JP3375467B2 - シンクロ機構の冷却装置 - Google Patents

シンクロ機構の冷却装置

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JP3375467B2 JP24916295A JP24916295A JP3375467B2 JP 3375467 B2 JP3375467 B2 JP 3375467B2 JP 24916295 A JP24916295 A JP 24916295A JP 24916295 A JP24916295 A JP 24916295A JP 3375467 B2 JP3375467 B2 JP 3375467B2
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田 計 巳 吉
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インプットシャフ
ト(又はメインドライブシャフトと言う)のリヤ側に設
けられ、ハブ、シンクロリング、フロント側シンクロコ
ーン、リヤ側シンクロコーンを有するシンクロ機構の冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスミッション内にオイルポンプを
内装しトランスミッション内のベアリングやシンクロ装
置を潤滑・冷却する強制潤滑式トランスミッションは知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、 図面3で示す従来のトランスミッションの同期装
置(シンクロ機構)では、フロント側のシンクロコーン
9に比較して、リヤ側のシンクロコーン10の冷却性が
悪い。シンクロコーン9の冷却については、強制潤滑油
がパイロットベアリング4を通過し、ハブ8の側面を流
れて、シンクロコーン9を冷却するのに対して、シンク
ロコーン10ではニードルベアリング7を潤滑した油が
流れ込んで冷却するのみであり、冷却に用いられる潤滑
油の流量の絶対量がシンクロコーン10側では少ないか
らである。
【0004】その他の従来技術として、実開平5−10
56号公報、実開平6−49850号公報、特開平6−
213307号公報で示す様な技術があるが、潤滑油を
跳ね掛けるだけであるため、十分な冷却を行うことが出
来ない。
【0005】そして、シンクロコーン10では十分な冷
却が為されないため、シンクロリング、コーン摩擦面の
冷却が不十分であり、所謂「シンクロ焼け」やシンクロ
リングの異常摩耗等を惹起する恐れが存在する。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたもので、フロント側のシンクロコーンのみ
ならず、リヤ側のシンクロコーンも十分に冷却すること
が出来る様なシンクロ機構の冷却装置の提供を目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシンクロ機構の
冷却装置は、インプットシャフトのリヤ側に設けられ、
一端がパイロットベアリングに軸支されているメインシ
ャフトにはスプラインによってハブが係合され、そのハ
ブの一側には前記インプットシャフトの端部に形成され
た第1のギヤ、他側には第2のギヤが設けられており、
その第1のギヤには第1のシンクロコーンが、第2のギ
ヤには第2のシンクロコーンがそれぞれ固着され、そし
て第1のシンクロコーンには第1のシンクロリングが、
第2のシンクロコーンには第2のシンクロリングがそれ
ぞれテーパで係合するように構成されており、前記イン
プットシャフトのオイル通路を経由したオイルは、パイ
ロットベアリングを潤滑して第1のシンクロコーンと第
1のシンクロリングとに流れ、また第2のギヤを支持す
るニードルベアリングを介して第2のシンクロコーンと
第2のシンクロリングとに流れてそれぞれ該部を冷却し
ているシンクロ機構の冷却装置において、前記ハブの側
面ディスク部に複数のオイル孔を周方向に等間隔に、か
つオイル入口側から出口側に半径方向外方に向けて設
け、そのオイル孔の入口側の半径方向外方に突起を円周
状に設けている。
【0008】この様に本発明においては、フロント側の
ハブ側面からリヤ側のハブ側面に貫通する油孔がハブに
形成されているため、パイロットベアリングを潤滑する
潤滑油は該油孔を介してリヤ側のハブ側面を介してリヤ
側のシンクロコーンに供給される。そして、冷却に十分
な流量の潤滑油がリヤ側のシンクロコーンに供給される
結果、シンクロリング、コーン摩擦面の冷却が十分に行
われ、所謂「シンクロ焼け」やシンクロリングの異常摩
耗等を防止することが出来る。
【0009】本発明では、フロント側のハブ側面には、
前記油孔よりも半径方向外方の位置に突起が形成されて
いるので、該突起がフロント側のシンクロコーンへ向か
う潤滑油をせき止め、せき止められた潤滑油が油孔を介
してリヤ側のシンクロコーンに供給され、リヤ側のシン
クロコーンの冷却性能が改善される。
【0010】ここで該突起は、フロント側のハブ側面の
全周に亘って連続的に形成されていても良いし、或い
は、前記油孔の近傍部にのみ形成されていても良い。な
お、油孔近傍部にのみ形成する場合は、全周に亘って突
起を形成する場合よりも、突起を形成しない部分の分だ
け軽量化される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0012】図1は本発明にかかるシンクロ機構の冷却
装置の実施の形態の例を示すトランスミッションのイン
プットシャフトを構成するメインドライブシャフト側
(フロント側)の側断面図であり、本願の要件の理解を
容易にするため、従来の技術と同じ部材については同じ
符合を付して、先ず従来の技術に関する部分を説明す
る。
【0013】トランスミッションケース1にはメインド
ライブシャフト(又はインプットシャフトと言う)2が
ローラベアリング3により支持されている。そして、他
端が図示しないベアリングで支持されたメインシャフト
5の一端5aはパイロットベアリング4により軸支され
ている。
【0014】また、メインシャフト5の端部にはスプラ
イン8aによりハブ8が係合され、そのハブ8の両側に
は、メインドライブシャフトの端部に形成された第1の
ギヤ2a(図の左側)と第2のギヤ6とが設けられ、第
1のギヤには第1のシンクロコーン9(図の左側)が固
着され、第2のギヤ6には第2のシンクロコーン10が
固着されている。そして、第1のシンクロコーン9には
第1のシンクロリング11がテーパで係合し、第2のシ
ンクロコーン10には第2のシンクロリング12がテー
パで係合するよう構成されている。
【0015】また、第1のギヤ2aは図示しないカウン
タシャフトに設けられたギヤ20と噛み合い、第2のギ
ヤ6はギヤ21と噛み合うよう構成されている。
【0016】そして、スリーブ15を図示しないフォー
クで図の左右に移動させて、シンクロリングを介してス
リーブ15とシンクロコーン9又は10とを同期させて
係合するようにしている。
【0017】従来の技術は上記の通り構成され、図示し
ないオイルポンプからベアリングキャップ1´のオイル
通路1a及びメインドライブシャフト2のオイル通路2
bを介して、図の矢印Aで示す通り第1のシンクロコー
ン9と第1のシンクロリング11に給油し、矢印Cで示
す通りニードルベアリング7を介して第2のシンクロコ
ーン10と第2のシクロリング12とを冷却及び潤滑し
ている。
【0018】以下、本願の実施の形態について説明す
る。ハブ8の側面のディスク部には複数のオイル孔13
が周方向に等間隔で設けられ、オイルの入り口側(図の
左側)から出口側に向けて半径方向外方に向くよう明け
られている。またそのオイル孔13の入り口側の半径方
向外方には円周状の突起14が設けられている。
【0019】以下、作用について説明する。
【0020】図示しないオイルポンプからオイル通路1
a及び2bを経由してパイロットベアリング4を潤滑し
た十分な量のオイルの一部分はハブ8の側面の円周状の
突起14に塞き止められオイル孔13の入り口側(図の
左側)から矢印Bのように流れ、第2のシンクロコーン
10と第2のシンクロリング12とを潤滑・冷却するの
で、第1及び第2のシンクロコーン9、10およびシン
クロリング11、12は同様に潤滑・冷却され、シンク
ロコーン焼けが発生することはない。
【0021】図2は、ハブ8の突起14aを複数のオイ
ル孔13(図示の例は3個)の半径方向外方の一部分だ
けに形成したもので、作用効果については同様である
が、ハブの重量が軽減される利点がある。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。 (1) 潤滑油がハブの両側のシンクロコーン及びシク
ロリングに同様に供給される。 (2) したがって、シンクロ焼け、リングの異常摩耗
が防止でき、耐久性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すトランスミッ
ション前部の側断面図。
【図2】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図3】従来技術の例を示すトランスミッション前部の
側断面図。
【符号の説明】
1・・・トランスミッションケース 1´・・・ベアリングキャップ 2・・・メインドライブシャフト 3・・・ローラベアリング 4・・・パイロットベアリング 5・・・メインシャフト 6・・・第2のギヤ 8・・・ハブ 9・・・第1のシンクロコーン 10・・・第2のシンクロコーン 11・・・第1のシンクロリング 12・・・第2のシンクロリング 13・・・オイル孔 14、14a・・・突起 15・・・スリーブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インプットシャフト(2)のリヤ側に設
    けられ、一端(5a)がパイロットベアリング(4)に
    軸支されているメインシャフト(5)にはスプライン
    (8a)によってハブ(8)が係合され、そのハブ
    (8)の一側には前記インプットシャフトの端部に形成
    された第1のギヤ(2a)、他側には第2のギヤ(6)
    が設けられており、その第1のギヤ(2a)には第1の
    シンクロコーン(9)が、第2のギヤ(6)には第2の
    シンクロコーン(10)がそれぞれ固着され、そして第
    1のシンクロコーン(6)には第1のシンクロリング
    (11)が、第2のシンクロコーン(10)には第2の
    シンクロリング(12)がそれぞれテーパで係合するよ
    うに構成されており、前記インプットシャフト(2)の
    オイル通路(2b)を経由したオイルは、パイロットベ
    アリング(4)を潤滑して第1のシンクロコーン(9)
    と第1のシンクロリング(11)とに流れ、また第2の
    ギヤ(6)を支持するニードルベアリング(7)を介し
    て第2のシンクロコーン(10)と第2のシンクロリン
    グ(12)とに流れてそれぞれ該部を冷却しているシン
    クロ機構の冷却装置において、前記ハブ(8)の側面デ
    ィスク部に複数のオイル孔(13)を周方向に等間隔
    に、かつオイル入口側から出口側に半径方向外方に向け
    て設け、そのオイル孔(13)の入口側の半径方向外方
    に突起(14)を円周状に設けたことを特徴とするシン
    クロ機構の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のオイル孔(13)の入口側の
    半径方向外方の一部分だけに突起(14a)を形成して
    いる請求項1記載のシンクロ機構の冷却装置。
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