JP2003328282A - インクジェット捺染用乾式転写方法、転写紙、およびインク - Google Patents

インクジェット捺染用乾式転写方法、転写紙、およびインク

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JP2003328282A
JP2003328282A JP2002130287A JP2002130287A JP2003328282A JP 2003328282 A JP2003328282 A JP 2003328282A JP 2002130287 A JP2002130287 A JP 2002130287A JP 2002130287 A JP2002130287 A JP 2002130287A JP 2003328282 A JP2003328282 A JP 2003328282A
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Takeshi Sakura
武司 佐倉
Hiroyasu Ichikawa
裕康 市川
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Upepo and Maji Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇華性染料印刷層を転写紙上に設け、ポリエ
ステル繊維布帛上に熱で転写する際、布帛に転写した場
合の原画像の鮮明にして、色相再現に優れた転写方法、
転写紙、インクを提供する。 【解決手段】 紙等の一面に、昇華性染料を含むインク
の受容層を設けたインクジェット捺染用乾式転写紙にイ
ンクジェットでプリントし,布帛に熱転写する方法で、
昇華点160−280℃の染料インクを使用し、転写後
の染料残存率が2−20%であるインクジェット捺染用
乾式転写方法であり、昇華点160−280℃の染料イ
ンクを使用し、転写後の染料残存率が全て2−20%で
あるインクジェット捺染用乾式転写紙であり、さらに昇
華点160−280℃の染料インクであって転写後の染
料残存率が2−20%であるインクジェット捺染用乾式
転写用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はインクジェット捺染
用乾式転写方法とインクジェット捺染用乾式紙およびイ
ンクジェット捺染用乾式転写用インクに関する。更に詳
しくは、インクジェットプリンターで昇華性染料インク
によって一時的な支持体である転写紙に画像等をプリン
ト(印刷)し、この転写紙上にプリントされた画像をポ
リエステル等の昇華性染料易染色性布帛に加熱加圧で昇
華転写捺染する際の、コンピューター等で調整した写真
等の原画像が極めて再現性よく布帛等被転写体上に得ら
れるインクジェット捺染用乾式転写方法とインクジェッ
ト捺染用乾式転写紙とインクジェット捺染用乾式転写用
インクに関する。
【0002】
【従来の技術】衣服や布帛等繊維材に、写真や図柄等の
画像を印捺または捺染する方法として、従来スクリーン
捺染方式、ローラー捺染方式、ロータリースクリーン捺
染方式等が多用されてきたが、これらの方式は、図柄の
変更毎にスクリーン枠や彫刻ローラー等を作成する必要
があり、大量の同一捺染物を得るためには有利な面もあ
ったが、スクリーン枠や彫刻ローラーの作成はかなり高
価であり、同一捺染物を大量に作成しない限り単位製品
当たりの費用面で高価なものとなり、少量捺染物を短期
に、低価で作成するには極めて大きな問題を抱えてい
た。
【0003】これらの欠点や問題を解消するため、スキ
ャナーで捺染されるべき図柄等の画像を読み取り、コン
ピューターで画像処理しその処理された画像等の信号を
用いて電子写真方式やインクジェット方式で、布帛等繊
維材に直接プリント(捺染)する方式や、一旦転写紙に
プリントしそのプリントされた画像等を布帛等繊維材に
転写する方式が実用化されて来た。インクジェット方式
で、布帛等繊維材に直接プリント(捺染)する方式にお
いては、布帛等繊維材の繊維の太さ、繊維材特有の風合
い感触のための表面凹凸、毛羽、密度等のため、紙にお
けるプリントと異なり、インクの布帛等繊維材における
毛細管現象による滲みの発生が生じ画像等の鮮明性にお
いて著しい劣化が惹起される。この滲みの解消のため、
布帛等繊維材を薬剤等の付与による前処理をする方式が
多数提案されているが、この前処理は前記布帛等繊維材
をあたかも紙のように平面性など繊維材特有の風合いを
矯めたものであり、さらに前処理された布帛等繊維材上
のプリント画像はあくまで前処理層上に形成されたもの
であって、布帛等繊維材に当該プリントされた染料を定
着固定する必要があり、さらに定着固定後に前処理薬剤
等を除去し布帛等繊維材の風合いを再生する必要があ
り、工程が多数ありかつ薬剤や水を多量に使用すること
が必要となる。
【0004】また、インクジェット方式で、一旦転写紙
にプリントしそのプリントされた画像等を布帛等繊維材
に転写する方式が提案されているが、この転写方式にお
いて、 顔料・バインダー層を転写紙上に設けこの層を布帛等
繊維材上に熱と圧で転写する顔料・バインダー方式、
熱転移性染料層を転写紙上に設けこの層を、前処理した
布帛等繊維材上に水蒸気や熱で転写・染料固着し、前処
理薬剤を除去する湿式転写方式、昇華性染料層を転写
紙上に設けこの層を、ポリエステル繊維布帛等の昇華性
染料易受容性の布帛等繊維材上に熱や圧で転写する乾式
転写方式がある。
【0005】の方式では、プリントされた画像は、顔
料とバインダーが同時に布帛等繊維材上に設けられたも
のであり、布帛等繊維材の前処理が不要であり、また布
帛等繊維材の構成繊維種に限定されない利点を有してい
るが、形成された画像はバインダーと顔料とから形成さ
れたものであり、布帛等繊維材を構成する繊維の内部に
染色されたものでなく繊維の表面に載っているにすぎな
いものであり、揉み等物理的な応力等で布帛等繊維材か
らの脱落が容易であること、さらに繊維表面に載ってい
ることが布帛の風合いを損なう凸部であり、ごわごわし
た風合いとなる問題を有している。の方式は、熱転移
性染料の染料層を転写紙上に設け、この層を前処理した
布帛等繊維材上に水蒸気や薬剤や熱で転写・染料固着し
前処理薬剤を除去する湿式転写方式であるが、前処理の
必要、前処理薬剤の除去、染料固着の煩雑等の課題が存
在する。の方式は、昇華性染料層を転写紙上に設けこ
の層を、ポリエステル繊維布帛等の昇華性染料易染色
(受容)性の布帛等繊維材上に熱や圧で転写する乾式転
写方式であり、布帛等繊維材の構成繊維種は昇華性染料
に受容性(易染色性)のある繊維素材である限定を受け
ることになるが、布帛の前処理、前処理薬剤の除去、染
料固着の煩雑等の課題がない、ファッションの多様化や
コストの低減、製造時間短縮等に有意な方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのの乾式転
写方式は、昇華性染料を含むインクでインクジェット方
式で転写紙に、写真や絵柄や文字等画像をプリントし、
昇華性染料易染色性繊維であるポリエステル繊維含有布
帛等の繊維素材上に、熱、圧により昇華転写するを骨子
とする方式であるが、転写紙上に画像等をプリントする
に際し滲みの無い画像を得ること、転写紙上の画像等を
ポリエステル布帛等に熱圧で転写する際に転写紙上の昇
華性染料が効率よく転写されること(染料残存率が低い
こと)が必要である。さらにカラー画像のプリント・転
写の場合は、少なくともマジェンタ(赤)、シアン
(青)、イエロー(黄)、ブラック(黒)の昇華性染料
の異色インクが必要で、それらの異色インクの各昇華性
染料がかけ離れた染料残存率を有するものであってはな
らず、また同一昇華性で同一染料残存率の異色染料が現
実に4色組み合わせとして存在せずその昇華性を調整し
て転写紙上の印刷画像から布帛への転写捺染して原画像
を布帛上に再現さす調整が必要となり、そのために各色
昇華性染料とインク受容層(インクジェット捺染用乾式
転写紙)との親和性をバランスよく選定しなければなら
ない課題を抱えている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、昇華性染料の
カラープリント(印刷)層を転写紙上に設けこの層を、
ポリエステル繊維布帛等の昇華性染料易染色性の布帛等
繊維材上に熱と圧で転写する乾式転写方式において、転
写紙への昇華性染料インクによるインクジェットプリン
ターでの画像印刷が滲みの無いものであり、布帛への転
写捺印された画像が原画像を再現しうる転写方法と転写
紙および転写用インクを提供するものである。すなわち
本発明は、紙等の可撓性支持体の一面に、インクジェッ
トプリンターインクの受容層を設けたインクジェット捺
染用乾式転写紙のインク受容層上に、昇華点が160℃
から280℃の範囲にあるシアン、マジェンタ、イエロ
ーおよびブラックの少なくとも4色の昇華性染料をそれ
ぞれ含む少なくとも4色のインクジェットプリンターイ
ンクで、インクジェットプリントし、当該プリント面を
ポリエステル布帛等の昇華性染料易染色性繊維含有布帛
に当接し加熱転写する方法であって、転写後の当該転写
紙プリント面に残存する染料の残存率(%)をSDRと
したとき、各色SDRの全てが2重量%から20重量%
の範囲であることを特徴とするインクジェット捺染用乾
式転写方法である。
【0008】また、紙等の可撓性支持体の一面に、昇華
性染料を含むインクジェットプリンターインクの受容層
を設けたインクジェット捺染用乾式転写紙であって、当
該転写紙の総厚さが50μm〜150μmであり、昇華
点が160℃から280℃の範囲にあるシアン、マジェ
ンタ、イエローおよびブラックの少なくとも4色の昇華
性染料をそれぞれ含む少なくとも4色のインクジェット
プリンターインクで、当該転写紙インク受容層上にイン
クジェットプリンターでプリントし、当該プリント面を
ポリエステル布帛に当接し、190℃で30秒間の加熱
転写後の、当該プリント面に残存する染料の残存率
(%)をSDRとしたとき、各色SDRの全てが2重量
%から20重量%の範囲にあることを特徴とするインク
ジェット捺染用乾式転写紙である。
【0009】さらにまた、紙等の可撓性支持体の一面
に、昇華性染料を含むインクジェットプリンターインク
の受容層を設けたインクジェット捺染用乾式転写紙のイ
ンク受容層上に、昇華点が160℃から280℃の範囲
にあるシアン、マジェンタ、イエローおよびブラックの
少なくとも4色の昇華性染料をそれぞれ含む少なくとも
4色のインクジェットプリンターインクであって、当該
インクを転写紙インク受容層上にインクジェットプリン
ターで1440dpiでプリントし、当該プリント面をポ
リエステル布帛に当接し、190℃で30秒間の加熱転
写後の、当該プリント面に残存する染料の残存率(%)
をSDRとしたとき、各色SDRの全てが2重量%から
20重量%の範囲にあることを特徴とするインクジェッ
ト捺染用乾式転写用インクである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット捺
染用乾式転写方法、インクジェット捺染用乾式転写紙お
よびインクジェット捺染用乾式転写用インクについて、
詳細に説明する。本発明の実施に用いられる紙などの可
撓性支持体としては、インクジェットプリンターにおけ
るプリント適正(走行性、搬送性等)のある紙等の可撓
性であるものなら特に限定されるものではなく、木材パ
ルプを主成分とする紙や、無機微粒子を含有する熱可塑
性樹脂からなる多孔性樹脂フィルム、更には不織布、布
帛等が挙げられる。好ましくは木材パルプを主成分とす
る紙である。これらの紙や、無機微粒子を含有する熱可
塑性樹脂からなる多孔性樹脂フィルム、更には不織布、
布帛等本発明における可撓性支持体は、インクジェット
捺染用乾式転写紙における殆どを占め、その物理的性能
の殆どを負うものであり、その破断伸度が10%以下好
ましくは8%以下であるものが好ましく、その厚さは4
5μm以上150μm以下が好ましくさらに、その目付
けが40g/m以上160g/m以下が好ましいも
のである。
【0011】本発明における可撓性支持体の伸度が10
%を越えるものは、インクジェットプリンターにおける
プリントに際し、プリンターでの走行、通過の際に不均
一伸びや異常伸びが生じ、原画像が歪みやインクの欠落
を多発することになり好ましくないものであり、また本
発明における可撓性支持体の厚さが45μmに満たない
場合は、インクジェットプリンターにおけるプリントに
際しての破損や、布帛等への転写時における破損や皺が
多発し実用上問題が多く、150μmを越える場合に
は、転写時における支持体背面から加熱したときに、伝
熱不充分と考えられるところの転写効率が充分でない場
合が多くなり、布帛に対し過大な加熱と時間を要求する
ことになり、画像の転写紙から布帛への転写に支障がな
くとも、布帛の風合いを損なう場合が多い。
【0012】本発明における昇華性染料を含むインクジ
ェットプリンターインクの受容層としては、従来公知の
各種インク受容層の構成を用いることが出来るが、例え
ば、主として充填材、及び非剥離性材(転写時に紙等可
撓性支持体から剥離や布帛への移行が起こらないもの)
を含有するインク受容層が好ましく使用できる。前記の
充填材としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、アルミ
ナ水和物(擬ベーマイト等)、水酸化アルミニウム、リ
トポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネ
シウム等の無機充填材、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機充填材等が挙げられる。中でもコロイダルシリカ、カ
オリン、タルク、非晶質シリカ、炭酸カルシウム、炭酸
ナトリウム、硫酸カルシウム、クレー、多孔性アルミ
ナ、ベーマイトなどが好ましい。
【0013】前記の非剥離性材は、紙等可撓性支持体上
の受容層として、転写時に受容層上に形成されたプリン
ト画像の昇華性染料が主として昇華し布帛等に移行転写
するものであり、少なくとも受容層形成非剥離性材は、
熱や圧による転写紙から布帛への移行が起こらない性能
を有するものである。これらの非剥離性材は、本発明の
昇華点が160℃から280℃のシアン、マジェンタ、
イエロー、およびブラックのすくなくとも4色の昇華性
染料をそれぞれ含む各色インクであるインクジェットプ
リンターインクで、転写紙のインク受容層上にインクジ
ェットプリンターでプリントし、当該プリント面をポリ
エステル布帛に当接し、少なくとも190℃30秒の条
件での加熱転写において、当該プリント面に残存する染
料の残存率(%)をSDRとしたとき、各色SDRの全
てが2%(重量%、以下同じ)から20%である必須要
件を満たすものであれば特に限定されないものである。
【0014】これらは、例えば、澱粉、酸化澱粉、カチ
オン化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等
の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロースサルフェート等のセルロース誘導体、各種鹸化
度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物、
カルボキシル化物、カチオン化物等の各種誘導体、カゼ
イン、ゼラチン、変性ゼラチン、大豆蛋白等の天然高分
子、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、
ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共
重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル
酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重
合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の
ビニル系重合体ラテックス、或はこれら各種重合体のカ
ルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合
体ラテックス、ポリウレタン樹脂系ラテックス、メラミ
ン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性合成樹脂等の水溶性合成
高分子等が挙げられ、これらの単一または二種以上の混
合物が使用できる。
【0015】充填材に対する非剥離性材の配合量として
は、充填材の全固形分100重量部に対して、50〜1
000重量部、好ましくは、100〜500重量部であ
り、50重量部未満ではインク受容層の塗層強度が不足
するし、1000重量部を越えるとインク受容性(吸収
性)が低下する。さらに、インク受容層には、充填材以
外の添加剤として、染料定着剤、分散剤、増粘剤、流動
性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、サイズ剤、浸透
剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、撥水剤、防腐剤、防バイ剤、湿潤強度増強
剤、乾燥強度増強剤等を適宜配合することもできる。イ
ンク受容層の紙など可撓性支持体への付与は、塗布、含
浸、噴霧等の公知の方式が採用できるが、塗布が好まし
い方式である。塗布量が少ないと昇華性染料インクの受
容性に問題が生じるばかりでなく、画像濃度・色彩性・
鮮明性が低く、インクがインク受容層の面方向に拡散し
て滲み発生の元となり、ドット形状の悪化による画像鮮
明性の低下が発生する。
【0016】塗布量が多いと塗布後の乾燥工程における
乾燥負荷が高まり、塗布速度の低下に伴う生産性の低下
ばかりでなく、高負荷での乾燥では、インク受容層を構
成する塗被組成物中の非剥離性材が、蒸発する溶媒と共
にインク受容層表面に移動して、その表面の空隙量を低
下させるために、吸収性が低下しインクジェットプリン
ト時に滲みや地汚れなどが発生したり、カール性が悪化
するため好ましくない。このような観点および本発明の
昇華点が160℃から280℃である昇華性染料を含む
インクジェットプリンターインクで、当該転写紙インク
受容層上にインクジェットプリンターでプリントし、当
該プリント面をポリエステル布帛に当接し、190℃で
30秒間の加熱転写後の、当該プリント面に残存する染
料の残存率(%)をSDRとしたとき、SDRが各色全
てにおいて2%から20%の範囲にある必須要件を満た
すために、インク受容層の塗布量は、0.5〜30g/
2が好ましく、より好ましいのは1〜15g/m2であ
る。インク受容層は前記の塗布量を数回に分けて塗布す
る事も可能である。
【0017】インク受容層を塗布する方法は、各種ブレ
ードコーター、ロールコーター、エアーナイフコータ
ー、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテン
コーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等
の各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いること
ができる。又、塗布後に、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカ
レンダー装置を用いて平坦化、光沢付与仕上げすること
で、インク受容層を形成すること出来る。インク受容層
を塗布する場合、紙等の支持体上にそのままインク受容
層を設けても良いし、予めコロナ処理、フレーム処理、
プラズマ処理等の公知の表面活性化処理を施した後塗布
しても差し支えない。
【0018】本発明のインクジェット捺染用乾式転写紙
は、支持体の少なくとも一面に昇華性染料を含むインク
ジェットプリンターインクの受容層を設けたものである
が、その総厚さは50μm〜150μmであり、厚さが
50μmに満たない場合は、インクジェットプリンター
におけるプリントに際しての破損や、布帛等への転写時
における破損や皺が多発し実用上問題が多く、150μ
mを越える場合には、転写時における転写効率が充分で
ない場合が多くなり、布帛に対し過大な加熱と時間を要
求することになり、画像の転写紙から布帛への転写に支
障がなくとも、布帛の風合いを損なう場合が多い。
【0019】本発明におけるインクジェット捺染用乾式
転写紙は、SDRが2%から20%であるが、当該SD
Rは、昇華点が160℃から280℃である昇華性染料
を含むインクジェットプリンターインクで、当該転写紙
インク受容層上にインクジェットプリンターでプリント
し、当該プリント面をポリエステル布帛に当接し、19
0℃で30秒間の加熱転写後の、当該プリント面に残存
する染料の残存率であり、しかも使用するインクである
少なくとも4色のシアン、マジェンタ、イエロー、ブラ
ックのインク全てにおいて、当該SDRが2%から20
%の範囲に入る必要があり、このSDRが2%に満たな
い場合は当該染料が転写紙上でのプリント時に滲みを発
生し易くなりそのため原画像の布帛上への鮮明な再現は
無理となり、20%を越える場合、染料損失が多大であ
ることは勿論であるが、原画像と転写紙上のプリント画
像および布帛等への熱転写画像との間における各染料間
の色合調節が困難となり(特に転写紙から布帛への熱転
写時に)、原画像が布帛上に転写捺染されて再現するこ
とがコンピューター調整を行っても極めて困難となる。
【0020】本発明は、紙等の可撓性支持体の一面に、
昇華性染料を含むインクジェットプリンターインクの受
容層を設けたインクジェット捺染用乾式転写紙である
が、紙等の可撓性支持体の他面に離型層、タック防止
層、前記のインク受容層と同一のインク受容層、光沢層
等を設けて裏塗り層として形成してもよい。光沢層の形
成は本発明のインクジェット捺染用乾式転写紙のプリン
ト面の明確化にも貢献し得るものである。本発明のイン
クジェット捺染用乾式転写紙は、その形態はA−4、B
−5に裁断して使用してもよいが、商業生産(画像調整
・インクジェット印刷・昇華転写)上、少なくとも幅が
25cm以上のもので長さが1m以上のものが好まし
く、この形態により、商業生産上連続的に個別の画像で
あっても同一の画像であっても、効率よく当該転写紙上
にインクジェットプリンターでプリント(印刷)でき、
それによりその後の布帛への長尺連続昇華転写による捺
染が効率よく実施できることになる。
【0021】本発明におけるインクジェット捺染用乾式
転写用インクは、紙等の可撓性支持体の一面に、昇華性
染料を含むインクジェットプリンターインクの受容層を
設けたインクジェット捺染用乾式転写紙のインク受容層
上に、昇華点160℃から280℃のシアン、マジェン
タ、イエローおよびブラックの少なくとも4色の昇華性
染料をそれぞれ含む少なくとも4色のインクジェットプ
リンターインクで、当該転写紙インク受容層上にインク
ジェットプリンターでプリントし、当該プリント面をポ
リエステル布帛に当接し、190℃で30秒間の加熱転
写後の、当該プリント面に残存する染料の残存率(%)
をSDRとしたとき、各色SDRの全てが2%から20
%であることを特徴とするインクジェット捺染用乾式転
写用インクであり、ポリエステル布帛等の昇華性染料易
染色性布帛に熱転写されたときの実用耐熱性の観点、お
よび熱転写時の温度が220℃以下の場合にポリエステ
ル布帛等の昇華性染料易染色性布帛に付加される当該温
度が布帛の風合いを損なわないという観点から、使用さ
れる染料の昇華点は160℃以上で280℃以下である
必要がある。
【0022】カラー画像等の熱転写による布帛への印捺
において、本発明においては、昇華点が160℃から2
80℃の範囲にあるシアン、マジェンタ、イエローおよ
びブラックの少なくとも4色の昇華性染料をそれぞれ含
む少なくとも4色のインクジェットプリンターインク
で、当該転写紙インク受容層上にインクジェットプリン
ターでプリントし、当該プリント面をポリエステル布帛
に当接し、190℃で30秒間の加熱転写後の、当該プ
リント面に残存する染料の残存率(%)をSDRとした
とき、各色SDRの全てが2%から20%であることを
特徴とするインクジェット捺染用乾式転写用インクを基
本インクとして使用するが、本発明における当該インク
以外のインクを併用しようしてもかまわない。たとえ
が、淡シアン、淡マジェンタ、グリーン、オレンジ等の
他色インクを併用してもよく、これらの他色インクが本
発明のSDRが2%から20%である範囲を逸脱したイ
ンクであっても併用してよい場合がある。
【0023】本発明のンクジェット捺染用乾式転写用イ
ンクは、熱によって染料分子が昇華する昇華性染料を液
体中に分散させたインクジェット捺染用インクであり、
これらの昇華性染料は150℃〜210℃位の熱で昇
華、気化、拡散して転写しうるものあれば良く、昇華点
が160℃〜280℃の範囲にある昇華性染料であり、
水に対して不溶性もしくは難溶性のものであり、これら
の昇華性染料としては、例えばディスパーズ レッド 6
0やディスパーズ レッド 324やカヤセット レッド
Bやディスパーズ イエロー 54やカヤセット イエロ
ー A−G等が挙げられるがこれらに限定されるもので
はない。
【0024】これらの染料は1成分のみでなく、2種以
上を混合して用いても良いものであり、これ等の染料を
水中に分散含有させてインクとする。これら染料の含有
量(2種以上を併用して使用する場合は総含有量)は、
インク総重量に対して1〜15重量%、好ましくは2〜
10重量%、より好ましくは3〜9重量%の範囲であ
る。分散染料の含有量が1重量%未満の場合は、発色の
濃度が不十分であり、15重量%を超えて含有するとイ
ンクの保存安定性の劣化やノズル先端付近におけるイン
ク蒸発に伴う増粘や析出による不吐出を引き起こし、か
つSDRが2%から20%である範囲を逸脱する場合が
多くなる。これらの昇華性染料(分散染料)を水に分散
させて使用する場合、その染料粒子の平均径は、1μm
以下好ましくは0.5μm以下であり、これらにおいて
最大含有粒子径が2μmを越えないことが望ましい。
【0025】染料を水に分散させるに使用する薬剤とし
て、いわゆる分散剤、界面活性剤、樹脂等がある。分散
剤または界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系
のいずれも使用できる、アニオン系のものとしては、リ
グニンスルフォン酸塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アル
キルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩、及びこれらの置換誘導体等がある。ノニオン系のも
のとしては、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリ
マ−、及びこれらの置換誘導体等が挙げられる。
【0026】中でもナフタレンスルホン酸のホルマリン
縮合物及びその誘導体(特にアルキル化物)、リグニン
スルフォン酸塩が特に好ましいものである。また本発明
で使用されるインクは、主成分として水をインク全重量
に対して50〜90重量%の範囲で含有することが望ま
しい。水に、水溶性有機溶剤を併用する場合はそれらの
単独でも混合物としても使用できるが、好ましい水溶性
有機溶剤は、1価アルコール類、ケトン類、グリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコール、チオ
ジグリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール及びその誘導体
(中でもそのアルキルエーテル類)である。本発明で使
用できる昇華性染料含有インクジェットインクの主成分
は上記の通りであるが、その他各種の消泡剤、粘度調整
剤、表面張力調整剤、pH調整剤等を必要に応じて添加
することができる。このインクは、上記昇華性染料、昇
華性染料を分散する化合物、溶剤、水、その他の添加物
を用いて、従来公知の分散方法、混合方法等により製造
することができる。インクの物性としては粘度が2〜3
0cP,好ましくは2〜15cP,より好ましくは3〜
10cP、表面張力は20〜50dyn/cmの範囲が
好ましい。
【0027】本発明の、紙等の可撓性支持体の一面に、
インクジェットプリンターインクの受容層を設けたイン
クジェット捺染用乾式転写紙に、昇華点160℃から2
80℃のシアン、マジェンタ、イエローおよびブラック
の少なくとも4色の昇華性染料をそれぞれ含む少なくと
も4色のインクジェットプリンターインクで、当該転写
紙インク受容層上にインクジェットプリンターでプリン
トし、当該プリント面をポリエステル布帛に当接し加熱
転写する方法であって、転写後の当該プリント面に残存
する染料の残存率をSDRとしたとき、各色SDRの全
てが2%から20%であることを特徴とするインクジェ
ット捺染用乾式転写方法においては、前記した本発明の
インクジェット捺染用乾式転写紙およびインクジェット
捺染用乾式転写用インクを使用することがもっとも好ま
しいが、これら転写紙やインクの特性判定に使用される
加熱転写時の条件である190℃で30秒の条件に限定
されるものではなく、加熱転写時の条件は150℃から
210℃で、20秒から100秒、当接圧100g/c
〜1000g/cm程度のものであれば適宜選択
使用できるものである。本発明におけるインクジェット
捺染用乾式転写方法におけるインクジェットプリントと
は、染料等を含んだインクを、インクジェットプリンタ
ーを使って予め調整され、記憶された情報に基づいて、
プリンターのノズルより布帛面に対して吐出してプリン
ト(印捺)することであり、代表的な方法としては圧力
パルス型、加圧振動型、静電加速型等があり、それらの
いずれの方式も採用できる。
【0028】《染料残存率(%)(SDR)の測定》イ
ンクジェットプリンターに、昇華点160℃から280
℃の昇華性染料(例えば、ディスパーズ レッド 60や
ディスパーズ レッド 324やカヤセット レッド Bや
ディスパーズ イエロー 54やカヤセット イエロー A
−Gが挙げられるがこれらに限定されない)の平均粒子
径0.3μmの3〜7重量%水分散液である(他にグリ
セリン5〜15重量%、リグニンスルフォン酸ナトリウ
ム4〜10重量%等を含む)インクジェットプリンター
インクを装填し、被測定転写紙上の一位置で、1440
dpi(走査方向)×720dpi(走査方向に垂直走
行)のドット密度で4cm×4cmの面積にプリント
し、当該面積部プリントを少なくとも2個(各面積部プ
リントは少なくとも3cmの間隔をあけて、同じ長さ方
向の位置にプリントしたものである)含むプリントし、
この2個を含むプリント部をプリントした転写紙を得
て、この転写紙の一面積部プリントをポリエステル繊維
糸(24デニールから50デニール、単繊維1デニール
から3デニール)100%使いの厚さ180μm程度
(150μmから210μm)の布帛に当接し、圧30
0g/cmで温度190℃のヒート板を押し当て30
秒間処理し、転写紙上の面積部プリントを昇華転写し、
処理後の転写紙を切り抜き測定用サンプルTとし、一
方2個を含むプリント部の他の一面積部プリントは未処
理のままで切り抜き未処理測定用サンプルTとして採
取した。
【0029】採取した各サンプルを、アセトン4gに浸
漬し20℃で24時間処理し、アセトンに溶解した染料
濃度を分光光度計を使用して測定し、予め作成した検量
線から転写紙上の転写紙上の昇華性染料量を測定した。
の昇華性染料量、Tの昇華性染料量から(T
昇華性染料量/Tの昇華性染料量)×100である、
各SDR(%)を得た。本発明におけるSDR(%)の
各値は、少なくとも5点測定の平均値をもって表す。本
発明者等は、本発明のインクジェット捺染用乾式転写方
法、インクジェット捺染用乾式転写紙およびインクジェ
ット捺染用乾式転写用インクが、インクジェットプリン
ターにおける印刷がスムースに行え、コンピューターで
調整された原画像が再現性よく当該転写紙にプリントさ
れ、かつ転写紙上にプリントされた当該転写紙をもって
ポリエステル等易昇華性染料染色性繊維の布帛に、再現
性のよい原画像が鮮明に転写捺染されることを見出し
た。
【0030】本発明において使用する布帛を構成する素
材としては、昇華性染料易染色性繊維含有布帛であれば
特に限定されないが、中でも、ポリエステル、アセテー
ト、トリアセテートを含有するものが好ましい。その中
でもポリエステルを含有するものが特に好ましいもので
ある。上記ポリエステル繊維含有布帛は織物、編物、不
織布、および縫製製品等の衣服等繊維製品全般いずれの
形態でも使用できる。布帛は、昇華性染料で昇華転写可
能な繊維100%のものが好適であるが、混紡率30%
以上、好ましくは50%以上であれば、昇華性染料で昇
華転写可能な繊維と他の素材、例えばレーヨン、綿、ポ
リウレタン、アクリル、ナイロン、羊毛、絹等との混繊
または混紡織布または混繊または混紡編布または混紡不
織布等も本発明での布帛として使用することができる。
また、これらの布帛を構成する糸の太さとしては、10
〜100デニールの範囲が好ましく、更にその糸を構成
している単繊維の太さとしては特に制限はないが、3デ
ニール以下であることが好ましいが限定されるものでは
ない。
【0031】前記の布帛は、布帛の乾燥重量に対して
0.01〜20重量%の水溶性金属塩、水溶性高分子、
尿素、チオ尿素および界面活性剤からなる群から選ばれ
る少なくとも1つの物質を含有させてもよいものである
が、この界面活性剤等の物質を含有させる処理は施さな
い方が好ましい。これらの物質の布帛に対する総付与量
は、好ましくは0.5〜15重量%,より好ましくは1
〜12重量%程度である。水溶性高分子の例としては、
トウモロコシ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビヤゴム、ローカスイトビーンガム、トラガン
トガム、グアーガム、タマリンド種子等の多糖類;ゼラ
チン、カゼイン等の蛋白質物質、タンニン系物質;リグ
ニン系物質等の天然水溶性高分子が挙げられる。
【0032】水溶性合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。水溶性金属塩
類としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属
のハロゲン化物の様に、典型的なイオン結晶を作るもの
であって、pH4〜10である化合物が挙げられる。か
かる化合物の代表的な例としては、例えば、アルカリ金
属塩では、NaCl、Na2SO4 、KCl、CH3CO
ONa等が挙げられ、又、アルカリ土類金属塩として
は、CaCl2、MgCl2等が挙げられる。中でもN
a、K、Caの塩類が好ましい。界面活性剤としては、
アニオン系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使
用され、代表的には、アニオン系では高級アルコール硫
酸エステル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩、カチ
オン系では第4級アンモニウム塩、両性ではイミダゾリ
ン誘導体、ノニオン系ではポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリ
マー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエ
チレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例に於いて示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部及び重量%を示す。 *実施例1 可撓性支持体として厚さ72μm、目付け71g/m2
の紙を使用した。<インク受用層の形成>インク受容層
の組成物は、コロイダルシリカ、炭酸カルシウム、炭酸
ナトリウム、硫酸カルシウム、の充填剤、カゼイン、変
性アクリルエマルジョン、ポリビニルアルコール、CM
C(カルボキシセルロース)、の非剥離性材の中から少
なくとも充填材1種と非剥離性材1種とを選択し、さら
に水を用い、各固形分濃度12%に調整して数種の組成
物を得た。次いで各組成物を、エアーナイフコーターに
より乾燥塗工量3g/m2となるように塗工し、これを
カレンダー処理条件を変えて、カレンダー処理してイン
ク受容層を形成した転写紙1〜転写紙6までの6種の幅
90cmで50m長さの各転写紙を得た。得られた転写
紙の目付けはいずれも74g/m2であり、厚さはいず
れも75μmであり、破断伸度は全て5%以下であっ
た。
【0034】得られた各転写紙の、染料残存率(%)を
下記により測定した。ピエゾ式インクジェットプリンタ
ーに、昇華点190℃のマジェンタ昇華性染料、昇華点
240℃のシアン昇華性染料、昇華点260℃のイエロ
ー昇華性染料、前記染料を混合しさらに昇華点200℃
のグリーン昇華性染料と昇華点195℃のパープル昇華
性染料とを加えたブラック昇華性染料の各々が平均粒子
径0.3μmの5重量%水分散液である(他にグリセリ
ン10重量%、リグニンスルフォン酸ナトリウム5重量
%等を含む)各色インクジェットプリンターインクをそ
れぞれ装填し、6点の被測定転写紙上にそれぞれの色イ
ンクで1440dpiでプリントし各色の、SDR(%)
を測定した。 結果は、下記値であった。
【0035】 インク色:マジェンタ ; シアン ; イエロー ; ブラック 転写紙1:13.8 ;2.0 ; 1.9 ; 12.2 転写紙2:16.8 ;7.3 ; 3.9 ; 15.0 転写紙3:15.8 ;7.2 ; 3.8 ; 14.8 転写紙4:17.8 ;7.0 ; 3.0 ; 15.2 転写紙5:17.1 ;7.1 ; 3.8 ; 15.6 転写紙6:20.8 ;8.0 ; 5.9 ; 20.7 一方、名園苔庭に和服女性の佇む風景写真を原画像とし
て、スキャナーで取り込み、コンピューターで色調整
(布帛に転写捺染されたときに原画像が再現されるよう
に調整)し、インクジェットプリンターにプリント信号
を発し、1440dpi(走査方向)×720dpi
(走査方向に垂直走行)のドット密度で、前記の各転写
紙に、A−4の大きさで横(幅方向)に3枚同一画像を
プリントし、5cmの空白をあけ、名園風景の写真を画
像を前記と同じようにA−4の大きさで横(幅方向)に
3枚同一画像をプリントすることを繰り返し、長さ方向
に約5.0mの長尺連続プリント転写紙をそれぞれ得
た。
【0036】転写紙1〜転写紙6の風景画像プリント部
位を、ポリエステル繊維(単繊維2デニール)28デニ
ール糸100%使いの厚さ180μmの布帛に当接し、
圧300g/cmでローラー転写プレス機で加熱ロー
ラー温度195℃で加熱ローラーとの接触時間45秒で
連続加熱転写処理し、各転写紙からの長尺捺染ポリエス
テル布帛を得た。得られた長尺捺染ポリエステル布帛の
各A−4画像上における風景画像を目視で判定したが、
転写紙1と転写紙6を使用した捺染ポリエステル布帛の
各画像はわずかに原画像との色あいに差が見られ、わず
かに滲みによる鮮明性欠点が存在したが、一枚一枚の風
景写真は原画像が略再現され捺染されていた。他の転写
紙2〜転写紙5を使用した捺染ポリエステル布帛の各画
像は殆ど原画像との色あいに差が見られず、一枚一枚の
風景写真は原画像が再現されて鮮明に捺染されていた。
【0037】*比較例1 実施例1と同様にして転写紙7から転写紙12の6枚の
転写紙を得て、各転写紙の各色インクのSDRを測定し
た。結果は、下記値であった。 インク色:マジェンタ ; シアン ; イエロー ; ブラック 転写紙1:23.8 ; 7.3 ; 4.9 ; 22.2 転写紙2: 6.8 ; 1.3 ; 1.9 ; 13.0 転写紙3: 5.8 ; 1.2 ; 1.8 ; 12.8 転写紙4:12.8 ; 5.0 ; 1.6 ; 14.7 転写紙5:17.1 ;20.9 ; 5.8 ; 21.6 転写紙6:21.8 ;22.0 ; 5.9 ; 23.7 実施例1と同じように各転写紙にインクジェットプリン
ターでプリントし、得られた転写紙を同じようにポリエ
ステル布帛に熱転写した。得られた各長尺捺染ポリエス
テル布帛の各A−4画像上における風景画像を目視で判
定したが、全ての捺染ポリエステル布帛の各画像が鮮明
さに欠け、原画像の色合が再現されていなかった。
【0038】*実施例2 実施例1における転写紙3を使用し、ピエゾ式インクジ
ェットプリンターに、昇華点186℃から250℃のマ
ジェンタ昇華性染料、昇華点210℃から240℃のシ
アン昇華性染料、昇華点220℃から260℃のイエロ
ー昇華性染料、前記染料を混合しさらに昇華点210℃
のグリーン昇華性染料と昇華点225℃のパープル昇華
性染料とを加えたブラック昇華性染料の、各平均粒子径
0.3μmの5重量%水分散液である(他にグリセリン
10重量%、リグニンスルフォン酸ナトリウム5重量%
等を含む)各色インクジェットプリンターインクの組み
合わせ5点をそれぞれ装填し、転写紙上にそれぞれの組
み合わせで1440dpiでプリントし各色の、SDR
(%)を測定した。 結果は、下記値であった。
【0039】 インク色 :マジェンタ ; シアン ; イエロー ; ブラック 組み合わせ1:20.8 ; 8.3 ; 4.9 ; 20.5 組み合わせ2:16.8 ; 7.9 ; 4.2 ; 15.0 組み合わせ3:15.7 ; 7.3 ; 3.8 ; 14.6 組み合わせ4:13.8 ; 6.0 ; 3.6 ; 12.7 組み合わせ5: 7.1 ; 2.0 ; 1.9 ; 8.6 前記組み合わせインクをそれぞれピエゾ式インクジェッ
トプリンターに装填し、転写紙3上にそれぞれ、草原を
駆けるかれた黒毛馬、栗毛馬および白馬の風景の写真を
原画像として、スキャナーで取り込み、コンピューター
で色調整(布帛に転写捺染されたときに原画像が再現さ
れるように調整)し、インクジェットプリンターにプリ
ント信号を発し、720dpi(走査方向)×360d
pi(走査方向に垂直走行)のドット密度で、転写紙3
にA−3の大きさで横(幅方向)に2枚同一画像をプリ
ントし、10cmの空白をあけ、続いて同じ画像をA−
3の大きさで横(幅方向)に2枚同一画像をプリントす
ることを繰り返し、長さ方向に約4.9mの長尺連続プ
リント転写紙をそれぞれ得た。
【0040】転写紙3上の風景画像プリント部位を、ポ
リエステル繊維(単繊維2デニール)28デニール糸1
00%使いの厚さ210μmの布帛に当接し、圧300
g/cmでローラー転写プレス機で加熱ローラー温度
195℃で加熱ローラーとの接触時間45秒で連続加熱
転写処理し、転写紙からの長尺捺染ポリエステル布帛を
得た。得られた長尺捺染ポリエステル布帛の各A−3画
像上における風景画像を目視で判定したが、組み合わせ
1のインクを使用した各画像は、黒色部と赤色部とが淡
いことの以外は、一枚一枚の風景写真は原画像が再現さ
れて鮮明に捺染されていた。
【0041】組み合わせ5のインクを使用した各画像
は、緑色部が他色部に比べて濃すぎること画像の鮮明さ
に若干の鮮明さの欠如があることの以外は、一枚一枚の
風景写真は原画像がほぼ再現されて鮮明に捺染されてい
た。組み合わせ2から組み合わせ4のインクを使用した
各画像は、全てが画像の鮮明さと原画像に置ける色合が
再現されて鮮明に捺染されていた。
【0042】
【発明の効果】本発明のインクジェット捺染用乾式転写
方法またはインクジェット捺染用乾式転写紙またはイン
クジェット捺染用乾式転写用インクを使用すれば、イン
クジェットプリンターを使用し写真等の精細な画像を当
該転写紙に印刷し、印刷された転写紙の印刷面を、ポリ
エステル布帛のような昇華性染料易染色性繊維含有布帛
に当接し、当該布帛の風合いを損なわないような温度で
加熱し、印刷された画像を当該布帛に転写昇華捺染すれ
ば、極めて精細な画像が再現性よく、鮮明に布帛等繊維
製品上に捺染することができ、多品種小ロットの捺染繊
維製品を均質品質で得ることができ、短時間で生産する
ことができ、インクジェット乾式転写捺染による商業生
産上極めて効果大である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 C09D 11/00 C09D 11/00 D06P 3/52 Z D06P 3/52 5/20 A 5/20 B41J 3/04 101Z 101Y Fターム(参考) 2C056 FB03 FC02 FC06 FD03 FD13 2H086 BA05 BA15 BA21 BA26 BA41 BA56 4H057 AA01 AA02 BA12 DA01 DA17 DA34 FA17 FA42 GA05 HA01 JA10 JB02 4J039 BE02 EA15 EA16 EA17 EA19 FA03 GA05 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙等の可撓性支持体の一面に、インクジ
    ェットプリンターインクの受容層を設けたインクジェッ
    ト捺染用乾式転写紙のインク受容層上に、昇華点が16
    0℃から280℃の範囲にあるシアン、マジェンタ、イ
    エローおよびブラックの少なくとも4色の昇華性染料を
    それぞれ含む少なくとも4色のインクジェットプリンタ
    ーインクで、インクジェットプリントし、当該プリント
    面をポリエステル布帛等の昇華性染料易染色性繊維含有
    布帛に当接し加熱転写する方法であって、転写後の当該
    転写紙プリント面に残存する染料の残存率(%)をSD
    Rとしたとき、各色SDRの全てが2重量%から20重
    量%の範囲であることを特徴とするインクジェット捺染
    用乾式転写方法。
  2. 【請求項2】 紙等の可撓性支持体の一面に、昇華性染
    料を含むインクジェットプリンターインクの受容層を設
    けたインクジェット捺染用乾式転写紙であって、当該転
    写紙の総厚さが50μm〜150μmであり、昇華点が
    160℃から280℃の範囲にあるシアン、マジェン
    タ、イエローおよびブラックの少なくとも4色の昇華性
    染料をそれぞれ含む少なくとも4色のインクジェットプ
    リンターインクで、当該転写紙インク受容層上にインク
    ジェットプリンターでプリントし、当該プリント面をポ
    リエステル布帛に当接し、190℃で30秒間の加熱転
    写後の、当該プリント面に残存する染料の残存率(%)
    をSDRとしたとき、各色SDRの全てが2重量%から
    20重量%の範囲にあることを特徴とするインクジェッ
    ト捺染用乾式転写紙。
  3. 【請求項3】 紙等の可撓性支持体の一面に、昇華性染
    料を含むインクジェットプリンターインクの受容層を設
    けたインクジェット捺染用乾式転写紙のインク受容層上
    に、昇華点が160℃から280℃の範囲にあるシア
    ン、マジェンタ、イエローおよびブラックの少なくとも
    4色の昇華性染料をそれぞれ含む少なくとも4色のイン
    クジェットプリンターインクであって、当該インクを転
    写紙インク受容層上にインクジェットプリンターで14
    40dpiでプリントし、当該プリント面をポリエステル
    布帛に当接し、190℃で30秒間の加熱転写後の、当
    該プリント面に残存する染料の残存率(%)をSDRと
    したとき、各色SDRの全てが2重量%から20重量%
    の範囲にあることを特徴とするインクジェット捺染用乾
    式転写用インク。
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