JP3530757B2 - 光ファイバ用フェルールの気密構造 - Google Patents

光ファイバ用フェルールの気密構造

Info

Publication number
JP3530757B2
JP3530757B2 JP33961898A JP33961898A JP3530757B2 JP 3530757 B2 JP3530757 B2 JP 3530757B2 JP 33961898 A JP33961898 A JP 33961898A JP 33961898 A JP33961898 A JP 33961898A JP 3530757 B2 JP3530757 B2 JP 3530757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing layer
ferrule
fiber core
core wire
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33961898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000147319A (ja
Inventor
猛志 小林
秀樹 米倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP33961898A priority Critical patent/JP3530757B2/ja
Publication of JP2000147319A publication Critical patent/JP2000147319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530757B2 publication Critical patent/JP3530757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ用フェ
ルールの気密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ用フェルールの気密構
造について説明する。(光ファイバ用フェルールを用い
た光ファイバ同士の中継構造)最初に、光ファイバ用フ
ェルールを用いた光ファイバ同士の中継構造の概要につ
いて図4を用いて説明する。フェルール10には挿入孔
12が貫通して形成されており、挿入孔12内に光ファ
イバ14のファイバ心線16を保持する中心孔18が形
成されたキャピラリ20を装着する。そして、ファイバ
心線16が露出した光ファイバ14をファイバ心線16
側から挿入孔12内に挿入すると共に、ファイバ心線1
6をキャピラリ20の一方の端面側から中心孔18に挿
入して先端を挿入孔12内に突出させる。そして、ファ
イバ心線16が突出するフェルール10の挿入孔12内
にろう材を充填して封止層22を形成し、ファイバ心線
16を封止層22、フェルール10と共に斜面に研磨す
る。これようにしてフェルール10へ光ファイバ14が
取り付けられる。
【0003】光ファイバ14同士の中継は、フェルール
10を取り付けた光ファイバ14同士を、それぞれのフ
ェルール10の研磨された傾斜面にコリメートレンズ2
4を取り付け、互いのコリメートレンズ24同士が対向
するように筒状の中継器本体26に両側から装着する。
そして、フェルール10と中継器本体26との接触部位
(図4ではフェルール10に形成されたフランジ部28
と中継器本体26の口縁との接触部位A)をはんだ接合
又は溶接により接続する。なお、中継器本体26内に
は、2つのコリメートレンズ24間に位置するようにフ
ィルタ、アイソレータ等の機能素子30を配置する。
【0004】続いて、フェルール10とキャピラリ20
の詳細な構成と、光ファイバ14とフェルール10との
気密構造について説明する。 (フェルールおよびキャピラリの構造)まず、フェルー
ル10各構成要素の構造について図5と図6を用いて説
明する。フェルール10はステンレス等の金属材料を用
いて形成され、中心軸上に形成された挿入孔12の内周
面の断面形状は円筒状のキャピラリ20の外径に合わせ
た円形に形成されている。なお、本例では封止層22が
形成される挿入孔12の領域Xの内径は他の領域Yの内
径に比べて大径に形成されて、後述する金属製リングを
装着可能としている。また、キャピラリ20はセラミッ
クを用いて円筒状に構成され、その中心に設けられた中
心孔18の内周面の断面形状はファイバ心線(石英製)
18の外径に合わせた円形である。
【0005】(光ファイバ14とフェルール10との気
密構造)次に、気密構造について図5、図6、図7を用
いて説明する。光ファイバ14はフェルール10の挿入
孔12内にキャピラリ20と共に装着され、挿入孔12
内に挿入された光ファイバ14の端部から突出するファ
イバ心線16がキャピラリ20の中心孔18に先端がキ
ャピラリ20の端面(他方の端面)20aから突出する
ように挿通されている。そして、本例では挿入孔12の
内径が大径に形成された領域Xと他の領域Yとの境界部
分に端面20aが一致するようにキャピラリ20が装着
されている。なお、挿入孔12の内径が均一なフェルー
ルの場合には、キャピラリ20は、挿入孔12内に単に
装着されるだけでよく、上記のような装着位置に関する
制限はない。
【0006】そして、この端面20aと挿入孔12の内
面12aとファイバ心線16の外周面とで形成される空
間部(本例では挿入孔12の領域X部分)B内に、ろう
材(Au-Sn,Au-Ge 等の低融点ろう材)を充填して封止層
22を形成する。封止層22はキャピラリ20の端面2
0aと挿入孔12の領域Xと他の領域Yとの境界部分に
積層された状態となる。なお、ろう材の空間部B内への
充填に際しては、溶融状態のろう材を直接流し込んでも
良いし、リング状に形成された固形のろう材をファイバ
心線16を挿通して空間部B内に入れた後に加熱し、ろ
う材を溶融させても良い。これにより、ファイバ心線1
6が封止層22によってフェルール10に気密に封止さ
れる。なお、ファイバ心線16の外周面およびキャピラ
リ20の端面20aは予め金めっきしておき、ろう材が
濡れ易い構造としてろう材との気密性を高めるようにす
る。
【0007】また、32は金属製リングであり、例えば
ステンレス等を用いて形成され、封止層22内に埋め込
まれている。金属製リング32は、ろう材を充填する前
にファイバ心線16を挿通して、ファイバ心線16に外
嵌された状態で空間部B内に配される。このように金属
製リング32を予め空間部B内に入れておくと、ろう材
によるろう付け作業工程、つまり封止層22形成工程に
おいて、空間部B内のろう材が濡れる面積が増えるた
め、ファイバ心線16とフェルール10との気密性に対
する信頼性を向上させることができる。
【0008】その後、図7に示すように封止層22を、
フェルール10およびファイバ心線16と共に斜面に研
磨して、これら部材の端面全体を同一平面の傾斜面に形
成する。なお、金属製リング32が配されている場合に
は金属製リング32も同様に傾斜面に研磨して、封止層
22の研磨面に金属製リング32の研磨面を露出させ
る。ファイバ心線16が挿通される金属製リング32の
中心孔の内径はファイバ心線16の外径に合わせて隙間
がなるべく少なくなる寸法に設定される。また、図5に
示すようにフェルール10の光ファイバ14の挿入側の
挿入孔12の内面12aと光ファイバ14の外周面との
間の封止は、当該挿入孔12の口縁に合成樹脂材33を
塗布して行う。塗布された合成樹脂材33は光ファイバ
14の挿入孔12内への挿入に伴って挿入孔12内に入
り、封止する。以上が、光ファイバ14とフェルール1
0との気密構造を含む光ファイバ用フェルール10全体
の構成の概要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ファイバ用フェルールの気密構造には次のよ
うな課題がある。フェルール10の端面を斜面に研磨す
る際に、フェルール10とファイバ心線16と封止層2
2を同時に研磨してしまうため、封止層22とフェルー
ル10の内面12aとの接合部位、封止層22とファイ
バ心線16の外周面との接合部位も研磨されて、これら
接合部位における気密性が低下し、リーク不良が発生し
てしまうという課題がある。
【0010】特に、図6に示すように研磨前において封
止層22の表面とファイバ心線16の外周面、また封止
層22の表面と挿入孔12の内面12aとの接合部位に
形成されていたメニスカスCも図7のごとく研磨されて
しまうが、メニスカスCは、ろう材がその濡れ性によっ
て金属表面に沿って移動することによって形成されるも
のであるから、ろう材と被ろう付け部材の表面との間の
密着性、つまり気密性はメニスカスC部分が最も高いと
考えられる。よって、研磨によりメニスカスCが取り去
られると、ボイドの発生部位等、ろう材の濡れ性が阻害
された部分が表面化し、リークが生じ易くなると考えら
れる。
【0011】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、封止層の表面とファイ
バ心線、封止層の表面とフェルールの挿入孔の内面との
接合部位にメニスカスを残し、高い気密性を確保できる
光ファイバ用フェルールの気密構造に関する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、フェルール
の挿入孔内に、該挿入孔と同軸となる中心孔を有するキ
ャピラリとファイバ心線が露出する光ファイバ端部とが
挿入され、前記ファイバ心線が前記キャピラリの中心孔
内にキャピラリの一方の端面側から挿入されると共にそ
の先端がキャピラリの他方の端面から前記挿入孔内に突
出され、キャピラリの他方の端面にろう材から成る封止
層が積層されてファイバ心線が気密に封止され、封止層
の表面が、フェルールおよびファイバ心線と共に研磨さ
れて、フェルールの端面およびファイバ心線の端面と同
一平面で、かつフェルールの軸線に対して傾斜する傾斜
面に形成された光ファイバ用フェルールの気密構造にお
いて、前記ファイバ心線が突出する前記挿入孔内に、
入孔の内面およびファイバ心線の外周面との接合部位に
メニスカスが形成された、ろう材から成る第1封止層
と、該第1封止層に積層された、合成樹脂材からなる第
2封止層とが形成され該第2封止層の表面が、前記第
1封止層の前記メニスカスが形成されたままの状態に維
持されるべく第1封止層には到達しないように研磨され
て、前記傾斜面に形成されていることを特徴とする。こ
れによれば、光ファイバのファイバ心線をキャピラリの
他方の端面において気密に封止する第1封止層は研磨
れず、挿入孔の内面およびファイバ心線の外周面との接
合部位にはメニスカスが形成されたままの状態となる。
よって、気密封止の重要な要素となるメニスカスの存在
により、リークを効果的に防止することが可能となる。
【0013】また、前記第2封止層内に、前記ファイバ
心線を挿通して金属製リングを埋め込み、該金属製リン
グの一方の端面が、前記第2封止層の表面、前記フェル
ールの端面および前記ファイバ心線の端面と同一平面に
研磨されて傾斜面に形成される構成とすると、第2封止
層の表面研磨の際に第2封止層を構成する合成樹脂材の
封止材がファイバ心線の研磨面に付着しにくくなるとい
う効果がある。また、前記第2封止層内に、前記ファイ
バ心線を挿通してセラミック製リングを埋め込み、該セ
ラミック製リングの一方の端面が、前記第2封止層の表
面、前記フェルールの端面および前記ファイバ心線の端
面と同一平面に研磨されて傾斜面に形成される構成とす
ると、第2封止層の表面研磨の際に第2封止層を構成す
る合成樹脂材の封止材がファイバ心線の研磨面に付着し
にくくなる。さらに、この表面研磨の際にセラミック製
リングも研磨されるため、セラミック粉も発生するが、
セラミック粉はファイバ心線の研磨面に金属材料の粉に
比べても付着しにくい。従って、ファイバ心線の研磨面
が表面研磨の際に、発生したリングを構成する素材の粉
によって粗面にされる度合いを低減でき、良好な光学特
性が得られる。また、第2封止層を形成する合成樹脂材
は具体的にはエポキシ系樹脂である。また、前記第2封
止層を、合成樹脂材に代えて、前記第1封止層を形成す
るろう材よりも融点の低いろう材により形成してもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光ファイバ用
フェルールの気密構造の好適な実施の形態について添付
図面と共に詳述する。なお、従来例と同じ構成について
は同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。まず、光フ
ァイバ14のフェルール10への取付手順について図1
と図2を用いて説明する。なお、フェルール10、キャ
ピラリ20、光ファイバ14は従来例で説明した通りの
構成である。第1に、従来と同様にフェルール10の挿
入孔12内にキャピラリ20を領域X側の挿入口から挿
入し、キャピラリ20の端面20aを領域Xと他の領域
Yとの境界部分に合わせる。第2に、ファイバ心線16
が露出した光ファイバ14の端部(単に光ファイバ端部
とも言う)をフェルール10の挿入孔12内に領域Y側
の挿入口から挿入すると共に、ファイバ心線16をキャ
ピラリ20の中心孔18内に挿入して端面20aから、
先端が挿入孔12の口縁付近まで達するように突出させ
る。
【0015】第3に、ファイバ心線16が突出するキャ
ピラリ20の端面20aと挿入孔12の内面12aとフ
ァイバ心線16の外周面との間で形成される空間部B内
(挿入孔12の領域X部分)にろう材を充填し、第1封
止層34をキャピラリ20の端面20a上に積層して形
成する。この際、第1封止層34を形成する挿入孔12
の領域X部分の内周面(端面20aも含む)とファイバ
心線16の外周面には金めっきを施しておく。これによ
り、この第1封止層34の表面と挿入孔12の内面12
a、および当該表面とファイバ心線16の外周面との接
合部位には、メニスカスCが形成される。ここまでは、
従来と略同じであるが、従来と異なり、第1封止層34
を構成するろう材はフェルール10の挿入孔12の口縁
まで充填するのではなく、第1封止層34の表面とフェ
ルール10の挿入孔12の口縁との間に、後述する第2
封止層を形成するための空間部(挿入孔12の領域Z部
分)が残るようにろう材の量を調節する。
【0016】第4に、第1封止層34に対して傾斜面を
形成するための研磨を行わず、さらに第2封止層36を
第1封止層34の上層に形成する。この点が本発明の特
徴点となっている。すなわち、第1封止層34の表面と
挿入孔12の内面12aとファイバ心線16の外周面と
の間で形成される空間部(領域Z部分)内に合成樹脂材
(本例では一例としてエポキシ系樹脂材)を充填し、第
1封止層34の上層に、第1封止層34の表面を覆う第
2封止層36を、第1封止層34に積層した状態で形成
する。
【0017】第5に、第2封止層36の表面を、従来と
同様にして図2に示すように、フェルール10の端面
(図2中の上端面)およびファイバ心線16の端面(図
2中の上端面)と同一平面で、かつフェルール10の軸
線に対して傾斜する傾斜面に研磨して形成する。
【0018】そして、以上の手順に従ってフェルール1
0と光ファイバ14のファイバ心線16との間に封止処
理を施すことによって、図2や図3に示すような、傾斜
面に形成された第2封止層36の下層に、挿入孔12の
内面12aおよびファイバ心線16の外周面との接合部
位にメニスカスCが形成されたままの状態が維持されて
いる第1封止層34が形成された光ファイバ用フェルー
ルの気密構造が完成する。この第1封止層34のメニス
カスCによって、ファイバ心線16の気密性が維持さ
れ、フェルール10におけるリーク不良の発生を抑える
ことができる。
【0019】また、従来例においても説明したが、本実
施の形態でも傾斜面に研磨される封止層、つまり第2封
止層36の形成の際に、図3に示すようにファイバ心線
16を挿通して金属製リング32を第2封止層36内に
埋め込み、金属製リング32の一方の端面(図3中の上
端面)が、第2封止層36の表面、フェルール10の端
面およびファイバ心線16の端面と同一平面に研磨され
て傾斜面に形成される構成としても良い。なお、この研
磨の際には従来例と同様に、金属製リング32の研磨さ
れた一方の端面D内にファイバ心線16の研磨された端
面Eが位置する構成とすることによって、ファイバ心線
16の研磨面Eの表面に第2封止層36を構成する封止
材(合成樹脂材)が付着するのを有効に防止できる。
【0020】また、さらに金属製リング32に代えて、
図8に示すように第2封止層36内に、ファイバ心線1
6を挿通してセラミック製リング38を埋め込み、セラ
ミック製リング38の一方の端面Dが、第2封止層36
の表面、フェルール10の端面およびファイバ心線16
の端面と同一平面に研磨されて傾斜面に形成される構成
としても良い。これにより、金属製リング32の場合と
同様にファイバ心線16の研磨面Eの表面に第2封止層
36を構成する封止材(合成樹脂材)が付着するのを有
効に防止できる。さらに、セラミック製リング38も金
属製リング32と同様に表面研磨された際に、リングの
素材の粉が発生するが、セラミック粉は金属粉に比べて
ファイバ心線16の研磨面Eに付着しにくい。従って、
ファイバ心線16の研磨面Eが表面研磨の際に、発生し
たリングを構成する素材の粉によって粗面にされる度合
いを低減でき、良好な光学特性が得られる。なお、セラ
ミック製リング38としてセラミックキャピラリ(キャ
ピラリ20と同等品)を使用することも可能である。図
8では外径がキャピラリ20よりも大径なセラミックキ
ャピラリをセラミック製リング38として使用した例で
ある。この場合には、セラミック製リング38の外周面
とこのセラミック製リング38が装着されるフェルール
10の挿入孔12の内周面との間には図面では表れてい
ないが、金属製リング32の場合と同様に第2封止層3
6を構成する封止材(合成樹脂材)が介在しており、セ
ラミック製リング38としてのセラミックキャピラリは
第2封止層36に埋め込まれた状態にある。
【0021】また、上述した実施の形態では第2封止層
36は合成樹脂材を用いて形成していたが、この合成樹
脂材に代えて、第1封止層34を形成するろう材よりも
融点の低いろう材を用いて第2封止層36を形成するこ
とも可能である。このようなろう材の場合には、第2封
止層36の形成時に第1封止層34を構成するろう材が
溶けることがないので、第1封止層34の表面に当初形
成されたメニスカスが消滅しないからである。具体的に
は一例として第1封止層34を形成するろう材にAu-Ge
を用いた場合には、第2封止層36にはAu-Sn,Sn-Pb を
ろう材として用いることができる。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施
し得るのはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバ用フェルールの
気密構造によれば、光ファイバのファイバ心線の外周面
とフェルールの挿入孔の内面との間を気密に封止する第
1封止層は研磨する必要がなくなり、第1封止層の表面
と挿入孔の内面および当該表面とファイバ心線の外周面
との接合部位にはメニスカスが形成されたままの状態が
維持される。よって、気密封止の重要な要素となるメニ
スカスの存在により、リークを効果的に防止することが
可能となり、リーク不良によるフェルールの製造時の歩
留り低下を大幅に改善できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ用フェルールの気密構
造を説明するための説明図であり、第2封止層を形成し
た直後の状態を示す。
【図2】本発明に係る光ファイバ用フェルールの気密構
造を説明するための説明図であり、第2封止層を斜面に
研磨した状態を示す。
【図3】本発明に係る光ファイバ用フェルールの気密構
造を説明するための説明図であり、第2封止層に金属製
リングを埋め込み、金属製リングも同時に斜面に研磨し
た状態を示す。
【図4】一般的なフェルールを用いた光ファイバ同士の
中継構造を示す要部切欠斜視図である。
【図5】従来の光ファイバ用フェルールの気密構造を説
明するためのフェルールの断面図である。
【図6】図5の気密構造を説明するための説明図であ
り、ろう材により封止層を形成した状態を示す。
【図7】図5の気密構造を説明するための説明図であ
り、図6の封止層の表面をフェルール、ファイバ心線と
共に斜面に研磨した状態を示す。
【図8】本発明に係る光ファイバ用フェルールの気密構
造を説明するための説明図であり、第2封止層にセラミ
ック製リングを埋め込み、セラミック製リングも同時に
斜面に研磨した状態を示す。
【符号の説明】
10 フェルール 12 挿入孔 12a 挿入孔の内面 14 光ファイバ 16 ファイバ心線 18 中心孔 20 キャピラリ 35 金属製リング 34 第1封止層 36 第2封止層 B 空間部 C メニスカス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24,6/36 - 6/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルールの挿入孔内に、該挿入孔と同
    軸となる中心孔を有するキャピラリとファイバ心線が露
    出する光ファイバ端部とが挿入され、前記ファイバ心線
    が前記キャピラリの中心孔内にキャピラリの一方の端面
    側から挿入されると共にその先端がキャピラリの他方の
    端面から前記挿入孔内に突出され、キャピラリの他方の
    端面にろう材から成る封止層が積層されてファイバ心線
    が気密に封止され、封止層の表面が、フェルールおよび
    ファイバ心線と共に研磨されて、フェルールの端面およ
    びファイバ心線の端面と同一平面で、かつフェルールの
    軸線に対して傾斜する傾斜面に形成された光ファイバ用
    フェルールの気密構造において、 前記ファイバ心線が突出する前記挿入孔内に、挿入孔の内面およびファイバ心線の外周面との接合部位
    にメニスカスが形成された、ろう材から成る第1封止層
    と、 該第1封止層に積層された、 合成樹脂材からなる第2封
    止層とが形成され 該第2封止層の表面が、前記第1封止層の前記メニスカ
    スが形成されたままの状態に維持されるべく第1封止層
    には到達しないように研磨されて、前記傾斜面に形成さ
    ていることを特徴とする光ファイバ用フェルールの気
    密構造。
  2. 【請求項2】 前記第2封止層内に、前記ファイバ心線
    を挿通して金属製リングが埋め込まれ、 該金属製リングの一方の端面が、前記第2封止層の表
    面、前記フェルールの端面および前記ファイバ心線の端
    面と同一平面に研磨されて傾斜面に形成されることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ用フェルールの気密
    構造。
  3. 【請求項3】 前記第2封止層内に、前記ファイバ心線
    を挿通してセラミック製リングが埋め込まれ、 該セラミック製リングの一方の端面が、前記第2封止層
    の表面、前記フェルールの端面および前記ファイバ心線
    の端面と同一平面に研磨されて傾斜面に形成されること
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバ用フェルールの
    気密構造。
  4. 【請求項4】 前記第2封止層を形成する前記合成樹脂
    材がエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項1、
    2または3記載の光ファイバ用フェルールの気密構造。
  5. 【請求項5】 前記第2封止層を、合成樹脂材に代え
    て、前記第1封止層を形成するろう材よりも融点の低い
    ろう材により形成したことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の光ファイバ用フェルールの気密構造。
JP33961898A 1998-09-03 1998-11-30 光ファイバ用フェルールの気密構造 Expired - Fee Related JP3530757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33961898A JP3530757B2 (ja) 1998-09-03 1998-11-30 光ファイバ用フェルールの気密構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24972898 1998-09-03
JP10-249728 1998-09-03
JP33961898A JP3530757B2 (ja) 1998-09-03 1998-11-30 光ファイバ用フェルールの気密構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000147319A JP2000147319A (ja) 2000-05-26
JP3530757B2 true JP3530757B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=26539444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33961898A Expired - Fee Related JP3530757B2 (ja) 1998-09-03 1998-11-30 光ファイバ用フェルールの気密構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3530757B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9841570B2 (en) 2014-04-10 2017-12-12 Adamant Co., Ltd. Optical fiber assembly, optical coupling device, and optical fiber coupling device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474879B1 (en) * 2000-08-08 2002-11-05 Stratos Lightwave, Inc. Post assembly metallization of a device to form hermetic seal
US7572063B2 (en) * 2005-09-12 2009-08-11 Stratos International, Inc. Opto-electric connector

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9841570B2 (en) 2014-04-10 2017-12-12 Adamant Co., Ltd. Optical fiber assembly, optical coupling device, and optical fiber coupling device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000147319A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2614018B2 (ja) 光ファイバ導入部の気密封止構造と気密封止方法
US6318910B1 (en) Method for hermetically sealing optical fiber introducing section and hermetically sealed structure
US6841731B1 (en) Terminal assembly
US5515473A (en) Airtight seal structure of low melting point glass to be used in optical fiber guiding portion of optical device and method of airtight seal using low melting point glass
JP3530757B2 (ja) 光ファイバ用フェルールの気密構造
US7027705B2 (en) Optical fiber feed-through
JPS59166906A (ja) 半導体レ−ザ結合装置
JP3126280B2 (ja) 光ファイバ導入用スリーブ部材、および光ファイバ/光素子接続封止構造物
JP3320537B2 (ja) 光素子収納封止筐体構造物
JPH0267508A (ja) 光ファイバ固定法
JP3222815B2 (ja) 光通信用パッケージ
JP2002253486A (ja) 内視鏡の光学部材と金属枠との半田付け方法、半田付け構造及びこの半田付け構造を備えた内視鏡
JP3311437B2 (ja) 光ファイバアレイ端子
JP2005165200A (ja) 光デバイスとその製造方法
JP2001133657A (ja) 光ファイバ用フェルールの気密構造
JP2947317B2 (ja) 光結合器
JP2005055475A (ja) 光ファイバ端末構造体
JPH0875763A (ja) 回転センサおよびその製造方法
JP2528941B2 (ja) ファイバ導入型パッケ―ジとその気密封止方法
JP3659314B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3526518B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3766589B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP2560135B2 (ja) 半導体レーザ装置における透明樹脂の充填方法
JP3847178B2 (ja) 光ファイバの気密封止構造とこれを用いた光ファイバアレイ
JP2004133442A (ja) 光ファイバ端末構造体

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees