JP3619363B2 - 円錐ころ軸受の潤滑装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円錐ころ軸受の潤滑装置に関し、特にトランスミッション、トランスファー、減速機等に使用される円錐ころ軸受の潤滑技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の円錐ころ軸受の潤滑は、平ころ軸受に比してオイル保持力が少ないことを配慮した潤滑方法例えば、オイルポンプによる強制潤滑、ギヤの回転飛沫の流れ、オイル経路の配慮、等で行ってきた。
しかし、クラッチの遮断、変速中立位置での惰行や、車両牽引時での駆動輪によるトランスミッション軸の回転では、エンジン回転によって行われる強制潤滑や回転飛沫がなく軸受への潤滑が不足してオイル切れによる焼き付きが生じ易すかった。これを避けるために長時間惰行の制約や、長時間牽引ではプロペラシャフトを外して牽引する等の必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の実情に鑑み、オイル切れによる焼き付き等を防止して潤滑性能の向上した円錐ころ軸受の潤滑装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
円錐ころ軸受の潤滑装置であって、該円錐ころ軸受の外輪内周の大径外側に隣接して別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側が設けられる一方、前記円錐ころ軸受を介して1つの回転軸の端部内周面に他の回転軸の端部外周面が軸支されると共に、前記別個の円錐ころ軸受を介して他の回転軸の中間部外周が軸支される構成において、前記別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に取り付けられた外周に金属製リングを有し、弾性体で形成された先端が前記1つの回転軸端部に接するリップと、該別個の円錐ころ軸受の外輪内周の小径側に取り付けられたリング状のオイル溜りプレートと、を含んで構成される滞留手段により、前記別個の円錐ころ軸受を潤滑するオイルの流れを滞留させることを特徴とする。
【0005】
これによって、別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側から半径方向へのオイルの流れを規制し、別個の円錐ころ軸受の外輪内周の小径側から水平方向に流れるオイルを規制して油溜まりを形成し、別個の円錐ころ軸受を潤滑したオイルを油溜まりに滞留させ、オイルポンプからのオイルの供給がない低潤滑時にもこの油溜まりのオイルで負荷のかかる円錐ころ軸受を潤滑させ焼き付きが防止される。
【0007】
請求項2に係る発明は、
円錐ころ軸受の潤滑装置であって、該円錐ころ軸受の外輪内周の大径外側に隣接して別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側が設けられる一方、前記円錐ころ軸受を介して1つの回転軸の端部内周面に他の回転軸の端部外周面が軸支されると共に、前記別個の円錐ころ軸受を介して他の回転軸の中間部外周が軸支される構成において、前記別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に取り付けられた外周に金属製リングを有し、弾性体で形成された先端が前記1つの回転軸端部に接するリップと、該別個の円錐ころ軸受の外輪内周の小径側に取り付けられたリング状のオイル溜りプレートと、を含んで構成される滞留手段により、前記別個の円錐ころ軸受を潤滑するオイルの流れを滞留させると共に、前記円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に前記滞留手段からのオイルの流出を規制する規制手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
これによって、滞留手段による別個の円錐ころ軸受の油溜まりへの滞留に加えて、円錐ころ軸受に設けた規制手段で滞留を助けて該円錐ころ軸受へのオイルの供給量を増加させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態がトランスミッション20のパイロット軸受に適用される状態を示している。
図示しないエンジンの後部(図面左側)で軸支され、クラッチによって回転を断接されるパイロット軸1の一端内側にパイロット軸受である円錐ころ軸受3がメインシャフト10の端部に取り付けられている。この円錐ころ軸受3に隣接して別個の円錐ころ軸受け4が第2のギヤ5に取り付けられている。そして、円錐ころ軸受4の外輪を形成するギヤ5の内周に油溜まりを形成する滞留手段としてのリップ6とプレート7が設けられている。
【0010】
図2〜7によってさらに細部を説明する。
トランスミッションケース18の前部に取り付けられた軸受2に一端外周を軸支されたパイロット軸1は、外周に変速同期装置15を介したスリーブ16によって第1のギヤ12を介してエンジン駆動力を伝達するよう構成されている。 このパイロット軸1の後部(図面右側)に円錐ころ軸受3の外輪の内周部3aが形成されている。円錐ころ軸受3は、ころと、内輪、を介してメインシャフト10を軸支している。
【0011】
円錐ころ軸受3の後部に隣接する別個の円錐ころ軸受4は、第2のギヤ5の内周部4aを外輪内周として構成されている。
そして、円錐ころ軸受4の内周部4aの大径側にオイルを滞留させる滞留手段の1つである金属製のリング6aと、リング6aに一体的に形成された弾性部材であるゴムで構成されるゴムリップを有するリップ6(図4参照)が設けられている。このリップ6の先端は、円錐ころ軸受3の内周部3aの大径側延長の端面3bに接してオイルを滞留させるよう設けらている。
【0012】
また、内周部4aの小径側に滞留手段の他の1つであるプレート7(図5参照)が取り付けられている。プレート7は、内径がカラー11の外径より僅かに大で、隙間が小が好ましい。
上記のリップ6とプレート7によって油溜まり8が形成されている。
図3は別個の円錐ころ軸受4の外輪が単独の場合を示し、外輪前端面にリップ6、後端面にプレート7(図5参照)を設けた場合の実施形態を示している。
【0013】
ここで、符号1a、10a、11aはオイル通路を示している。
次に作用を説明する。
車両がエンジン運転状態にあるときには、走行、停車いずれもオイルポンプからの給油によって、パイロット軸1のオイル通路1aからB矢印のように円錐ころ軸受3には直接に、別個の円錐ころ軸受4にはオイル通路10a、11aからA矢印のように充分に供給されている(図2、6参照)。
【0014】
しかし、エンジンが運転されずに牽引等で駆動輪からトランスミッションが駆動される場合には、従来の構成では図6のB、Aからのオイル供給が絶たれて潤滑不足となる。
しかし、本発明によって半径方向外方へのオイル流れはリップ6によって止められ、水平方向へのオイル流れはプレート7によって抑制されて油溜まり8が形成される。
【0015】
この油溜まり8に蓄えられたオイルによって、牽引時のメインシャフト10の中心のオイル通路10a内の残存オイルは、該メインシャフト10の回転とスラストを受け持つ円錐ころ軸受3に図6のCのように流れて最小限の潤滑が保たれ焼き付きを防止できる。
図7は別の実施例を示し、前記の別個の円錐ころ軸受4に対するリップ6とプレート7による油溜まり8の形成に加えて、さらに円錐ころ軸受3の外輪内周の大径側にオイルの流出を規制する規制手段であるリング状のリップ9を設けて油溜まりの効果を増加させている。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、エンジン回転停止時の当該円錐ころ軸受の潤滑不足を、隣接する別個の円錐ころ軸受に設けたオイル滞留手段によって補うようにしたので、回転とスラストのかかる当該円錐ころ軸受へのオイル供給が行われて焼き付きを防止することができる。
【0017】
また、オイルの滞留手段は、別個の円錐ころ軸受の外輪大径側にリップを設けて半径方向外方へのオイル流れを規制し、外輪内周の小径側にプレートを設けて水平方向へのオイル流れを規制したので油溜まり容積を大にできる。
請求項2に係わる発明によれば、別個の円錐ころ軸受に設けたオイルの滞留手段に加えて、当該円錐ころ軸受に油溜まりからのオイル流出を規制する規制手段であるリップを設けるようにしたから、油溜まりの効果を増加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円錐ころ軸受の潤滑装置を適用したトランスミッションの側断面図
【図2】同上の潤滑装置近傍を示す側断面図
【図3】潤滑装置の実施形態の説明図
【図4】同上のリップを示す側断面図
【図5】同上のプレートを示す側断面図
【図6】図2の作用を示す説明図
【図7】本発明の別の実施形態を示す側断面図
【符号の説明】
1 パイロット軸
1a オイル通路
2 パイロット軸軸受
3 円錐ころ軸受
3a 内周面
3b 端面
4 別個の円錐ころ軸受
4a 内周面
5 第2のギヤ
6 リップ
6a リング
6b ゴムリップ
7 プレート
8 油溜まり
9 リップ
10 メインシャフト
10a オイル通路
11 カラー
11a オイル通路
12 第1のギヤ
15 変速同期装置
16 スリーブ
18 トランスミッションケース
Claims (2)
- 円錐ころ軸受の潤滑装置であって、該円錐ころ軸受の外輪内周の大径外側に隣接して別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側が設けられる一方、前記円錐ころ軸受を介して1つの回転軸の端部内周面に他の回転軸の端部外周面が軸支されると共に、前記別個の円錐ころ軸受を介して他の回転軸の中間部外周が軸支される構成において、
前記別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に取り付けられた外周に金属製リングを有し、弾性体で形成された先端が前記1つの回転軸端部に接するリップと、該別個の円錐ころ軸受の外輪内周の小径側に取り付けられたリング状のオイル溜りプレートと、を含んで構成される滞留手段により、前記別個の円錐ころ軸受を潤滑するオイルの流れを滞留させることを特徴とする円錐ころ軸受の潤滑装置。 - 円錐ころ軸受の潤滑装置であって、該円錐ころ軸受の外輪内周の大径外側に隣接して別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側が設けられる一方、前記円錐ころ軸受を介して1つの回転軸の端部内周面に他の回転軸の端部外周面が軸支されると共に、前記別個の円錐ころ軸受を介して他の回転軸の中間部外周が軸支される構成において、
前記別個の円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に取り付けられた外周に金属製リングを有し、弾性体で形成された先端が前記1つの回転軸端部に接するリップと、該別個の円錐ころ軸受の外輪内周の小径側に取り付けられたリング状のオイル溜りプレートと、を含んで構成される滞留手段により、前記別個の円錐ころ軸受を潤滑するオイルの流れを滞留させると共に、前記円錐ころ軸受の外輪内周の大径側に前記滞留手段からのオイルの流出を規制する規制手段を設けたことを特徴とする円錐ころ軸受の潤滑装置。
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JP06969798A JP3619363B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 円錐ころ軸受の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11270565A JPH11270565A (ja) | 1999-10-05 |
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JP06969798A Expired - Fee Related JP3619363B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 円錐ころ軸受の潤滑装置 |
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1998
- 1998-03-19 JP JP06969798A patent/JP3619363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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