JP2003314822A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP2003314822A JP2002118880A JP2002118880A JP2003314822A JP 2003314822 A JP2003314822 A JP 2003314822A JP 2002118880 A JP2002118880 A JP 2002118880A JP 2002118880 A JP2002118880 A JP 2002118880A JP 2003314822 A JP2003314822 A JP 2003314822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料燃焼装置における気化器の変形を防
止したものである。 【解決手段】 制御部47が気化器温度検知部46の信
号を受けて気化器20の受熱部34の温度を想定し、こ
の受熱部34の温度が加熱手段45の作動の停止温度よ
りも高くなるかあるいは高くなることが予測される時
に、液体燃料の供給を減少させ、気化器20の受熱部3
4の温度を全燃焼領域内で、耐熱限界温度を越えないよ
うにした。これによって、気化器20及び受熱部34の
変形を防止して、燃焼装置の耐久性を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野分野】本発明は、家庭用の給湯
機や暖房機に搭載される液体燃料燃焼装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置として
は、特開平8−21606号公報に記載されているよう
なものがあった。
【0003】図3はその構成を示し、1は液体燃料を供
給されるポンプ、2はこの液体燃料の送給管、3は液体
燃料が噴出されるノズル、4は電気ヒータ、5は電気ヒ
ータ4の埋め込まれた気化器、6は燃焼用空気を送り出
す送風ファン、7はこの燃焼用空気を気化器5に導入す
るための送風路、8は送風路7内に設けられた1次空気
通路である。
【0004】また9は気化器5で気化された燃料と混合
された混合気を均一に混合する混合室、10はこの混合
室9の上部設けられたバーナヘッド、11はバーナヘッ
ド10に設けられた炎口部、12はこの炎口部11の近
傍に設けられた2次空気通路、13はこの2次空気通路
12の上部に設けられた2次空気口、14は気化器5の
側部を炎口部11の上方に突出させた受熱フィン、15
は1次空気通路8の入口に配置され、開閉により送風路
7の断面積を変化させるとともに、閉時に1次空気通路
8を略閉塞する空気量調節手段、16は炎口部11上に
形成される燃焼炎である。
【0005】気化器5が電気ヒータ4により所定の温度
に加熱されると、液体燃料は、ポンプ1から送給管2を
通ってノズル3から気化器5へ向け液滴となって送出さ
れ、加熱気化される。
【0006】一方、燃焼用空気は送風ファン6により送
風路7を通り、その一部は1次空気通路8から気化器5
内へ導入され、気化された燃料と混合されて混合気とな
り、混合室9で均一に混合された後、炎口部11に至
り、ここで青い燃焼炎15を形成して燃焼される。
【0007】残りの空気は2次空気通路1から炎口部1
1の近傍に設けられた2次空気口13に供給され、燃焼
に寄与する。
【0008】また燃焼量が大きい場合は、空気量調節手
段14を開け、気化器5に多量の空気を導入して燃焼を
促進させ、燃焼量が小さい場合は、1次空気通路8を閉
塞して、燃焼用空気に加圧して耐風性能を向上し、燃焼
範囲を拡大させるようになっていた。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の構成では、燃焼中において気化器5は、受熱フ
ィン14を介しては燃焼炎から熱供給を受ける。この受
熱量を補うために電気ヒータ4は作動と停止を繰り返
す。このため、多くの電力を消費している。
【0010】ここで、燃焼中の電気ヒータ4の消費電力
を低減するためには、気化器5の受熱フィン14の形状
改良や受熱フィン14近傍の火炎16の能力増加によ
り、受熱量が増加するようにすればよい。
【0011】ところが、受熱量を増加し、燃焼中は電気
ヒータ4が作動しなくなると、気化器5の温度は燃焼炎
16に依存することになるため、コントロールができな
くなり、定格燃焼から燃焼量を小さく絞るときの全領域
の中で、気化器5の材料(アルミダイカスト)の耐熱限
界温度(400℃)を越える燃焼量もあり、受熱フィン
14の変形を起こすという課題を有していた。
【0012】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、気化器の受熱部の全燃焼領域内での温度を想定し
て、耐熱限界温度を超えないようにしてその変形を防止
した燃焼装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の液体燃料燃焼装置は、加熱手段を有
し、液体燃料を気化する気化器と、この気化器で気化し
た燃料を燃焼用空気と混合させて燃焼させる炎口部と、
この炎口部に近接して設けられた気化器の受熱部と、前
記気化器の温度を検知する気化器温度検知部と、この気
化器温度検知部の信号を受けて加熱手段の作動を制御す
るとともに、受熱部の温度を想定し、この温度が加熱手
段の作動の停止温度よりも高くなるかあるいは高くなる
ことが予測されるときに、液体燃料の供給を減少させる
制御部とを具備したもので、気化器の受熱部の温度を全
燃焼領域内で、耐熱限界温度を越えないものであり、燃
焼装置の耐久性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、加熱手段を有し、液体
燃料を気化する気化器と、この気化器で気化した燃料を
燃焼用空気と混合させて燃焼させる炎口部と、この炎口
部に近接して設けられた気化器の受熱部と、前記気化器
の温度を検知する気化器温度検知部と、この気化器温度
検知部の信号を受けて加熱手段の作動を制御するととも
に、受熱部の温度を想定し、この温度が加熱手段の作動
の停止温度よりも高くなるかあるいは高くなることが予
測されるときに、液体燃料の供給を減少させる制御部と
を具備し、気化器の受熱部の温度を全燃焼領域内で、耐
熱限界温度を越えないようにしたものである。
【0015】他の形態として、受熱部の温度が加熱手段
の作動の停止温度よりも高くなるかあるいは高くなるこ
とが予測されるときに、制御部が液体燃料の供給を減少
させるとともに、空気の供給量も可変するようにすれ
ば、燃焼そのものを良好に維持できる。気化器の温度検
知は、所定時間内の温度上昇率を測定することが考えら
れる。
【0016】他の実施形態として、制御部は、気化器温
度と燃焼用空気の温度との関係により想定される受熱部
の温度の補正を行った後に指示を行うようにする。また
制御部は、加熱手段の作動中に受熱部の温度が加熱手段
の停止温度よりも高くなるかあるいは高くなることが予
測される時に、加熱手段の作動の停止温度を低下させる
ようにしてもよい。
【0017】さらに制御部は、着火時の加熱手段の作動
の停止温度を着火以後の停止温度よりも低くなるように
設定する形態も考えられる。
【0018】そしてこれら液体燃焼装置を給湯機や暖房
機に搭載すれば、効率面並びに安全面で優れたものとな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を参照
しながら説明する。図1において、燃料ポンプ17は、
灯油などの液体燃料を燃料タンク(図示せず)から汲み
上げ、燃料供給ノズル18へ送給管19を介して供給す
る。燃料供給ノズル18前方に設けられた気化器20
は、筒状であって、アルミ、ジュラルミン等のアルミ合
金、黄銅、銅、鋼、鋳鉄など熱伝導が良く、耐熱性にす
ぐれた材料でつくられている。
【0020】上記気化器20の側面には、送風管21の
端部が臨むように、一部を開口された気化器蓋22が設
けられている。この気化器蓋22は、アルミ、黄銅、
銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料からでつくられている。
燃料供給ノズル18は、送風管21内に気化器20に向
けて挿入されている。気化器20の下部には気化器蓋2
2とで構成させる混合気噴出口23が設けてある。
【0021】24は混合気噴出口22下方に設けられ、
アルミ、黄銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料で碗状に
形成された搬送通路である。搬送通路24は、混合気噴
出口23の下方に位置する部分に窪み部25を設け、そ
の窪み部25から碗状に形成された搬送通路24の端部
まで傾斜部26を構成している。
【0022】搬送通路24の下流には、鋼、鉄、チタ
ン、ジュラルミン、セラミック等の耐熱材料で造られた
多孔状の炎口部27が設けられている。この炎口部27
は、気化器20と共に搬送通路24の上に載置される。
【0023】28は燃焼部全体を覆うバーナケースで、
その内側の空間は気化器20、搬送通路24、炎口部2
7の周囲を囲むように設けられた空気通路29となって
いる。
【0024】30は炎口部27を複数個に分割するよう
に設ける筒状の2次空気通路で、その両端は空気通路2
9に開放されている。炎口部27の下流側に向かって臨
む複数個の2次空気噴出口31を設けている。複数個の
炎口部27と2次空気通路30は、気化器20に対して
並行に配置されている。
【0025】炎口部27と2次空気通路30は、下流側
に向かって同一平面になるように構成される。2次空気
通路30の端部は空気通路29に連通される。
【0026】炎口部27と2次空気通路30の構成上の
組み合わせは、気化器20に隣接する側を炎口部27
に、その反対側の空気通路29に隣接する側を2次空気
通路30になるように構成する。
【0027】32は炎口部27と空気通路29との間に
設けられた側壁で、その内側に燃焼室33が形成され
る。炎口部27の装着は、その搬送通路24側の端部で
2次空気通路30とともに、その一部に複数個の点溶接
を行うことで行われている。
【0028】34は気化器20の背面に燃焼室33に張
り出すように複数個に分割形成されたフィン状の受熱部
である。この受熱部34は炎口部27の上方に張り出す
ような位置に構成されている。
【0029】35は空気通路29の天板部36に炎口部
27の上方を覆うように載置された熱交換器である。こ
の熱交換器35は熱伝導の良い、耐熱性の銅やアルミ材
料を用いて筒状に構成され、途中に複数本の温水管に多
数の板状のフィンを設けている。
【0030】37は燃焼用空気を供給する送風機で、羽
根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファン等
を用い、それをモータで回転させるように構成され、空
気通路29の側部の一部に連通された送風通路38に連
結されている。
【0031】この送風通路38の内部に前記送風管21
が設けられている。この送風管21には気化器蓋22に
挿入される手前の位置に、送風通路38と連通する複数
個の連通口39が設けられている。
【0032】40は送風通路38内に設けられた気化用
空気調節器で、開閉によって送風管21の送風抵抗を変
化させる閉止ダンパ41と上部ダンパ42とこれらの閉
止ダンパ41と上部ダンパ42を回転駆動する駆動装置
43とで構成されている。
【0033】閉止ダンパ41と上部ダンパ42は、2枚
の板の板面を軸として同軸上に回転させる構成で設けら
れており、上下方向の開閉でも左右方向の開でも良い。
閉止ダンパ41は、送風管21の入口に接触する側に設
けられ、一部に複数個の透孔44を設けている。
【0034】上部ダンパ42は閉止ダンパ41の外側に
重なり合う位置に設けられ、最小燃焼量を含む領域のモ
ードの時はこの閉止ダンパ41に略接触し、透孔44を
略閉塞し、燃焼量が中間の領域のモードの時は閉止ダン
パ41との間に角度を設けて、透孔44を開口させるよ
うに構成されている。
【0035】燃焼量が最大になる領域を含むモードの時
は、閉止ダンパ41と上部ダンパ42がともに開放さ
れ、送風管21の入り口が最大に拡大される。駆動装置
43はステッピングモータやソレノイドやモータと歯
車、カム等を用いて、閉止ダンパ41と上部ダンパ42
がそれぞれの動作を行うように組み合わせて構成され、
駆動装置43の駆動部分が閉止ダンパ41と上部ダンパ
42に連結されている。
【0036】45は電熱式のヒータを用いた加熱手段
で、気化器20に鋳込まれたニクロム線、カンタル線等
の発熱体で構成される。
【0037】46は気化器20の温度を検知するための
気化器温度検知部で、サーミスタ、熱電対等で構成され
る。
【0038】47は気化器温度検知部46の信号から加
熱手段45を作動、停止させて気化器20を所定の温度
に維持する制御部である。
【0039】この制御部47は運転スイッチの指示や負
荷の大きさにより燃料ポンプ17と送風機37を適正な
状態にコントロールするもので、さらに述べれば、気化
器温度検知部46の信号を受けて気化器20の受熱部3
4の温度を想定し、この受熱部34の温度が加熱手段4
5の作動の停止温度よりも高くなるかあるいは高くなる
ことが予測されるときに、燃料ポンプ17を可変し液体
燃料の供給を減少させる。
【0040】この制御部47には加熱手段45停止後の
燃焼中の気化器温度検知部46の信号と受熱部34の温
度の相関のデータが、各燃焼量ごとに記憶され、受熱部
34の温度が想定できるようになっている。
【0041】48は炎口部27に形成される火炎、49
は空気の流れを、50は混合気の流れをそれぞれ示す。
【0042】以上のように構成された液体燃料燃焼装置
において、電源(図示せず)を投入すると加熱手段45
に通電され、気化器20が加熱される。気化器20が所
定の温度(この温度は、気化器20内で液体燃料が気化
できる温度で、気化器温度検知部46では、230〜2
40℃に設定される)に達すると気化器温度検知部46
により検知を行い、制御部47の指示により送風機37
が作動し、燃焼用空気が供給される。
【0043】送風通路38に供給された空気49は気化
用空気調節器40の閉止ダンパ41と上部ダンパ42で
空気量を調節した後、送風管21内に供給される1次空
気と2次空気通路30内に供給される2次空気とに分け
られる。
【0044】これと同時に燃料ポンプ17が作動し、燃
料が燃料供給ノズル18から気化器20に噴霧される。
燃料は高温の気化器20壁面で気化され、送風管21を
介して供給される空気49と混合されながら、混合気噴
出口23を通り搬送通路24に搬送され、混合気50と
なって炎口部27に送られる。
【0045】また予め火花放電を行っていた点火電極
(図示なし)により炎口部27から噴出する混合気50
に着火し、火炎48が形成され燃焼を開始する。
【0046】以後、気化器20は火炎48の熱を受熱部
34が受けることで加熱され続けるものである。炎口部
27に形成された火炎48は、炎検知部(フレームロッ
ド:図示なし)によりその状態を監視され、安定燃焼を
持続させる。また燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交
換器35で熱交換され排出される。
【0047】ここで、火炎48の熱により気化器20が
加熱され、気化器温度検知部46により、液体燃料が気
化できる温度(例えば気化できる温度は、液体燃料の飽
和蒸気温度の120℃から分留試験による100%蒸発
温度の280℃までの間と推定される)に維持できるこ
とを確認した後に加熱手段45の作動を停止する。
【0048】気化器20が受熱部34から充分な熱を受
け加熱手段45を必要としない温度で維持される時に、
制御部47は、運転スイッチの指示や負荷の大きさによ
り燃料ポンプ17と送風機37と気化用空気調節器40
をコントロールして、最小燃焼量を含む領域のモード、
燃焼量が中間の領域のモード、燃焼量が最大になる領域
を含むモードの間を自在に可変するようにしている。
【0049】気化器温度検知部46ではこの間の温度を
モニターしながら受熱部34の温度の評価を行う。燃焼
装置の通常の運転では、想定される受熱部34の温度
は、気化器20の材料の耐熱限界温度(例えば、気化器
20の材料をアルミダイカストとすると400℃)以下
である。
【0050】しかし、例えば燃焼装置を搭載する機器に
強風が当たり、燃焼装置に空気が充分に供給できなくな
ると、炎口27に火炎が密着し、炎口27の温度を上昇
させて、赤熱し、周囲の温度を上昇させる。
【0051】このとき、気化器20の受熱部34では火
炎48中の余剰空気による冷却量が減少し、また気化器
20内の空気による冷却量も減少して、耐熱限界温度を
越え、気化器20の受熱部34の変形を起こすので、気
化器温度検知部46の信号を受けた制御部47が気化器
20の受熱部34の温度を想定し、この受熱部34の温
度が加熱手段45の作動の停止温度よりも高くなるかあ
るいは高くなることが予測される時に、燃料ポンプ17
に指示を送り液体燃料の供給を減少させる。
【0052】送風機37による空気49の供給量は固定
しているので、燃焼量を縮小することにより火炎48が
空気過剰の状態になり、しかも燃焼量も低下しているの
で、受熱部34への受熱量を大きく減少させ、受熱部3
4の温度を低下させ気化器20および受熱部34の熱変
形を防止し、燃焼装置の耐久性を向上することができ
る。
【0053】また燃料ポンプ17や送風機37の機器と
してのばらつきと燃焼装置の組立上のばらつきと気温の
変化等により、燃料と空気の混合比率の変化や火炎48
の保炎の状態変化が起こり、受熱部34に過剰な熱量が
供給されるので、気化器温度検知部46の信号を受けた
制御部47が、気化器20の受熱部34の温度を想定
し、この受熱部34の温度が加熱手段45の作動の停止
温度よりも高くなるかあるいは高くなることが予測され
る時に、燃料ポンプ17に指示を送り液体燃料の供給を
減少させ、燃焼量を縮小することにより受熱部34への
受熱量を減少させ、受熱部34の温度を低下させ変形を
防止することができる。
【0054】さらに制御部47は、気化器温度検知部4
6の値により受熱部34の温度が耐熱限界温度以下にな
ることが想定できるときは、燃料ポンプ17に指示を送
り液体燃料の供給を増加させ元の供給量に戻す指示を行
い、安定な燃焼量を持続することができる。
【0055】本実施例の炎口部27上の火炎48に対し
ても、制御部47が気化器温度検知部46の示す温度に
より燃料ポンプ17の液体燃料の供給を減少させること
により、火炎48の空気不足を解消して、すすの発生を
防止できる。
【0056】搬送通路24を熱伝導の良い銅で構成する
場合に、制御部47が気化器温度検知部46の示す温度
により燃料ポンプ17の液体燃料の供給を減少させるこ
とにより、燃焼量が縮小され、炎口27からの輻射熱を
防止し、銅の高温酸化を防止して、搬送通路24の耐久
性を向上できる。
【0057】なお、上記実施例では制御部47が気化器
温度検知部46の信号を受けて、燃料ポンプ17に指示
を行い、液体燃料の供給を減少させるようにしたが、同
時に送風機37に指示を行い、燃料供給量の減少に合わ
せて空気の供給量も可変するようにすることも考えられ
る。
【0058】さらに詳述すると、制御部47は、気化器
温度検知部46の信号を受けて、その値が気化器20の
材料の耐熱限界温度を越えるか、越えることが予測され
るようになると、燃料ポンプ17に指示を送り液体燃料
の供給量を減少させて、火炎48の燃焼量を低下させる
ことにより気化器20の受熱部34の受熱量を減少させ
て、受熱部の34の温度を降下させ、さらに送風機37
に指示を送り空気49の供給量も液体燃料の供給量に最
適の配分に減少させ、火炎48の燃焼状態を液体燃料の
供給量の最適な状態に維持しながら、気化器20の受熱
部34の温度を低下するようにしている。
【0059】このように、炎口部27に形成する火炎4
8の燃焼量と空気量の配分を適正な値に設定することに
より、各燃焼量における最適な受熱部34の温度を燃焼
状態からつくり出すことで、確実に受熱部34の温度を
気化器20の材料の耐熱限界温度以下に抑え、気化器2
0および受熱部34の熱変形を防止できる。
【0060】また、制御部47は、加熱手段45の作動
の停止中に気化器温度検知部46の温度上昇が所定時間
内の上昇率を超える場合は、燃料ポンプ17に指示を送
り液体燃料の供給を停止するようにしてもよい。
【0061】すなわち、制御部47が気化器温度検知部
46の信号を受けて、その値が通常の温度上昇カーブ
(制御部47にデータとして記憶されている所定時間内
の温度上昇率)よりも急激な温度上昇がある場合は、気
化器20の受熱部34近傍の火炎48の燃焼状態に異変
が発生し、燃焼装置に異常が発生したと見なして、燃料
ポンプ17を停止させるようにしている(例えば、燃焼
装置の排気部分の閉塞により急激に空気不足状態にな
り、気化器温度検知部46に大きな変動がおこる場合が
ある)。
【0062】このように気化器20の受熱部34の急激
な温度上昇を防止して、燃焼装置の破損を防止すること
ができる。
【0063】さらに制御部47は、加熱手段45の作動
中(加熱手段45の作動と停止を繰り返して気化器20
の温度を一定の温度範囲に維持している状態)に受熱部
34の温度が加熱手段45の作動の停止温度よりも高く
なるかあるいは高くなることが予測されるときに、加熱
手段45の作動の停止温度を低下させるようにすること
も考えられる。
【0064】すなわち、制御部47は、気化器温度検知
部46の信号を受けて、加熱手段45の作動と停止を繰
り返す中で受熱部34の温度が気化器20の材料の耐熱
限界温度を越えるか、越えることが予測されるようにな
ると、加熱手段45の停止温度を低下させて、加熱手段
45停止後のオーバーシュートによる受熱部34の温度
上昇を防止して、常に受熱部34の温度が気化器20の
材料の耐熱限界温度を越えないようにしている。
【0065】以上のように、加熱手段45停止後の受熱
部34の温度上昇(オーバーシュート)を防止すること
により、受熱部34の温度を気化器20の材料の耐熱限
界温度を越えないようにして、燃焼装置の耐久性を向上
することができる。
【0066】さらに制御部47を介して着火時の加熱手
段45の作動の停止温度を着火以後の停止温度よりも低
く設定することも考えられる。
【0067】すなわち、制御部47は気化器温度検知部
46の信号を受けて、燃焼装置の始動時に気化器20が
予熱され着火を行うときに、受熱部34には、火炎48
の熱と加熱手段45の熱が同時に加わり、特に燃料ポン
プ17の流量特性として始動時に供給量が設定値よりも
増加することや燃焼装置の始動時から大きな燃焼量を使
用するときなど、受熱部34には過剰な熱が加わるの
で、加熱手段45の作動の停止温度を始動時だけ低下さ
せて、早めに加熱手段45を停止し、受熱部34の温度
上昇(オーバーシュート)を防止し、受熱部34の温度
を気化器20の耐熱限界温度を越えないようにする。
【0068】以上のように、本実施例においては、着火
時の燃焼量の増加による受熱量の増大に合わせて、加熱
手段45を抑制することにより、加熱手段45停止後の
受熱部34の温度上昇(オーバーシュート)を防止し、
受熱部34の温度を気化器20の耐熱限界温度を越えな
いようにすることができる。
【0069】図2は他の実施例を示し、制御部47が気
化器温度検知部46の温度を給気温度検知部51の値に
より補正を行って燃料ポンプ17に指示を行うようにし
た。
【0070】このように制御部47が気化器温度検知部
46の温度を給気温度検知部51の値により補正を行っ
て指示を行うことにより、気候の変化による外気温度の
高低を把握して、気化器20の受熱部34の温度変化の
予測を換算して指示を行う。
【0071】このとき、給気温度が上昇し易い夏場は、
気化器温度検知部46の温度を高めに見積り、給気温度
が低下する冬場は、気化器温度検知部46の温度を低め
に見積もるように補正して、受熱部34の温度の精度を
向上するようにしている。
【0072】以上のように、本実施例においては、気化
器温度検知部46の温度をより正確に把握し、その結果
から気化器20の受熱部34の温度を的確に想定できる
ので、燃料ポンプ17の供給量を減少させるタイミング
を正確に計ることができ、受熱部34の温度を気化器2
0の耐熱限界温度以下に維持して、受熱部34の変形を
防止できる。
【0073】以上本発明の液体燃料燃焼装置の実施例に
ついて述べたが、これらを給湯機あるいは暖房機に搭載
すれば動作的信頼性の高い、しかも耐久性の面ですぐれ
たものとすることができるものである。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、気化器の
受熱部の温度を全燃焼領域内で、気化器材料の耐熱限界
温度を越えないようにするので、気化器及び受熱部の変
形を防止して、燃焼装置の耐久性を向上することができ
る。また給湯機あるいは暖房機に搭載すればそれらの商
品価値を著しく高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液体燃料燃焼装置の断面
【図2】本発明の他の実施例における液体燃料燃焼装置
の断面図
【図3】従来の液体燃料燃焼装置の断面図
【符号の説明】
20 気化器 27 炎口部 34 受熱部 45 加熱手段 46 気化器温度検知部 47 制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有し、液体燃料を気化する気
    化器と、この気化器で気化した燃料を燃焼用空気と混合
    させて燃焼させる炎口部と、この炎口部に近接して設け
    られた気化器の受熱部と、前記気化器の温度を検知する
    気化器温度検知部と、この気化器温度検知部の信号を受
    けて加熱手段の作動を制御するとともに、受熱部の温度
    を想定し、この温度が加熱手段の作動の停止温度よりも
    高くなるかあるいは高くなることが予測されるときに、
    液体燃料の供給を減少させる制御部とを具備した液体燃
    料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 受熱部の温度が加熱手段の作動の停止温
    度よりも高くなるかあるいは高くなることが予測される
    ときに、制御部が液体燃料の供給を減少させるととも
    に、空気の供給量も可変するようにした請求項1記載の
    液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】 気化器温度検知部の温度上昇が、所定時
    間内の上昇率を超える場合に制御部が液体燃料の供給を
    停止する請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 制御部は、気化器温度と燃焼用空気の温
    度との関係により想定される受熱部の温度の補正を行っ
    た後に指示を行う請求項1〜3のいずれか1項記載の液
    体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】 制御部は、加熱手段の作動中に受熱部の
    温度が加熱手段の停止温度よりも高くなるかあるいは高
    くなることが予測される時に、加熱手段の作動の停止温
    度を低下させるようにした請求項1〜4のいずれか1項
    記載の液体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、着火時の加熱手段の作動の停
    止温度を着火以後の停止温度よりも低くなるように設定
    した請求項1〜5のいずれか1項記載の液体燃料燃焼装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項記載の液
    体燃料燃焼装置を搭載した給湯機。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれか1項記載の液
    体燃料燃焼装置を搭載した暖房機。
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