JP2003331496A - 情報記録媒体搬送装置 - Google Patents

情報記録媒体搬送装置

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JP2003331496A
JP2003331496A JP2002133893A JP2002133893A JP2003331496A JP 2003331496 A JP2003331496 A JP 2003331496A JP 2002133893 A JP2002133893 A JP 2002133893A JP 2002133893 A JP2002133893 A JP 2002133893A JP 2003331496 A JP2003331496 A JP 2003331496A
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Nobutaka Kawakita
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Takeshi Matsumoto
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Masaki Tamamura
勝紀 玉村
Takao Yoshida
孝雄 吉田
Yasuhiro Shinkai
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体等を確実に排出又は搬出する。 【解決手段】 搬送ローラ4による排出や搬出の動作中
に、情報記録媒体等の被搬出物が挿排口2から未だ出力
されていないにもかかわらず、被搬出物が挿入口2から
既に出力されて被搬出物を検知しない旨と同様の検知信
号が検知センサ6,7から出力された場合、開閉ドア9
に挿入口2を閉じさせる。しかし、所定時間内に開閉ド
ア9が挿入口2を閉じることができないと、搬送ローラ
4に対して強制排出の動作を行わせて、未だ挿入口2か
ら出力されていない被搬出物をその挿入口2から強制的
に出力させることにより、確実な排出又は搬出動作を実
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(Comp
act Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の情
報記録媒体を情報記録再生装置内外へ搬送する情報記録
媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CDあるいはDVD(以下、単に
「ディスク」と総称する)を情報記録媒体として利用す
るディジタルオーディオ機器等の情報記録再生装置にあ
っては、ディスクを自動的に情報記録再生装置内に搬入
又は情報記録再生装置外へ搬出する所謂オートローディ
ング機能を有する搬送装置を備えたものが知られてい
る。
【0003】かかる搬送装置では、情報記録再生装置で
利用可能なディスクを確実に搬入及び搬出することが重
要となっている。
【0004】具体的事例としてCDとDVDでは、図6
(a)に例示するような外径(直径)が約12cmのデ
ィスク(以下「大径ディスク」という)DSCが規格化
され、更にCDでは大径ディスクの他、図6(b)に例
示するような外径が約8cmの小径ディスクDSC’が
規格化されている。
【0005】また、図6(c)に示すようなアダプタと
呼ばれる外径が約12cmの円環形状の補助部材が開発
されている。このアダプタADP’の中心部分に穿設さ
れている円形穴を有する嵌合部に小径ディスクDSC’
を嵌合させると、図6(d)に示すように大径ディスク
DSCの規格に適合した擬似的なディスク(以下「アダ
プタブルディスク」という)ADPを実現することがで
きるようになっている。
【0006】こうした規格に適合した大径ディスクDS
CとアダプタブルディスクADPを利用可能とする情報
記録再生装置にあっては、これらのディスクDSC,A
DPを確実に選別して確実に搬入及び搬出すると共に、
それ以外の異物等を確実に排出するための情報記録媒体
搬送装置が重要であり、図6(e)に示すような構成の
ものが知られている。
【0007】図6(e)において、情報記録媒体搬送装
置は、回転力によってディスクを搬送する搬送ローラD
RVと、通過するディスクDSC,ADPの中心軸上の
移動軌跡を検知する光センサPDと、ディスクDSC,
ADPの外周部に摺接することでこれらディスクDS
C,ADPの通過を検知する接触センサMSと、光セン
サPDと接触センサMSから出力される各検知信号S
a,Sbに応じて搬送ローラDRVの回転を制御するマ
イクロプロセッサ(図示省略)とが備えられている。
【0008】光センサPDは、大径ディスクDSCやア
ダプタブルディスクADPのディスク面を検知すると論
理“H”、大径ディスクDSCやアダプタブルディスク
ADPのディスク面以外(大径ディスクやアダプタブル
ディスクではない部分又は光を透過するクランプ孔の部
分)を検知すると論理“L”となる検知信号Saを出力
する。
【0009】接触センサMSは、大径ディスクDSCや
アダプタブルディスクADPの半径に較べて短い所定の
距離だけ光センサPDから離して設けられており、更に
情報記録再生装置のシャーシ等に取り付けられているス
プリングSP等の弾性力によって常に光センサPD側へ
弾性付勢された状態で支持されている。従って、大径デ
ィスクDSCやアダプタブルディスクADPが上述の弾
性力に抗して通過すると、接触センサMSはそれらディ
スクDSC,ADPの外周部に摺接し、それらの通過を
検知するようになっている。
【0010】そして、接触センサMSがディスクDS
C,ADPの外周部に摺接すると論理“L”、ディスク
DSC,ADPの外周部から外れると論理“H”となる
検知信号Sbを出力する。
【0011】図示していない挿入口を介して、大径ディ
スクDSCやアダプタブルディスクADP等が挿入され
ると、光センサPDがそれらの先端を検知し、マイクロ
プロセッサからの指示に従って搬送ローラDRVが正転
することによって搬入動作を行い、搬送ローラDRVの
後方の所定位置に設けられているトレイTRに装填させ
ることで、いわゆる光ピックアップによる情報再生等を
可能にする。
【0012】また、搬送ローラDRVは、マイクロプロ
セッサからの指示に従って逆転することによって搬出動
作を行い、トレイTRに装填されている再生済み等にな
っている大径ディスクDSCやアダプタブルディスクA
DPを上述の挿入口より出力する。
【0013】ここで、図7(a)〜(g)は、大径ディ
スクDSC又はアダプタブルディスクADPをトレイT
R側へ搬入したときの、光センサPDと接触センサMS
に対するこれらのディスクDSC,ADPの移動位置の
変化と、それに伴う検知信号Sa,Sbの変化を時系列
t1〜t6等で示している。
【0014】また、図8(a)〜(g)は、例えばユー
ザー等が誤ってアダプタADP’のみを挿入し、仮にそ
のアダプタADP’のみを搬送ローラDRVがトレイT
R側へ搬入した場合の、光センサPDと接触センサMS
に対するアダプタADP’の移動位置の変化と、それに
伴う検知信号Sa,Sbの変化を示している。
【0015】また、図9(a)〜(e)は、例えばユー
ザー等が誤って小径ディスクDSC’を挿入し、仮にそ
の小径ディスクDSC’を搬送ローラDRVがトレイT
R側へ搬入した場合の、光センサPDと接触センサMS
に対する小径ディスクDSC’の移動位置の変化と、そ
れに伴う検知信号Sa,Sbの変化を示している。
【0016】上述のマイクロプロセッサは、搬送ローラ
DRVによる搬入動作中に、検知信号Sa,Sbの変化
を逐一監視し、図7(g)に示した所定の(正規の)シ
ーケンスに従って変化していると判断すると、正規の大
径ディスクDSCやアダプタブルディスクADPを正常
に搬入していると判断してトレイTR側への搬入を継続
する。
【0017】しかし、検知信号Sa,Sbが仮に図8
(g)や図9(e)に示したシーケンスで変化した場合
等、図7(g)に示した正規のシーケンスとは異なった
変化が得られると、マイクロプロセッサは途中で搬入動
作を中止し、搬送ローラDRVを強制的に逆転させるこ
とにより、小径ディスクDSC’やアダプタADP’や
異物等を挿入口から排出させ、無用のトラブルの発生を
未然に防止することとしている。
【0018】また、トレイTRに装填されていた大径デ
ィスクDSCやアダプタブルディスクADPを搬出する
際にも、上述のマイクロプロセッサが検知信号Sa,S
bを逐一監視し、図7(g)に示す時点t6から時点t1
へと逆に変化する正規のシーケンスに従って変化すれ
ば、正常な搬出動作が行われていると判断し、そうでな
ければユーザー等に対して異常発生の通報を行う等のエ
ラー処理を行うようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の情報
記録媒体搬送装置では、上述のマイクロプロセッサが検
知信号Sa,Sbの変化を監視することで適切な搬送動
作を確保することとしている。しかし、予測不能な操作
がユーザー等によってなされる場合等があり、そうした
いわゆる不可避的な事態が生じた場合でも、無用のトラ
ブルの発生を未然に防止し得る情報記録媒体搬送装置の
開発が望まれている。
【0020】具体的な事例を述べれば、従来の情報記録
媒体搬送装置では、ユーザー等が間違ってアダプタAD
P’のみを挿入し、搬送ローラDRVによる搬入中にマ
イクロプロセッサが検知信号Sa,Sbのシーケンスに
異常があると判断すると、搬送ローラDRVを逆転させ
て、強制的にそのアダプタADP’を挿入口から排出さ
せることになる。
【0021】ここで、ユーザー等が搬送ローラDRVに
よる排出動作を無視してアダプタADP’を無理矢理引
き抜いた後、完全に引き抜かずに途中で止めたり、排出
途中のアダプタADP’を無理矢理押し止める等の予測
不能な操作がなされたような場合に、挿入口とトレイT
Rとの間の搬送路内にアダプタADP’が存在していな
いのと同じ状況を示す検知信号Sa,Sbが出力される
と、マイクロプロセッサはアダプタADP’の排出を完
了したと判断し、アダプタADP’を搬送路内に止めた
まま排出動作を停止させてしまうという場合が想定され
る。
【0022】より具体的に述べれば、ユーザー等による
上述の予測不能な操作がなされた結果、図10(a)に
示すように、アダプタADP’の嵌合部内に光センサP
Dが位置し、且つ接触センサMSがアダプタADP’の
外周部から外れた位置となったまま強制的に止められて
しまったような事態を招くと、検知信号Sa,Sbは図
10(c)中の時点t2と時点t3間の論理値になったま
ま長時間放置されることとなり、マイクロコンピュータ
が予め決められているタイムアウトの時間を超えても検
知信号Sa,Sbが時点t2と時点t3間の論理値のまま
となっていると判断すると、既にアダプタADP’を排
出済みと判断して排出動作を停止させてしまうという虞
が想定される。
【0023】つまり、図10(c)中の時点t2と時点
t3間において検知信号Sa,Sbが長時間に亘って論
理“L”と“H”のままになると、アダプタADP’が
円環形状であるという特殊性の影響により、時点t1よ
り前で検知信号Sa,Sbが論理L”と“H”となった
場合と区別がつかないことから、マイクロプロセッサは
搬送路中にアダプタADP’等の搬送物が存在していな
いものと判断して、排出動作を停止してしまうことにな
る。
【0024】また、図10(b)に示すように、図10
(a)の場合とは光センサPDと接触センサMSに対す
るアダプタADP’の位置関係が異なるものの、それと
対称的な位置関係となったときにユーザー等によって上
述の強制的な操作がなされたような場合にも、マイクロ
プロセッサは搬送路中にアダプタADP’等の搬送物が
存在していないものと判断して、排出動作を停止してし
まうことが想定される。
【0025】つまり、光センサPDと接触センサMSに
対するアダプタADP’の位置関係が図10(b)に示
す状態になると、検知信号Sa,Sbは図10(c)中
の時点t4と時点t5の間の論理値になり、かかる場合に
も時点t1より前の論理値と区別がつかないことから、
マイクロプロセッサは搬送路中にアダプタADP’等の
搬送物が存在していないものと判断することになる。
【0026】以上に述べたような具体的事例は極めて希
有と考えられるが、ユーザー等の様々な操作に対処し、
適切な搬送動作を確保して無用のトラブルの発生を未然
に防止し得る対策を講じることが必要となっている。
【0027】本発明はこうした課題に鑑みてなされたも
のであり、より信頼性の高い情報記録媒体搬送装置を提
供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬送装置であっ
て、上記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、上
記移送手段により搬送される上記情報記録媒体その他の
被搬送物の通過を検知する検知手段と、上記被搬送物を
排出又は搬出させる挿排部を開閉する開閉手段と、上記
検知手段の出力に応じて上記移送手段と開閉手段の動作
を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記排
出又は搬出の途中で、上記検知手段から上記被搬出物を
検知しない旨の出力がなされると上記開閉手段に対して
上記挿排部を閉じさせ、上記開閉手段が上記挿排部を閉
じることができないと、上記移送手段に対して強制排出
の動作を行わせることを特徴とする。
【0029】請求項2に係る発明は、上記請求項1に係
る発明において更に、上記開閉手段の開閉量を検知する
位置検知手段を備え、上記制御手段は上記位置検知手段
の検知出力にしたがって上記開閉手段が上記挿排部を閉
じることができないと判断することを特徴とする。
【0030】これら請求項1又は請求項2に係る発明に
よれば、排出又は搬出の動作中に、検知手段から被搬出
物を検知しない旨の出力、すなわち被搬出物が挿排部か
ら未だ出力されていないにもかかわらず、被搬出物が挿
排部から既に出力されて被搬出物を検知しない旨と同様
の出力がなされると、開閉手段に対して挿排部を閉じさ
せる。しかし、開閉手段が挿排部を閉じることができな
いと、移送手段に対して強制排出の動作を行わせ、未だ
挿排部から出力されていない被搬出物をその挿排部から
強制的に出力させることにより、確実な排出又は搬出動
作を実現する。
【0031】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
係る発明において、上記制御手段は、予め決められた所
定時間内に上記開閉手段が上記挿排部を閉じることがで
きないと、上記移送手段に対して強制排出の動作を行わ
せることを特徴とする。
【0032】かかる構成の発明によれば、開閉手段が挿
排部を閉じている途中の状態であっても、予め決められ
た時間内に挿排部を完全に閉じることができない場合に
は、既述した強制排出を行う。これにより、より確実な
排出又は搬出動作を実現し、無用のトラブルの発生を未
然に防止する。
【0033】請求項4に係る発明は、請求区1に係る発
明において、上記制御手段は、上記強制排出の動作を行
った後、上記開閉手段によって上記挿排部が閉じられる
と、上記開閉手段を閉じたまま維持することを特徴とす
る。
【0034】かかる構成の発明によれば、開閉手段によ
って挿排部を閉じさせることで、強制排出の動作を完了
する。
【0035】請求項5に係る発明は、請求項1に係る発
明において、上記制御手段は、上記強制排出の動作を行
った後、上記開閉手段によって上記挿排部が閉じられる
と、上記開閉手段を開放させて維持することを特徴とす
る。
【0036】かかる構成の発明によれば、挿排部を開放
にすることにより、ユーザー等が新たに所望の情報記録
媒体を挿排部から挿入等しようとした場合に、その挿入
等の操作を容易にし、操作性の向上等を実現する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。なお、図1は、本実施形態
の情報記録媒体搬送装置を備えた情報記録再生装置の構
成を概略的に示した図、図2は、本情報記録再生装置の
構成を示した図、図3は、本情報記録再生装置に備えら
れている制御手段としての電気回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【0038】図1(a)において、本情報記録媒体搬送
装置3を備えた情報記録再生装置1は、車載用オーディ
オシステム等に選択的に組み付けられるコンポーネント
として開発されたものであり、規格に準拠した外径約1
2cmのCDやDVD等のディスク(大径ディスク)
と、外径約12cmの円環形状のアダプタに外径約8c
mの小径のCDが取り付けられることで実現される擬似
的なディスク(アダプタブルディスク)を利用対象とし
てしている。
【0039】なお、説明の便宜上、大径ディスクとアダ
プタブルディスクを「ディスク等」と呼ぶこととする。
更に、これらディスク等におけるクランプ孔を除く部分
を「ディスク面」と呼ぶこととする。また、ディスク等
から外れた部分及びクランプ孔、すなわちディスク面以
外の部分を非ディスク面と呼ぶこととする。
【0040】情報記録再生装置1の前面には、ディスク
等を挿入可能とするスリット形状の挿排部としての挿入
口2が形成されている。挿入口2は、これらディスク等
の厚み及び外径に比べて若干大きめのスリット形状に形
成されている。
【0041】この挿入孔2にディスク等が挿入される
と、情報記録媒体搬送装置3がそのディスク等を装置1
内に搬入し、仮に挿入口2に異物等が挿入されると、情
報記録媒体搬送装置3がそれを識別して挿入口2から排
出する。また、挿入口2は、使用済みとなったディスク
等を情報記録再生装置1の外へ搬出するための排出口と
もなっている。
【0042】次に、情報記録再生装置1の内部構造を示
す図1(b)と、情報記録媒体搬送装置3を挿入口2の
側から見た場合の構成を示す図2(a)において、情報
記録媒体搬送装置3は、搬出入方向(x方向)に対し直
交して配設された移送手段としての搬送ローラ4と、ギ
ヤ機構(符号省略)を介して搬送ローラ4を正逆転自在
に回転駆動する搬送用モータ5が備えられている。
【0043】更に、搬送ローラ4の中央位置に設けられ
た光センサで形成された第1の検知手段としての挿入検
知センサ6と、搬送ローラ4の長手方向(y方向)の一
方の位置に挿入検知センサ6から所定間隔をおいて離間
配置された機械式のマイクロスイッチ等で形成された第
2の検知手段としての外径検知センサ7と、搬送ローラ
4のローラー面に対して微小な隙間Wを開けて対向配置
された板状の案内部材8とを備えて構成されている。
【0044】搬送ローラ4と案内部材8は、挿入口2よ
りも後方に(奥に)配設され、更に搬送ローラ4と案内
部材8との間の微小な隙間Wが挿入口2に対向してい
る。
【0045】ユーザー等が外部から所望のディスク等を
挿入口2を介して挿入すると、案内部材8がそれらディ
スク等を微小な隙間Wへ案内し、更に正転する搬送ロー
ラ4の駆動力によって、そのローラー面と案内部材8と
で挟持しつつ装置1内へ搬入する。
【0046】挿入検知センサ6は、搬送ローラ4と案内
部材8との間の微小な隙間Wよりも僅かに挿入口2側に
近い位置であって、搬送ローラ4の長手方向(y方向)
の中央に位置合わせして設けられている。
【0047】したがって、ディスク等が挿入口2を介し
て挿入されると、その挿入されたディスク等のディスク
面先端を挿入検知センサ6が真っ先に検知する。更に、
ディスク等が搬送(搬入又は搬出)されるのに応じて、
ディスク面とクランプ孔の中心軸上の移動軌跡を光学的
に検知する。
【0048】マイクロスイッチ等で形成されている外径
検知センサ7は、外径約8cmの小径ディスクの半径よ
りも大きく且つ外径約12cmの大径ディスクの半径よ
りも小さい範囲内の何れかに相当する距離だけ挿入検知
センサ6から離して設けられている。
【0049】そして、図2(b)に示すように、外径検
知センサ7は、搬送ローラ4の長手方向に向けて情報記
録媒体搬送装置3のシャーシ等に植設された支軸7c
と、その支軸7cに進退自在に支承された可動体7a及
びマイクロスイッチ7bと、マイクロスイッチ7bとシ
ャーシ等の間に配置されマイクロスイッチ7bの裏面側
を弾性付勢するスプリング等の弾性部材7dとを備えて
構成されている。
【0050】ここで、可動体7aはプラスチック等で形
成された微小且つ軽量な部材であり、このマイクロスイ
ッチ7bの前方に配置されている可動体7aを、上述の
小径ディスクと大径ディスクとの半径に基づいて決めら
れた距離だけ挿入検知センサ6から離して位置させるよ
うに、弾性部材7dの長さが決められている。
【0051】そして、挿入検知センサ6と可動体7aと
の間隔よりも半径の大きな大径ディスクDSC又はアダ
プタブルデスクADPが搬送ローラ4によって搬送(搬
入又は搬出)されると、それらディスク等DSC,AD
Pの外周部が可動体7aに摺接し、更にその外周部の円
弧形状に応じて可動体7aがマイクロスイッチ7b側に
押されて移動する間、マイクロスイッチ7bから論理
“L”となる検知信号Sbが出力される。更に、ディス
ク等DSC,ADPが通過していくのに伴って、可動体
7aとマイクロスイッチ7bが弾性部材7dの付勢力を
受けて搬送ローラ4の中心位置側へ次第に前進し、再び
挿入検知センサ6から所定の距離だけ離れた位置で静止
する。
【0052】つまり、マイクロスイッチ7bは、可動体
7aが大径ディスクDSC又はアダプタブルデスクAD
Pの外周部に摺接すると、ディスク面を検知したことを
示す論理“L”の検知信号Sbを出力し、可動体7aが
大径ディスクDSC又はアダプタブルデスクADPの外
周部から外れると、非ディスク面を検知したことを示す
論理“H”の検知信号Sbを出力する。
【0053】また、図1(a)には示していないが、挿
入口2を開閉するための開閉ドア9が備えられている。
【0054】すなわち、図2(c)の側面図に示すよう
に、開閉ドア9は、スリット形状の挿入口2の前方を覆
うための板部9aと、その板部9aの両側(y方向の両
側)に夫々立設された一対の突起9bとを有して形成さ
れており、それら一対の突起9bが、情報記録再生装置
1の両側の壁部に夫々形成されている所定形状のカム溝
(図示省略)内に遊嵌されている。
【0055】更に、開閉ドア9を上述のカム溝に沿って
移動させるドア用モータ(図示省略)が情報記録再生装
置1内に設けられている。
【0056】そして、ドア用モータを起動させ、図2
(c)に示すように、挿入口2を閉じている状態から開
放させる状態へと開閉ドア9を移動させると、突起9b
が上述のカム溝で案内されることにより、図中の点線1
0で示す軌跡に沿って符号9b’の位置まで移動してい
き、それに伴って板部9aが下方へ降下しつつ若干外側
へ回動しながら移動し、符号9a’で示す位置に後退し
た状態となる。
【0057】また、開閉ドア9が符号9a’,9b’で
示した位置に後退している状態、すなわち挿入口2を開
放している状態で、ドア用モータを起動させると、突起
9bが上述の点線10で示した軌跡に従って移動し、そ
れに伴って板部9aが若干外側へ回動しながら次第に上
方(z方向)へ迫り上がっていき、挿入口2を閉じる位
置まで来ると、ドア用モータによる駆動が停止する。
【0058】再び図1(b)において、情報記録再生装
置1の中央部10には、複数枚の大径ディスクDSCや
アダプタブルディスクADPを装填可能とする複数枚の
トレイTRを有したディスクチェンジャ機構が備えられ
ている。更にそのディスクチェンジャ機構の後方には、
支軸12を中心として、図中の仮想線11で示すように
回動するピックアップ機構13が設けられている。
【0059】ピックアップ機構13は、支軸12にて回
動自在に支持された金属製のアーム部14と、そのアー
ム部14の先端部に設けられ、ディスク等DSC,AD
Pのクランプ部CPを挟持するクランプ機構15とを備
えて構成されている。
【0060】更に、クランプ機構15には、挟持したデ
ィスク等DSC,ADPを所定方向に一定の線速度で回
転させるクランプ機構用モータ(図示省略)が設けら
れ、更にアーム部14にはキャリッジ機構(図示省略)
が設けられると共に、そのキャリッジ機構には、ディス
ク等の半径方向に沿って進退移動する光ピックアップ
(図示省略)が設けられている。
【0061】そして、後述するシステムコントローラ1
7が情報記録再生装置1の後方に待避しているピックア
ップ機構13を、ディスクチェンジャ機構内のトレイT
Rに装填されているディスク等のクランプ部CP側へ回
動させて挟持させた後、上述の光ピックアップを制御す
ることで情報再生又は情報記録を行わせるようになって
いる。
【0062】また、システムコントローラ17は、本情
報記録媒体搬送装置3によって大径ディスクDSCやア
ダプタブルディスクADPをディスクチェンジャ機構に
搬入又はディスクチェンジャ機構から搬出させる際や、
情報再生又は情報記録を行わないときには、図1(b)
に示すように、ピックアップ機構13を情報記録再生装
置1内の後方へ回動させて待機させるようになってい
る。
【0063】また、アーム部14の所定位置に、マイク
ロスイッチや光センサで形成された装填検知センサ16
が設けられており、ピックアップ機構13が情報記録再
生装置1内の後方へ回動した状態で、本情報記録媒体搬
送装置3が大径ディスクDSCやアダプタブルディスク
ADPをキャリッジ機構側へ搬入すると、装填検知セン
サ16がキャリッジ機構の何れかのトレイTRに装填さ
れた大径ディスクDSCやアダプタブルディスクADP
の一端を検知し、装填が完了したことを示す検知信号S
cを出力する。
【0064】次に、情報記録再生装置1内の所定位置
に、情報記録再生装置1全体の動作を集中制御すると共
に、情報記録媒体搬送装置3の動作を制御するシステム
コントローラ17を備えた電気回路基板が設けられてい
る。
【0065】すなわち、図3(a)のブロック図に示す
ように、システムコントローラ17は、情報記録再生装
置1及び情報記録媒体搬送装置3を制御するマイクロプ
ロセッサ(MPU)が備えられており、予め設定されて
いるシステムプログラムを実行することによって、挿入
検知センサ6と外径検知センサ7と装填検知センサ16
から出力される検知信号Sa,Sb,Scを逐一監視
し、それらの検知信号Sa,Sb,Scの変化に応じて
搬送用モータ5とドア用モータ18を制御する。
【0066】更に、上述の電気回路基板には、挿入口2
に対する開閉ドア9の高さを検知する可変抵抗器等で形
成された位置検知センサ19が設けられ、位置検知セン
サ19から出力される位置検知信号Vpをシステムコン
トローラ17が逐一監視するようになっている。
【0067】つまり、可変抵抗器等で形成された位置検
知センサ19は、電源電圧VddとグランドGND間に接
続されると共に、開閉ドア9が移動するのに伴って偏倚
する可変接点が備えられている。そして、システムコン
トローラ17がドア用モータ18を制御して開閉ドア9
を開閉させると、開閉ドア9の移動量に相当する電圧値
を示す位置検知信号Vpが可変接点より発生し、その位
置検知信号Vpをシステムコントローラ17が逐一監視
する。
【0068】また、電源電圧VddとグランドGND間
に、予め決められた所定電圧値の参照電圧Vrefを発生
する抵抗r1,r2が直列接続され、その参照電圧Vref
と位置検知信号Vpの電圧値とをシステムコントローラ
17が調べることにより、挿入口2に対する開閉ドア9
の移動量、すなわち開閉ドア9による挿入口2の開閉量
を求めるようになっている。
【0069】つまり、参照電圧Vrefは開閉ドア9が挿
入口2を完全に閉じたときに生じる位置検知信号Vpと
等しい電圧値に設定されており、システムコントローラ
17が参照電圧Vrefと位置検知信号Vpとの電圧差
(Vref−Vp)を調べることによって、開閉ドア9に
よる挿入口2の開閉量を求めるようになっている。
【0070】以上に説明した情報記録媒体搬送装置3の
構成を総括的に示すと、図3(b)の平面図で表される
ように、移送手段としての搬送ローラ4が搬出入方向に
対して直交して配置され、その搬送ローラ4に沿って、
挿入検知センサ6と外径検知センサ7が配設され、搬送
ローラ4の搬入方向の後方には、複数のトレイTRを有
するディスクチェンジャ機構を介して装填検知センサ1
6が設けられ、更に回動自在なピックアップ機構13が
設けられている。
【0071】そして、図3(a)に示したシステムコン
トローラ17が、挿入検知センサ6と外径検知センサ7
及び装填検知センサ16からの検知信号Sa,Sb,S
cと、位置検知センサ19からの位置検知信号Vpとに
応じて、搬送用モータ5とドア用モータ18を制御す
る。
【0072】次に、情報記録媒体搬送装置3の動作を図
4及び図5を参照して説明する。
【0073】尚、図4(a)〜(c)は、大径ディスク
DSC又はアダプタブルディスクADPを搬送ローラ4
が搬入したときに、挿入検知センサ6及び外径検知セン
サ7から出力される検知信号Sa,Sbの変化を示した
図である。
【0074】また、図4(d)〜(f)は、仮にアダプ
タADP’を搬送ローラ4が搬入したときの検知信号S
a,Sbの変化を示した図である。
【0075】また、図4(g)〜(i)は、仮に小径デ
ィスクDSC’を搬送ローラ4が搬入したときの検知信
号Sa,Sbの変化を示した図である。
【0076】図4(a)において、ユーザー等が開閉ド
ア9を開放させる旨の指示を行い、システムコントロー
ラ17が開閉ドア9を開放させた状態で、ユーザー等が
大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPを
挿入口2に挿入すると、その時点t1から搬送ローラ4
が正転することにより、それらディスク等DSC,AD
Pを搬入し、それに伴って検知信号Sa,Sbが図4
(c)に示すような正規のシーケンスで変化する。そし
て、図4(b)に示すように、ディスク等DSC,AD
Pが各検知センサ6,7から外れる時点t6まで搬送さ
れると、それらディスク等DSC,ADPは何れかのト
レイTRに装填され、更に装填検知センサ16から装填
完了を示す検知信号Scが出力されると、搬送ローラ4
を停止させて一連の搬入動作を終了する。
【0077】また、既に何れかのトレイTRに装填され
ているディスク等DSC,ADPを搬出する際には、開
閉ドア9を開放状態に設定した後、搬送ローラ4を逆転
させ、図4(b)の状態から図4(a)の状態へと搬出
動作を行うことにより、ディスク等DSC,ADPを挿
入口2から出力させ、開閉ドア9を閉じた後、一連の搬
出動作を終了するようになっている。
【0078】一方、図4(d)と図4(g)に示すよう
に、アダプタADP’のみが挿入された場合や、小径デ
ィスクDSC’が挿入されると、システムコントローラ
17が、正規のシーケンスに従って変化しない検知信号
Sa,Sbを判断し、搬入途中で搬送ローラ4を逆転さ
せることにより、それらアダプタADP’や小径ディス
クDSC’を異物等と同様に排出させる。
【0079】また、正規の大径ディスクDSCやアダプ
タブルディスクADPを搬入している途中に何らかの異
常が発生し、検知信号Sa,Sbが正規のシーケンスで
変化しなくなったような場合にも、搬送ローラ4を逆転
させて、排出させるようになっている。
【0080】このように、搬入動作中に検知信号Sa,
Sbが正規のシーケンスで変化しない場合に、システム
コントローラ17の指示に従って排出の動作を行い、無
用のトラブルの発生を未然に防止することとしている。
【0081】しかし、こうした排出を行っている間や、
既に装填されていたディスク等DSC,ADPを搬出し
ている間に、ユーザー等が本情報記録媒体搬送装置3の
動作を無視して、例えばアダプタADP’や小径ディス
クDSC’、ディスク等DSC,ADPを強制的に引き
抜いたり、それらを途中で強制的に止めたりすると、検
知信号Sa,Scの夫々の論理が“L”,“H”となる
場合があり、実際には未だ排出又は搬出が完了していな
いにもかかわらず、システムコントローラ17が排出又
は通常の搬出動作を完了したと判断し、搬送ローラ4を
停止させるべきと判断する状態を招来することになる。
【0082】つまり、排出又は通常の搬出動作の途中
で、ユーザー等により予測不能な操作が行われた結果、
所定時間が経過しても検知信号Saが論理“L”且つ検
知信号Sbが論理“H”のままになると、システムコン
トローラ17が、挿入口2からトレイTRまでの間の搬
送路内に被搬送物が存在していない状態が得られたと判
断し、搬送ローラ4を停止させるべきと判断する状態を
招来することになる。
【0083】しかし、これでは搬送路内にアダプタAD
P’や小径ディスクDSC’、ディスク等DSC,AD
Pを残存させたままになることから、かかる問題を回避
すべく、図5に示すフローチャートに従って、排出又は
通常の搬出を行うこととしている。
【0084】図5において、搬送ローラ4を逆転させ排
出又は通常の搬出動作を開始すると(ステップS10
0)、その排出又は通常の搬出動作中のステップS10
2において、搬送路内に被搬送物が存在していないこと
を示す検知信号Sa,Sbが発生したかをシステムコン
トローラ17が逐一判断する。
【0085】そして、搬送路内に被搬送物が存在してい
ないことを示す検知信号Sa,Sbが発生、すなわち検
知信号Sa,Sbの夫々の論理が“L”,“H”にな
り、搬送路内に被搬送物が存在しない場合と同じ状態が
得られたと判断すると、ステップS104の処理に移行
する。
【0086】ステップS104では搬送ローラ4を停止
させ、更に次のステップS106では、開閉ドア9によ
って挿入口2を閉じさせるべくドア用モータ18を起動
させる。
【0087】次に、ステップS108において、開閉ド
ア9が閉じるまでの予め決められた時間だけ一時待機し
た後、ステップS110において、開閉ドア9が完全に
閉じた状態となったか判断する。ここで、システムコン
トローラ17は、参照電圧Vrefと位置検知センサ19
から出力される位置検知信号Vpの電圧とを比較し、そ
れらの電圧差(Vref−Vp)が0になった場合に、開
閉ドア9が完全に閉じていると判断する。一方、電圧差
(Vref−Vp)が0より大きな値になっていると、未
だ開閉ドア9が閉じ終わっていないと判断する。
【0088】そして、開閉ドア9が完全に閉じていると
判断すると、正常に排出又は通常の搬出が行われ、その
結果搬送路内には搬出物が存在していないと判断して、
ステップS112へ移行する。
【0089】ステップS112では、ドア用モータ5を
停止させ、開閉ドア9によって挿入口2を閉じたままの
状態を維持して、一連の排出又は通常の搬出動作を終了
する。
【0090】なお、本実施形態では、ステップS112
において開閉ドア9を閉じたままにしておき、再びユー
ザー等が所望の大径ディスクDSCやアダプタブルディ
スクADPを挿入しようとする際、再度システムコント
ローラ17に対して開閉ドア9を開けさせる旨の指示を
行わせることとしているが、本発明はこれに限定される
ものではない。変形例として、排出を行った場合には、
ステップS112で再び開閉ドア9を開いた状態に設定
した後、排出動作を終了するようにしてもよい。
【0091】このように、再び開閉ドア9を開いた状態
に設定すると、ユーザー等は所望のディスク等DSC,
ADPを簡単に再挿入することができ、優れた操作性を
提供することができる等の効果が得られる。
【0092】次に、既述したステップS110におい
て、システムコントローラ17が開閉ドア9が完全に閉
じていないと判断すると、ステップS114に移行し
て、開閉ドア9が動いているか判断する。
【0093】すなわち、システムコントローラ17は、
単位時間当たりの電圧差(Vref−Vp)の変化を調
べ、その電圧差に変化がなければ開閉ドア9は動いてい
ないと判断して、ステップS118のエラー処理に移行
する。つまり、排出又は通常の搬出動作を行った結果、
ディスク等DSC,ADPやその他の被搬出物の一部分
が挿入口2から外側へ突出したままの状態で停止し、開
閉ドア9が挿入口2を閉じることができないまま動かな
くなっていると判断することにより、ステップS118
のエラー処理に移行する。
【0094】一方、ステップS114において、電圧差
(Vref−Vp)が変化し、開閉ドア9が動いていると
判断すると、ステップS116に移行して所定のタイム
アウト時間が経過したか判断する。すなわち、ステップ
S108の処理を終了した後、予め決められているタイ
ムアウト時間が経過したかを判断する。そして、タイム
アウト時間の経過前と判断すると、ステップS110に
戻って処理を継続する。
【0095】このように、ステップS110に戻って処
理を継続し、タイムアウト時間の経過前にステップS1
14において開閉ドア9が動いていないと判断すると、
ステップS118のエラー処理に移行し、また、ステッ
プS116においてタイムアウト時間が経過したと判断
した場合にも、ステップS118のエラー処理に移行す
る。
【0096】つまり、ステップS114では、タイムア
ウト時間の経過前であっても、開閉ドア9が動かないと
いう異常事態の発生の有無を判断し、ステップS116
では、開閉ドア9が動いていてもその動きに異常がある
と判断する。したがって、こうした種類の異なる異常事
態を確実に判断することで、より信頼性の高い情報記録
媒体搬送装置3を実現している。
【0097】ステップS118のエラー処理では、開閉
ドア9を全開にすべくドア用モータ18を起動させ、開
閉ドア9を全開にした後、予め決められた比較的長時間
の間、搬送ローラ4を再度逆転させて強制排出の動作を
行わせる。
【0098】そして、強制排出を完了した後、既述した
ステップS106以降の処理と同様の処理を行い、ステ
ップS110で開閉ドア9が閉じられたと判断すると、
正常な強制排出が行われたと判断して、その強制排出動
作を終了する。
【0099】強制排出を行った結果、それでも異常事態
から復帰していないと判断すると、無用のトラブルの拡
大を防止すべく、搬送ローラ4を停止させると共に開閉
ドア9を閉じた状態で、図示していない操作パネル等に
警告表示等を行わせて、搬送に関連する動作を完全に終
了する。
【0100】このように、本実施形態によれば、排出や
通常の搬出動作中に、例えばユーザー等により予測不能
な操作が行われた結果、所定時間が経過しても被搬出物
が搬送路内に停止したままになった場合でも、開閉ドア
9を閉じることができない状態を検知することにより、
強制排出の動作を行って被搬出物を挿入口2から排出す
るようにしたので、より信頼性の高い情報記録媒体搬送
装置を提供することができる。
【0101】また、複雑且つ特殊な機構を新たに設けな
くとも、搬送路内に停止した被搬出物を確実に強制排出
することができるため、部品点数の軽減、装置の小型化
等を実現することができ、又コストの低減等を実現する
ことができるという優れた効果が得られる。
【0102】なお、以上の実施形態の説明では、マイク
ロスイッチで形成された外径検知センサ7に大径ディス
クDSC又はアダプタブルディスクADPを摺接させる
ことで、それらの外周部の移動軌跡を検知するようにな
っているが、本発明はかかる構成に限定されるものでは
ない。
【0103】変形例として、上述のマイクロスイッチに
代えて、受光素子と発光素子で構成される光学式の光セ
ンサで大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクA
DPの外周部側のディスク面の移動軌跡を非接触で検知
するようにしてもよい。
【0104】また本実施形態では、移送手段として、回
転する搬送ローラ4の駆動力でディスク等を搬送する構
成としているが、本発明はかかる構成に限定されるもの
ではない。要は、大径ディスクDSCやアダプタブルデ
ィスクADP等を移送することが可能な移送手段であれ
ばよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報記録媒
体搬送装置によれば、排出や搬出の動作中に、被搬出物
が挿排部から未だ出力されていないにもかかわらず、被
搬出物が挿排部から既に出力されて被搬出物を検知しな
い旨と同様の出力がなされた場合、開閉手段に対して挿
排部を閉じさせ、開閉手段が挿排部を閉じることができ
ないと、移送手段に対して強制排出の動作を行わせて、
未だ挿排部から出力されていない被搬出物をその挿排部
から強制的に出力させるようにしたので、確実な排出又
は搬出動作を実現することができ、より信頼性の高い情
報記録媒体搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の情報記録媒体搬送装置を備えた情
報記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】本実施形態の情報記録媒体搬送装置の構成を示
す図である。
【図3】本実施形態の情報記録媒体搬送装置を制御する
ための回路、及び本情報記録媒体搬送装置の構成を概略
的にして示した図である。
【図4】大径ディスク、アダプラブルディスク、アダプ
タ、小径ディスクを搬送したときの挿入検知センサと外
径検知センサから出力される検知信号の変化を示す図で
ある。
【図5】本実施形態の情報記録媒体搬送装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図6】従来の情報記録媒体搬送装置の構成等を示す図
である。
【図7】従来の情報記録媒体搬送装置の動作を説明する
ための図である。
【図8】従来の情報記録媒体搬送装置の動作を更に説明
するための図である。
【図9】従来の情報記録媒体搬送装置の動作を更に説明
するための図である。
【図10】従来の情報記録媒体搬送装置における課題を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…情報記録再生装置 2…挿入口 3…情報記録媒体搬送装置 4…搬送ローラ 5…搬送用モータ 6…挿入検知センサ 7…外径検知センサ 7a…可動体 7b…マイクロスイッチ 7c…支軸 7d…弾性部材 9…開閉ドア 16…装填検知センサ 17…システムコントローラ 18…ドア用モータ 19…位置検知センサ DSC…大径ディスク ADP…アダプタブルディスク DSC’…小径ディスク ADP’…アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 健 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 玉村 勝紀 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 吉田 孝雄 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 新飼 康広 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 5D046 BA06 CB03 FA04 FA08 FA11 GA02 GA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬
    送装置であって、 前記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、 前記移送手段により搬送される前記情報記録媒体その他
    の被搬送物の通過を検知する検知手段と、 前記被搬送物を排出又は搬出させる挿排部を開閉する開
    閉手段と、 前記検知手段の出力に応じて前記移送手段と開閉手段の
    動作を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記排出又は搬出の途中で、前記検知
    手段から前記被搬出物を検知しない旨の出力がなされる
    と前記開閉手段に対して前記挿排部を閉じさせ、前記開
    閉手段が前記挿排部を閉じることができないと、前記移
    送手段に対して強制排出の動作を行わせることを特徴と
    する情報記録媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段の開閉量を検知する位置検
    知手段を備え、前記制御手段は、前記位置検知手段の検
    知出力にしたがって前記開閉手段が前記挿排部を閉じる
    ことができないと判断することを特徴とする請求項1に
    記載の情報記録媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、予め決められた所定時
    間内に前記開閉手段が前記挿排部を閉じることができな
    いと、前記移送手段に対して強制排出の動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記強制排出の動作を
    行った後、前記開閉手段によって前記挿排部が閉じられ
    ると、前記開閉手段を閉じたまま維持することを特徴と
    する請求項1に記載の情報記録媒体搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記強制排出の動作を
    行った後、前記開閉手段によって前記挿排部が閉じられ
    ると、前記開閉手段を開放させて維持することを特徴と
    する請求項1に記載の情報記録媒体搬送装置。
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