JP2003323731A - 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 - Google Patents

光ピックアップの対物レンズ駆動装置

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JP2003323731A
JP2003323731A JP2002370820A JP2002370820A JP2003323731A JP 2003323731 A JP2003323731 A JP 2003323731A JP 2002370820 A JP2002370820 A JP 2002370820A JP 2002370820 A JP2002370820 A JP 2002370820A JP 2003323731 A JP2003323731 A JP 2003323731A
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tilt
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Eimin Tei
永 民 鄭
Jin-Won Lee
鎮 源 李
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 チルトエラーを動的に制御でき、またチルト
制御の専用機構を設ける必要のない光ピックアップの対
物レンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 対物レンズ１３０が搭載されたブレード
１２０を駆動させる機構であり、第１電磁力を発生させ
る第１電磁気ユニット２１０と第２電磁力を発生させる
第２電磁気ユニット２２０とを含み、第１、２電磁力が
同じ場合、フォーカシング方向の駆動がなされ、相異な
る場合には回転モーメントが作用してチルト方向の駆動
がなされるように構成されている。かかる構成によれ
ば、チルトエラーを動的に制御できるので、ディスクに
光が正確な方向に入射されてデータ記録と再生の品質を
一層向上させることができ、またフォーカシング制御の
ための機構を利用してチルト制御まで行うので、チルト
制御だけのための別途の機構を追加する必要がなく製品
の小型軽量化を図りうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップの対
物レンズ駆動装置に係り、特にピックアップとディスク
記録面間のチルトを動的に制御する機能を備えた光ピッ
クアップの対物レンズ駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスクドライブは記録媒体のディスク
に光を照射して情報を記録したりまたはそれから情報を
読み出すように再生する装置であり、このために一般的
にディスクが安着されるターンテーブルと、ターンテー
ブルを回転させるスピンドルモータ、及びそのディスク
の記録面に光を照射して記録再生作業を行うための光ピ
ックアップなどを備える。
【０００３】ところで、光ピックアップから出射された
光はディスクの記録面に垂直に入射されてこそ正確な焦
点の光スポットを形成できる。もし、光の入射方向がず
れればディスクに正確な光スポットを形成できず、それ
によりデータを記録／再生するにあたってエラーが発生
しうる。従って、光スポットが所望のトラック上に正確
に形成されるためには前記ディスクの記録面に光が垂直
に入射されねばならない。かように、ディスク記録面に
対して光の垂直入射を調整することをチルト調整または
スキュー調整という。もちろん、一般的に光ピックアッ
プにはディスク記録面の所望のトラックに光の焦点が正
しく結ばれるべく対物レンズの位置をフォーカシング方
向とトラッキング方向とに制御する対物レンズ駆動装置
が備わっている。しかし、これは対物レンズとディスク
記録面間の距離を一定に合わせて光スポットの焦点を保
持して光スポットが所望のトラックに追従するように制
御するものであり、ディスク記録面と光の入射角とを直
接制御できるのではない。従って、より精密な記録と再
生作業とのためにはかかるチルトも動的に調整できる機
能が必要となる。
【０００４】このため、従来には図１及び図２に示され
たような動的チルト調整機構を備えた光ピックアップの
対物レンズ駆動装置が提案された。示された光ピックア
ップは対物レンズ駆動装置であり、対物レンズ１が搭載
されたブレード２をフォーカス方向Ａとトラッキング方
向Ｂとに駆動させるフォーカス及びトラッキング調整機
構と、前記ブレード２をチルト方向Ｃに駆動させるチル
ト調整機構とを備えている。
【０００５】まず、前記フォーカス及びトラッキング調
整機構はフォーカスコイル３、トラッキングコイル４、
マグネット８などを含んだ一般的な構造よりなる。従っ
て、このフォーカスコイル３とトラッキングコイル４と
に流れる電流を制御して該当方向にブレード２を駆動す
る電磁力を発生させる。参照符号５はブレード２をホル
ダ６に対して遊動自在に支持するワイヤを示す。
【０００６】一方、ここに追加された前記チルト調整機
構は、ベース１０上のボス１６ａ，１６ｂにはめ込まれ
た鉄心１７ａ，１７ｂと、ボス１６ａ，１６ｂに巻かれ
たチルトコイル１５ａ，１５ｂ及び鉄心１７ａ，１７ｂ
と対面するようにブレード２に設けられたチルトマグネ
ット１４ａ，１４ｂなどより構成されている。従って、
チルトコイル１５ａ，１５ｂに流れる電流方向により鉄
心１７ａ，１７ｂが磁化され、その磁化された鉄心１７
ａ，１７ｂとチルトマグネット１４ａ，１４ｂとの磁力
作用によりブレード２がチルト方向Ｃに駆動される。
【０００７】ところで、かかる構成では、フォーカスと
トラッキング調整機構とは完全に別途になったチルト調
整機構をさらに設けなければならないために、部品数が
かなり増える短所がある。また、駆動部であるブレード
２にチルトマグネット１４ａ，１４ｂを設けるために、
駆動部の重量が増して応答速度が低下する問題も提起さ
れている。
【０００８】従って、より簡素な構造でディスクと光ピ
ックアップ間のチルトを動的に調整できる構造が要求さ
れている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の必要性
を勘案して案出されたものであり、部品数と駆動部の重
量を増やさずにチルト制御を動的に実現できるように改
善された光ピックアップのチルト調整装置を提供すると
ころにその目的がある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、対物レンズが搭載されたブレードをベース
に対してフォーカシング方向に駆動させるフォーカス機
構と、トラッキング方向に駆動させるトラッキング機構
とを含む対物レンズ駆動装置において、前記フォーカス
機構は第１電磁力を発生させる第１電磁気ユニットと第
２電磁力を発生させる第２電磁気ユニットとを含み、前
記第１、２電磁気ユニットによる第１、２電磁力が同一
な場合、フォーカシング方向の駆動がなされ、相異なる
場合、チルト方向の駆動がなされることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施例を詳細に説明する。
【００１２】図３及び図４は本発明による光ピックアッ
プの対物レンズ駆動装置を示す。図を参照するに、ベー
ス１００上にホルダ１１０が設けられており、対物レン
ズ１３０を搭載したブレード１２０が複数のワイヤ１４
０によりこのホルダ１１０に遊動自在に支持されてい
る。そして、対物レンズ１３０をフォーカシング方向Ａ
に駆動させるフォーカス機構とトラッキング方向Ｂに駆
動させるトラッキング機構とが備わる。
【００１３】まず、前記フォーカス機構は相互に隣接配
置された第１電磁気ユニット２１０と第２電磁気ユニッ
ト２２０とを含む。第１電磁気ユニット２１０はブレー
ド１２０に設けられる第１フォーカスコイル２１１とベ
ース１００に設けられる第１マグネット２１２とを含
み、第１フォーカスコイル２１１に流れる電流と１対の
第１マグネット２１２による磁力線の相互作用により第
１電磁力を発生させる。そして、第２電磁気ユニット２
２０はブレード１２０に設けられた第２フォーカスコイ
ル２２１とベース１００に設けられた第２マグネット２
２２とを含み、第２フォーカスコイル２２１に流れる電
流と第２マグネット２２２による磁力線の相互作用によ
り第２電磁力を発生させる。そして、第１、２マグネッ
ト２１２，２２２はそれぞれ別途に離れたものを使用で
きるが、本実施例ではこれを２分極された一体型分極体
より構成した。従って、一体よりなる分極体１対が第
１、２フォーカスコイル２１１，２２１を挟み、第１マ
グネット２１２は第１マグネット２１２同士、第２マグ
ネット２２２は第２マグネット２２２同士対向すべく配
される。従って、第１電磁気ユニット２１０では第１マ
グネット２１２の磁力線が第１フォーカスコイル２１１
方向に向かい、第２電磁気ユニット２２０では第２マグ
ネット２２２の磁力線が第２フォーカスコイル２２１か
ら遠ざかる方向に向かう。
【００１４】前記トラッキング機構は第１、２フォーカ
スコイル２１１，２２１それぞれに巻かれたトラッキン
グコイル２１３，２２３を含む。従って、このトラッキ
ングコイル２１３，２２３に流れる電流と第１、２マグ
ネット２１２，２２２の磁力線の相互作用による電磁力
とによりトラッキング方向Ｂに対するブレード１２０の
駆動が行われる。参照符号２３０はヨークを示す。
【００１５】前記構成において、図５に示された方向に
第１、２フォーカスコイル２１１，２２１に同量の電流
が流れれば（ｉ１＝ｉ２）、第１電磁気ユニット２１０
の第１電磁力Ｆ１と第２電磁気ユニット２２０の第２電
磁力Ｆ２とがフォーカス方向Ａに同じ強さほど発生す
る。従って、フォーカシング制御を行う時には第１、２
フォーカスコイル２１１，２２１に同量の電流を流しつ
つブレード１２０（図３参照）が第１、２電磁気ユニッ
ト２１０，２２０双方に均等に発生する電磁力によりバ
ランスを保持しつつ昇降される。そして、第１、２フォ
ーカスコイル２１１，２２１に均等に供給される電流量
が多い時にはブレード１２０が多く上昇されて相対的に
電流の供給量が減れば降下する。
【００１６】一方、チルト制御が必要な場合には、図６
に示されたように第１、２フォーカスコイル２１１，２
２１に相異なる量の電流を通電する。すなわち、フォー
カシング制御時には第１、２フォーカスコイル２１１，
２２１に同量の電流を供給するが、チルト制御を行う時
には第１、２フォーカスコイル２１１，２２１に供給さ
れる電流量を異ならせる。これにより、第１電磁気ユニ
ット２１０と第２電磁気ユニット２２０とから発生する
第１、２電磁力Ｆ１，Ｆ２に差が生じてブレード１２０
（図３参照）に回転モーメントが作用する。図６は第１
フォーカスコイル２１１に流れる電流量ｉ１が第２フォ
ーカスコイル２２１に流れる電流量ｉ２より大きい場合
を例示したものであり、第１電磁力Ｆ１が第２電磁力Ｆ
２より大きくなって図面のように時計方向に回転モーメ
ントが作用する。従って、第１、２フォーカスコイル２
１１，２２１に供給される電流量の差を調節すれば、ブ
レード１２０をチルト方向Ｃに回動させつつチルト制御
を行える。
【００１７】かように第１、２フォーカスコイル２１
１，２２１に流れる電流量を調整してフォーカシング制
御とチルト制御とを行う制御回路は概略的に図７のよう
に構成できる。すなわち、所定エラー感知部（図示せ
ず）からフォーカスエラー信号が入力されれば、フォー
カス補正部３１０でそのエラーを補正するために第１、
２フォーカスコイル２１１，２２１に供給する電流量を
算出し、入力分離器３３０から第１、２フォーカスコイ
ル２１１，２２１それぞれに該当電流を供給してブレー
ド１２０を昇降駆動させる。同様に、チルト補正部３２
０にチルトエラー信号が入力されれば、それを補正する
ために第１、２フォーカスコイル２１１，２２１に供給
される電流量の差を算出する。それにより、入力分離器
３３０から第１フォーカスコイル２１１と第２フォーカ
スコイル２２１とにその違いにより電流を供給してブレ
ード１２０を回動させる。従って、第１、２フォーカス
コイル２１１，２２１に供給される電流量を同じか異な
るように制御することによりフォーカス制御とチルト制
御とをどちらも行える。
【００１８】一方、トラッキング制御はトラッキングコ
イル２１３，２２３に流れる電流と第１、２マグネット
２１２，２２２間の相互作用による電磁力を利用する。
従って、図８のようにトラッキングコイル２１３，２２
３に電流ｉ３，ｉ４が流れれば、第１、２マグネット２
１２，２２２との相互作用で矢印方向に電磁力Ｆ３が発
生する。もし、これと反対方向に電流が流れれば電磁力
も反対方向に形成される。従って、この電磁力によりブ
レード１２０（図３参照）が駆動されつつトラッキング
制御が行われる。
【００１９】結局、本構成の対物レンズ駆動装置では２
分極された１対の分極体２１２，２２２間に第１、２フ
ォーカスコイル２１１，２２１とトラッキングコイル２
１３，２２３とを設け、ここに流れる電流量を調節する
ことによりフォーカシングとトラッキングだけではなく
チルト制御まで行える。
【００２０】一方、応答速度を向上させるためには第
１、２フォーカスコイル２１１，２２１とトラッキング
コイル２１３，２２３とをブレード１２０の重心に設け
るのがよく、第１、２フォーカスコイル２１１，２２１
それぞれの内側にヨークをさらに設けて電磁力を高める
ことも応答速度を向上させるのに効果的である。
【００２１】
【発明の効果】前述の如く本発明による光ピックアップ
の対物レンズ駆動装置によれば、ディスクと光ピックア
ップ間のチルトを動的に制御できるので、ディスクに光
が正確な方向に入射されてデータ記録と再生の品質を一
層向上させられ、またフォーカシング制御のための機構
を利用してチルト制御まで行うので、チルト制御だけの
ための別途の機構を追加する必要がなくなって製品の小
型軽量化にかなり有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の対物レンズ駆動装置を示した図である。
【図２】図１に示された対物レンズ駆動装置の分離斜視
図である。
【図３】本発明による対物レンズ駆動装置を示した図で
ある。
【図４】図３に示された対物レンズ駆動装置の分離斜視
図である。
【図５】図３に示された対物レンズ駆動装置のフォーカ
シング方向駆動を例示した図である。
【図６】図３に示された対物レンズ駆動装置のチルト方
向駆動を例示した図である。
【図７】図３に示された対物レンズ駆動装置駆動のため
の制御回路の概略的な構成を示した図である。
【図８】図３に示された対物レンズ駆動装置のトラッキ
ング方向駆動を例示した図である。
【符号の説明】
１００ ベース １１０ ホルダ １２０ ブレード １３０ 対物レンズ １４０ ワイヤ ２１０ 第１電磁気ユニット ２１１ 第１フォーカスコイル ２１２ 第１マグネット ２１３，２２３ トラッキングコイル ２２０ 第２電磁気ユニット ２２１ 第２フォーカスコイル ２２２ 第２マグネット ２３０ ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5D118 AA01 AA13 BA01 CD02 CD03 CD04 DC03 EE03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 対物レンズが搭載されたブレードをベー
    スに対してフォーカシング方向に駆動させるフォーカス
    機構と、トラッキング方向に駆動させるトラッキング機
    構とを含む光ピックアップの対物レンズ駆動装置におい
    て、 前記フォーカス機構は第１電磁力を発生させる第１電磁
    気ユニットと第２電磁力を発生させる第２電磁気ユニッ
    トとを含み、前記第１、２電磁気ユニットによる第１、
    ２電磁力が同一な場合、フォーカシング方向の駆動がな
    され、相異なる場合、チルト方向の駆動がなされること
    を特徴とする光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項２】 前記第１電磁気ユニットは前記ブレード
    に設けられた第１フォーカスコイルと、前記第１フォー
    カスコイルを挟んで対向配置されるように前記ベースに
    設けられた１対の第１マグネットとを含み、 前記第２電磁気ユニットは前記ブレードに設けられた第
    ２フォーカスコイルと、前記第２フォーカスコイルを挟
    んで対向配置されるように前記ベースに設けられた１対
    の第２マグネットとを含むことを特徴とする請求項１に
    記載の光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項３】 前記第１、２マグネットは一体に形成さ
    れた２分極体であることを特徴とする請求項２に記載の
    光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項４】 前記トラッキング機構は、 前記第１フォーカスコイルを覆い包む第１トラッキング
    コイルと、 前記第２フォーカスコイルを覆い包む第２トラッキング
    コイルとを含み、 前記第１、２マグネットとの相互作用によりトラッキン
    グ方向の駆動力を発生させることを特徴とする請求項２
    に記載の光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
JP2002370820A 2002-05-01 2002-12-20 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 Pending JP2003323731A (ja)

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