JP2003328305A - 弾性舗装体 - Google Patents
弾性舗装体Info
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Abstract
境基準を満たすに十分な騒音低減効果が得られる弾性舗
装体を提供する。 【解決手段】 ひじきゴムからなる軟質骨材31と、バ
インダーとに加え、モース硬度が8以上の硬質骨材32
を全弾性舗装材3中に10〜35vol%含有した弾性
舗装材3を空隙率が35〜50%、ウエット時の摩擦係
数が0.45〜0.9となるように現場施工にて下地2
上に構築する。
Description
材とをバインダーで結合してなる弾性舗装体に関し、さ
らに詳しく言えば、ウエット時の滑りを解消するととも
に、十分な騒音低減効果が得られる特に車道に好適な弾
性舗装体に関する。
に環境の保全を目的とした環境基本法が制定された。環
境基本法では各種環境基準が規定されているが、その環
境基準の1つに道路に関する騒音が規定されている。道
路騒音に関する環境基準は、道路に隣接した建物によっ
てまちまちではあるが、大まかに昼間は60〜50dB
以下、夜間は50〜40dB以下が好ましいと規定され
ている。
この環境基準を満たしている道路は実際には全体の約3
割程度にしか過ぎず、残りの約7割は環境基準をクリア
していない。また、最近では通常のアスファルト舗装よ
りも約5dB程度の騒音を低減できる排水性舗装なども
あるが、これでも環境基準の約6割程度しか満たすこと
ができないのが現状である。
dB以上の騒音低減効果が得られれば環境基準の約9割
を満足することが可能であると結果がなされている。こ
の10dB以上の騒音低減効果が得られる舗装面の1つ
に、ゴムチップなどの破砕物からなる軟質骨材と、砂な
どの硬質骨材とをバインダーにて結合した弾性舗装材を
敷設したいわゆる弾性舗装体がある。
軟さを利用して低騒音化が図れる反面、雨などによって
路面が濡れた場合に極めて滑りやすく、安全性に問題が
ある。この路面の滑り(摩擦係数)を改善するために
は、硬質骨材を増やせばよいが、硬質骨材を増やすと他
方において騒音が大きくなる。
行われているが、その解決手段の1つとして、路面の物
理的な摩擦増大効果が得られるようにしたものが例えば
特開平10−325104号公報に示されている(従来
技術1)。従来技術1には、敷設時に路面に凸型を押し
付けて、表面に凹溝を設ることにより、ウエット時の物
理的な摩擦増大効果が得られる点が開示されている。
が得られるようにしたものが例えば特開平8−1656
06号公報に示されている(従来技術2)。この従来技
術2では、硬質骨材の粒度を所定のものに選定すること
により、骨材間の接着強度を高めて、舗装が剥がれにく
くしている。
例えば特開昭63−7404号公報には、硬質骨材を所
定量配合して路面の透水性を向上し、スリップの原因と
なる水を効果的に排出する点が示されている(従来技術
3)。
例えば特開2000−248503号公報(従来技術
4)や特開2000−273809号公報(従来技術
5)がある。従来技術4では、硬度差が10以上ある低
硬度骨材と高硬質骨材をブレンドし、空隙率が25〜4
5%となるように舗装することで、騒音低減効果が得ら
れる弾性舗装材が示されている。
ダーで結合して得られた舗装面表面を研磨処理して、凹
凸を抑えて低騒音化を図った点が示されている。
た従来技術1〜5であっても、10dB以上の騒音低減
とウエット時のスリップ防止とを両立するには困難であ
った。すなわち、従来技術1では、タイヤと軟質骨材と
の間に形成される水膜には何ら変化が見られない。ま
た、凹溝を設けたことによる騒音増加(とりわけ高速走
行時)が懸念される。
効果も得られるが、硬質骨材に砂利や燃え殻などを使っ
ているためウエット時における滑り低減効果を得るには
不十分である。また、使用するにつれて硬質骨材の摩耗
が進み、逆に滑りやすくなるおそれもある。
ット時の滑りは低減するが、軟質骨材の表面に形成され
た水膜については上記従来技術1と同じく何ら変化が見
られず、軟質骨材1個当たりのウエット時の滑りに変化
はない。
おける空隙率は騒音低減に未だ不十分であり、具体的内
容を見ても、低速走行時(20km/h)の摩擦係数し
か向上しておらず、高速走行時の摩擦係数については不
明である。
能力が一般に高いため、BPN測定において測定時に舗
装に施す散水状態や水膜の均一性を得るのが難しく、実
車を使って評価した場合と試験器を使って評価した場合
とのBPN(湿潤時の滑り抵抗値)の誤差が大きい。と
りわけ、高速走行時にはその誤差は大きい。
ためになされたものであって、その目的は、ウエット時
の滑り防止性能を維持しつつ、環境基準を満たすに十分
な騒音低減効果が得られる弾性舗装体を提供することに
ある。
ため、本発明は軟質骨材と硬質骨材とをバインダーで結
合した弾性舗装材よりなる弾性舗装体において、上記硬
質骨材は、モース硬度が8以上であり、かつ、上記弾性
舗装材中に体積比で10〜35%(より好ましくは、1
5〜30%)含有されているとともに、上記弾性舗装材
の空隙率が35〜50%(より好ましくは40〜50
%)で、湿潤時の摩擦係数が0.45〜0.90である
ことを特徴としている。
と、ウエット時に安全な操縦性(特にブレーキ性)が得
られる。また、より好ましい態様によれば、10dB程
度の騒音低減効果が得られ、かつ、耐摩耗性の優れた路
面が得られる。
であるが、モース硬度が8以上であれば、ウエット時に
おけるミクロ的な滑りの原因となる水膜が破壊されるた
め、自動車のタイヤなどの被接触物に対する摩擦抵抗を
大きくすることができる。
比較的規則正しい結晶格子構造を有する材料、すなわち
面心立方格子、体心立方格子もしくは最密六方晶構造の
いずれかに該当する結晶構造を備えているセラミックス
系材料、特にはアルミナやベリリアといった人工的に製
造されたセラミックス材料が好ましい。
が10%未満の場合は、上述した水膜破壊効果が低い。
逆に含有量が35%を超える場合は、表面積の増加に伴
い、ウレタンなどのバインダーが発泡しやすくなり、弾
性舗装面が膨れ上がったり、所望の空隙率が得られなく
なる。
成される空隙が少ないため、空孔によって吸収される音
の量も減り、結果騒音低減効果が低くなる、逆に空隙率
が50%を超えると、音の吸収率は上がるが、舗装面が
柔らかくなり、舗装面として正常に機能することができ
ない。
数が、0.45未満の場合は、自動車のタイヤなどの被
接触物に対する摩擦抵抗が低くなり、とりわけ高速走行
時におけるスリップなど重大な事故を引き起こし兼ねな
い。逆に摩擦係数が0.90を超えた場合は、路面が乾
燥している場合や、発進時や停止時にタイヤからの応力
を受けすぎてしまうため、舗装面が破壊されやすく、経
年劣化しやすくなるおそれがある。
の目詰まり、ひいてはその目詰まりによって騒音低減効
果や排水性の低下、摩擦係数の低下などを抑制するた
め、上記軟質骨材は、ひじき状ゴムであることが好まし
い。
撚糸ゴムとも呼ばれ、例えば天然ゴムやSBRなどの各
種ゴム材料をいわゆるひじき状に形成したファイバー状
ゴムであり、これら各種ゴム材料の単体物もしくは混合
物、またはこれらゴム材料で被覆された骨材など基本的
にゴム弾性を有するものであれば適宜選択可能である。
施工現場にて上記各骨材と上記バインダーとを混合し、
下地上に打設して構築される、いわゆる現場施工がより
好ましい。これによれば、施工コストが安価であり、ま
たカーブや下地の凹凸に追従して舗装することができ、
道路舗装に向けての実用化に適している。
図面を参照しながら説明する。図1には、あらかじめ路
盤1上に好ましくは透水性を有するように構築された下
地2上に本発明の弾性舗装材3よりなる表層部30を形
成した弾性舗装体の模式的断面図が示されている。
ート、砕石、モルタル、半たわみ舗装、簡易安定化処理
面などであってよく、必ずしも硬度に安定化処理された
処理面である必要はないが、一様に安定化された面であ
ることが好ましい。なお、下地2については、表層部3
0が弾性舗装材3であることから、繰り返しの加重に対
して撓まないように空隙をできるだけ少なくして高強度
化を図ってもよい。
らかじめ下地2が設けられているが、上述したように表
層部30の敷設面が一様に安定化された面であれば、下
地2を設けずに路盤1上に表層部30を直接施工しても
よい。
防止するため、下地2にプライマーを施してもよい。プ
ライマーとしては、例えばウレタンやエポキシなどの未
硬化物を塗布し、それらが完全に硬化する前に表層部3
0を施工することが好ましい。
ム(別名ファイバー状ゴムまたは撚糸ゴム)からなる軟
質骨材31と、モース硬度が8以上の硬質骨材32とが
含まれ、これら各骨材がバインダーによって結合されて
いる。
R、NBR、EDPM、BR、CRなどの各種ゴム材料
の単体もしくは混合物、またはこれらゴム材料で被覆さ
れた骨材、ウレタンなどの各種エラストマーなど基本的
にゴム弾性を有するものであれば使用可能である。
のであってもよいし、再生品や廃材などを用いたリサイ
クル品であってもよい。形状は上述したようにひじき状
(ファイバー状)に形成されていればよく、粒径やアス
ペクト比などは施工面の仕様によって適宜選択できる。
なお、破砕物を含む場合、切断面に毛羽立ちが形成され
ていれば、なおのことよい。
1は好ましくはひじき状ゴムを用いているが、これ以外
に通常の粒状をしたゴムチップであってもよく、ゴムチ
ップとひじき状ゴムの混合物であってもよい。
以上(好ましくは10以上)の規則正しい結晶格子構造
を有する材料が好ましい。すなわち、面心立方格子、体
心立方格子もしくは最密六方晶構造のいずれかに該当す
る結晶構造を備えているセラミックス系材料、特には人
工的に製造されたセラミックス材料が好ましい。
ものとしては、例えばベリリア、チタニア、ジルコニ
ア、ムライト、スピネル、一部チタンカーバイト、一部
シリカなどが例示される。また、モース硬度が10以上
のものとしては、アルミナ、酸化クロム、炭化珪素、一
部チタンカーバイト、窒化珪素などが例示される。
イヤなどの被接触物に対する摩擦抵抗が大きくなる。ま
た、結晶格子が規則的正しい材料を採用したことによ
り、これら材料は摩耗時に結晶格子に沿って破壊する傾
向があり、ウエット時の滑りの低減効果が持続する。ま
た、結晶格子によるエッジ効果がによって水膜が破壊さ
れ、ウエット時の滑りをより低減させることができる。
が、好ましくは500μm以下にすることで、マイクロ
テクスチャーの形成が容易になり水膜破壊効果による摩
擦抵抗の増大が見込まれる。さらに、300μm以下に
することで、硬質骨材が露出する表面積が増し、その作
用効果がより顕著に表れる。
言うと、硬質骨材32は、全弾性充填材3中に10〜3
5vol%含有されていることが好ましく、より好まし
くは15〜30%、さらに好ましくは20〜30vol
%がよい。
化までの一連の作業をあらかじめ工場などで行ういわゆ
るプレキャスト施工を採用する場合は、硬質骨材32は
全弾性充填材3中に10〜20vol%含有されている
ことが好ましい。また、完成までの全行程を施工現場で
行ういわゆる現場施工方式を採用する場合は、15〜3
5vol%含有されていることが好ましい。
軟質骨材31と混合してバインダーによって結合したも
のを下地2上に敷設しているが、この硬質骨材32は、
表層近傍に少しでも投入すれば効果が得られるため、軟
質骨材31とバインダーをブレンドして敷設したもの
に、上から散布して馴染ませてもよい。
ラミックス系の材料を用いているが、これ以外に例えば
自然石、木片、クルミ、竹屑、貝殻、けい砂、人工石、
スラグセラミックス粒子、硬質プラスチックなどを単独
もしくは混合して使用してもよい。
ンダーが用いられる。例えば、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メタアク
リル樹脂、アクリルエマルジョン、アスファルトエマル
ジョンなどが使用可能である。
た硬化性樹脂材料もしくは軟質熱可塑性ポリマーが好ま
しく、特に一液のウレタンが最も効果的で、比較的高強
度な10MPa以上の引張強度のものがウエット時の摩
擦係数を向上させる。
り異なるが、目安として重量比で、バインダー:骨材=
1:3〜1:10の範囲が好ましい。1:3未満である
と、骨材間がバインダーで満たされ骨材の特性が出な
い。また、1:10を超えると、強度不足となるので好
ましくない。
方法がある。第1の方法は、現場施工方式で弾性舗装材
3を混合して、下地2上に供給して転圧や引き伸ばしな
どにより均した後、硬化させる。この現場施工方式によ
れば、下地2の凹凸や傾斜、カーブなどにも迅速に対応
可能である。
工場などにて成形して板状のブロック体とし、そのブロ
ック体を下地2上に敷き詰めて表層部30を構築する方
法、いわゆるプレキャスト施工方式である。
ロック体のサイズは、例えば厚さ30mmで、一辺が3
0cm以上が好ましいが、生産性を考慮すると一辺が5
0cm以上であるとよい、また、施工性の観点からすれ
ば、一辺が2m以下が好ましい。
で生産することによりブロック体の性状をきめ細かくコ
ントロールすることができ、施工時の天候などによって
舗装面の状態が変わることなく、均質な舗装面が得られ
る。この施工方法は、特に上述した下地2が平坦である
ことが満たされている場合において有効である。
のパターンで形成することにより、舗装面全体の摩擦係
数をより高めることができる。凹溝の成型方法には、圧
入法、切削法、加熱溶融法などがあるが、特には圧入法
が好ましい。なお、凹溝は現場施工で行ってもよい。
35〜50%の範囲内であることが好ましい。すなわ
ち、空隙率が35%未満の場合、各骨材間に形成される
空隙が少ないため、吸収される音の量も減り、騒音低減
効果が低くなる、逆に空隙率が50%を超えると、音の
吸収率は上がるが、舗装面が柔らかくなり、舗装面とし
て正常に機能することができないおそれがある。
F(ダイナミックフリクション)テスタでの湿潤時(ウ
エット時)の測定値が0.45〜0.90の範囲内であ
ることが好ましい。
5未満の場合は、自動車のタイヤなどの被接触物に対す
る摩擦抵抗が低くなり、とりわけ高速走行時におけるス
リップなど重大な事故を引き起こし兼ねない。逆に、摩
擦係数が0.90を超えた場合は、路面が乾燥している
場合や、発進時や停止時にタイヤからの応力を受けすぎ
てしまうため、舗装面が破壊されやすく、経年劣化しや
すくなるおそれがある。
層の上に、アスファルトもしくはコンクリートにより中
間層を形成し、その表面を十分に均してレベルを出すと
ともに密にし、プライマ処理を行った。しかる後、この
上に下記実施例1〜8および比較例1〜9の弾性舗装材
よりなる表層部を形成して、空隙率と摩擦係数とを測定
した。
4,6〜9の軟質骨材には、EPDMおよびSBRのブ
レンドゴムチップ(住友ゴム工業社製粉末ゴム3号)を
用いた。また、実施例2,3,8および比較例5には、
ひじき状ゴム(住友ゴム工業社製FR24)を用いた。
ュ(実施例1)、120メッシュ(実施例3〜8、比較
例6〜8)および住友ゴム工業社製シリカサンド6号
(実施例2、比較例1〜2)を用いた。
一液硬化型ウレタン樹脂(住友ゴム工業社製グリップコ
ートC−926、GB0007およびGB0689)を
用いた。そして、これに各例ごとに選定された硬質骨材
を所定の配合比で混合し、万能攪拌機にて均一に攪拌し
た。その攪拌物をサイズ50cm×50cm、厚み30
mmで現場施工し1週間養生させて均一な表層部を得
た。
に切り出された試験片を吊り線を介して一定温度(t
℃)のメタノール溶液中に試験片全体が浸かるように吊
し、メタノール中の試料温度がt±0.5℃になった時
点で秤量した後、以下の計算式によって算出する、いわ
ゆる連続空隙率測定法を採用した。連続空隙率は、以下
の式を用いて算出する。 連続空隙率(%)=((V−Vc)/V)×100 ・・・式 ここで、Vは試験片の体積(cm3)、Vcは独立空隙
を含む骨材の体積(cm3)である。なお、Vcは以下
の式を用いて算出する。 Vc=W1/((W1/W2)×γm) ・・・式 ここで、W1は空気中での試験片の質量、W2はメタノ
ール中での試験片の質量、λmはt℃におけるメタノー
ルの密度である。
器(DFテスター)を用いた。図2に示すように、DF
テスター4は、ゴムピース43を介して表層部30上で
接触しながら回転する円盤41と、同円盤41を回転駆
動する駆動部42と、ゴムピース43に作用する摩擦力
などを測定する測定装置(図示しない)とから構成され
ている。
0cm、厚さ30mmに切り出された表層部30を30
分間水に浸した後、それを水平にして固定する。固定後
もジョウロ等で散水して水膜を維持させる。次に、ゴム
ピース43がセットされた円盤41をゴムピース43が
表層部30を向くように表層部30の直上にセットす
る。このときゴムピース43はまだ接触させない。
部42を駆動して円盤41を線速度が90km/hまで
定速回転させた状態で円盤41を駆動部42から切り離
し、ゴムピース43を表層部30に接触させて、このと
きの摩擦力などを測定する。なお、測定は各3回づつ実
施する。なお、DFテスター4に備え付けの散水機によ
り、測定前から測定終了まで一定量の水を散水する。
の騒音とを評価した。評価方法は、各実施例および比較
例による50m長の舗装路面を作製し、その上を2輪車
およびトラクションバスにて走行し、走行性および騒音
性の2種類のフィーリング試験を実施した。
キ、ハンドリング時の安全性をプロドライバーの感性で
評価した。評価方法は、アスファルト並みの安全性が
◎、走行に全く問題ないが○、走行に不安が残るが△、
走行危険が×の4段階で評価した。
(エンジンを切って定速で路面を通過)したとき、所定
距離離れた場所に待機している被験者による聞き取り調
査で評価した。評価方法は、とにかく静かであるが◎、
アスファルトと比べて数段静かであるが○、アスファル
トよりも静かが△、アスファルトと同程度にうるさいが
×の4段階で評価した。以下に、その各測定結果および
評価結果を示す。
例1〜9の仕様と評価結果を表1に示す。
を得た。すなわち、 (1)硬質骨材の配合比率が全弾性舗装材中10vol
%を超えると、施工方法によらず摩擦係数が急激に上昇
する。 (2)製作コストが安価な現場施工において、硬質骨材
の配合比率が全弾性舗装材中10vol%を超えると、
硬質骨材の分散状態が極めてよく、常に安定して高い摩
擦係数が得られる。 (3)ひじきゴムを使用した場合、硬質骨材の配合比率
が全弾性舗装材中10vol%を超えると、硬質骨材が
ひじきゴム間に入り込んでいわゆるコロの働きをするた
め、攪拌性も向上する。とりわけ、現場施工において顕
著。 (4)硬質骨材の配合比率が全弾性舗装材中35vol
%を超えると、空隙率が急激に低下するだけでなく、摩
擦係数も急激に上昇し、操縦安定性が悪くなる。
軟質骨材と硬質骨材とをバインダーで結合した弾性舗装
材よりなる弾性舗装体において、硬質骨材は、モース硬
度が8以上であり、かつ、弾性舗装材中に体積比で10
〜35%含有されているとともに、弾性舗装材の空隙率
が35〜50%で、湿潤時の摩擦係数が0.45〜0.
90であることにより、ウエット時の滑り防止効果と騒
音低減効果とをともに両立することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 軟質骨材と硬質骨材とをバインダーで結
合した弾性舗装材よりなる弾性舗装体において、 上記硬質骨材は、モース硬度が8以上であり、かつ、上
記弾性舗装材中に体積比で10〜35%含有されている
とともに、上記弾性舗装材の空隙率が35〜50%で、
湿潤時の摩擦係数が0.45〜0.90であることを特
徴とする弾性舗装体。 - 【請求項2】 上記軟質骨材は、ひじき状ゴムである請
求項1に記載の弾性舗装体。 - 【請求項3】 施工現場にて上記各骨材と上記バインダ
ーとを混合し、下地上に打設して構築される請求項1ま
たは2に記載の弾性舗装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002133684A JP2003328305A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 弾性舗装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002133684A JP2003328305A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 弾性舗装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003328305A true JP2003328305A (ja) | 2003-11-19 |
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ID=29696572
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002133684A Pending JP2003328305A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 弾性舗装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003328305A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006265950A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Tokai Rubber Ind Ltd | 多孔質弾性舗装材 |
JP2016070025A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | Agcセラミックス株式会社 | 遮熱性舗装体 |
-
2002
- 2002-05-09 JP JP2002133684A patent/JP2003328305A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006265950A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Tokai Rubber Ind Ltd | 多孔質弾性舗装材 |
JP4506530B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2010-07-21 | 東海ゴム工業株式会社 | 多孔質弾性舗装材 |
JP2016070025A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | Agcセラミックス株式会社 | 遮熱性舗装体 |
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