JP2003320801A - 自動二輪車用ホイール - Google Patents

自動二輪車用ホイール

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JP2003320801A
JP2003320801A JP2002127430A JP2002127430A JP2003320801A JP 2003320801 A JP2003320801 A JP 2003320801A JP 2002127430 A JP2002127430 A JP 2002127430A JP 2002127430 A JP2002127430 A JP 2002127430A JP 2003320801 A JP2003320801 A JP 2003320801A
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ハブ部65を、車軸50側に配置したイ
ンナハブ81と、このインナハブ81の外周側に配置し
スポーク部66に連結したアウタハブ82と、これらの
インナハブ81及びアウタハブ82を一体に連結する側
壁71,75とからなり、インナハブ81とアウタハブ
82との間に、軸方向に窪ませるとともに第1開口7
8,79と第1底壁73A,77Aとを互いに反対側に
形成した第1凹部73と第2凹部77とを円周方向に交
互に配置した。 【効果】 従来のような中子を用いることなく、ホイー
ルの一方の側面の側の金型と他方の側面の側の金型とで
ホイールを容易に鋳造することができ、生産性を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールの生産性
を向上させ、しかも、より軽量化を図り、品質を高めた
自動二輪車用ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車用ホイールとしては、例え
ば、特開平11−59108号公報「自動二輪車用フロ
ントホイール」が知られている。上記公報の図21及び
図22を以下の図10(a),(b)で説明する。な
お、符号は振直した。
【0003】図10(a),(b)は従来の自動二輪車
用ホイールを説明する図であり、(a)は同公報の図2
1(正面図)、(b)は同公報の図22((a)のA−
A線断面図)である。(a)において、フロントホイー
ル100は、車軸に取付けるためのハブ部101と、こ
のハブ部101から径外方に延ばしたスポーク部102
…(…は複数個を示す。以下同じ。)と、これらのスポ
ーク部102…の各先端に連結した円筒状のリム部10
3とからなる。
【0004】(b)において、ハブ部101は、車軸側
のインナハブ104と、このインナハブ104の径外方
に配置したアウタハブ105と、これらのインナハブ1
04及びアウタハブ105のそれぞれの両端部を連結す
る左側壁部106及び右側壁部107とからなる。アウ
タハブ105は、両端部にブレーキディスクを取付ける
ためのボルトボス部108…と、鋳造時の中子を押える
ための開口111とを備える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(a),(b)におい
て、上記フロントホイール100では、例えば、ハブ部
101は、中子を用いて鋳造するために、中子自体の成
形に加えて、中子を押えたり、中子を排出したり、開口
111を塞いだりする工数が必要となり、生産性が低下
する。
【0006】また、中子を用いずに、フロントホイール
100を、フロントホイール100の一方の側面の側の
型と、他方の側面の側の型とで鋳造しようとする場合、
ボルトボス部108,108間は上記の金型で抜くこと
ができないため、余肉が多くなり、重量増となる。更
に、余肉が多くなれば、肉厚が部分的に一定でなくな
り、鋳造時の溶湯の流れが不安定になって、鋳造素材の
品質を低下させることが考えられる。
【0007】そこで、本発明の目的は、自動二輪車用ホ
イールを改良することで、ホイールの生産性を向上さ
せ、しかも、軽量化を図り、品質を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車軸で回転可能に支持するハブ部と、こ
のハブ部にスポーク部を介して連結したリム部とからな
る自動二輪車用ホイールにおいて、ハブ部を、車軸側に
配置したインナハブと、このインナハブの外周側に配置
しスポーク部に連結したアウタハブと、これらのインナ
ハブ及びアウタハブを一体に連結する連結部とからな
り、インナハブとアウタハブとの間に、軸方向に窪ませ
るとともに開口部と底部とを互いに反対側に形成した2
種の凹部を円周方向に交互に配置したことを特徴とす
る。
【0009】2種の凹部を円周方向に交互に配置したこ
とで、従来のような中子を用いることなく、ホイールの
一方の側面の側の型と他方の側面の側の型とでホイール
を容易に鋳造することができ、生産性を向上させること
ができる。
【0010】請求項2は、凹部の底壁に、厚肉としたボ
ス部を形成したことを特徴とする。底壁に厚肉のボス部
を形成したことにより、一方の側壁に設けたボス部と他
方の側壁に設けたボス部とがハブ部の軸方向に重ならな
いため、例えば、ホイールの一方の側面の側の型と他方
の側面の側の型とからホイールを鋳造する場合に、従来
のような、ハブ部の一方の側壁に設けたボス部と他方の
側壁に設けたボス部とを重なるように配置したときに、
ボス部間に大きな余肉が出来るのに比べて、本発明で
は、凹部を深くすることで余肉を少なくすることがで
き、ホイールを軽量にすることができる。また、ボス部
を厚肉とすれば、ボス部に部品を取付けるためにボス部
に形成するボルト穴の長さを大きくすることができ、ボ
ス部に部品をより強固に取付けることができる。
【0011】請求項3は、2種の凹部を、底部から開口
部へテーパ状に広げたことを特徴とする。凹部をテーパ
状にしたことで、凹部の底部の肉厚を大きくすることが
でき、この底部に部品を取付けるボス部を設ける場合
に、ボス部をより厚肉にすることができ、部品の取付強
度を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るホイールを備えた自動
二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイ
プ11に操舵可能に取付けたフロントフォーク12と、
このフロントフォーク12の下端に回転可能に取付けた
前輪13と、ヘッドパイプ11から後方斜め下方に延ば
したメインフレーム14と、このメインフレーム14の
後部にスイング可能に取付けたスイングアーム15と、
このスイングアーム15の後端に回転可能に取付けた後
輪16と、スイングアーム15の前部上部に上端を取付
けるとともに、メインフレーム14の後部下部及びスイ
ングアーム15の下部に下端を連結したリヤクッション
ユニット17と、メインフレーム14の下部に取付けた
エンジン18と、このエンジン18に排気管を介して接
続したマフラ21と、メインフレーム14の上部に取付
けた燃料タンク22と、この燃料タンク22の後方に配
置したシート23,24とからなる。
【0013】前輪13は、フロントホイール31と、こ
のフロントホイール31に装着したタイヤ32とからな
り、後輪16は、リヤホイール33と、このリヤホイー
ル33に装着したタイヤ34とからなる。なお、36は
フロントディスクブレーキであり、ブレーキキャリパ3
7と2枚のブレーキディスク38,41(奥側のブレー
キディスク41は不図示)とからなる。43はリヤディ
スクブレーキであり、ブレーキキャリパ44とブレーキ
ディスク45とからなる。
【0014】ここで、50は前輪13の車軸、51は前
輪13の上方を覆うフロントフェンダ、52はアッパカ
ウル、53はミドルカウル、54はロアカウル、55は
サイドカバー、56は後輪16の車軸、57は後輪16
の上方を覆うリヤフェンダである。
【0015】図2は本発明に係るフロントホイールの側
面図であり、フロントホイール31は、車軸50(図1
参照)に取付けるためのハブ部65と、このハブ部65
からほぼ径外方に延ばしたスポーク部66…と、これら
のスポーク部66…の先端に取付けることでタイヤ32
(図1参照)を保持するリム部67とからなる。
【0016】図3(a),(b)は本発明に係るホイー
ルのハブ部を示す側面図であり、(a)はハブ部65の
左側面図、(b)はハブ部65の右側面図である。
(a)において、ハブ部65は、連結部としての一方の
側壁71に、ブレーキディスク38(図1参照)を取付
けるためのボス部72…と、第1凹部73…とをほぼ同
一円周上に交互に形成した部分である。各ボス部72
は、例えば、円周方向に60°等分に配置したものであ
り、各第1凹部73は、各ボス部72から30°隔てて
円周方向に60°等分に配置したものである。なお、7
4…はボス部72…にブレーキディスク38を取付ける
ためのボルト(不図示)をねじ込むボルト穴である。
【0017】(b)において、ハブ部65は、連結部と
しての他方の側壁75に、ブレーキディスク41(不図
示)を取付けるためのボス部76…と、第2凹部77…
とをほぼ円周上に交互に形成した部分である。各第2凹
部77は、円周方向に60°等分に配置したものであ
り、各ボス部76は、各第2凹部77から30°隔てて
円周方向に60°等分に配置したものである。
【0018】上記(a),(b)において、ボス部76
…は第1凹部73…のちょうど裏側に配置したものであ
り、第2凹部77…は、ボス部72…のちょうど裏側に
配置したものである。
【0019】図4は図2の4−4線断面図であり、ハブ
部65は、車軸50側に設けた円筒状のインナハブ81
と、このインナハブ81の径外方に設けた円筒状のアウ
タハブ82と、これらのインナハブ81及びアウタハブ
82の両端部をそれぞれ連結する前述の側壁71,75
とからなり、アウタハブ82にスポーク部66を一体成
形したものである。
【0020】前述の第1凹部73及び第2凹部77は、
インナハブ81とアウタハブ82との間に形成したもの
であり、第1凹部73の底部としての第1底壁73Aに
ボス部76を形成し、第2凹部77の底部としての第2
底壁77Aにボス部72を形成する。なお、78は第1
凹部73の開口部としての第1開口、79は第2凹部7
7の開口部としての第2開口である。
【0021】ボス部72,76は、それぞれ前述のボル
ト穴74を形成した部分である。第1凹部73は、第1
底壁73Aから第1開口78へテーパ状に広げた部分で
あり、テーパ角度はθ1(金型の抜き勾配はθ1/2で
ある。)であり、同様に、第2凹部77は、第2底壁7
7Aから第2開口79へテーパ状に広げた部分であり、
テーパ角度はθ2(金型の抜き勾配はθ2/2であ
る。)である。テーパ角度θ1とテーパ角度θ2とは同
一でもよいし、異なってもよい。図1に示したリヤホイ
ール33についても、上記したフロントホイール31の
構造と基本的に同一であり、説明は省略する。
【0022】図5(a),(b)はボス部の周方向の断
面図である。(a)は図3(a)の5−5線断面図(本
発明の実施例)であり、第1凹部73と第2凹部77と
を円周方向に交互に配置したことを示す。図4に示した
テーパ角度θ1とテーパ角度θ2とをθ1=θ2とする
と、図5(a)において、第1凹部73と第2凹部77
との間の連結部としての隔壁65Aは、その肉厚tをほ
ぼ一定にすることができる。肉厚tが一定であれば、必
要な強度が得られる範囲でできるだけ肉厚tを小さくす
ることができ、軽量化を図ることができる。
【0023】また、肉厚tを一定にすることにより、後
述するように、鋳造時にキャビティ内に溶湯を安定して
流すことができ、均一な鋳造素材を造ることができるた
め、鋳造素材の品質を高めることができ、ひいては、フ
ロントホイール31(図4参照)の品質を向上させるこ
とができる。
【0024】(b)は比較例であり、ハブ部の一方の側
面の側のみから、ホイールの車軸の延びる方向に窪ませ
た凹部115…を形成したことを示す。なお、116は
ハブ部の他方の側面である。凹部115,115間の壁
117内に、(a)の実施例で示した肉厚tを想像線で
描いたときに、クロスハッチングを施した部分は厚肉部
分として重量増になる。即ち、凹部15は抜き勾配を有
するために、凹部15の底部118側では壁117の肉
厚t1が大きくなる。
【0025】また、壁117の肉厚が一定にならないた
め、鋳造時にキャビティ内に溶湯を流す際に、厚肉の部
分と薄肉の部分とで溶湯の流れが変化してしまい、溶湯
の流れが安定せず、ホイールの品質を高めるのは難し
い。
【0026】以上に述べたフロントホイールの製造方法
を次に説明する。図6(a),(b)は本発明に係るホ
イールの製造方法を示す第1作用図である。(a)にお
いて、フロントホイールの鋳造金型90は、フロントホ
イールの一方の側面を形成する第1金型91と、フロン
トホイールの他方の側面を形成する第2金型92と、フ
ロントホイールのリム部外周面を形成する第3金型93
とからなる。第3金型93は、複数の分割型からなる
が、ここでは一つの金型として説明する。なお、91A
は第1凹部73(図4参照)を形成するための凸部、9
2Aは第2凹部77(図4参照)を形成するための凸部
である。
【0027】まず、第1金型91、第2金型92及び第
3金型93を合わせてフロントホイールを鋳造するため
のキャビティ95を形成する。そして、このキャビティ
95内に図示せぬ射出装置により溶湯を射出し、(b)
に示すように、キャビティ95内に溶湯96を満たし、
冷却する。
【0028】図7は本発明に係るホイールの製造方法を
示す第2作用図であり、第1作用図に引き続き製造方法
を示す。キャビティ95(図5(a)参照)内の溶湯9
6(図5(b)参照)が固化した後、鋳造金型90の金
型ばらしを行い、フロントホイールの鋳造素材97を取
出す。これで、フロントホイールの鋳造素材97の成形
が完了する。この後、鋳造素材97の一部を研削してフ
ロントホイール31(図4参照)が出来上がる。このよ
うに、本発明の鋳造金型90では、中子を用いることな
く、容易に鋳造素材97を形成することができる。
【0029】また、前述したように、本発明では第1凹
部73と第2凹部77とを円周方向に交互に配置したこ
とで、第1凹部73と第2凹部77との間の隔壁65A
の肉厚tを一定にすることができ、鋳造時の溶湯の流れ
を安定させて、例えば、鋳巣の発生を抑え、フロントホ
イールの品質を向上させることができる。
【0030】図8(a)〜(d)はハブ部の構造を比較
する図であり、(a),(b)は比較例、(c),
(d)は実施例(本実施の形態)を示す。なお、ハブ部
の形状については、便宜上模式的に描いた。(a)の比
較例において、ハブ部121は、側壁122にボス部1
23と凹部124とを円周上に交互に配置した部分であ
る。なお、125はボルト穴である。
【0031】(b)は(a)のB−B線断面図であり、
側壁122の裏側の側壁127にボス部128と凹部1
31とを円周上に交互に配置したことを示す。即ち、各
ボス部123のちょうど裏側に各ボス部128を配置
し、各凹部124のちょうど裏側に各凹部131を配置
する。
【0032】(c)の実施例において、ハブ部65は、
側壁71にボス部72と第1凹部73とを円周上に交互
に配置した部分である。(d)は(c)のD−D線断面
図であり、側壁71の裏側の側壁75にボス部76と第
2凹部77とを円周上に交互に配置したことを示す。即
ち、各第1凹部73のちょうど裏側に各ボス部76を配
置し、各ボス部72のちょうど裏側に第2凹部77を配
置する。
【0033】以上の(b)及び(d)で示すように、比
較例では、ボス部123の裏側にボス部128が位置す
るために、ボス部123,128間に大きな余肉が出来
る。これに対して本発明の実施例では、第1凹部73の
裏側にボス部76を配置し、第2凹部77の裏側にボス
部72を配置したために、第1凹部73、ボス部76間
及び第2凹部77、ボス部72間の余肉を少なくするこ
とができる。
【0034】以上の図2及び図4で説明したように、本
発明は第1に、車軸50で回転可能に支持するハブ部6
5と、このハブ部65にスポーク部66を介して連結し
たリム部67とからなる自動二輪車用ホイールとしての
フロントホイール31において、ハブ部65を、車軸5
0側に配置したインナハブ81と、このインナハブ81
の外周側に配置しスポーク部66に連結したアウタハブ
82と、これらのインナハブ81及びアウタハブ82を
一体に連結する連結部としての側壁71,75とからな
り、インナハブ81とアウタハブ82との間に、軸方向
に窪ませるとともに第1・第2開口78,79と第1・
第2底壁73A,77Aとを互いに反対側に形成した第
1凹部73と第2凹部77とを円周方向に交互に配置し
たことを特徴とする。
【0035】第1凹部73と第2凹部77とを円周方向
に交互に配置したことで、従来のような中子を用いるこ
となく、フロントホイール31の一方の側面の側の第1
金型91と他方の側面の側の第2金型92とでフロント
ホイール31を容易に鋳造することができ、生産性を向
上させることができる。
【0036】本発明は第2に、図4〜図6で示したよう
に、第1凹部73及び第2凹部77の第1底壁73A及
び第2底壁77Aに、フロントディスクブレーキ36用
のブレーキディスク38,41を取付けるボス部72,
76を形成したことを特徴とする。
【0037】第1底壁73A及び第2底壁77Aにボス
部76,72を形成したことにより、一方の側壁71に
設けたボス部72と他方の側壁75に設けたボス部76
とがハブ部65の軸方向に重ならないため、例えば、フ
ロントホイール31の一方の側面の側の第1金型91と
他方の側面の側の第2金型92とからフロントホイール
31を鋳造する場合に、従来のような、ハブ部の一方の
側壁に設けたボス部と他方の側壁に設けたボス部とを重
なるように配置したときに、ボス部間に大きな余肉が出
来るのに比べて、本発明では、第1凹部73及び第2凹
部77を深くすることで余肉を少なくすることができ、
フロントホイール31を軽量にすることができる。
【0038】また、ボス部72,76を厚肉とすれば、
ボス部72,76にブレーキディスク38,41等の部
品を取付けるボルト穴74の長さを大きくすることがで
き、ボス部72,76に部品をより強固に取付けること
ができる。
【0039】更に、第1凹部73と第2凹部77との間
の隔壁65Aの肉厚tを薄く且つ一定にすることがで
き、軽量化を図ることができるとともに、鋳造時の溶湯
の流れを安定にしてフロントホイール31の品質を向上
させることができる。
【0040】また更に、例えば、図1示したリヤホイー
ル33については、そのハブ部のボス部に、リヤディス
クブレーキ43用のブレーキディスク45と、チェーン
で駆動されるドリブンスプロケットとを取付けることが
できる。
【0041】本発明は第3に、2種の凹部である第1凹
部73と第2凹部77とを、第1・第2底壁73A,7
7Aから第1・第2開口78,79へテーパ状に広げた
ことを特徴とする。第1凹部73及び第2凹部77をそ
れぞれテーパ状にしたことで、第1底壁73A及び第2
底壁77Aの肉厚を大きくすることができ、この第1底
壁73A及び第2底壁77Aに部品を取付けるボス部7
2,76を設ける場合に、ボス部72,76をより厚肉
にすることができ、部品の取付強度を高めることができ
る。
【0042】図9は本発明に係るホイールの別の実施の
形態を示す断面図であり、フロントホイール98は、第
1凹部73の第1底壁73Aと、第2凹部77の第2底
壁77Aとに、それぞれ貫通穴99を開けたものであ
る。なお、他の構成については図4で示した実施の形態
と同一である。貫通穴99は、鋳造金型で形成してもよ
いし、ドリルで開けてもよい。このように、第1凹部7
3及び第2凹部77の第1底壁73A,77Aに貫通穴
99を開けることで、フロントホイール98をより軽量
にすることができる。
【0043】尚、本実施の形態では、ハブ部の凹部とボ
ス部とをほぼ同一円周上に配置したが、これに限らず、
凹部とボス部とを交互に配置するとともに、凹部とボス
部とを異なる円周上(即ち、異なる直径の円上)に配置
してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の自動二輪車用ホイールは、ハブ部を、
車軸側に配置したインナハブと、このインナハブの外周
側に配置しスポーク部に連結したアウタハブと、これら
のインナハブ及びアウタハブを一体に連結する連結部と
からなり、インナハブとアウタハブとの間に、軸方向に
窪ませるとともに開口部と底部とを互いに反対側に形成
した2種の凹部を円周方向に交互に配置したので、従来
のような中子を用いることなく、ホイールの一方の側面
の側の型と他方の側面の側の型とでホイールを容易に鋳
造することができ、生産性を向上させることができる。
【0045】請求項2の自動二輪車用ホイールは、凹部
の底壁に、厚肉としたボス部を形成したので、一方の側
壁に設けたボス部と他方の側壁に設けたボス部とがハブ
部の軸方向に重ならないため、例えば、ホイールの一方
の側面の側の型と他方の側面の側の型とからホイールを
鋳造する場合に、従来のような、ハブ部の一方の側壁に
設けたボス部と他方の側壁に設けたボス部とを重なるよ
うに配置したときに、ボス部間に大きな余肉が出来るの
に比べて、本発明では、凹部を深くすることで余肉を少
なくすることができ、ホイールを軽量にすることができ
る。また、ボス部を厚肉とすれば、ボス部に部品を取付
けるためにボス部に形成するボルト穴の長さを大きくす
ることができ、ボス部に部品をより強固に取付けること
ができる。
【0046】請求項3の自動二輪車用ホイールは、2種
の凹部を、底部から開口部へテーパ状に広げたので、凹
部の底部の肉厚を大きくすることができ、この底部に部
品を取付けるボス部を設ける場合に、ボス部をより厚肉
にすることができ、部品の取付強度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホイールを備えた自動二輪車の側
面図
【図2】本発明に係るフロントホイールの側面図
【図3】本発明に係るホイールのハブ部を示す側面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】ボス部の周方向の断面図
【図6】本発明に係るホイールの製造方法を示す第1作
用図
【図7】本発明に係るホイールの製造方法を示す第2作
用図
【図8】ハブ部の構造を比較する図
【図9】本発明に係るホイールの別の実施の形態を示す
断面図
【図10】従来の自動二輪車用ホイールを説明する図
【符号の説明】
10…自動二輪車、31,98…フロントホイール、5
0…車軸、65…ハブ部、66…スポーク部、67…リ
ム部、65A,71,75…連結部(隔壁、側壁、側
壁)、72,76…ボス部、73,77…凹部(第1凹
部、第2凹部)、73A,77A…底部(第1底壁、第
2底壁)、78,79…開口部(第1開口、第2開
口)、81…インナハブ、82…アウタハブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸で回転可能に支持するハブ部と、こ
    のハブ部にスポーク部を介して連結したリム部とからな
    る自動二輪車用ホイールにおいて、 前記ハブ部は、前記車軸側に配置したインナハブと、こ
    のインナハブの外周側に配置し前記スポーク部に連結し
    たアウタハブと、これらのインナハブ及びアウタハブを
    一体に連結する連結部とからなり、インナハブとアウタ
    ハブとの間に、軸方向に窪ませるとともに開口部と底部
    とを互いに反対側に形成した2種の凹部を円周方向に交
    互に配置したことを特徴とする自動二輪車用ホイール。
  2. 【請求項2】 前記2種の凹部のそれぞれの底部に、厚
    肉としたボス部を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の自動二輪車用ホイール。
  3. 【請求項3】 前記2種の凹部は、前記底部から前記開
    口部へテーパ状に広がることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の自動二輪車用ホイール。
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