JP3841723B2 - 情報記録媒体搬送装置 - Google Patents

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
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  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の情報記録媒体を情報記録再生装置内外へ搬送する情報記録媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDあるいはDVD(以下、単に「ディスク」と総称する)を情報記録媒体として利用するディジタルオーディオ機器等の情報記録再生装置にあっては、ディスクを自動的に情報記録再生装置内に搬入又は情報記録再生装置外へ搬出する所謂オートローディング機能を有する搬送装置を備えたものが知られている。
【0003】
かかる搬送装置では、規格に応じて形状の異なるディスクが普及していることから、搬入に際して情報記録再生装置で利用可能なディスクのみを選別し、利用不能なディスクや異物については搬入禁止等の措置を講ずることが重要となっている。
【0004】
具体的事例としてCDとDVDでは、図12(a)に例示するような外径(直径)が約12cmのディスク(以下「大径ディスク」という)が規格化され、更にCDでは大径ディスクの他、図12(b)に例示するような外径が約8cmの小径ディスクが規格化されている。
【0005】
また、図12(c)に示すようなアダプタと呼ばれる外径が約12cmの円環形状の補助部材が開発されており、このアダプタの中心部分に穿設されている円形穴を有する嵌合部に小径ディスクを嵌合させると、図12(d)に示すように大径ディスクの規格に適合した擬似的なディスク(以下「アダプタブルディスク」という)を実現することができるようになっている。
【0006】
こうした規格に適合した大径ディスクとアダプタブルディスクを利用可能とする情報記録再生装置にあっては、これらのディスクを確実に選別し、それ以外の異物等を確実に排除する情報記録媒体搬送装置が重要であり、図12(e)に示すような構成のものが知られている。
【0007】
図12(e)において、回転力によってディスクを搬送する搬送ローラDRVと、ディスクの通過を検知する3個の光センサPD,MS1,MS2と、光センサPD,MS1,MS2から出力される各検知信号Sa,Sb,Scに応じて搬送ローラDRVの回転を制御するマイクロプロセッサ(図示省略)とが備えられている。
【0008】
光センサPDは、大径ディスクやアダプタブルディスクのディスク面を検知すると論理“H”、大径ディスクやアダプタブルディスクのディスク面以外(大径ディスクやアダプタブルディスクではない部分)又は光を透過するクランプ孔の部分を検知すると論理“L”となる検知信号Saを出力する。
【0009】
光センサMS1,MS2は、大径ディスクやアダプタブルディスクのディスク面を検知すると論理“L”、大径ディスクやアダプタブルディスクのディスク面以外を検知すると論理“H”となる検知信号Sb,Scを出力する。
【0010】
図示していない挿入口を介して、大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPが挿入されると、上述のマイクロプロセッサが光センサPD,MS1,MS2からの検知信号Sa,Sb,Scを逐一調べ、それらの検知信号Sa,Sb,Scが所定のシーケンスに従って変化したか否か確認しつつ搬送ローラDRVの回転を制御し、搬送ローラDRVの後方の所謂クランプ位置に設けられているトレイTRに装填させる。
【0011】
ここで、図13(a)〜(i)は、大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPをトレイTR側へ搬入したときの、光センサPD,MS1,MS2に対するディスクDSC,ADPの移動位置の変化と、それに伴う検知信号Sa,Sb,Scの変化を示している。
【0012】
図13(a)に示すように、挿入されたディスクDSC,ADPのディスク面先端を光センサPDが検知すると、搬送ローラDRVが正転しトレイTR側への搬入を開始する。
【0013】
そして、ディスクDSC,ADPが搬送ローラDRVの回転力を受けて、図13(b)〜(g)に示すように搬入されていき、それに伴って検知信号Sa,Sb,Scが図13(i)中の時点t1〜t7に示すような所定のシーケンスで変化していくと、マイクロプロセッサが正常なシーケンスで搬入動作を行っていると判断して搬入動作を継続させ、図13(h)に示すように、それらディスクDSC,ADPを最終的にトレイTRに装填させる。
【0014】
一方、搬入中に、検知信号Sa,Sb,Scが所定のシーケンスに従って変化しなかった場合には、マイクロプロセッサが搬入途中でその異常を判断し、異物等が挿入されたものと判断して搬送ローラDRVの回転を逆転させることにより、挿入口を介して強制的に排出させる。
【0015】
更に、異物が挿入された場合に限らず、情報記録再生装置や情報記録媒体搬送装置自体に招来する不可避的な問題として、電源装置から供給される電源電圧が瞬間的に定格値を下回る場合があるが、かかる瞬断が発生した場合でも、誤動作などの発生を未然に防止して、自動的に適切な搬入動作に復帰するための機能が備えられている。
【0016】
具体的事例としては、自動車に搭載される車載用の情報記録再生装置の場合、情報記録媒体搬送装置がディスクDSC,ADP等を搬入中に、エンジンが始動されると瞬断が発生し、上述のマイクロプロセッサが瞬断前までに行ってきた判断処理の信頼性が低下することになる。
【0017】
こうした瞬断が発生した場合でも、マイクロプロセッサが自動的に信頼性を回復し、無用のトラブルの発生を未然に防止することとしている。
【0018】
図14は、搬入動作中に瞬断が起こったときの復帰動作を示している。
【0019】
例えば、図14(a)に示すように、ディスク搬入中のある時点taで瞬断が発生したとすると、マイクロプロセッサが搬送ローラDRVの回転を逆転させ、図14(b)に示すように、搬入中のディスクを挿入口側へ強制的に搬出させる。
【0020】
そして、図14(c)に示すように、搬出中のディスクのディスク面後端から光センサMS1,MS2が外れると、検知信号Sb,Scが論理“L”から“H”に反転し、この検知信号Sb,Scが論理“H”となったことを条件としてマイクロプロセッサが搬送ローラDRVの回転を一時停止させ(時点tc)、ディスクを搬送ローラDRVで保持させることで、挿入口からの脱落等を防止する。
【0021】
更に、一時停止の間、すなわち同図(f)中の時点tcにおいて、検知信号Sa,Sb,Scの全てが論理“H”となっていることをマイクロプロセッサが判断すると、瞬断から復帰したと判断して所定の初期化を行う。
【0022】
すなわち、検知信号Sa,Sb,Scの全てが論理“H”となれば(時点tc)、図13(i)中の時点t1〜t2の期間と同じ条件が得られることとなり、かかる条件が得られた場合には、搬入動作を再開することが可能な適切な位置にディスクDSC,ADPを戻したと判断して、通常の搬入動作に移行するための初期化を行う。
【0023】
そして、上述の初期化を完了すると、搬送ローラDRVを正転させ、再搬入を開始する。
【0024】
このように再搬入を開始して継続すると、検知信号Sa,Sb,Scは、図14(d)の時点tdにおいて図13(b)の時点t2と同じ様に変化し、更に再搬入を継続すると、図14(e)の時点teにおいて図13(c)の時点t3と同じ様に変化する。
【0025】
したがって、図14(f)中の時点td以降の検知信号Sa,Sb,Scの変化が、図13(i)中の時点t2以降の変化と同じシーケンスとなれば、マイクロプロセッサは正常なシーケンスで搬入動作を行っていると判断し、ディスクDSC,ADPを最終的にトレイTRに装填させる。
【0026】
なお、具体的な説明は割愛するが、トレイTRに装填されていたディスクDSC,ADPを搬出している際に瞬断が発生した場合にも、搬入動作中に瞬断が発生した場合と同様の復帰処理を行い、搬出中のディスクDSC,ADPを挿入口より排出することとしている。
【0027】
このように、従来の情報記録媒体搬送装置では、正規のディスク等を自動的に搬出入することで操作性の向上等を実現し、更に不可避的な瞬断が発生した場合でも、自動的に復帰して搬出入動作を継続することにより、優れた信頼性等を実現することとしている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の瞬断は非定常的且つ不可避的に起こるものである。しかし、たとえ不可避的であっても、無用のトラブルの発生を未然に防止し得る、より信頼性の高い情報記録媒体搬送装置の開発が望まれている。
【0029】
本願発明者は、より信頼性の高い情報記録媒体搬送装置を実現すべく、従来の情報記録媒体搬送装置における瞬断対策の内容を精査し、次のような課題を発見した。
【0030】
その解決すべき課題の一具体例を図15を参照して説明すると、まず、図15(a)に示すように、搬入動作中のある時点において瞬断が発生し、通常ではディスクDSC,ADPがトレイTRに装填されるはずであるが、途中で搬送ローラDRVが停止し、ディスクDSC,ADPのディスク面後端が搬送ローラDRVで挟まれた状態となったとする。
【0031】
つまり、光センサPD,MS1,MS2の全てがディスクDSC,ADPのディスク面から外れたときに瞬断が発生したとする。
【0032】
かかる場合、従来の情報記録媒体搬送装置では、マイクロプロセッサが搬送ローラDRVを逆回転させることで搬出動作を開始させ、図15(b)に例示すように、搬出中のディスクのディスク面後端から光センサMS1,MS2が外れて、検知信号Sb,Scが論理“H”となったことを条件としてマイクロプロセッサが搬送ローラDRVの回転を一時停止させ、既述した初期化を行う。
【0033】
ところが、図15(b)に示す状態では、光検知センサPD,MS1,MS2に対して、ディスクDSC,ADPのディスク面の大半がトレイ側に位置しており、図14(c)に示したように光検知センサPD,MS1,MS2に対してディスクDSC,ADPのディスク面の大半が挿入口側に位置するのとは、明らかに相違する。
【0034】
このように、光検知センサPD,MS1,MS2に対してディスクDSC,ADPの位置が異なっていても既述した初期化が行われ、その初期化後に再搬入を開始すると、図14(f)中の時点td(t2)以降と同じような正常なシーケンスが得られなくなる。
【0035】
このため、マイクロプロセッサは、図15(b)に示すような状態となると、実際には正規のディスクDSC,ADPを再搬入したとしても、途中で異物挿入等の判断を行って、搬送ローラDRVを再び逆回転させて強制排出の動作を開始する。
【0036】
こうして正規のディスクDSC,ADPであっても強制排出が行われると、図15(c)に示すように、挿入口からそれらのディスクDSC,ADPが放出されることとなり、ユーザー等が保持しないとディスクDSC,ADPが情報記録再生装置から脱落してしまう等の問題が生じる場合が想定される。
【0037】
このように、搬入動作中の如何なる時点で瞬断が発生するかに依存して、図14(c)と図15(b)に示したように初期化の際の光検知センサPD,MS1,MS2に対するディスクDSC,ADPの位置関係に違いが生じる場合が想定されることから、仮にこうした違い生じた場合であっても確実な再搬入を行い得る高い信頼性を実現する必要があると考えられる。
【0038】
また、図15は、搬入動作中に光センサPD,MS1,MS2の全てがディスクDSC,ADPのディスク面から外れたときに瞬断が発生した場合についての解決課題を解説したものであるが、搬出動作中に光センサPD,MS1,MS2の全てがディスクDSC,ADPのディスク面から外れたときに瞬断が発生した場合についても、確実な搬出動作を行い得る高い信頼性を実現する必要があると考えられる。
【0039】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、より信頼性の高い瞬断対策を講じた情報記録媒体搬送装置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、円板形状の情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬送装置であって、上記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、上記移送手段により搬送される上記情報記録媒体の中心軸線上の移動軌跡を検知する第1の検知手段と、上記移送手段により搬送される上記情報記録媒体の上記中心軸線より所定距離離れた部分の移動軌跡を検知する第2の検知手段と、上記第1,第2の検知手段の出力が予め決められた値となることを条件に、上記移送手段による搬入動作を初期化し、上記初期化後の搬入動作に際して上記第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、搬入動作を継続させる制御手段とを備え、上記制御手段は、上記移送手段による搬入動作中に瞬断が発生すると、上記移送手段に第1回目の搬出動作を開始させ、当該第1回目の搬出動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記条件を満足すると初期化を行って上記移送手段に再度の搬入動作を開始させ、当該再度の搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化すると、上記再度の搬入動作を継続させ、上記再度の搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化しないと、第2回目の搬出動作を開始させ、当該第2回目の搬出動作中に上記第2の検知手段が上記情報記録媒体を検知した後、上記第1,第2の検知手段の出力が上記条件を満足すると初期化を行って上記移送手段に更なる搬入動作を開始させ、当該更なる搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化すると、上記更なる搬入動作を継続させることを特徴とする。
【0041】
本発明の情報記録媒体搬送装置によれば、搬入動作中に瞬断が発生すると、まず、移送手段に第1回目の搬出動作を開始させる。
【0042】
そして当該第1回目の搬出動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められている条件を満足すると初期化を行って移送手段に再度の搬入動作を開始させる。
【0043】
当該再度の搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化するとその搬入動作を継続させ、瞬断から復帰した所謂正常な搬入動作を行うことになる。
【0044】
一方、上記再度の搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化しない場合には、第2回目の搬出動作を開始させる。
【0045】
そして、当該第2回目の搬出動作中に第2の検知手段が情報記録媒体を検知した後、更に第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められている条件を満足すると初期化を行って、移送手段に更なる搬入動作を開始させる。
【0046】
そして、当該更なる搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、更なる搬入動作を継続させ、瞬断から復帰した所謂正常な搬入動作を行う。
【0047】
このように、搬入動作中に瞬断が発生し、第1回目の初期化を行っても瞬断から復帰し得なかった場合に、移送手段を制御して、第1,第2の検知手段に対する情報記録媒体を初期化の条件を満足する位置関係となるように搬送させることで第2回目の初期化を実現し、適切な搬入動作に復帰する。
【0048】
また、請求項2に係る本発明は、円板形状の情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬送装置であって、上記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、上記移送手段により搬送される上記情報記録媒体の中心軸線上の移動軌跡を検知する第1の検知手段と、上記移送手段により搬送される上記情報記録媒体の上記中心軸線より所定距離離れた部分の移動軌跡を検知する第2の検知手段と、上記第1,第2の検知手段の出力が予め決められた値となることを条件に、上記移送手段による搬出動作を初期化し、上記初期化後の搬出動作に際して上記第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、搬出動作を継続させる制御手段とを備え、上記制御手段は、上記移送手段による搬出動作中に瞬断が発生すると、上記移送手段に搬出動作を継続させ、当該搬出動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記条件を満足すると初期化を行って上記移送手段に第1回目の搬入動作を開始させ、当該第1回目の搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化すると、上記移送手段に再び搬出動作を開始させ、上記第1回目の搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化しないと、搬出動作を開始させると共に、当該搬出動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記条件を満足すると初期化を行って上記移送手段に第2回目の搬入動作を開始させ、当該第2回目の搬入動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化すると、上記移送手段に更に搬出動作を開始させ、当該更なる搬出動作中に上記第1,第2の検知手段の出力が上記予め決められたシーケンスに従って変化すると、上記更なる搬出動作を継続させることを特徴とする。
【0049】
本発明の情報記録媒体搬送装置によれば、搬出動作中に瞬断が発生すると、まず、移送手段に搬出動作を継続させる。
【0050】
そして、当該搬出動作中に第1,第2の検知手段の出力が所定の条件を満足すると初期化を行って移送手段に第1回目の搬入動作を開始させる。
【0051】
当該第1回目の搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、移送手段に再び搬出動作を開始させる。
【0052】
一方、第1回目の搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化しないと、搬出動作を開始させると共に、当該搬出動作中に第1,第2の検知手段の出力が生じ所定の条件を満足すると初期化を行って移送手段に第2回目の搬入動作を開始させる。
【0053】
そして、当該第2回目の搬入動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、移送手段に更に搬出動作を開始させ、当該更なる搬出動作中に第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、更なる搬出動作を継続させる。
【0054】
このように、搬出動作中に瞬断が発生し、第1回目の初期化を行っても瞬断から復帰し得なかった場合に、移送手段を制御して、第1,第2の検知手段に対する情報記録媒体を初期化の条件を満足する位置関係となるように搬送させることで第2回目の初期化を実現し、適切な搬出動作に復帰する。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図1は、本実施形態の情報記録媒体搬送装置を備えた情報記録再生装置の外観形状と本情報記録媒体搬送装置の概略構造を示す図、図2は、情報記録再生装置の内部構造を示す斜視図、図3は、情報記録再生装置の内部構造及び動作を説明するための図である。
【0056】
図1(a)において、本情報記録再生装置1は、車載用オーディオシステム等に選択的に組み付けられるコンポーネントとして開発されたものであり、規格に準拠した外径約12cmのCDやDVD等のディスク(大径ディスク)と、外径約12cmの円環形状のアダプタに外径約8cmの小径のCDが取り付けられることで実現される擬似的なディスク(アダプタブルディスク)を利用対象としてしている。
【0057】
なお、説明の便宜上、大径ディスクとアダプタブルディスクを、単に「ディスク等」と呼ぶこととする。更に、これらディスク等におけるクランプ孔を除く部分を「ディスク面」と呼ぶこととする。また、ディスク等から外れた部分及びクランプ孔、すなわちディスク面以外の部分を非ディスク面と呼ぶこととする。
【0058】
情報記録再生装置1の前面には、大径ディスクとアダプタブルディスク(ディスク等)を挿入可能とするスリット形状の挿入口2が形成されている。また、挿入口2は、これらディスク等の厚み及び外径に比べて若干大きめのスリット形状に形成されている。
【0059】
この挿入孔2にディスク等が挿入されると、後述の情報記録媒体搬送装置3がそのディスク等を装置1内に搬入し、仮に挿入口2に異物等が挿入されると、情報記録媒体搬送装置3がそれを識別して挿入口2から排出する。また、挿入口2は、使用済みとなったディスク等を情報記録再生装置1の外へ排出(搬出)するための排出口ともなっている。
【0060】
次に図1(b)において、本情報記録媒体搬送装置3は、搬出入方向(x方向)に対し直交して配設された移送手段としての搬送ローラ4と、ギヤ機構(符号省略)を介して搬送ローラ4を正逆転自在に回転駆動する駆動モータ5と、搬送ローラ4の中央位置に設けられた光センサで形成された第1の検知手段としての挿入検知センサ6と、搬送ローラ4の長手方向(y方向)の両端位置に所定間隔をおいて離間配置された機械式のマイクロスイッチで形成された第2の検知手段としての外径検知センサ7,8と、搬送ローラ4のローラー面に対して微小な隙間Wを開けて対向配置された板状の案内部材9とを備えて構成されている。
【0061】
搬送ローラ4と案内部材9は、挿入口2よりも後方(装置1の内側)に配設され、更に搬送ローラ4と案内部材9との間の微小な隙間Wが挿入口2に対向している。
【0062】
ユーザー等が外部から所望のディスク等を挿入口2を介して挿入すると、案内部材9がそれらディスク等を微小な隙間Wへ案内し、更に正転する搬送ローラ4の駆動力によって、そのローラー面と案内部材9との間で挟持しつつ装置1内へ搬入する。
【0063】
更に、挿入検知センサ6は、搬送ローラ4と案内部材9との間の微小な隙間Wよりも僅かに挿入口2側に近い位置であって、搬送ローラ4の長手方向(y方向)の中央に位置合わせして設けられている。
【0064】
したがって、ディスク等が挿入口2を介して挿入されると、その挿入されたディスク等のディスク面先端を挿入検知センサ6が真っ先に検知し得るようになっている。
【0065】
更に又、マイクロスイッチで形成されている外径検知センサ7,8は、挿入検知センサ6を中心として搬出入方向(x方向)に対し直交して略一列に配置されている。つまり、挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8は、搬送ローラ4に対して略平行で、且つ上記の微小な隙間Wに対しても略平行となるように配置されている。
【0066】
搬送ローラ4の両端の近傍には、外径検知センサ7,8を支承する弾性付勢機構(図示省略)が設けられている。
【0067】
この弾性付勢機構には、外径検知センサ7,8を挿入検知センサ6側へ常時弾性付勢する弾性スプリング等が備えられている。そのため、外径検知センサ7,8はその弾性スプリングの伸縮可能範囲内で、挿入検知センサ6側に進退移動できるようになっている。
【0068】
更にこれらの外径検知センサ7,8は、挿入検知センサ6を中心として、夫々所定の距離だけ離して配置されている。すなわち、外径約8cmの小径ディスクの半径よりも大きく且つ外径約12cmの大径ディスクの半径よりも小さい範囲内の何れかの距離を、挿入検知センサ6と外径検知センサ7との離間距離、及び挿入検知センサ6と外径検知センサ8との離間距離として決められている。
【0069】
そのため、挿入されたディスク等が外径検知センサ7,8間を通過する際、ディスク等の外周部が外径検知センサ7,8に摺接することになり、上記弾性スプリングの付勢力に抗して外径検知センサ7,8の間隔を押し広げながら通過する。そして、上記の摺接により外径検知センサ7,8が同時にオン(ON)となり、ディスク等の通過を検知する。
【0070】
更に、ディスク等が外径検知センサ7,8間を通過する際、上述の弾性付勢力によって、それらディスク等が挿入検知センサ6を中心とするように保持される。このため、上述の弾性付勢機構は、移動中のディスク等の中心軸線上の移動軌跡を挿入検知センサ6で常時検知することを可能にし、更に後述のシステムコントローラ17がディスク等を識別判断する際の精度向上に寄与している。
【0071】
次に、図2において、情報記録再生装置1の中央部10には、複数枚の大径ディスクやアダプタブルディスクを装填可能とするディスクチェンジャ機構が備えられている。
【0072】
このディスクチェンジャ機構は、図3(b)の縦断面図にて概略的に示すように、複数枚のディスク等を夫々個別に載置する複数枚のトレイ11a〜11fと、これらのトレイ11a〜11fを上下方向(z方向)へ移動させるエレベータ機構(図示省略)とを備えて構成されている。
【0073】
そして、情報記録媒体搬送装置3がディスク等を搬入する際には、先ずエレベータ機構が、空いているトレイを搬送ローラ4と案内部材9間の微小な隙間Wに対向する高さに位置合わせし、次に、情報記録媒体搬送装置3がディスク等をその空きトレイ側へ搬入することにより、正規のディスク等をトレイに載置させる。
【0074】
また、情報記録媒体搬送装置3がディスク等を搬出する際には、先ずエレベータ機構が、ディスク等を載置しているトレイを隙間Wに対向する高さに位置合わせし、次に情報記録媒体搬送装置3がそのトレイからディスク等を搬出し、挿入口2より出力させる。
【0075】
更に、ディスクチェンジャ機構の後方には、支軸12を中心として回動自在なピックアップ機構13が設けられている。
【0076】
すなわち、図3(a)の平面図に示すように、ピックアップ機構13はディスクチェンジャ機構に備えられているトレイ11a〜11fに載置されているディスクのクランプ部に向けて回動し、支軸12に支持された金属製のアーム部14の先端部に、ディスクのクランプ部を回動自在に挟持するクランプ機構15が設けられている。
【0077】
更にクランプ機構15には、挟持したディスク等を所定方向に一定の線速度で回転させるモータ(図示省略)が設けられ、更にアーム部14には、ディスク等の記録面に対向する光ピックアップPUを、そのディスク等の半径方向に沿って進退自在に移動させるキャリッジ機構(図示省略)が設けられている。
【0078】
そして、上述のエレベータ機構によって情報再生又は情報記録すべきディスク等が載置されているトレイをピックアップ機構13と同じ高さ位置まで移動させた後、支軸12を中心にしてピックアップ機構13をその載置されているディスクのクランプ部側へ回動させてクランプ機構15で挟持させ、更に挟持したディスクを所定の線速度で回転させつつ光ピックアップPUを制御することにより、情報再生又は情報記録を行うことが可能となっている。
【0079】
なお、情報再生又は情報記録を行わないとき、すなわち本情報記録媒体搬送装置3が搬入又は搬出の動作を行っているときと、エレベータ機構がトレイを移動させているときには、図2と図3に示すように、ピックアップ機構13は情報記録再生装置1の後方位置へ回動して待機する。
【0080】
また、図2に示すように、ピックアップ機構13のアーム部14の一端には、各トレイ11a〜11fにディスク等が装填されたことを検知する光センサや機械式のマイクロスイッチで形成された装填検知センサ16が設けられている。
【0081】
更に、情報記録再生装置1内の所定位置に、情報記録媒体搬送装置3の動作を制御するための電気回路基板が設けられている。
【0082】
すなわち、図4(a)のブロック図に示すように、電気回路基板には、情報記録再生装置1及び情報記録媒体搬送装置3を制御するマイクロプロセッサ(MPU)を備えたシステムコントローラ17と、システムコントローラ17からの指示に従って駆動モータ5に駆動電力を供給する駆動部18が備えられている。
【0083】
そして、システムコントローラ17は、挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8及び装填検知センサ16から出力される検知信号Sa,Sb,Sc,Sdを逐一入力し、予め設定されているシステムプログラムを実行することによって、それらの検知信号Sa,Sb,Sc,Sdの変化を解析し、駆動部18に指示して駆動モータ5への電力供給を制御させ、搬送ローラ4に適切な搬送動作を行わせるべく集中的に制御する。
【0084】
以上に説明した情報記録再生装置1と情報記録媒体搬送装置3の構成を総括的に示すと、図4(b)の平面図で表されるように、移送手段としての搬送ローラ3が搬出入方向に対して直交して配置され、その搬送ローラ3に沿って、第1の検知手段としての挿入検知センサ6と、第2の検知手段としての外径検知センサ7,8が配設されている。
【0085】
搬送ローラ3の搬入方向の後方には、複数のトレイ11a〜11fを有するディスクチェンジャ機構が備えられ、更にディスクチェンジャ機構の後方に、回動自在なピックアップ機構13が設けられている。
【0086】
そして、トレイ11a〜11fに載置されているディスク等に対して情報再生又は情報記録する際、ピックアップ機構13が回動し、クランプ機構15でそのディスク等のクランプ部CPを挟持して回転させ、光ピックアップPUによる情報再生又は情報記録を行うようになっている。
【0087】
次に、情報記録媒体搬送装置3の動作を図5〜図10を参照して説明する。
なお、図5〜図8は、搬入動作中に瞬断が発生した場合の動作、図9及び図10は、搬出動作中に瞬断が発生した場合の動作を説明するための図である。
【0088】
まず、搬入動作中に瞬断が発生した場合の動作について説明する。
【0089】
ここで、図5は、瞬断が生じることなく適切に搬入動作を行った場合における、大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPと挿入検知センサ6及び外径検知センサ7,8との位置関係と、挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8から出力される検知信号Sa,Sb(Sc)の変化を示した図である。また、図5(a)〜(f)中、符号Aで示す大径円の部分は、ディスク等DSC,ADPの外周部を示し、符号Bで示す小径円の部分は、既述したクランプ孔の内周部を示している。
【0090】
図5において、ディスク等DSC,ADPが挿入口2より挿入され、同図(a)に示すように挿入検知センサ6がそれらディスク等DSC,ADPの外周部Aのディスク面先端を検知すると、搬送ローラ4が正転し搬入動作を開始する。
【0091】
これにより、同図(a)〜(f)の順でディスク等DSC,ADPが搬入方向へ移動していき、更にその移動に伴って挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8から、同図(g)に示すような検知信号Sa,Sb(Sc)が出力される。
【0092】
こうして出力される検知信号Sa,Sb(Sc)をシステムコントローラ17が逐一入力し、図5(g)に示すシーケンスに従って各検知センサ6,7,8の検知信号Sa,Sb(Sc)が変化すれば、正規のディスク等DSC,ADPを正常に搬入中である判断し、最終的にディスクチェンジャ機構の何れかのトレイに装填する。
【0093】
次に、図6のフローチャートを参照して、情報記録媒体搬送装置3の動作を詳述する。
【0094】
図6において、ユーザー等が所望の大径ディスクDSC又はアダプラブルディスクADPを挿入口2より挿入し、挿入検知センサ6がそれらのディスク等DSC,ADPのディスク面の先端を検知すると、システムコントローラ17が搬送ローラ4を正転させ、搬入動作を開始させる(ステップS100)。
【0095】
こうして、システムコントローラ17の制御下で搬入動作を開始して継続し、ステップS102において、装填検知センサ16がオンになると、何れかのトレイにディスク等DSC,ADPが装填されたと判断して搬入動作を終了する。
【0096】
未だディスク等DSC,ADPがトレイに装填されていないと、ステップS104において異物等を検出したか判断し、異物等を検出したと判断した場合には、ステップS106に移行してエラー処理を行い、搬送ローラ4を強制的に逆回転させて排出処理を行った後、動作を終了する。
【0097】
異物等を検出することなく搬入動作を継続すると、ステップS108において瞬断が発生したか判断し、瞬断が発生しなかった場合には、ステップS110を経由して搬入動作を継続させ、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0098】
したがって、異物等を検出せず且つ瞬断も発生しなければ、図5(a)〜(f)に示したように、ディスク等DSC,ADPが各検知センサ6,7,8に対して所定の位置関係で移動すると共に、図5(g)に示した正常なシーケンスに従って各検知信号Sa,Sb(Sc)が変化することとなり、システムコントローラ17の制御の下で正常に搬入動作が行われる。
【0099】
なお、瞬断検出の方法については、電源装置の出力電圧をシステムコントローラ17が逐一調べ、その出力電圧が定格値より下がった場合に瞬断発生と判断する等、周知の技術を適用することが可能である。
【0100】
既述したステップS108において瞬断が発生すると、システムコントローラ17がステップS112以降の瞬断処理に移行する。
【0101】
なお、かかる瞬断が発生した場合、その時点taでの挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8に対するディスク等DSC,ADPの位置関係は、図7(a)〜(d)に例示する状態のうちの何れか1つの状態となる。
【0102】
すなわち、図7(a)は、ディスク等DSC,ADPが挿入されて、搬送ローラ4による搬入動作を開始した直後に瞬断が発生したため、外径検知センサ7,8が未だディスク等DSC,ADPのディスク面を検知していない、すなわち非ディスク面を検知している場合を示している。
【0103】
図7(b)は、図7(a)の場合よりも更に搬入動作が進行している途中で瞬断が発生し、外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPのディスク面の領域Fareaを検知している場合を示している。
【0104】
図7(c)は、図7(b)の状態よりも更に搬入動作が進行している途中で瞬断が発生し、外径検知センサ7,8が非ディスク面を検知している場合を示している。
【0105】
図7(d)は、図7(c)の状態よりも更に搬入動作が進行し、ほぼ装填直前となっているときに瞬断が発生したため、挿入検知センサ6及び外径検知センサ7,8が共に非ディスク面を検知している場合を示している。
【0106】
こうした何れかの状態で瞬断が発生すると、次のステップS112において、搬送ローラ4を強制的に逆回転させ、搬出動作を開始させる。更に、それと同時に、ステップS114において履歴データkを1に設定し、ステップS116以降の第1回目の処理を開始する旨を示す履歴情報として、システムコントローラ17内のメモリ領域(図示省略)に記憶させる。
【0107】
次に、ステップS116において、搬出中のディスク等DSC,ADPのディスク面を挿入検知センサ6が検知し、且つ外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPのディスク面から外れた部分(非ディスク面)を検知したか判断する。
【0108】
つまり、搬出中に各検知信号Sa,Sb(Sc)の論理を逐一調べ、検知信号Saが論理“H”、検知信号Sb,Scが論理“H”となった場合を判断する。
【0109】
そして、ステップS116の判断条件が満足されるまで、ステップS118のタイムアウト判断処理を経由してステップS116の判断処理を繰り返し、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されると、搬送ローラ4を一時的に停止させた後、ステップS116からステップS122へ移行する。
【0110】
なお、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されないと、ステップS118においてタイムアウトと判断し、ステップS120のエラー処理において、強制的な排出処理を行った後、動作を終了する。
【0111】
たとえば、異物等が挿入されて瞬断が発生したような場合に、ステップS120のエラー処理によって異物等を強制的に排出する。また、正規のディスク等DCS,ADPが挿入されて瞬断が発生し、その後何らかの異常が発生したような場合にも、エラー処理が行われることにより、無用のトラブルの発生を未然に防止する。
【0112】
このように、ステップS116の判断処理をタイムアウトの期間内に行うと、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係が、既述した図7(a)〜(d)の状態から図7(e)〜(h)の状態に移る。
【0113】
つまり、図7(a)の時点taで瞬断が発生し、ステップS112の搬出動作を開始すると、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係は既にステップS116の判断条件を満足しているため、搬出動作の直後に搬送ローラ4が停止し(実質的にほとんど停止したままとなる)、その停止時点tbでは、図7(e)に例示するような位置関係となる。
【0114】
図7(b)の時点taで瞬断が発生して、ステップS112の搬出動作を開始すると、停止時点tbでは、図7(f)に例示するような位置関係となる。
【0115】
図7(c)の時点taで瞬断が発生して、ステップS112の搬出動作を開始すると、この場合にもディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係は既にステップS116の判断条件を満足しているため、搬出動作の直後に搬送ローラ4が停止し(実質的にほとんど停止したままとなる)、その停止時点tbでは、図7(g)に例示するような位置関係となる。
【0116】
図7(d)の時点taで瞬断が発生して、ステップS112の搬出動作を開始すると、停止時点tbでは、図7(h)に例示するような位置関係となる。
【0117】
このように、図7(e)〜(h)の何れかの状態となり、検知信号Sa,Sb,Scの全てが論理“H”となると、システムコントローラ17が図5(g)中の時点t1〜t2の期間内の状態に復帰したと判断する。そして、搬入動作を行うべく初期化を行った後、ステップS122で搬送ローラ4を再び正転させて再搬入を開始する。
【0118】
次に、再搬入の動作継続中のステップS124において、挿入検知センサ6が非ディスク面を検知したかを検知信号Saに基づいて判断し、非ディスク面を検知するとステップS130に移行する。
【0119】
なお、かかる場合にもステップS124の判断条件が満足されるまで、ステップS126のタイムアウト判断処理を経由してステップS124の判断処理を繰り返し、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されると、ステップS130に移行する。
【0120】
ただし、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されないと、ステップS126においてタイムアウトと判断し、ステップS128のエラー処理を行うことにより、搬送中であったディスク等DCS,ADPや、異物等を挿入口2を介して強制的に排出した後、動作を終了する。
【0121】
このように、ステップS124の処理をタイムアウトの期間内に行うと、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係が、既述した図7(e),(f)の状態であったものが図8(a)、又は図7(g),(h)の状態であったものが、図8(b)の状態に移る。
【0122】
つまり、図7(e)または(f)の状態で、ステップS122における再搬入を開始して継続すると、図8(a)に示すように、挿入検知センサ6がクランプ孔(非ディスク面)を検知することになり、検知信号Saは論理“H”となる。そして、ステップS124でこの論理“H”の検知信号Saが得られると、ステップS130へ移行する。
【0123】
一方、 図7(g)または(h)の状態で、ステップS122における再搬入を開始して継続すると、図8(b)に示すように、挿入検知センサ6がディスク等DSC,ADPから外れた部分(非ディスク面)を検知することになり、論理“H”の検知信号Saが得られることから、ステップS130へ移行する。
【0124】
ステップS130では、図8(a)又は(b)の状態とほぼ同時点tcに、外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPのディスク面を既に検知し、その検知信号Sb,Scが論理“L”となっているか判断される。
【0125】
そして、上述の判断条件を満足すると、システムコントローラ17が、瞬断から完全に復帰したと判断し、ステップS102に戻って処理を継続することにより、通常の搬入動作を継続する。
【0126】
つまり、図8(a)(b)の状態のうち、ステップS130の条件を満足するのは図8(a)の場合であり、この時点tcでの検知信号Sa,Sb,Scは、図5(g)中の時点t3の状態と同じになる。
【0127】
したがって、既述したステップS116で初期化が行われたとき(図7(e)又は図7(f))の検知信号Sa,Sb,Scが、図5(g)中の時点t2の状態と同じとなり、その後のステップS130でも更に、検知信号Sa,Sb,Scが図5(g)中の時点t3の状態と同じになったと判断すると、瞬断から完全に復帰したと判断し、通常の搬入動作を行うべくステップS102に戻って、処理を継続する。
【0128】
そして、ステップS102に戻ってから通常の搬入動作(S102〜S110)を継続し、図5(g)中に示す時点t3以降と同様の正常なシーケンスが得られると、ステップS102でトレイへのディスク装填が完了したと判断し、搬入動作を終了する。
【0129】
一方、ステップS130において、外径検知センサ7,8がディスク面を検知していないと判断すると、ステップS132に移行する。つまり、図8(b)の場合には、ステップS132に移行し、瞬断処理を継続する。
【0130】
まず、ステップS132では、履歴データkが1に設定されているか判断し、k=1であれば、今までにステップS116〜S130までの瞬断処理を1回だけ行ったと判断してステップS136へ移行する。ただし、履歴データkが2以上の値になっていると、瞬断に対する処理を繰り返し行っても正常に復帰し得ない不可避的な事態が生じていると判断し、ステップS134のエラー処理を行う。そして、エラー処理に際して、搬送ローラ4を逆回転させて排出処理を行った後、動作を終了する。
【0131】
ステップS136では、搬送ローラ4を逆回転させ、ディスク等DSC,ADPを挿入口2側へ搬出させるべく、搬出動作を開始する。つまり、図8(b)に示した状態から搬出動作を開始する。
【0132】
次に、搬出動作継続中のステップS138において、外径検知センサ7,8がディスク面を検知したかを検知信号Sb,Scに基づいて判断する。つまり、図8(b)から図8(c)の状態となり、外径信号Sb,Scの論理が“L”となったかを判断する。
【0133】
なお、かかる判断処理の際にも、ステップS140のタイムアウト判断処理を経由して、ステップS138の判断条件が満足されるまで繰り返し、ステップS140においてタイムアウトと判断すると、ステップS142のエラー処理に移行し、搬送ローラ4を逆回転させて排出処理を行った後、動作を終了する。
【0134】
そして、タイムアウト前にステップS138の判断条件が満足されると、ステップS144に移行して履歴データkに1加算した後、ステップS116に戻って、既述した処理を繰り返す。つまり、履歴データkを2に設定することで、ステップS116からの2回目の処理を開始する旨の履歴情報を記憶した後、ステップS116に戻る。
【0135】
こうしてステップS116に戻ると、挿入検知センサ6がディスク面を検知し、且つ外径検知センサ7,8が非ディスク面を検知したか判断し、所定のタイムアウト時間内にこの判断条件が満足されると、既述した初期化を行った後、ステップS122へ移行し、再び搬送ローラ4を正転させて再搬入を開始する。
【0136】
このように、ステップS116の判断条件が満足されると、ディスク等DSC,ADPは図8(d)の位置関係となり、この図8(d)の位置関係は図7(e)又は図7(f)と同様となり、システムコントローラ17が既述の初期化を行う。
【0137】
したがって、図8(d)の位置関係となる時点teは、図5(g)中の時点t2に相当することとなり、適切な初期化が行われる。
【0138】
そして、ステップS122以降の再搬入動作が継続される間に、図5(g)中の時点t2以降と同じ正常なシーケンスに従って各検知信号Sa,Sb,Scが変化すると、ステップS130を介してステップS102に戻り、通常の搬入動作(S102〜S110)が行われる。そして、最終的にディスク等DSC,ADPがトレイに装填されると、ステップS102でその装填を検知し、搬入動作を終了する。
【0139】
ただし、ステップS130において、判断条件が満足されないと、ステップS132に移行して履歴データkを調べ、このデータkが2に設定されていると判断すると、ステップS134のエラー処理を行って、動作を終了する。
【0140】
つまり、前述したように、ステップS116からS130までの処理を2回行ったにも係わらずディスク等DSC,ADPを正常に搬入することができない場合には、不可避的な事態が生じていると判断し、ステップS134のエラー処理において、強制排出を行った後、動作終了となる。
【0141】
このように本実施形態によれば、大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPを搬入中に瞬断が発生し、その瞬断の際に挿入検知センサ6及び外径検知センサ7,8に対する大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPの位置関係がどのような状態となっていても、必ず適切な搬入動作に復帰するため、極めて信頼性の高い情報記録媒体搬送装置を提供することができる。
【0142】
特に、従来技術の問題点として説明した図15(a)のような状態で瞬断が発生した場合でも、図6のフローチャートを参照して述べたステップS116〜S130の処理を行った後ステップS132〜S144の処理を行い、更にステップS116の処理を繰り返すことにより、正常なシーケンスに復帰するための初期化を行うことができる。
【0143】
このため、従来の情報記録媒体搬送装置に較べて、より優れた瞬断対策を講じた情報記録媒体搬送装置を提供することができる。
【0144】
また、異物等が挿入され、その異物等を搬入中に瞬断が発生した場合、瞬断から復帰した後に所定のエラー処理を行うことにより、異物等を排出することが可能である。
【0145】
次に、搬出動作中に瞬断が発生した場合の動作について、図9及び図10を参照して説明する。
【0146】
図9において、ユーザー等から搬出動作開始の指示を受けると、ディスクチェンジャ機構に指令して、ユーザー等より指示されたトレイを搬送ローラ4の位置へ移動させ、そのトレイに装填されていたディスク等DSC,ADPを搬送ローラ4側へ離脱(アンクランプ)させる。
【0147】
そして、ステップS200において搬送ローラ4を逆回転させ、ディスク等DSC,ADPの搬出を開始させる。
【0148】
これにより、図5に示したのとは逆の順番、すなわち図5(f)の状態から始まって、同図(e),(d),(c),(b),(a)の順番で通常の搬出動作が行われ、更に、図5(g)に示す検知信号Sa,Sb(Sc)も時点t6から時点t1へと逆のシーケンスで変化する。
【0149】
そして、ステップS204において異物等が検出されることなく且つステップS206における非常の排出動作であるエラー処理を行わず、更にステップS208において瞬断が発生することなくステップS210を経由して、ステップS202〜S210の通常の搬出処理を継続すると、ほぼ図5(a)に示すのと同様の状態となった時点で一時的に搬送ローラ4を停止させ、それによってディスク等DSC,ADPを挿入口から突き出した状態で一時停止させる。つまり、搬送ローラ4を一時停止させ、ディスク等DSC,ADPの終端部をローラ面と案内部材9間で挟持させることにより、ディスク等DSC,ADPが挿入口から飛び出したり脱落するのを未然に防止する。
【0150】
この一時停止させた状態で、ユーザー等がディスク等DSC,ADPを挿入口から引き抜くと、挿入検知センサ6の検知信号Saが論理“H”から“L”に変化することになり、システムコントローラ17がステップS202においてこの検知信号Saの変化を検知することで、最終的に搬出動作を終了する。
【0151】
上述の搬出動作中に瞬断が発生すると、ステップS208においてその瞬断を検出し、ステップS212以降の瞬断処理に移行する。
【0152】
ここで、挿入検知センサ6と外径検知センサ7,8に対するディスク等DSC,ADPの位置関係が、図10(a),(b),(c),(d)に示すような何れかの状態となっているときに、瞬断が発生することになる。
【0153】
すなわち、図10(a)は、搬入動作を開始した直後に瞬断が発生したため、全ての検知センサ6,7,8が未だディスク等DSC,ADPのディスク面を検知していない、すなわち非ディスク面のみを検知している場合を示している。
【0154】
図10(b)は、図10(a)の場合よりも更に搬出動作が進行している途中で瞬断が発生し、挿入検知センサ6だけがディスク等DSC,ADPの先端部(ディスク面)を検知している場合を示している。
【0155】
図10(c)は、図10(b)の場合よりも更に搬出動作が進行している途中で瞬断が発生し、外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPのディスク面の領域Fareaを検知している場合を示している。
【0156】
図10(d)は、図10(c)の状態よりも更に搬出動作が進行している途中で瞬断が発生し、挿入検知センサのみがディスク等DSC,ADPの後端部(ディスク面)を検知している場合を示している。
【0157】
こうした何れかの状態で瞬断が発生すると、次のステップS212において、搬出動作を継続させ、更にそれと同時に、ステップS114において履歴データkを1に設定し、ステップS216以降の第1回目の瞬断処理を開始する旨を示す履歴情報として、システムコントローラ17内のメモリ領域(図示省略)に記憶させる。
【0158】
次に、ステップS216において、搬出中のディスク等DSC,ADPのディスク面を挿入検知センサ6が検知し、且つ外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPのディスク面から外れた部分(非ディスク面)を検知したか判断する。
【0159】
つまり、搬出中に各検知信号Sa,Sb(Sc)の論理を逐一調べ、検知信号Saが論理“H”、検知信号Sb,Scが論理“H”となった場合を判断する。
【0160】
そして、ステップS216の判断条件が満足されるまで、ステップS218のタイムアウト判断処理を経由してステップS216の判断処理を繰り返し、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されると、搬送ローラ4を一時的に停止させた後、ステップS216からステップS222へ移行する。
【0161】
なお、予め決められた時間内に上述の判断条件が満足されないと、ステップS218においてタイムアウトと判断し、ステップS220のエラー処理において、強制的な排出処理を行った後、動作を終了する。
【0162】
たとえば、異物等を搬出中に瞬断が発生したような場合に、ステップS220のエラー処理によって異物等を強制的に排出する。また、正規のディスク等DCS,ADPを搬出中に瞬断が発生し、その後何らかの異常が発生したような場合にも、エラー処理が行われることにより、無用のトラブルの発生を未然に防止する。
【0163】
このように、ステップS216の判断処理をタイムアウトの期間内に行うと、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係が、既述した図10(a)〜(d)の状態から図10(e)〜(h)の状態に移る。
【0164】
つまり、図10(a)の状態で瞬断が発生し、搬出動作を継続すると、図10(e)に例示するような位置関係となった時点で、搬送ローラ4を一時停止させる。
【0165】
図10(b)の状態で瞬断が発生し、搬出動作を継続すると、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係は既にステップS216の判断条件を満足しているため、瞬断発生の直後に搬送ローラ4を停止させることにより、図10(f)に例示するような位置関係にする。
【0166】
図10(c)の状態で瞬断が発生して、搬出動作を継続すると、図10(g)に例示するような位置関係となった時点で、搬送ローラ4を停止させる。
【0167】
また、図10(d)の状態で瞬断が発生し、搬出動作を継続すると、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係は既にステップS216の判断条件を満足しているため、瞬断発生の直後に搬送ローラ4を停止させることにより、図10(h)に例示するような位置関係にする。
【0168】
このように、図10(e)〜(h)の何れかの状態となり、検知信号Sa,Sb,Scの全てが論理“H”となると、システムコントローラ17が図5(g)中の時点t1〜t2の期間内の状態に復帰したと判断する。
【0169】
そして、搬出動作から搬入動作へ処理を切替えるべく初期化を行った後、ステップS222において搬送ローラ4を正転させて搬入動作を開始すると共に、検出信号Sa,Sb(Sc)の変化に応じて、ステップS224〜S244で示す処理を行う。
【0170】
なお、ステップS224〜S244の処理は、図6に示したステップS124〜S144の処理と同じであるため詳細については割愛することとする。
【0171】
ただし、ステップS224〜S244の処理を検出信号Sa,Sb(Sc)の変化に応じて行い、また、ステップS244からステップS216に戻って処理を継続すると、ステップS230において、外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPの非ディスク面を検知したかを判断する。
【0172】
そして、ディスク等DSC,ADPの非ディスク面を検知すると、ステップS230からステップS202に戻って搬出動作を開始する。
【0173】
つまり、ステップS230において、外径検知センサ7,8がディスク等DSC,ADPの非ディスク面を検知するまで処理を継続すると、ディスク等DSC,ADPと各検知センサ6,7,8との位置関係は、既述した図10(e)〜(h)の何れかの状態であったものが図8(a)又は(b)に示すのと同様の状態に移り、この図8(a)又は(b)と同様の状態になった時点でステップS202の処理に移行する。
【0174】
そして、ステップS202からの搬出処理に戻ると、通常の搬出処理(ステップS204〜S210)を行うことになり、既述したステップS202で搬出完了となると、搬出動作を終了する。
【0175】
このように本実施形態によれば、大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPを搬出中に瞬断が発生し、その瞬断の際に挿入検知センサ6及び外径検知センサ7,8に対する大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPの位置関係がどのような状態となっていても、必ず適切な搬出動作に復帰するため、極めて信頼性の高い情報記録媒体搬送装置を提供することができる。
【0176】
このため、従来の情報記録媒体搬送装置に較べて、より優れた瞬断対策を講じた情報記録媒体搬送装置を提供することができる。
【0177】
また、搬出中に瞬断が発生し、復帰動作中に何らかの問題が発生した場合でも、ステップS220,S228,S242のエラー処理を行うことにより、無用のトラブルの発生を未然に防止することができる。
【0178】
なお、以上の実施形態の説明では、マイクロスイッチで形成された外径検知センサ7,8に大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPを摺接させることで、それらの外周部の移動軌跡を検知するようになっているが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。変形例として、上述のマイクロスイッチに代えて、受光素子と発光素子で構成される光学式の光センサで大径ディスクDSC又はアダプタブルディスクADPの外周部側のディスク面の移動軌跡を非接触で検知するようにしてもよい。
【0179】
また本実施形態では、移送手段として、回転する搬送ローラ4の駆動力でディスク等を挟みながら搬送する構成としているが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。要は、大径ディスクDSCやアダプタブルディスクADP等を移送することが可能な移送手段であればよい。
【0180】
また、本実施形態では、図4(b)に示したように、挿入検知センサ6及び外径検知センサ7,8を搬出入方向に対して直交する方向にほぼ一列に配置して、ディスク等の通過を検知することとしているが、本発明は、これらの検知センサ6,7,8を搬出入方向に対して直交する方向にほぼ一列に配置する場合に限定されるものではない。
【0181】
要は、正常に搬入又は搬出が行われた場合に、図5(g)に示したような位相関係で各検知信号Sa,Sb,Scが変化するように、各検知センサ6,7,8が配置されていればよい。
【0182】
つまり、図5(g)に示したように、搬入動作の際、ディスク等が未だ挿入口2に挿入されていないときには、検知信号Sa,Sb,Scの各論理が“L”,“H”,“H”となり、ディスク等が挿入された時点t1以降は図5(g)に示す正常なシーケンスで変化するように各検知センサ6,7,8が配置されていればよい。
【0183】
また、搬出動作の際、ディスク等がトレイ側から未だ供給されていないときには、検知信号Sa,Sb,Scの各論理が“L”,“H”,“H”となり、ディスク等がトレイ側から供給された時点t6以降は図5(g)に示す逆のーケンスで変化するように各検知センサ6,7,8が配置されていればよい。
【0184】
そして、検知信号Sa,Sb,Scの位相が図5(g)に示す様に変化するのであれば、論理“H”又は“L”となる期間が図5(g)と同一となるように各検知センサ6,7,8を配置する必要はない。
【0185】
かかる条件を満足する各検知センサ6,7,8の配置を図11を参照して述べると、夫々の外径検知センサ7,8を挿入検知センサ6から等距離の位置であって、
同図中の斜線で示す領域内に配置することが可能である。
【0186】
つまり、直径約12cmの大径ディスクの外周に相当する円弧C1,C2の接点Xに相当する位置に挿入検知センサ6を配置することとし、円弧C1,C2に接する直線L1,L2とその円弧C1,C2とで画成される範囲(斜線で示す領域)A1,A2内に相当する位置に外径検知センサ7,8を上記の等間隔で配置する。そして、搬送中のディスク等の中心軸上の軌跡を挿入検知センサ6で検知するようにすればよい。
【0187】
また、検知信号Sa,Sb,Scの論理を図5(g)の場合とは逆になるように生じさせる様にしてもよい。つまり図5(g)に示す検知信号Sa,Sb,Scの論理“H”が論理“L”、論理“L”が論理“H”となるように、各検知センサ6,7,8から出力させるようにしてもよい。
【0188】
また、本実施形態では、2個の外径検知センサ7,8によってディスク等DSC,ADPのディスク面を検知することとしているが、本発明は少なくとも1個の外径検知センサが設けられていればよい。
【0189】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の情報記録媒体搬送装置によれば、搬入動作又は搬出動作中に瞬断が発生すると、所定の初期化条件を満足するように情報記録媒体を搬送し、それでも初期化できる状態とならない場合に再び当該条件を満足するように情報記録媒体を搬送して初期化を行ってから搬入動作を行うようにしたので、瞬断が発生しても確実に復帰して信頼性の高い搬出入動作とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の情報記録媒体搬送装置の構成を示す図である。
【図2】本実施形態の情報記録媒体搬送装置を備えた情報記録再生装置の内部構造を示す斜視図である。
【図3】情報記録再生装置の内部構造を更に示す図である。
【図4】本実施形態の情報記録媒体搬送装置を制御するための回路、及び各検知センサと搬送ローラの位置関係等を示す図である。
【図5】搬入時の大径ディスク又はアダプタブルディスクと各検知センサの位置関係及び各検知信号を示す図である。
【図6】搬入時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】瞬断処理に際して搬入される大径ディスク又はアダプタブルディスと各検知センサとの位置関係を示す図である。
【図8】瞬断処理に際して搬入される大径ディスク又はアダプタブルディスと各検知センサとの位置関係を更に示す図である。
【図9】搬出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】瞬断処理に際して搬出される大径ディスク又はアダプタブルディスと各検知センサとの位置関係を示す図である。
【図11】挿入検知センサと外径検知センサとの位置関係を示す図である。
【図12】従来の情報記録媒体搬送装置の構成等を示す図である。
【図13】従来の情報記録媒体搬送装置の動作を説明するための図である。
【図14】瞬断が発生した際の従来の情報記録媒体搬送装置の動作を説明するための図である。
【図15】瞬断が発生した際の従来の情報記録媒体搬送装置で想定される課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…情報記録再生装置 2…挿入口 3…情報記録媒体搬送装置
4…搬送ローラ 5…駆動モータ 6…挿入検知センサ
7,8…外径検知センサ 11a〜11f…トレイ
13…ピックアップ機構 16…装填検知センサ
17…システムコントローラ 18…駆動部
DSC…大径ディスク ADP…アダプタブルディスク

Claims (2)

  1. 円板形状の情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬送装置であって、
    前記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、
    前記移送手段により搬送される前記情報記録媒体の中心軸線上の移動軌跡を検知する第1の検知手段と、
    前記移送手段により搬送される前記情報記録媒体の前記中心軸線より所定距離離れた部分の移動軌跡を検知する第2の検知手段と、
    前記第1,第2の検知手段の出力が予め決められた値となることを条件に、前記移送手段による搬入動作を初期化し、前記初期化後の搬入動作に際して前記第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、搬入動作を継続させる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記移送手段による搬入動作中に瞬断が発生すると、前記移送手段に第1回目の搬出動作を開始させ、当該第1回目の搬出動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記条件を満足すると初期化を行って前記移送手段に再度の搬入動作を開始させ、当該再度の搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化すると、前記再度の搬入動作を継続させ、
    前記再度の搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化しないと、第2回目の搬出動作を開始させ、当該第2回目の搬出動作中に前記第2の検知手段が前記情報記録媒体を検知した後、前記第1,第2の検知手段の出力が前記条件を満足すると初期化を行って前記移送手段に更なる搬入動作を開始させ、当該更なる搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化すると、前記更なる搬入動作を継続させることを特徴とする情報記録媒体搬送装置。
  2. 円板形状の情報記録媒体を搬送する情報記録媒体搬送装置であって、
    前記情報記録媒体を往復搬送自在な移送手段と、
    前記移送手段により搬送される前記情報記録媒体の中心軸線上の移動軌跡を検知する第1の検知手段と、
    前記移送手段により搬送される前記情報記録媒体の前記中心軸線より所定距離離れた部分の移動軌跡を検知する第2の検知手段と、
    前記第1,第2の検知手段の出力が予め決められた値となることを条件に、前記移送手段による搬出動作を初期化し、前記初期化後の搬出動作に際して前記第1,第2の検知手段の出力が予め決められたシーケンスに従って変化すると、搬出動作を継続させる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記移送手段による搬出動作中に瞬断が発生すると、前記移送手段に搬出動作を継続させ、当該搬出動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記条件を満足すると初期化を行って前記移送手段に第1回目の搬入動作を開始させ、当該第1回目の搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化すると、前記移送手段に再び搬出動作を開始させ、
    前記第1回目の搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化しないと、搬出動作を開始させると共に、当該搬出動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記条件を満足すると初期化を行って前記移送手段に第2回目の搬入動作を開始させ、当該第2回目の搬入動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化すると、前記移送手段に更に搬出動作を開始させ、当該更なる搬出動作中に前記第1,第2の検知手段の出力が前記予め決められたシーケンスに従って変化すると、前記更なる搬出動作を継続させることを特徴とする情報記録媒体搬送装置。
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