JP3685130B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の給湯機や暖房機に搭載し、気化器の予熱待機中の消費電力を低減させた気化式の燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の燃焼装置としては、例えば、図7に示すようなものが知られている。図において、1は液体燃料を気化する気化器、2は気化器1の内部に設ける気化室、3は気化器1を加熱する電気式のヒータ、4は気化器1の温度を検知する温度検出器、5は気化器1の下流側に連通する混合室、6は混合室5の下流側に火炎を形成するバーナヘッド、7は気化室2に液体燃料を噴霧するノズル、8は気化室2やバーナヘッド6に空気を供給する送風機、9は燃焼停止から所定時間を計測するとともに所定時間の経過後に温度検出器4の制御温度を変更させるタイマー手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、燃焼停止後にタイマー手段9により、気化器1の温度検出器4の制御温度をコントロールして、気化器1の予熱待機中に制御温度を低下させ、混合室5やバーナヘッド6の温度を液体燃料の気化限界温度よりも高くなる温度に変更し、再燃焼を速やかに行いながら消費電力の低減化を図っている。
【0004】
しかし更に消費電力の低減を行うためには、気化器1の制御温度を気化限界温度により近づけることが必要となり、気化器1の温度検出と温度制御だけでコントロールしているので、混合室5内の気化ガスの結露を防止するために正確な温度コントロールができないという課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、気候の変化による外気温度の変動や寒冷地や高温地の地域間の温度差により、混合室の温度に差が生じる場合に対応して、気化ガスの結露による白煙発生や燃料溜まりによる燃焼不良を起こさないで、その時々の状態に合わせて最良の消費電力の低減を図る燃焼装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の燃焼装置は、液体燃料を気化する気化器と、前記気化器を予熱し、前記気化器内に空気とともに噴霧された液体燃料が気化する温度にする加熱手段と、前記気化器の下流側に連通して気化ガスを搬送し、かつ前記気化器の予熱を受ける搬送通路と、前記搬送通路の下流側に設置され火炎を形成する炎口と、前記気化器に設けた気化器温度検知部と、前記気化器温度検知部の検知温度に基づき、前記加熱手段をオン、オフさせて気化器を気化温度に維持して予熱の制御及び運転の指示と予熱待機の制御を行う制御部とを備え、前記搬送通路の一部に搬送通路の温度を検知する温度検知部を設け、前記制御部は前記温度検知部の信号を受けて前記気化器の予熱待機中の制御温度を、前記搬送通路で気化ガスが結露しなく、かつ可能な限りの温度に変化させる構成にしたものである。
【0007】
これにより、気候の変化による外気温度の変動や寒冷地や高温地の地域間の温度差により、搬送通路の温度に差が生じても、温度検知部の信号を受けた制御部が気化器の予熱待機温度を変化させ、気化器から搬送通路に伝わる熱量を可変して搬送通路内を気化ガスが結露しない温度に保ち、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良が防止されるとともに消費電力の低減を正確に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、液体燃料を気化する気化器と、前記気化器を予熱し、前記気化器内に空気とともに噴霧された液体燃料が気化する温度にする加熱手段と、前記気化器の下流側に連通して気化ガスを搬送し、かつ前記気化器の予熱を受ける搬送通路と、前記搬送通路の下流側に設置され火炎を形成する炎口と、前記気化器に設けた気化器温度検知部と、前記気化器温度検知部の検知温度に基づき、前記加熱手段をオン、オフさせて気化器を気化温度に維持して予熱の制御及び運転の指示と予熱待機の制御を行う制御部とを備え、前記搬送通路の一部に搬送通路の温度を検知する温度検知部を設け、前記制御部は前記温度検知部の信号を受けて前記気化器の予熱待機中の制御温度を、前記搬送通路で気化ガスが結露しなく、かつ可能な限りの温度に変化させる構成にしたことにより、気候の変化による外気温度の変動や寒冷地や高温地の地域間の温度差により、搬送通路の温度に差が生じても、温度検知部の信号を受けた制御部が気化器の予熱待機温度を変化させ、気化器から搬送通路に伝わる熱量を可変して、運転開始時に搬送通路内に気化ガスが結露しない温度に保ち、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良が防止されるとともに消費電力の低減を正確に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の制御部が、温度検知部が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合、前記温度検知部が所定の温度以上の値を示すまで、指定された少量の燃焼量を運転することにより、搬送通路が所定温度以下であっても、搬送通路に結露の少ない少量の燃焼量の火炎を炎口に形成し、その燃焼熱により気化器を加熱し、その熱が搬送通路に伝わり、搬送通路を加熱し、その後、定格燃焼量の多量の気化ガスが搬送通路に流入しても結露を起こさないので、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1に記載の制御部が、温度検知部が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合、前記温度検知部が所定の温度以上の値を示すまで、気化器の加熱手段の電圧を上昇させることにより、気化器の電力量を増加させて温度を急速に立ち上げ、燃焼熱による気化器の加熱と合わせた熱が搬送通路に伝わり、搬送通路を短時間で加熱し、その後定格燃焼量の多量の気化ガスが搬送通路に流入しても結露を起こさないので、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1に記載の制御部が、温度検知部の温度を給気温度検知部の検知した温度値により補正を行い、気化器の予熱待機中の制御温度を変化させることにより、運転開始時に搬送通路の温度が気化ガスの結露しない温度であっても、低温の給気が多量に流入して、搬送通路が冷却されることを予測し、気化器の予熱待機中の温度を上昇させ、搬送通路の温度を上昇するので、その後定格燃焼量の多量の気化ガスが搬送通路に流入しても結露を起こさず、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1に記載の温度検知部を搬送通路に複数個設けることにより、搬送通路の気化器の熱をうけやすい部分や燃焼熱をうけやすい部分の温度分布を把握することになり、搬送通路の温度測定の精度を向上することができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項1に記載の制御部が、搬送通路の温度を給気温度検知部の検知した温度値により予測して指示を行うことにより、既存の給気温度検知部を使用して搬送通路の温度を予測し、気化器の予熱待機中の温度を変化させ、搬送通路の温度を結露しない温度にコントロールするので、新たな温度検知のための構成を設けなくても、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項1に記載の制御部は、搬送通路の温度を外気温度検知部の検知した温度値により予測して指示を行うことにより、運転開始時に外気温度(天候や気候)から搬送通路の温度を予測し、また低温の給気が多量に流入することにより、搬送通路が冷却されることを予測し、それらの予測値を合わせて評価した後に気化器の予熱待機中の温度を上昇させ、搬送通路の温度を上昇するので、気候に合わせた温度コントロールが容易に行え、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例についてを図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における燃焼装置を示すものである。図において、10は液体燃料である灯油を燃料タンク(図示せず)から燃焼装置に汲み上げる燃料ポンプ、11は燃料ポンプ10から送油管12を介して液体燃料が供給される燃料供給ノズル、13は燃料供給ノズル11前方に設けられた気化器で、アルミ、ジュラルミン等のアルミ合金、黄銅、銅、鋼、鋳鉄等の熱伝導の良い、耐熱材料で造られ筒状に形成されている。気化器13の側面には、送風管14の端部が臨むように、一部を開口された気化器蓋15が設けられており、この気化器蓋15は、アルミ、黄銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料で造られている。燃料供給ノズル11は、送風管14内に気化器13に向けて挿入されている。気化器13の下部には、気化器蓋15とで構成させる混合気噴出口16が設けられている。
【0017】
17は混合気噴出口16下方に設けられ、鉄、ステンレス、セラミック、ガラス等の熱伝導の低い(アルミ、アルミダイカスト、銅に比較して)耐熱材料で碗状に形成された搬送通路で、気化器13の下流側に連通している。搬送通路17の下流側には、鋼、鉄、チタン、ジュラルミン、セラミック等の耐熱材料で造られた多孔状の炎口18が設置されている。
【0018】
19は燃焼部全体を覆うバーナケースで、その内側の空間は、気化器13、搬送通路17、炎口18の周囲を囲むように設けられた空気通路20となっている。21は炎口18に隣接するように設ける筒状の2次空気通路で、炎口18の下流側に向かって臨む複数個の2次空気噴出口22を設けている。炎口18と2次空気通路21は、下流側に向かって同一平面になるように構成される。2次空気通路21の端部は、空気通路20に連通される。23は炎口18や空気通路20との間に設けられた側壁で、その内側に燃焼室24が形成される。25は気化器13の背面に燃焼室24に張り出すように形成されたフィン状の受熱部である。受熱部25は、炎口18の上方に張り出すような位置に構成されている。
【0019】
26は空気通路20の天板部27に、炎口18の上方を覆うように載置された熱交換器である。熱交換器26は、熱伝導の良い、耐熱性の銅やアルミ材料を用いて筒状に構成され、途中に複数本の温水管に多数の板状のフィンを設けている。
【0020】
28は燃焼用空気を供給する送風機で、羽根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファン等を用い、それをモータで回転させるように構成され、空気通路20の側部の一部に連通された送風通路29に連結されている。この送風通路29の内部に、前記送風管14が設けられている。この送風管14には、気化器蓋15に挿入される手前の位置に、送風通路29と連通する複数個の連通口30が設けられている。
【0021】
31は送風通路29内に設けられた気化用空気調節器で、開閉によって送風管14の送風抵抗を変化させる閉止ダンパ32と、上部ダンパ33と、これらの閉止ダンパ32と上部ダンパ33を回転駆動する駆動装置34とで構成されている。閉止ダンパ32と上部ダンパ33は、2枚の板の板面を軸として同軸上に回転させる構成で設けられており、上下方向の開閉でも左右方向の開でも良い。閉止ダンパ32は、送風管14の入り口に接触する側に設けられ、一部に複数個の透孔35を設けている。上部ダンパ33は、閉止ダンパ32の外側に重なり合う位置に設けられ、最小燃焼量を含む領域のモードの時は閉止ダンパ32に略接触し、透孔35を略閉塞し、燃焼量が中間領域のモード時は閉止ダンパ32との間に角度を設けて、透孔35を開口させるように構成されている。燃焼量が最大になる領域を含むモードの時は、閉止ダンパ32と上部ダンパ33がともに開放され、送風管14の入り口が最大に拡大される。駆動装置34はステッピングモータやソレノイドやモータと歯車、カム等を用いて、閉止ダンパ32と上部ダンパ33がそれぞれの動作を行うように組み合わせて構成され、駆動装置34の駆動部分が閉止ダンパ32と上部ダンパ33に連結されている。
【0022】
36は気化器13の加熱手段で、気化器13に鋳込まれたニクロム線、カンタル線等の電気式の発熱体で構成される。37は気化器14の温度を検知するための気化器温度検知部で、サーミスタ、熱電対等で構成される。38は気化器温度検知部37の信号から加熱手段36をオン、オフさせて、気化器13を所定の温度に維持する制御部である。制御部38は、運転スイッチの指示や負荷の大きさにより燃料ポンプ10と送風機28を適正な状態にコントロールするように設けられる。39は搬送通路17の底部の外壁に設置された温度検知部で、サーミスタ、熱電対等で構成され、気化器13の下流側に連通する搬送通路19の外壁に設置されている。この温度検知部39の信号を受けて、制御部38は気化器13の予熱待機中の温度設定を変化させて、気化器13から搬送通路17に伝わる熱量を調整して、搬送通路17の温度をコントロールするようになっている。
【0023】
40は炎口18上に形成される火炎、41は空気の流れ、42は可燃の気化ガスの流れである。
【0024】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、電源(図示せず)を投入すると、加熱手段36に通電され、気化器13が加熱される。気化器13が所定の温度に達すると、気化器温度検知部37により検知を行い、制御部38の指示により加熱手段36をオン、オフさせて気化器13の温度を一定に維持しながら予熱を行う。
【0025】
この時、気化器13と搬送通路17が室温または外気温に近い値から気化器13を加熱した時は、気化器13の予熱温度が液体燃料(主に灯油)の定格燃焼量(最大燃焼量)が確実に気化できる温度(例えば220〜240℃)になっても、搬送通路17の温度は、液体燃料の気化ガス42が搬送通路17の内壁で結露しない温度(例えば100〜120℃)に到達していないので、搬送通路17に設けた温度検知部39の値が気化ガス42が結露しない温度に到達するまで、運転可能の指示を待機させ、また気化器13を可能な限りの温度(例えば気化器13の内壁で液体燃料が沸騰して気化が遅れることの無い280〜300℃)に設定し、搬送通路17の温度を速く上昇させる。以後運転を開始するまで、搬送通路17の温度を温度検知部39でモニターしながら、気化ガス42が搬送通路17の内壁で結露しない温度に気化器13の予熱温度をコントロールしていく。搬送通路17の温度が上昇して、気化ガス42が搬送通路17の内壁で結露しない温度に維持できるようになれば、気化器13の予熱温度の設定を低下させ、消費電力の低減を行う。
【0026】
運転を開始する時は、制御部38の指示により送風機28が作動し、燃焼用空気が供給される。送風通路29に供給された空気41は気化用空気調節器31の閉止ダンパ32と上部ダンパ33で空気量を調節した後、送風管14内に供給される1次空気と2次空気通路22内に供給される2次空気とに分けられる。これと同時に燃料ポンプ10が作動し、燃料が燃料供給ノズル11から気化器13に噴霧される。燃料は高温の気化器13壁面で気化され、送風管14を介して供給される空気41と混合されながら、混合気噴出口16を通り搬送通路17に搬送され、均一な可燃の気化ガス42となって炎口18に送られる。
【0027】
また、あらかじめ火花放電を行っていた点火電極(図示なし)により炎口18から噴出する可燃の気化ガス42に着火し、火炎40が形成され燃焼を開始する。
【0028】
以後、火炎40の熱を気化器13の受熱部25で受けて、気化器13は加熱される。炎口18上に形成された火炎40は、炎検知部(フレームロッド:図示なし)によりその状態を監視され、安定燃焼を持続させる。また燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器26で熱交換され排出される。
【0029】
運転を停止し予熱待機中の状態になった時は、気化器13や搬送通路17は、温度が高いので、気化器13の予熱待機中の温度を低下させ、搬送通路17の温度を気化ガス42が搬送通路17の内壁で結露しない温度以下になるまで、気化器13の予熱温度を定格燃焼量(最大燃焼量)が確実に気化できる温度よりも低い温度(例えば170〜190℃)に設定し、消費電力の低減を増大する。この時、運転開始の指示を制御器38が行うと、搬送通路17の温度が、気化ガス42が搬送通路17の内壁で結露しない温度に達しておれば、気化器13の予熱待機温度の設定を上昇させ、液体燃料の定格燃焼量が確実に気化できる温度まで短時間で上昇するようにしている。
【0030】
以上のように、本実施例においては、液体燃料を気化する気化器13と、この気化器13の下流側に連通する搬送通路17と、前記搬送通路17の下流側に設置され火炎を形成する炎口18と、前記搬送通路17の一部に設ける温度検知部39と、この温度検知部39の信号を受けて、前記気化器13の予熱待機中の制御温度を変化させる制御部38とを備えたことにより、気候の変化による外気温度の変動や寒冷地や高温地の地域間の温度差により、搬送通路17の温度に差が生じても、温度検知部39の信号を受けた制御部38が気化器13の予熱待機温度を変化させ、気化器13から搬送通路17に伝わる熱量を可変して、搬送通路17内気化ガス42が結露しない温度に保ち、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止することができる。
【0031】
また、本実施例では、搬送通路17の温度を温度検知部39で正確に把握することにより、気化器13の予熱温度を運転開始時の気化器13の作動に悪影響を与えないような低い温度まで低下できるので、気化器13の予熱待機中の消費電力を大きく低減できる。
【0032】
また、本実施例では、気化用空気調節器31を送風通路29の中に設け、燃焼量が最大になる領域を含むモードと、最小になる領域を含むモードと、それらの中間モードの時に、送風管14に導入する1次空気量をそれぞれ段階的に調節することにより、燃焼量調節範囲を大幅に拡大すると共に、この広い調節範囲において耐風性能を良好に保つことができる。
【0033】
また、本実施例の気化用空気調節器31の閉止ダンパ32と上部ダンパ33を気化器13の予熱待機中に閉止することにより、気化器13と搬送通路17の温度低下を防止でき、消費電力の低減を行うことができる。
【0034】
また、本実施例の送風機28を気化器13の予熱待機中に作動させて、気化器13の熱を温風として搬送通路17に与えることにより、搬送通路17の温度を短時間で上昇できる。
【0035】
また、搬送通路17の温度により送風機28の回転数を変化させることにより、夏場等の搬送通路17の温度が高くなりやすい時は、気化器13に少量の空気を送り、放熱を低減させ気化器13の予熱待機中の消費電力を低減できる。
【0036】
(実施例2)
本発明の実施例2における燃焼装置は、図1に示す実施例1と基本構成は同じであり、異なるところは、制御部38が、温度検知部39の温度が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合、温度検知部39が所定の温度以上の値を示すまで、指定された少量の燃焼量運転する動作を設けた点である。
【0037】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。搬送通路17が、その内壁に気化ガス42が結露する温度であっても、搬送通路17に結露の少ない少量の燃焼量(例えば、燃焼量が中間領域のモード内の燃焼量)で運転を開始し、その火炎40を炎口18に形成し、その燃焼熱により気化器13を加熱し、その熱を搬送通路17に伝え、また炎口18に形成する火炎40の輻射熱が搬送通路17の別の部分を加熱することで、搬送通路17の温度を上昇させ、その後定格燃焼量(最大燃焼量)の多量の気化ガス42が搬送通路17に流入しても結露を起こさないようにしている。
【0038】
以上のように、本実施例においては、搬送通路17の温度を気化ガス42が結露する温度から運転を開始できるので、気化器13の予熱待機中の消費電力を大きく低減しながら、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0039】
(実施例3)
本発明の実施例3における燃焼装置は、図1に示す実施例1と基本構成は同じであり、異なるところは、制御部38が、温度検知部39の温度が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合に、温度検知部39が所定の温度以上の値を示すまで、気化器13の加熱手段36の電圧を上昇させる動作を設けた点である。
【0040】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。搬送通路17が、その内壁に気化ガス42が結露する温度であっても、気化器13の加熱手段36の電圧を上昇することにより、電力量を増加させて気化器13の温度を急速に立ち上げ、燃焼熱による気化器13の加熱による熱とあわせた熱量が搬送通路17に伝わり、搬送通路17を短時間で加熱し、その後定格燃焼量の多量の気化ガスが搬送通路に流入しても結露を起こさないようにしている。
【0041】
以上のように、本実施例においては、搬送通路17の温度を気化ガス42が結露する温度から運転を開始できるので、気化器13の予熱待機中の消費電力を大きく低減しながら、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0042】
また、搬送通路17を燃焼熱による気化器13を介しての加熱に加えて、気化器13自身の加熱量を増加させるので、より短時間に搬送通路17を気化ガス42が結露しない温度に到達させることができ、使い勝手が向上できる。また、気化器13も短時間での温度上昇が可能なので、予熱待機中の温度を更に低下でき、消費電力の低減を増加できる。
【0043】
(実施例4)
図2は本発明の実施例4の燃焼装置を示すものであり、基本構成は実施例1と同じである。異なるところは、制御部38が、温度検知部39の温度を給気温度検知部43の値により、補正を行って気化器13の予熱待機中の制御温度を変化させる点である。給気温度検知部43はサーミスタ、熱電対等で構成され、送風機28の空気入口または出口近傍に設けている。
【0044】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。運転開始時に搬送通路17の温度が気化ガス42の結露しない温度であっても、低温の外気が多量に流入することにより、搬送通路17が冷却されることを給気温度検知部43の値から予測して、気化器13の予熱待機中の温度を上昇させることにより、搬送通路17の温度を上昇させて、その後定格燃焼量の多量の気化ガス42が搬送通路に流入しても結露を起こさないようにしている。
【0045】
以上のように、本実施例においては、寒冷地のしかも冬場の時期に、搬送通路17の温度と外気温度の差が非常に大きな場合に、気化器13に低温の空気が流入して気化ガス42自体が凝縮して結露を起こしやすくなることを見越して、搬送通路17の温度を上昇させるので、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0046】
(実施例5)
図3は本発明の実施例5の燃焼装置を示すものであり、基本構成は実施例1と同じである。異なるところは、炎口18の下方位置の搬送通路17にサーミスタ、熱電対等で構成された第2の温度検知部44を設けた点である。
【0047】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。制御部38は、温度検知部39と第2の温度検知部44との信号から搬送通路17の広範囲の温度分布を把握して、搬送通路17の結露の有無を判定している。
【0048】
以上のように、本実施例においては、搬送通路17の気化器13の熱をうけやすい部分や燃焼熱をうけやすい部分の温度分布を測定するので、搬送通路17の温度を正確に把握し、気化器13を介しての加熱を精度よく行うことができ、気化器13の予熱待機温度の低下により消費電力の低減を行うことができる。
【0049】
(実施例6)
図4は本発明の実施例6の燃焼装置を示すものであり、基本構成は実施例1と同じである。異なるところは、制御部38が、搬送通路17の温度を給気温度検知部45の値により予測して指示を行う点である。給気温度検知部45はサーミスタ、熱電対等で構成され、送風機28の空気入口または出口近傍に設けている。
【0050】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。制御部38が、給気温度検知部45の値により、気化器13の予熱待機中の温度補正を行うようにしているが、本来の給気温度検知部45の役目は、気候の変化による外気温度の高低を把握して、炎口18上の火炎40の変動を少なくするための空気量調節のデータを収集しているので、このデータを用いて、例えば給気温度が上昇し易い夏場は、気化器13の予熱待機中の温度を低めに見積り、給気温度が低下する冬場は、予熱待機中の温度を高めに見積もるように補正している。
【0051】
以上のように、本実施例においては、既存の給気温度検知部45を使用して搬送通路17の温度を予測して、気化器13の予熱待機中の温度を変化させ、搬送通路17の温度を結露を起こさない温度にコントロールして、気温の高い夏場には、予熱待機中の温度を低下させ、消費電力の低減を図り、気温の低い冬場は、予熱待機中の温度を上昇させて、白煙発生や燃料溜まりを防止できる。
【0052】
また、新たな温度検知のための構成を設けなくても既存の給気温度検知部45を活用して、気化器13の予熱待機中の消費電力を低減しながら、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0053】
(実施例7)
図5は本発明の実施例7の燃焼装置を示すものであり、基本構成は実施例1と同じである。異なるところは、制御部38が、搬送通路17の温度を外気温度検知部46の値により予測して指示を行う点である。外気温度検知部46はサーミスタ、熱電対等で構成され、外装や給排気の部品の一部に設けている。
【0054】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。運転開始時に、外気温度検知部46による外気温度(天候や気候)から搬送通路17の温度を予測し、また冬場には低温の給気が多量に流入することにより、搬送通路17が冷却されることを予測して、それらの予測値を合わせて評価した後に気化器13の予熱待機中の温度を上昇させ、搬送通路17の温度を上昇させるようにしている。
【0055】
以上のように、本実施例においては、気候に合わせた搬送通路17の温度コントロールが容易に行え、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0056】
(実施例8)
図6は本発明の実施例8の燃焼装置を示すものであり、基本構成は実施例1と同じである。異なるところは、制御部38が、搬送通路17の温度をタイマー手段47の値により予測して指示を行う点である。タイマー手段47は、制御部38に接続するメモリーやカウンターや時計(電波時計も含む)で構成されている。
【0057】
以下その動作、作用について説明する。運転開始時に、タイマー手段47の時間経過から気候を判定して、搬送通路17の温度を想定し、気化器13の予熱待機中の温度を変化させ、搬送通路17の温度を変化し、搬送通路17で気化ガス42が結露しない温度に設定するようにしている。
【0058】
以上のように、本実施例においては、タイマー手段47を制御部38内の簡単な部品で構成でき、運転停止時の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良を防止できる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜7に記載の発明によれば、気候の変化による外気温度の変動や寒冷地や高温地の地域間の温度差により、搬送通路の温度に差が生じても、温度検知部の信号を受けた制御部が気化器の予熱待機温度を変化させ、気化器から搬送通路に伝わる熱量を可変して搬送通路内に気化ガスが結露しない温度に保ち、運転停止中の白煙発生や運転中の燃料溜まりによる燃焼不良が防止されるとともに消費電力の低減を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1〜3における燃焼装置の断面図
【図2】 本発明の実施例4における燃焼装置の断面図
【図3】 本発明の実施例5における燃焼装置の断面図
【図4】 本発明の実施例6における燃焼装置の断面図
【図5】 本発明の実施例7における燃焼装置の断面図
【図6】 本発明の実施例8における燃焼装置の断面図
【図7】 従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
13 気化器
17 搬送通路
18 炎口
38 制御部
39 温度検知部
40 火炎
43、45 給気温度検知部
44 第2の温度検知部
46 外気温度検知部
47 タイマー手段

Claims (7)

  1. 液体燃料を気化する気化器と、前記気化器を予熱し、前記気化器内に空気とともに噴霧された液体燃料が気化する温度にする加熱手段と、前記気化器の下流側に連通して気化ガスを搬送し、かつ前記気化器の予熱を受ける搬送通路と、前記搬送通路の下流側に設置され火炎を形成する炎口と、前記気化器に設けた気化器温度検知部と、前記気化器温度検知部の検知温度に基づき、前記加熱手段をオン、オフさせて気化器を気化温度に維持して予熱の制御及び運転の指示と予熱待機の制御を行う制御部とを備え、前記搬送通路の一部に搬送通路の温度を検知する温度検知部を設け、前記制御部は前記温度検知部の信号を受けて前記気化器の予熱待機中の制御温度を、前記搬送通路で気化ガスが結露しなく、かつ可能な限りの温度に変化させる構成にしてなる燃焼装置。
  2. 制御部は、温度検知部が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合に、前記温度検知部が所定の温度以上の値を示すまで、指定された少量の燃焼量で運転する請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 制御部は、温度検知部が所定の温度以下の値を示すときに運転を行う場合に、前記温度検知部が所定の温度以上の値を示すまで、気化器の加熱手段の電圧を上昇させる請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 制御部は、温度検知部の温度を給気温度検知部の検知した温度値により補正を行い、気化器の予熱待機中の制御温度を変化させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 温度検知部を搬送通路に複数個設けてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 制御部は、搬送通路の温度を給気温度検知部の検知した温度値により予測して指示を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 制御部は、搬送通路の温度を外気温度検知部の検知した温度値により予測して指示を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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