JP2019148041A - 転写用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】課題は、発色性、耐捺染ムラ性および剥離性に優れる転写用紙を提供することである。【解決手段】課題は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面上に1層以上の塗工層とを有し、原紙を基準として最外に位置する最外塗工層が、異なる二種結合剤および潤滑剤を少なくとも含有し、二種結合剤の少なくとも一種が多糖類であり且つ少なくとも一種が多糖類以外である転写捺染法に使用する転写用紙によって達成される。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維材料などの被印刷物に図柄を形成する転写捺染法において、図柄を転写するために使用される転写用紙に関する。特に、顔料インクを転写する転写捺染法に好適な転写用紙に関する。
繊維材料などの被印刷物に図柄を形成させる方法として、昇華性の染料から成る昇華型捺染インクで図柄を形成した転写紙のインクが付着した面と被印刷物の捺染する面とを対向させた状態で加熱し、図柄を被印刷物に転写する転写捺染法が公知である(例えば、特許文献1参照)。転写紙の図柄は、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式、電子写真印刷方式およびインクジェット印刷方式などの印刷方式で形成する。図柄は、使用するインクの自由度が比較的高いことから、インクジェット印刷方式で形成される場合が多い。
インクジェット印刷方式に対応する様々な転写用紙が既に公知である。例えば、裏抜け防止性と転写適性に優れる昇華型インクジェット捺染用転写紙として、木材パルプを主成分とする基紙と、顔料とバインダーを含有するインク受容層とを有し、前記基紙の透気度が30秒以上であることを特徴とする昇華型インクジェット捺染用転写紙が公知である(例えば、特許文献2参照)。
転写捺染法に関し、インクジェットプリンタと分散染料インクとを使用して、転写媒体に図柄を印刷し、続いて転写媒体から物体に図柄を転写することによって物体上に図柄を形成する方法が公知である(例えば、特許文献3参照)。
摩擦堅牢性および洗濯堅牢性に優れた布帛を効率よく製造することができる捺染方法として、顔料を含有するインク組成物を、インクジェット印刷方式により布帛に付着させる工程と、前記インク組成物の乾燥率が90%未満の状態で、第1樹脂を含有する処理液を前記布帛に付着させる工程とを含む捺染方法が公知である(例えば、特許文献4参照)。
特開2015−124324号公報 特開2017−185728号公報 特表2008−532794号公報 特開2017−186702号公報
昇華型捺染インクで捺染できる被印刷物は、ポリエステル繊維からなるものに限られ、コットンおよびナイロンなどその他の繊維からなる被印刷物を捺染することができない。通常、分散染料インクで捺染できる被印刷物は、ポリエステル、アセテート、トリアセテートなどの疎水性繊維からなるものにほぼ限られる。また、被印刷物に染料で形成した図柄は一般的に耐候性に劣る。
顔料を含有するインク組成物のような顔料インクを直接被印刷物に付着させる方法は、染料に比べて耐候性に優れるものの発色に劣る。また、顔料インクを直接被印刷物に付着させる方法は、顔料に対する被印刷物の受理能力を向上させるために、あらかじめ被印刷物に前処理が必要である場合が多い。そのために、前処理の手間、処理コストおよび被印刷物の風合い変化という問題を有する。
ファッション分野およびサイン分野では、従来以上に、色の発色が美しく且つ高精細な図柄を有する被印刷物を要求する傾向にある。そのために、転写捺染法においては、転写紙から被印刷物へ図柄の転写が良好でなければならない。転写が良好であるための条件は主に、転写紙と被印刷物との密着が良好であること、転写後に転写紙を被印刷物から除去する際に剥離が良好であること、および色の転写にムラが無いこと、である。密着が良好でない場合は、被印刷物に形成された図柄にカスレまたは歪みを発生する。剥離が良好でない場合は、被印刷物に形成された図柄に画像の欠損または画像の汚れを発生する。色の転写にムラがある場合は、被印刷物において本来均一な色を有する領域に濃淡が発生する。このような捺染ムラは、特に、ロール状にした転写紙を用いて連続的に被印刷物に転写する場合、発生する傾向にある。
顔料インクを直接被印刷物に付着させる方法ではなく、転写用紙に顔料インクで図柄を形成して転写紙を得て、続いて転写紙と被印刷物とを密着させて図柄を被印刷物に転写する方法が検討される。この方法では、被印刷物の種類を選ばず、また被印刷物の前処理が不要になる。しかしながら、染料インクに比べて、顔料インクは、転写紙から被印刷物への転写が困難であり、結果として被印刷物において発色に劣る。この理由は、顔料が、安定した固体物質のためと考えられる。
上記を鑑みて本発明の目的は、下記の項目が良好である転写捺染法に使用する転写用紙を提供することである。
(1)被印刷物において発色の低下が抑制されること(発色性)
(2)被印刷物において色の捺染ムラが抑制されること(耐捺染ムラ性)
(3)被印刷物から転写紙が良好に剥離すること(剥離性)
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明の目的は、以下により達成される。
[1]原紙と、前記原紙の少なくとも片面上に1層以上の塗工層とを有し、原紙を基準として最外に位置する最外塗工層が、異なる二種結合剤および潤滑剤を少なくとも含有し、二種結合剤の少なくとも一種が多糖類であり且つ少なくとも一種が多糖類以外である転写捺染法に使用する転写用紙。
[2]前記多糖類が、アルギン酸ナトリウムである前記[1]に記載の転写用紙。
[3]前記潤滑剤の少なくとも一種が、脂肪酸エステル系化合物である[1]または[2]に記載の転写用紙。
本発明により、発色性、耐捺染ムラ性および剥離性が良好である転写用紙を提供することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において、「転写用紙」とは、転写する図柄が印刷される前の白紙状態にある用紙をいう。「転写紙」とは、転写用紙に対して転写する図柄が印刷された状態にある用紙をいう。
また本発明において、「塗工層を有する」とは、転写用紙の断面を電子顕微鏡によって観察した際に、原紙と区別できる明確な層を有する用紙を指す。例えば、樹脂成分やポリマー成分を塗工し、塗工された前記成分が少量であって原紙に吸収され、結果として、転写用紙の断面を電子顕微鏡によって観察した際に原紙と区別できる明確な層を有しない場合、「塗工層を有する」に該当しない。
転写用紙は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面上に1層以上の塗工層を有する。塗工層中、原紙を基準として最も外側に位置する塗工層を最外塗工層という。塗工層が1層の場合は該塗工層が最外塗工層になる。
最外塗工層は、異なる二種結合剤および潤滑剤を少なくとも含有する。塗工層が2層以上である場合において、原紙と最外塗工層との間に存在する塗工層は、白色顔料を含有する塗工層または白色顔料を含有しない塗工層のいずれであってよく、また、結合剤および潤滑剤の有無および種類など特に限定しない。
転写用紙の製造コストの観点から、塗工層は1層が好ましい。また塗工層は、原紙の片面上または両面上に有してよい。転写用紙は、本発明に係る最外塗工層が原紙の片面上に有する場合、原紙の裏面に従来公知のバックコート層を有してよい。
塗工層の塗工量は特に限定されない。転写用紙の製造コストおよび取り扱い易さの観点から、塗工量は、片面あたり乾燥固形分量で2g/m以上70g/m以下が好ましい。塗工量の上限は30g/m以下がより好ましく、20g/m以下がさらに好ましい。さらに、製造コストを削減する観点および転写紙と被印刷物との密着時における塗工層の欠落を防止する観点から、塗工量は、片面あたり5g/m以上15g/m以下が最も好ましい。塗工量は、片面あたり塗工層が複数存在する場合、それら合計の値である。
原紙は、LBKP(Leaf Bleached Kraft Pulp)、NBKP(Needle Bleached Kraft Pulp)などの化学パルプ、GP(Groundwood Pulp)、PGW(Pressure GroundWood pulp)、RMP(Refiner Mechanical Pulp)、TMP(ThermoMechanical Pulp)、CTMP(ChemiThermoMechanical Pulp)、CMP(ChemiMechanical Pulp)、CGP(ChemiGroundwood Pulp)などの機械パルプ、およびDIP(DeInked Pulp)などの古紙パルプから選ばれる少なくとも一種のパルプに、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリンおよび焼成カオリンなどの各種填料、さらに、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオン化剤、紙力剤などの各種添加剤を必要に応じて配合した紙料を抄造した抄造紙である。さらに原紙には、抄造紙にカレンダー処理、澱粉やポリビニルアルコール等で表面サイズ処理、あるいは表面処理等を施した上質紙が含まれる。さらに原紙には、表面サイズ処理や表面処理を施した後にカレンダー処理した上質紙が含まれる。
抄造は、紙料を酸性、中性またはアルカリ性に調整して、従来公知の抄紙機を用いて行われる。抄紙機の例としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を挙げることができる。
原紙の坪量は特に限定されない。用紙の取り扱い易さの観点から、原紙の坪量は10g/m以上100g/m以下が好ましく、30g/m以上100g/m以下がさらに好ましい。また、転写用紙の厚さは特に限定されない。被印刷物への転写に対する取り扱い易さの点から、転写用紙の厚さは0.01mm以上0.5mm以下が好ましく、0.05mm以上0.3mm以下がさらに好ましい。
紙料中には、その他の添加剤としてバインダー、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤などから選ばれる一種または二種以上を、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、適宜配合することができる。
塗工層は、原紙上または塗工層上に塗工層塗工液を塗工および乾燥することによって原紙上または塗工層上に設けることができる。
塗工層を設ける方法は特に限定されない。例えば、製紙分野で従来公知の塗工装置および乾燥装置を用いて塗工および乾燥する方法を挙げることができる。塗工装置の例としては、サイズプレス、ゲートロールコーター、フィルムトランスファーコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、エアナイフコーター、コンマコーター、グラビアコーター、バーコーター、Eバーコーター、カーテンコーター等を挙げることができる。乾燥装置の例としては、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機、赤外線加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等を挙げることができる。
また、塗工層は、塗工および乾燥後にカレンダー処理を施すことができる。
最外塗工層は、異なる二種結合剤および潤滑剤を少なくとも含有する。
結合剤は、最外塗工層を形成するための樹脂であり、且つインクを受容し、さらに被印刷物と接してインクを転写する役割を担う。結合剤は製紙分野で従来公知のものであって、例えば、水溶性合成樹脂、水分散性合成樹脂、天然成分に由来する樹脂およびそれらの物理的若しくは化学的に変性して得られる樹脂等である。「水溶性」とは、最終的に20℃の水に1質量%以上、溶解あるいは分散することができることを指す。結合剤の具体例としては、ポリビニルアルコール類およびそれらの各種変性誘導体、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレンブタジエン系樹脂、スチレンアクリル酸系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレンアクリルマレイン酸系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、ポリエーテルウレタン系樹脂、タンパク質、カゼイン、ゼラチン、エーテル化タマリンドガム、エーテル化ローカストビーンガム、エーテル化グアガムおよびアカシアアラビアガム等のガム類、澱粉類およびこれらの変性誘導体並びにセルロース並びにカルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース等のセルロースの変性誘導体並びにアルギン酸ナトリウム等の多糖類を挙げることができる。結合剤は、これらからなる群から選ばれる異なる二種以上を併用する。
異なる二種結合剤の少なくとも一種は、多糖類である。結合剤として、多糖類と多糖類以外の結合剤とを組み合わせることで、後記の潤滑剤との相乗効果によって、転写用紙は、耐捺染ムラ性を得ることができる。
異なる二種結合剤は、多糖類からなる群から選ばれる少なくとも一種と多糖類以外の少なくとも一種とである。多糖類以外の結合剤は、水溶性合成樹脂または水分散性合成樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
異なる二種結合剤において、多糖類からなる群から選ばれる少なくとも一種と水溶性合成樹脂または水分散性合成樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種との含有質量比は、(多糖類):(水溶性合成樹脂+水分散性合成樹脂)=1:1〜1:3であることが好ましい。
異なる二種結合剤は、多糖類からなる群から選ばれる少なくとも一種と、ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも一種とであることが好ましい。特に、異なる二種結合剤は、アルギン酸ナトリウムと、ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも一種とであることが好ましい。
最外塗工層の結合剤において、最外塗工層中の結合剤100質量部に対して多糖類が20質量部以上50質量部以下を占めることが好ましい。
ポリエステル系樹脂は、多価カルボン酸とポリオールとから重縮合反応して得られる樹脂であって、構成成分として多価カルボン酸とポリオールとが樹脂の60質量%以上を占めるものをいう。多価カルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸、セバチン酸、ドデカン二酸などを挙げることができ、これらからなる群から1種以上を選択して用いることが好ましい。ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールなどを挙げることができ、これらからなる群から1種以上を選択して用いることが好ましい。また、ポリエステル系樹脂は、水溶性を高めるためにカルボキシル基やスルホン酸基等の親水性基を有する成分を共重合させることができる。ポリエステル系樹脂は、互応化学工業社、高松油脂社およびユニチカ社などから市販されており、これらの市販品を本発明に用いることができる。
最外塗工層は潤滑剤を含有する。潤滑剤により、転写紙と被印刷物との接着強度が適度に調整される、および転写紙から被印刷物へのインクの転写が促進されると考えられる。その結果、転写用紙は、良好な剥離性および発色性を得ることができる。潤滑剤は、従来公知の潤滑剤である。従来公知の潤滑剤の例としては、高級脂肪酸塩、ワックス類および有機珪素化合物などを挙げることができる。高級脂肪酸塩としては、例えば、ラウリン酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ミリスチン酸塩などの高級脂肪酸金属塩(例えば、これらのナトリウム塩、カリウム塩、亜鉛塩、カルシウム塩)、また、ラウリン酸アンモニウム、オレイン酸アンモニウム、パルミチン酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、ミリスチン酸アンモニウムなどの高級脂肪酸アンモニウム塩である。ワックス類としては、例えば、植物性ワックス、動物性ワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、合成ワックス(炭化水素系合成ワックス、ポリエチレンエマルション系ワックス、脂肪酸エステル系化合物、脂肪酸アミド系化合物、ケトン・アミン類、水素硬化油など)、ポリプロピレンおよびポリテトラフルオロエチレン重合体等の脂肪族炭化水素並びにその誘導体を挙げることができる。有機珪素化合物としては、例えば、ポリアルキルシロキサンおよびその誘導体、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アルキル・アラルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイルなどを挙げることができる。最外塗工層は、これら潤滑剤からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有することができる。
最外塗工層の潤滑剤は脂肪酸エステル系化合物が好ましい。
脂肪酸エステル系化合物は、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、高級脂肪酸および低級脂肪酸などの脂肪酸類と、一級アルコール、二級アルコール、三級アルコール、高級アルコール、低級アルコール、一価のアルコールおよび多価アルコールなどのアルコール類と、エステル化して得られる化合物である。脂肪酸エステル系化合物は、例えば、脂肪酸と一価アルコールとのエステル、脂肪酸とエチレングリコールとのエステル、脂肪酸とプロピレングリコールとのエステルおよび脂肪酸とグリセリンとのエステルなどの脂肪酸と多価アルコールとのエステル、およびこれらのポリオキシエチレン付加物など各種誘導体を挙げることができる。脂肪酸は、脂肪族脂肪酸、芳香族脂肪酸または部分的に環状構造を有するものであってよい。アルコールは、脂肪族アルコール、芳香族アルコールまたは部分的に環状構造を有するものであってよい。
これら脂肪酸エステル系化合物は、花王社、理研ビタミン社、日華化学社、中央化成社および川研ファインケミカル社などで販売されており、使用することができる。
脂肪酸エステル系化合物は、脂肪酸と多価アルコールとのエステルが好ましい。この理由は、発色性または剥離性がより良化するからである。
最外塗工層における潤滑剤の含有量は、最外塗工層の結合剤100質量部に対して10質量部以上150質量部以下が好ましい。
最外塗工層は、保湿剤を含有することが好ましい。この理由は、転写紙と被印刷物との密着が良好になるからである。
保湿剤は、吸湿性または保湿性を有する従来公知の物質であって、吸湿性または保湿性を有する無機酸塩、吸湿性または保湿性を有する有機酸塩、多価アルコール、および尿素系化合物等の従来公知のものである。保湿剤は、例えば、無機酸塩として塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウムおよび硫酸マグネシウム等を挙げることができる。有機酸塩として乳酸ナトリウム、乳酸カルシウムおよびピロリドンカルボン酸ナトリウム等を挙げることができる。多価アルコールとしてグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリエチレングリコールおよびポリグリセリン等が挙げられる。尿素系化合物として尿素、ジメチル尿素、チオ尿素、モノメチルチオ尿素、ジメチルチオ尿素およびヒドロキシエチル尿素等を挙げることができる。
但し、本発明の保湿剤からは、例えば多糖類などで吸湿性または保湿性を有する従来公知の物質であっても前記結合剤に該当するものを除く。
保湿剤は、尿素、ジメチル尿素、チオ尿素、モノメチルチオ尿素、ジメチルチオ尿素およびヒドロキシエチル尿素等の尿素系化合物が好ましい。
最外塗工層における保湿剤の含有量は、最外塗工層の結合剤100質量部に対して15質量部以上100質量部以下が好ましい。
また、最外塗工層は、顔料を含有することができる。
顔料は製紙分野で従来公知のものであって、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、各種カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、スチレン−アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料などを挙げることができる。
最外塗工層における顔料の含有量は、最外塗工層の結合剤100質量部に対して、100質量部以下が好ましく、60質量部以下がより好ましく、30質量部以下がさらに好ましい。この理由は以下である。最外塗工層が顔料を含有する場合、転写用紙に図柄を形成するときには画質を向上でき、好ましい。一方、最外塗工層が顔料を多く含有する場合、転写紙から被印刷物に図柄を転写するときには形成された図柄に白抜けが発生することがある。よって、顔料は、最外塗工層における結合剤の含有量に対して同等の含有量または少ない含有量が好ましい。「白抜け」とは、本来インクで満たされる図柄においてインクが転写しない微小な斑点が存在する現象である。
最外塗工層における顔料の少なくとも一種は、非晶質シリカが好ましい。非晶質シリカは、最外塗工層中の顔料に対して80質量%以上を占めることが好ましい。非晶質シリカは、製造法によって湿式法シリカと気相法シリカとに大別することができる。さらに湿式法シリカは、製造方法によって、沈降法シリカとゲル法シリカとに分類できる。沈降法シリカは、珪酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過・水洗・乾燥・粉砕・分級の工程を経て製造される。沈降法シリカは、例えば、東ソー・シリカ社からニップシール(登録商標)、OSC社からファインシール(登録商標)、トクシール(登録商標)として市販される。ゲル法シリカは、珪酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させて製造される。微小粒子は、熟成中に溶解し、他の一次粒子どうしを結合するように再析出するため、ゲル法シリカは、明確な一次粒子が消失し、内部空隙構造を有する比較的硬い凝集粒子を形成する。ゲル法シリカは、例えば、東ソー・シリカ社からニップゲル(登録商標)、グレースジャパン社からサイロイド(登録商標)、サイロジェット(登録商標)として市販される。気相法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって製造される。具体的には、四塩化ケイ素を水素および酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られている。四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類を単独または四塩化ケイ素と併用して使用することができる。気相法シリカは、例えば、日本アエロジル社からアエロジル(登録商標)、トクヤマ社からレオロシール(登録商標)として市販される。
非晶質シリカは、沈降法シリカがより好ましい。
最外塗工層は、結合剤、潤滑剤、保湿剤および顔料以外に、必要に応じて塗工紙分野で従来公知の各種添加剤を含有することができる。添加剤の例としては、分散剤、定着剤、カチオン化剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、発泡剤、浸透剤、着色剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤等を挙げることができる。
また、最外塗工層は、転写捺染法で従来公知の各種助剤を含有することができる。助剤は、最外塗工層塗工液の各種物性を最適化する、あるいは被印刷物への染着性を向上させるため等に加えられるものである。助剤は、例えば、各種界面活性剤、pH調整剤、アルカリ剤、濃染化剤、脱気剤および還元防止剤等を挙げることができる。
転写捺染法に使用するインクは、染料インクと顔料インクとを挙げることができる。
染料インクは、捺染分野で従来公知の染料インクであって、例えば、反応染料、酸性染料、金属錯塩型染料、直接染料、分散染料、カチオン染料、昇華性染料等を色材として用いる染料インクを挙げることができる。染料インクは、これらの染料と水などの染料溶解剤とに対して必要に応じて浸透剤、保湿剤、増粘剤、pH調整剤、酸化防止剤および還元剤などの各種助剤を加えて溶解および/または分散して調製される。
顔料インクは、色材が顔料であるインクである。色材の顔料は、一般に、顔料インクの溶媒に対して分散状態にある。顔料インクは、色材である顔料と、水およびアルコールなどの各種溶媒とに対して顔料分散剤、および必要に応じて樹脂、浸透剤、保湿剤、増粘剤、pH調整剤、酸化防止剤および還元剤などの各種助剤を加えて分散および/または溶解して調製される。
色材としての顔料は、無機着色顔料および有機着色顔料に大別できる。色材としては、これらのいずれでもよい。色材としての顔料は、カラーインデックスインターナショナルなどのデータベースに「C.I.Pigment」として登録されているものである。色材の顔料は、一般的な例として、カーボンブラック、金属酸化物、金属水酸化物、金属硫化物、フェロシアン化物および金属塩化物などを挙げることができる。さらに有機着色顔料については、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アンスラキノン顔料およびキノフタロン顔料などを挙げることができる。
インクジェット印刷方式において一般的に使用される4原色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)の顔料の例としては、ブラックインクとしてC.I.PigmentBlack7など、シアンインクとしてC.I.PigmentBlue1、C.I.PigmentBlue2、C.I.PigmentBlue15:3、C.I.PigmentBlue16など、マゼンタインクとしてC.I.PigmentRed5、C.I.PigmentRed48:2、C.I.PigmentRed57:1、C.I.PigmentRed112、C.I.PigmentRed122、C.I.PigmentViolet19など、イエローインクとしてC.I.PigmentYellow1、C.I.PigmentYellow3、C.I.PigmentYellow13、C.I.PigmentYellow74、C.I.PigmentYellow83、C.I.PigmentYellow128などを挙げることができる。
なお、カラーインデックスインターナショナルなどのデータベースで「C.I.Disperse」に該当する分散染料からなる分散染料インクは、顔料インクに該当しない。
色材としての顔料は、精細性の点から、平均粒子径が50nm以上300nm以下であることが好ましい。顔料分散剤は、一般に分散液を調製するのに用いられる分散剤、例えば、高分子分散剤または界面活性剤である。樹脂は、例えば、アクリル系樹脂、スチレンアクリル酸系樹脂、フルオレン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂などを挙げることができる。
転写紙は、従来公知の各種印刷方法を用いて、転写用紙の最外塗工層を有する面側に図柄を印刷することによって得ることができる。
各種印刷方法は、従来公知の印刷方法であって、特に限定されない。印刷方法は、例えば、グラビア印刷方式、インクジェット印刷方式、電子写真印刷方式およびスクリーン印刷方式などを挙げることができる。中でも、画質の高精細化およびインクに対する汎用性の点でインクジェット印刷方式が好ましい。
転写捺染法は、転写紙を被印刷物に密着させて加熱、または転写紙を被印刷物に密着させて加熱および加圧(以下、「加熱加圧」と記す。)して、インクを被印刷物に転写する方法である。密着時における加熱または加熱加圧の条件は、転写捺染法で従来公知の条件である。密着させて加熱または加熱加圧する方法は、例えば、プレス機や加熱ドラムなどを用いて転写紙を被印刷物に密着させて加熱または加熱加圧する方法を挙げることができる。
密着させて加熱または加熱加圧の後に、定着処理を施すことが好ましい。定着処理は、捺染分野で従来公知の方法であって、例えば、加熱処理およびスチーミング処理などを挙げることができる。
被印刷物は、繊維材料であって、特に限定されない。繊維材料は、天然繊維材料および合成繊維材料のいずれでも構わない。天然繊維材料は、例えば、綿、麻、リヨセル、レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維材料、絹、羊毛、獣毛等の蛋白質系繊維材料等を挙げることができる。合成繊維材料は、例えば、ポリアミド繊維(ナイロン)、ビニロン、ポリエスエル、ポリアクリル等を挙げることができる。繊維材料の構成としては、織物、編物、不織布等の単独、混紡、混繊または交織などを挙げることができる。さらに、これらの構成が複合化してもよい。また、必要に応じて、染着促進に効果のある薬剤などで被印刷物を前処理してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されない。ここで「質量部」および「質量%」は、乾燥固形分量あるいは実質成分量の各々「質量部」および「質量%」を表す。塗工層の塗工量は乾燥固形分量を表す。
<原紙>
濾水度380mlcsfのLBKP100質量部からなるパルプスラリーに、填料として炭酸カルシウム10質量部、両性澱粉1.2質量部、硫酸バンド0.8質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤0.1質量部を添加して、長網抄紙機で抄造し、サイズプレス装置で両面に、酸化澱粉を片面あたり1.5g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして坪量80g/mの原紙を作製した。
<最外塗工層塗工液>
水を媒体として、下記の配合で最外塗工層塗工液を調製した。最終的に、最外塗工層塗工液の濃度は12質量%とした。
結合剤A 種類および部数を表1に記載
結合剤B 種類および部数を表1に記載
潤滑剤 種類および部数を表1に記載
保湿剤 種類および部数を表1に記載
顔料(非晶質シリカ) 10質量部
アクリル系樹脂分散剤 5質量部
消泡剤 0.13質量部
炭酸水素ナトリウム(染料インクでコットン転写時のみ配合) 20質量部
酢酸アンモニウム(染料インクでナイロン転写時のみ配合) 15質量部
<転写用紙>
最外塗工層塗工液を、原紙の片面上に塗工量10g/mとなるようにエアナイフコーターを用いて塗工および熱風乾燥機を用いて乾燥し、ロール状の転写用紙を作製した。
<転写紙>
ロール状の転写用紙に、顔料インクまたは染料インクをセットしたインクジェットプリンタ(VJ−1628TD、武藤工業社製)を用いて、顔料インク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)または染料インク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)による評価用図柄を印刷し、最終的に、ロール状の転写紙を得た。
顔料インクには、Huntsman製LYOSPERSEインクを用いた。
被印刷物がナイロン布の場合の染料インクとしては酸性染料を含む酸性インクを用いた。酸性インクには紀和化学製EAインクを用いた。被印刷物がコットン布の場合の染料インクとしては反応染料を含む反応インクを用いた。反応インクにはHuntsman製NOVACLON MIインクを用いた。
<転写捺染>
被印刷物として、前処理をしていないポリエステル布、コットン布およびナイロン布を用いた。得られたロール状の転写紙と巻き物の被印刷物とを合せ、以下の方法で加熱加圧をしながら密着した。
方法:ロールニップ方式
温度:180℃、
圧力:70kg/cm
時間:0.5秒
<定着処理(加熱処理)>
転写紙と被印刷物とが密着状態を維持したままで、以下の方法で加熱処理をした。
方法:ヒートロール接触方式
温度:180℃
時間:60秒
<転写紙の除去および水洗>
定着処理後に、転写紙を被印刷物から剥離した。得られた被印刷物に対して定着に関する後処理を行わなかった。転写紙を除去した被印刷物を、流水中で水洗した。
被印刷物に関して下記の項目を評価した。
<剥離性の評価>
転写紙を被印刷物から剥離するときの被印刷物の状態を観察した。被印刷物の表面を目視にて観察し、下記の基準により官能評価した。本発明において、評価3、4または5であれば転写用紙は剥離性が良好であるとする。
5:最外塗工層の付着が無く、スムーズに剥離できる。
4:最外塗工層の付着が極僅かあり、付着物が水洗で容易に除去できる。
3:最外塗工層の付着が僅かあり、付着物が水洗で除去できる。
2:最外塗工層の付着があり、形成した図柄に欠損または汚れが僅かに認められる。
1:最外塗工層の付着があり、形成した図柄に欠損または汚れが認められる。
<発色性の評価>
被印刷物において、顔料インクまたは染料インクの3色(シアン、マゼンタ、イエロー)のベタ画像部を光学濃度計(X−rite530、サカタインクスエンジニアリング社製)を用いて色濃度を測定し、3色の色濃度値を合計した。発色性を下記の基準により評価した。本発明において、評価が2、3または4であれば転写用紙は発色性が良好であるとする。
4:合計の値が4.8以上
3:合計の値が4.5以上4.8未満
2:合計の値が4.2以上4.5未満
1:合計の値が4.2未満
<耐捺染ムラ性の評価>
50点の図柄を印刷して常温でロール状に巻き取られた転写紙を使用し、上記のように、50点の図柄が形成された巻き物の被印刷物を作製した。得られた被印刷物について、捺染ムラの発生程度を目視にて下記の基準により官能評価した。
X:捺染ムラがほとんど認められず、形成された図柄は良好である。
Y:捺染ムラが僅かに認められるが、形成された図柄は実用上問題無い。
Z:捺染ムラが認められ、形成された図柄は実用上問題になる。
官能評価した結果から、XおよびZに該当する被印刷物の件数を求め、下記の基準により評価した。本発明において、転写用紙は、評価が3または4であれば捺染ムラ抑制性に優れるものとする。
4:Zの件数が2件未満であり、且つXの件数が30件以上である。
3:Zの件数が2件未満であり、且つXの件数が30件未満である。
2:Zの件数が2件以上6件未満である。
1:Zの件数が6件以上である。
評価結果を表1に示す。
Figure 2019148041
表1の結果から、本発明に該当する実施例1〜23は、剥離性、発色性および耐捺染ムラ性が良好である、ことが分かる。本発明の構成を満足しない比較例1〜3は、本発明に係る効果の全てを同時に満足することができない、ことが分かる。
主に、実施例4、8および12の対比、並びに実施例6、7および14の対比から、多糖類の結合剤としてはアルギン酸ナトリウムが好ましい、ことが分かる。
また主に、実施例12、15、16、17および18の対比から、潤滑剤は脂肪酸エステル系化合物が好ましい、ことが分かる。
<転写紙の除去および水洗>
定着処理後に、転写紙を被印刷物から剥離した。得られた被印刷物に対して定着に関する後処理を行わなかった。ただし、染料インクではスチーミング処理を施した。転写紙を除去した被印刷物を、流水中で水洗した。

Claims (3)

  1. 原紙と、前記原紙の少なくとも片面上に1層以上の塗工層とを有し、原紙を基準として最外に位置する最外塗工層が、異なる二種結合剤および潤滑剤を少なくとも含有し、二種結合剤の少なくとも一種が多糖類であり且つ少なくとも一種が多糖類以外である転写捺染法に使用する転写用紙。
  2. 前記多糖類が、アルギン酸ナトリウムである請求項1に記載の転写用紙。
  3. 前記潤滑剤の少なくとも一種が、脂肪酸エステル系化合物である請求項1または2に記載の転写用紙。
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