JP2003327812A - ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物

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JP2003327812A
JP2003327812A JP2002141690A JP2002141690A JP2003327812A JP 2003327812 A JP2003327812 A JP 2003327812A JP 2002141690 A JP2002141690 A JP 2002141690A JP 2002141690 A JP2002141690 A JP 2002141690A JP 2003327812 A JP2003327812 A JP 2003327812A
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terephthalate resin
ethylene
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Masayoshi Nakano
征孝 中野
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M & S Kenkyu Kaihatsu Kk
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M & S Kenkyu Kaihatsu Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、結晶化速度が速く、ハイサイクル
成形可能なポリエチレンテレフタレート樹脂組成物に関
する。 【解決手段】本発明は、ポリエチレンテレフタレート樹
脂100重量部に対して、ポリ(エチレンテレフタレー
ト・エチレンテレフタルアミド)共重合体、1〜100
重量部、または、金属塩0.1〜10重量部を更に配合
することによりポリエチレンテレフタレート樹脂結晶化
速度を速めたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶化速度が速
く、ハイサイクル成形可能なポリエチレンテレフタレー
ト樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂は、機
械的性質、化学的性質等に優れ、値段も安いので、繊
維、フイルム、ボトル分野に多量に用いられて来た。し
かしながら、射出成形用材料としては少量しか使用され
ていない。 その理由は、ポリエチレンテレフタレート
樹脂の結晶化速度が遅いため成形サイクルが長くなり、
結果として成形コストが高くなるためである。そこで、
ポリエチレンテレフタレート樹脂の結晶化速度を促進し
ようとして結晶核剤が種々検討され、各種有機カルボン
酸の金属塩等の有機核剤やタルクなどの無機核剤が利用
されて来た。しかしながら、これら公知の核剤は、結晶
化促進効果が十分でないと同時に分子量を低下させ易
く、樹脂の機械的特性や成形安定性を悪くし、抜本的な
解決に至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
結晶化の促進と同時に樹脂の分子量を低下させず、機械
的特性や成形性に問題を生じないポリエチレンテレフタ
レート樹脂用の結晶核剤を開発することを試みた。
【0004】
【課題を解決するための手段】先に、本発明者は、特開
2000−119391号で、ポリ(エチレンテレフタ
レート・エチレンテレフタルアミド)共重合体がポリエ
チレンテレフタレート樹脂にくらべ特異な結晶挙動を示
すことを知っていた。そして、本研究を更に進めた結
果、望ましいポリエチレンテレフタレート樹脂用の核剤
とは、ポリエチレンテレフタレート樹脂に良く相溶し、
ポリエチレンテレフタレート樹脂の結晶化開始温度より
も高温で結晶化し、且つ水素結合等により凝集しやすい
高分子構造を有する物質が好ましいことを見出した。そ
して、更に金属塩を配合すると一層結晶化が促進される
ことを知って本発明に至った。
【0005】即ち、本発明は、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂100重量部に対して、下記一般式化3(化
1)で示される繰り返し単位を有するポリエチレンテレ
フタレート構造(A)と下記一般式化4(化2)で示さ
れる繰り返し単位を有するポリアミド構造(B)を併せ
持つポリ(エチレンテレフタレート・エチレンテレフタ
ルアミド)共重合体、1〜100重量部、または、金属
塩0.1〜10重量部を更に配合することにより結晶化
速度を速めたものである。
【0006】
【化3】 (式中、aは1〜100の整数である。)
【化4】 (式中、bは1〜100の整数である。)
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、詳細に
説明する。
【0008】本発明で言うところのポリエチレンテレフ
タレート樹脂とは、酸成分として、テレフタル酸、又は
テレフタル酸ジメチルの如きテレフタル酸誘導体、アル
コール成分として、エチレングリコールを用い、それら
を直接法又はエステル交換法により、重縮合せしめるこ
とによって得られるものである。この場合、酸成分とし
て、テレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルの如きテレ
フタル酸誘導体の他に、イソフタル酸、フタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、マレイン酸やそれらのエステル等の誘導体を、又ア
ルコール成分として、エチレングリコール以外にジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、シクロヘキサンジオール、ポリエチレン
グリコールやビスフェノールA等々を、各々必要モル数
の30モル%以下の割合で含むものであっても、何等差
し支えない。
【0009】本発明で使用されるポリエチレンテレフタ
レート樹脂の固有粘度は、ヘキサフロロイソプロパノー
ルを用い、ポリマー濃度0.5g /dl、温度30℃で測
定したとき、0.5〜2.0dl/gの範囲であることが望
ましい。0.5dl/g未満の固有粘度では、成形品の機械
的強度が十分えられず、また、2.0dl/gを超える場合
は、組成物の溶融流動性が著しく悪く、成形が困難とな
る。次に、本発明で言うところのポリ(エチレンテレフ
タレート・エチレンテレフタルアミド)共重合体とは、
下記一般式化5(化1,3)で示される繰り返し単位を
有するポリエチレンテレフタレート構造(A)99〜1
0%と下記一般式化6(化2,4)で示される繰り返し
単位を有するポリエチレンテレフタルアミド構造(B)
1〜90%を併せ持つものをその要旨とするものであ
る。
【0010】
【化5】 (式中、aは1〜100の整数である。)
【化6】 (式中、bは1〜100の整数である。) 尚、ポリエチレンテレフタレート構造(A)とポリエチ
レンテレフタルアミド構造(B)の定量法は、該サンプ
ルの赤外吸収スペクトルを測定して、1720cm-1と1
540cm-1における吸光度λ1720、λ1540を求め、次式
より求めるものとする。 ポリエチレンテレフタレート構造(A)%=100×λ
1720/(λ17201540) ポリエチレンテレフタルアミド構造(B)%=100×
λ1540/(λ17201540) かかるポリ(エチレンテレフタレート・エチレンテレフ
タルアミド)共重合体において、前記繰り返し単位
(A)が99重量%より多く、従って、前記繰り返し単
位(B)が1重量%未満であると、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂の結晶化を促進する効果はない。また、前
記繰り返し単位(A)が10重量%未満、即ち、前記繰
り返し単位(B)が90重量%を越えるとポリエチレン
テレフタレート樹脂との相溶性が悪く、同様に結晶化速
度の向上に繋がらない。
【0011】また、かかるポリ(エチレンテレフタレー
ト・エチレンテレフタルアミド)共重合体の固有粘度
は、ヘキサフロロイソプロパノールを用いて、ポリマー
濃度0.5g/dl、温度30℃で測定して、0.4dl/ g
以上、好ましくは0.5dl/g以上、更に好ましくは0.
6dl/g以上である。固有粘度が、0.4dl/g未満ではポ
リエチレンテレフタレート樹脂組成物の機械的特性が低
下する。
【0012】ポリ(エチレンテレフタレート・エチレン
テレフタルアミド)共重合体の配合量は、ポリエチレン
テレフタレート樹脂100重量部に対して、1〜100
重量部である。配合量が1重量部未満では、結晶化促進
の効果は現れない。一方、100重量部を越えると、効
果が飽和する。
【0013】このようなポリ(エチレンテレフタレート
・エチレンテレフタルアミド)共重合体の製造の望まし
い形態の一つとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂
とエチレンジアミンを特定の非プロトン系溶媒中、又は
無溶媒中でエステルーアミノ置換反応を行わせることに
より実施される(特許第3027545号、特開兵11
−106504号、特開2000−11175号)。
尚、エステルーアミノ置換反応時に、トリフェニルホス
フアイトや五酸化リン等のようなカルボン酸活性剤を添
加することは製造上好ましい。
【0014】次ぎに、本発明で使用される金属塩とは、
アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、遷移金
属イオンといった金属イオンと塩化物イオン、臭化物イ
オン、ヨウ化物イオン等の陰イオンとからなるものであ
る。かかる金属塩の具体例は、塩化リチウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化アルミニ
ウム、塩化マグネシウム、塩化ニッケル、塩化鉄、塩化
コバルト、臭化リチウム、臭化カリウム、ヨウ化鉄等な
どを挙げることが出来る。中でも塩化リチウム、塩化カ
ルシウム、塩化ニッケル、塩化コバルトが好ましい。
【0015】金属塩の配合割合は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂100重量部に対して、0.01〜10重
量部、好ましくは、0.02〜5重量部である。0.0
1重量部未満では金属塩の添加の効果が認められず、1
0重量部を越えるとポリエチレンテレフタレート樹脂の
分子量の低下が激しい。
【0016】金属塩の配合は、単純に配合物同士を機械
的に混合し溶融混錬することによりなされる他に、ポリ
(エチレンテレフタレート・エチレンテレフタルアミ
ド)共重合体の製造時に配合することによってもなされ
る。
【0017】本発明の組成物には、本発明の目的を損な
わない範囲で、強化剤(例えば、ガラス繊維、カーボン
繊維、各種ウイスカー等々)、充填剤(例えば、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウム等々)、衝撃改良剤(例え
ば、エチレン−グリシリルメタクリレート共重合体、無
水マレイン酸変性エチレン―プロピレン共重合体、エチ
レン―アクリル酸―無水マレイン酸共重合体、ポリエス
テルエラストマー、ポリアクリル酸コアシェルエラスト
マー等々)、難燃剤(例えば、臭素化エポキシ樹脂、臭
素化ポリスチレン、赤リン、有機リン化合物、三酸化ア
ンチモン等々)、核剤・結晶促進剤(例えば、ステアリ
ン酸ナトリウム、エチレン−アクリル酸ナトリウム共重
合体、ポリエチレングリコール誘導体、タルク等々)、
酸化防止剤、光安定剤、着色剤、発泡剤、離形剤、帯電
防止剤等々を配合しても良い。
【0018】本発明の組成物の製造は、通常の混合機・
混錬機で実施される。即ち、各成分をVブレンダー、リ
ボンミキサー又はタンブラー等に投入して均一に混合
後、一軸又は二軸等の通常の押出機やニーダで溶融混錬
し冷却後ペレット状に切断する。この時、ガラス繊維や
成分の一部を押出機やニーダの途中から添加してもよ
い。又、成分の一部をあらかじめ混合・混錬後、更に残
りを配合し混錬押出してもよい。
【0019】かくして得られた組成物は、射出成形、押
出成形、圧縮成形又は回転成形等の任意の方法で容易に
成形することができる。
【0020】以下に、ポリ(エチレンテレフタレート・
エチレンテレフタルアミド)共重合体の製造例及び本発
明の実施例を示すが、本発明が、そのような製造例、実
施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでない
ことは、言うまでもない。
【0021】[ポリ(エチレンテレフタレート・エチレ
ンテレフタルアミド)共重合体(PET/PETA)の
合成]以下に示す方法で各原料の調整を行った。
【0022】ポリエチレンテレフタレート樹脂(三菱化
学株式会社製ノバペックス、GS700Z、固有粘度
1.25dl/g)を機械粉砕して500μmパスの粉末と
し、150℃で10時間除湿乾燥した。含水率(三菱化
学株式会社製、カールフィシャー水分計にて測定)を測
定したところ20ppmあった。
【0023】エチレンジアミン(和光純薬工業株式会社
製、試薬特級、以下EDAと略す)は、10%の粒状水酸
化ナトリウムを配合して3時間振とうした後水酸化ナト
リウムを除き、金属ナトリウムを加えて3時間窒素下で
加熱還流後蒸留精製した。含水率は50ppmであっ
た。
【0024】50gの乾燥粉末状GS700Zと表1に
示す量の脱水精製したEDAを耐圧性ガラス瓶に窒素雰囲
気下で投入、良く混合、密閉した。混合物を120℃で
5時間加熱した後に開放して200℃で減圧下(1トー
ル)で10時間熱処理してエステルーアミド置換反応を
完了させ、白色粉末状の各種PET−PETAを得た。
得られたPET−PETAをKBr紛末と混合し赤外測
定用サンプルを作製し、先に記述した方法でポリエチレ
ンテレフタレート構造(A)とポリエチレンテレフタル
アミド構造(B)含量を求めた。また、ヘキサフロロイ
ソプロパノール中、ポリマー濃度0.5g /dl、温度3
0℃で固有粘度の測定をした。結晶化温度(T)は、
示差熱分析計(セイコーインスツルメント社製、DSC
−6200)を用い、窒素ガス下で350℃で2分間溶
融したサンプルを20℃/分のスピードで降温した時に
現れる結晶化ピークに対応する温度とした。結果を表1
に記す。
【0025】[ポリ(エチレンテレフタレート・エチレ
ンテレフタルアミド)共重合体のリチウム塩(PET/
PETA‐Li)の合成]50gの上記乾燥粉末状GS
700Z、3.91gの上記脱水精製したEDA、2gの
200℃で12時間真空乾燥した塩化リチウム(和光純
薬工業株式会社製、試薬特級、Licl)及び120g
のモレキュラシーブ4A 1/16(和光純薬工業株式会
社製)で脱水処理した後窒素下で精製したオルトジクロ
ロベンゼン(和光純薬工業株式会社製、試薬特級、含水
量、20ppm、以下ODCBと略す)を300mlの反応
器に投入、内部を窒素ガスで0.2MPaに加圧密閉、
300回転/分でかき混ぜながら、160℃で12時間
反応させた。その後、反応器の温度を室温まで降温し
て、得られた生成物を多量のアセトン中に投入、洗浄、
濾過回収した。回収物を室温で乾燥後、240℃、真空
下で熱処理(固相重合)して、51.2g白色粉末状の
PET/PETA‐Liを得た。得られたPET/PET
A‐Liの赤外測定を行ったところ、ポリエチレンテレ
フタレート構造(A)は24モル%、ポリエチレンテレ
フタルアミド構造(B)は76モル%であった。尚、P
ET/PETA‐Liはヘキサフロロイソプロパノール
に不溶であった。
【0026】
【実施例1〜10、比較例1〜7】400g(100重
量部)の150℃で12時間熱風乾燥したポリエチレン
テレフタレート樹脂(ノバペックスGM300、固有粘
度0.80dl/ g)と上記方法で得た各種PET/PET
A、PET/PETA‐Li、200℃で12時間真空
乾燥したLicl、150℃で12時間熱風乾燥した公
知核剤としてタルク(和光純薬工業株式会社製、試薬特
級)を表2に示す割合で配合、栗本鐵鋼製卓上2軸混錬
機(S−1ニーダ)にて270℃、100rpmで混錬
押出した。得られた組成物10mgをDSC測定用アル
ミニウムパンに秤量、280℃のホットプレイト上で1
分間溶融プレス後、10℃の水面上に移し急冷固化させ
た。かかるサンプルの結晶化挙動を示差熱分析計(セイ
コーインスツルメント社製、DSC−6200)を用
い、窒素ガス下で50℃から290℃まで、10℃/分
のスピードで昇温して、再結晶化温度(Tcc)と融点
(T)を測定した、しかる後、290℃で2分間保持
した後に、20℃/分のスピードで降温し、結晶化温度
(T)と結晶化ピークの鋭さ(h/w)を求めた。こ
こで、hは結晶化ピークの高さであり、wはその半価巾
(1/2の高さにおけるピーク巾)である。ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂の結晶化速度さは、Tc、H/
w、△T=T-Tccの値が各々大きいほど速いと判
断される。表2に、ヘキサフロロイソプロパノールを用
いて、ポリマー濃度0.5g/dl、30℃で測定した組
成物の固有粘度を併せ示す。尚、比較例1は、GM30
0単独を用いて同様の実験を実施した場合を示す。
【0027】実施例と比較例から明らかように、本発明
のポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は、公知の核
剤であるタルクに比べ、結晶化温度(Tc)が高く、結
晶化ピーク(h/w)が鋭く、△Tが大きく、成形性に
優れていることが解る。また、組成物の固有粘度(分子
量)の低下は殆ど認められない。又、配合PET/PE
TAの(B)構造が1%以上、95%以下であると
、h/w、△Tにその効果は認められない。また、
配合PET/PETAの固有粘度が0.3dl/ g未満であ
るとポリエチレンテレフタレート樹脂組成物の固有粘度
が原点ポリエチレンテレフタレート樹脂の値に比べ大幅
に低下する。
【0028】
【実施例11〜13、比較例8】実施例11と12は、
実施例4の配合に1gの乾燥Liclと乾燥Nicl
(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)を追加した場
合を示す。比較例8は、乾燥Liclのみを添加した場
合を示す。
【0029】実施例13は、配合物として、PET/P
ETA-4の代わりに、PET/PETA‐Liを利用し
て実施例4と同一内容の実験を行った場合を示す。
【0030】Liclを単独で配合した比較例8では、
結晶化促進の効果は認められなかったが、PET/PE
TA−4とLiclやNiclを併用すると結晶化が著
しく促進された。また、PET/PETA−Liを使用
した場合も略同様な結果を得た。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例と比較例から明らかなよう
に、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂組成物
は、公知の核剤に比べ分子量の低下なく、ポリエチレン
テレフタレート樹脂の結晶化を促進する。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
    量部に対して、下記一般式化1で示される繰り返し単位
    を有するポリエチレンテレフタレート構造(A)と下記
    一般式化2で示される繰り返し単位を有するポリエチレ
    ンテレフタルアミド構造(B)を併せ持つポリ(エチレ
    ンテレフタレート・エチレンテレフタルアミド)共重合
    体1〜100重量部を配合したポリエチレンテレフタレ
    ート樹脂組成物。 【化1】 (式中、aは1〜100の整数である。) 【化2】 (式中、bは1〜100の整数である。)
  2. 【請求項2】ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
    量部に対して、上記ポリ(エチレンテレフタレート・エ
    チレンテレフタルアミド)共重合体1〜100重量部及
    び金属塩0.01〜10重量部を配合したポリエチレン
    テレフタレート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリ(エチレンテレフタレート・エチレン
    テレフタルアミド)共重合体が、ポリエチレンテレフタ
    レート構造(A)99〜10重量%(ポリエチレンテレ
    フタルアミド構造(B)1〜90重量%)である請求項
    1のポリエチレンテレフタレート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリ(エチレンテレフタレート・エチレン
    テレフタルアミド)共重合体の固有粘度が、ヘキサフロ
    ロイソプロパノール溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30
    ℃にて、0.4dl/g以上である請求項1のポリエチレン
    テレフタレート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ポリ(エチレンテレフタレート・エチレン
    テレフタルアミド)共重合体が、ポリエチレンテレフタ
    レート樹脂とエチレンジアミンのエステル−アミド置換
    反応により合成される請求項1〜4のポリエチレンテレ
    フタレート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】ポリエチレンテレフタレート樹脂が、ペッ
    トボトルのリサイクルされたものである請求項1〜5の
    ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8293162B2 (en) 2004-11-30 2012-10-23 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method and apparatus for producing molded product

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US8293162B2 (en) 2004-11-30 2012-10-23 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method and apparatus for producing molded product

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