JP2003326169A - オリゴマー化触媒及びそれを用いたオリゴマーの製造方法 - Google Patents

オリゴマー化触媒及びそれを用いたオリゴマーの製造方法

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正和 岩本
Yoshitsugu Kosugi
佳嗣 小杉
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Rikogaku Shinkokai
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在、錯体触媒を用いて液相高圧反応系で実
施されているエチレンのオリゴマー化反応を、簡便かつ
安価な気相常圧流通系反応で実施するための触媒を開発
する。 【解決手段】 本発明ではまず細孔径2〜10nmの規
則性シリカ多孔体にニッケルを担持させたオリゴマー化
触媒をテンプレートイオン交換法により調製する方法を
開発した。次いで、その触媒を用いることにより、気相
でエチレンから高選択的にブテン、ヘキセンあるいはプ
ロピレンを製造することができた。このとき、反応系に
微量の水を共存させることにより反応活性が大きく向上
することも見出した。ニッケル担持量はSi/Niで1
000〜5、水の添加量はエチレンに対するモル比で
0.001〜1とした。本法によって、高い反応圧力を
採用することなく、ブテン、ヘキセンあるいはプロピレ
ンを収率よく得ることが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンのオリゴ
マー化触媒及びそれを用いたオリゴマーの製造方法に関
する。さらに詳しくは、ブテン及びヘキセンあるいはプ
ロピレンへの選択性が高いエチレンのオリゴマー化触
媒、及びそれを用いたオリゴマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンをオリゴマー化して炭素数4〜
30のエチレンオリゴマーを得る方法は、古くからトリ
エチルアルミニウムやニッケル錯体を触媒として用いて
液相で行う方法が知られており、それぞれ工業化されて
いる。また、ニッケルを担持したシリカ・アルミナを触
媒として、液相でエチレンをオリゴマー化する反応が報
告されている(例えば、非特許文献1参照。)。これら
の方法はいずれも高圧の反応条件を必要とし、得られる
エチレンオリゴマーが一般に広い分子量分布を持ってい
る。
【0003】また、近年、クロム錯体を主成分とする触
媒の存在下に液相でエチレンをオリゴマー化することに
よりα−オレフィンを製造する方法が開示されている
(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参
照。)。これらの方法では、比較的高いブテンとヘキセ
ンの選択率が達成されるが、高圧の反応条件を必要と
し、また液相で均一系触媒を用いるために分離精製工程
が複雑となるという欠点がある。一方、テンプレートイ
オン交換法により、ニッケルを規則性メゾポーラス多孔
体に担持させたものがある(例えば、非特許文献2、非
特許文献3参照。)。しかし、その特性はまだ明らかで
ない。
【0004】
【特許文献1】特開平5−221882号公報
【特許文献2】特開平6−298673号公報
【特許文献3】特開平10−231317号公報
【非特許文献1】Applied Catalysis
173(1998)1−9
【非特許文献2】M.Iwamoto,Y.Tanak
a,CatalysisSurveys from J
apan,Vol.5,No.1,p.25−36(2
001).
【非特許文献3】M.Yonemitsu,Y.Tan
aka,M.Iwamoto,Chemistry o
f Materials,Vol.9,No.12,2
679−2681(1997).
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
有する欠点に鑑み、本発明の目的は、反応混合物の分離
が容易な気相法により、高圧を要しない反応条件下でエ
チレンを反応させ、ブテン及びヘキセンあるいはプロピ
レンを高収率で製造するためのエチレンのオリゴマー化
触媒及びそれを用いたオリゴマーの製造方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意検討を行った結果、規則性メゾポ
ーラス多孔体にニッケル等を担持させたエチレンのオリ
ゴマー化触媒を用いると、高圧条件を用いることなく気
相でエチレンをオリゴマー化することができ、ブテンと
ヘキセンあるいはプロピレンを主成分とするエチレンの
オリゴマーが得られることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】即ち本発明は、規則性メゾポーラス多孔体
にニッケル等を担持させたエチレンのオリゴマー化触媒
及びそれを用いたオリゴマーの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明についてさらに詳し
く説明する。
【0009】本発明において規則性メゾポーラス多孔体
とは、開口径が2〜10nmの規則性ナノ細孔を有する
無機または無機有機複合固体物質であり、特に、それを
構成する骨格の主成分がシリカである規則性メゾポーラ
ス多孔体が好ましく用いられる。
【0010】開口径が2nm以上であると、大きな分子
の流通が容易である、反応物および生成物の出入りが高
速になるという利点がある。開口径が10nm以下であ
ると、種々の活性成分の担持が容易である、反応中間体
が立体的な制約を受けにくいという利点がある。
【0011】本発明において用いられるメゾポーラス多
孔体の合成方法に特に制限はないが、炭素数が8以上の
高級アルキル基を有する四級アンモニウム塩をテンプレ
ートとして、シリカの前駆体を原料として合成する公知
の方法を使用することができる。
【0012】本発明において、ニッケルの担持方法に特
に制限はないが、メゾポーラス多孔体を合成した後、特
に高温で焼成して細孔内に吸蔵されているテンプレート
を焼却除去することなく、水媒体中でニッケルイオンと
テンプレートイオンを交換する(この方法をテンプレー
トイオン交換法と称する)ことによってニッケルを担持
させることができる。
【0013】ニッケルの担持方法としては、このほか、
含浸法、気相蒸着法、担持錯体分解法等を採用すること
ができる。
【0014】本発明において、メゾポーラス多孔体の合
成に用いられるシリカ前駆体の種類としては、コロイダ
ルシリカ、シリカゲル、珪酸アルカリ、シリコンのアル
コキサイドを単独あるいは混合して使用することができ
る。ここで、コロイダルシリカとは、数nm〜数十nm
のシリカ粒子を極性溶媒中に分散させたもので、例えば
スノーテックス(日産化学社製)と称して市販されてい
るものを使用することができる。また、珪酸アルカリと
しては、一般に水ガラスと称される珪酸ナトリウムや珪
酸カリウムなどを使用することができる。また、シリコ
ンの金属アルコキサイドとしては、テトラメチルオルソ
シリケート、テトラエチルオルソシリケート及びこれら
の縮合物を使用することもできる。
【0015】本発明において、メゾポーラス多孔体の合
成に用いられるテンプレートの種類としては、一般式C
3 (CH2 )nN(CH3 3 ・X(nは7〜21、
Xはハロゲンイオン)で表記されるハロゲン化アルキル
トリメチルアンモニウム系陽イオン性界面活性剤を特に
好適に使用することができる。
【0016】本発明において、メゾポーラス多孔体に担
持されるニッケルの量は、骨格を構成するシリカを基準
として原子比Si/Niが1000〜5、より好ましく
は100〜10である。
【0017】原子比Si/Niが5以上であると、触媒
活性の低い酸化ニッケル微粒子の生成を抑制することが
できる。原子比Si/Niが10以上であると、この効
果をさらに十分なものとすることができる。原子比Si
/Niが1000以下であると、高分散化したニッケル
を十分に担持することができる。原子比Si/Niが1
00以下であると、この効果をさらに十分なものとする
ことができる。
【0018】本発明において、テンプレートイオン交換
は、細孔内にテンプレートが吸蔵されている規則性メゾ
多孔体をニッケルの無機酸塩または有機酸塩の水溶液と
接触させることによって行うことができる。好ましいニ
ッケルの塩としては、例えば、硝酸ニッケル、硫酸ニッ
ケル、塩化ニッケル、酢酸ニッケルがあげられる。
【0019】本発明において、テンプレートイオン交換
によりニッケルを担持させた規則性メゾ多孔体は、残存
するテンプレートを燃焼によって除去するために酸素が
存在する雰囲気下で加熱処理を施すことが好ましい。加
熱処理は200〜800℃、より好ましくは300〜6
00℃で行われる。
【0020】加熱処理温度が200℃以上であると、テ
ンプレートの燃焼が促進されるという利点がある。加熱
処理温度が300℃以上であると、この効果をさらに十
分なものとすることができる。加熱処理温度が800℃
以下であると、細孔壁を構成しているシリカの崩壊を防
ぐという利点がある。加熱処理温度が600℃以下であ
ると、この効果をさらに十分なものとすることができ
る。
【0021】規則性メゾポーラス多孔体に担持させる金
属はニッケルに限定されない。ニッケル、アルミニウ
ム、マンガン、鉄、および銅の群から選ばれる1種また
は2種以上のものを採用することができる。
【0022】本発明において、エチレンのオリゴマー化
反応は気相で行われる。すなわち、本発明方法によって
調製されたエチレンのオリゴマー化触媒を充填した反応
器にエチレンガスを導入して反応が行われる。この際、
窒素、炭酸ガスなどの不活性なガスが共存してもよい。
【0023】本発明において、エチレンのオリゴマー化
反応に際しては、エチレンに対するモル比が0.001
〜1の水蒸気を共存させることが好ましい。
【0024】エチレンに対するモルが0.001以上で
あると、触媒活性の維持が容易であるという利点があ
る。エチレンに対するモル比が1以下であると、水過剰
条件下でおこりがちな触媒活性の劣化を防ぐという利点
がある。
【0025】本発明において、エチレンのオリゴマー化
反応は200〜600℃、より好ましくは250〜50
0℃の温度で行われる。
【0026】反応温度が200℃以上であると、反応速
度および反応活性が高いという利点がある。反応温度が
250℃以上であると、この効果をさらに十分なものと
することができる。反応温度が600℃以下であると、
生成ブテンの熱分解を防ぐ、触媒の活性劣化を防ぐとい
う利点がある。反応温度が500℃以下であると、この
効果をさらに十分なものとすることができる。
【0027】本発明において、エチレンのオリゴマー化
反応は0.05〜5Mpa、より好ましくは0.1〜1
Mpaの圧力で行われる。
【0028】圧力が0.05Mpa以上であると、エチ
レンのオリゴマー化反応が充分な速度で進行するという
利点がある。圧力が0.1Mpa以上であると、この効
果をさらに十分なものとすることができる。圧力が5M
pa以下であると、加圧操作に必要な動力を軽減でき
る、触媒活性の劣化を防ぐという利点がある。圧力が1
Mpa以下であると、この効果をさらに十分なものとす
ることができる。
【0029】本発明において、エチレンのオリゴマー化
反応は、触媒1リットル当たり0.01〜10、より好
ましくは0.1〜5g−触媒・秒/cc−混合ガスの接
触時間で行われる。
【0030】接触時間が0.01g・sec/cc以上
であると、エチレンの転化が充分に進行するという利点
がある。接触時間が0.1g・sec/cc以上である
と、この効果をさらに十分なものとすることができる。
接触時間が10g・sec/cc以下であると、エチレ
ンが過剰に反応するのを防ぐことができるという利点が
ある。接触時間が5g・sec/cc以下であると、こ
の効果をさらに十分なものとすることができる。
【0031】反応器を出た反応ガスは冷却され、常法に
よりエチレンのオリゴマーが分離される。
【0032】オリゴマー化の対象はエチレンに限定され
ない。このほか、プロピレン、ブテン、ペンテン等のオ
レフィンを対象とすることができる。
【0033】なお、「オリゴマー化」とは単量体が整数
個重合することばかりでなく、端数を有する個数重合す
ることも含む。また、「オリゴマー」とは単量体が整数
個重合したものばかりでなく、端数を有する個数重合し
たものも含む。
【0034】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いてさらに詳細
に説明するが、これらの実施例は本発明の概要を示すも
ので、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0035】参考例1(C12−MCM−41の合成) 225.0gのn−ドデシルトリメチルアンモニウムブ
ロミド(C1225N(CH3 3 Br)、641.4g
のイオン交換水を2リットルのテフロン(登録商標)製
ビーカーに入れ、40℃の水浴中で均一な溶液になるま
で撹拌した。この液に、11.6gの水酸化ナトリウム
を125.5gのイオン交換水に溶解した液と、30
6.3gのスノーテックス20(日産化学社製)を並行
して加え、2時間撹拌した。この混合溶液を2リットル
のテフロン(登録商標)内挿管つきオートクレーブに移
して密閉し、静置した状態で48時間、140℃に保っ
た。その後、オートクレーブを冷却してから内容物を取
り出し、吸引濾過によって固体成分を分離した。固体成
分を2リットルのイオン交換水で洗浄した後、80℃で
乾燥した。こうして得られた固体成分(C12−MCM
−41)の収量は77.6gであった。このものの粉末
X線回折測定したところ、2θ=2.54度、4.40
度、5.05度に回折ピークが認められ、規則的な構造
を有することがわかった。さらに、この固体成分を5℃
/minで600℃まで昇温し、同温度で6時間、空気
中で焼成した後、窒素吸着法により細孔径を求めたとこ
ろ、平均2.24nmの細孔を持つことが確認された。
【0036】実施例1(触媒Aの調製) 参考例1で得られた未焼成のC12−MCM−41を3
gだけテフロン(登録商標)容器に量り取る。一方、
0.371gの硝酸ニッケルを60mlのイオン交換水
に溶解させ、この溶液をC12−MCM−41の入った
テフロン(登録商標)容器に移し、室温で一時間激しく
撹拌する。ここで、C12−MCM−41に含まれるシ
リコンと加えたニッケルの原子比Si/Niは40であ
る。その後容器をラップで覆い、あらかじめ80℃に設
定した水浴中に浸し、20時間静置する。溶液を室温ま
で冷却し、吸引濾過によって固体を分離し、約500m
lのイオン交換水で洗浄した後80℃で一晩乾燥した。
こうして得られた固体を乳鉢で細かくすりつぶし、磁性
皿上に薄く延ばして電気炉に入れ、5℃/minで60
0℃まで昇温し、同温度で6時間焼成した。こうして得
られた触媒をICP発光スペクトル法で分析したとこ
ろ、Si/Ni比は46.3であった。
【0037】実施例2(触媒Bの調製) 実施例1において、用いる硝酸ニッケルの量を0.74
3gとした以外は同様の操作を行った。C12−MCM
−41に含まれるシリコンと加えたニッケルの原子比S
i/Niは20であり、得られた触媒のSi/Ni比は
15.7であった。
【0038】実施例3 内径9.80 mmの石英ガラス製反応管の底部に石英
ウールをつめ、その上に所定量の触媒AまたはBを充填
する。反応管の中心には温度測定のための熱電対を差し
込むためのガラス細管が挿入され、熱電対の先が触媒層
のちょうど中央に位置するように石英ウールの高さが調
節されている。反応装置はマスフローコントローラー、
サチュレーター、反応管、分析用のガスクロマトグラフ
ィー(水素炎検出器つき)で構成されている。反応ガス
はマスフローコントローラーで流量が制御され、触媒層
の上部から入り下部から抜けてガスクロマトグラフ用の
ガスサンプラーに導かれる構造になっている。反応管は
電気炉によって加熱され、触媒層が所定の温度となるよ
う調節される。反応に先立ち、触媒の前処理として、5
0cc/minの窒素ガスを300℃で2時間流通させ
た。反応は、エチレンと窒素の混合ガス(エチレン含有
量9.97mol%)を30cc/minの速度で供給
して行った。圧力は0.1Mpaである。反応ガスは、
0℃に冷却した水のサチュレーター中を通すことによ
り、反応ガス中に水が添加された。エチレンに対する水
のモル比は0.06である。このようにして行った反応
の結果を表1に示す。表中において、「ブテン」は2−
ブテンおよび1−ブテンの混合物であり、「ヘキセン」
は主に2−ヘキセンである。「エチレン転化率(%)」
とは、反応前のエチレンのモル数に対する、反応したエ
チレンのモル数のパーセントである。「選択率(%)」
とは、反応したエチレンのモル数に対する、当該成分の
エチレンに換算したモル数のパーセントである。後述す
る表2,3においても同様である。
【0039】
【表1】
【0040】比較例 オリゴマー化反応に対する、水添加の影響について検討
した。実験条件は、サチュレーターを用いないこと、触
媒量を0.1gとしたことを除いては、実施例3と同様
である。結果は、表2に示すとおりである。表2の結果
と表1の結果を比較すると、水添加なしでは、ブテン、
ヘキセン、プロピレンの選択性が大幅に低下しているこ
とが明らかである。
【0041】
【表2】
【0042】実施例4 テンプレートイオン交換法により、規則性メゾポーラス
多孔体に他の金属を担持した。他の金属は、アルミニウ
ム、マンガン、鉄、および銅である。担持法は実施例2
と同じである。用いた硝酸アルミニウム、硝酸マンガ
ン、硝酸鉄、硝酸銅の重量はそれぞれ、0.4985
g、0.7762g、0.5719g、0.3446g
である。
【0043】実施例5 アルミニウム、マンガン、鉄、または銅を担持した、規
則性メゾポーラス多孔体について、エチレンのオリゴー
マー化反応を検討した。触媒量を0.1gとしたほか
は、実施例3と同様である。結果は表3に示すとおりで
ある。表中、触媒の「(Si/M)」はSiと当該金属
の原子比である。表3の結果から、いずれの金属におい
ても、ある程度エチレンが転化し、プロピレンの生成が
認められる。
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、イオン交換法によりメ
ゾポーラス多孔体にニッケル等を担持させたエチレンの
オリゴマー化触媒を用いることにより、気相で高い反応
圧力を採用することなく、エチレンから高選択的にブテ
ン及びヘキセンあるいはプロピレンを製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 4/06 C08F 4/06 10/00 510 10/00 510 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4G069 AA03 BA07A BA07B BC16A BC16B BC31A BC31B BC62A BC62B BC66A BC66B BC68A BC68B BD02A BD02B BD05A BD05B CB46 CB47 CB63 EC14X EC14Y ZA43A ZA43B ZC07 ZD01 ZF05A ZF05B 4H006 AA02 AC92 BA05 BA09 BA16 BA19 BA21 BA30 BA56 BB62 BC35 4H039 CA29 CL11 CL19 4J015 DA13 DA14 DA23 DA25 DA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル、アルミニウム、マンガン、
    鉄、および銅の群から選ばれる1種または2種以上のも
    のを、規則性メゾポーラス多孔体に担持させたオレフィ
    ンのオリゴマー化触媒。
  2. 【請求項2】 オレフィンがエチレンであり、規則性メ
    ゾポーラス多孔体を構成する骨格の主成分がシリカであ
    る請求項1に記載のオリゴマー化触媒。
  3. 【請求項3】 開口径が2〜10nmの規則性メゾポー
    ラス多孔体を用いる請求項2に記載のオリゴマー化触
    媒。
  4. 【請求項4】 テンプレートイオン交換法により、ニッ
    ケル、アルミニウム、マンガン、鉄、および銅の群から
    選ばれる1種または2種以上のものを、規則性メゾポー
    ラス多孔体に担持させる請求項1に記載のオリゴマー化
    触媒。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のオリゴマー化触媒の存
    在下に、エチレンをオリゴマー化するオリゴマーの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 反応ガス中に、エチレンに対するモル比
    で0.001〜1の水蒸気を存在させる請求項5に記載
    のオリゴマーの製造方法。
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