、圧延機の駆動列に使用される重
負荷用ギヤボックスにおいて、ギヤは、離脱するとその
支持シャフトに対して回転が自由になり、すなわち「フ
リーホイール」となる。しかしながら、ギヤは、係合モ
ードではその支持シャフトに対して固定され、他のギヤ
へ駆動力を伝達するか、あるいは他のギヤから受容する
駆動力によって付随的な軸方向負荷を受ける。
負荷用ギヤボックスにおいて、ギヤは、離脱するとその
支持シャフトに対して回転が自由になり、すなわち「フ
リーホイール」となる。しかしながら、ギヤは、係合モ
ードではその支持シャフトに対して固定され、他のギヤ
へ駆動力を伝達するか、あるいは他のギヤから受容する
駆動力によって付随的な軸方向負荷を受ける。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来から、ギヤをその
対応する支持シャフトに取付ける装置として、ローラス
ラストベアリングが採用されてきた。ローラスラストベ
アリングは、ギヤが離脱して自由に回転しているとき
に、ギヤを支持するのに最適である。しかしながら、ギ
ヤが係合モードでその支持シャフトに対して固定され、
ベアリングが静止状態にあるとき、ベアリングのローラ
エレンメントとレースは、互いに摩擦接触する領域にお
いて、ギヤ上の軸方向負荷によって局部的な摩耗が進行
してしまう。しかもこの摩耗は、通常よりも加速して進
行するものである。この局部的な摩耗の発生は、最終的
に受容可能な許容差を超える隙間を発生させてしまうの
で、振動が発生し、装置を一時的に停止しなければなら
ない事態に至ることになる。さらに、時期尚早に摩耗し
たベアリングの交換も必要となる。
対応する支持シャフトに取付ける装置として、ローラス
ラストベアリングが採用されてきた。ローラスラストベ
アリングは、ギヤが離脱して自由に回転しているとき
に、ギヤを支持するのに最適である。しかしながら、ギ
ヤが係合モードでその支持シャフトに対して固定され、
ベアリングが静止状態にあるとき、ベアリングのローラ
エレンメントとレースは、互いに摩擦接触する領域にお
いて、ギヤ上の軸方向負荷によって局部的な摩耗が進行
してしまう。しかもこの摩耗は、通常よりも加速して進
行するものである。この局部的な摩耗の発生は、最終的
に受容可能な許容差を超える隙間を発生させてしまうの
で、振動が発生し、装置を一時的に停止しなければなら
ない事態に至ることになる。さらに、時期尚早に摩耗し
たベアリングの交換も必要となる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では、従来のロー
ラスラストベアリングがスリーブベアリングとスラスト
リング組立体との組合せに置き換えられる。スリーブベ
アリングは、係合作動モードと離脱作動モードの両方に
おいて、ギヤを半径方向に支持する。スラストリング組
立体は、ギヤがその支持シャフトに対して固定されると
きに、静止した状態で軸方向負荷を吸収する。
ラスラストベアリングがスリーブベアリングとスラスト
リング組立体との組合せに置き換えられる。スリーブベ
アリングは、係合作動モードと離脱作動モードの両方に
おいて、ギヤを半径方向に支持する。スラストリング組
立体は、ギヤがその支持シャフトに対して固定されると
きに、静止した状態で軸方向負荷を吸収する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の特徴および利点につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。
て、添付図面を参照して詳細に説明する。
【０００６】先ず、図１、図２および図３を参照する
と、圧延機ギヤボックスが符号１０で示される。このギ
ヤボックス１０は、ベースセクション１２とカバー１６
を有するハウジングを備える。シャフト１８は、ベアリ
ング２０と２２との間でハウジング内に取付けられて、
軸「Ａ」の回りに回転する。シャフト１８の一端部は、
ハウジングから突出して、圧延機駆動部（図示されな
い）へ接続される。
と、圧延機ギヤボックスが符号１０で示される。このギ
ヤボックス１０は、ベースセクション１２とカバー１６
を有するハウジングを備える。シャフト１８は、ベアリ
ング２０と２２との間でハウジング内に取付けられて、
軸「Ａ」の回りに回転する。シャフト１８の一端部は、
ハウジングから突出して、圧延機駆動部（図示されな
い）へ接続される。
【０００７】ギヤ２４，２６は、径が拡大しているシャ
フト環状部材２８の両側にあるシャフト上で担持され
る。それらのギヤ２４，２６は、異なる径と歯数を有す
るので、ギヤボックス１０内の他の相手ギヤ（図示され
ない）と噛み合って、異なる駆動比に対応できる。
フト環状部材２８の両側にあるシャフト上で担持され
る。それらのギヤ２４，２６は、異なる径と歯数を有す
るので、ギヤボックス１０内の他の相手ギヤ（図示され
ない）と噛み合って、異なる駆動比に対応できる。
【０００８】ギヤ２４，２６それぞれには、シャフト環
状部材２８上の外部スプライン３４と回転自在に整合で
きる歯３２を有するクラッチ環状部材３０が設けられ
る。３７として示される内部スプラインが付けられるス
リーブ３６が、シャフト環状部材２８上に取付けられ
る。スリーブ３６は、図１および図２の上方部分および
図３（Ａ）に示される中立位置、および内部スプライン
３７がギヤ２４，２６上のクラッチ環状部材３０の一方
または他方の歯３２と係合する係合位置との間で軸方向
に移行自在である。図２の下方部分および図３（Ｂ）
は、係合位置まで移行したスリーブ３６を示す。
状部材２８上の外部スプライン３４と回転自在に整合で
きる歯３２を有するクラッチ環状部材３０が設けられ
る。３７として示される内部スプラインが付けられるス
リーブ３６が、シャフト環状部材２８上に取付けられ
る。スリーブ３６は、図１および図２の上方部分および
図３（Ａ）に示される中立位置、および内部スプライン
３７がギヤ２４，２６上のクラッチ環状部材３０の一方
または他方の歯３２と係合する係合位置との間で軸方向
に移行自在である。図２の下方部分および図３（Ｂ）
は、係合位置まで移行したスリーブ３６を示す。
【０００９】かくして、クラッチスリーブが中立位置に
あるとき、両方のギヤ２４および２６はシャフト１８か
ら離脱し、そのために自由回転モードになる。スリーブ
３６が移行して一方のギヤのクラッチ歯３２と係合する
と、そのギヤがシャフトと係合するので、他方のギヤは
自由回転モードのままにされる。
あるとき、両方のギヤ２４および２６はシャフト１８か
ら離脱し、そのために自由回転モードになる。スリーブ
３６が移行して一方のギヤのクラッチ歯３２と係合する
と、そのギヤがシャフトと係合するので、他方のギヤは
自由回転モードのままにされる。
【００１０】ギヤ２４，２６は、スリーブベアリングと
スラストリング組立体との左右対称の組合せで、シャフ
ト１８上に取付けられる。かくして、ここではギヤ２６
の取付けを参照して説明する。同一の説明が他のギヤ２
４へ適用されることは、当業者にとって明らかであろ
う。
スラストリング組立体との左右対称の組合せで、シャフ
ト１８上に取付けられる。かくして、ここではギヤ２６
の取付けを参照して説明する。同一の説明が他のギヤ２
４へ適用されることは、当業者にとって明らかであろ
う。
【００１１】図２に最も良く示されるように、ギヤ２６
はシャフト１８上に取付けられ、かつ４０で一般的に示
されるスリーブベアリングの手段により、シャフト１８
に対して回転できるように軸支される。ギヤ２６は、４
２で一般的に示されるスラストリング組立体の手段によ
り、シャフト１８に対して軸方向にも固定される。
はシャフト１８上に取付けられ、かつ４０で一般的に示
されるスリーブベアリングの手段により、シャフト１８
に対して回転できるように軸支される。ギヤ２６は、４
２で一般的に示されるスラストリング組立体の手段によ
り、シャフト１８に対して軸方向にも固定される。
【００１２】スリーブベアリング４０は、シャフト１８
上に設置されるスリーブ４４を備えている。そのスリー
ブ４４には、対のベアリング面４４ａ，４４ｂが設けら
れ、それらの面は、中央溝４４ｃにより分離され、かつ
ギヤ２６の段付き穴に収納されているブッシュ４６ａ，
４６ｂ内側で回転できるように軸支されている。
上に設置されるスリーブ４４を備えている。そのスリー
ブ４４には、対のベアリング面４４ａ，４４ｂが設けら
れ、それらの面は、中央溝４４ｃにより分離され、かつ
ギヤ２６の段付き穴に収納されているブッシュ４６ａ，
４６ｂ内側で回転できるように軸支されている。
【００１３】好ましくは、図８に示されるように、ブッ
シュ４６ａ，４６ｂの内部は、４５として示される円周
方向に離間する間隔で、丸い突出部を設ける。ギヤが自
由回転モードであるとき、この丸い突出部があるブッシ
ュ構成は、増加した潤滑剤圧力によって角度を付けた離
間されるゾーンを形成し、そのゾーンはベアリングの安
定性に寄与する。
シュ４６ａ，４６ｂの内部は、４５として示される円周
方向に離間する間隔で、丸い突出部を設ける。ギヤが自
由回転モードであるとき、この丸い突出部があるブッシ
ュ構成は、増加した潤滑剤圧力によって角度を付けた離
間されるゾーンを形成し、そのゾーンはベアリングの安
定性に寄与する。
【００１４】スリーブ４４の一方の端部は、シャフト１
８上の肩部４８へ当接し、またスラストリング５０が、
シャフト１８上にネジ込まれるナット５２により、スリ
ーブ４４の他方の端部へ当接される。
８上の肩部４８へ当接し、またスラストリング５０が、
シャフト１８上にネジ込まれるナット５２により、スリ
ーブ４４の他方の端部へ当接される。
【００１５】スラストリング組立体４２は、スラストリ
ング５０と、ネジ５６によりギヤ２６の側面へ固定され
る環状部材５４とを備える。スラストリング５０は、環
状ベアリングプレート５８ａと５８ｂの間に挟持され、
それらのプレート５８ａ，５８ｂそれぞれは、ギヤ２６
の外側寄りの側面および環状部材５４の内側寄りの面へ
ネジ６０により固定される。スラストリング５０の両側
の面は、第１の環状ベアリング面を形成し、またプレー
ト５８ａ，５８ｂの対面する面は、第２の環状ベアリン
グ面を形成する。
ング５０と、ネジ５６によりギヤ２６の側面へ固定され
る環状部材５４とを備える。スラストリング５０は、環
状ベアリングプレート５８ａと５８ｂの間に挟持され、
それらのプレート５８ａ，５８ｂそれぞれは、ギヤ２６
の外側寄りの側面および環状部材５４の内側寄りの面へ
ネジ６０により固定される。スラストリング５０の両側
の面は、第１の環状ベアリング面を形成し、またプレー
ト５８ａ，５８ｂの対面する面は、第２の環状ベアリン
グ面を形成する。
【００１６】液体潤滑剤は、シャフト１８を通して中心
に延びる流路６２を経て導入される。シャフト１８内の
分岐流路６４およびスリーブ４４内の半径方向内腔６６
は、潤滑剤を溝４４ｃへ送出する。潤滑剤は、溝４４ｃ
から出て、スリーブベアリング面４４ａ，４４ｂとブッ
シュ４６ａ，４６ｂとの間の界面を潤滑し、ついで、シ
ャフト肩部４８へ向けた一方向、およびスラストリング
５０の片側にある円形流路６８中に向けた反対の方向に
流出する。
に延びる流路６２を経て導入される。シャフト１８内の
分岐流路６４およびスリーブ４４内の半径方向内腔６６
は、潤滑剤を溝４４ｃへ送出する。潤滑剤は、溝４４ｃ
から出て、スリーブベアリング面４４ａ，４４ｂとブッ
シュ４６ａ，４６ｂとの間の界面を潤滑し、ついで、シ
ャフト肩部４８へ向けた一方向、およびスラストリング
５０の片側にある円形流路６８中に向けた反対の方向に
流出する。
【００１７】シャフト１８における他の分岐流路７０
は、潤滑剤をスリーブ４４内の内部溝７２へ送出する。
溝７２は、スラストリング５０の内側の円形流路７４へ
通じている。そこから潤滑剤は、溝７６を経てスラスト
リング５０の反対側へ送出される。
は、潤滑剤をスリーブ４４内の内部溝７２へ送出する。
溝７２は、スラストリング５０の内側の円形流路７４へ
通じている。そこから潤滑剤は、溝７６を経てスラスト
リング５０の反対側へ送出される。
【００１８】スラストリング５０の反対側へ送出された
潤滑剤は、スラストリング５０の両側の面により形成さ
れる第１のベアリング面、およびプレート５８ａ，５８
ｂの対面する面により形成される第２のベアリング面と
の間の界面を潤滑するように作用する。
潤滑剤は、スラストリング５０の両側の面により形成さ
れる第１のベアリング面、およびプレート５８ａ，５８
ｂの対面する面により形成される第２のベアリング面と
の間の界面を潤滑するように作用する。
【００１９】環状ベアリングプレート５８ａ，５８ｂの
第２のベアリング面は、互いに左右対称である。図４お
よび図５をさらに参照すると、それぞれの第２のベアリ
ング面には、複数の円周方向に離間する傾斜部７８が形
成され、それらの傾斜部７８は、楔状ポケット８０をベ
アリング面間に形成するために、スラストリング５０の
隣接する第１のベアリング面と接触するように配置され
る。傾斜部７８のそれぞれは、一方の端部における窪み
８２から反対側の端部における平坦部分８４へ円周方向
に延びる。この配置により、自由回転モードにおいてス
ラストリング５０と環状プレート５８ａ，５８ｂとの間
で、図５の矢印により図形的に示される方向に相対的回
転が生じると、有利には摩擦摩耗を減少する高い潤滑剤
圧力によって角度を付けて離間するゾーンが生成される
ことになる。同様な状態が、ギヤが係合するときでも存
在する。というのは、その関連する第１と第２のベアリ
ング面は互いに回転自在に固定されるのであるが、液体
潤滑剤に関しては協働して回転し続けるからである。
第２のベアリング面は、互いに左右対称である。図４お
よび図５をさらに参照すると、それぞれの第２のベアリ
ング面には、複数の円周方向に離間する傾斜部７８が形
成され、それらの傾斜部７８は、楔状ポケット８０をベ
アリング面間に形成するために、スラストリング５０の
隣接する第１のベアリング面と接触するように配置され
る。傾斜部７８のそれぞれは、一方の端部における窪み
８２から反対側の端部における平坦部分８４へ円周方向
に延びる。この配置により、自由回転モードにおいてス
ラストリング５０と環状プレート５８ａ，５８ｂとの間
で、図５の矢印により図形的に示される方向に相対的回
転が生じると、有利には摩擦摩耗を減少する高い潤滑剤
圧力によって角度を付けて離間するゾーンが生成される
ことになる。同様な状態が、ギヤが係合するときでも存
在する。というのは、その関連する第１と第２のベアリ
ング面は互いに回転自在に固定されるのであるが、液体
潤滑剤に関しては協働して回転し続けるからである。
【００２０】左右対称の第２のベアリング面を有する２
つのベアリングプレート５８ａ，５８ｂを形成する代案
として、図６および図７に示されるように、変更された
プレート５８ｃを、スラストリング５０の両側に使用す
ることができる。ベアリングプレート５８ｃの第２のベ
アリング面には、互いに反対側に傾斜する傾斜部７
８’，７８”が形成され、それらの傾斜部７８’，７
８”は、楔状ポケット８０’，８０”をベアリング面間
に形成するために、スラストリング５０の隣接するベア
リング面と接触するように配置される。傾斜部７８’，
７８”は、平坦部分８４により円周方向に離間され、そ
の平坦部分から窪み８２へ向けて下へ傾斜する。傾斜部
７８’およびその関連するポケット８０’は、リング５
０の一方の側に高い潤滑剤圧力の角度を付けて離間する
ゾーンを生成するように設計され、また傾斜部７８”お
よびその関連するポケット８０”は、リング５０の反対
側に同一の効果を生じるように同様に設計される。
つのベアリングプレート５８ａ，５８ｂを形成する代案
として、図６および図７に示されるように、変更された
プレート５８ｃを、スラストリング５０の両側に使用す
ることができる。ベアリングプレート５８ｃの第２のベ
アリング面には、互いに反対側に傾斜する傾斜部７
８’，７８”が形成され、それらの傾斜部７８’，７
８”は、楔状ポケット８０’，８０”をベアリング面間
に形成するために、スラストリング５０の隣接するベア
リング面と接触するように配置される。傾斜部７８’，
７８”は、平坦部分８４により円周方向に離間され、そ
の平坦部分から窪み８２へ向けて下へ傾斜する。傾斜部
７８’およびその関連するポケット８０’は、リング５
０の一方の側に高い潤滑剤圧力の角度を付けて離間する
ゾーンを生成するように設計され、また傾斜部７８”お
よびその関連するポケット８０”は、リング５０の反対
側に同一の効果を生じるように同様に設計される。
【００２１】上述のことに鑑みて、スリーブベアリング
４０は、自由回転モードでギヤ２４，２６を回転自在に
支持するように有効に作動して、スラストリング組立体
４２は、摩擦摩耗を最小にするように効率的に潤滑され
ることが、当業者には明らかであろう。ギヤの一方また
は他方がシャフトへ回転自在に固定されると、そのスリ
ーブベアリング４０は静的な半径方向の支持を継続し、
また、軸方向負荷は全周にわたって作用するのでスラス
トリング組立体４２により吸収される。
４０は、自由回転モードでギヤ２４，２６を回転自在に
支持するように有効に作動して、スラストリング組立体
４２は、摩擦摩耗を最小にするように効率的に潤滑され
ることが、当業者には明らかであろう。ギヤの一方また
は他方がシャフトへ回転自在に固定されると、そのスリ
ーブベアリング４０は静的な半径方向の支持を継続し、
また、軸方向負荷は全周にわたって作用するのでスラス
トリング組立体４２により吸収される。
【００２２】ベアリング組立体内において熱が発生する
と回転速度が増加するということは、当業者にとっては
公知の事実であろう。しかしながら、回転速度が増加す
ると、半径方向流路６４，７０を通じてそれらの対応す
る潤滑箇所への潤滑剤流量が増加する。したがって、広
範囲の作動速度にわたって、許容可能なベアリング温度
をほぼ一定に維持することができるのである。
と回転速度が増加するということは、当業者にとっては
公知の事実であろう。しかしながら、回転速度が増加す
ると、半径方向流路６４，７０を通じてそれらの対応す
る潤滑箇所への潤滑剤流量が増加する。したがって、広
範囲の作動速度にわたって、許容可能なベアリング温度
をほぼ一定に維持することができるのである。
【図１】 圧延機に使用される型式の重負荷用ギヤボッ
クスを示した断面図である。
クスを示した断面図である。
【図２】 図１に示されるギヤボックスの一部分の拡大
図である。
図である。
【図３】 （Ａ）は図２中の線（Ａ）についての部分断
面図であり、（Ｂ）は図２中の線（Ｂ）についての部分
断面図である。
面図であり、（Ｂ）は図２中の線（Ｂ）についての部分
断面図である。
【図４】 ベアリングプレートの１つのベアリング面を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図５】 図４に示されるベアリングプレートの拡大し
た尺度での部分側面図である。
た尺度での部分側面図である。
【図６】 図４と同様な図であり、ベアリングプレート
の別の実施例を示すものである。
の別の実施例を示すものである。
【図７】 図５と同様な図であり、ベアリングプレート
の別の実施例を示すものである。
の別の実施例を示すものである。
【図８】 誇張した寸法を有する概略図であり、ブッシ
ュの丸い突出部がある内部構成を示す図である。
ュの丸い突出部がある内部構成を示す図である。
１０ ギヤボックス、１２ ベースセクション、１６
カバー、１８ シャフト、２０，２２ ベアリング、２
４，２６ ギヤ、２８ シャフト環状部材、３０ クラ
ッチ環状部材、３２ 歯、３４ 外部スプライン、３６
スリーブ、３７ 内部スプライン、４０ スリーブベ
アリング、４２ スラストリング組立体、４４ スリー
ブ、４４ａ，４４ｂ スリーブベアリング面、４４ｃ
中央溝、４５ 円周方向に離間する間隔、４６ａ，４６
ｂ ブッシュ、４８ 肩部、５０スラストリング、５２
ナット、５４ 環状部材、５６，６０ ネジ、５８
ａ，５８ｂ 環状ベアリングプレート、５８ｃ 別の環
状ベアリングプレート、６２ 流路、６４ 分岐流路、
６６ 半径方向内腔、６８，７４ 円形流路、７０分岐
流路、７２，７６ 内部溝、７８，７８’，７８” 傾
斜部、８０，８０’，８０” 楔状ポケット、８２ 窪
み、８４ 平坦部分。
カバー、１８ シャフト、２０，２２ ベアリング、２
４，２６ ギヤ、２８ シャフト環状部材、３０ クラ
ッチ環状部材、３２ 歯、３４ 外部スプライン、３６
スリーブ、３７ 内部スプライン、４０ スリーブベ
アリング、４２ スラストリング組立体、４４ スリー
ブ、４４ａ，４４ｂ スリーブベアリング面、４４ｃ
中央溝、４５ 円周方向に離間する間隔、４６ａ，４６
ｂ ブッシュ、４８ 肩部、５０スラストリング、５２
ナット、５４ 環状部材、５６，６０ ネジ、５８
ａ，５８ｂ 環状ベアリングプレート、５８ｃ 別の環
状ベアリングプレート、６２ 流路、６４ 分岐流路、
６６ 半径方向内腔、６８，７４ 円形流路、７０分岐
流路、７２，７６ 内部溝、７８，７８’，７８” 傾
斜部、８０，８０’，８０” 楔状ポケット、８２ 窪
み、８４ 平坦部分。
Claims (13)
- 【請求項１】 シャフト上にギヤを回転自在に取付け、
かつ軸方向に固定するスリーブベアリングおよびスラス
トリング組立体を用いた装置であって、 前記ギヤのギヤ穴に固定されるブッシュと、 前記シャフト上に設置され、かつ前記シャフトに対して
固定されるスリーブであって、前記ブッシュにより囲ま
れ、かつ前記ブッシュ内で回転できるように軸支される
スリーブと、 前記ギヤの片側に配されるとともに前記シャフトに対し
て固定され、かつ前記シャフトから半径方向に突出する
環状スラストリングと、 前記ギヤの片側に設けられ、前記環状スラストリングと
ともに軸方向に閉じ込められる円形流路を形成するスラ
ストリング組立体と、 から構成されるスリーブベアリングおよびスラストリン
グ組立体を用いた装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 液体潤滑剤を前記スリーブと前記ブッシュとの間に導入
し、ついで前記スラストリング組立体により形成される
円形流路中に送入する手段をさらに備えること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載のスリーブベア
リングおよびスラストリング組立体を用いた装置であっ
て、 前記スラストリング組立体は、前記スラストリングの互
いに反対側にある面に接触するように形成かつ配置さ
れ、対面して軸方向に離間する環状プレートを備え、 前記環状プレートの一方は、前記ギヤの片側へ固定さ
れ、また前記環状プレートの他方は、前記ギヤの片側へ
固定される円形環状部材上に担持されること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項４】 請求項１に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記スラストリングは、前記スラストリング組立体に設
置される第２の環状ベアリング面間に、軸方向に閉じ込
められて対面する第１の環状ベアリング面を有するこ
と、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項５】 請求項４に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 液体潤滑剤を前記第１と第２のベアリング面間に導入す
る手段を備えること、を特徴とするスリーブベアリング
およびスラストリング組立体を用いた装置。 - 【請求項６】 請求項５に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記第１と第２のベアリング面は、前記第１と第２のベ
アリング面間に導入された液体潤滑剤を、複数の角度を
付けて離間される高圧のゾーン中に分布させることによ
り、前記スラストリングとスラストリング組立体との間
の相対的回転に応答するように形成および配置されるこ
と、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項７】 請求項５に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記第１と第２のベアリング面は、環状であり、かつ対
面して配置され、またそれぞれの対をなすベアリング面
の一方の面には、複数の円周方向に離間する傾斜部が形
成され、 それらの傾斜部は、円周方向に離間する楔状ポケットを
ベアリング面間に形成する際に、他方のベアリング面と
接触するように配置されること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項８】 請求項７に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記傾斜部のそれぞれは、一方の端部における窪みから
反対側の端部における平坦部分へ円周方向に延び、 また連続する傾斜部は、隣接して配設される窪みと平坦
部分により互いに離間されること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項９】 請求項７に記載のスリーブベアリングお
よびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記傾斜部のそれぞれは、一方の端部における平坦部分
から反対側の端部における窪みまで円周方向に延びるこ
と、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項１０】 請求項９に記載のスリーブベアリング
およびスラストリング組立体を用いた装置であって、 連続する傾斜部は、互いに反対方向に傾斜し、 それぞれの傾斜部は、平坦部分から窪みへ下方に延びる
こと、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項１１】 請求項１に記載のスリーブベアリング
およびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記ブッシュの内部には、円周方向に離間する丸い突出
部が内部的に形成されること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。 - 【請求項１２】 請求項１に記載のスリーブベアリング
およびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記スリーブは、円形溝により２つの軸方向に離間する
セクションに分割される外部ジャーナル面と、 前記ジャーナル面の軸方向に離間するセクション間の界
面および前記ブッシュの内部へ潤滑剤を分布させるため
に、前記シャフトを通して前記溝中に送出する導液手段
と、 を有することを特徴とするスリーブベアリングおよびス
ラストリング組立体を用いた装置。 - 【請求項１３】 請求項１２に記載のスリーブベアリン
グおよびスラストリング組立体を用いた装置であって、 前記導液手段は、潤滑剤を前記界面の１つから前記円形
流路へ送出するように付加的に機能すること、 を特徴とするスリーブベアリングおよびスラストリング
組立体を用いた装置。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US37195902P | 2002-04-11 | 2002-04-11 | |
| US60/371,959 | 2002-04-11 | ||
| US10/390,430 US6929402B1 (en) | 2002-04-11 | 2003-03-17 | Journal bearing and thrust pad assembly |
| US10/390,430 | 2003-03-17 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003334602A true JP2003334602A (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=29254463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003105165A Pending JP2003334602A (ja) | 2002-04-11 | 2003-04-09 | スリーブベアリングおよびスラストリング組立体を用いた装置 |
Country Status (13)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6929402B1 (ja) |
| EP (1) | EP1353082B1 (ja) |
| JP (1) | JP2003334602A (ja) |
| KR (1) | KR20030081126A (ja) |
| CN (1) | CN1263962C (ja) |
| AT (1) | ATE313730T1 (ja) |
| BR (1) | BR0300952B1 (ja) |
| CA (1) | CA2423627C (ja) |
| DE (1) | DE60302823T2 (ja) |
| ES (1) | ES2252572T3 (ja) |
| MX (1) | MXPA03003231A (ja) |
| RU (1) | RU2241150C1 (ja) |
| TW (1) | TWI225132B (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019106901A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | 大豊工業株式会社 | スラストワッシャ |
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| DE102004008552B3 (de) * | 2004-02-19 | 2005-07-14 | Demag Cranes & Components Gmbh | Laufradblock |
| DE102007019642B4 (de) * | 2007-04-26 | 2014-09-04 | Minebea Co., Ltd. | Fluiddynamisches Lagersystem |
| CN102124235B (zh) * | 2008-05-20 | 2015-09-23 | 马勒金属制品有限公司 | 法兰轴承和法兰 |
| DE202009013211U1 (de) * | 2009-09-02 | 2011-01-13 | Becker Marine Systems Gmbh & Co. Kg | Oberes Rudertraglager |
| AT509624B1 (de) * | 2010-04-14 | 2012-04-15 | Miba Gleitlager Gmbh | Windkraftanlage |
| DE102011114413A1 (de) * | 2011-09-26 | 2013-03-28 | Esk Ceramics Gmbh & Co. Kg | Hydrodynamisches Axiallager |
| JP5978947B2 (ja) * | 2012-11-21 | 2016-08-24 | 株式会社Ihi | 過給機 |
| AT513507B1 (de) | 2013-01-30 | 2014-05-15 | Miba Gleitlager Gmbh | Gleitlagerpaket |
| AT513743B1 (de) | 2013-01-30 | 2014-07-15 | Miba Gleitlager Gmbh | Windkraftanlagengetriebe |
| AT513516B1 (de) | 2013-01-30 | 2014-05-15 | Miba Gleitlager Gmbh | Windkraftanlagengetriebe |
| JP6322889B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2018-05-16 | オイレス工業株式会社 | 合成樹脂製の滑り軸受 |
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| CN104196988A (zh) * | 2014-08-06 | 2014-12-10 | 吴小杰 | 夹层风冷箱体锌基合金轴承支承之摆线减速箱 |
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| CN106870576A (zh) * | 2017-04-19 | 2017-06-20 | 如皋市非标轴承有限公司 | 一种新型垃圾斗用轴承 |
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| US11111958B1 (en) * | 2020-03-03 | 2021-09-07 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Hydrodynamic bearing |
| RU200750U1 (ru) * | 2020-06-15 | 2020-11-11 | Сергей Викторович Яблочко | Комбинированный подшипниковый узел насоса |
| RU200751U1 (ru) * | 2020-06-15 | 2020-11-11 | Сергей Викторович Яблочко | Комбинированный подшипниковый узел насоса |
| RU200749U1 (ru) * | 2020-06-15 | 2020-11-11 | Сергей Викторович Яблочко | Комбинированный подшипниковый узел насоса |
| RU200748U1 (ru) * | 2020-06-15 | 2020-11-11 | Сергей Викторович Яблочко | Комбинированный подшипниковый узел насоса |
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2003
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- 2003-03-27 CA CA002423627A patent/CA2423627C/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-04-04 DE DE60302823T patent/DE60302823T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-04-04 EP EP03007742A patent/EP1353082B1/en not_active Expired - Lifetime
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- 2003-04-10 BR BRPI0300952-1A patent/BR0300952B1/pt not_active IP Right Cessation
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- 2003-04-11 CN CNB031104088A patent/CN1263962C/zh not_active Expired - Lifetime
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