JP2003326976A - サンルーフ装置 - Google Patents
サンルーフ装置Info
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- JP2003326976A JP2003326976A JP2002135230A JP2002135230A JP2003326976A JP 2003326976 A JP2003326976 A JP 2003326976A JP 2002135230 A JP2002135230 A JP 2002135230A JP 2002135230 A JP2002135230 A JP 2002135230A JP 2003326976 A JP2003326976 A JP 2003326976A
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Abstract
きをより一層低減し得るように改良されたサンルーフ装
置を提供する。 【解決手段】 車両の固定ルーフ（１）に設けられた開
口（２）を開閉するスライドパネル（３）をチルトダウ
ンさせた後に固定ルーフの下方に引き込むように構成さ
れたサンルーフ装置において、少なくとも１つのスライ
ド部材（９）とパネルステー（６）との間に、スライド
パネルがチルトダウンして開閉運動を行う時にパネルス
テーに弾性的押圧力を作用させるための弾発部材（２
３）を設けるものとする。これにより、スライドパネル
をチルトダウンするとガイドレールに設けられたガイド
溝（１３）の上面に、パネルステーの後端に設けられた
ピン（１１）が押し当てられ、ガイド溝とピンとの間の
隙間がキャンセルされる。
Description
関し、特にスライドパネルがチルトダウンして開閉運動
を行う際にがたつかないように改良されたインナースラ
イド型サンルーフ装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】車両の固定ルーフに設けられた開口を開
閉するスライドパネルを、チルトダウンさせた後に固定
ルーフの下方に引き込むように構成されたインナースラ
イド型サンルーフ装置が知られている（特開平２−２９
０７１７号公報などを参照されたい）。 【０００３】このようなサンルーフ装置において、固定
ルーフの下方に固設されたガイドレールに摺合したスラ
イダを、スライドパネルの下方の左右両側部の前後両端
部に連結すると共に、スライドパネルの後端部に横向き
のピンを突設し、ガイドレールに形成されたガイド溝に
このピンを係合させることにより、スライドパネルが開
閉運動を行う際の上下動を規制するようにした構造が知
られている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、ガイド溝の
幅寸法とピンの外径寸法との間には、製造や組み付けの
都合上、所定の公差（許容誤差）を設定する必要がある
ため、従来の構造によると、誤差の累積状況によって
は、スライドパネルの開閉運動時にある程度のがたつき
が生ずることは不可避的であった。 【０００５】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ス
ライドパネルが開閉運動を行う際のがたつきをより一層
低減し得るように改良されたサンルーフ装置を提供する
ことにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明は、車両の固定ルーフ（１）に設けられ
た開口（２）を開閉するスライドパネル（３）をチルト
ダウンさせた後に固定ルーフの下方に引き込むべく、ス
ライドパネルの左右両側部の下方に固設されたパネルス
テー（６）と、固定ルーフ側に固設されたガイドレール
（１５）に摺合すると共にパネルステーに連結されたス
ライド部材（９）と、パネルステーの後端部に突設され
てチルトダウン時にガイドレールに係合するピン（１
１）とを有するサンルーフ装置において、少なくとも１
つのスライド部材とパネルステーのスライド部材に対応
する部分との間に、スライドパネルがチルトダウンして
開閉運動を行う時にパネルステーに押圧力を作用させる
ための弾発部材（２３）を設けるものとした。 【０００７】このようにすれば、例えばスライド部材の
底部上面に設けられた弾発部材に対し、スライドパネル
をチルトダウンした際にパネルステーの下面が当接する
と、弾発部材の発する押圧力によってガイド溝の一方の
面にピンが押し当てられる。これにより、ガイド溝とピ
ンとの間の隙間がキャンセルされる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。 【０００９】図１は、本発明が適用されたサンルーフ装
置の概要を示す車両の要部斜視図である。車両の固定ル
ーフ１には、車体幅方向を長辺とする概ね矩形をなす開
口２が形成されている。この開口２は、開口２の内周輪
郭に対応した形状に形成されたスライドパネル３によっ
て開閉可能にされている。 【００１０】図２〜図４に示すように、スライドパネル
３は、開口２の内周輪郭に対応した矩形枠をなすガラス
ホルダ４と、例えば接着剤を用いてガラスホルダ４の上
方に固着されたガラスパネル５と、ガラスホルダ４の下
方における左右両側部に連結部材４ａ（図４）を介して
一体的に結合された左右一対のパネルステー６とからな
っている。 【００１１】パネルステー６は、前後方向に延在してお
り、その前端に前部スライダ７が枢着され、その後部側
面に上下方向成分と前後方向成分とを適宜に組み合わせ
てなるカム溝８が形成され、このカム溝８に対し、後部
スライダ９に設けられたカムフォロワ１０が係合してい
る。またその後端には、ピン１１が横向きに突設されて
いる。 【００１２】固定ルーフ１の室内側には、前後スライダ
７・９が常時摺合する下段ガイド溝１２と、パネルステ
ー後端の横向きピン１１がスライドパネル３の開閉作動
時に摺合する上段ガイド溝１３とを備えるガイドレール
１４が固設されている。 【００１３】ガイドレール１４に形成された上段ガイド
溝１３の前後方向の適宜な位置には、図５に併せて示す
ように、弾性に富む合成樹脂材で形成された導入部材１
５が取り付けられている。この導入部材１５の側面に
は、上段ガイド溝１２と略等しい溝幅の導入溝１６が形
成されている。この導入溝１６は、上方へ開口した始端
から垂直方向下向きに僅かに延在した後、緩やかな円弧
をもって後方へ延出されてそのまま上段ガイド溝１３に
連結されている。 【００１４】このサンルーフ装置は、基本的な動作は公
知のものと同様であり、ガイドレール１４における外側
の下段ガイド溝１２の上方に形成された内側が開かれた
Ｃ字形の断面形状をなすケーブルガイド１７内に挿通さ
れたプッシュ／プルケーブル１８を後部スライダ９の側
面に連結し、プッシュ／プルケーブル１８を電動モータ
（図示せず）で押し引き駆動することにより、後部スラ
イダ９を前後に移動させ、これによってスライドパネル
３を開閉駆動するようになっている。 【００１５】スライドパネル３の全閉位置（図２に示し
た状態）から後部スライダ９を後方へ移動させると、後
部スライダ９に設けられたカムフォロワ１０がパネルス
テー６に形成されたカム溝８に係合しているので、カム
溝８の上下方向成分と前後方向成分とにより、後部スラ
イダ９が後方へ移動するに連れてスライドパネル３は、
先ずパネルステー６の前端部の前部スライダ７に対する
枢支点を中心としてその後縁を下降させる向きに傾斜す
る（チルトダウン動作）。 【００１６】このチルトダウン動作により、パネルステ
ー６の後端に横向きに突設されたピン１１は、導入部材
１５に形成された導入溝１６の始端の上向き開口に突入
し、かつこの導入溝１６をもって上段ガイド溝１３へと
円滑に案内される（図３参照）。この際、導入部材１５
が弾性に富む合成樹脂材で形成されているので、打音を
発生することなくピン１１は導入溝１６に衝当し得る。 【００１７】他方、ガイドレール１４の下段ガイド溝１
２は、断面形状がコ字形をなす一対の溝の開放面を互い
に対向させており、これに摺合する後部スライダ９は、
左右の下段ガイド溝１２に突入する横向き凸部２１を備
えている。これらの凸部２１には、摩擦係数が低く且つ
摩耗し難い合成樹脂材で形成されたスライドシュー２２
が嵌着されている。 【００１８】後部スライダ９の左右方向中間部における
カムフォロワ１０の直下には、弾性に富むエラストマ材
で形成された弾発部材２３が取り付けられている。この
弾発部材２３は、スライドパネル３をチルトダウンした
際に、パネルステー６の下面がその上面に当接し、幾分
か圧縮変形するようにされている。 【００１９】従って、この状態で後部スライダ９を後方
へ引き駆動すれば、下段ガイド溝１２に摺合した前後ス
ライダ７・９の後方移動と共に、スライドパネル３は固
定ルーフ１の下方へと収容される。この時、パネルステ
ー６は、下段ガイド溝１２に摺合した前部スライダ７に
その前端が枢支されることにより、またその後端のピン
１１が上段ガイド溝１３に摺合することにより、その上
下動が規制される。しかも、弾発部材２３の上向きの反
力がパネルステー６に作用して上段ガイド溝１３の上面
にピン１１が押し当てられるため、上段ガイド溝１３と
ピン１１との間の隙間が実質的にキャンセルされ、上段
ガイド溝１３内でのピン１１のがたつきが抑制される。 【００２０】弾発部材２３は、要するにスライドパネル
３をチルトダウンした際に、パネルステー６の下面とス
ライダの底面との間に挟まれて幾分か圧縮変形するよう
になっていれば良く、上記実施例に示した後部スライダ
９の底部に限らず、前部スライダ７側に設けても良い
し、パネルステー６側に取り付けるようにしても良い。 【００２１】 【発明の効果】このように本発明によれば、サンルーフ
装置におけるスライドパネルの開閉動作時に、スライダ
の底部とパネルステーの下面との間にて弾発部材が圧縮
変形するようにしたので、スライドパネルのチルトダウ
ン時の打音の発生を抑制し得ると共に、弾発部材の上向
き反力によってガイドレールの摺動溝の上面にピンを圧
接することができることとなり、スライドパネルのがた
つきをも同時に抑制することができる。
た車両のルーフ部分の斜視図 【図２】サンルーフ装置の閉鎖時の概略側断面図 【図３】サンルーフ装置の開放動作時の概略側断面図 【図４】図３中のIV−IV線に沿う断面図 【図５】要部拡大図 【図６】図３中のVI−VI線に沿う断面図 【符号の説明】 １ 固定ルーフ ２ 開口 ３ スライドパネル ６ パネルステー ７ 前部スライダ ９ 後部スライダ １１ ピン １３ 上段ガイド溝 １４ ガイドレール ２３ 弾発部材
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 車両の固定ルーフに設けられた開口を開
閉するスライドパネルをチルトダウンさせた後に固定ル
ーフの下方に引き込むべく、前記スライドパネルの左右
両側部の下方に固設されたパネルステーと、前記固定ル
ーフ側に固設されたガイドレールに摺合すると共に前記
パネルステーに連結されたスライド部材と、前記パネル
ステーの後端部に突設されてチルトダウン時に前記ガイ
ドレールに係合するピンとを有するサンルーフ装置であ
って、 少なくとも１つの前記スライド部材と前記パネルステー
の前記スライド部材に対応する部分との間に、前記スラ
イドパネルがチルトダウンして開閉運動を行う時に前記
パネルステーに押圧力を作用させるための弾発部材を設
けたことを特徴とするサンルーフ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002135230A JP3704509B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | サンルーフ装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002135230A JP3704509B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | サンルーフ装置 |
Publications (2)
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ID=29697608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002135230A Expired - Lifetime JP3704509B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-05-10 | サンルーフ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002135230A patent/JP3704509B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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