JP2003327642A - プロピレン−エチレンブロック共重合体 - Google Patents
プロピレン−エチレンブロック共重合体Info
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Abstract
衝撃性のバランスに優れるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体およびその成形体を提供する。 【解決手段】 結晶性ポリプロピレン部分60〜85重
量%と、極限粘度が1.5dl/g以上4dl/g未
満、エチレン含有量が20重量%以上50重量%未満で
あるプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A)
と、極限粘度が0.5dl/g以上3dl/g未満、エ
チレン含有量が50重量%以上80重量%以下であるプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体成分(B)とから
なるプロピレン−エチレンランダム共重合体部分15〜
40重量%とを含有し、メルトフローレート(MFR)
が5〜120g/10分であるプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体およびその成形体。
Description
レンブロック共重合体およびそれからなる成形体に関す
るものである。さらに詳細には、剛性、硬度および成形
性に優れ、さらに靭性および低温耐衝撃性のバランスに
優れるプロピレン−エチレンブロック共重合体およびそ
れからなる成形体に関するものである。
耐衝撃性等に優れる材料であり、自動車内外装材や電気
部品箱体等の成形体として、広範な用途に利用されてい
る。そのポリプロピレン系樹脂組成物の中でも、プロピ
レン−エチレンブロック共重合体からなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物、例えば、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体とプロピレン単独重合体、または、異なる2
種類以上のプロピレン−エチレンブロック共重合体から
なるポリプロピレン系樹脂組成物が、剛性や耐衝撃性等
に優れ、好適に使用されることは、従来から良く知られ
ている。
は、多段重合により得られるプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体とポリオレフイン系ゴムとを含む熱可塑性
樹脂組成物が記載されている。プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体としては、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合相のエチレン含有量が5〜50重量%であり、
その共重合相の極限粘度が4.0〜8.0dl/gであ
るプロピレン−エチレンブロック共重合体とエチレン含
有量が50重量%を超え98重量%以下であり、極限粘
度が2.0dl/g以上4.0dl/g未満であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体からなるものが用い
られており、そして、極めて延性の大きい熱可塑性樹脂
組成物が得られることが記載されている。
は、多段重合により得られるプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体とポリオレフイン系ゴムとを含む熱可塑性
樹脂組成物が記載されている。プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体としては、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合相の極限粘度が4.0〜8.0dl/gである
ブロック共重合体と極限粘度が2.0dl/g以上4.
0dl/g未満であるブロック共重合体(但し、プロピ
レン−エチレンランダム共重合相の極限粘度が4.0〜
8.0dl/gであり、その共重合相のエチレン含有量
が5〜50重量%であるプロピレン−エチレンブロック
共重合体、および、極限粘度が2.0dl/g以上4.
0dl/g未満であり、エチレン含有量が50重量%を
超え98重量%以下であるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体を除く)からなるものが用いられており、そ
して、極めて延性の大きい熱可塑性樹脂組成物が得られ
ることが記載されている。
は、多段重合により得られるプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体であって、(a)ASTM D−1238
に従って測定したメルトフローレート(MFR)が1〜
1000g/10分の範囲にあり、示差走査熱量測定か
ら求められる融解熱量(△Hm)とMFRとが、 △Hm≧24.50+1.583logMFR なる関係式を満たすホモポリプロピレン部分60〜96
重量%と、(b)低エチレン濃度のプロピレン−エチレ
ン共重合部分(エチレン含有量は20〜50重量%で、
極限粘度は2〜5dl/gである。)2〜38重量%
と、(c)高エチレン濃度のプロピレン−エチレン共重
合部分(エチレン含有量は50〜90重量%で、極限粘
度は3〜6dl/gである。)2〜38重量%とからな
り、耐衝撃性、剛性及び成形性に優れたプロピレン−エ
チレンブロック共重合体が記載されている。
チレンブロック共重合体においても、剛性、硬度および
成形性、さらに靭性および低温耐衝撃性のバランスにつ
いては、さらなる改良が望まれていた。
体にした場合、剛性、硬度および成形性に優れ、さらに
靭性および低温耐衝撃性のバランスに優れるプロピレン
−エチレンブロック共重合体およびそれからなる成形体
を提供することにある。
に鑑み、鋭意検討した結果、本発明が、上記課題を解決
できることを見出し、本発明を完成させるに至った。す
なわち、本発明は、プロピレン単独重合体または、プロ
ピレンと含有量が1モル%以下のエチレンまたは炭素数
4以上のα-オレフィンとの共重合体である結晶性ポリ
プロピレン部分60〜85重量%と、プロピレンとエチ
レンの組成比(プロピレン/エチレン(重量/重量))
が75/25〜35/65であるプロピレン−エチレン
ランダム共重合体部分15〜40重量%とを含有し、下
記要件(1)および(2)を満足するプロピレン−エチ
レンブロック共重合体。 要件(1)プロピレン−エチレンランダム共重合体部分
が、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(EP
−A)とプロピレン−エチレンランダム共重合体成分
(EP−B)からなり、共重合体成分(EP−A)の極
限粘度[η]EP-Aが1.5dl/g以上4dl/g未
満、エチレン含有量[(C2’)EP-A]が20重量%以
上50重量%未満であり、共重合体成分(EP−B)の
極限粘度[η]EP-Bが0.5dl/g以上3dl/g未
満、エチレン含有量[(C2’)EP-B]が50重量%以
上80重量%以下である。 要件(2)プロピレン−エチレンブロック共重合体のメ
ルトフローレート(MFR)が5〜120g/10分で
ある。 また、本発明は、上記のプロピレン−エチレンブロック
共重合体からなる成形体に係るものである。以下、本発
明について詳細に説明する。
ロック共重合体は、プロピレン単独重合体または、プロ
ピレンと含有量が1モル%以下であるエチレンまたは炭
素数4以上のα−オレフィンとの共重合体である結晶性
ポリプロピレン部分60〜85重量%と、プロピレンと
エチレンの組成比(プロピレン/エチレン(重量比/重
量比))が75/25〜35/65であるプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分15〜40重量%とを含
有するものである。
満の場合(すなわちプロピレン−エチレンランダム共重
合体部分が40重量%を超えた場合)、剛性や硬度が低
下したり、メルトフローレート(MFR)が低下して十
分な成形性が得られない場合があり、結晶性ポリプロピ
レン部分が85重量%を超えた場合(すなわちプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体部分が15重量%未満の
場合)、靭性や耐衝撃性が低下する場合がある。
重合体の結晶性ポリプロピレン部分は、プロピレン単独
重合体または、プロピレンと含有量が1モル%以下であ
るエチレンまたは炭素数4以上のα−オレフィンとの共
重合体である結晶性ポリプロピレンである。エチレンま
たは炭素数4以上のα-オレフィンの含有量が1モル%
を超えると、剛性、耐熱性または硬度が低下する場合が
ある。
ピレン単独重合体が好ましく、さらに好ましくは13C−
NMRにより計算されるアイソタクチックペンタッド分
率が0.95以上であるプロピレン単独重合体が好まし
い。アイソタクチック・ペンタッド分率とは、A.Zambel
liらによってMacromolecules,6,925(1973)に発表されて
いる方法、すなわち13C−NMRを使用して測定される
ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタ
クチック連鎖、換言すればプロピレンモノマー単位が5
個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモ
ノマー単位の分率である(ただし、NMR吸収ピークの
帰属に関しては、その後発刊されたMacromolecules,8,6
87(1975)に基づいた)。具体的には13C−NMRスペク
トルのメチル炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピー
クの面積分率としてアイソタクチック・ペンタッド分率
を測定した。この方法により英国 NATIONAL PHYSICAL L
ABORATORYのNPL標準物質 CRM No.M19-14Polypropylene
PP/MWD/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定し
たところ、0.944であった。
重合体の結晶性ポリプロピレン部分の極限粘度[η]P
は、溶融時の流動性と成形体の靭性とのバランスの観点
から、好ましくは1.5dl/g以下であり、ゲル・パ
ーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)で測定
した分子量分布Q値(Mw/Mn)として、好ましくは
3以上7未満であり、より好ましくは3〜5である。
重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体部分の
プロピレンとエチレンの組成比(プロピレン/エチレン
(重量/重量))は75/25〜35/65であり、好
ましくは70/30〜40/60である。プロピレンと
エチレンの組成比が上記の範囲からはずれると十分な耐
衝撃性が得られない場合がある。
重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体部分
は、比較的低エチレン濃度のプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体成分(EP−A)と比較的高エチレン濃度
のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(EP−
B)から構成される。
レンランダム共重合体成分(EP−A)のエチレン含量
[(C2’)EP-A]は20重量%以上50重量%未満で
あり、好ましくは25〜45重量%である。エチレン含
量[(C2’)EP-A]が上記の範囲にない場合、機械的
物性バランス、例えば、靭性や耐衝撃性が低下する場合
がある。
レンランダム共重合体成分(EP-A)の極限粘度
[η]EP-Aは1.5dl/g以上4dl/g未満であ
り、好ましくは2dl/g以上4dl/g未満である。
極限粘度[η]EP-Aが1.5dl/g未満の場合、剛性
や硬度が低下したり、靭性や耐衝撃性も低下する場合が
ある。極限粘度[η]EP-Aが4dl/g以上の場合、成
形品にブツが多発したり、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体部分の含有量が多いプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体において、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体全体のメルトフローレート(MFR)が低下
し、流動性が低下する場合がある。
レンランダム共重合体成分(EP−B)のエチレン含量
[(C2’)EP-B]は50〜90重量%であり、好まし
くは55〜75重量%である。エチレン含量[(C
2’)EP-B]が上記範囲にない場合、機械的物性バラン
ス、例えば、低温での耐衝撃性が低下する場合がある。
レンランダム共重合体成分(EP−B)の極限粘度
[η]EP-Bは0.5dl/g以上3dl/g未満であ
り、好ましくは1dl/g以上3dl/g未満である。
極限粘度[η]EP-Bが0.5dl/g未満の場合、剛性
や硬度が低下したり、靭性や耐衝撃性も低下する場合が
ある。極限粘度[η]EP-2が3dl/g以上の場合、靭
性や耐衝撃性が低下する場合がある。また、プロピレン
−エチレンランダム共重合体部分の含有量が多いプロピ
レン−エチレンブロック共重合体においては、プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体全体のメルトフローレー
ト(MFR)が低下し、流動性が低下する場合がある。
重合体のメルトフローレート(MFR)は5〜120g
/10分であり、好ましくは10〜100g/10分で
ある。5g/10分未満の場合、成形性が悪化したり、
フローマーク発生を防止する効果が不充分なことがあ
り、120g/10分を超えた場合、耐衝撃性が低下す
る場合がある。
ック共重合体の製造方法は、特に限定されるものではな
いが、例えば、(a)マグネシウム、チタン、ハロゲン
および電子供与体を必須成分として含有する固体触媒成
分、(b)有機アルミニウム化合物、および(c)電子
供与体成分から形成される触媒系を用い、公知の重合方
法を用いる製造方法が挙げられる。この触媒の製造方法
は例えば、特開平1−319508、特開平7−216
017、特開平10−212319号等に詳しく記載さ
れている。
しては、公知の重合方法が挙げられ、例えば、バルク重
合、溶液重合、スラリー重、気相重合等が挙げられる。
これらの重合方法は、バッチ式、連続式のいずれでも可
能であり、また、これらの重合方法を任意に組合せもよ
い。より具体的な製造方法としては、前述の固体触媒成
分(a)、有機アルミニウム化合物(b)及び電子供与
体成分(c)からなる触媒系の存在下に少なくとも3槽
からなる重合槽を直列に配置し、成分(A1)の重合後
生成物を次の重合槽に移し、ついでその重合槽で成分
(B)を、ついで次の重合槽で成分(C)を連続的に重
合する重合法などがあげられる。工業的かつ経済的な観
点から、好ましくは連続式の気相重合法である。
(a)、有機アルミニウム化合物(b)および電子供与
体成分(c)の使用量や、各触媒成分を重合槽へ供給す
る方法は、公知の触媒の使用方法によって、適宜、決め
ることができる。
り、好ましくは20〜180℃である。重合圧力は、通
常、常圧〜10MPaであり、好ましくは0.2〜5M
Paである。分子量調整剤として、例えば、水素を用い
ることができる。
て重合(本重合)の実施前に、公知の方法によって、予
備重合を行っても良い。公知の予備重合の方法として
は、例えば、固体触媒成分(a)および有機アルミニウ
ム化合物(b)の存在下、少量のプロピレンを供給して
溶媒を用いてスラリー状態で実施する方法が挙げられ
る。
重合体には、必要に応じて、各種添加剤を加えてもよ
い。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤、中
和剤、発泡剤、可塑剤、造核剤、気泡防止剤、架橋剤等
が挙げられる。これらの添加剤の中でも、耐熱性、耐候
性、耐酸化安定性を向上せしめるために、酸化防止剤や
紫外線吸収剤を添加することが好ましい。
重合体は単独で用いてもよく、本発明のプロピレン−エ
チレンブロック共重合体にエラストマーおよび無機充填
剤を配合した組成物として用いてもよい。エラストマ
ー、無機充填剤を配合する場合は、本発明のプロピレン
−エチレンブロック共重合体35〜98重量%、エラス
トマー1〜35重量%、無機充填剤1〜30重量%を含
有する組成物が好ましい。ただし、組成物の全重量を1
00重量%とする。
成分を含有するエラストマーであり、例えば、ビニル芳
香族化合物含有ゴム、エチレン−プロピレンランダム共
重合体ゴム、エチレン−α−オレフィンランダム共重合
体ゴム、または、これらの混合物からなるエラストマー
等が挙げられる。
えば、ビニル芳香族化合物重合体ブロックと共役ジエン
系重合体ブロックからなるブロック共重合体等が挙げら
れ、例えば、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン系
ゴム(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−
スチレン系ゴム(SEPS)、スチレン−ブタジエン系
ゴム(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレン系ゴ
ム(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン系ゴム
(SIS)等のブロック共重合体又はこれらのゴム成分
を水添したブロック共重合体等が挙げられる。さらに、
エチレン−プロピレン−非共役ジエン系ゴム(EPD
M)にスチレン等のビニル芳香族化合物を反応させたゴ
ムも挙げられる。また、2種類以上のビニル芳香族化合
物含有ゴムを併用しても良い。
方法は、例えば、オレフィン系共重合体ゴムもしくは共
役ジエンゴムに対し、ビニル芳香族化合物を重合、反応
等により結合させる方法等が挙げられる。
ピレンランダム共重合体ゴムとは、エチレンとプロピレ
ンのランダム共重合体ゴムのことであり、プロピレンの
含有量として、好ましくは20〜50重量%であり、よ
り好ましくは20〜30重量%である。
オレフィンランダム共重合体ゴムとしては、エチレンと
α−オレフィンからなるランダム共重合体ゴムであれば
よい。α−オレフィンとしては炭素原子数4〜12のα
−オレフィンであり、例えば、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセ
ン等が挙げられ、好ましくは、ブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1である。
体ゴムとしては、例えば、エチレン−ブテン−1ランダ
ム共重合体ゴム、エチレン−ヘキセン−1ランダム共重
合体ゴム、エチレン−オクテン−1ランダム共重合体ゴ
ム等が挙げられ、好ましくは、エチレン−オクテン−1
ランダム共重合体ゴムまたはエチレン−ブテン−1ラン
ダム共重合体ゴムである。また、2種類以上のエチレン
−α−オレフィンランダム共重合体ゴムを併用しても良
い。
合体ゴムに含有されるブテン−1の含有量として、好ま
しくは15〜35重量%であり、エチレン−オクテン−
1ランダム共重合体ゴムに含有されるオクテン−1の含
有量として、好ましくは15〜45重量%である。
合体ゴムおよびエチレン−α−オレフィンランダム共重
合体ゴムの製造方法は、公知の触媒を用いて、公知の重
合方法により、エチレンとプロピレン、または、エチレ
ンと各種のα−オレフィンを共重合させることによって
製造することができる。公知の触媒としては、例えば、
バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物からなる触
媒系、チーグラーナッタ触媒系又はメタロセン触媒系等
が挙げられ、公知の重合方法としては、溶液重合法、ス
ラリー重合法、高圧イオン重合法又は気相重合法等が挙
げられる。
せるために用いられるものであり、例えば、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、マイカ、結晶性ケイ酸カルシウ
ム、タルク、硫酸マグネシウム繊維等が挙げられ、好ま
しくはタルクまたは硫酸マグネシウム繊維である。これ
らの無機充填剤は、2種以上を併用しても良い。
ましくは含水ケイ酸マグネシウムを粉砕したものであ
る。含水ケイ酸マグネシウムの分子の結晶構造はパイロ
フィライト型三層構造であり、タルクはこの構造が積み
重なったものである。タルクとして特に好ましくは、含
水ケイ酸マグネシウムの分子の結晶を単位層程度にまで
微粉砕した平板状のものである。
くは3μm以下である。ここでタルクの平均粒子径とは
遠心沈降式粒度分布測定装置を用いて水、アルコール等
の分散媒中に懸濁させて測定した篩下法の積分分布曲線
から求めた50%相当粒子径D50のことを意味する。
く、または、ポリプロピレン系樹脂組成物との界面接着
性および分散性を向上させるために、公知の各種シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、
高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩
類あるいは他の界面活性剤で表面を処理して使用しても
良い。
繊維は、硫酸マグネシウム繊維の平均繊維長として、好
ましくは5〜50μmであり、さらに好ましくは10〜
30μmである。また、硫酸マグネシウム繊維の平均繊
維径として、好ましくはが0.3〜2μmであり、さら
に好ましくは0.5〜1μmである。
重合体は、一般に公知の成形方法により成形体に成形す
ることができる。特に、自動車用射出成形体として好適
に使用され、例えば、ドアートリム、ピラー、インスト
ルメンタルパネル及びバンパー等として好適に使用され
る。
れらは単なる例示であり、これら実施例に限定されるも
のではない。実施例および比較例で用いた重合体及び組
成物の物性の測定方法について以下に示した。
0.5g/dlの3点について還元粘度を測定した。極
限粘度は、「高分子溶液、高分子実験学11」(198
2年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法
すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼ
ロに外挿する外挿法によって求めた。テトラリンを溶媒
として用いて、温度135℃で測定した。
共重合体の極限粘度 (1−1a)結晶性ポリプロピレン部分の極限粘度:
[η]P プロピレン単独重合体又はプロピレンとエチレン若しく
は炭素数4以上のα-オレフィンが1モル%以下共重合
された結晶性ポリプロピレン部分の極限粘度[η]
Pは、その製造時に、第1工程である結晶性ポリプロピ
レン部分の重合後に重合槽内より重合体パウダーを取り
出し、上記(1)の方法で測定して求めた。
ム共重合体部分の極限粘度:[η]EP プロピレン−エチレンランダム共重合体部分の極限粘
度:[η]EPは、プロピレン単独重合体部分の極限粘
度:[η]Pとプロピレン−エチレンブロック共重合体
全体の極限粘度:[η]Tをそれぞれ上記(1)の方法で
測定し、プロピレン−エチレンランダム共重合体部分の
プロピレン−エチレンブロック共重合体全体に対する重
量比率:Xを用いて次式から計算により求めた。(プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体全体に対する重量比
率:Xは、下記(2)の測定方法により求めた。) [η]EP=[η]T/X−(1/X−1)[η]P [η]P:プロピレン単独重合体部分の極限粘度(dl/
g) [η]T:プロピレン−エチレンブロック共重合体全体の
極限粘度(dl/g)
分を2段回の重合で得た場合は、最初のプロピレン−エ
チレンランダム共重合体部分(EP−1)の極限粘度:
[η] EP-1と、2段回目に重合されたプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体部分(EP−2)の極限粘度:[η]
EP-2と、EP−1とEP−2を含む最終的にえられプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体中のプロピレン−エ
チレンランダム共重合体部分の極限粘度:[η]EPをそ
れぞれ以下の方法で求めた。
-1)を重合した後に重合槽内より取り出したサンプルの
極限粘度([η](1))を測定し、上記(1−1b)と同
様に最初のプロピレン−エチレンランダム共重合体部分
(EP−1)の極限粘度:[η]EP-1を求めた。 [η]EP-1=[η](1)/X(1)−(1/X(1)−1)[η]P [η]P:プロピレン単独重合体部分の極限粘度(dl/
g) [η](1):EP-1重合後のプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体全体の極限粘度(dl/g) X(1):EP-1のEP-1重合後のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体全体に対する重量比率
−エチレンブロック共重合体中のプロピレン−エチレン
ランダム共重合体部分の極限粘度:[η]EPは上記(1
−1b)と同様に求めた。 [η]EP=[η]T/X−(1/X−1)[η]P [η]P:プロピレン単独重合体部分の極限粘度(dl/
g) [η]T:最終的にえられたプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体全体の極限粘度(dl/g) X:最終的に得られたプロピレン−エチレンランダム共
重合体部分の最終的に得られたプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体全体に対する重量比率
重合体部分(EP-2)の極限粘度:[η]EP-2は、最終的に
得られたプロピレン−エチレンブロック共重合体のプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体部分の極限粘度:
[η]EPと最初のプロピレン−エチレンランダム共重合
体部分(EP-1)の極限粘度:[η]EP-1とそれぞれの重量
比率から求めた。 [η]EP-2=([η]EP・X − [η]EP-1・X1) /
X2 X1 :EP-1の最終的に得られたプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体全体に対する重量比率 X1 =(X(1)−X・X(1)) / (1−X(1)) X2 :EP-2の最終的に得られたプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体全体に対する重量比率 X2 =X−X1
合体部分のプロピレン−エチレンブロック共重合体全体
に対する重量比率:X及びプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体中のプロピレン−エチレンランダム共重合体
部分のエチレン含量:[(C2’)EP] 下記の条件で測定した13C−NMRスペクトルから、Ka
kugoらの報告(Macromolecules 1982,15,1150-1152)に基
づいて求めた。10mmΦの試験管中で約200mgの
プロピレン−エチレンブロック共重合体を3mlのオル
ソジクロロベンゼンに均一に溶解させて試料を調整し、
その試料の13C−NMRスペクトルを下記の条件下で測
定した。 測定温度:135℃ パルス繰り返し時間:10秒 パルス幅:45° 積算回数:2500回
位:g/10分) JIS−K−6758に規定された方法に従って、測定
した。特に断りのない限り、測定温度は230℃で、荷
重は2.16kgで測定した。
m2) JIS−K−7106に規定された方法に従って測定し
た。230℃の熱プレス成形により成形された試験片
(厚み1mm)を用いた。測定温度は23℃であった。
gf・cm/cm2) JIS−K−7110に規定された方法に従って測定し
た。230℃の熱プレス成形により成形された試験片
(厚さ5mm)を用い、成形後にノッチ加工してノッチ
付き衝撃強度を評価した。測定温度は-30℃で行っ
た。
ル) JIS−K−7202に規定された方法に従って測定し
た。230℃の熱プレス成形により成形された試験片
(厚み5mm)を用い、鋼球はRを用いて評価し、値は
Rスケールで表示した。
た。230℃の熱プレス成形により成形された試験片
(厚さ1mm)を用い、引っ張り速度は100mm/分
であり、破断伸び(UE)を評価した。
した。射出成形により成形された厚みが6.4mmであ
り、スパン長さが100mmである試験片を用いて、荷
重速度は2.5mm/分で、測定温度は23℃で測定し
た。
d、単位:kJ/m2) JIS−K−7110に規定された方法に従って、測定
した。射出成形により成形された厚みが6.4mmであ
り、成形の後にノッチ加工されたノッチ付きの試験片を
用いて、測定温度は23℃または−30℃で測定した。
℃) JIS−K−7207に規定された方法に従って、測定
した。ファイバーストレスは4.6kg/cm2で測定
した。
ル) JIS−K−7202に規定された方法に従って、測定
した。射出成形により成形された厚みが3.0mmであ
る試験片を用いて測定した。測定値はRスケールで表示
した。
%) ASTM D638に規定された方法による。射出成形
により成形された厚みが3.2mmである試験片を用い
て測定した。引っ張り速度は50mm/分であり、破断
伸び(UE)を評価した。
ット衝撃強度、ロックウェル硬度および引っ張り試験
は、上記の(5)アイゾット衝撃強度−1、(6)ロッ
クウェル硬度−1および(7)引っ張り試験−1に従っ
て測定した。また、実施例4〜5および比較例6〜11
のアイゾット衝撃強度、ロックウェル硬度および引っ張
り試験は、上記の(9)アイゾット衝撃強度−2、(1
1)ロックウェル硬度−2および(12)引っ張り試験
−2に従って測定した。
比較例6〜11で用いた上記(8)〜(12)の物性評
価用の射出成形体である試験片は、次の方法に従って作
成した。住友重機械製NEOMAT350/120型射
出成形機用い成形温度220℃、金型冷却温度50℃、
射出時間15sec、冷却時間30secで射出成形を
行い、射出成形体である試験片を得た。
に用いた2種類の触媒(固体触媒成分(I)および(I
I))の合成方法を以下に示した。 (1)固体触媒成分(I) (1−1)還元固体生成物の合成 撹拌機、滴下ロートを備えた500mlのフラスコを窒
素で置換した後、ヘキサン290ml、テトラブトキシ
チタン8.9ml(8.9g、26.1ミリモル)、フ
タル酸ジイソブチル3.1ml(3.3g、11.8ミ
リモル)およびテトラエトキシシラン87.4ml(8
1.6g、392ミリモル)を投入し、均一溶液とし
た。次に、n−ブチルマグネシウムクロライドのジ−n
−ブチルエーテル溶液(有機合成薬品社製、n−ブチル
マグネシウムクロライド濃度2.1mmol/ml)1
99mlを、フラスコ内の温度を6℃に保ちながら、滴
下ロートから5時間かけて徐々に滴下した。滴下終了
後、6℃でさらに1時間撹拌した後、室温でさらに1時
間攪拌した。その後、固液分離し、トルエン260ml
で3回洗浄を繰り返した後、トルエンを適量加え、スラ
リー濃度0.176g/mlとした。固体生成物スラリ
ーの一部をサンプリングし、組成分析を行ったところ固
体生成物中にはチタン原子が1.96重量%、フタル酸
エステルが0.12重量%、エトキシ基が37.2重量
%、ブトキシ基が2.8重量%含有されていた。
スコを窒素で置換したのち、上記(1)で得られた固体
生成物を含むスラリーを52ml投入し、上澄み液を2
5.5ml抜き出しブチルエーテル0.80ml(6.
45ミリモル)と四塩化チタン16.0ml(0.14
6モル)の混合物を加え、ついで、フタル酸クロライド
1.6ml(11.1ミリモル:0.20ml/1g固
体生成物)を加え、115℃まで昇温しそのまま3時間
攪拌した。反応終了後、同温度で固液分離した後、同温
度でトルエン40mlで2回洗浄を行った。次いで、ト
ルエン10.0ml、フタル酸ジイソブチル0.45m
l(1.68ミリモル)、ブチルエーテル0.80ml
(6.45ミリモル)、及び四塩化チタン8.0ml
(0.073モル)の混合物を加え、115℃で1時間
処理を行った。反応終了後、同温度で固液分離し、同温
度でトルエン40mlで3回洗浄を行ったのち、ヘキサ
ン40mlで3回洗浄し、さらに減圧乾燥して固体触媒
成分7.36gを得た。固体触媒成分中には、チタン原
子が2.18重量%、フタル酸エステルが11.37重
量%、エトキシ基が0.3重量%、ブトキシ基が0.1
重量%含まれていた。また、固体触媒成分を実体顕微鏡
で観察したところ、微粉の無い良好な粒子性状を有して
いた。この固体触媒成分を、以下、固体触媒成分(I)
と呼ぶ。
た後、ヘキサン80L、テトラブトキシチタン6.55
モル、およびテトラエトキシシラン98.9モルを投入
し均一溶液とした。次に濃度2.1モル/Lのブチルマ
グネシウムクロリドのジイソブチルエーテル溶液50L
を、反応容器内の温度を20℃に保ちながら4時間かけ
て徐々に滴下した。滴下終了後20℃でさらに1時間攪
拌した後、室温で固液分離し、トルエン70Lで3回洗
浄を繰り返した。次いで、スラリー濃度が0.4Kg/
Lになるようにトルエンを抜出した後、n−ジブチルエ
ーテル8.9モルと四塩化チタン274モルの混合液を
加えた後、更にフタル酸クロライドを20.8モル加え
110℃で3時間反応を行った。反応終了後、95℃で
トルエンで3回洗浄を行った。次いで、スラリー濃度を
0.4Kg/Lに調整した後、フタル酸ジイソブチル
3.13モル、n−ジブチルエーテル8.9モルおよび
四塩化チタン109モルを加え、105℃で1時間反応
を行った。反応終了後、同温度で固液分離した後、95
℃でトルエン90Lで2回洗浄を行った。次いで、スラ
リー濃度を0.4Kg/Lに調整した後、n−ジブチル
エーテル8.9モルおよび四塩化チタン109モルを加
え、95℃で1時間反応を行った。反応終了後、同温度
で固液分離し同温度でトルエン90Lで2回洗浄を行っ
た。次いで、スラリー濃度を0.4Kg/Lに調整した
後、n−ジブチルエーテル8.9モルおよび四塩化チタ
ン109モルを加え、95℃で1時間反応を行った。反
応終了後、同温度で固液分離し同温度でトルエン90L
で3回洗浄を行った後、さらにヘキサン90Lで3回洗
浄した後減圧乾燥して固体触媒成分12.8Kgを得
た。固体触媒成分はチタン原紙2.1重量%、マグネシ
ウム原子18重量%、塩素原子60重量%、フタル酸エ
ステル7.15重量%、エトキシ基0.05重量%、ブ
トキシ基0.26重量%を含有し、微粉のない良好な粒
子性状を有していた。この固体触媒成分を、以下、固体
触媒成分(II)と呼ぶ。
(BCPP-1)の製造 減圧乾燥、アルゴン置換後、冷却した内容積3リットル
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.3mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 5000mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.35dl/gであっ
た。次いで、エチレン 0.8NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/min、水素 0.03NL/min
の速度で全圧が6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガス
を連続的にフィードして90分重合を行った。90分後
オートクレーブ内のガスをパージして重合を終了し、生
成した重合体を60℃で5時間減圧乾燥して218gの
重合パウダーを得た。得られたポリマーの極限粘度
[η]Tは1.69dl/gであり、分析の結果、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体部分(以下、EP部
と称す)の含量は43重量%であったので、後段部(E
P部)で生成したポリマーの極限粘度[η]EPは2.2
dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量は25
重量%であった。得られた重合体の分析結果を表1に示
した。
給量を、表1に示した重合体が得られるように調整した
以外はBCPP−1と同様の方法で実施した。得られた
重合体の分析結果を表1に示した。
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.2mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 5000mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.46dl/gであっ
た。次いで、エチレン 4.0NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/min、水素 0.04NL/min
の速度で全圧が6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガス
を連続的にフィードして16分重合を行った。16分後
オートクレーブ内のガスをパージし分析用サンプル
(i)を少量採取したのち、エチレン 0.8NL/m
in、プロピレン 6.0NL/min、水素 0.0
3NL/minの速度で全圧が6.0Kg/m2Gとな
るよう混合ガスを連続的にフィードしてさらに60分重
合を行った。60分経過後オートクレーブ内のモノマー
をパージして重合を終了し、生成した重合体を60℃で
5時間減圧乾燥して272gの重合パウダーを得た。
[η]Tは1.74dl/gであり、EP部の含有量は
39重量%であったので、EP部の極限粘度[η]EPは
2.2dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量
は39重量%であった。重合途中で抜き出したサンプル
(i)の分析結果から、最初のプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分(EP-1)のエチレンの含量[(C
2’)EP-1]は60重量%で、極限粘度[η]EP-1は2.
4dl/gであり、2段回目に重合されたプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分(EP-2)のエチレンの含
量[(C2’)EP-2]は27重量%で、極限粘度[η]
EP-2は2.1dl/gであった。分析結果を表1に示し
た。
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.2mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 5500mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.37dl/gであっ
た。次いで、エチレン 4.0NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/min、水素 0.05NL/min
の速度で全圧が6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガス
を連続的にフィードして15分重合を行った。15分後
オートクレーブ内のガスをパージし分析用サンプル
(i)を少量採取したのち、エチレン 0.8NL/m
in、プロピレン 6.0NL/min、の速度で 全
圧が6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガスを連続的に
フィードしてさらに25分重合を行った。25分経過後
オートクレーブ内のモノマーをパージして重合を終了
し、生成した重合体を60℃で5時間減圧乾燥して23
0gの重合パウダーを得た。
[η]Tは1.64dl/gであり、EP部の含有量は
23重量%であったので、EP部の極限粘度[η]EPは
2.6dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量
は54重量%であった。重合途中で抜き出したサンプル
(i)の分析結果から、最初のプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分(EP-1)のエチレンの含量[(C
2’)EP-1]は60重量%で、極限粘度[η]EP-1は2.
4dl/gであり、2段回目に重合されたプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分(EP-2)のエチレンの含
量[(C2’)EP-2]は40重量%で、極限粘度[η]
EP-2は3.0dl/gであった。分析結果を表1に示し
た。
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.2mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 7600mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.21dl/gであっ
た。次いで、エチレン 4.0NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/min、水素 2.0NL/minの
速度で全圧が6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガスを
連続的にフィードして20分重合を行った。20分後オ
ートクレーブ内のガスをパージし分析用サンプル(i)
を少量採取したのち、エチレン 0.8NL/min、
プロピレン 6.0NL/min、の速度で 全圧が
6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガスを連続的にフィ
ードしてさらに90分重合を行った。90分経過後オー
トクレーブ内のモノマーをパージして重合を終了し、生
成した重合体を60℃で5時間減圧乾燥して244.7
gの重合パウダーを得た。
[η]Tは1.56dl/gであり、EP部の含有量は
25重量%であったので、EP部の極限粘度[η]EPは
2.7dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量
は48重量%であった。重合途中で抜き出したサンプル
(i)の分析結果から、最初のプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分(EP-1)のエチレンの含量[(C
2’)EP-1]は60重量%で、極限粘度[η]EP-1は1.
0dl/gであり、2段回目に重合されたプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分(EP-2)のエチレンの含
量[(C2’)EP-2]は45重量%で、極限粘度[η]
EP-2は3.0dl/gであった。分析結果を表1に示し
た。
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.2mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 5500mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.391dl/gであっ
た。次いで、エチレン 4.0NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/minの速度で全圧が6.0Kg/m
2Gとなるよう混合ガスを連続的にフィードして20分
重合を行った。20分後オートクレーブ内のガスをパー
ジし分析用サンプル(i)を少量採取したのち、エチレ
ン 0.8NL/min、プロピレン 6.0NL/m
in、水素 0.05NL/minの速度で 全圧が
6.0Kg/m2Gとなるよう混合ガスを連続的にフィ
ードしてさらに30分重合を行った。30分経過後オー
トクレーブ内のモノマーをパージして重合を終了し、生
成した重合体を60℃で5時間減圧乾燥して252gの
重合パウダーを得た。
[η]Tは1.69dl/gであり、EP部の含有量は
35重量%であったので、EP部の極限粘度[η]EPは
2.3dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量
は42重量%であった。重合途中で抜き出したサンプル
(i)の分析結果から、最初のプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分(EP-1)のエチレンの含量[(C
2’)EP-1]は60重量%で、極限粘度[η]EP-1は3.
8dl/gであり、2段回目に重合されたプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分(EP-2)のエチレンの含
量[(C2’)EP-2]は38重量%で、極限粘度[η]
EP-2は1.9dl/gであった。分析結果を表1に示し
た。
の撹拌機付きステンレス製オートクレーブ内に、上記
(1−2)で得られた固体触媒成分(I)9.2mgと
トリエチルアルミニウム 4.4mmol及びジターシ
ャリーブチルジメトキシシラン 0.44mmolを、
ガラスチャージャー内のヘプタン溶液中で接触させた後
一括に投入し、さらに水素 6800mmHg、プロピ
レン 780gを前記オートクレーブに仕込んで80℃
まで昇温し重合を開始した。重合開始10分後、未反応
プロピレンを重合系外へパージするとともにオートクレ
ーブ内温を70℃まで降温した。少量サンプリングした
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.27dl/gであっ
た。次いで、エチレン 4.0NL/min、プロピレ
ン 6.0NL/minの速度で全圧が6.0Kg/m
2Gとなるよう混合ガスを連続的にフィードして20分
重合を行った。20分後オートクレーブ内のガスをパー
ジし分析用サンプル(i)を少量採取したのち、エチレ
ン 0.8NL/min、プロピレン 6.0NL/m
in、水素 0.5NL/minの速度で 全圧が6.
0Kg/m2Gとなるよう混合ガスを連続的にフィード
してさらに30分重合を行った。60分経過後オートク
レーブ内のモノマーをパージして重合を終了し、生成し
た重合体を60℃で5時間減圧乾燥して245gの重合
パウダーを得た。
[η]Tは1.45dl/gであり、EP部の含有量は
30重量%であったので、EP部の極限粘度[η]EPは
1.9dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量
は43重量%であった。重合途中で抜き出したサンプル
(i)の分析結果から、最初のプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分(EP-1)のエチレンの含量[(C
2’)EP-1]は60重量%で、極限粘度[η]EP-1は3.
8dl/gであり、2段回目に重合されたプロピレン−
エチレンランダム共重合体部分(EP-2)のエチレンの含
量[(C2’)EP-2]は36重量%で、極限粘度[η]
EP-2は1.0dl/gであった。分析結果を表1に示し
た。
に脱水,脱気したヘキサンにトリエチルアルミニウム
(以下TEAと略す)25mmol/L、電子供与体成
分としてt-ブチル-n-プロピルジメトキシシラン(以
下tBnPDMSと略す)をtBnPDMS/TEA=
0.1(mol/mol)および固体触媒成分(II)
を20g/L分を添加し、15℃以下の温度を保持しな
がらプロピレンを固体触媒当たり2.5g/gに達する
まで連続的に供給し予備重合を実施した。得られた予備
重合体スラリーは200LSUS製攪拌機付きの希釈槽
へ移送し充分に精製された液状ブタンを加えて希釈し1
0℃以下の温度で保存した。
に配置し、第1槽目においてプロピレン重合体部分を重
合し、生成ポリマーを失活することなく第2槽目に連続
的に移送し、第2槽目においてプロピレン−エチレン共
重合体部分を連続的に重合する気相重合法で実施した。
重合圧力1.8MPa、気相部の水素濃度10vol%
を保持するようにプロピレンおよび水素を供給した条件
下、TEAを20mmol/h、tBnPDMSを4.
0mmol/hおよび(2−3a)で作成した予備重合
体スラリーを固体触媒成分として0.7g/h供給し連
続重合を行い、13.2Kg/hのポリマーが得られ、
ポリマーの極限粘度[η]Pは0.95dl/gであっ
た。
く後段第2槽目に連続的に供給した。後段第2層目は重
合温度65℃、重合圧力1.4MPa、気相部の水素濃
度2.5vol%、エチレン濃度24.1vol%を保
持するようにプロピレン、エチレンおよび水素を連続的
に供給した条件下に、6.2mmol/hのテトラエト
キシシラン(以下TESと略す)を供給しながら連続重
合を継続し、19.4Kg/hのポリマーが得られた。
得られたポリマーの極限粘度[η]Tは1.6dl/g
であり、後段部での重合体含量(EP含量)は27重量
%であったので、後段部(EP部)で生成したポリマー
の極限粘度[η]EPは3.0dl/gであった。又、分
析の結果EP部でのエチレン含量は41重量%であっ
た。得られた重合体の分析結果を表2に示した。
固体触媒成分の供給量を、表2に示した重合体が得られ
るように調整した以外はBCPP−9と同様の方法で実
施した。得られた重合体の分析結果を表2に示した。
に配置し、第1槽目においてプロピレン重合体部分を連
続重合し、生成ポリマーを失活することなく第2槽目に
ポリマー移送し、第2槽目においてプロピレン−エチレ
ン共重合体部分をバッチ重合するセミバッチ式気相重合
法で実施した。
重合圧力1.8MPa、気相部の水素濃度10vol%
を保持するようにプロピレンおよび水素を供給した条件
下、TEAを30mmol/h、tBnPDMSを4.
5mmol/hおよび(2−3a)で作成した予備重合
体スラリーを固体触媒成分として1.2g/h供給し連
続重合を行い、20.3Kg/hのポリマーが得られ、
ポリマーの極限粘度[η]Pは1.04dl/gであっ
た。
態で待機し、1槽目から連続的に移送されるポリマーを
受け込み後、テトラエトキシシラン(以下TESと略
す)22mmolを添加した。その後、重合温度65
℃、重合圧力1.2MPa、気相部の水素濃度2.1v
ol%、エチレン濃度20vol%を保持するようにプ
ロピレン、エチレンおよび水素を連続的に供給した条件
下でバッチ重合(EP-1重合とする)を実施し、4
1.7Kgのポリマーが得られた。2槽目から一部系外
に抜き出し、得られたポリマーの分析の結果、極限粘度
[η]Tは1.27dl/gであり、後段部での重合体
含量(EP1含量)は14.7重量%であったので、後
段部で生成したポリマー(EP-1部分)の極限粘度
[η]EP-1は2.6dl/gであった。又、EP-1部で
のエチレン含量は35重量%であった。更に、後段2槽
目で重合温度65℃、重合圧力1.4MPa、気相部の
水素濃度9.1vol%、エチレン濃度45.8vol
%を保持するようにプロピレン、エチレンおよび水素を
連続的に供給した条件下でバッチ重合(EP-2重合と
する)を実施し、最終的に50.9Kgのポリマーが得
られた。回収したポリマーの分析の結果、極限粘度
[η]Tは1.48dl/gであり、後段部(EP)で
の重合体含量は29重量%であったので、後段部で生成
したポリマー(EP部分)の極限粘度[η]EPは2.6
dl/gであった。又、EP部でのエチレン含量は52
重量%であった。したがって、EP-2重合において生
成したプロピレン−エチレン共重合体部分(EP―2部
分)の極限粘度[η]EP-2は2.6dl/gで、EP-
2部分のエチレン含量は65重量%と求められた。得ら
れた重合体の分析結果を表2に示した。
固体触媒成分の供給量を、表2に示した重合体が得られ
るように調整した以外はBCPP−13と同様の方法で
実施した。得られた重合体の分析結果を表2に示した。
PP−5)100重量部に対して、安定剤としてステア
リン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、3,
9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,
1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA8
0、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスフ
ァイト(ウルトラノックスU626、GEスペシャリテ
ィーケミカルズ製)0.05重量部を添加し、Φ20m
m単軸押し出し機(シリンダー設定温度220℃)を用
いてペレットを作成した。ペレットのMFRは13(g
/10分)であった。得られたペレットを熱プレス成形
によって試験片を作成して物性を測定した。表3にMF
R、物性を示す。
(BCPP)に変更し、実施例−1と同様の処理を行い
MFRと物性を測定した。ただし、造粒ペレット化段階
において表3 に示した配合割合で極限粘度[η]P=1.
48のホモポリプロピレンを混合しプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体部分の含有量が実施例−1と同等と
なるように調整した。表3にMFR、物性を示す。
(BCPP)に変更し、実施例−1と同様の処理を行い
MFRと物性を測定した。ただし、造粒ペレット化段階
において表4 に示した配合割合で極限粘度[η]P=1.
48のホモポリプロピレンを混合しプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体部分の含有量( EP含量)が実施
例−1と同等となるように調整した。表4にMFR、物
性を示す。
PP−13)100重量部に対して、安定剤としてステ
アリン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、
3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−
1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA
80、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォス
ファイト(ウルトラノックスU626、GEスペシャリ
ティーケミカルズ製)0.05重量部を添加しドライブ
レンドした後、Φ40mm単軸押し出し機(220℃、
スクリーンパック:日本精線製金属繊維焼結フィルター
NF13D)を用いてペレットを作成した。ペレットの
MFRは17(g/10分)であった。得られたペレット
を射出成形によって試験片を作成して物性を測定した。
表5にMFR、物性を示す。
重合体(BCPP)に変更し、実施例−4と同様の処理
を行いMFRと射出成形品の物性を測定した。ただし、
実施例−5は造粒ペレット化段階において実施例−4に
用いたBCPP−13を80重量%と極限粘度[η]P=
0.95のホモポリプロピレンを20重量%混合しプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体部分の含有量(EP
含量)が23重量%になるように調整した。表5及び表
6にMFR、物性を示す。
は、成形体にした場合、剛性、硬度および成形性に優
れ、さらに靭性および低温耐衝撃性のバランスに優れる
プロピレン−エチレンブロック共重合体であることが分
かる。
ロピレン−エチレンランダム共重合体部分が本発明の要
件を満足する2成分のプロピレン−エチレンランダム共
重合体成分から構成されていないため、剛性、硬度と引
っ張り伸びあるいは温耐衝撃性とのバランスが十分でな
いことが分かる。
はプロピレン−エチレンランダム共重合体部分を構成す
る2成分のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分
の極限粘度(極限粘度[η]EP-A、極限粘度
[η]EP-B)が本発明の要件を満足していないため、剛
性、硬度と引っ張り伸びあるいは温耐衝撃性とのバラン
スが十分でないことが分かる。
れたロックウェル硬度(HR)とアイゾット衝撃強度
(IZOD)との関係を図1に示し、また、実施例1〜
3および比較例1〜5で測定したロックウェル硬度(H
R)と引っ張り伸び(UE)との関係を図2に示した。
された曲げ弾性率(FM)と23℃アイゾット衝撃強度
(IZOD23℃)との関係を図3に示し、また、実施
例4〜5および比較例6〜11で測定した曲げ弾性率
(FM)と−30℃アイゾット衝撃強度(IZOD−3
0℃)との関係を図4に示した。
て、成形体にした場合、剛性、硬度および成形性に優
れ、さらに靭性および低温耐衝撃性のバランスに優れる
プロピレン−エチレンブロック共重合体およびそれから
なる成形体を得ることができる。
ロックウェル硬度(HR)とアイゾット衝撃強度(IZ
OD)との関係を示すグラフ。
ックウェル硬度(HR)と引っ張り伸び(UE)との関
係を示すグラフ。
た曲げ弾性率(FM)と23℃アイゾット衝撃強度(I
ZOD23℃)との関係を示すグラフ。
曲げ弾性率(FM)と−30℃アイゾット衝撃強度(I
ZOD−30℃)との関係を示すグラフ。
Claims (5)
- 【請求項1】プロピレン単独重合体または、プロピレン
と含有量が1モル%以下のエチレンまたは炭素数4以上
のα-オレフィンとの共重合体である結晶性ポリプロピ
レン部分60〜85重量%と、プロピレンとエチレンの
組成比(プロピレン/エチレン(重量/重量))が75
/25〜35/65であるプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体部分15〜40重量%とを含有し、下記要件
(1)および(2)を満足することを特徴とするプロピ
レン−エチレンブロック共重合体。要件(1)プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体部分が、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体成分(EP−A)とプロピレン
−エチレンランダム共重合体成分(EP−B)からな
り、共重合体成分(EP−A)の極限粘度[η]EP-Aが
1.5dl/g以上4dl/g未満、エチレン含有量
[(C2’)EP-A]が20重量%以上50重量%未満で
あり、共重合体成分(EP−B)の極限粘度[η]EP-B
が0.5dl/g以上3dl/g未満、エチレン含有量
[(C2’)EP-B]が50重量%以上80重量%以下で
ある。要件(2)プロピレン−エチレンブロック共重合
体のメルトフローレート(MFR)が5〜120g/1
0分である。 - 【請求項2】プロピレン−エチレンランダム共重合体成
分(EP−A)のエチレン含有量[(C2’)EP-A]が
25〜45重量%であり、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体成分(EP−B)のエチレン含有量[(C
2’)EP-B]が55〜75重量%であることを特徴とす
る請求項1記載のプロピレン−エチレンブロック共重合
体。 - 【請求項3】プロピレン−エチレンランダム共重合体成
分(EP−A)の極限粘度[η]EP -Aとプロピレン−エ
チレンランダム共重合体成分(EP-B)の極限粘度
[η]E P-Bの関係が、 [η]EP-A≧[η]EP-B であることを特徴とする請求項1記載のプロピレン−エ
チレンブロック共重合体。 - 【請求項4】結晶性ポリプロピレン部分の極限粘度
[η]Pが1.5dl/g以下であり、GPCで測定し
た分子量分布Q値(Mw/Mn)が3以上7未満である
ことを特徴とする請求項1記載のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体からなることを特徴とす
る成形体。
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