JP2003315566A - 光ファイバフィードスルー - Google Patents

光ファイバフィードスルー

Info

Publication number
JP2003315566A
JP2003315566A JP2003013139A JP2003013139A JP2003315566A JP 2003315566 A JP2003315566 A JP 2003315566A JP 2003013139 A JP2003013139 A JP 2003013139A JP 2003013139 A JP2003013139 A JP 2003013139A JP 2003315566 A JP2003315566 A JP 2003315566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
exposed
hollow portion
hollow
metal sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003013139A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Onozato
洋一 小野里
Susumu Ichikawa
進 市川
Akio Watanabe
章夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2003013139A priority Critical patent/JP2003315566A/ja
Priority to US10/498,987 priority patent/US7027705B2/en
Priority to PCT/JP2003/001766 priority patent/WO2003071322A1/ja
Priority to CN03801813.6A priority patent/CN1610849A/zh
Priority to GB0412709A priority patent/GB2398132B/en
Publication of JP2003315566A publication Critical patent/JP2003315566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4248Feed-through connections for the hermetical passage of fibres through a package wall

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通信モジュールのパッケージ壁面に取付け
られる際に光ファイバ素線が破損され難い光ファイバフ
ィードスルーを提供すること。 【解決手段】 この光ファイバフィードスルーは金属ス
リーブ1とこれに固定された光ファイバ2とで構成さ
れ、かつ、上記金属スリーブ1は、光ファイバ2におけ
る光ファイバ素線露出部3の外径より大きい内径を有し
光ファイバ素線露出部が挿通される第一中空部9とこの
第一中空部と連通し光ファイバにおける樹脂被覆部5の
外径より大きい内径を有し上記樹脂被覆部の挿入部と樹
脂被覆部から露出して第一中空部に至る光ファイバ素線
露出部が収容される第二中空部8を具備するスリーブ本
体と、このスリーブ本体の第一中空部側に設けられ光フ
ァイバ素線露出部の先端部が露出される第一円錐状凹部
10とで構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信等
に用いられる半導体レーザモジュールや半導体アンプモ
ジュールといった光通信モジュール内に光ファイバを導
入するための気密封止が可能な光ファイバフィードスル
ーに係り、特に、光通信モジュールのパッケージ壁面に
取付けられる際に光ファイバ素線が破損され難い光ファ
イバフィードスルーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開平8−15572号公報(請求項
1、図2)
【特許文献2】特開平8−114723号公報(請求項
1、図1)
【0004】半導体レーザモジュールや半導体アンプモ
ジュール等の光通信モジュールは、パッケージ内で半導
体素子と光ファイバとを光学的に結合させているが、パ
ッケージが気密封止されていないと外部から侵入した水
分がパッケージ内で結露し、光学素子が劣化したり電極
間が電気的にショートしたりといった不具合が生じる。
そこで、パッケージと光ファイバ間の気密封止構造が重
要となる。
【0005】これまで、多くの方法が提案され、実用化
されているが、最も一般的なのは、パッケージと光ファ
イバの間にパイプ状の金属スリーブを介在させ、気密封
止する方法である。
【0006】例えば、特許文献1には、光ファイバ素線
外表面を被覆する樹脂被覆部とこの樹脂被覆部から露出
する光ファイバ素線露出部とで構成される光ファイバと
この光ファイバを固定するパイプ(金属スリーブ)とを
備え、パイプと光ファイバ素線露出部との隙間は半田付
けされ、パイプと樹脂被覆部との隙間は接着剤が充填か
つ接着された構造の光ファイバフィードスルーが開示さ
れている。また、特許文献2には、光ファイバ素線外表
面を被覆する一次被覆層とこの一次被覆層を被覆する二
次被覆層と上記一次被覆層から露出する光ファイバ素線
露出部とで構成される光ファイバとこの光ファイバを固
定する光ファイバ導入用スリーブ部材(金属スリーブ)
とを備え、この光ファイバ導入用スリーブ部材が、上記
二次被覆層付光ファイバが挿入し得る第1柱状中空部
と、これに連通し第1柱状中空部より細い一次被覆層付
光ファイバが挿入し得る第2柱状中空部と、これに連通
し第2柱状中空部より太くかつ一次被覆層と光ファイバ
素線が収容される第3柱状中空部とで構成されると共
に、上記二次被覆層付光ファイバと第1柱状中空部との
空隙には接着剤が充填かつ接着され、上記一次被覆層と
光ファイバ素線と第3柱状中空部との空隙には半田が充
填されかつ半田先端部には接着剤の被覆が設けられた構
造の光ファイバフィードスルーが開示されている。
【0007】そして、この光ファイバフィードスルーの
金属スリーブ部を、光通信モジュールのパッケージ壁面
に半田もしくはシーム溶接にて固定することで気密封止
がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特許文献1
に記載された光ファイバフィードスルーにおいては、パ
イプ(金属スリーブ)内において半田固定部と樹脂固定
部が隣接しているため、光ファイバフィードスルーの金
属スリーブ部を光通信モジュールのパッケージ壁面に半
田もしくはシーム溶接する際、半田もしくはシーム溶接
の熱が光ファイバの樹脂被覆部や光ファイバを金属スリ
ーブに固定する樹脂(接着剤)に伝わり易く、樹脂の変
形による光ファイバへのストレスで、最悪の場合、光フ
ァイバ素線が破損することがあった。
【0009】また、特許文献2に記載された光ファイバ
フィードスルーにおいても、光ファイバ導入用スリーブ
部材(金属スリーブ)内において半田固定部と樹脂固定
部が接近しているため、特許文献1に記載された光ファ
イバフィードスルーと同様、光ファイバフィードスルー
の金属スリーブ部を光通信モジュールのパッケージ壁面
に半田もしくはシーム溶接する際、光ファイバ素線が破
損し易い問題があった。
【0010】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、光通信モジュー
ルのパッケージ壁面に取付けられる際に光ファイバ素線
が破損され難い光ファイバフィードスルーを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため本発明者等が光ファイバフィードスルーについ
て鋭意研究を行ったところ、光通信モジュールのパッケ
ージ壁面に半田もしくはシーム溶接にて固定するに際し
て、光通信モジュールとして信頼性の高い気密封止が可
能な光ファイバフィードスルーの構造を見出すに至っ
た。
【0012】すなわち、請求項1に係る発明は、光ファ
イバ素線外表面を被覆する樹脂被覆部とこの樹脂被覆部
から露出し外表面に金属膜が施された光ファイバ素線露
出部とで構成される光ファイバと、この光ファイバを固
定する金属スリーブとを備え、光通信モジュールのパッ
ケージ壁面に取付けられて上記光ファイバを光通信モジ
ュール内に導入するための光ファイバフィードスルーを
前提とし、上記金属スリーブが、光ファイバにおける光
ファイバ素線露出部の外径より大きい内径を有し光ファ
イバ素線露出部が挿通される第一中空部とこの第一中空
部と連通し光ファイバにおける樹脂被覆部の外径より大
きい内径を有し上記樹脂被覆部の挿入部と樹脂被覆部か
ら露出して第一中空部に至る光ファイバ素線露出部が収
容される第二中空部を具備するスリーブ本体と、このス
リーブ本体の第一中空部側に設けられ光ファイバ素線露
出部の先端部が露出される第一円錐状凹部とで構成さ
れ、上記第一円錐状凹部内には半田が充填されて光ファ
イバ素線露出部が金属スリーブに固定されると共に第一
中空部と光ファイバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止
され、かつ、上記第二中空部と樹脂被覆部の隙間部には
接着剤が充填されて上記樹脂被覆部が金属スリーブに固
定されていることを特徴とし、請求項2に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る光ファイバフィードスルーを
前提とし、上記金属スリーブの第二中空部に切り欠き部
が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】次に、請求項3に係る発明は、請求項2記
載の発明に係る光ファイバフィードスルーを前提とし、
上記第二中空部の第一中空部と反対側の開放端部と上記
切り欠き部との中間若しくは略中間位置に光ファイバの
樹脂被覆部における上記挿入部の先端部が配置され、か
つ、第二中空部内における切り欠き部の少なくとも第一
中空部側端部まで接着剤が充填されていると共に、第二
中空部の第一中空部側端部と第二中空部に充填された上
記接着剤の第一中空部側端部との間に空洞が形成されて
いることを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項2
または3記載の発明に係る光ファイバフィードスルーを
前提とし、上記切り欠き部が、内径0.2mm以上0.
9mm以下の円形若しくは略円形状を有していることを
特徴とし、請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいず
れかに記載の発明に係る光ファイバフィードスルーを前
提とし、上記金属スリーブの表面にNiメッキ層から成
る下地層とAuメッキ層から成る表面層が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0014】次に、請求項6に係る発明は、請求項1〜
5のいずれかに記載の発明に係る光ファイバフィードス
ルーを前提とし、光通信モジュールのパッケージ内に収
容される端末部品が上記金属スリーブの第一円錐状凹部
側に組み込まれ、この端末部品が、光ファイバ素線露出
部の外径より大きい内径を有し上記第一円錐状凹部から
外方に延びる光ファイバ素線露出部が収容される第三中
空部を具備する部品本体と、この部品本体の上記金属ス
リーブとは反対側に設けられ光ファイバ素線露出部の先
端部が露出される第二円錐状凹部とで構成されると共
に、この第二円錐状凹部内には半田が充填されて光ファ
イバ素線露出部が端末部品に固定されかつ第三中空部と
光ファイバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止されてい
ることを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項6記
載の発明に係る光ファイバフィードスルーを前提とし、
上記部品本体における第二円錐状凹部の外周縁部より外
方へ伸びると共に上記第三中空部と連通しこの第三中空
部よりその内径が大きい第六中空部を具備して第二円錐
状凹部から露出する光ファイバ素線露出部先端を保護す
る補助筒部が設けられ、かつ、光ファイバ素線露出部の
先端部に対し光学結合用の端面処理が施されていること
を特徴とするものである。
【0015】また、請求項8に係る発明は、請求項1〜
5のいずれかに記載の発明に係る光ファイバフィードス
ルーを前提とし、光通信モジュールのパッケージ内に収
容される端末部品が上記金属スリーブの第一円錐状凹部
側に組み込まれ、この端末部品が、光ファイバ素線露出
部の外径より大きい内径を有し光ファイバ素線露出部が
挿通される第四中空部とこの第四中空部と連通し第四中
空部よりその内径が大きく上記金属スリーブの第一円錐
状凹部から外方に延びる光ファイバ素線露出部が収容さ
れる第五中空部を具備する部品本体と、この部品本体の
上記金属スリーブとは反対側に設けられ光ファイバ素線
露出部の先端部が露出される第二円錐状凹部とで構成さ
れると共に、この第二円錐状凹部内には半田が充填され
て光ファイバ素線露出部が端末部品に固定されかつ第四
中空部と光ファイバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止
されていることを特徴とし、請求項9に係る発明は、請
求項8記載の発明に係る光ファイバフィードスルーを前
提とし、上記部品本体における第二円錐状凹部の外周縁
部より外方へ伸びると共に上記第四中空部と連通しこの
第四中空部よりその内径が大きい第六中空部を具備して
第二円錐状凹部から露出する光ファイバ素線露出部先端
を保護する補助筒部が設けられ、かつ、光ファイバ素線
露出部の先端部に対し光学結合用の端面処理が施されて
いることを特徴とするものである。
【0016】次に、請求項10に係る発明は、請求項6
〜9のいずれかに記載の発明に係る光ファイバフィード
スルーを前提とし、上記端末部品の表面にNiメッキ層
から成る下地層とAuメッキ層から成る表面層が設けら
れていることを特徴とし、請求項11に係る発明は、請
求項7または9記載の発明に係る光ファイバフィードス
ルーを前提とし、上記補助筒部の第六中空部に切り欠き
部が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】尚、図1は本発明の第一実施の形態に係る
光ファイバフィードスルーの概略正面図、図2は図1の
縦断面図を示している。
【0019】[第一実施の形態]まず、この実施の形態
に係る光ファイバフィードスルーは、図1および図2に
示すように金属スリーブ1とこの金属スリーブ1に固定
された光ファイバ2とで構成され、かつ、上記光ファイ
バ2は、光ファイバ素線露出部3とこの外表面を被覆す
る樹脂被覆部5とで構成されている。また、光ファイバ
素線の外表面には、Niメッキ層から成る下地層とAu
メッキ層から成る表面層とで構成される金属膜が施され
ている。
【0020】そして、上記金属スリーブ1は、光ファイ
バ2における光ファイバ素線露出部3の外径より大きい
内径を有し光ファイバ素線露出部3が挿通される第一中
空部9とこの第一中空部9と連通し光ファイバ2におけ
る樹脂被覆部5の外径より大きい内径を有し上記樹脂被
覆部5の挿入部と樹脂被覆部5から露出して第一中空部
9に至る光ファイバ素線露出部3が収容される第二中空
部8を具備するスリーブ本体と、スリーブ本体の第一中
空部側に設けられ光ファイバ素線露出部3の先端部が露
出される第一円錐状凹部10とで構成され、かつ、第二
中空部8の略中央部位には第二中空部8の半径と略同一
径を有する切り欠き部7が開設されている。尚、この実
施の形態において上記金属スリーブ1にはSUS304
が適用され、かつ、金属スリーブ表面には光ファイバ素
線と同様、Niメッキから成る下地層とAuメッキ層か
ら成る表面層が形成されている。
【0021】また、上記金属スリーブ1と光ファイバ2
間における両者の固定は以下のようになっている。すな
わち、金属スリーブ1における第一円錐状凹部10内に
は半田(Au/20Snの共晶半田)4が充填されて光
ファイバ素線露出部3が金属スリーブ1に固定されると
共に上記第二中空部8と樹脂被覆部5の隙間部には接着
剤6が充填されて上記樹脂被覆部5が金属スリーブ1に
固定されている。
【0022】尚、第一円錐状凹部10内に半田4を充填
することにより第一円錐状凹部10内が半田4で埋ま
り、かつ、半田4の一部が第一中空部9と光ファイバ素
線露出部3の隙間部にも充填されてこれ等隙間部が半田
4にて閉止されている。
【0023】更に詳しく説明すると、第一円錐状凹部1
0内における光ファイバ素線露出部3と金属スリーブ1
との固定は、第一円錐状凹部10内に半田(Au/20
Snの共晶半田)を供給した後、金属スリーブ1の外側
から第一円錐状凹部10を加熱して半田を溶融しかつこ
れを固化させることで行っている。この場合、加熱温度
はヒータ先端の温度が420℃となるように調整されて
いる。また、ヒータの接触による加熱時間は、半田の溶
融時間および流動時間を考慮して10秒から15秒程度
が良好であった。
【0024】このようにして半田付けを行った部分(す
なわち、金属スリーブ1における第一中空部9と光ファ
イバ素線露出部3の隙間部)を対象にHeリーク試験を
行ったところ、1×10-9Pa・m3/s以下のリーク
率であり、高い気密性が保たれていた。また、光ファイ
バの樹脂被覆部5への熱影響を調べたところ熱劣化や溶
融等の影響は確認されなかった。
【0025】このような構造を有する第一実施の形態に
係る光ファイバフィードスルーの先端部位(第一円錐状
凹部10の近傍部位であるパッケージ取付け部11)を
光通信モジュールのパッケージ壁面に半田(Sn/38
Pbの共晶半田)4にて固定したところ、従来の光ファ
イバフィードスルーと相違して、第一円錐状凹部10に
おける半田4の再溶融、接着剤6の熱劣化、樹脂被覆部
5の熱劣化などは観察されず、かつ、光ファイバ素線の
破損なども起こらなかった。
【0026】すなわち、この実施の形態に係る光ファイ
バフィードスルーにおいては、光ファイバ2における光
ファイバ素線露出部3が半田4により金属スリーブ1に
固定される部位と、光ファイバにおける樹脂被覆部5が
接着剤6にて金属スリーブ1に固定される部位とが図2
に示すように離れていることからパッケージ固定時にお
ける熱が光ファイバにおける樹脂被覆部5や接着剤6に
伝わり難く、かつ、金属スリーブ1の第二中空部8内に
おいて樹脂被覆部5の端部から第一中空部9に至る部位
に空間が存在し、しかも第二中空部8には外部と連通す
る切り欠き部7が設けられていることから金属スリーブ
1内の熱が外部に放出され易い構造になっているため、
パッケージへの固定の際、半田4の再溶融、接着剤6の
熱劣化、樹脂被覆部5の熱劣化などを未然に防止するこ
とが可能となる。
【0027】従って、光通信モジュールのパッケージ壁
面に取付けられる際に光ファイバ素線が破損され難い光
ファイバフィードスルーを提供することが可能となる。
【0028】尚、上記第二中空部8に設ける切り欠き部
7については、図3に示すようにこれを省略しても図1
〜2に示した光ファイバフィードスルーと同様の効果を
得ることは可能である。
【0029】また、図1〜2に示した光ファイバフィー
ドスルーにおいては単一の構成部材で金属スリーブ1が
構成されているが、図4に示すように切り欠き部7が設
けられた円筒状本体100と、この円筒状本体100に
おける一方の開放端側に嵌入されかつ中心部に第一中空
部9が開設されていると共に円筒状本体100の開放縁
部とで上記第一円錐状凹部10を形成する嵌入部材10
1とで構成する構造にしてもよい。同様に、切り欠き部
7を有さない図3の光ファイバフィードスルーについて
も、図5に示すように円筒状本体100と、この円筒状
本体100における一方の開放端側に嵌入されかつ中心
部に第一中空部9が開設されていると共に円筒状本体1
00の開放縁部とで第一円錐状凹部10を形成する嵌入
部材101とで構成する方法をとってもよい。
【0030】[第二実施の形態]まず、この実施の形態
に係る光ファイバフィードスルーは、上記金属スリーブ
1の第一円錐状凹部10側に光通信モジュールのパッケ
ージ内に収容される端末部品を組み込むため、図6に示
すように第一中空部9周辺部位における金属スリーブ1
の外径が第二中空部8における金属スリーブ1の外径よ
り大きく設定されている点と、金属スリーブ1の第一円
錐状凹部10側に上記端末部品が組み込まれている点を
除き図1〜2に示した第一実施の形態に係る光ファイバ
フィードスルーの構造と略同一である。
【0031】そして、上記第一円錐状凹部10側に組み
込まれる端末部品20は、図7に示すように光ファイバ
素線露出部3の外径より大きい内径を有し上記第一円錐
状凹部10から外方に延びる光ファイバ素線露出部3が
収容される第三中空部22を具備する部品本体と、この
部品本体の上記金属スリーブ1とは反対側に設けられ光
ファイバ素線露出部3の先端部が露出される第二円錐状
凹部21とで構成されている。
【0032】また、上記第二円錐状凹部21内には半田
(Au/20Snの共晶半田)24が充填されて光ファ
イバ素線露出部3が端末部品20に固定されかつ第三中
空部22と光ファイバ素線露出部3の隙間部は上記半田
24にて閉止されており、図8に示すように金属スリー
ブ1の第一円錐状凹部10側に上記端末部品20が組み
込まれている。尚、端末部品20の上記半田付けにおい
て、ヒータ部の温度を380℃から470℃まで変化さ
せ、加熱時間を10秒から20秒まで変化させた場合に
おいて、その接合状態を観察したところ良好な接合が行
えることが確認されている。
【0033】ここで、上記端末部品20の材質は、上記
金属スリーブ1と同様にSUS304が適用され、その
表面にはNiメッキから成る下地層とAuメッキ層から
成る表面層を形成している。尚、この実施の形態におい
ては光通信モジュールへの取付けを半田にて行うことを
考慮して上記表面層として全面Auメッキが施されてい
るが、光通信モジュールへの取付けにおいてYAGレー
ザ等の溶接機を用いる場合は、半田付け部分のみAuメ
ッキを施すことが望ましい。
【0034】また、この実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーにおいては、金属スリーブ1の先端部位
(金属スリーブ1の外径が大きい部位であるパッケージ
取付け部11)が光通信モジュールのパッケージ壁面に
例えば半田(Sn/38Pbの共晶半田)にて固定さ
れ、かつ、上記第一円錐状凹部10より先端側に組み込
まれた端末部品20は光通信モジュールのパッケージ内
に収容されて使用される。
【0035】そして、この実施の形態に係る光ファイバ
フィードスルーにおいても、光通信モジュールのパッケ
ージ壁面に半田(Sn/38Pbの共晶半田)にて固定
した際、従来の光ファイバフィードスルーと相違して、
第一円錐状凹部10における半田4の再溶融、接着剤6
の熱劣化、樹脂被覆部5の熱劣化などは観察されず、か
つ、光ファイバ素線の破損なども起こらなかった。
【0036】次に、図9は変形例に係る端末部品20の
構成断面図である。すなわち、変形例に係る端末部品2
0は、図9に示すように光ファイバ素線露出部3の外径
より大きい内径を有し光ファイバ素線露出部3が挿通さ
れる第四中空部23とこの第四中空部23と連通し第四
中空部23よりその内径が大きく上記金属スリーブ1の
第一円錐状凹部10から外方に延びる光ファイバ素線露
出部3が収容される第五中空部25を具備する部品本体
と、この部品本体の上記金属スリーブ1とは反対側に設
けられ光ファイバ素線露出部3の先端部が露出される第
二円錐状凹部21とで構成されている。
【0037】また、上記第二円錐状凹部21内には半田
(Au/20Snの共晶半田)24が充填されて光ファ
イバ素線露出部3が端末部品20に固定されかつ第四中
空部23と光ファイバ素線露出部3の隙間部は上記半田
24にて閉止されており、図10に示すように金属スリ
ーブ1の第一円錐状凹部10側に上記端末部品20が組
み込まれている。
【0038】尚、この実施の形態に係る光ファイバフィ
ードスルーにおいても、金属スリーブ1の先端部位(金
属スリーブ1の外径が大きい部位)が光通信モジュール
のパッケージ壁面に例えば半田(Sn/38Pbの共晶
半田)にて固定され、かつ、上記第一円錐状凹部10よ
り先端側に組み込まれた端末部品20は光通信モジュー
ルのパッケージ内に収容されて使用される。
【0039】そして、この実施の形態に係る光ファイバ
フィードスルーにおいても、光通信モジュールのパッケ
ージ壁面に半田(Sn/38Pbの共晶半田)にて固定
した際、従来の光ファイバフィードスルーと相違して、
第一円錐状凹部10における半田4の再溶融、接着剤6
の熱劣化、樹脂被覆部5の熱劣化などは観察されず、か
つ、光ファイバ素線の破損なども起こらなかった。
【0040】更に、この実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーにおいては、上記端末部品20の第五中空
部25が大きな内径を有しているため、図11に示すよ
うに端末部品20を中心軸に対し平行に0.3mm移動
させても光ファイバ素線露出部3に負荷がかかり難く、
すべての部分において変形、剥離、破損等の異常は確認
されなかった。
【0041】[第三実施の形態]この実施の形態に係る
光ファイバフィードスルーは、図12(A)〜(B)に
示すように、図6の第二実施の形態に係る金属スリーブ
1と較べてその第二中空部8に形成された切り欠き部7
の位置が若干第一中空部9側に設けられている点と、第
二中空部8に挿入された光ファイバ2の樹脂被覆部5に
おける先端部位置が、第二中空部8の第一中空部9とは
反対側の開放端部と上記切り欠き部7の略中間位置に配
置されている点と、第二中空部8内における切り欠き部
7の第一中空部9側端部まで接着剤6が充填されている
点を除き第二実施の形態に係る光ファイバフィードスル
ーと略同一である。尚、図12(B)に示すように第二
中空部8の第一中空部9側端部と、第二中空部8に充填
された接着剤6の第一中空部9側端部との間には空洞2
00が形成されていると共に、上記切り欠き部7は内径
0.5mmの円形状を有している。
【0042】そして、この実施の形態に係る光ファイバ
フィードスルーにおいては、図12(B)に示すように
第二中空部8に充填された接着剤6と切り欠き部7内を
埋める接着剤とが連続してアンカー効果が生じ、かつ、
第二中空部8内に収容された光ファイバ素線露出部3の
一部も接着剤6により固定されるため、図6に示した第
二実施の形態に係る光ファイバフィードスルーと較べて
光ファイバを引っ張った際の引っ張り強度が著しく向上
(すなわち、第二実施の形態に係る光ファイバフィード
スルーと較べて光ファイバが抜け難くなる)する利点を
有している。
【0043】また、第二中空部8の第一中空部9側端部
と第二中空部8に充填された接着剤6の第一中空部9側
端部との間には空洞200が形成されているため、この
第三実施の形態に係る光ファイバフィードスルーの先端
部位(第一円錐状凹部10の近傍部位であるパッケージ
取付け部11)を光通信モジュールのパッケージ壁面に
半田(Sn/38Pbの共晶半田)4にて固定したとこ
ろ、従来の光ファイバフィードスルーと相違して、第一
円錐状凹部10における半田4の再溶融、接着剤6の熱
劣化、樹脂被覆部5の熱劣化などは観察されず、かつ、
光ファイバ素線の破損なども起こらなかった。
【0044】尚、第二中空部8に形成する上記切り欠き
部7についてその内径を0.2mm未満に設定したも
の、および、その内径が0.9mmを越えるものについ
て同様の光ファイバフィードスルーを試作し確認したと
ころ、前者の0.2mm未満のものについては、第二中
空部8内に収容された光ファイバ素線露出部3の部位ま
で接着剤6を充填しようとした場合に若干充填し難くな
ることがあり、かつ、上述したアンカー効果も弱くなる
ことが判明した。反対に0.9mmを越えるものについ
ては、接着剤6が第二中空部8内に充填され過ぎて上記
空洞200の形成が困難になったり、上記切り欠き部7
から溢れ出た接着剤6が金属スリーブ1の外表面を覆う
などの不都合が発生する場合があること等が判明した。
従って、このような不都合を確実に防止するためには、
第二中空部8に形成する上記切り欠き部7の内径につい
て0.2mm以上0.9mm以下に設定するとよい。
【0045】[第四実施の形態]この実施の形態に係る
光ファイバフィードスルーは、図13に示すように、図
9の第二実施の形態の変形例に係る端末部品20と比較
して、部品本体における第二円錐状凹部21にその外周
縁部より外方へ伸びる補助筒部300が設けられている
点と、上記第二円錐状凹部21から露出する光ファイバ
素線露出部3の先端部に対し光学結合用の端面処理が施
されている点を除き第二実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーと略同一である。
【0046】すなわち、上記補助筒部300は、図13
に示すように第四中空部23と連通しこの第四中空部2
3よりその内径が大きい第六中空部301を具備し、か
つ、この第六中空部301には、補助筒部300内の光
ファイバ素線露出部3の先端部を確認するための切り欠
き部302が開設されている。また、上記第二円錐状凹
部21から露出する光ファイバ素線露出部3の先端部
は、その端面を研磨若しくはクリーブカットにて光学的
に良好な状態に仕上げる光学結合用の端面処理が施され
ている。
【0047】そして、この実施の形態に係る光ファイバ
フィードスルーにおいては、図13に示すように端末部
品20における部品本体の第二円錐状凹部21に補助筒
部300が設けられているため、この補助筒部を具備し
ない第二実施の形態の変形例に係る端末部品20と較べ
て、光ファイバフィードスルーの組み立て時等において
第二円錐状凹部21から露出する光ファイバ素線露出部
3の先端部が破損され難くなる(図14に示す第二実施
の形態の変形例に係る端末部品20参照)利点を有して
いる。
【0048】また、図14に示す第二実施の形態の変形
例に係る端末部品20においては、外径0.3mm程度
のAu/20Sn半田共晶ボールを用いて第四中空部2
3とこれに挿通された光ファイバ素線露出部3の隙間部
間を閉止かつ固定する手法が採られているが、図15
(A)〜(B)に示すように第二円錐状凹部21に収容
する半田共晶ボールについてはその収容スペースが限ら
れるため多量に設定することが難しく、また、多量に設
定し過ぎると溶融した半田が光ファイバ素線露出部3の
先端部を覆ってしまうことがある。
【0049】これに対し、この実施の形態に係る光ファ
イバフィードスルーにおいては端末部品20の第二円錐
状凹部21に補助筒部300が設けられているため、第
二円錐状凹部21に収容する半田共晶ボールについて、
図16(A)〜(B)に示すようにその収容スペースが
広くなる分、多量に設定することが可能となる。
【0050】このため、供給する半田共晶ボールを増加
できる分、第四中空部23とこれに挿通された光ファイ
バ素線露出部3の隙間部間の固定強度も増大する利点を
有している。また、上記第六中空部301には、補助筒
部300内の光ファイバ素線露出部3先端部を確認する
ための切り欠き部302が開設されているため、補助筒
部300が付設されているにも拘わらず第二円錐状凹部
21内への半田共晶ボールの収容作業に支障を来たすこ
とも無い。
【0051】
【発明の効果】請求項1〜2記載の発明に係る光ファイ
バフィードスルーによれば、光ファイバにおける光ファ
イバ素線露出部の外径より大きい内径を有し光ファイバ
素線露出部が挿通される第一中空部とこの第一中空部と
連通し光ファイバにおける樹脂被覆部の外径より大きい
内径を有し上記樹脂被覆部の挿入部と樹脂被覆部から露
出して第一中空部に至る光ファイバ素線露出部が収容さ
れる第二中空部を具備するスリーブ本体と、このスリー
ブ本体の第一中空部側に設けられ光ファイバ素線露出部
の先端部が露出される第一円錐状凹部とで金属スリーブ
が構成され、上記第一円錐状凹部内には半田が充填され
て光ファイバ素線露出部が金属スリーブに固定されると
共に第一中空部と光ファイバ素線露出部の隙間部が半田
にて閉止され、かつ、上記第二中空部と樹脂被覆部の隙
間部には接着剤が充填されて上記樹脂被覆部が金属スリ
ーブに固定されているため、簡便な方法にて従来よりも
高い融点を持つ半田を用いた封止処理が行え、封止処理
での温度や時間の管理が緩やかとなることで、安定した
製造と信頼性の高い光通信モジュールの封止構造を提供
することが可能となる効果を有する。
【0052】また、請求項3記載の発明に係る光ファイ
バフィードスルーによれば、第二中空部の第一中空部と
反対側の開放端部と切り欠き部との中間若しくは略中間
位置に光ファイバの樹脂被覆部における挿入部の先端部
が配置され、かつ、第二中空部内における切り欠き部の
少なくとも第一中空部側端部まで接着剤が充填されてい
ることから、第二中空部に充填された接着剤と上記切り
欠き部内を埋める接着剤とが連続してアンカー効果が生
じ、かつ、第二中空部内に収容された光ファイバ素線露
出部の一部も接着剤により固定されるため、光ファイバ
を引っ張った際の引っ張り強度が向上する効果を有して
いると共に、第二中空部の第一中空部側端部と第二中空
部に充填された接着剤の第一中空部側端部との間に空洞
が形成されていることから、請求項1と2に係る光ファ
イバフィードスルーと同様に、簡便な方法にて従来より
も高い融点を持つ半田を用いた封止処理が行える効果を
有する。
【0053】更に、請求項7記載の発明に係る光ファイ
バフィードスルーによれば、金属スリーブの第一円錐状
凹部側に組込まれる端末部品の第二円錐状凹部側に、第
三中空部と連通しこの第三中空部よりその内径が大きい
第六中空部を具備して第二円錐状凹部から露出する光フ
ァイバ素線露出部先端を保護する補助筒部が設けられ、
かつ、光ファイバ素線露出部の先端部に対し光学結合用
の端面処理が施されており、また、請求項9記載の発明
に係る光ファイバフィードスルーによれば、金属スリー
ブの第一円錐状凹部側に組込まれる端末部品の第二円錐
状凹部側に、第四中空部と連通しこの第四中空部よりそ
の内径が大きい第六中空部を具備して第二円錐状凹部か
ら露出する光ファイバ素線露出部先端を保護する補助筒
部が設けられ、かつ、光ファイバ素線露出部の先端部に
対し光学結合用の端面処理が施されていることから、第
二円錐状凹部から露出する光ファイバ素線露出部の先端
部が破損され難くなり、かつ、第二円錐状凹部への半田
供給量も増大されて端末部品に対する光ファイバ素線の
固定強度が増大する効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係る光ファイバフィ
ードスルーの概略正面図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】第一実施の形態に係る光ファイバフィードスル
ーの変形例の構成断面図。
【図4】第一実施の形態に係る光ファイバフィードスル
ーの変形例の構成断面図。
【図5】第一実施の形態に係る光ファイバフィードスル
ーの変形例の構成断面図。
【図6】本発明の第二実施の形態に係る光ファイバフィ
ードスルーの一部を構成する金属スリーブの構成断面
図。
【図7】本発明の第二実施の形態に係る光ファイバフィ
ードスルーの一部を構成する端末部品の構成断面図。
【図8】本発明の第二実施の形態に係る光ファイバフィ
ードスルーの構成断面図。
【図9】変形例に係る上記端末部品の構成断面図。
【図10】本発明の第二実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーの変形例の構成断面図。
【図11】本発明の第二実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーの変形例の構成断面図。
【図12】図12(A)は本発明の第三実施の形態に係
る光ファイバフィードスルーの一部を構成する金属スリ
ーブの概略正面図、図12(B)は図12(A)の縦断
面図。
【図13】本発明の第四実施の形態に係る光ファイバフ
ィードスルーの一部を構成する端末部品の構成断面図。
【図14】第二実施の形態の変形例に係る端末部品の構
成断面図。
【図15】図15(A)〜(B)は第二実施の形態に係
る端末部品(変形例)においてその第二円錐状凹部に半
田ボールを供給して光ファイバ素線先端を端末部品に固
定する取付工程を示す説明図。
【図16】図16(A)は第四実施の形態に係る端末部
品の補助筒部内に半田ボールを供給した状態を示す概略
正面図、図16(B)はその縦断面図。
【符号の説明】
1 金属スリーブ 2 光ファイバ 3 光ファイバ素線露出部 4 半田 5 樹脂被覆部 6 接着剤 7 切り欠き部 8 第二中空部 9 第一中空部 10 第一円錐状凹部 11 パッケージ取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 章夫 東京都青梅市末広町1丁目6番1号 住友 金属鉱山株式会社電子事業本部内 Fターム(参考) 2H038 CA43 CA44 CA45

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ素線外表面を被覆する樹脂被覆
    部とこの樹脂被覆部から露出し外表面に金属膜が施され
    た光ファイバ素線露出部とで構成される光ファイバと、
    この光ファイバを固定する金属スリーブとを備え、光通
    信モジュールのパッケージ壁面に取付けられて上記光フ
    ァイバを光通信モジュール内に導入するための光ファイ
    バフィードスルーにおいて、 上記金属スリーブが、光ファイバにおける光ファイバ素
    線露出部の外径より大きい内径を有し光ファイバ素線露
    出部が挿通される第一中空部とこの第一中空部と連通し
    光ファイバにおける樹脂被覆部の外径より大きい内径を
    有し上記樹脂被覆部の挿入部と樹脂被覆部から露出して
    第一中空部に至る光ファイバ素線露出部が収容される第
    二中空部を具備するスリーブ本体と、このスリーブ本体
    の第一中空部側に設けられ光ファイバ素線露出部の先端
    部が露出される第一円錐状凹部とで構成され、上記第一
    円錐状凹部内には半田が充填されて光ファイバ素線露出
    部が金属スリーブに固定されると共に第一中空部と光フ
    ァイバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止され、かつ、
    上記第二中空部と樹脂被覆部の隙間部には接着剤が充填
    されて上記樹脂被覆部が金属スリーブに固定されている
    ことを特徴とする光ファイバフィードスルー。
  2. 【請求項2】上記金属スリーブの第二中空部に切り欠き
    部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光
    ファイバフィードスルー。
  3. 【請求項3】上記第二中空部の第一中空部と反対側の開
    放端部と上記切り欠き部との中間若しくは略中間位置に
    光ファイバの樹脂被覆部における上記挿入部の先端部が
    配置され、かつ、第二中空部内における切り欠き部の少
    なくとも第一中空部側端部まで接着剤が充填されている
    と共に、第二中空部の第一中空部側端部と第二中空部に
    充填された上記接着剤の第一中空部側端部との間に空洞
    が形成されていることを特徴とする請求項2記載の光フ
    ァイバフィードスルー。
  4. 【請求項4】上記切り欠き部が、内径0.2mm以上
    0.9mm以下の円形若しくは略円形状を有しているこ
    とを特徴とする請求項2または3記載の光ファイバフィ
    ードスルー。
  5. 【請求項5】上記金属スリーブの表面にNiメッキ層か
    ら成る下地層とAuメッキ層から成る表面層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の光ファイバフィードスルー。
  6. 【請求項6】光通信モジュールのパッケージ内に収容さ
    れる端末部品が上記金属スリーブの第一円錐状凹部側に
    組み込まれ、この端末部品が、光ファイバ素線露出部の
    外径より大きい内径を有し上記第一円錐状凹部から外方
    に延びる光ファイバ素線露出部が収容される第三中空部
    を具備する部品本体と、この部品本体の上記金属スリー
    ブとは反対側に設けられ光ファイバ素線露出部の先端部
    が露出される第二円錐状凹部とで構成されると共に、こ
    の第二円錐状凹部内には半田が充填されて光ファイバ素
    線露出部が端末部品に固定されかつ第三中空部と光ファ
    イバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止されていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイ
    バフィードスルー。
  7. 【請求項7】上記部品本体における第二円錐状凹部の外
    周縁部より外方へ伸びると共に上記第三中空部と連通し
    この第三中空部よりその内径が大きい第六中空部を具備
    して第二円錐状凹部から露出する光ファイバ素線露出部
    先端を保護する補助筒部が設けられ、かつ、光ファイバ
    素線露出部の先端部に対し光学結合用の端面処理が施さ
    れていることを特徴とする請求項6記載の光ファイバフ
    ィードスルー。
  8. 【請求項8】光通信モジュールのパッケージ内に収容さ
    れる端末部品が上記金属スリーブの第一円錐状凹部側に
    組み込まれ、この端末部品が、光ファイバ素線露出部の
    外径より大きい内径を有し光ファイバ素線露出部が挿通
    される第四中空部とこの第四中空部と連通し第四中空部
    よりその内径が大きく上記金属スリーブの第一円錐状凹
    部から外方に延びる光ファイバ素線露出部が収容される
    第五中空部を具備する部品本体と、この部品本体の上記
    金属スリーブとは反対側に設けられ光ファイバ素線露出
    部の先端部が露出される第二円錐状凹部とで構成される
    と共に、この第二円錐状凹部内には半田が充填されて光
    ファイバ素線露出部が端末部品に固定されかつ第四中空
    部と光ファイバ素線露出部の隙間部が半田にて閉止され
    ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の光ファイバフィードスルー。
  9. 【請求項9】上記部品本体における第二円錐状凹部の外
    周縁部より外方へ伸びると共に上記第四中空部と連通し
    この第四中空部よりその内径が大きい第六中空部を具備
    して第二円錐状凹部から露出する光ファイバ素線露出部
    先端を保護する補助筒部が設けられ、かつ、光ファイバ
    素線露出部の先端部に対し光学結合用の端面処理が施さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の光ファイバフ
    ィードスルー。
  10. 【請求項10】上記端末部品の表面にNiメッキ層から
    成る下地層とAuメッキ層から成る表面層が設けられて
    いることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の
    光ファイバフィードスルー。
  11. 【請求項11】上記補助筒部の第六中空部に切り欠き部
    が設けられていることを特徴とする請求項7または9記
    載の光ファイバフィードスルー。
JP2003013139A 2002-02-22 2003-01-22 光ファイバフィードスルー Pending JP2003315566A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003013139A JP2003315566A (ja) 2002-02-22 2003-01-22 光ファイバフィードスルー
US10/498,987 US7027705B2 (en) 2002-02-22 2003-02-19 Optical fiber feed-through
PCT/JP2003/001766 WO2003071322A1 (fr) 2002-02-22 2003-02-19 Traversee de fibre optique
CN03801813.6A CN1610849A (zh) 2002-02-22 2003-02-19 光纤馈通
GB0412709A GB2398132B (en) 2002-02-22 2003-02-19 Optical fiber feedthrough having metallic sleeve

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-45714 2002-02-22
JP2002045714 2002-02-22
JP2003013139A JP2003315566A (ja) 2002-02-22 2003-01-22 光ファイバフィードスルー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003315566A true JP2003315566A (ja) 2003-11-06

Family

ID=27759677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003013139A Pending JP2003315566A (ja) 2002-02-22 2003-01-22 光ファイバフィードスルー

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7027705B2 (ja)
JP (1) JP2003315566A (ja)
CN (1) CN1610849A (ja)
GB (1) GB2398132B (ja)
WO (1) WO2003071322A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10355308A1 (de) * 2003-11-27 2005-07-07 CCS Technology, Inc., Wilmington Verschlußkappe, Anordnung und Verfahren zur Befestigung und/oder Abdichtung eines optischen Übertragungselements
JP2010152307A (ja) * 2008-08-28 2010-07-08 Kyocera Corp 光ファイバ取付部の気密封止構造
JP2011081077A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Fujikura Ltd 光ファイバ
KR101071267B1 (ko) * 2011-05-17 2011-10-10 동광텔레콤주식회사 리본 광케이블 접속시 광심선 보호장치
JP2016138913A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 京セラ株式会社 フェルール付き光ファイバおよび導光装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7500793B2 (en) * 2005-05-31 2009-03-10 Greene, Tweed Of Delaware, Inc. High-pressure/high-temperature seals between glass fibers and metals, downhole optical feedthroughs containing the same, and methods of preparing such seals
US20070286231A1 (en) * 2006-05-29 2007-12-13 Pentax Corporation Optical signal transmitting and receiving apparatus
WO2013134707A2 (en) * 2012-03-08 2013-09-12 Weatherford/Lamb, Inc. Optical transducer with integrated feedthrough
US9453974B2 (en) * 2014-07-24 2016-09-27 Verizon Patent And Licensing Inc. Eccentric cut sleeve for optical fiber adapter
GB201414256D0 (en) 2014-08-12 2014-09-24 Meta Downhole Ltd Apparatus and method of connecting tubular members in multi-lateral wellbores
US10598866B2 (en) * 2015-11-18 2020-03-24 Lumasense Technologies Holdings, Inc. Low reflection fiber-optic connector
WO2017094562A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 コニカミノルタ株式会社 測定用光学装置
EP3614185A1 (en) 2018-08-24 2020-02-26 ABB Schweiz AG Fiber-optic cable feedthrough and method for manufacturing the same
JP6995384B2 (ja) * 2019-08-22 2022-01-14 湖北工業株式会社 光ファイバフィードスルー

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3336355A1 (de) 1983-10-06 1985-04-18 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur qualitaetsverbesserung von polymerisaten des isobutens
JPS6096607U (ja) * 1983-12-07 1985-07-01 オムロン株式会社 光コネクタ
JP2614018B2 (ja) 1994-06-29 1997-05-28 日本電気エンジニアリング株式会社 光ファイバ導入部の気密封止構造と気密封止方法
JP3126280B2 (ja) * 1994-10-13 2001-01-22 住友大阪セメント株式会社 光ファイバ導入用スリーブ部材、および光ファイバ/光素子接続封止構造物
US6310997B1 (en) * 1995-04-17 2001-10-30 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Ferrule assembly and optical module having the same
JPH08304668A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Oyo Koden Kenkiyuushitsu:Kk 光学素子を固定するためのレーザ溶接方法
JP2000180660A (ja) 1998-12-10 2000-06-30 Sumitomo Electric Ind Ltd フェルール付き光ファイバ
JP2000338363A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Kyocera Corp フェルール付き光ファイバ及びそれを用いた光モジュール
JP2001091793A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Kyocera Corp 光ファイバ固定具およびその組立方法およびこれを用いた光ファイバコネクタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10355308A1 (de) * 2003-11-27 2005-07-07 CCS Technology, Inc., Wilmington Verschlußkappe, Anordnung und Verfahren zur Befestigung und/oder Abdichtung eines optischen Übertragungselements
JP2010152307A (ja) * 2008-08-28 2010-07-08 Kyocera Corp 光ファイバ取付部の気密封止構造
JP2011081077A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Fujikura Ltd 光ファイバ
KR101071267B1 (ko) * 2011-05-17 2011-10-10 동광텔레콤주식회사 리본 광케이블 접속시 광심선 보호장치
JP2016138913A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 京セラ株式会社 フェルール付き光ファイバおよび導光装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20050084227A1 (en) 2005-04-21
GB2398132A (en) 2004-08-11
CN1610849A (zh) 2005-04-27
US7027705B2 (en) 2006-04-11
GB2398132B (en) 2006-03-08
GB0412709D0 (en) 2004-07-07
WO2003071322A1 (fr) 2003-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2614018B2 (ja) 光ファイバ導入部の気密封止構造と気密封止方法
JP2003315566A (ja) 光ファイバフィードスルー
US6318910B1 (en) Method for hermetically sealing optical fiber introducing section and hermetically sealed structure
JP2616668B2 (ja) 光ファイバ導入部の気密封止構造
JP2524463B2 (ja) 光ファイバ導入部の気密封止方法
JP5825315B2 (ja) 光学素子モジュール
JP2005055475A (ja) 光ファイバ端末構造体
JP3320537B2 (ja) 光素子収納封止筐体構造物
JP3126280B2 (ja) 光ファイバ導入用スリーブ部材、および光ファイバ/光素子接続封止構造物
US6773171B2 (en) Optoelectronic housings and methods of assembling optoelectronic packages
JPH07281061A (ja) 光素子と光ファイバとの封止用筐体構造物、およびこれらの接続・封止複合物
JP2005165200A (ja) 光デバイスとその製造方法
JP3530757B2 (ja) 光ファイバ用フェルールの気密構造
JP2005024928A (ja) 光部品
JP2003107281A (ja) 光ファイバ固定具
JP3997798B2 (ja) 光モジュール
JP3847178B2 (ja) 光ファイバの気密封止構造とこれを用いた光ファイバアレイ
JPH08240733A (ja) 光ファイバアレイ
JP2800565B2 (ja) 気密封止光ファイバ端末
JP5371670B2 (ja) 光ファイバ及びその製造方法
JP3227970B2 (ja) 光ファイバアレイ及びその取付方法
JP3887576B2 (ja) 光ファイバ導入部封止方法およびそれに用いられる光ファイバ封止部材
JPH0212114A (ja) ファイバ導入型パッケージとその気密封止方法
JPH04204405A (ja) 半導体光結合装置
JPH0476446B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070516