JP2000222752A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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- JP2000222752A JP2000222752A JP2460699A JP2460699A JP2000222752A JP 2000222752 A JP2000222752 A JP 2000222752A JP 2460699 A JP2460699 A JP 2460699A JP 2460699 A JP2460699 A JP 2460699A JP 2000222752 A JP2000222752 A JP 2000222752A
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- coil
- tracking coil
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】対物レンズ駆動アクチュエータにおいて、可動
部がその可動範囲内で移動したときの対物レンズの傾き
を抑えることができ、より小径の集光スポットで情報の
記録および再生が行えるようにする。 【解決手段】フォーカシングコイル3とトラッキングコ
イル4に交差する磁束を発生させる永久磁石を設けて、
フォーカシングコイルによって発生する周方向のモーメ
ントの合計の絶対値をほぼ最小にする。
部がその可動範囲内で移動したときの対物レンズの傾き
を抑えることができ、より小径の集光スポットで情報の
記録および再生が行えるようにする。 【解決手段】フォーカシングコイル3とトラッキングコ
イル4に交差する磁束を発生させる永久磁石を設けて、
フォーカシングコイルによって発生する周方向のモーメ
ントの合計の絶対値をほぼ最小にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状記録媒体に
光学的に情報を記録もしくは再生する装置の対物レンズ
駆動装置に関するものである。
光学的に情報を記録もしくは再生する装置の対物レンズ
駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】対物レンズ駆動装置は円盤状記録媒体の
反りの上下運動によるフォーカシングずれや偏心等によ
るトラッキングずれを補正するために、対物レンズを記
録媒体面に対して垂直な方向の光軸方向および記録媒体
面に対して平行な方向の半径方向の2軸に駆動し、光学
的に記録あるいは再生を行う。
反りの上下運動によるフォーカシングずれや偏心等によ
るトラッキングずれを補正するために、対物レンズを記
録媒体面に対して垂直な方向の光軸方向および記録媒体
面に対して平行な方向の半径方向の2軸に駆動し、光学
的に記録あるいは再生を行う。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
対物レンズ駆動装置の一例について説明する。
対物レンズ駆動装置の一例について説明する。
【0004】図6は従来の対物レンズ駆動装置の構成を
示す斜視図である。図6において、52はレンズホルダ
で、対物レンズ51とフォーカシングコイル53とトラ
ッキングコイル54が固定され、可動部を構成する。フ
ォーカシングコイル53は光軸方向にその巻回軸を有
し、トラッキングコイル54は光軸および半径方向に略
垂直な方向(周方向)に巻回軸を有する。56a〜56
dは弾性体で形成された支持部材で、互いに略平行にな
るように配置されており、一端がレンズホルダ52に、
他端が固定部材55に結合されている。レンズホルダ5
2は支持部材56a〜56dで片持ち支持されているの
で、支持部材56a〜56dの弾性変形範囲内で自由に
動くことができる。57a,57bは磁石でベース58
のヨーク部58aに固定されている。磁石57a,57
bは異極対向に配置され、磁石間の空隙にフォーカシン
グコイル53とトラッキングコイル54が配置されそれ
ぞれフォーカシング駆動手段とトラッキング駆動手段を
構成する。
示す斜視図である。図6において、52はレンズホルダ
で、対物レンズ51とフォーカシングコイル53とトラ
ッキングコイル54が固定され、可動部を構成する。フ
ォーカシングコイル53は光軸方向にその巻回軸を有
し、トラッキングコイル54は光軸および半径方向に略
垂直な方向(周方向)に巻回軸を有する。56a〜56
dは弾性体で形成された支持部材で、互いに略平行にな
るように配置されており、一端がレンズホルダ52に、
他端が固定部材55に結合されている。レンズホルダ5
2は支持部材56a〜56dで片持ち支持されているの
で、支持部材56a〜56dの弾性変形範囲内で自由に
動くことができる。57a,57bは磁石でベース58
のヨーク部58aに固定されている。磁石57a,57
bは異極対向に配置され、磁石間の空隙にフォーカシン
グコイル53とトラッキングコイル54が配置されそれ
ぞれフォーカシング駆動手段とトラッキング駆動手段を
構成する。
【0005】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置について、以下その動作について説明する。
置について、以下その動作について説明する。
【0006】ディスクの反りの上下運動によるフォーカ
シングずれや偏心等によるトラッキングずれを補正する
ために、対物レンズ51を光軸方向、半径方向の2軸に
駆動する動作について述べる。
シングずれや偏心等によるトラッキングずれを補正する
ために、対物レンズ51を光軸方向、半径方向の2軸に
駆動する動作について述べる。
【0007】図7は磁石57a、57bとフォーカシン
グコイル53、トラッキングコイル54を周方向から見
た図である。図7において磁石57a,57bによりそ
の間の空隙に周方向の磁束が発生し、フォーカシングコ
イル53に半径方向の電流を流すと磁束と交差するフォ
ーカシングコイル53の斜線部に矢印で示す光軸方向の
力F1が発生する。図4において、フォーカシングコイ
ル53に発生する力F1によって支持部材56a〜56
dがたわむことにより可動部が略光軸方向に並進運動す
る。
グコイル53、トラッキングコイル54を周方向から見
た図である。図7において磁石57a,57bによりそ
の間の空隙に周方向の磁束が発生し、フォーカシングコ
イル53に半径方向の電流を流すと磁束と交差するフォ
ーカシングコイル53の斜線部に矢印で示す光軸方向の
力F1が発生する。図4において、フォーカシングコイ
ル53に発生する力F1によって支持部材56a〜56
dがたわむことにより可動部が略光軸方向に並進運動す
る。
【0008】同様に、図8においてトラッキングコイル
54に電流を流すと周方向の磁束と交差するトラッキン
グコイル54の斜線部に力が発生する。トラッキングコ
イルは54には矢印で示す半径方向の力T1が発生する
部分と光軸方向の力T2が発生する部分がある。T2は
互いに打ち消し合うのでトラッキングコイル54全体で
はT1の力が発生する。図4においてトラッキングコイ
ル54に発生する力T1によって支持部材56a〜56
dがたわむことにより可動部が略半径方向に並進運動す
る。
54に電流を流すと周方向の磁束と交差するトラッキン
グコイル54の斜線部に力が発生する。トラッキングコ
イルは54には矢印で示す半径方向の力T1が発生する
部分と光軸方向の力T2が発生する部分がある。T2は
互いに打ち消し合うのでトラッキングコイル54全体で
はT1の力が発生する。図4においてトラッキングコイ
ル54に発生する力T1によって支持部材56a〜56
dがたわむことにより可動部が略半径方向に並進運動す
る。
【0009】次に可動部が光軸方向及び半径方向に移動
することによって発生する対物レンズの傾きについて説
明する。
することによって発生する対物レンズの傾きについて説
明する。
【0010】図7において、支持部材56a〜56dを
レンズホルダに結合する4点の位置の中心を支持中心S
Cと称することとする。可動部にフォーカシングコイル
53およびトラッキングコイル54による力が作用して
いない状態での可動部の位置(中立位置)において、フ
ォーカシングコイル53に発生する力はF1はほぼ支持
中心SCに一致するので、可動部は光軸方向に略平行に
移動し対物レンズ51に傾きは生じない。
レンズホルダに結合する4点の位置の中心を支持中心S
Cと称することとする。可動部にフォーカシングコイル
53およびトラッキングコイル54による力が作用して
いない状態での可動部の位置(中立位置)において、フ
ォーカシングコイル53に発生する力はF1はほぼ支持
中心SCに一致するので、可動部は光軸方向に略平行に
移動し対物レンズ51に傾きは生じない。
【0011】次に、可動部を光軸方向および半径方向に
同時に駆動するときについて説明する。
同時に駆動するときについて説明する。
【0012】図9は図7および図8と同様に磁石57
a、57bとフォーカシングコイル53、トラッキング
コイル54を周方向から見た図であり、光軸方向及び半
径方向に移動した状態を示す。可動部が半径方向に移動
するとフォーカシングコイル53に発生する力F1は可
動部の支持中心SCに対して半径方向にずれた位置にあ
る。これにより可動部に対し矢印で示す周方向回りのモ
ーメントMFが発生し、可動部が回転し、対物レンズ5
1(図示せず)の傾きが生じる。
a、57bとフォーカシングコイル53、トラッキング
コイル54を周方向から見た図であり、光軸方向及び半
径方向に移動した状態を示す。可動部が半径方向に移動
するとフォーカシングコイル53に発生する力F1は可
動部の支持中心SCに対して半径方向にずれた位置にあ
る。これにより可動部に対し矢印で示す周方向回りのモ
ーメントMFが発生し、可動部が回転し、対物レンズ5
1(図示せず)の傾きが生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】光学的な記録再生装置
では記録容量の向上を実現するため、高開口率の対物レ
ンズを用いて、より小径の集光スポットによって記録再
生を行うことが増えている。この場合、集光スポットの
収差を抑え良好な記録再生を実現するためには記録媒体
に対する対物レンズの光軸の傾きを低減する必要があ
る。
では記録容量の向上を実現するため、高開口率の対物レ
ンズを用いて、より小径の集光スポットによって記録再
生を行うことが増えている。この場合、集光スポットの
収差を抑え良好な記録再生を実現するためには記録媒体
に対する対物レンズの光軸の傾きを低減する必要があ
る。
【0014】しかしながら上記のような構成では、可動
部の移動に伴って可動部の支持中心とフォーカシングコ
イルの発生力の位置ずれから、周方向回りのモーメント
MFが発生し、記録媒体に対する対物レンズの傾きを生
ずる。
部の移動に伴って可動部の支持中心とフォーカシングコ
イルの発生力の位置ずれから、周方向回りのモーメント
MFが発生し、記録媒体に対する対物レンズの傾きを生
ずる。
【0015】その結果、対物レンズにより集光したスポ
ットに光学的な収差が発生し、記録媒体のデータの再生
信号が劣化することおよび記録時にデータを正しく記録
できない等の問題点があった。
ットに光学的な収差が発生し、記録媒体のデータの再生
信号が劣化することおよび記録時にデータを正しく記録
できない等の問題点があった。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、可動部が光軸方
向および半径方向に同時に駆動された場合に、フォーカ
シングコイルに発生する力が支持中心からずれることに
よって、モーメントが発生しても、トラッキングコイル
により逆向きのモーメントを発生させることにより、可
動部の移動量に関わりなく常にモーメントを打ち消し
て、対物レンズの傾きを抑えることのできる対物レンズ
駆動装置を提供するものである。
向および半径方向に同時に駆動された場合に、フォーカ
シングコイルに発生する力が支持中心からずれることに
よって、モーメントが発生しても、トラッキングコイル
により逆向きのモーメントを発生させることにより、可
動部の移動量に関わりなく常にモーメントを打ち消し
て、対物レンズの傾きを抑えることのできる対物レンズ
駆動装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の対物レンズ駆動装置は、円盤状記録媒体上に
光学的に情報の記録または再生のための対物レンズを含
む光学系が取り付けられたレンズホルダと、円盤状記録
媒体に対して略垂直な光軸方向に巻回軸を有するフォー
カシングコイルと、円盤状記録媒体の半径方向および前
記光軸方向に垂直な周方向に巻回軸を有するトラッキン
グコイルと、一端がレンズホルダに他端が固定部材に取
り付けられ、レンズホルダを半径方向および光軸方向に
移動可能に支持する支持部材と、フォーカシングコイル
とトラッキングコイルに交差する磁束を発生させる永久
磁石からなり、トラッキングコイルの光軸方向の寸法を
CH、永久磁石の光軸方向の寸法をMHとしたとき、レ
ンズホルダがその可動範囲において変位したときに、フ
ォーカシングコイルおよびトラッキングコイルによって
発生する周方向のモーメントの合計の絶対値をほぼ最小
にするようにX=MH/CHの値が設定されていること
を特徴とするものである。
に本発明の対物レンズ駆動装置は、円盤状記録媒体上に
光学的に情報の記録または再生のための対物レンズを含
む光学系が取り付けられたレンズホルダと、円盤状記録
媒体に対して略垂直な光軸方向に巻回軸を有するフォー
カシングコイルと、円盤状記録媒体の半径方向および前
記光軸方向に垂直な周方向に巻回軸を有するトラッキン
グコイルと、一端がレンズホルダに他端が固定部材に取
り付けられ、レンズホルダを半径方向および光軸方向に
移動可能に支持する支持部材と、フォーカシングコイル
とトラッキングコイルに交差する磁束を発生させる永久
磁石からなり、トラッキングコイルの光軸方向の寸法を
CH、永久磁石の光軸方向の寸法をMHとしたとき、レ
ンズホルダがその可動範囲において変位したときに、フ
ォーカシングコイルおよびトラッキングコイルによって
発生する周方向のモーメントの合計の絶対値をほぼ最小
にするようにX=MH/CHの値が設定されていること
を特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施の形態における
対物レンズ駆動装置の斜視図である。
対物レンズ駆動装置の斜視図である。
【0020】図1において、2はレンズホルダで、対物
レンズ1とフォーカシングコイル3とトラッキングコイ
ル4が固定され、可動部を構成する。フォーカシングコ
イル3は光軸方向にその巻回軸を有し、トラッキングコ
イル4は光軸及び半径方向に略垂直な方向(周方向)に
巻回軸を有する。6a〜6dは弾性体で形成された支持
部材で、互いに略平行になるように配置されており、一
端がレンズホルダ2に、他端が固定部材5に結合されて
いる。レンズホルダ2は支持部材6a〜6dで片持ち支
持されているので、支持部材6a〜6dの弾性変形範囲
内で自由に動くことができる。7a,7bは磁石でベー
ス8のヨーク部8aに固定されている。磁石7a,7b
は異極対向に配置され、磁石間の空隙にフォーカシング
コイル3とトラッキングコイル4が配置されそれぞれフ
ォーカシング駆動手段とトラッキング駆動手段を構成す
る。これらの構成は図4にて説明した従来例の対物レン
ズ駆動装置と同等である。
レンズ1とフォーカシングコイル3とトラッキングコイ
ル4が固定され、可動部を構成する。フォーカシングコ
イル3は光軸方向にその巻回軸を有し、トラッキングコ
イル4は光軸及び半径方向に略垂直な方向(周方向)に
巻回軸を有する。6a〜6dは弾性体で形成された支持
部材で、互いに略平行になるように配置されており、一
端がレンズホルダ2に、他端が固定部材5に結合されて
いる。レンズホルダ2は支持部材6a〜6dで片持ち支
持されているので、支持部材6a〜6dの弾性変形範囲
内で自由に動くことができる。7a,7bは磁石でベー
ス8のヨーク部8aに固定されている。磁石7a,7b
は異極対向に配置され、磁石間の空隙にフォーカシング
コイル3とトラッキングコイル4が配置されそれぞれフ
ォーカシング駆動手段とトラッキング駆動手段を構成す
る。これらの構成は図4にて説明した従来例の対物レン
ズ駆動装置と同等である。
【0021】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置について、以下その動作について説明する。
置について、以下その動作について説明する。
【0022】ディスクの反りの上下運動によるフォーカ
シングずれや偏心等によるトラッキングずれを補正する
ために、対物レンズ1を光軸方向、半径方向の2軸に駆
動する動作については図4、図5および図6において従
来例にて説明したものと同等である。
シングずれや偏心等によるトラッキングずれを補正する
ために、対物レンズ1を光軸方向、半径方向の2軸に駆
動する動作については図4、図5および図6において従
来例にて説明したものと同等である。
【0023】図2および図3は従来例にて説明した図7
と同様に磁石7a、7bとフォーカシングコイル3、ト
ラッキングコイル4を周方向から見た図であり、光軸方
向及び半径方向に移動した状態を示す。
と同様に磁石7a、7bとフォーカシングコイル3、ト
ラッキングコイル4を周方向から見た図であり、光軸方
向及び半径方向に移動した状態を示す。
【0024】図2において可動部が半径方向に移動する
とフォーカシングコイル3に発生する力F1は可動部の
支持中心SCに対して半径方向にずれた位置にある。可
動部に対し周方向回りのモーメントMFが発生する。図
3において、トラッキングコイルには磁束と交差する斜
線部に力が発生する。トラッキングコイルは4には矢印
で示す半径方向の力T1が発生する部分と光軸方向の力
T2が発生する部分がある。T1およびT2は支持中心
SCとのずれから可動部に対し周方向回りのモーメント
MTが発生する。このMTの向きはフォーカスコイル3
によるモーメントMFと逆向きになる。
とフォーカシングコイル3に発生する力F1は可動部の
支持中心SCに対して半径方向にずれた位置にある。可
動部に対し周方向回りのモーメントMFが発生する。図
3において、トラッキングコイルには磁束と交差する斜
線部に力が発生する。トラッキングコイルは4には矢印
で示す半径方向の力T1が発生する部分と光軸方向の力
T2が発生する部分がある。T1およびT2は支持中心
SCとのずれから可動部に対し周方向回りのモーメント
MTが発生する。このMTの向きはフォーカスコイル3
によるモーメントMFと逆向きになる。
【0025】トラッキングコイル4により発生する周方
向のモーメントMTの大きさはトラッキングコイル3の
光軸方向の寸法CHと磁石7a,7bの光軸方向の寸法
MHによって変化する。例えばトラッキングコイル寸法
CHが2.8(mm)のとき、可動部が光軸方向に0.4
(mm)、半径方向に0.3(mm)移動したときのトラッ
キングコイル4の発生するモーメントと磁石7a,7b
の寸法MHとの関係を図4に示す。磁石寸法MHがトラ
ッキングコイル寸法CHに比べて大きいときモーメント
MTはほとんど発生しないが磁石寸法MHを小さくする
とモーメントMTが大きくなる。
向のモーメントMTの大きさはトラッキングコイル3の
光軸方向の寸法CHと磁石7a,7bの光軸方向の寸法
MHによって変化する。例えばトラッキングコイル寸法
CHが2.8(mm)のとき、可動部が光軸方向に0.4
(mm)、半径方向に0.3(mm)移動したときのトラッ
キングコイル4の発生するモーメントと磁石7a,7b
の寸法MHとの関係を図4に示す。磁石寸法MHがトラ
ッキングコイル寸法CHに比べて大きいときモーメント
MTはほとんど発生しないが磁石寸法MHを小さくする
とモーメントMTが大きくなる。
【0026】図5は可動部を光軸方向に±0.4(mm)
および半径方向に±0.3(mm)移動したときに、フォ
ーカスコイル3によって発生するモーメントMFにトラ
ッキングコイル4によって発生するモーメントMTを加
えた値の絶対値の最大値と磁石寸法MHの関係を示すも
のである。磁石寸法MHが2.9(mm)付近でモーメン
トが最小になっている。
および半径方向に±0.3(mm)移動したときに、フォ
ーカスコイル3によって発生するモーメントMFにトラ
ッキングコイル4によって発生するモーメントMTを加
えた値の絶対値の最大値と磁石寸法MHの関係を示すも
のである。磁石寸法MHが2.9(mm)付近でモーメン
トが最小になっている。
【0027】小型の対物レンズ駆動装置では可動部の重
量は1.8E−4(kg)、周方向回りの慣性モーメント
は1.1E−9(kg・m2)、支持部材の周方向回りのね
じり剛性は2.7E−4(N・m/rad)程度である。従
来のコンパクトディスクより小径の集光スポットで記録
および再生を行うにはフォーカスコイルおよびトラッキ
ングコイルにて発生するモーメントによる対物レンズの
傾きを2E−3(rad)程度に抑える必要がある。その
ためにはモーメントの大きさを 2.7E−4(N・m/rad)×2E−3(rad)=5.4
E−7(N・m) 以下にする必要がある。図5よりモーメントを5.4E
−7(N・m)以下にするためトラッキングコイル寸法C
Hに対する磁石寸法MHの比X=MH/CHを0.8<
X<1.2に設定すれば対物レンズの傾きを抑えること
が可能である。
量は1.8E−4(kg)、周方向回りの慣性モーメント
は1.1E−9(kg・m2)、支持部材の周方向回りのね
じり剛性は2.7E−4(N・m/rad)程度である。従
来のコンパクトディスクより小径の集光スポットで記録
および再生を行うにはフォーカスコイルおよびトラッキ
ングコイルにて発生するモーメントによる対物レンズの
傾きを2E−3(rad)程度に抑える必要がある。その
ためにはモーメントの大きさを 2.7E−4(N・m/rad)×2E−3(rad)=5.4
E−7(N・m) 以下にする必要がある。図5よりモーメントを5.4E
−7(N・m)以下にするためトラッキングコイル寸法C
Hに対する磁石寸法MHの比X=MH/CHを0.8<
X<1.2に設定すれば対物レンズの傾きを抑えること
が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の対物レンズ駆動装置は、可動部
がその可動範囲において移動したときの対物レンズの傾
きを抑えることができ、より小径の集光スポットで情報
の記録および再生を従来と同程度の構成で実現可能とな
る。
がその可動範囲において移動したときの対物レンズの傾
きを抑えることができ、より小径の集光スポットで情報
の記録および再生を従来と同程度の構成で実現可能とな
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示す斜視図
置を示す斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装
置の動作説明のための磁気回路部の図
置の動作説明のための磁気回路部の図
【図3】本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装
置の動作説明のための磁気回路部の図
置の動作説明のための磁気回路部の図
【図4】本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装
置の磁石寸法とトラッキングコイルによるモーメントの
関係を示す図
置の磁石寸法とトラッキングコイルによるモーメントの
関係を示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装
置の磁石寸法と可動部にかかるモーメントの関係を示す
図
置の磁石寸法と可動部にかかるモーメントの関係を示す
図
【図6】従来の対物レンズ駆動装置の斜視図
【図7】従来の対物レンズ駆動装置の動作説明のための
磁気回路部の図
磁気回路部の図
【図8】従来の対物レンズ駆動装置の動作説明のための
磁気回路部の図
磁気回路部の図
【図9】従来の対物レンズ駆動装置の動作説明のための
磁気回路部の図
磁気回路部の図
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 3 フォーカシングコイル 4 トラッキングコイル 5 固定部材 6a〜6d 支持部材 7a,7b 磁石 8 ベース
Claims (2)
- 【請求項1】円盤状記録媒体上に光学的に情報の記録ま
たは再生のための対物レンズを含む光学系が取り付けら
れたレンズホルダと、前記円盤状記録媒体に対して略垂
直な光軸方向に巻回軸を有するフォーカシングコイル
と、前記円盤状記録媒体の半径方向および前記光軸方向
に垂直な周方向に巻回軸を有するトラッキングコイル
と、一端が前記レンズホルダに他端が固定部材に取り付
けられ、前記レンズホルダを前記半径方向および前記光
軸方向に移動可能に支持する支持部材と、前記フォーカ
シングコイルと前記トラッキングコイルに交差する磁束
を発生させる永久磁石からなり、前記トラッキングコイ
ルの光軸方向の寸法をCH、前記永久磁石の光軸方向の
寸法をMHとしたとき、前記レンズホルダがその可動範
囲において変位したときに、前記フォーカシングコイル
および前記トラッキングコイルによって発生する周方向
のモーメントの合計の絶対値をほぼ最小にするようにX
=MH/CHの値が設定されていることを特徴とする対
物レンズ駆動装置。 - 【請求項2】前記Xの値の範囲が0.8<X<1.2で
ある請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2460699A JP2000222752A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2460699A JP2000222752A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000222752A true JP2000222752A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=12142820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2460699A Pending JP2000222752A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000222752A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1359573A3 (en) * | 2002-05-01 | 2004-12-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus for driving objective lens of optical pickup |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP2460699A patent/JP2000222752A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1359573A3 (en) * | 2002-05-01 | 2004-12-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus for driving objective lens of optical pickup |
US6917480B2 (en) | 2002-05-01 | 2005-07-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus to drive objective lens of an optical pickup |
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