JP6083271B2 - ポリプロピレン樹脂組成物及び成形体 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物及び成形体 Download PDF

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Description

本発明は、ポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなる成形体に関し、さらに詳細には、耐衝撃性と引張り破断伸びが良好な成形体を与え得るポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなる成形体に関する。
ポリプロピレン樹脂組成物は、一般に剛性や耐衝撃性等に優れる材料であることから、自動車内外装部品や電気部品などに利用されている。
例えば、特許文献1には、成形加工性、機械的強度バランス並びに塗装性の改良を目的として開発されたポリプロピレン樹脂組成物であって、プロピレン−エチレンブロック共重合体と、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムと、無機フィラーとを含有する組成物であって、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体成分が、プロピレンホモポリマー部分と、プロピレン−エチレンランダム共重合部分と、エチレンホモポリマー部分とからなり、前記プロピレン−エチレンランダム共重合部分の数平均分子量が20×10以上であり、重量平均分子量が60×10以上であるポリプロピレン樹脂組成物が記載されている。
また、特許文献2には、成形品の剛性、耐熱性、硬度、成形性および耐衝撃性さらに表面光沢の改良を目的として開発されたポリプロピレン樹脂組成物であって、メルトフローレートが10〜400g/10分であり、常温n−デカン可溶成分を0.1〜20重量%の量で含有し、該常温n−デカン可溶成分の極限粘度が0.2〜10dl/gであり、常温n−デカン不溶成分のペンタッドアイソタクティシティが0.95以上であるプロピレン重合体と、プロピレンから導かれる単位を50〜90モル%の量で含有し、極限粘度が1〜4dl/gであり、分子量分布Mw/Mnが1.5〜3.5であるプロピレン−エチレンランダム共重合体と、エチレンから導かれる単位を50モル%以上の量で含有するエチレン−α−オレフィン共重合体と、無機充填剤とからなるポリプロピレン樹脂組成物が記載されている。
そして、特許文献3には、自動車部品の成形性と、剛性、硬度、耐衝撃性、及びそれらのバランスの改良を目的として開発された、プロピレン−エチレンブロック共重合体60〜72重量%、エチレン−オクテン共重合体11〜19重量%及びタルク17〜23重量%を含有するポリプロピレン組成物であって、当該プロピレン−エチレンブロック共重合体部分の常温キシレン不溶成分の13C−NMRで測定した立体規則性指標が98.0モル%以上で、該不溶成分中エチレン単位含有量が2重量%以下であり、常温キシレン可溶成分の量が15〜26重量%であり、該可溶成分中のエチレン単位含有量が50〜85重量%であり、灰分量が16〜23重量%であり、メルトインデックス(温度230℃、2.16kgfで測定)が25g/10min以上であり、ロックウェル硬度が70以上であり、アイゾッド衝撃強度が450J/m以上であるポリプロピレン樹脂組成物が記載されている。
特開平5−331347号公報 特開平9−40821号公報 特開2001−98139号公報
しかし、自動車内外装部品等の分野では、上記の公報等に記載のポリプロピレン樹脂組成物の成形体の引張り破断伸びの改良が求められていた。
かかる状況の下、本発明の目的は、剛性と耐衝撃性と引張り破断伸びの良好な成形体を与えることができるポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなる成形体を提供することにある。
本発明は、第1の面において、
下記プロピレン系材料(A)75〜98重量%と、下記プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)2〜25重量%とを含有するポリプロピレン樹脂組成物(プロピレン系材料(A)と、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計を100重量%とする)。
プロピレン系材料(A)は、
プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなる多段重合で製造されたプロピレン系重合材料(A−1)50〜100重量%とプロピレン単独重合体(A−2)0〜50重量%とからなる材料(プロピレン系重合材料(A−1)とプロピレン単独重合体(A−2)の合計を100重量%とする)であり、
前記プロピレン系重合材料(A−1)が、下記の要件(1)と(2)を満足し、プロピレン系材料(A)中のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は、5〜35重量%である。
要件(1)
前記プロピレン系重合材料(A−1)におけるプロピレン単独重合体成分(i)の含有量は55〜90重量%の範囲から選択され、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は10〜45重量%の範囲から選択される(プロピレン重合体成分(i)の含有量とプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量との合計を100重量%とする)。
要件(2)
前記プロピレン系重合材料(A−1)のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)は、
エチレンに由来する単量体単位40重量%を超え80重量%以下と、
プロピレンに由来する単量体単位20重量%以上60重量%未満とを含有する
(プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の全重量を100重量%とする)。
プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)は、
プロピレンに由来する単量体単位88〜95重量%と、
エチレンに由来する単量体単位5〜12重量%とを含有し(プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の全重量を100重量%とする)、温度230℃、荷重2.16kgfで測定されるメルトフローレイトが0.5〜10g/10分である。
本発明は、第2の面において、上記ポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体に係るものである。
本発明によれば、剛性と耐衝撃性と引張り破断伸びの良好な成形体を与えることができるポリプロピレン樹脂組成物、および、剛性と耐衝撃性と引張り破断伸びの良好な成形体を得ることができる。
本発明は、プロピレン系材料(A)75〜98重量%と、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)2〜25重量%とを含有するポリプロピレン樹脂組成物(プロピレン系材料(A)と、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計を100重量%とする)である。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物に含有されるプロピレン系材料(A)の含有量は、75〜98重量%であり、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の含有量は、2〜25重量%である。製品の剛性と衝撃強度と引張り破断伸びの観点から好ましくは、プロピレン系材料(A)の含有量は75〜95重量%であり、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の含有量は、5〜25重量%である。より好ましくは、プロピレン系材料(A)の含有量は80〜95重量%であり、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の含有量は、5〜20重量%である。さらに好ましくは、プロピレン系材料(A)の含有量は85〜95重量%であり、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の含有量は、5〜25重量%である。ただし、プロピレン系材料(A)と、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計を100重量%とする。
本発明に用いられるプロピレン系材料(A)は、
多段重合で製造されたプロピレン系重合材料(A−1)50〜100重量%と、プロピレン単独重合体(A−2)0〜50重量%とからなる材料である(プロピレン系重合材料(A−1)とプロピレン単独重合体(A−2)の合計を100重量%とする)。プロピレン単独重合体(A−2)の含有量は、好ましくは0〜40重量%であり、より好ましくは0〜30重量%である。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)は、プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなり、多段重合によって得られるプロピレン系重合材料である。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfで測定される)は、製品の成形性や耐衝撃性の観点から、好ましくは10〜150g/10分であり、より好ましくは15〜80g/10分である。なお、用語「メルトフローレート」は、以下においてMFRと略記する。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)におけるプロピレン単独重合体成分(i)の含有量は、製品の剛性、硬度、成形性、靭性、耐衝撃性を良好にする観点から、55〜90重量%の範囲から選択され、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は10〜45重量%の範囲から選択される(プロピレン単独重合体成分(i)の含有量とプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量との合計を100重量%とする)。好ましくは、プロピレン単独重合体成分(i)の含有量は60〜90重量%の範囲から選択され、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は10〜40重量%の範囲から選択され、より好ましくは、プロピレン単独重合体成分(i)の含有量は70〜85重量%の範囲から選択され、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は15〜30重量%の範囲から選択される
前記プロピレン単独重合体成分(i)は、プロピレンに由来する単量体単位を99モル%以上含有するプロピレン重合体成分であり(但し、当該プロピレン重合体成分が含有する全単量体単位の合計を100モル%とする)、エチレンに由来する単量体単位及び炭素数4以上のα−オレフィンに由来する単量体単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体単位を1モル%以下含有していてもよい。プロピレン単独重合体成分(i)としては、プロピレン単独重合体またはエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンとプロピレンとの共重合体が挙げられる。
前記プロピレン単独重合体成分(i)として、製品の剛性、耐熱性または硬度の観点から、好ましくは、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が100モル%であるプロピレン単独重合体成分であり、より好ましくは、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.97以上のプロピレンプロピレン単独重合体成分であり、さらに好ましくは、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.98以上のプロピレン単独重合体成分である。
前記プロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P)は、組成物の溶融時の流動性と成形体の靭性の観点から、好ましくは0.7〜1.3dl/gであり、より好ましくは0.85〜1.1dl/gである。
前記プロピレン単独重合体成分(i)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量分布として、好ましくは3以上7以下であり、より好ましくは3〜5である。ここで、分子量分布とは、数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)である。
前記プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)は、プロピレンに由来する単量体単位と、エチレンに由来する単量体単位とを含有し、エチレンに由来する単量体単位の含有量は、40重量%を超え80重量%であり、プロピレンに由来する単量体単位の含有量は、20重量%以上60重量%未満である(但し、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の全重量を100重量%とする)。製品の剛性と耐衝撃性引張り破断伸びを良好にする観点から、エチレンに由来する単量体単位の含有量は、好ましくは45重量%以上70重量%以下であり、プロピレンに由来する単量体単位の含有量は、30重量%以上55重量%以下である。
前記プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度([η]EP)は、製品の剛性と耐衝撃性と引張り破断伸びを良好にする観点から、好ましくは2.0dl/g以上8.0dl/g以下であり、より好ましくは2.5dl/g以上6.0dl/g以下である。
本発明に用いられるプロピレン単独重合体(A−2)は、好ましくは、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.97以上の単独重合体であり、より好ましくはアイソタクチック・ペンタッド分率が0.98以上の単独重合体である。
本発明に用いられるプロピレン単独重合体(A−2)の温度230℃、荷重2.16kgfで測定したMFRは、通常、1〜500g/10分であり、好ましくは10〜350g/10分である。
前記プロピレン単独重合体(A−2)は、プロピレンに由来する単量体単位を99モル%以上含有するプロピレン重合体であり(但し、当該プロピレン重合体が含有する全単量体単位の合計を100モル%とする)、エチレンに由来する単量体単位及び炭素数4以上のα−オレフィンに由来する単量体単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体単位を1モル%以下含有していてもよい。プロピレン単独重合体(A−2)としては、プロピレン単独重合体またはエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンとプロピレンとの共重合体が挙げられる。
前記プロピレン単独重合体(A−2)として、好ましくは、製品の剛性、耐熱性または硬度の観点から、プロピレンに由来する単量体単位の含有量が100モル%であるプロピレン単独重合成分であり、より好ましくは、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.97以上のプロピレンプロピレン単独重合体であり、さらに好ましくは、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.98以上のプロピレン単独重合体である。
前記プロピレン単独重合体(A−2)の極限粘度([η]P*)は、組成物の溶融時の流動性と成形体の靭性の観点から、好ましくは0.7〜1.3dl/gであり、より好ましくは0.85〜1.1dl/gである。
前記プロピレン単独重合体(A−2)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量分布として、好ましくは3以上7以下であり、より好ましくは3〜5である。ここで、分子量分布とは、数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)である。
本発明に用いられるプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)は、プロピレンに由来する単量体単位88〜95重量%と、エチレンに由来する単量体単位5〜12重量%とを含有する(プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の全重量を100重量%とする)。製品の剛性と衝撃強度と引張り破断伸びの観点から好ましくは、プロピレンに由来する単量体単位の含有量は90〜94重量%であり、エチレンに由来する単量体単位の含有量は6〜10重量%である。
本発明に用いられるプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の温度230℃、荷重2.16kgfで測定されるMFRは、製品の光沢と衝撃強度と引張り破断伸びの観点から、0.5〜10g/10分である。
前記プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の密度は、製品の剛性と衝撃強度と引張り破断伸びの観点から、好ましくは0.87〜0.88g/cmである。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、製品の機械物性のバランスをさらに改良するために、1種以上のエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムを含有してもよい。
前記エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムの含有量は、製品の衝撃強度と剛性の観点から、プロピレン系材料(A)とプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計100重量部に対して、好ましくは1〜30重量部であり、より好ましくは3〜25重量部であり、さらに好ましくは5〜22重量部である。
本発明に用いられる前記エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムは、炭素数4〜12のα−オレフィンに由来する単量体単位とエチレンに由来する単量体単位とを含有し、密度が0.85〜0.89g/cm3であり、温度230℃、荷重2.16kgfで測定したMFRが0.1〜20g/10分である。炭素数4〜12のα−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセン等が挙げられ、好ましくは、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1である。
前記エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムに含有されるα−オレフィンに由来する単量体単位の含有量は、製品の低温衝撃強度を高めるという観点から、通常、20〜50重量%であり、好ましくは、24〜50重量%である(ただし、該エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムの全重量を100重量%とする)。
前記エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムとしては、例えば、エチレン−ブテン−1ランダム共重合体ゴム、エチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体ゴム、エチレン−オクテン−1ランダム共重合体ゴム等が挙げられ、好ましくは、エチレン−オクテン−1ランダム共重合体ゴムまたはエチレン−ブテン−1ランダム共重合体ゴムである。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、製品の剛性を向上させるために、1種以上の無機充填剤を含有してもよい。かかる無機充填剤の含有量は、製品の衝撃強度と剛性の観点から、プロピレン系材料(A)とプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計100重量部に対して、好ましくは1〜30重量部であり、より好ましくは3〜25重量部であり、さらに好ましくは5〜22重量部である。
本発明で用いられる無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、結晶性ケイ酸カルシウム、タルク、硫酸マグネシウム繊維等が挙げられ、好ましくはタルクまたは硫酸マグネシウム繊維である。より好ましくはタルクである。
無機充填剤として用いられるタルクとして、好ましくは、含水ケイ酸マグネシウムを粉砕したものである。含水ケイ酸マグネシウムの分子の結晶構造は、パイロフィライト型三層構造であり、タルクはこの構造が積み重なったものである。タルクとして、より好ましくは、含水ケイ酸マグネシウムの結晶を単位層程度にまで微粉砕した平板状のものである。
前記無機充填剤が粒子状である場合に、該無機充填材の平均粒子径は、好ましくは3μm以下である。ここでタルクの平均粒子径とは、遠心沈降式粒度分布測定装置を用いて水またはアルコールである分散媒中に懸濁させて測定した篩下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50のことを意味する。
前記無機充填剤は、無処理のまま使用してもよく、または、プロピレン系材料(A)との界面接着性や、プロピレン系材料(A)に対する分散性を向上させるために、公知の各種の界面活性剤で表面を処理して使用してもよい。界面活性剤としては、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩類等が挙げられる。
無機充填剤として用いられる硫酸マグネシウム繊維の平均繊維長は、好ましくは5〜50μmであり、より好ましくは10〜30μmである。また、硫酸マグネシウム繊維の平均繊維径は、好ましくは0.3〜2μmであり、より好ましくは0.5〜1μmである。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、必要に応じて、各種添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、造核剤、気泡防止剤、架橋剤等が挙げられる。耐熱性、耐候性、耐酸化安定性を向上させるためには、酸化防止剤または紫外線吸収剤を添加含有することが好ましい。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物の製造方法としては、該組成物を構成する成分を溶融混練する方法が挙げられ、例えば、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロール等の混練機を用いて実施する方法等が挙げられる。混練の温度は、通常、170〜250℃であり、混練の時間は、通常、1〜20分である。また、各成分の混合は同時に行なってもよく、順次行なってもよい。
プロピレン系材料(A)は、プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなるプロピレン系重合材料(A−1)50〜100重量%とプロピレン単独重合体(A−2)0〜50重量%とからなる材料(プロピレン系重合材料(A−1)とプロピレン単独重合体(A−2)の合計を100重量%とする)である。
本発明のプロピレン系材料(A)の製造方法としては、該材料を構成する成分を溶融混練する方法が挙げられ、例えば、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロール等の混練機を用いる方法等が挙げられる。混練の温度は、通常、170〜250℃であり、時間は、通常、1〜20分である。また、各成分の混合は同時に行なってもよく、順次行なってもよい。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)の製造方法としては、公知の触媒を用いる公知の重合方法を用いる多段重合によって製造する方法が挙げられる。公知の触媒としては、例えば、マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を含有する固体触媒成分(a)、有機アルミニウム化合物(b)、および電子供与体成分(c)を接触させて得られる触媒が挙げられる。この触媒の製造方法は、例えば、特開平1−319508号公報、特開平7−216017号公報、特開平10−212319号公報等に記載の方法が挙げられる。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)の重合方法としては、例えば、少なくとも2段階の重合工程からなり、第1工程でプロピレン単独重合体成分(i)を製造した後、第2工程で、エチレンに由来する単量体単位の含有量が40重量%を超え80重量%以下であるプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)を製造する方法等が挙げられる。
重合方法としては、例えば、バルク重合法、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法等が挙げられる。これらの重合方法は、バッチ式、連続式のいずれでも実施可能であり、また、これらの重合方法を任意に組合せもよい。工業的かつ経済的に有利であるという観点から、好ましくは、連続式の気相重合法、連続式のバルク重合−気相重合法である。
プロピレン系重合材料(A−1)のより具体的な製造方法としては、例えば、少なくとも2槽の重合槽が直列に配置された重合装置において、固体触媒成分(a)、有機アルミニウム化合物(b)および電子供与体成分(c)を含む触媒の存在下に、1槽目の重合槽でプロピレン単独重合体成分(i)を製造した後、1槽目で得られたプロピレン単独重合体成分(i)とそれに同伴する触媒を2槽目の重合槽に移し、該プロピレン単独重合体成分(i)とそれに同伴する触媒の存在下に2槽目の重合槽でプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)を製造する方法が挙げられる。
前記の重合方法における固体触媒成分(a)、有機アルミニウム化合物(b)および電子供与体成分(c)の使用量や、各触媒成分を重合槽へ供給する方法は、公知の触媒の使用方法によって、適宜、決めることができる。
前記の重合方法における重合温度は、通常、0〜300℃であり、好ましくは20〜180℃である。重合圧力は、通常、常圧〜10MPaであり、好ましくは0.2〜5MPaである。また、分子量調整剤として、例えば、水素を用いてもよい。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)の製造において、本重合を実施する前に、公知の方法によって、予備重合を行ってもよい。公知の予備重合の方法としては、例えば、固体触媒成分(a)、有機アルミニウム化合物(b)および電子供与体成分(c)の存在下、少量のプロピレンを供給して溶媒を用いてスラリー状態で実施する方法が挙げられる。
本発明に用いられるプロピレン系重合材料(A−1)は、前記の製造方法によって得られた重合体の他、前記の製造方法によって得られた重合材料に過酸化物を配合し溶融混練して分解処理して得られた重合材料でもよい。
過酸化物としては、一般に有機系過酸化物が用いられ、過酸化アルキル類、過酸化ジアシル類、過酸化エステル類および過酸化カーボネート類等が挙げられる。
過酸化アルキル類としては、例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−tert―ブチルパーオキサイド、tert―ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナン等が挙げられる。
過酸化ジアシル類としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド等が挙げられる。
過酸化エステル類としては、例えば、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、α−クミルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシネオヘプタノエート、tert−ブチルパーオキシピバレート、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−アミルパーオキシル−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチル−パーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、ジ−tert−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、tert−アミルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−ブチルパーオキシトリメチルアディペート等が挙げられる。
過酸化カーボネート類としては、例えば、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジ(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジセチルパーオキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキシジカーボネート等が挙げられる。
本発明に用いられるプロピレン単独重合体(A−2)の製造方法としては、公知の触媒を用いて、公知の重合方法によって製造する方法が挙げられる。公知の触媒としては、上記のプロピレン系重合材料(A−1)の製造に用いる触媒を挙げることができる。重合方法としては、例えば、バルク重合法、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法等が挙げられる。
本発明に用いられるプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の製造方法としては、公知の触媒と公知の重合方法を用いて、プロピレンとエチレンとを共重合させることによって製造する方法が挙げられる。
公知の触媒としては、例えば、バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物からなる触媒、チーグラーナッタ触媒又はメタロセン触媒等が挙げられ、公知の重合方法としては、溶液重合法、スラリー重合法、高圧イオン重合法又は気相重合法等が挙げられる。具体的なプロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の製造方法は、例えばWO1999/029749等に記載されている。
前記エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムの製造方法としては、前記プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の製造方法と同じ方法が挙げられる。
本発明の成形体としては、射出成形体、圧縮成形体、押出成形体などが挙げられ、好ましくは射出成形体である。前記射出成形体は、本発明のポリプロピレン樹脂組成物を、射出成形方法によって、射出成形して得られる射出成形体である。
本発明の射出成形体の用途として、好ましくは自動車用部材であり、例えば、ドアートリム、ピラー、インストルメントパネル、バンパー等が挙げられる。
〔物性の測定方法〕
実施例および比較例で用いた重合体、組成物、成形体の物性の測定方法を、以下に示す
(1)プロピレン系重合材料(A−1)におけるプロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有割合(重量%):
プロピレン系重合材料(A−1)において、プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)のプロピレン系重合材料(A−1)に対する重量比率Xは、プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン系重合材料(A−1)の各々の結晶融解熱量を測定することに
より、次式から計算で求められる。
X=1−(ΔHf)T /(ΔHf)P
(ΔHf)T :プロピレン系重合材料(A−1)の融解熱量(cal/g)
(ΔHf)P :プロピレン単独重合体成分(i)分の融解熱量(cal/g)
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)のエチレン含量は、赤外線吸収スペクトル法によりプロピレン系重合材料(A−1)のエチレン含量を重量%で測定し、次式から
計算で求めることができる。
(C2')EP=(C2')T /X
(C2')T :プロピレン系重合材料(A−1)のエチレン含量(重量%)
(C2')EP:プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)のエチレン含量(重量%)
(3)密度(単位:g/cm
重合材料の密度は、ASTM D792に規定に規定された方法に従って測定した。
(4)MFR(単位:g/10分)
重合材料のMFRは、ASTM D1238に規定された方法に従って測定した。特に断りのない限り、MFRは温度230℃で、荷重2.16kgfで測定した。
(5)極限粘度([η]、単位:dl/g)
ウベローデ型粘度計を用いて、135℃テトラリン中で、濃度0.1g/dl、0.2g/dl及び0.5g/dlの3点について還元粘度を測定し、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の方法、すなわち還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼロに外挿する方法によって、極限粘度を求めた。
プロピレン系重合材料(A−1)、プロピレン単独重合体成分(i)、及びプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)のそれぞれの極限粘度([η]Total、[η]P、[η]EP)の測定および算出は、以下のように行った。
前段の重合工程で得られたプロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P)、後段の重合工程で得られたプロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなるプロピレン系重合材料(A−1)の極限粘度([η]Total)、プロピレン系重合材料(A−1)に対するプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有割合から、後段の工程で重合されたプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度[η]EPを、下記式から計算して求めた。
[η]EP={[η]Total−[η]P×(1−X)}/X
[η]Total:後段重合工程を経て最終的に得られた重合材料の極限粘度(dl/g)
[η]P:前段重合工程後に重合槽より抜き出した重合体成分の極限粘度(dl/g)
X:プロピレン系重合材料(A−1)に対するプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有割合
(6)アイソタクチック・ペンタッド分率
アイソタクチック・ペンタッド分率とは、ポリプロピレン分子鎖全体に対するポリプロピレン分子鎖に含有されるペンタッド単位でのアイソタクチック連鎖の含有割合、換言すれば、ポリプロピレン分子鎖全体に対するプロピレン由来の単量体単位が5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン由来の単量体単位の含有割合である。アイソタクチック・ペンタッド分率の測定は、A.ZambelliらによってMacromolecules,6,925(1973)に記載されている13C−NMRを使用する測定方法に従って行い、測定されたNMR吸収ピークの帰属はMacromolecules, 8,687(1975)に基づいて行う。具体的には13C−NMRスペクトルのメチル炭素領域の全吸収ピークの面積に対する5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン由来の単量体単位のピークの面積割合としてアイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。この方法によって、英国 NATIONAL PHYSICAL LABORATORYのNPL標準物質 CRM No.M19−14 Polypropylene PP/MWD/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定したところ、0.944であった。
(7)引張り破断伸び(UE)(単位:%)
引張り破断伸びは、ASTM D638に規定された方法に従って測定した。具体的には、下記の射出成形体の製造方法で作製され、厚みが3.2mmである試験片を用いて、引っ張り速度は50mm/分または10mm/分で、引張り破断伸びを測定した。
(8)曲げ弾性率(FM)(単位:MPa)
曲げ弾性率は、ASTM D790に規定された方法に従って測定した。具体的には、下記の射出成形体の製造方法で作製され、厚みが6.4mmであり、スパン長さが100mmである試験片を用いて、荷重速度は2.5mm/分で、測定温度は23℃で曲げ弾性率を測定した。
(9)アイゾット衝撃強度(Izod)(単位:kJ/m2
アイゾット衝撃強度は、ASTM D256に規定された方法に従って測定した。具体的には、下記の射出成形体の製造方法で作製され、厚みが6.4mmであり、成形の後にノッチ加工されたノッチ付きの試験片を用いて、23℃および−30℃でアイゾット衝撃強度を測定した。
〔射出成形体の製造方法〕
上記(7)〜(9)の物性評価用の射出成形体である試験片は、住友重機械工業製SE130DU型射出成形機を用い、成形温度220℃、金型冷却温度50℃、射出時間15秒、冷却時間20秒で射出成形を行って得た。
〔材料〕
実施例および比較例で用いた材料を以下に示す。
[プロピレン系重合材料(A−1)]
(1)BCPP−1
<BCPP−1の物性>
プロピレン単独重合体成分(i)の含有量:80.4重量%
プロピレン単独重合体成分(i)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P):0.95dl/g
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量:19.6重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量:50.0重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:50.0重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度([η]EP):5.5dl/g
プロピレン系重合材料(A−1)のMFR:23.6g/10分
<BCPP−1の製造方法>
充分に脱水及び脱気したヘプタンと、トリエチルアルミニウム(以下、TEAと略す。)と、ターシャリーブチルノルマルプロピルジメトキシシラン(以下、tBnPDMSと略す。)とを、TEAの濃度が0.0034mmol/Lとなり、かつTEA1mol当たりのtBnPDMSの量が0.15molとなるように重合槽に投入し、昇温を開始した。75℃まで昇温した時点で、昇温を停止して重合槽内を75℃に維持し、特開平10−212319号公報(US6187883B1としても発行されている)の実施例に記載の固体触媒成分Iを、TEA含量と触媒成分に含まれるTi含量とのモル比が[TEA]/Ti=0.14(mol/mol)となるように重合槽に投入し、次いで水素を、重合槽内における水素濃度が13.0体積%となるように投入し、次いでプロピレンを連続的に重合槽に供給しながら、固体触媒成分Iの質量1g当たりのプロピレン重合体成分の生成量が3700gになるように重合を約2時間行い、プロピレン単独重合体成分(i)を得た。該プロピレン重合体成分(i)の極限粘度[η]Pは0.95dl/gであった。
次いで、脱ガスを行い、その後、プロピレン置換を3回行い、水素を系内から取り除いた後、重合槽内の温度を50℃に、圧力を3.0MPaに保ちながら、エチレン濃度を75体積%、プロピレン濃度を25体積%に保持するよう、エチレン及びプロピレンを連続的に供給しながら重合を行い、プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)を製造した。プロピレン系重合材料(A−1)の生成量を100重量%として、プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の生成量が約17重量%となった時点で重合を終了し、得られたプロピレン系重合材料(A−1)を回収した。固体触媒成分Iの質量1g当たりのプロピレン系重合材料(A−1)の生成量は4530gであり、プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)のエチレンに由来する単量体単位の含量は49重量%であり、プロピレン系重合材料(A−1)の極限粘度[η]Totalは1.85dl/gであり、プロピレン系重合材料(A−1)の収量は約800kgであった。
(2)BCPP−2
<BCPP−2の物性>
プロピレン単独重合体成分(i)の含有量:66.8重量%
プロピレン単独重合体成分(i)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P):0.87dl/g
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量:33.2重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量:51.2重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:48.8重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度([η]EP):3.0dl/g
プロピレン系重合材料(A−1)のMFR:19.8g/10分
<BCPP−2の製造方法>
水素濃度、重合温度、エチレン/プロピレン濃度を調整する以外は、上記BCPP−1と同様の方法で実施した。
(3)BCPP−3
<BCPP−3の物性>
プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなるプロピレン系重合材料(A−1)におけるBCPP−3は以下の構造を有する。
プロピレン単独重合体成分(i)の含有量:70.3重量%
プロピレン単独重合体成分(i)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P):0.88dl/g
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量:29.7重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量:33.8重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:66.2重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度([η]EP):3.3dl/g
プロピレン系重合材料(A−1)のMFR:26.6g/10分
<BCPP−3の製造方法>
水素濃度、重合温度、エチレン/プロピレン濃度を調整する以外は、上記BCPP−1と同様の方法で実施した。
(4)BCPP−4
<BCPP−4の物性>
プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなるプロピレン系重合材料(A−1)におけるBCPP−4は以下の構造を有する。
プロピレン単独重合体成分(i)の含有量:68.2重量%
プロピレン単独重合体成分(i)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体成分(i)の極限粘度([η]P):0.88dl/g
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量:31.8重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量:48.3重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)に含有されるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:51.7重量%
プロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)の極限粘度([η]EP):2.7dl/g
プロピレン系重合材料(A−1)のMFR:26.3g/10分
<BCPP−4の製造方法>
水素濃度、重合温度、エチレン/プロピレン濃度を調整する以外は、上記BCPP−1と同様の方法で実施した。
[プロピレン単独重合体(A−2)]
(1)HPP−1
プロピレン単独重合体(A−2)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体(A−2)の極限粘度([η]P*):0.92dl/g
MFR(温度230℃、2.16kg荷重で測定):120g/10分
(2)HPP−2
プロピレン単独重合体(A−2)におけるプロピレンに由来する単量体単位の含有量:100モル%
プロピレン単独重合体(A−2)の極限粘度([η]P*):1.35dl/g
MFR(温度230℃、2.16kg荷重で測定):20g/10分
[プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)]
プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)として、表1に示すプロピレンに由来する単量体単位の含有量、エチレンに由来する単量体単位の含有量、密度及びMFRの値を有するプロピレン−エチレンランダム共重合体(PER−1〜7)を用いた。
[エチレン−オクテン−1共重合体]
表1に示すエチレンに由来する単量体単位の含有量、オクテン−1に由来する単量体単位の含有量、密度及びMFRの値を有するエチレン−オクテン−1共重合体(EOR−1〜2)を用いた。
[無機充填剤]
無機充填剤として、平均粒子径2.7μmのタルクを使用した
実施例−1
100重量部のBCPP−1に対して、安定剤としてステアリン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA80、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト(ソングノックス626、Songwan製)0.05重量部を添加した後、押出機で造粒し、BCPP−1のペレットを得た。
得られたBCPP−1のペレットの配合割合を95重量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)としてPER−1の配合割合を5重量%として、均一に予備混合した後、得られた混合物を二軸混練押出機(東洋精機製2D25S)に投入した後、押し出し量2.5kg/hr、シリンダー温度200℃、スクリュー回転数80rpmで混練押出して、ポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表2に示す。
実施例−2
PER−1の代わりに、PER−2を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
実施例−3
PER−1の代わりに、PER−3を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
実施例−4
PER−1の代わりに、PER−4を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−1
PER−1の代わりに、PER−5を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−2
PER−1の代わりに、PER−6を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−3
PER−1の代わりに、PER−7を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−4
PER−1の代わりに、EOR−1を使用した以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−5
BCPP―1のペレットの配合割合を100重量%とし、PER−1を使用しなかった以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
比較例−6
BCPP―1のペレットの配合割合を98.5重量%とし、PER−1の配合割合を1.5重量%とした以外は、実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
実施例−5
100重量部のBCPP−2に対して、安定剤としてステアリン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA80、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト(ソングノックス626、Songwan製)0.05重量部を添加した後、押出機で造粒し、BCPP−2のペレットを得た。
得られたBCPP―2のペレットの配合割合を49重量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)としてPER−1の配合割合を5重量%、プロピレン単独重合体(A−2)としてHPP−1の配合割合を46重量%として、均一に予備混合した後、得られた混合物を二軸混練押出機(東洋精機製2D25S)に投入した後、押し出し量2.5kg/hr、シリンダー温度200℃、スクリュー回転数80rpmで混練押出して、ポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表3に示す。
実施例−6および比較例7〜9
表2に記載の配合割合以外は、実施例−5と同様の方法にてポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表3に示す。
実施例−7
100重量部のBCPP−2に対して、安定剤としてステアリン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA80、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト(ソングノックス626、Songwan製)0.05重量部を添加した後、押出機で造粒し、BCPP−2のペレットを得た。
得られたBCPP―2のペレットの配合割合を48重量%、プロピレン単独重合体(A−2)としてHPP−1の配合割合を22重量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)としてPER−1の配合割合を5重量%、エチレン−α−オレフィンとしてEOR−1の配合割合を4重量%およびEOR−2を6重量%、タルクを15重量%として、均一に予備混合した後、得られた混合物を二軸混練押出機(日本製鋼所製TEX44α2)に投入した後、押し出し量70kg/hr、シリンダー温度200℃、スクリュー回転数300rpmで混練押出して、ポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表4に示す。
実施例−8および比較例10〜11
表2に記載の配合割合以外は、実施例−7と同様の方法にてポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表3に示す。
実施例−7
100重量部のBCPP−2に対して、安定剤としてステアリン酸カルシウム(日本油脂製)0.05重量部、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザーGA80、住友化学製)0.05重量部、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト(ソングノックス626、Songwan製)0.05重量部を添加した後、押出機で造粒し、BCPP−2のペレットを得た。
得られたBCPP―2のペレットの配合割合を48重量%、プロピレン単独重合体(A−2)としてHPP−1の配合割合を22重量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)としてPER−1の配合割合を5重量%、エチレン−α−オレフィンとしてEOR−1の配合割合を4重量%およびEOR−2を6重量%、タルクを15重量%として、均一に予備混合した後、得られた混合物を二軸混練押出機(日本製鋼所製TEX44α2)に投入した後、押し出し量70kg/hr、シリンダー温度200℃、スクリュー回転数300rpmで混練押出して、ポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表4に示す。
実施例−8および比較例10〜11
表2に記載の配合割合以外は、実施例−7と同様の方法にてポリプロピレン樹脂組成物を製造した。評価結果を表3に示す。
Figure 0006083271
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Figure 0006083271
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Claims (2)

  1. 下記プロピレン系材料(A)75〜98重量%と、下記プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)2〜25重量%とを含有するポリプロピレン樹脂組成物(プロピレン系材料(A)と、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)との合計を100重量%とする)。
    プロピレン系材料(A)は、
    プロピレン単独重合体成分(i)とプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(ii)とからなる多段重合で製造されたプロピレン系重合材料(A−1)50〜100重量%とプロピレン単独重合体(A−2)0〜50重量%とからなる材料(プロピレン系重合材料(A−1)とプロピレン単独重合体(A−2)の合計を100重量%とする)であり
    前記プロピレン系重合材料(A−1)が、下記の要件(1)と(2)を満足し、プロピレン系材料(A)中のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は、5〜35重量%である。
    要件(1)
    前記プロピレン系重合材料(A−1)におけるプロピレン単独重合体成分(i)の含有量は55〜90重量%の範囲から選択され、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量は10〜45重量%の範囲から選択される(プロピレン重合体成分(i)の含有量とプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の含有量との合計を100重量%とする)。
    要件(2)
    前記プロピレン系重合材料(A−1)のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)は、
    エチレンに由来する単量体単位40重量%を超え80重量%以下と、
    プロピレンに由来する単量体単位20重量%以上60重量%未満とを含有する
    (プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(ii)の全重量を100重量%とする)。
    プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)は、
    プロピレンに由来する単量体単位88〜95重量%と、
    エチレンに由来する単量体単位5〜12重量%とを含有し(プロピレン−エチレンランダム共重合体(B)の全重量を100重量%とする)、230℃、荷重2.16kgで測定されるメルトフローレイトが0.5〜10g/10分であり、密度が0.87〜0.88g/cm である。
  2. 請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体。
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