JP2006002904A - 保持器付きころ - Google Patents

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Kazuyuki Suzuki
一行 鈴木
Yugo Yoshimura
友悟 吉村
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Abstract

【課題】 他部品への潤滑油供給経路の途中に配置されても、潤滑油の通過を十分に行わせることができる保持器付きころを提供する。
【解決手段】 この保持器付きころ1は、円筒状をなし、円周方向の複数箇所にころ保持用のポケット4が形成された保持器2と、この保持器2の各ポケット4内に保持される複数のころ3とを備える。保持器2の端部には、内径面から外径面に貫通した油孔5を、円周方向の複数箇所に設ける。油孔5に代えて、保持器2の端面に形成された径方向の油溝を設けても良い。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の用途、例えば自動車のトランスミッションの各ギヤ中に組込まれるアイドラニードル軸受等として用いられる保持器付きころに関する。
従来、ギヤ支持用の軸受等において、専用の内外輪を持たず、ギヤの内径面や軸外径面を転走面とする保持器付きころが用いられている。図5はその一例を示す。この保持器付きころ41は、円筒状の保持器42の円周方向の複数箇所に形成された各ポケット44内に、ころ43を保持して構成される。
保持器付きころ41の潤滑構造として、トランスミッション(図示せず)の軸におけるころ42の転走面に油孔を設け、この油孔から出て来る潤滑油を用いるものがある。この転走面の油孔から吐出された潤滑油は、保持器付きころ41における保持器42のポケット隙間や、保持器42の端面と保持器42を位置決めしている部品(図示せず)との隙間を通過して、他の部品、例えばマニュアルトランスミッションのシンクロコーンや、オートマチックトランスミッションの多板クラッチの潤滑を行う。
この潤滑油量を増大させるために、保持器42のポケット44からころ43を数本抜いて、そのころ43のないポケット44で潤滑油を通過させるようにしたものもある。
特開2000−352423号公報
しかし、上記構成の保持器付きころ41では、潤滑油が通過する隙間(保持器42のポケット44内の隙間、および保持器端面と保持器42を位置決めしている部品との隙間)が狭過ぎるため、保持器42で潤滑油の通路を塞いだような形となり、潤滑油が十分に通過しない。そのため、潤滑油を供給しようとしている他部品への潤滑油量が少なくなり、潤滑不良や摩耗等の問題が発生する場合がある。
また、上記のように一部のポケット44からころ43を抜く構成は、軸受の定格荷重が低下するという別の問題が生じる。
この発明の目的は、他部品への潤滑油供給経路の途中に配置されても、潤滑油の通過を十分に行わせることができる保持器付きころを提供することである。
この発明の保持器付きころは、円筒状をなし、円周方向の複数箇所にころ保持用のポケットが形成された保持器と、この保持器の各ポケット内に保持される複数のころとを備えた保持器付きころにおいて、前記保持器の端部に、内径面から外径面に貫通した油路を、円周方向の複数箇所に設けたことを特徴とする。
この構成によると、機器における潤滑油の経路途中にこの保持器付きころを設けた場合に、保持器の端部に設けられた油路を潤滑油が通過できる。そのため、保持器によって潤滑油の経路が塞がれることがなく、他部品に供給される潤滑油の量を十分に得ることができる。なお、保持器の周方向複数箇所の油路により潤滑油の通過面積を増大するものであるため、例えば保持器の両端のリング部分の幅を狭めて保持器に隣接する部品との隙間を拡大する場合と異なり、隣接部品による保持器の軸方向の位置規制が損なわれることがなく、また保持器の強度低下への影響が小さい。
この発明において、前記油路が油孔であっても、保持器の端面に形成された径方向の油溝であっても良い。油孔であると、この油孔を流れる独立した潤滑油の流れにより、他部品への潤滑油供給量を増すことができる。端面に油溝を設けた場合は、保持器を位置決めする部材と保持器との間の潤滑油通過面積を増大して、他部品への潤滑油供給量を増すことができる。
この発明の保持付きころは、前記ころの列の内径側に位置して前記ころが転走する転走面に潤滑油吐出口が設けられ、この潤滑油吐出口に潤滑油を供給する手段が設けられた機器に使用されるものであっても良い。
このように転走面に潤滑油吐出口が設けられている場合に、その潤滑油吐出口から吐出された潤滑油が、保持器の端部に設けられた油路を通過し、他部品に十分な潤滑油を供給することができる。
この発明の保持器付きころは、円周方向の複数箇所にころ保持用のポケットが形成された保持器と、この保持器の各ポケット内に保持される複数のころとを備えた保持器付きころにおいて、前記保持器の端部に、内径面から外径面に貫通した油路を、円周方向の複数箇所に設けたため、他部品への潤滑油供給経路の途中に配置されても、潤滑油の通過を十分に行わせることができる。
この発明の第1の実施形態を図1と共に説明する。この保持器付きころ1は、円筒状をなし、円周方向の複数箇所にころ保持用のポケット4が形成された保持器2と、この保持器2の各ポケット4内に保持される複数のころ3とを備えたものである。ころ3は、例えば針状ころからなる。保持器2は、金属製のものであっても、樹脂製のものであっても良い。
図1(B)に保持器1の展開図を示すように、保持器2の端部には、内径面から外径面に貫通する油路となる油孔5が、円周方向の複数箇所に設けられている。この実施形態では、前記油孔5は、丸孔として形成されている。各油孔5は、ポケット4間の柱部7のある円周方向位置に設けられている。
この構成の保持器付きころ1によると、機器における潤滑油の経路途中に設けた場合、保持器2の端部に設けられた油孔5を潤滑油が通過できる。そのため、保持器2によって潤滑油の経路が塞がれることがなく、この保持器付きころ1を経て他部品に供給される潤滑油の量を十分に確保することができる。
この発明の他の実施形態を図2に示す。この保持器付きころ1は、保持器2の端部に設ける油路を、図1に示す第1の実施形態における油孔5に代えて、保持器2の端面に形成された径方向の油溝6としたものである。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
この構成の保持器付きころ1においては、機器における潤滑油の経路途中に設けられた場合に、保持器2を位置決めする部材(図示せず)と保持器2との間の潤滑油通過面積が油溝6で増大する。そのため、保持器2によって潤滑油の経路が塞がれることがなく、この保持器付きころ1を経て他部品に供給される潤滑油の量が十分に確保される。
図3は、図1または図2に示した保持器付きころ1を用いた機器の一例を示す。同図は自動車におけるマニュアルトランスミッションの部分断面図を示す。このトランスミッションでは、回転軸11に対してクラッチギヤ14を回転自在に支持するアイドラニードルころ軸受として、上記いずれかの実施形態にかかる保持器付きころ1が用いられている。クラッチギヤ14の内径面が保持器付きころ1の外輪側の転走面14aとなる。回転軸11の外周には保持器付きころ1の内輪側の転走面16aを有するスリーブ16が設けられ、その転走面16aに、回転軸11に設けられた油孔17に連通する潤滑油吐出口18が設けられている。潤滑油吐出口18へは、図示しない潤滑油供給手段から回転軸11内の給油経路を介して潤滑油が供給される。
クラッチギヤ14の周辺には、クラッチギヤ14に隣接して回転軸11にスプライン嵌合するリング状のシンクロナイザ12と、このシンクロナイザ12の外周にスプライン嵌合するスリーブ13と、前記クラッチギヤ14およびシンクロナイザ12の間に介在するシンクロコーン15とが設けられている。保持器付きころ1の一方の端部はシンクロナイザ12の側面で規制され、他方の端部はスリーブ16に隣接するリング部材19により規制されている。
保持器付きころ1に供給される潤滑油は、図3に破線で示すように、回転軸11の油孔17から転走面16aの潤滑油吐出口18に吐出され、保持器付きころ1を経て、シンクロコーン15の傾斜面15aへと供給される。この潤滑油流れにおいて、保持器付きころ1の保持器2に油孔5または油溝6(図1,図2)が設けられているので、潤滑油吐出口18からシンクロコーン斜面部15aまでの給油経路が保持器2で塞がれることがなく、シンクロコーン斜面部15aに十分な潤滑油を供給できる。
図4は、図1または図2に示した保持器付きころ1を用いた機器の他の例を示す。この例は、オートマチックトランスミッションへの適用例である。このオートマチックトランスミッションは、クラッチギヤ22が、アイドラニードル軸受となる保持器付きころ1を介して回転軸21に回転自在に支持され、クラッチギヤ22と回転軸21間の回転の接続および遮断状態を切り換えるクラッチ機構23を備える。
回転軸21の外径面における保持器付きころ1が転走する転走面21aには、潤滑油吐出口32が設けられており、潤滑油吐出口32へは図示しない潤滑油供給手段から回転軸21内に軸方向に延びて設けられた油路33を経て潤滑油が供給される。
クラッチ機構23は、回転軸21に対して軸方向に摺動自在にスプライン嵌合された円筒状のクラッチ板支持部材24と、前記クラッチギヤ22に一体に設けられクラッチ板支持部材24の内周側に延びるクラッチ板支持ハブ25とを有する。クラッチ板支持部材24の内周には、回転軸21と同心の複数枚のクラッチ板26が軸方向に並べて支持されている。クラッチ板支持ハブ25の外周には、各クラッチ板26にそれぞれ隣接するように軸方向に並べて複数枚のクラッチ板27が支持されている。クラッチ板支持部材24は、その各クラッチ板26がクラッチ板支持ハブ25の各クラッチ板27から離間する側に、ばね28によって軸方向に付勢されている。クラッチギヤ22の両幅面は、回転軸21の外周に設けられた一対の位置決めフランジ30,31に、それぞれ保持器付きころ形式のスラストころ軸受29を介して挟み付けられている。
この構成の場合、潤滑油供給手段から供給される潤滑油は、図4に破線で示すように、回転軸21の油路33から転走面21aの潤滑油吐出口32を経て、クラッチ板26,27へと供給される。このとき、保持器付きころ1の保持器2には油路として油孔5または油溝6(図1,図2)が設けられているので、隣接するスラスト軸受29等で給油経路が塞がれてしまうのを回避でき、クラッチ板26,27に十分な潤滑油を供給できる。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかる保持器付きころの部分断面図、(B)は同保持器付きころの保持器の展開図である。 (A)はこの発明の他の実施形態にかかる保持器付きころの部分断面図、(B)は同保持器付きころの保持器の展開図である。 前記実施形態の保持器付きころが用いられるマニュアルトランスミッションの部分断面図である。 前記実施形態の保持器付きころが用いられるオートマチックトランスミッションの部分断面図である。 (A)は従来例の部分断面図、(B)はその保持器の展開図である。
符号の説明
1…保持器付きころ
2…保持器
3…ころ
4…ポケット
5…油孔(油路)
6…油溝(油路)
16a…転走面
18…潤滑油吐出口
21a…転走面
32…潤滑油吐出口

Claims (4)

  1. 円筒状をなし、円周方向の複数箇所にころ保持用のポケットが形成された保持器と、この保持器の各ポケット内に保持される複数のころとを備えた保持器付きころにおいて、前記保持器の端部に、内径面から外径面に貫通した油路を、円周方向の複数箇所に設けたことを特徴とする保持器付きころ。
  2. 請求項1において、前記油路が油孔である保持器付きころ。
  3. 請求項1において、前記油路が、保持器の端面に形成された径方向の油溝である保持器付きころ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記ころの列の内径側に位置して前記ころが転走する転走面に潤滑油吐出口が設けられ、この潤滑油吐出口に潤滑油を供給する手段が設けられた機器に使用されるものである保持器付きころ。
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