JP2003049931A - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

変速機の潤滑装置

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JP2003049931A
JP2003049931A JP2001236346A JP2001236346A JP2003049931A JP 2003049931 A JP2003049931 A JP 2003049931A JP 2001236346 A JP2001236346 A JP 2001236346A JP 2001236346 A JP2001236346 A JP 2001236346A JP 2003049931 A JP2003049931 A JP 2003049931A
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lubricating
end surface
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Hitoshi Muto
仁 武藤
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UD Trucks Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
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    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0469Bearings or seals

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインシャフトの回転速度を可変して駆動系
に伝達する変速機内部のギア及びベアリングに潤滑油を
供給する変速機の潤滑装置において、上記変速機内部を
循環する潤滑油の流路上にてベアリングの後方に、シー
ル手段を形成して上記ベアリングの回転面全体の潤滑を
確保する。 【解決手段】 メインシャフト1の回転速度を可変して
駆動系に伝達する変速機内部のベアリング6,7a,7
bに潤滑油を供給することにより、その回転を円滑にす
る変速機の潤滑装置において、上記変速機内部を循環す
る潤滑油の流路上にて上記ベアリング7bの後方に、シ
ール手段(21,22)を形成した。これにより、上記
潤滑油の流れに抵抗が与えられ、該潤滑油が上記後側の
ベアリング7bの近傍に貯留してオイル溜まりFが形成
されるため、該ベアリング7bの回転面全体の潤滑を確
保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインシャフトの
回転速度を可変して駆動系に伝達する変速機内部のギア
及びベアリングに潤滑油を供給することにより、その回
転を円滑にする変速機の潤滑装置に関し、特に、上記変
速機内部を循環する潤滑油の流路上にてベアリングの後
方に、該潤滑油の流れに抵抗を与えて滞留させるシール
手段を形成することにより、上記潤滑油の流れに抵抗を
与えて該潤滑油を滞留させ、上記ベアリングの回転面全
体の潤滑を確保する変速機の潤滑装置。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン等の動力系から入力さ
れた動力を変換して駆動系に伝達する変速機は、その内
部のギアやベアリングに潤滑油を供給する潤滑装置を有
し、上記ギア等の作動が円滑に行われるようになってい
る。例えば、図3に示すメインシャフト1の回転速度を
可変する主変速部2の前段にトルクの大小を切り替える
副変速部3を備えた多段変速機において、上記前段の副
変速部3は、図4に示すように、ハイギア4及びローギ
ア5を備えて構成され、上記ハイギア4を支持するイン
プットシャフト8の内周面には環状に並べられた一列の
パイロットベアリング6が取り付けられ、また上記ロー
ギア5の内周面には環状に並べられた前後二列のベアリ
ング7a,7bが取り付けられている。
【0003】そして、上記インプットシャフト8及びロ
ーギア5の内周面に取り付けられた総てのベアリング6
及び7a,7bには、摩擦力を減少させる潤滑油が供給
されるようになっている。すなわち、上記メインシャフ
ト1の内部軸方向に設けられたオイル流路9を通過する
潤滑油(矢印A参照)は、一部が上記メインシャフト1
とインプットシャフト8との隙間を通過して、上記パイ
ロットベアリング6に供給されるようになっており(矢
印B参照)、また他の一部が上記メインシャフト1に設
けられた油孔10a,10bから上記メインシャフト1
の外周面方向に設けられたオイル供給溝11a,11b
を順次通過し(矢印C参照)、上記ローギア5の内周面
に取り付けられたベアリング7a,7bに供給されるよ
うになっている。これにより、上記ベアリング6及び7
a,7bの回転により生じる摩擦力が低減され、上記イ
ンプットシャフト8及びローギア5はメインシャフト1
の周りを円滑に回転できるようになっている。
【0004】このような従来の変速機の潤滑装置は、上
記パイロットベアリング6に供給された潤滑油の流れを
規制する潤滑油規制手段を備えている。すなわち、上記
インプットシャフト8はその内周面に所定の取り付けス
ペースを有しており、該取り付けスペースには、潤滑油
規制手段となる環状板材12が嵌合して取り付けられて
いる。これにより、上記パイロットベアリング6の後方
にオイル溜まりDが形成されるようになるため、該パイ
ロットベアリング6の回転面には潤滑油が常に供給さ
れ、その焼付きを防止することができるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような環
状板材12を潤滑油規制手段として用いる変速機の潤滑
装置において、上記環状板材12は、その構造上、所定
の取り付けスペースを必要とするため、例えばローギア
5のようにその内周面に取り付けスペースを有さない部
材に対しては取り付けることができなかった。そのた
め、上記ローギア5内部の後側のベアリング7b後方に
は環状板材12による潤滑油規制手段を設けることがで
きず、上記後側のベアリング7bに供給された潤滑油
は、矢印Eに示すように、そのまま後方に流出するよう
になっていた。これにより、上記ベアリング7bの回転
面全体に潤滑油が供給されないことがあり、メインシャ
フト1とローギア5に相対回転がないときに、上記ベア
リング7a,7bの回転面にフレッティング磨耗による
圧痕が発生するという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、上記変速機内部を循環する潤滑油の流路上にて、
潤滑油規制手段となる部材を取り付けるスペースを持た
ない部位に設けられたベアリングの後方に、上記潤滑油
の流れに抵抗を与えて該潤滑油を滞留させ、上記ベアリ
ングの回転面全体の潤滑を確保することができる変速機
の潤滑装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による変速機の潤滑装置は、メインシャフト
の回転速度を可変して駆動系に伝達する変速機内部のギ
ア及びベアリングに潤滑油を供給することにより、その
回転を円滑にする変速機の潤滑装置において、上記変速
機内部を循環する潤滑油の流路上にてベアリングの後方
に、該潤滑油の流れに抵抗を与えて滞留させるシール手
段を形成したものである。
【0008】このような構成により、上記変速機内部を
循環する潤滑油の流路上にてベアリングの後方に、シー
ル手段を形成することで、上記潤滑油の流れに抵抗が与
えられ、該潤滑油が上記ベアリングの近傍に滞留するよ
うになる。
【0009】また、上記シール手段は、上記ベアリング
に供給された潤滑油の漏れが最小となる隙間を有するラ
ビリンス構造に形成されたものとする。これにより、上
記ベアリングに供給された潤滑油は、上記ラビリンス構
造に滞留するようになると共に、該潤滑油の漏れが最小
となる隙間から後方に流れる。
【0010】そして、上記シール手段は、上記メインシ
ャフトに動力を伝達するシンクロハブの前端面に設けら
れた環状突起部と、該シンクロハブの近傍にて上記変速
機内部のギアの同期作用に用いるシンクロコーンの後端
面に設けられた環状突起部とから成るものである。これ
により、上記シンクロハブとシンクロコーンとの間を流
れる潤滑油に抵抗が与えられて滞留するようになる。
【0011】また、上記シール手段は、駆動系に連結さ
れたアウトプットシャフトの前端面に設けられた環状突
起部と、該アウトプットシャフトの回転を円滑化するパ
イロットベアリングの外輪側にて支持されたメインハイ
ギアの後端面に設けられた環状突起部とから成るもので
もよい。これにより、潤滑油の流路となるアウトプット
シャフトとメインハイギアとの間を流れる潤滑油に抵抗
が与えられて滞留するようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による変
速機の潤滑装置の実施形態を示す断面図であり、図3に
示すメインシャフト1の回転速度を可変する主変速部2
の前段に、動力系から伝達されたトルクの大小を切り替
える副変速部3を備えた多段変速機に適用される例が示
されている。
【0013】上記副変速部3は、図示省略の動力系から
伝達されたトルクの大小を切り替えるもので、後述の主
変速部2(図3参照)の前段に備えられており、図1に
示すように、ハイギア4とローギア5とを備えて構成さ
れている。また、ニードルベアリングを介して上記ハイ
ギア4を支持するインプットシャフト8の内周面には環
状に並べられた一列のパイロットベアリング6が取り付
けられており、また上記ローギア5の内周面には環状に
並べられた前後二列のベアリング7a,7bが取り付け
られている。そして、上記インプットシャフト8及びロ
ーギア5は、それぞれ上記ベアリング6及び7a,7b
を介してメインシャフト1の周りを回転できるようにな
っている。
【0014】また、上記インプットシャフト8の外周部
のスプライン上には、スリーブ16が配置されており、
該スリーブ16の位置を前後に切り替えることにより上
記ハイギア4又はローギア5のいずれか一方を駆動ギア
として機能させるようにすることができる。これによ
り、動力系から伝達されたトルクの大小の切り替えるこ
とができる。
【0015】そして、上記インプットシャフト8及びロ
ーギア5の内周面に環状に並べて取り付けられた総ての
ベアリング6及び7a,7bには、その摩擦力を減少す
る潤滑油が供給されるようになっている。すなわち、上
記メインシャフト1の内部軸方向にはオイル流路9が設
けられており、図示省略のオイルポンプから送出された
潤滑油は、上記オイル流路9を通過してインプットシャ
フト8の内部に供給され(矢印A参照)、その一部が上
記メインシャフト1と上記インプットシャフト8との隙
間を通過して(矢印B参照)、上記パイロットベアリン
グ6の前側に供給されるようになっている。
【0016】また、上記メインシャフト1の外周面に
は、上記ローギア5の内周面に取り付けられたベアリン
グ7a,7bに対応する位置に油孔10a,10b及び
オイル供給溝11a,11bが設けられており、上記オ
イル流路9内を通過する潤滑油の一部は、上記油孔10
及びオイル供給溝11を順次通過して(矢印C参照)上
記ローギアの内周面に取り付けられたベアリング7aと
7bとの間に排出され、該ベアリング7a,7bに供給
されるようになっている。なお、上記ベアリング6及び
7a,7bに供給された潤滑油は、再びオイルポンプ
(図示省略)を介して循環されるようになっている。
【0017】これにより、上記オイル流路9内を通過す
る潤滑油は、上記ベアリング6及び7a,7bに適宜分
配されて供給されるようになり、上記インプットシャフ
ト8及びローギア5がメインシャフト1の周りを回転す
るときに生じる摩擦力が低減できるようになっている。
【0018】なお、上記インプットシャフト8の内周面
に取り付けられたパイロットベアリング6の後方には、
上記インプットシャフト8の内径に取り付け可能なリン
グ状の金属プレート17と、該金属プレート17の内側
に固定された弾性部材から成るリップ18とから構成さ
れた潤滑油の流れを規制する規制手段が設けられてい
る。これにより、上記パイロットベアリング6に供給さ
れる潤滑油が堰き止められ、車両の発進時や牽引時とい
った供給油量が少ないときにおける上記パイロットベア
リング6の潤滑が確保される。また、図示省略したが、
上記ローギア5の内周面に取り付けられた前側のベアリ
ング7aの前方に、上記潤滑油の流れを規制する規制手
段を設け、該潤滑油を堰き止めるようにしてもよい。
【0019】また、上記副変速部3の後段には、主変速
部2が設けられている。この主変速部2は、図示省略の
駆動系に連結されたメインシャフト1の回転速度を可変
するもので、図3に示すように、複数段に変速可能とな
っている。これにより、上記主変速部2及び副変速部3
を組み合わせて駆動させてメインシャフト1の回転速度
を多段階に可変することことができる。なお、変速部の
駆動側と非駆動側との接合位置には、図1に示すよう
に、例えばクロム鋼を塑性変形して形成したシンクロコ
ーン19が設けられており、該シンクロコーン19によ
って上記主変速部2の噛み合いの同期作用が行われるよ
うになっている。
【0020】ここで、本発明においては、上記変速機内
部を循環する潤滑油の流路上にて後側のベアリング7b
の後方にシール手段が形成されている。このシール手段
は、上記変速機内部を循環する潤滑油の流れに対して抵
抗を与えて該潤滑油を滞留させるものである。そして、
上記シール手段は、半径方向及び軸方向に潤滑油の漏れ
が最小となる隙間を有するラビリンス構造に形成されて
おり、上記ベアリング7bに供給された潤滑油の流れに
対して抵抗を与えるようになっている。これにより、上
記変速機の内部を循環し後側のベアリング7bに供給さ
れた潤滑油は、上記ラビリンス構造に滞留されると共
に、該潤滑油の漏れが最小となる隙間から後方に流れる
ようになる。したがって、上記供給された潤滑油の循環
を確保することができる。
【0021】ここで、図1に示す第1の実施形態におい
て、上記メインシャフト1に動力を伝達するシンクロハ
ブ20の前端面には、例えば二条の環状突起部21,2
1が設けられており、また上記シンクロハブ20の近傍
にて上記変速機内部のローギア5の同期作用に用いるシ
ンクロコーン19の後端面には、例えば一条の環状突起
部22が設けられている。ここで、上記シンクロハブ2
0の前端面の環状突起部21,21と、上記シンクロコ
ーン19の後端面の環状突起部22とは、該シンクロハ
ブ20及びシンクロコーン19の回転によって互いが干
渉しない位置に形成されている。これにより、上記変速
機内部を循環する潤滑油の流路となるシンクロハブ20
とシンクロコーン19との間にラビリンス構造が形成さ
れる。
【0022】このことから、上記ローギア5の内周面に
取り付けられた後側のベアリング7bの後方に供給され
た潤滑油は、上記シンクロハブ20とシンクロコーン1
9との間に形成されたラビリンス構造によってその流れ
に抵抗が与えられ、上記後側のベアリング7bの近傍に
滞留してオイル溜まりFとなる。したがって、図4に示
す環状板材12の取り付けスペースを有さないローギア
5の内周面に取り付けられたベアリング7bの回転面全
体に対して潤滑油を常に供給することができ、メインシ
ャフト1とローギア5が相対回転を持たないときに、上
記ベアリング7a,7bの回転面においてフレッティン
グ磨耗による圧痕の発生を防止することができる。
【0023】また、図2は、本発明の第2の実施形態を
示す断面図である。この第2の実施形態において、図示
省略の駆動系に連結されたアウトプットシャフト23
(図3参照)の前端面には、例えば一条の環状突起部2
4が設けられており、また上記アウトプットシャフト2
3の回転を円滑化するサブパイロットベアリング25の
外輪側にて支持されたメインハイギア26(図3参照)
の後端面には、例えば一条の環状突起部27が設けられ
ている。これにより、上記アウトプットシャフト23の
前端面の環状突起部24と、上記メインハイギア26の
後端面の環状突起部27とによって、潤滑油の流路上に
ラビリンス構造が形成され、該ラビリンス構造に貯留さ
れた潤滑油がオイル溜まりGとなる。したがって、上記
サブパイロットベアリング25に対して潤滑油を常に供
給することができ、その焼き付きを防止することができ
る。
【0024】なお、上記シール手段を形成する部位は、
図1に示すシンクロハブ20とシンクロコーン19との
間、または図2に示すアウトプットシャフト23とメイ
ンハイギア26との間に限られず、潤滑油規制手段とな
る環状板材12の取り付けスペースを有さない他の部位
に適用してもよい。これにより、潤滑油がベアリングに
常に供給され、その焼付きやフレッティング磨耗による
回転面の圧痕の発生等を防止することができる。
【0025】また、上記シール手段は、上述のラビリン
ス構造に限られず、該潤滑油の流れに抵抗を与えて滞留
させるものならばどのようなものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されたの
で、請求項1に係る発明によれば、上記変速機内部を循
環する潤滑油の流路上にてベアリングの後方に、シール
手段を形成することで、上記潤滑油の流れに抵抗が与え
られ、該潤滑油を上記ベアリングの近傍に滞留させるこ
とができる。したがって、潤滑油規制手段となる部材の
取り付けスペースを有さない部位に配置されたベアリン
グに対し、潤滑油を常に供給することができ、その焼付
きやフレッティング磨耗による圧痕の発生等の潤滑条件
が厳しいことに起因する不具合を防止することができ
る。
【0027】また、請求項2に係る発明によれば、上記
シール手段は、上記ベアリングに供給された潤滑油の漏
れが最小となる隙間を有するラビリンス構造に形成され
たものであることにより、上記ベアリングに供給された
潤滑油は、上記ラビリンス構造に滞留されると共に、該
潤滑油の漏れが最小となる隙間から後方に流れるように
することができる。したがって、上記供給された潤滑油
の循環を確保することができる。
【0028】そして、請求項3に係る発明によれば、上
記シール手段は、上記メインシャフトに動力を伝達する
シンクロハブの前端面に設けられた環状突起部と、該シ
ンクロハブの近傍にて上記変速機内部のギアの同期作用
に用いるシンクロコーンの後端面に設けられた環状突起
部とから成ることにより、上記シンクロハブとシンクロ
コーンとの間を流れる潤滑油に抵抗が与えられ、該潤滑
油を上記シール手段に滞留することができる。これによ
り、上記ローギアの内周面に取り付けられた後側のベア
リングの回転面全体に潤滑油を常に供給することがで
き、フレッティング磨耗による回転面の圧痕の発生等を
防止することができる。
【0029】また、請求項4に係る発明によれば、上記
シール手段は、駆動系に連結されたアウトプットシャフ
トの前端面に設けられた環状突起部と、該アウトプット
シャフトの回転を円滑化するパイロットベアリングの外
輪側にて支持されたメインハイギアの後端面に設けられ
た環状突起部とから成ることにより、上記アウトプット
シャフトとメインハイギアとの間を流れる潤滑油に抵抗
が与えられ、該潤滑油を上記シール手段に滞留すること
ができる。これにより、上記アウトプットシャフトの回
転を円滑化するパイロットベアリングの回転面全体に潤
滑油を常に供給し、その焼付きを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による変速機の潤滑装置の第1の実施
形態を示す断面図である。
【図2】 上記変速機の潤滑装置の第2の実施形態を示
す断面図である。
【図3】 従来の変速機を示す断面図である。
【図4】 従来の変速機の潤滑装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…メインシャフト 6…パイロットベアリング 7a,7b…ベアリング 8…インプットシャフト 9…オイル流路 10a,10b…油孔 11a,11b…オイル供給溝 16…スリーブ 17…金属プレート 18…リップ 19…シンクロコーン 20…シンクロハブ 21,22…環状突起部 23…アウトプットシャフト 24,27…環状突起部 25…サブパイロットベアリング 26…メインハイギア A,B,C,…潤滑油 F,G…オイル溜まり

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインシャフトの回転速度を可変して駆動
    系に伝達する変速機内部のギア及びベアリングに潤滑油
    を供給することにより、その回転を円滑にする変速機の
    潤滑装置において、 上記変速機内部を循環する潤滑油の流路上にてベアリン
    グの後方に、該潤滑油の流れに抵抗を与えて滞留させる
    シール手段を形成したことを特徴とする変速機の潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】上記シール手段は、上記ベアリングに供給
    された潤滑油の漏れが最小となる隙間を有するラビリン
    ス構造に形成されたことを特徴とする請求項1記載の変
    速機の潤滑装置。
  3. 【請求項3】上記シール手段は、上記メインシャフトに
    動力を伝達するシンクロハブの前端面に設けられた環状
    突起部と、該シンクロハブの近傍にて上記変速機内部の
    ギアの同期作用に用いるシンクロコーンの後端面に設け
    られた環状突起部とから成ることを特徴とする請求項1
    又は2記載の変速機の潤滑装置。
  4. 【請求項4】上記シール手段は、駆動系に連結されたア
    ウトプットシャフトの前端面に設けられた環状突起部
    と、該アウトプットシャフトの回転を円滑化するパイロ
    ットベアリングの外輪側にて支持されたメインハイギア
    の後端面に設けられた環状突起部とから成ることを特徴
    とする請求項1又は2記載の変速機の潤滑装置。
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