JP2003318191A - デバイス、デバイスの製造方法、電気光学装置及び電子装置 - Google Patents

デバイス、デバイスの製造方法、電気光学装置及び電子装置

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JP2003318191A JP2002119964A JP2002119964A JP2003318191A JP 2003318191 A JP2003318191 A JP 2003318191A JP 2002119964 A JP2002119964 A JP 2002119964A JP 2002119964 A JP2002119964 A JP 2002119964A JP 2003318191 A JP2003318191 A JP 2003318191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン注入によらずに半導体膜に高濃度にド
ープされた領域を形成した半導体装置を提供する。 【解決手段】 基板上(11)に形成された半導体膜(12)
と、上記半導体膜上に形成されたゲート絶縁膜(13)及び
ゲート電極膜(14)を積層してなるゲート領域(15)と、上
記ゲート領域の両側に形成された前記ゲート電極膜と他
の領域との接触を防止するための隔離手段(A)と、上記
ゲート領域両側の前記基板上の領域にそれぞれ液体半導
体材料(17)を焼成して形成されたソース領域及びドレイ
ン領域と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、プ
ラズマディスプレイ、有機EL表示装置などの電気光学
装置や各種電子装置に使用される薄膜トランジスタを含
むデバイス及びその製造方法に関し、特に、液体材料を
使用したデバイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)は、例え
ば、基板、半導体膜、ゲート電極、ソース電極、ドレイ
ン電極、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、保護膜などを含ん
で構成されている。ゲートの両側にそれぞれソース領域
及びドレイン領域を形成するコプレナ型のTFTでは、
通常、ゲート電極膜(あるいはゲート部分)をマスクと
して半導体膜にイオン注入を行い、熱処理を行って高濃
度にドープされたソース領域及びドレイン領域を形成す
る。それにより、別途イオン注入マスクを使用すること
なく、自己整合的にソース領域及びドレイン領域を形成
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソース
領域やドレイン領域等の高濃度のドープ領域を形成する
ためのイオン打ち込みには、高価で巨大なイオン注入装
置が必要である。
【0004】よって、本発明は、イオン注入によらずに
半導体膜に高濃度にドープされた半導体領域を形成した
デバイスを提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、イオン注入装置を使用せ
ずに半導体膜に高濃度にドープされた半導体層を形成す
ることを可能とするデバイスの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】また、本発明は、半導体膜にソース領域及
びドレイン領域を形成する際に、これ等の領域とゲート
電極との間で短絡が生じにくい構造を備えるデバイスを
提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、半導体膜にソース領域及
びドレイン領域を形成する際に、これ等の領域とゲート
電極との間で短絡が生じにくい構造を備えることを可能
とするデバイスの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のデバイスは、基板上に形成された半導体膜
と、上記半導体膜上に形成されたゲート絶縁膜及びゲー
ト電極膜を積層してなるゲート領域と、上記ゲート領域
の両側に形成された前記ゲート電極膜と他の領域との接
触を防止するための隔離手段と、上記ゲート領域両側の
前記基板上の領域にそれぞれ液体半導体材料から形成さ
れたソース領域及びドレイン領域と、を含む。
【0009】かかる構成とすることによって、ソース領
域及びドレイン領域を液体半導体材料を使用して形成し
易い半導体装置の構造が得られる。また、イオン注入装
置を使用せずに半導体装置を製作することが可能とな
る。
【0010】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
領域の両側に形成される撥液膜である。撥液膜で液体半
導体材料をゲート領域の側壁からはじくことによって液
体半導体材料とゲート電極膜との接触を回避可能とな
る。
【0011】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
領域の両側に形成される絶縁膜である。それにより、ゲ
ート領域の側壁が絶縁され、液体半導体材料とゲート電
極膜との電気的及び物理的接触を回避可能となる。
【0012】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
電極膜を陽極酸化して形成される絶縁膜である。ゲート
電極膜は、例えば、アルミニウムである。それにより、
ゲート電極膜の外周が酸化物によって被覆され、ゲート
電極膜が他から絶縁される。
【0013】好ましくは、上記隔離手段は、上記半導体
膜の上記ゲート領域の両側でそれぞれ掘削された部分で
ある。それにより、上下方向にゲート電極膜と液体半導
体材料の塗布膜とを離間させる。
【0014】好ましくは、上記隔離手段は、上記基板の
上記ゲート領域の両側でそれぞれ掘削された部分であ
る。それにより、上下方向にゲート電極膜と液体半導体
材料の塗布膜とを離間させる。
【0015】なお、上記半導体膜及び基板の両方を掘削
してゲート電極膜と液体半導体材料の塗布膜とを上下方
向により大きく離間させることとしても良い。
【0016】好ましくは、上記掘削された各部分は溝を
形成し、各溝内に上記ソース領域及びドレイン領域がそ
れぞれ形成される。溝を利用することでより微細に構造
が制御されたソース領域及びドレイン領域を形成するこ
とが可能となる。
【0017】好ましくは、上記液体半導体材料は、シラ
ン化合物とドーパント源とを含有する。
【0018】好ましくは、上記半導体液体材料は、シラ
ン化合物の溶液に、紫外線を照射することにより光重合
してなる高次シランとドーパント源とを含む。また、上
記液体半導体材料は、シラン化合物とドーパント源を含
有する溶液に紫外線を照射してなる高次シランを含有す
る。それにより、紫外線を適宜に照射して高濃度でドー
プされた高次シランを得ることが可能である。
【0019】好ましくは、上記液体半導体材料は、シラ
ン化合物と周期律表の第3B族の元素を含む物質又は第
5B族の元素を含むドーパント源とを含む溶液である。
【0020】好ましくは、上記シラン化合物は、その分
子内に少なくとも1つの環状構造を有する。この環状構
造を有するものは、光重合によって高次シランとなり易
い。
【0021】好ましくは、上記半導体材料は、シラン化
合物と周期律表の第3B族の元素を含む物質又は第5B
族の元素を含むドーパント源とを含む溶液に紫外線を照
射して光重合してなる高次シランを含む溶液、または、
シラン化合物溶液に紫外線を照射して光重合してなる高
次シランと周期律表の第3B族の元素を含む物質又は第
5B族の元素を含むドーパント源とを含む溶液である。
【0022】上述の光重合してなる高次シランは基板に
対して非常に優れた密着性を示し、非常に綺麗に基板へ
の塗布を行うことができる。該高次シランは反応性が乏
しくより安全に取り扱うことが出来る。また、該高次シ
ランは沸点その分解点より高いため、シリコン膜を形成
する場合の加熱焼成時においても、シリコン膜が形成す
る前に高次シランが蒸発してしまうという不具合がな
い。
【0023】また、本発明の電気光学装置は、上述した
デバイスを含む。
【0024】また、本発明の電子機器は、上述した電気
光学装置を含む。
【0025】本発明のデバイスの製造方法は、基板上に
半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、上記半導体膜
上にゲート絶縁膜及びゲート電極膜を積層してなるゲー
ト領域を形成するゲート領域形成工程と、上記ゲート領
域の両側に上記ゲート電極膜と他の領域との接触を防止
するための隔離手段を形成する隔離手段形成工程と、上
記ゲート領域両側の上記基板上の領域にそれぞれ液体半
導体材料を塗布して塗布膜を形成する塗布工程と、上記
液体半導体材料の塗布膜からソース領域及びドレイン領
域を形成するソース領域及びドレイン領域形成工程と、
を含む。
【0026】かかる構成とすることによって、液体半導
体材料とゲート電極膜との接触を回避可能となる。
【0027】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
領域の両側に形成される撥液膜である。それにより、ゲ
ート側壁から液体半導体材料がはじかれてゲート電極膜
との接触が回避される。
【0028】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
領域の両側に形成される絶縁膜である。それにより、ゲ
ート電極膜と液体半導体材料とが電気電気的に絶縁され
る。
【0029】好ましくは、上記隔離手段は、上記ゲート
電極膜を陽極酸化して形成される絶縁膜である。アルミ
ニウムのように酸化膜が絶縁性となるものの場合に、少
ない工程数で絶縁膜を形成することが可能となる利点が
ある。
【0030】好ましくは、上記隔離手段は、上記半導体
膜の前記ゲート領域の両側で掘削された部分である。そ
れにより、ゲート電極膜と液体半導体材料とを上下方向
に離間する。
【0031】好ましくは、上記隔離手段は、上記基板の
上記ゲート領域の両側で掘削された部分である。それに
より、ゲート電極膜と液体半導体材料とを上下方向に離
間する。半導体膜と基板の両方を掘削してより離間する
ようにしても良い。
【0032】好ましくは、上記掘削された部分は溝を形
成し、この溝内に上記液体半導体材料を塗布する。それ
により、溝を利用することでより微細に構造が制御され
たソース領域及びドレイン領域ソース領域及びドレイン
領域を形成することが可能となる。
【0033】好ましくは、上記液体半導体材料は、シラ
ン化合物と周期律表の第3B族の元素を含む物質又は第
5B族の元素を含むドーパント源とを含む溶液である。
【0034】さらに好ましくは、シラン化合物と周期律
表の第3B族の元素を含む物質又は第5B族の元素を含
むドーパント源とを含む溶液に紫外線を照射して光重合
してなる高次シランを含む溶液、または、シラン化合物
溶液に紫外線を照射して光重合してなる高次シランと周
期律表の第3B族の元素を含む物質又は第5B族の元素
を含むドーパント源とを含む溶液である。
【0035】上述の光重合してなる高次シランは基板に
対して非常に優れた密着性を示し、非常に綺麗に基板へ
の塗布を行うことができる。該高次シランは反応性が乏
しくより安全に取り扱うことが出来る。また、該高次シ
ランは沸点がその分解点より高いため、シリコン膜を形
成する場合の加熱焼成時においても、シリコン膜を形成
する前に高次シランが蒸発してしまうという不具合がな
い。
【0036】好ましくは、上記液体半導体材料は、液滴
吐出法(インクジェット)法によって所望の位置に塗布
される。この場合、上記液滴吐出をより精密に行えるよ
うに、上記液体半導体材料の機能を損なわない程度に、
溶媒を混入したり、表面張力調整剤を混入するなど公知
の方法で粘度や表面張力を調節することができる。この
様に液滴吐出法によって上記液体材料を塗布することに
より、より少ない材料でより性能の良い半導体装置を作
成することができる。
【0037】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程は、上記液体半導体材料の塗布膜から溶媒
を除去する相対的に低温の第1の熱処理と、前記塗布膜
を熱処理する光処理工程および/または前記第1の熱処
理より高温で熱処理する第2の熱処理工程と、を含む。
それにより、溶媒を含まない状態で、半導体膜を焼成す
ることが可能となる。
【0038】好ましくは、上記ソース領域及びドレイン
領域形成工程は、更に、焼成した上記塗布膜の結晶性の
改善を行う高温短時間の第3の熱処理工程と、を含む。
それにより、例えば、アモルファスシリコンをポリシリ
コンとすることが可能となる。また、ドーパントの下地
半導体膜への拡散もより進行する。高温短時間の熱処理
は、例えば、レーザアニールやランプ加熱である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本発明において、液
滴吐出法とは、液滴を所望の領域に吐出することによ
り、被吐出物を含む所望のパターンを形成する方法であ
り、インクジェット法と呼ばれることもある。但し、こ
の場合、吐出する液滴は、印刷物に用いられる所謂イン
クではなく、デバイスを構成する材料物質を含む液状体
であり、この材料物質は、例えばデバイスを構成する導
電物質または絶縁物質として機能し得る物質を含むもの
である。更に、液滴吐出とは、吐出時に噴霧されるもの
に限らず、液状体の1適1適が連続するように吐出され
る場合も含む。
【0040】まず、一般的に使用される薄膜トランジス
タは、図21に示すように、絶縁基板11、半導体膜1
2、ゲート絶縁膜13及びゲート電極膜14を含み、ゲ
ート電極膜14をマスクとしてソース領域18及びドレ
イン領域19にドーパントイオンを注入し、熱処理を行
って薄膜トランジスタを形成している。本発明では、イ
オン注入によるソース領域及18びドレイン領域19の
形成に代えて、ソース領域18及びドレイン領域19を
ドーパント源を含む液体半導体材料を使用して形成する
ことを提案する。液体半導体材料として、シラン化合
物、または高次シランとドーパント源を含む溶液を使用
することによって実用に足りる半導体膜の成膜特性が得
られることを見出した。高次シラン組成物は、具体的に
は、シラン化合物の溶液に紫外線を照射して光重合を生
じさせ、ここに周期律表の第3B族の元素を含む物質又
は第5B族の元素を含むドーパント源を添加し、または
シラン化合物の溶液に周期律表の第3B族の元素を含む
物質又は第5B族の元素を含むドーパント源を添加した
後、紫外線を照射して光重合を生じさせることによって
得られる。この液体半導体材料を基板に塗布した後、溶
媒を除去し、熱処理及び光処理のうち少なくともいずれ
かを行ってドープシリコン膜を形成する。この液体半導
体材料をゲート領域の両側に塗布する際に、図1や図1
4(b)に示すように、液体半導体材料17とゲート電
極膜14との直接の接触を防止する隔離手段Aを介して
いる。
【0041】(第1の実施形態)第1の実施の形態にお
いては、高濃度にドープされた半導体膜となる液体材料
をゲート電極の周りに液滴吐出法で塗布し、光処理や熱
処理によってソース領域及びドレイン領域を形成する。
この際に、ゲート電極の周囲に撥液膜を形成し、液体材
料がゲート電極と接触しないようにしてゲート電極とソ
ース領域又はドレイン領域との短絡が生じないようにし
ている。
【0042】(第1の実施の形態の第1の実施例)ま
ず、図2(a)に示すように、石英ガラスなどの絶縁基
板11上にCVD法によってシリコン等の半導体材料を
堆積して半導体膜12を形成する。更に、半導体膜12
にレーザアニールを施して多結晶半導体膜(ポリシリコ
ン膜)とすることが出来る。この半導体膜12をパター
ニングして素子形成領域を形成する。なお、半導体膜1
2をシラン化合物などの半導体材料を含む液体材料をス
ピンコートあるいは液滴吐出法によって塗布し、熱処理
を加えてアモルファスシリコン膜12を形成することに
よって得ても良い。
【0043】次に、半導体膜12の上にゲート絶縁膜1
3を形成する。ゲート絶縁膜13は、例えば、TEOS
等を材料としたCVD法によってシリコン酸化膜を形成
することことによって得ることができる。なお、シリコ
ン酸化膜は、ポリペルヒドロシラザン(以下、「ポリシ
ラザン」と略称する。)の溶液をスピンコートや液滴吐
出法によって塗布し、これに酸素雰囲気下で熱処理を加
えることによって得ることができる。
【0044】このゲート絶縁膜13の上にゲート電極膜
14を形成する。ゲート電極膜14は、スパッタ法によ
る金属の堆積、例えば、アルミニウムを堆積することに
よって形成することが出来る。また、銀、金、銅等の導
電性微粒子を含む液体材料を液滴吐出法によってゲート
絶縁膜13上に塗布し、これに熱処理を加えてゲート電
極膜14を形成しても良い。これ等のゲート絶縁膜13
及びゲート電極膜14を図示しないゲート電極・配線の
マスクを用いてパターニングし、図2(b)に示すよう
に、半導体膜12上にゲート領域15を形成する。
【0045】次に、図2(c)に示すように、半導体膜
12上、ゲート領域15の側壁及びその上部に撥液膜1
6をそれぞれ塗布する。撥液膜16は光剥離性のものを
使用する。この光剥離性撥液膜としては、例えばヘプタ
デカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリ
エトキシシランや、トリデカフルオロ−1,1,2,2
テトラヒドロオクチルトリエトキシシランなどに代表さ
れるフルオロアルキルシラン(FAS)を基板とともに
熱処理することによって基板に配列させた膜などが使用
できる。
【0046】その後、図3(a)に示すように、絶縁基
板11の上方から基板全面に紫外線(UV)を照射す
る。例えば、波長172nmの紫外線照射によって上記
FASによる撥液膜16は剥離するが、図3(b)に示
すように、ゲート領域15の側壁部分の撥液膜16は相
対的に紫外線照射量が少なくなるので該側壁部分に残存
する。このようにして、ゲート領域15の周囲を撥液化
する。
【0047】この方法は、ゲート電極膜14の横(側
壁)にフォトマスクを用いず、光剥離性撥液材料の塗布
と露光によって精度良く撥液膜16を形成できるので効
率的である。
【0048】次に、図3(c)に示すように、ゲート領
域15の両側に高濃度のドーパント源と半導体材料を含
む液体材料17を液滴吐出法によってそれぞれ塗布し、
熱処理を加えて後述のソース領域18及びドレイン領域
19を形成する。液体材料17の塗布時に撥液膜16に
よって液滴がゲート電極膜14からはじかれ、電気的に
接触することが防止される。
【0049】液体半導体材料17は、環状のシラン化合
物にリンやホウ素を含むドーパント源を添加し、紫外線
照射して光重合させて高次シランとし、分子レベルでド
ーパントと結合させた材料を用いるのが好ましい。例え
ば、シクロテトラシランを20wt.%、黄リンを0.
1wt.%含有するトルエン溶液に254nmの紫外線
を照射した溶液を使用することが出来る。ドーパント源
含有の液体半導体材料17の他の例については後述する
が、当該材料は適宜に選択される。
【0050】次に、図4(a)に示すように、液体半導
体材料17の塗布膜を加熱して溶媒を除去し(第1の熱
処理)、更に熱処理を加えて高濃度にドープされた半導
体膜のソース領域18及びドレイン領域19を形成する
(第2の熱処理)。熱処理の温度は、例えば、250〜
550℃で行えるが、350℃以上である方がより特性
が向上する。この時、熱処理に加えて例えば172nm
の紫外線を熱処理の前に照射することにより、半導体膜
の特性を向上させることもできる。更に、レーザアニー
ルなどによって高温短時間の熱処理(第3の熱処理)を
行うと、半導体膜の膜質をさらに改善することが可能と
なる。例えば、アモルファスシリコン膜をポリシリコン
膜に改善することが可能となる。また、ドーパントの半
導体膜12への拡散も行える。なお、液滴吐出方による
塗布後、熱処理前に紫外線照射を行うと、更にドーパン
トを効率よく添加出来るようになる。
【0051】塗布膜17の固化あるいは熱処理の際に撥
液膜16は蒸発して消滅し、ゲート電極膜14とソース
領域18及びドレイン領域19との間には微小な隙間が
できる。
【0052】図4(b)に示すように、絶縁基板11、
半導体膜12、ゲート領域15、ソース領域18及びド
レイン領域19上に層間絶縁膜20を形成する。層間絶
縁膜20は、CVD法によってシリコン酸化膜を堆積し
て形成することが出来る。また、ポリシラザンの溶液を
スピンコートや液滴吐出法によって塗布し、これに酸素
雰囲気下で熱処理を加えることによって液体材料からシ
リコン酸化膜を得てもよい。
【0053】この層間絶縁膜20のソース領域18及び
ドレイン領域19上に、異方性エッチングによってコン
タクト孔21、21を開口する。スパッタ法によってア
ルミニウムなどの電極材料を開口部に堆積し、これをパ
ターニングしてソース電極22及びドレイン電極23を
形成する。なお、液体金属材料を使用してソース電極2
2及びドレイン電極23を形成することもできる。
【0054】このようにして、イオン注入法、従って、
大規模なイオン注入装置を用いずにソース領域18及び
ドレイン領域19を形成することが出来る。
【0055】(第1の実施の形態の第2の実施例)図5
(a)は、本発明の第1の実施形態の第2の実施例を示
している。図2(b)に示す、ゲート領域15を形成し
た状態で液滴吐出法によって撥液性材料含有溶液16a
をゲート領域15部分に塗布し、ゲート領域15の周り
に撥液膜16を形成している。例えば、撥液性材料含有
液16aとしてトリデカフルオロ−1,1,2,2テト
ラヒドロオクチルトリエトキシシランをドデシルベンゼ
ンに0.1wt.%溶解させた溶液を用い、基板のゲー
ト領域15の直上から液滴吐出法で塗布した。基板を1
00℃に保ち、真空にして溶媒を乾燥すると、ゲート領
域15部分を覆う撥液膜16のパターンが得られた。
【0056】その後、図5(c)に示すように、基板全
体を紫外線露光してゲート領域の周囲の側壁に撥液膜1
6を残す。以下、図3(c)以降と同様の工程で薄膜ト
ランジスタが形成される。
【0057】ソース領域18及びドレイン領域19を形
成した液体半導体材料17の他の例について説明する。
【0058】第2の液体半導体材料17の例として、テ
トラシランを20wt.%、デカボランを2wt.%含
有するトルエン溶液30mlに、波長308nmの紫外
線を20分間照射して光重合させた高次シランを0.5
μmのフィルターを用いて濾過した溶液を用いる。これ
を液滴吐出法によってゲート領域15の周りに塗布した
後に、波長172nmの紫外線を1時間照射してソース
領域18及びドレイン領域19のパターンを形成する。
【0059】第3の液体半導体材料17の例として、シ
クロペンタシランを40wt.%、ホスフィンを0.4
wt.%含有するキシレン溶液を用いる。これを液滴吐
出法によってゲート領域15の周りに塗布した後に、波
長254nmの紫外線を20分間照射してソース領域1
8及びドレイン領域19のパターンを形成する。
【0060】第4の液体半導体材料17の例として、ペ
ンタシランを40wt.%、テトラボランを4wt.%
含有するキシレン溶液40mlに、波長254nmの紫
外線を15分間照射して光重合させた高次シランを含有
する溶液を濾過した溶液を使用することが出来る。この
溶液を液滴吐出法によってゲート領域15の周りに塗布
し、1torrの減圧下100℃で熱処理して溶媒を除
去してから、350℃で10分間焼成し、ソース領域1
8及びドレイン領域19のパターンを形成する。なお、
この第4の液体半導体材料の場合には、撥液膜16の材
料としてトリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒド
ロオクチルトリエトキシシランがドデシルベンゼンに1
wt.%溶解した溶液を液滴吐出法でゲート領域15に
塗布した。基板を40℃に保って真空にして100℃に
加熱し、溶媒を乾燥させて撥液膜16を形成している。
【0061】第5の液体半導体材料17の例として、ト
リシランを40wt.%含有するキシレン溶液40ml
にアルシンを1g溶解させた溶液を使用する。この溶液
を液滴吐出法でゲート領域15の周りに塗布し、波長2
54nmの紫外線を30分間照射した後、420℃で3
0分間焼成し、ソース領域18及びドレイン領域19を
形成する。なお、この第4の液体半導体材料の場合に
は、撥液膜16の材料としてトリデカフルオロ−1,
1,2,2テトラヒドロオクチルトリエトキシシランが
ドデシルベンゼンに0.01wt.%溶解した溶液を液
滴吐出法でゲート領域15に塗布した。基板を40℃に
保って真空にして溶媒を乾燥させて撥液膜16を形成し
ている。
【0062】(第1の実施の形態の第3の実施例)図6
は、本発明の第1の実施の形態の第3の実施例を示して
いる。図6(a)に示すように、絶縁基板11上に半導
体12、絶縁層13、ゲート電極膜14を形成し、フォ
トレジスト25を用いて公知の方法によりエッチングを
行い同図(b)の状態にする。この後、基板を加熱し温
度コントロールを適切に行うことで、フォトレジスト2
5を溶解させ、同図(c)に示すようにゲート電極膜1
4を覆うようにする。次に、この基板をフッ素プラズマ
処理を行うことで該フォトレジスト25の表面をフッ素
処理し、撥液性を持たせる。ここに、図6(d)に示す
ように、液体半導体材料17を液滴吐出法により塗布
し、前述の熱処理を行う。更に、既述した図4(b)に
示すように、層間絶縁膜20とコンタクトホール21と
ソース電極22とドレイン電極23を形成して、半導体
装置を作成することができる。
【0063】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について図7乃至図13を参照して説明する。こ
の第2の実施の形態では、ゲート領域の周囲に絶縁膜を
形成し、ゲート電極膜とソース領域及びドレイン領域と
の接触を防止する構成としてゲート領域の周囲に液体半
導体材料の塗布によるソース領域及びドレイン領域の形
成を可能としている。ゲート領域の周囲に絶縁膜を形成
する例として4つの例を提案する。
【0064】(第2の実施の形態の第1の実施例)本発
明の第2の実施形態の第1の実施例について説明する。
この実施の形態では、基板全体に絶縁膜を形成した後、
異方性エッチングによってゲート領域の周囲の側壁に絶
縁膜を残すようにしている。
【0065】まず、図7(a)に示すように、絶縁基板
11上に半導体領域12、ゲート絶縁膜13、ゲート電
極膜14を形成する。この工程は、図2(a)及び同
(b)に示したと同様の工程で形成することができる。
【0066】次に、図7(b)に示すように、基板全体
にCVD法によって絶縁材料を薄く堆積し、絶縁膜31
を形成する。絶縁膜31は、例えば、シリコン酸化膜で
あり、250nmの厚さに形成した。
【0067】図7(c)に示すように、RIE等の異方
性エッチングによって基板全体を真上からエッチングす
ると、図示の上下方向において相対的に膜厚の厚いゲー
ト絶縁膜13及びゲート電極膜14の各側壁部分の絶縁
膜31が残る。絶縁膜31のソース・ドレイン領域方向
における膜厚は非常に薄く形成することが可能である。
【0068】なお、絶縁膜31の形成は、ポリシラザン
の溶液を、スピンコート法や液滴吐出法などによって基
板全面に塗布し、これを酸素雰囲気下で熱処理してシリ
コン酸化膜を形成することとしても良い。
【0069】次に、図7(d)に示すように、半導体膜
12のゲート領域15の両側に高次シランとドーパント
源を含有した液体半導体材料17を液滴吐出法によって
塗布する。液体半導体材料17は、例えば、シリルテト
ラシランを20wt.%、黄リンを0.1wt.%含有
するするトルエン溶液である。基板に塗布されたこの液
体材料17を400℃で20分間焼成し、次に波長30
8nmのエキシマレーザーをエネルギー密度360mJ
/cmで照射してドープ多結晶シリコン膜とし、図8
(a)に示すように、ソース領域18及びドレイン領域
19を形成する。
【0070】更に、図8(b)に示すように、絶縁基板
11、半導体膜12、ゲート領域15、ソース領域18
及びドレイン領域19上に層間絶縁膜20を形成する。
層間絶縁膜20は、CVD法によってシリコン酸化膜を
堆積して形成することが出来る。また、ポリシラザンの
溶液をスピンコートや液滴吐出法によって塗布し、これ
に酸素雰囲気下で熱処理を加えることによって液体材料
からシリコン酸化膜を得てもよい。
【0071】この層間絶縁膜20のソース領域18及び
ドレイン領域19上に、異方性エッチングによってコン
タクト孔21、21を開口する。スパッタ法によってア
ルミニウムなどの電極材料を開口部に堆積し、これをパ
ターニングしてソース電極22及びドレイン電極23を
形成する。なお、液体金属材料を使用してソース電極2
2及びドレイン電極23を形成することもできる。
【0072】このようにして、イオン注入法、従って、
大規模なイオン注入装置を用いずにソース領域18及び
ドレイン領域19を形成することが出来る。
【0073】(第2の実施の形態の第2の実施例)本発
明の第2の実施形態の第2の実施例について説明する。
この第2の実施例では、ゲート電極膜をパターニングし
た後に基板全体に絶縁膜を形成し、異方性エッチングに
よってゲート領域の周囲の側壁のみに絶縁膜を残すよう
にしている。
【0074】まず、図9(a)に示すように、前述した
ような公知の方法で絶縁基板11上に半導体領域12、
ゲート絶縁膜13、ゲート電極膜14を形成し、ゲート
電極膜14のみを図示しないフォトエッチング法により
作成することができる。
【0075】次に、図9(b)に示すように、基板全体
にCVD法によって絶縁材料を薄く堆積し、絶縁膜31
を形成する。絶縁膜31は、例えば、シリコン酸化膜で
あり、2000Åの厚さに形成した。
【0076】図9(c)に示すように、RIE等の異方
性エッチングによって絶縁膜31と絶縁膜13を真上か
らエッチングする。この工程では、図示の上下方向にお
いて相対的に膜厚の厚いゲート絶縁膜13及びゲート電
極膜14の各側壁部分の絶縁膜31が残る。絶縁膜31
のソース・ドレイン領域方向における膜厚は非常に薄く
形成することが可能である。
【0077】なお、絶縁膜31の形成は、ポリシラザン
の溶液を、スピンコート法や液滴吐出法などによって基
板全面に塗布し、これを酸素雰囲気下で熱処理してシリ
コン酸化膜を形成することとしても良い。
【0078】次に、図9(d)に示すように、半導体膜
12のゲート領域15の両側に高次シランとドーパント
源を含有したの液体半導体材料17を液滴吐出法によっ
て塗布する。液体半導体材料17は、例えば、シリルテ
トラシランを20wt.%、黄リンを0.1wt.%含
有するするトルエン溶液である。基板に塗布されたこの
液体材料17を400℃で20分間焼成し、次に波長3
08nmのエキシマレーザーをエネルギー密度360m
J/cmで照射してドープ多結晶シリコン膜とし、既
述した図8(a)と同様にして、ソース領域18及びド
レイン領域19を形成する。
【0079】更に、図8(b)と同様にして、絶縁基板
11、半導体膜12、ゲート領域15、ソース領域18
及びドレイン領域19上に層間絶縁膜20を形成する。
層間絶縁膜20は、CVD法によってシリコン酸化膜を
堆積して形成することが出来る。また、ポリシラザンの
溶液をスピンコートや液滴吐出法によって塗布し、これ
に酸素雰囲気下で熱処理を加えることによって液体材料
からシリコン酸化膜を得てもよい。
【0080】この層間絶縁膜20のソース領域18及び
ドレイン領域19上に、異方性エッチングによってコン
タクト孔21、21を開口する。スパッタ法によってア
ルミニウムなどの電極材料を開口部に堆積し、これをパ
ターニングしてソース電極22及びドレイン電極23を
形成する。なお、液体金属材料を使用してソース電極2
2及びドレイン電極23を形成することもできる。
【0081】このようにして、イオン注入法、従って、
大規模なイオン注入装置を用いずにソース領域18及び
ドレイン領域19を形成することが出来る。
【0082】(第2の実施の形態の第3の実施例)本発
明の第2の実施形態の第3の実施例について図10乃び
図11を参照して説明する。この実施の形態では、ゲー
ト領域の周囲をエッチングして囲み穴を形成し、この穴
を絶縁膜で埋設してゲート領域の周囲に絶縁膜を形成し
ている。
【0083】まず、図10(a)に示すように、絶縁基
板11の上にCVD法によって半導体膜12を形成す
る。半導体膜12は、例えば、アモルファスシリコン膜
である。なお、レーザアニールを施してポリシリコン膜
としても良い。この半導体膜12の上にゲート絶縁膜1
3をCVD法によって形成する。絶縁膜13は、例え
ば、シリコン酸化膜である。なお、ポリシラザンを含有
する溶液をスピンコート法などによって塗布してシリコ
ン酸化膜を焼成することとしても良い。このゲート絶縁
膜13の上にスパッタ法によってゲート電極膜14を形
成する。ゲート電極膜14は、例えば、アルミニウムで
ある。なお、金属を含有する液体材料をスピンコート法
等によって塗布し、これを焼成して金属のゲート電極膜
を形成しても良い。
【0084】次に、図10(b)に示すように、図示し
ないフォトレジストを塗布してゲート領域を取り囲むマ
スクパターンを用いて露光を行い、現像してエッチング
マスクを得て、公知のウエットエッチングやRIE法等
によるドライエッチングを行ってゲート領域15の周囲
に半導体膜12に至る深さの溝41を形成する。
【0085】図10(c)に示すように、ゲート領域1
5部分に液滴吐出法によって液体絶縁材料42を塗布
し、溝41を埋める。この際、撥液膜(図3参照)を利
用することによってより正確に溝41内に液体絶縁材料
43を導くことが可能である。例えば、液体絶縁材料4
3の塗布前に基板全面に前記FASのような撥液材料を
処理温度120℃で成膜し、フォトマスクを使用してゲ
ート領域の撥液膜のみを除去する。それにより、ゲート
領域15のみに液体絶縁材料43を塗布することが可能
となる。
【0086】図11(a)に示すように、溝41内に塗
布した液体絶縁材料42を焼成して絶縁膜43を形成す
る。前述したように、液体絶縁材料42として、例え
ば、ポリシラザンを2wt.%含有するキシレン溶液を
使用することが出来る。これを100℃で15分間加熱
して溶媒を除去し、300度で20分間酸素雰囲気下で
焼成することによってシリコン酸化膜を得ることができ
る。
【0087】更に、図示しないフォトレジストの塗布、
露光・現像を行ってエッチングマスクを形成し、ゲート
領域15以外を露出して、異方性エッチングを行い、ゲ
ート領域15以外のゲート絶縁膜13及びゲート電極膜
14を除去する。
【0088】それにより、図11(b)に示すように、
半導体膜12上に絶縁膜43で囲まれたゲート領域15
が形成される。
【0089】図11(c)に示すように、ゲート領域1
5を壁として利用してゲート領域15の両側に高次シラ
ンとドーパント源を含有した液体半導体材料17を液滴
吐出法によって塗布する。液体半導体材料17は、例え
ば、テトラシランの20wt.%、黄リン0.1wt.
%含有のトルエン溶液液体を使用する。塗布した液体半
導体材料17に波長308nmの紫外線を30分照射し
てたのち、溶媒を除去し、350℃で5分間加熱して塗
布膜を焼成し、ソース領域18及びドレイン領域19
(図8(a)参照)を形成した。
【0090】この後は、図8(b)に示したと同様の工
程で、ソース電極及びドレイン電極を形成し、薄膜トラ
ンジスタを形成する。
【0091】このように、第3の実施例では、ゲート電
極膜14の周囲に薄く絶縁膜43を形成しているので、
ゲート電極膜14と液体半導体材料17との接触を回避
可能となる。
【0092】(第2の実施の形態の第4の実施例)本発
明の第2の実施形態の第4の実施例について図12及び
図13を参照して説明する。
【0093】この実施例では、図12に示すように、ゲ
ート電極膜14をアルミニウムで形成し、これを陽極酸
化してアルミニウム表面に酸化膜Alを形成す
る。この酸化膜は絶縁膜である。それにより、ゲート電
極膜14の外周に絶縁膜44を形成してゲート電極膜1
4と液体半導体材料との接触を回避可能としている。ア
ルミニウムはゲート電極膜に一般的に使用されるため、
適用容易であり、陽極酸化によって生ずる酸化膜の厚さ
も精度良く形成可能である。ゲート電極膜14として
は、アルミニウムの他、タリウム等を使用可能である。
【0094】まず、図13(a)に示すように、石英ガ
ラスなどの絶縁基板11にCVD法によって半導体膜1
2を形成する。これを素子形成領域に対応させてパター
ニングする。半導体膜12は、例えば、アモルファスシ
リコン膜であるが、更に、レーザアニールを加えてポリ
シリコン膜としても良い。更に、基板上11及び半導体
膜12上に絶縁膜をCVD法によって堆積し、ゲート絶
縁膜13を形成する。ゲート絶縁膜13は、例えば、シ
リコン酸化膜である。
【0095】図13(b)に示すように、ゲート絶縁膜
13の上にアルミニウムをスパッタ法によって堆積し、
これをパターニングしてゲート電極膜14を形成する。
【0096】このゲート電極膜14にクエン酸水溶液を
用い、電流密度0.1mA/cm、電圧30Vの条件
下で通電してアルミニウムの外面を酸化させる。このよ
うにして、ゲート電極膜14に陽極酸化を施してその外
周に絶縁膜44を形成する。更に、ゲート電極膜14を
マスクとして上方から異方性エッチングを行い、ゲート
酸化膜13を除去する。
【0097】次に、図13(c)に示すように、ゲート
絶縁膜13、ゲート電極膜14及び絶縁膜44によって
構成されるゲート領域15の両側に、高次シランとドー
パント源含有の液体半導体材料17を塗布する。液体半
導体材料17は、既述のものを適宜に選択して使用する
ことが可能であり、このプロセスに特に適合するものを
調整しても良い。
【0098】図13(d)に示すように、液体半導体材
料17の塗布膜を加熱して溶媒を除去し、更に、塗布膜
に熱処理を加えることによって半導体膜12にドーパン
トを拡散してソース領域18及びドレイン領域19を形
成する。
【0099】この後、既述、図7(b)に示すように、
層間絶縁膜の堆積、コンタクト孔の開口、ソース/ドレ
イン電極の形成を行って薄膜トランジスタを形成する。
【0100】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態について図14乃至図17を参照して説明する。
【0101】第3の実施形態では、ゲート電極膜14と
液体半導体材料17との接触を回避するために、図示の
上下方向においてゲート電極膜14と液体半導体材料1
7とを離間させるようにしている。
【0102】(第3の実施の形態の第1の実施例)この
ため、この第1の実施例では、ソース領域及びドレイン
領域の半導体膜をもエッチングして除去し、絶縁基板上
に液体半導体材料を塗布するようにして高さ方向におい
てゲート電極膜と液体半導体材料とが離れるようにし
て、両者の接触を回避している。
【0103】すなわち、図14(a)に示すように、絶
縁基板11上にCVD法によって半導体膜12及びゲー
ト絶縁膜13を形成する。更に、スパッタ法によってゲ
ート絶縁膜13上に、アルミニウムなどを堆積してゲー
ト電極膜14を形成する。
【0104】図14(b)に示すように、図示の上方か
ら異方性エッチングによってゲート電極膜14、ゲート
絶縁膜13及び半導体膜12をパターニングし、ゲート
領域15を形成する。このとき、絶縁基板11までエッ
チバックする。
【0105】図14(c)に示すように、ゲート領域1
5の両側に該ゲート領域の側壁を利用して液体半導体材
料17を塗布する。液体半導体材料17は絶縁基板11
上から塗布されるためにゲート電極膜14に接触しな
い。
【0106】(第3の実施の形態の第2の実施例)本発
明の第3の実施形態の第2の実施例について図15を参
照して説明する。
【0107】第2の実施例では、図15(a)に示すよ
うに、ゲート電極膜14と液体半導体材料との接触を回
避するために、図示の上下方向において更にゲート電極
膜14と液体半導体材料とを離間させる。このために、
絶縁基板11をもエッチングするようにしている。
【0108】図15(b)に示すように、絶縁基板11
及び半導体膜12を壁として利用してゲート領域15の
側壁の高さを相対的に増し、より多くの量の液体半導体
材料17をゲート領域15の両側に塗布することを可能
としている。これ以後は、図4と同様の工程を行って薄
膜トランジスタを形成することができる。なお、液体半
導体材料17としては既述した種々のものが使用可能で
ある。また、必要に調合することができる。
【0109】(第3の実施の形態の第3の実施例)本発
明の第3の実施形態の第3の実施例について図16を参
照して説明する。
【0110】この実施例では、ソース領域及びドレイン
領域をエッチングして溝を形成する。この溝内に高次シ
ランとドーパント源を含有した液体半導体材料を塗布す
ることによってソース領域及びドレイン領域を膜厚に形
成する。また、吐出された液体がチャネルから離れず擬
留ことを防止することができ、より安定した素子形成を
行うことが可能となる。
【0111】図16(a)に示すように、絶縁基板11
の上に、半導体膜12、ゲート絶縁膜13及びゲート電
極膜14を形成する。
【0112】図16(b)に示すように、この基板11
をパターニングしてソース領域及びドレイン領域を開口
する溝51及び52を形成する。
【0113】図16(c)に示すように、溝51及び5
2内に液滴吐出法によって液体半導体材料17を吐出す
る。半導体材料17としては、シクロペンタシラン40
wt.%。黄リン1wt.%含有のキシレン溶液を使用
した。吐出した後、波長308nmの紫外線を5分間照
射した後、350℃で基板を焼成し、高濃度にドープさ
れたシリコン膜によるソース領域18及びドレイン領域
19を形成した。
【0114】図16(d)に示すように、更に、エッチ
ングを行ってゲート領域15以外の部分の半導体膜1
2、ゲート絶縁膜13及びゲート電極膜14を除去す
る。
【0115】この後、既述、図8(b)に示すように、
層間絶縁膜の堆積、コンタクト孔の開口、ソース/ドレ
イン電極の形成を行って薄膜トランジスタを形成する。
【0116】(第3の実施の形態の第4の実施例)本発
明の第3の実施形態の第4の実施例について図17を参
照して説明する。
【0117】この実施例では、図17(a)に示すよう
に、上述した第3の実施例の溝51及び52(図16
(b)参照)を絶縁基板11をもエッチングすることに
よってより深く形成している。
【0118】そして、上記実施例と同様に、半導体材料
液17を液滴吐出法によってこの溝51及び52により
多量に吐出する。塗布膜を加熱して溶媒を除き、更に、
焼成して、図17(b)に示すように、より構造が精密
に制御されたソース領域18及びドレイン領域19のド
ープ半導体膜を得る。
【0119】図18(b)に示す構成では、ソース領域
18及びドレイン領域19を形成するドープ半導体膜が
ゲート電極膜14の側壁に絶縁膜44を介して接してい
る。このため、ソース・ゲート間寄生容量、ゲート・ド
レイン間寄生容量が増すので好ましくない。よって、本
件のようにソース、ゲート間に隔離手段を設けた場合で
も、各実施例の図や好適な一例を示す図18(a)に示
しているように、ソース領域18及びドレイン領域19
とゲート電極膜14とは同じ高さとならないように形成
するのがよい。
【0120】本発明の製造方法により得られたデバイ
ス、さらに言及すると薄膜トランジスタは、液晶表示装
置のスイッチング素子として、或いは有機EL(エレク
トロルミネセンス)表示装置の駆動素子として利用する
ことができる。
【0121】図19は、アクティブマトリクス方式で駆
動する電気光学装置100の画素領域(表示パネル)1
11の回路構成図であり、各画素112は、電界発光効
果により発光可能な発光層、それを駆動するための電流
を記憶する保持容量、本発明の製造方法で製造される薄
膜トランジスタを備えて構成されている。走査線ドライ
バ115からは、選択信号線Vgpが各画素に供給されて
いる。データ線ドライバ116からは、信号線Idata及
び電源線Vddが各画素に供給されている。選択信号線V
gpと信号線Idataを制御することにより、各画素に対す
る電流プログラムが行われ、発光部OLEDによる発光
が制御される。
【0122】本発明の製造方法により得られたデバイス
は電気光学装置を備える各種の電子機器に適用可能であ
る。図20(a)乃至同図(f)に電気光学装置を適用
可能な電子機器の例を挙げる。
【0123】図20(a)は携帯電話への適用例であ
り、携帯電話230は、アンテナ部231、音声出力部
232、音声入力部233、操作部234、及び本発明
の電気光学装置10を備えている。このように本発明の
電気光学装置10を携帯電話230の表示部として利用
可能である。
【0124】同図(b)はビデオカメラへの適用例であ
り、ビデオカメラ240は、受像部241、操作部24
2、音声入力部243、及び本発明の電気光学装置10
を備えている。このように本発明の電気光学装置は、フ
ァインダーや表示部として利用可能である。
【0125】同図(c)は携帯型パーソナルコンピュー
タへの適用例であり、コンピュータ250は、カメラ部
251、操作部252、及び本発明の電気光学装置10
を備えている。このように本発明の電気光学装置は、表
示部として利用可能である。
【0126】同図(d)はヘッドマウントディスプレイ
への適用例であり、ヘッドマウントディスプレイ260
は、バンド261、光学系収納部262及び本発明の電
気光学装置10を備えている。このように本発明の電気
光学装置は画像表示源として利用可能である。同図
(e)はリア型プロジェクターへの適用例であり、プロ
ジェクター270は、筐体271に、光源272、合成
光学系273、ミラー274、ミラー275、スクリー
ン276、及び本発明の電気光学装置10を備えてい
る。このように本発明の電気光学装置は画像表示源とし
て利用可能である。同図(f)はフロント型プロジェク
ターへの適用例であり、プロジェクター280は、筐体
282に光学系281及び本発明の電気光学装置10を
備え、画像をスクリーン283に表示可能になってい
る。このように本発明の電気光学装置は画像表示源とし
て利用可能である。
【0127】上記例に限らず本発明の電気光学装置10
は、アクティブマトリクス型の表示装置を適用可能なあ
らゆる電子機器に適用可能である。例えば、表示機能付
きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯
型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、
宣伝公告用ディスプレイなどにも活用することができ
る。
【0128】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、イオン注入装置、真空装置、プラズマ装置などの
大型の装置を必要としないで、デバイスを製造すること
が可能となる。それにより、製造コストを低下させるこ
とが期待可能である。
【0129】また、ストッパ絶縁膜を利用してドープド
シリコン液を塗布し、ソース領域及びドレイン領域を自
己整合的に形成できるので、ソース領域及びゲート電極
膜、あるいはドレイン領域とゲート電極膜間の寄生容量
を低減することが可能となる。
【0130】また、実施例の構成では、トランジスタの
ゲート電極膜を半導体膜の下部に配置し、半導体膜の上
部に配置されたストッパ絶縁膜の両側にソース領域及び
ドレイン領域を自己整合的に形成するので、ストッパ絶
縁膜によってチャネル幅を実質的に決定する。
【0131】なお、液体半導体材料は、成分を適宜に調
合することが出来、実施例のものに限定されるものでは
ない。液体半導体材料としてのシリコン化合物は、環状
のシラン化合物を光照射によって重合させ、高次シラン
としたものが使用しやすいが、光重合は塗布前のみなら
ず、塗布後に光重合させることとしても良い。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、イオン注入装置を使用せずにソース領域及びドレ
イン領域に高濃度にドープされた半導体膜を形成するこ
とが可能となる。
【0133】また、チャネル部の半導体膜とソース領域
及びドレイン領域の半導体膜の膜厚を別々に形成でき
る。それにより、チャネル部の半導体膜を薄く形成する
ことでオン電流を大きく、オフ電流を小さくすることが
可能となる。ソース領域及びドレイン領域の半導体膜の
膜厚を厚く形成することによって低抵抗化することがで
き、コンタクト孔開口の際のプロセスマージンも広が
る。これは、コンタクト孔開口時のオーバーエッチング
によってソース領域及びドレイン領域の半導体膜が多少
エッチングされても塗布半導体膜で十分な厚さを確保す
ることが出来るので、ソース領域及びドレイン領域部分
の抵抗が高くなったり、電極とのコンタクト抵抗が高く
なることが回避可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のデバイス(TFT)の例を説
明する説明図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態の第1の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態の第1の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図4】図4は、本発明の第1の実施形態の第1の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図5】図5は、本発明の第1の実施形態の第2の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第1の実施形態の第3の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第2の実施形態の第1の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図8】図8は、本発明の第2の実施形態の第1の実施
例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図であ
る。
【図9】図9は、本発明の第2の実施形態の第12の実
施例に係るデバイスの製造工程を説明する工程図であ
る。
【図10】図10は、本発明の第2の実施形態の第3の
実施例に係るデバイスの製造工程を説明する工程図であ
る。
【図11】図11は、本発明の第2の実施形態の第3の
実施例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図で
ある。
【図12】図12は、本発明の第2の実施形態の第4の
実施例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図で
ある。
【図13】図13は、本発明の第2の実施形態の第4の
実施例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図で
ある。
【図14】図14は、本発明の第3の実施形態の第1の
実施例に係るデバイスの製造工程例を説明する工程図で
ある。
【図15】図15は、本発明の第3の実施形態の第2の
実施例に係るデバイスの製造程例を説明する工程図であ
る。
【図16】図16は、本発明の第3の実施形態の第3の
実施例に係るデバイスの製造程例を説明する工程図であ
る。
【図17】図17は、本発明の第3の実施形態の第4の
実施例に係るデバイスの製造程例を説明する工程図であ
る。
【図18】図18は、ソース領域及びドレイン領域の好
ましい形成例を説明する説明図である。
【図19】図19は、本発明に係る半導体装置を使用す
る電気光学装置の例を説明する説明図である。
【図20】図20は、電気光学装置を使用した電子機器
の例を説明する説明図である。
【図21】図21は、比較例のイオン注入法による薄膜
トランジスタの製造を説明する説明図である。
【符号の説明】
11 絶縁基板 12 半導体膜 13 ゲート絶縁膜 14 ゲート電極膜 15 ゲート領域 16 撥液膜 17 ドーパント源含有半導体材料液 18 ソース領域 19 ドレイン領域 43 絶縁膜 44 絶縁膜(陽極酸化膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯田坂 一夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H092 HA28 JA28 JA34 JA37 JA41 JB57 MA17 MA24 MA28 MA29 NA27 5F110 AA16 BB01 BB02 CC02 DD03 DD21 EE02 EE03 EE31 EE32 EE34 EE41 EE44 EE48 FF02 FF21 FF29 GG02 GG13 GG41 GG44 HJ01 HJ11 HJ15 HJ16 HK09 HK31 HL03 HL23 HM02 NN02 NN23 NN32 NN35 NN36 PP03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された半導体膜と、 前記半導体膜上に形成されたゲート絶縁膜及びゲート電
    極膜を積層してなるゲート領域と、 前記ゲート領域の両側に形成された前記ゲート電極膜と
    他の領域との接触を防止するための隔離手段と、 前記ゲート領域両側の前記基板上の領域にそれぞれ液体
    半導体材料から形成されたソース領域及びドレイン領域
    と、 を含むデバイス。
  2. 【請求項2】前記隔離手段は、前記ゲート領域の両側に
    形成される撥液膜である、請求項1記載のデバイス。
  3. 【請求項3】前記隔離手段は、前記ゲート領域の両側に
    形成される絶縁膜である、請求項1記載のデバイス。
  4. 【請求項4】前記隔離手段は、前記ゲート電極膜を陽極
    酸化して形成される絶縁膜である、請求項1記載のデバ
    イス。
  5. 【請求項5】前記隔離手段は、前記半導体膜の前記ゲー
    ト領域の両側でそれぞれ掘削された部分である、請求項
    1記載のデバイス。
  6. 【請求項6】前記隔離手段は、前記基板の前記ゲート領
    域の両側でそれぞれ掘削された部分である、請求項1記
    載のデバイス。
  7. 【請求項7】前記掘削された各部分は溝を形成し、各溝
    内に前記ソース領域及びドレイン領域がそれぞれ形成さ
    れる、請求項5又は6記載のデバイス。
  8. 【請求項8】前記液体半導体材料は、シラン化合物とド
    ーパント源とを含有する、請求項1乃至7のいずれかに
    記載のデバイス。
  9. 【請求項9】前記液体半導体材料は、シラン化合物の溶
    液に、紫外線を照射することにより光重合してなる高次
    シランとドーパント源とを含有する、請求項1乃至8の
    いずれかに記載のデバイス。
  10. 【請求項10】前記液体半導体材料は、シラン化合物と
    ドーパント源含有の溶液に、紫外線を照射してなる高次
    シランを含有する、請求項1乃至8のいずれかに記載の
    デバイス。
  11. 【請求項11】前記シラン化合物はその分子内に少なく
    とも1つの環状構造を有する、請求項1乃至10のいず
    れかに記載のデバイス。
  12. 【請求項12】前記ドーパント源は、周期律表の第3B
    族の元素を含む物質又は第5B族の元素を含む物質であ
    る、請求項9乃至11のいずれかに記載のデバイス。
  13. 【請求項13】請求項1乃至2のいずれかに記載のデバ
    イスを含む電気光学装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の電気光学装置を含む電
    子機器。
  15. 【請求項15】基板上に半導体膜を形成する半導体膜形
    成工程と、 前記半導体膜上にゲート絶縁膜及びゲート電極膜を積層
    してなるゲート領域を形成するゲート領域形成工程と、 前記ゲート領域の両側に前記ゲート電極膜と他の領域と
    の接触を防止するための隔離手段を形成する隔離手段形
    成工程と、 前記ゲート領域両側の前記基板上の領域にそれぞれ液体
    半導体材料を塗布して塗布膜を形成する塗布工程と、 前記液体半導体材料の塗布膜からソース領域及びドレイ
    ン領域を形成するソース領域及びドレイン領域形成工程
    と、 を含むデバイスの製造方法。
  16. 【請求項16】前記液体半導体材料からソース領域及び
    ドレイン領域を形成する工程は、 前記液体半導体材料の塗布膜から溶媒を除去する相対的
    に低温の第1の熱処理と、 溶媒を除去した前記塗布膜を光処理および/または前記
    第1の熱処理温度より高温で熱処理する第2の熱処理工
    程と、 を含む、請求項15に記載のデバイスの製造方法。
  17. 【請求項17】前記ソース領域及びドレイン領域形成工
    程は、更に、 熱処理した前記塗布膜の結晶性の改善を行う高温短時間
    の第3の熱処理工程と、 を含む、請求項21記載のデバイスの製造方法。
  18. 【請求項18】前記液体半導体材料は液滴吐出法により
    塗布を行う、請求項15乃至17のいずれかに記載のデ
    バイスの製造方法。
  19. 【請求項19】請求項15乃至18のいずれかに記載の
    デバイスの製造方法によって製造されたデバイスを含む
    電気光学装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載の電気光学装置を含む電
    子機器。
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