JP2004183973A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃混合気の混合を促進し、炎口に形成する炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制し、かつ電気ヒータの消費電力も増加させない燃焼装置を提供する。
【解決手段】液体燃料を気化する気化器20と、気化器の下流側に連通する搬送通路27と、搬送通路の下流側に設置された炎口30と、炎口を複数個に分割する2次空気通路33と、炎口と2次空気通路を気化面24に並行に配置した燃焼部35と、燃焼部35の一部に前記搬送通路27内に向かって突出する気化ガス制御部38を備え、気化ガス制御部38により搬送通路内での気化ガスの混合を促進し、炎口に形成する火炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し、また気化器の電気ヒータの消費電力を増加しないようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野分野】
本発明は、家庭用の給湯機や暖房機に搭載し、液体燃料の気化ガスの混合を促進させた気化式の燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の燃焼装置は、図12に示すように、1は、液体燃料を供給するポンプ、2は、この液体燃料が通る送油管、3は、液体燃料が噴出されるノズル、4は、電気ヒータ、5は、電気ヒータ4の埋め込まれた気化器、6は、燃焼用空気を供給する送風ファン、7は、燃焼用空気を気化器5に導入するための送風路、8は、送風路7内に設けられた1次空気通路、9は、気化器5で気化された燃料と混合された可燃混合気10を、均一に混合する混合室である。
【0003】
11は、混合室9の上部に設け、可燃混合気10が噴出して燃焼する多数の炎口、12は、炎口11の近傍に設けられ、炎口11に燃焼用空気を与える2次空気通路、13は、2次空気通路12の上部に設けた2次空気口、14は、気化器5の側部から炎口11の上方に突出する受熱フィン、15は、1次空気通路8の入り口に設け、開閉により送風路7の断面積を変化させるとともに、閉時に1次空気通路8を略閉塞する空気量調節手段である。
【0004】
上記構成において、可燃混合気10は炎口11より噴出し、かつ2次空気口13より燃焼用空気を得て燃焼し青炎16となり、一方、気化器5が電気ヒータ4により所定の温度に加熱されると、液体燃料はポンプ1から送油管2を通り、ノズル3から気化器5へ液滴となって送出され、加熱気化される。
【0005】
また、燃焼用空気は送風ファン6により送風路7を通り、その一部は1次空気通路8から気化器5内へ導入され、気化された燃料と混合されて可燃混合気10となり、混合室9で均一に混合された後、炎口11から噴出して燃焼される。一方、残りの空気は2次空気通路12から炎口11の近傍に設けられた2次空気口13に供給され、燃焼に寄与するようになっていた。
【0006】
気化器5は、受熱フィン14を介して青炎16から燃焼熱を供給され加熱するようになっていた。また燃焼量が大きい場合は、空気量調節手段15を開け、気化器5に多量の空気を導入して燃焼を促進させ、燃焼量が小さい場合は、空気量調節手段15で1次空気通路8を閉塞して、燃焼用空気に加圧して耐風性能を向上し、燃焼範囲を拡大させるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、ノズル3から供給される燃料が、気化器5内で気化し、可燃混合気10として混合室9に供給される時に、可燃混合気10の流れ方向と同一の方向に炎口11が配置されているので、可燃混合気10の混合の片寄りが解消されないため、炎口11上に形成する青炎16の分布が不均一になり、局部的な青炎16のリフトにより刺激臭や一酸化炭素が発生するという課題を有していた。
【0008】
また、気化器5の受熱フィン14の近傍では青炎16のリフトにより、受熱フィン14に燃焼熱が伝わらず、電気ヒータ4の消費電力が増加するという課題を有していた。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−21606号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、可燃混合気の混合を促進し、炎口に形成する炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制し、かつ電気ヒータの消費電力も増加させない燃焼装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の燃焼装置は、液体燃料を気化する気化面を有する気化器と、この気化器の下流側に連通する搬送通路と、この搬送通路の下流側に設置された多孔状の炎口と、この炎口に隣接して炎口に燃焼用空気を与え、かつ炎口を複数個に分割する2次空気通路と、前記気化面に並行に配置した炎口と2次空気通路で構成する燃焼部と、この燃焼部の一部に前記搬送通路内に向かって突出する気化ガス制御部を備えたものである。
【0012】
これによって、搬送通路内での気化ガスの混合を促進し、炎口に形成する火炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し、気化器の加熱手段の消費電力を増加しないようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の目的は、各請求項に記載した構成を実施の形態とすることにより達成できるので、以下には各請求項の構成による作用効果を併記し併せて請求項記載の構成のうち説明を必要とする特定用語にについては詳細な説明を加えて、本発明における実施の形態の説明とする。
【0014】
請求項1記載に係る発明は、液体燃料を気化する気化面を有する気化器と、この気化器の下流側に連通する搬送通路と、この搬送通路の下流側に設置された多孔状の炎口と、この炎口に隣接して炎口に燃焼用空気を与え、かつ炎口を複数個に分割する2次空気通路と、前記気化面に並行に配置した炎口と2次空気通路で構成する燃焼部と、この燃焼部の一部に前記搬送通路内に向かって突出する気化ガス制御部を設けたもので、気化ガスが搬送通路内で、気化面と並行に配置した炎口と2次空気通路に分散され、かつ気化ガス制御部により気化ガスの混合を促進し、炎口上に形成する火炎の分布を均一化することができる。これにより刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し気化器の加熱手段の消費電力を増加しないようにできる。
【0015】
請求項2記載に係る発明は、請求項1記載の気化ガス制御部を、炎口を突出させて構成することにより、気化ガス制御部に炎口上の火炎の熱を伝え、気化ガスの再結露を防止し、かつ気化ガスの混合を促進し、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し、気化器の加熱手段の消費電力を増加しないようにできる。
【0016】
請求項3記載に係る発明は、請求項1または請求項2記載の気化ガス制御部を、2次空気通路を突出させて構成することにより、気化ガス制御部を炎口から離れた位置に配置し、炎口に流入する気化ガスの流れ方向を変えて流量を抑制するので、炎口上に形成する火炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し、気化器の加熱手段の消費電力を増加しないようにできる。
【0017】
請求項4記載に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の気化ガス制御部を、搬送通路の窪み部上方の燃焼部から突出させて構成することにより、気化器の気化ガス出口から噴出する気化ガスが窪み部で、流れ方向を変えられた後に、その流れ中に気化ガス制御部が位置することになり、気化ガスの流れを乱さないように分流して気化器側に近い炎口に気化ガスを多く配分し、気化器近傍の火力を増加させて気化器の加熱手段の消費電力を低減することができる。
【0018】
請求項5記載に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の気化ガス制御部を、搬送通路の傾斜部に対向して、気化器から離れるほどに突出する長さを短くして複数個を設置して構成することにより、搬送通路の下流に設ける複数個の炎口に均一の気化ガスが配分されるようにして気化ガスの混合を促進するので、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0019】
請求項6記載に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の気化ガス制御部を、搬送通路の窪み部に設けた搬送通路突起部の下流側の上方に設けることにより、搬送通路突起部に流れを変えられ、分流した気化ガスが気化ガス制御部に衝突し、気化器近傍の炎口により多くの気化ガスを配分するので、気化器近傍の火力を増加させて気化器の加熱手段の消費電力を低減することができる。
【0020】
請求項7記載に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の気化ガス制御部を、搬送通路内に突出する制御壁の略中央に切り欠き部を設けて構成することにより、気化ガス制御部の直後に設ける炎口に流入する気化ガスの炎口中央部分の流量低下を防止するので、炎口中央部分の火炎のリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0021】
請求項8記載に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の気化ガス制御部を、搬送通路内に突出する制御壁に複数個の小切り欠き部を設けて構成することにより、気化ガス制御部の直後に設ける炎口に流入する気化ガスの流量低下を均一に整流しながら防止するので、炎口中央部分の火炎のリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0022】
請求項9記載に係る発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の気化ガス制御部を、気化器の気化ガス出口の近傍に位置し、気化ガス出口から噴出する気化ガスを前記搬送通路内の中央方向に誘導する気化ガスガイドの下流側に設けることにより、気化器の中央方向の気化ガス濃度を上昇させ、火炎のリフトを防止するので、気化ガスの混合を促進し、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0023】
請求項10記載に係る発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の気化ガス制御部を構成する制御壁近傍の気化器側に位置する炎口内に均圧板を設けることにより、気化ガス制御部により気化ガスの流量が増加して炎口での気化ガスの噴出流速が増加して火炎が不安定になることを防止するので、火炎のリフトを防止し、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0025】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における燃焼装置の断面図で、図2(a)は同装置の燃焼部分の概略上面図で、図2(b)は同じく下方より見た断面図である。17は、液体燃料である灯油を燃料タンク(図示せず)から燃焼装置に汲み上げる燃料ポンプで、18は、燃料ポンプ17から送油管19を介して液体燃料が供給される燃料供給ノズルである。
【0026】
20は、燃料供給ノズル18前方に設けられた気化器で、アルミ、アルミダイカスト、黄銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い、耐熱材料で筒状に形成されている。気化器20の側面には、送風管21の端部が臨むように、一部を開口された気化器蓋22が設けられており、この気化器蓋22は、アルミ、アルミダイカスト、黄銅、銅等の熱伝導の良い材料で造られている。
【0027】
燃料供給ノズル18は、送風管21内に気化器20に向けて挿入されている。気化器20の下部には、気化器蓋22とで構成させる気化ガス出口23が設けられている。気化器20の燃料供給ノズル18の対向する内壁と気化器20側部の内壁が気化面24を構成している。特に気化面24は、燃料供給ノズル18の対向する内壁に下方ほど燃料供給ノズル18側に近づくような傾斜面25に形成している。
【0028】
26は、気化ガス出口23に設けた出口突起で、傾斜面25から気化器蓋22に向けて突出させており、これにより気化ガス出口23は、2つの出口に分けられて構成されている。27は、気化器20の気化ガス出口23下方に設けられ、アルミ、アルミダイカスト、黄銅、銅等の熱伝導の良い耐熱材料で碗状に形成された搬送通路である。搬送通路27は、気化ガス出口23の下方部分に窪み部28を構成し、その窪み部28から気化器20と反対の方向に向かって斜面29を立ち上げる構成にしている。
【0029】
また、搬送通路27の下流には、鋼、鉄、チタン、セラミック等の耐熱材料で造られた多孔状の炎口30が設けられており、平板状のパンチング板を折り曲げて構成している。31は、炎口30と2次空気通路33の複数個の組み合わせで構成された燃焼部35の全体を覆うバーナケースで、その内側の空間は気化器20、搬送通路27、炎口30の周囲を囲むように設けられた2次空気案内通路32となっている。
【0030】
2次空気通路33は、図2(a)に示すように炎口30に隣接して、かつ炎口30を複数個に分割する筒状をなして2次空気案内通路32に、開口した両端部を連通しており、炎口30の下流側に向かって臨む複数個の2次空気噴出口34を設けている。
【0031】
また2次空気通路33は、平板を折り曲げて構成し、炎口30と2次空気通路33は、炎口の下流側に向かって同一平面になるように構成し、かつ気化面24に対して並行に配置されている。36は、炎口30や2次空気案内通路32との間に設けられた側壁で、その内側に燃焼室37が形成される。
【0032】
38は、燃焼部35の下部に搬送通路27内に向かって突出する制御壁39で構成する気化ガス制御部で、制御壁39は、炎口30の近傍に気化ガスの流れを分散するように配置されている。
【0033】
また気化ガス制御部38は、炎口30に対して気化器20とは逆側の方向に配置され、気化ガスが搬送通路27内を制御壁39に衝突し、沿うことにより炎口30内に気化ガスが流入しやすくしている。気化ガス制御部38の形状は、耐熱材料(例えばステンレス鋼、鉄、銅、セラミック等)の平板に複数個の切り起こしを設け、2次空気通路33における搬送通路27側の側部に装着している。40は、気化器20の背面に燃焼室37に張り出すように形成されたフィン状の受熱部で、炎口30の上方に張り出すような位置に複数個配置されている。
【0034】
41は、空気通路32の天板部42に、炎口30の上方を覆うように載置された熱交換器で、熱伝導の良い耐熱性の銅やアルミ材料を用いて筒状に構成され、途中に設ける複数本の温水管に多数の板状のフィンを設けている。43は、燃焼用空気を供給する送風機で、羽根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファン等を用い、それをモータで回転させるように構成され、空気案内通路32の側部の一部に連通された送風通路44に連結されている。
【0035】
この送風通路44の内部に、前記送風管21が設けられている。この送風管21には、気化器蓋22に挿入される手前の位置に、送風通路44と連通する複数個の連通口45が設けられている。46は、送風通路44内に設けられた空気調節器で、開閉によって送風管21の送風抵抗を変化させる閉止ダンパ47と上部ダンパ48とこれらの閉止ダンパ47と上部ダンパ48を回転駆動する駆動装置49とで構成されている。
【0036】
閉止ダンパ47と上部ダンパ48は、2枚の板の板面を軸として同軸上に回転させる構成で設けられており、上下方向の開閉でも左右方向の開でも良い。閉止ダンパ47は、送風管21の入り口に接触する側に設けられ、一部に複数個の透孔50を設けている。上部ダンパ48は、閉止ダンパ47の外側に重なり合う位置に設けられ、最小燃焼量を含む領域のモードの時は閉止ダンパ47に略接触し、透孔50を略閉塞し、燃焼量が中間の領域のモードでは閉止ダンパ47との間に角度を設けて、透孔50を開口させるように構成されている。
【0037】
燃焼装置の燃焼量が最大になる領域を含むモードの時は、閉止ダンパ47と上部ダンパ48がともに開放され、送風管21の入り口が最大に拡大される。駆動装置49はステッピングモータやソレノイドやモータと歯車、カム等を用いて、閉止ダンパ47と上部ダンパ48がそれぞれの動作を行うように組み合わせて構成され、駆動装置49の駆動部分が閉止ダンパ47と上部ダンパ48に連結されている。
【0038】
51は、気化器20の加熱手段で、気化器20に鋳込まれたニクロム線、カンタル線等の電気式の発熱体で構成される。52は、気化器20の温度を検知するための気化器温度検知部で、サーミスタ、熱電対等で構成される。53は、気化器温度検知部52の信号により、加熱手段51をオン、オフさせて気化器20を所定の温度に維持する制御部である。制御部53は、運転スイッチの指示や負荷の大きさにより燃料ポンプ17と送風機43と空気調節器46を作動し、適正な状態にコントロールするように設けられている。なお、図中54は炎口30上に形成される火炎で、55は空気の流れで、56は可燃混合気である気化ガスの流れである。
【0039】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用を説明する。まず、電源(図示せず)を投入すると加熱手段51に通電され、気化器20が加熱される。気化器20が所定の温度に達すると気化器温度検知部52により検知を行い、制御部53の指示により加熱手段51をオン、オフさせて気化器20の予熱温度(例えば220〜260℃)を一定に維持しながら予熱を行う。
【0040】
運転を開始する時は、制御部53の指示により送風機43が作動し、燃焼用空気が供給される。送風通路44に供給された空気55は空気調節器46の閉止ダンパ47と上部ダンパ48で空気量を調節した後、送風管21内に供給される1次空気と2次空気案内通路33内に供給される2次空気とに分けられる。これと同時に燃料ポンプ17が作動し、液体燃料が燃料供給ノズル18から気化器20に噴霧される。
【0041】
液体燃料は高温の気化面24で気化され、送風管21を介して供給される空気55と混合されながら、気化ガス出口23を通り、燃焼部35の下部に沿って装着されている気化ガス制御部38の制御壁39に衝突し、流れを変えられながら通過して、搬送通路27に分散して、均一な可燃の気化ガス56となって炎口30に送られる。
【0042】
また、予め火花放電を行っていた点火電極(図示なし)により炎口30から噴出する可燃の気化ガス56に着火し、火炎54が形成され燃焼を開始する。以後、火炎54の熱を気化器20の受熱部40で受けて、気化器20は加熱される。炎口30上に形成された火炎54は、炎検知部(フレームロッド:図示せず)によりその状態を監視され、安定燃焼を持続させる。また燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器41で熱交換され排出される。
【0043】
また燃焼量が最大の場合は、空気調節器46の閉止ダンパ47と上部ダンパ48を最大に開け、送風管21の通路抵抗を最小にし、送風機43の回転数を最高にする。この時は、特に閉止ダンパ47の角度が最大となり、上部ダンパ48は閉止ダンパ47に接触しているか、角度を設定されて更に大きく開けられているかのどちらでも良い。次に燃焼量を小さくする場合は、燃料ポンプ17の出力を低下させると同時に送風機43の回転数を減少させる(これが最大燃焼量を含む領域である)。
【0044】
また燃焼量が最小になる場合は、閉止ダンパ47を送風管21に接触させ、上部ダンパ48をその外側から覆うように接触させ、送風管21を略閉塞し通路抵抗を最大にする。これにより、気化器20には少量の空気が送風管21の連通口45から導入され、燃焼反応を緩慢にするので、燃焼量が減少しても炎口30に火炎が密着することが無く形成できるので、炎口30の温度が上昇し赤熱状態になることが無く、搬送通路27への逆火や炎口30の熱変形を防止でき、燃焼量を小さく絞れることにより、燃焼量調節幅を大きくとるようにしている(これが最小燃焼量を含む領域である)。
【0045】
また中間の燃焼量の場合は、閉止ダンパ47を送風管21に接触させ送風管21を略閉塞し、上部ダンパ48をその外側から覆うように角度を持たせて開口して、閉止ダンパ47の透孔50を開口し送風管21の送風抵抗を最大燃焼量を含む領域と最小燃焼量を含む領域の中間の領域設定にしている(これが中間燃焼の領域である)。これにより気化器20には適量の空気が導入され、燃焼反応を促進させて安定な燃焼を行うようにしている。
【0046】
以上のように、本実施例においては、液体燃料を気化する気化面24を有する気化器20と、この気化器20の下流側に連通する搬送通路27と、この搬送通路27の下流側に設置された炎口30と、この炎口30に隣接し、炎口30を複数個に分割する2次空気通路33と、この炎口30と2次空気通路33を前記気化面24に並行に配置した燃焼部35と、この燃焼部35の一部に前記搬送通路27内に向かって突出する気化ガス制御部38を設けたものである。
【0047】
従って、気化ガス56が搬送通路27内で、気化面24と並行に配置した複数個の炎口30と2次空気通路33の上流部分で分散され混合を促進するので、炎口30上に形成する火炎54の分布を均一化することができる。これにより、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し気化器20の加熱手段51の消費電力を増加しないようにできる。
【0048】
また、気化面24に並行に複数個の炎口30を設け、搬送通路27内で、気化ガス出口23から搬送通路27の周壁沿いに流れる濃度の濃い気化ガス56を複数個の炎口30に分割して連続させて流入させるので、気化ガス56を搬送通路27の中央方向27aに向けて、空気55との混合を促進し、炎口30上に形成する火炎54の分布を均一化することができる。これにより、炎口30の中央付近における火炎54の局部的なリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガスの排ガス特性を向上することができる。
【0049】
また、気化器20の受熱部40近傍の火炎54が均一になり、受熱部40に対して均等に熱を加えるので、受熱部40の不均一な余剰の空気55による冷却を防止して、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段51を使用する時間が短縮され、加熱手段51の消費電力を低減できる。
【0050】
また、本実施例では、空気調節器46を送風通路44の中に設け、最大燃焼量を含む領域と、最小燃焼量を含む領域と、それらの中間領域の時に送風管21に導入する1次空気量をそれぞれ段階的に調節することにより、燃焼量調節範囲を大幅に拡大するとともに、この広い調節範囲において耐風性能を良好に保つことができる。
【0051】
また、本実施例の空気調節器44の閉止ダンパ47と上部ダンパ48を気化器20の予熱待機中に閉止することにより、気化器20と搬送通路27の温度低下を防止でき、気化器20の加熱手段51の消費電力低減を行うことができる。
【0052】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2における燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、炎口の側部を突出させて構成する点において実施例1の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0053】
図3において、気化ガス制御部38aは、搬送通路27に向かって垂直に、炎口30の側部を突出させた制御壁39aで構成している。
【0054】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。炎口30と一体に構成した気化ガス制御部38aの制御壁39aには、炎口30上の火炎54の熱が伝わり、制御壁39aの温度を上昇させて、気化ガス56の再結露を防止し、空気55と気化ガス56の混合を促進し、炎口30上の火炎54の分布を均一にし、火炎54の局部リフトを防止し、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止し、気化器20の受熱部40近傍の火炎54が均一になり、受熱部40に対して均等に熱を加えるようにしている。
【0055】
以上のように、本実施例においては、炎口30からの伝導熱で制御壁39aの温度を上昇させ、気化ガスの再結露を防止するので、気化ガス56を均一に形成し、火炎54の局部的なリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガスの排ガス特性を向上することができる。
【0056】
また、気化器20への受熱量が増加し、気化器20の加熱手段51の消費電力を増加しないようにできる。また、気化ガス制御部38aを炎口30と一体に構成し、部品点数を削減でき、組み立ても簡易になるので、コストダウンを行うことができる。
【0057】
(実施例3)
図4は、本発明の実施例3における燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、2次空気通路の側部を突出させて構成する点において実施例1及び2の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0058】
気化ガス制御部38bは、搬送通路27に向かって垂直に、2次空気通路33の側部を一体に突出させた制御壁39aで構成し、かつ炎口30への気化ガス56が流入する部分から離れて位置している。
【0059】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化ガス制御部38bを炎口30に隣接する2次空気通路33と一体に構成し、気化ガス制御部38bの制御壁39bを炎口30への気化ガス56が流入する部分から離れて位置させているので、制御壁39bに衝突した気化ガス56が反転して別の方向より炎口30に流入する気化ガス56と接触してブレーキがかかり、気化ガス56の方向を変え流量も抑制して、炎口30上に形成する火炎54の分布を均一化するようにしている。
【0060】
以上のように、本実施例においては、気化ガス56を均一に形成し、火炎54の局部的なリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガスの排ガス特性を向上することができる。また、気化器20への受熱量が増加し、気化器20の加熱手段51の消費電力を増加しないようにできる。また、気化ガス制御部38aを2次空気通路33と一体に構成し、部品点数を削減でき、組み立ても簡易となり、コストダウンを行うことができる。
【0061】
(実施例4)
図5は、本発明の実施例4における燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、搬送通路の窪み部上方に位置する燃焼部から突出させて構成する点において実施例1〜3の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0062】
気化ガス制御部38cは、搬送通路27の窪み部28上方の燃焼部35から搬送通路27に向かって垂直に突出させた制御壁39cで構成し、かつ気化ガス56の流れを気化器20側の炎口30に向けさせている。
【0063】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化器20の気化ガス出口23から噴出した気化ガス56は、窪み部28で流れ方向を変えられる。そして、気化ガス制御部38cは前記流れ方向を変えられた後の中に配置して、気化ガス56を乱さないように分流して気化器20側の炎口30に気化ガス56を多く配分するようにしている。従って、気化器20に近い炎口30の火炎が多く生じる。
【0064】
以上のように、本実施例においては、気化ガス制御部38cの制御壁39cにより、気化ガス56の流れを気化器20側の炎口30に向けさせ、気化器20の受熱部40近傍における火炎54の火力を増加させて、受熱部40に対して多量の熱を加えるので、気化器20の加熱手段51の消費電力を低減することができる。
【0065】
また、窪み部28で、気化ガス56の流れを変え、更に気化ガス制御部38cの制御壁39cで分流するので、気化ガス38が整流し易く正確に気化ガス56の配分を行うことができる。
【0066】
(実施例5)
図6は、本発明の実施例5における燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、搬送通路の傾斜部に相対向して燃焼部より突出させた長さの異なる複数の制御壁で構成する点において実施例1〜4の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0067】
図6において、気化ガス制御部38dは、搬送通路27の傾斜部29に相対向して燃焼部35より突出させた長さの異なる複数の制御壁39dで構成してあり、その制御壁39dを傾斜部29の傾斜度合いに対応して気化器20から離れるほどに徐々に突出する長さを短くしてある。
【0068】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。搬送通路27の傾斜部29に沿って移動する気化ガス56は、傾斜部29に相対向して燃焼部35より突出した気化ガス制御部38dの複数の制御壁39dに次々衝突して分散し、下流に位置する複数個の炎口30に均一の気化ガスが配分される。
【0069】
また、傾斜部29の傾斜度合いに合わせて3個の制御壁39dを気化器20から離れるほどに徐々に突出する長さを短くして、気化ガス56の配分の急激な変化を防止し、均一な気化ガス56の流れを形成するようにしている。従って、炎口30には均一な火炎が形成される。
【0070】
以上のように、本実施例においては、炎口30に対して気化ガス56の配分を均一化するので、火炎54の局部リフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0071】
また、気化器20の受熱部40近傍の火炎54が均一になり、受熱部40に対して均等に熱を加えるので、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段51を使用する時間が短縮され、加熱手段51の消費電力を低減できる。
【0072】
(実施例6)
図7(a)は、本発明の実施例6における燃焼装置の搬送通路部分を示す上面図で、図7(b)は同じく燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、搬送通路の底部に設けた搬送通路突起部の下流側において燃焼部の下部から搬送通路内に突出させた構成にした点において実施例1〜5の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0073】
57は、搬送通路27の窪み部28の内底部における略中央に設けた搬送通路突起部で、気化ガス制御部38は搬送通路突起部57の下流側において燃焼部35の下部から搬送通路27内に突出させている。
【0074】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化器20の気化ガス出口23から噴出した気化ガス56は、窪み部28で流れ方向を変えられた時に、窪み部28の略中央に位置する搬送通路突起部57により、気化器20に、より近い炎口30に気化ガス56の一部が配分され、残りの気化ガス56は、窪み部28に沿って移動し、その気化ガス56の流れ中に気化ガス制御部38が位置して、さらに分流され気化器20側に位置する炎口30に、より多く配分される。従って、気化器20近傍における炎口30に形成される火炎54の火力は気化器20に近づくにしたがい段階的に増加する。
【0075】
以上のように、本実施例においては、搬送通路突起部57と気化ガス制御部38により、気化器20近傍における炎口30に形成される火炎54の火力を段階的に増加させて、気化器20への受熱量が増加し、気化器20の加熱手段51の消費電力を低減することができる。
【0076】
(実施例7)
図8(a)は、本発明の実施例7における燃焼装置の搬送通路部分を示す正面断面図で、図8(b)は同じく燃焼装置を示す側断面図である。本実施例は、気化ガス制御部を、燃焼部の下部から搬送通路内に突出させ、略中央に切り欠き部を設けた制御壁で構成した点において実施例1〜6の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0077】
気化ガス制御部38eは、燃焼部35の下部から搬送通路27内に突出させ、下端の略中央に切り欠き部58を設けた制御壁39eで構成している。
【0078】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化ガス制御部38eの制御壁39eに沿って移動する気化ガス56は、一部が制御壁39eの下端の略中央に位置する切り欠き部58を抜けて、隣接する2次空気通路33の直後に位置する炎口30に流入し、炎口30中央部分の気化ガス56の流量低下を防止するようにしている。従って、燃焼部35の中央部においても安定した火炎が形成される。
【0079】
以上のように、本実施例においては、気化ガス制御部38eの後方に位置する炎口30の中央部分での火炎54のリフトを防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0080】
(実施例8)
図9(a)は、本発明の実施例8における燃焼装置の搬送通路部分を示す正面断面図で、図9(b)は同じく燃焼装置を示す側断面図ある。本実施例は、気化ガス制御部を、燃焼部の下部から搬送通路内に突出させ、略中央に複数の小切り欠き部を設けた制御壁で構成した点において実施例1〜7の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0081】
気化ガス制御部38fは、燃焼部35の下部から搬送通路27内に突出させ、略中央に複数の小切り欠き部59を設けた制御壁39fで構成している。
【0082】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化ガス制御部38fの制御壁39fに沿って移動する気化ガス56は、一部が制御壁39fに設けた複数個の小切り欠き部59を抜けて、隣接する2次空気通路33の直後に位置する炎口30に流入し、この炎口30の部分に流入する気化ガス56の流量低下を均一に整流しながら防止するようにしている。
【0083】
以上のように、本実施例においては、気化ガス制御部38fの後方に位置する炎口30の火炎54の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0084】
(実施例9)
図10(a)は、本発明の実施例9における燃焼装置の気化ガス出口部分を示す正面断面図で、図10(b)は同じく側断面図である。本実施例は、気化ガスガイドを気化ガス出口の近傍に設けた点において実施例1〜8の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0085】
60は、鋼、鉄、銅、セラミック等の耐熱材料からなる一対の気化ガスガイドで、気化器20の気化ガス出口23の近傍に搬送通路27内に突出させて設けている。そして、気化ガスガイド60は気化ガス出口23から噴出する気化ガス56を搬送通路27内の中央方向に誘導するように搬送通路27の左右側に位置させている。気化ガス制御部38は気化ガスガイド60の下流において、燃焼部35の下部から搬送通路27内に向かって突出した制御壁39で構成されている。
【0086】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化ガスガイド60は、搬送通路27内で、気化ガス出口23から搬送通路27の周壁沿いに流れる濃度の濃い気化ガス56を搬送通路27の中央方向に向けて、空気55との混合を促進した後に、気化ガス制御部38により、気化ガス56を分散して、炎口30に均一に流入するようにしている。
【0087】
以上のように、本実施例においては、気化器20における中央方向の気化ガス56の濃度を上昇させ、火炎54のリフトを防止するので、気化ガス制御部38により、容易に気化ガス56の混合を促進でき、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0088】
また、気化器20の受熱部40近傍の火炎54が均一になり、受熱部40に対して均等に熱を加えるので、受熱部40の不均一な余剰の空気55による冷却を防止して、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段51を使用する時間が短縮され、加熱手段51の消費電力を低減できる。
【0089】
また、気化ガスガイド60を気化ガス出口23の近傍に設けるので、気化ガス出口23から噴出する気化ガス56に対して、気化ガス56の再結露に至る前に流れを分散しやすく、下流側に位置する炎口30の全域に均一な気化ガス56を送ることができる。
【0090】
(実施例10)
図11は、本発明の実施例10における燃焼装置を示す断面図である。本実施例は、気化ガス制御部に近い炎口内に均圧板を設けた点において実施例1〜9の発明と異なり、それ以外の同一の構成並びに作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0091】
61は、ネット(金網)やパンチング板で構成する均圧板で、気化器20側より順に2次空気通路33の下部より搬送通路27内に突出させた二つの気化ガス制御部38の制御壁39近傍における気化器20側に位置する炎口30内に設けている。
【0092】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作と作用について説明する。気化ガス制御部38である制御壁39に遮られて、制御壁39の近傍に位置する炎口30に流入する気化ガス56の流量が増加して炎口30での気化ガスの噴出流速が増加して火炎54が不安定になり、分布も不均一になり易いものである。
【0093】
そこで、本実施例では、制御壁39の近傍に位置する炎口30に均圧板61を設け、この均圧板61により気化ガス56を整流して、制御壁39の近傍に位置する炎口30上の火炎54を均一に形成するようにしている。
【0094】
以上のように、本実施例においては、均圧板61で、制御壁39の近傍に位置する炎口30から噴出する気化ガス56を均一な分布に形成し、火炎54のリフトを防止して、気化ガス56の混合を促進し、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止することができる。
【0095】
また、制御壁39の近傍に位置する炎口30は受熱部40に近いので、気化器20の受熱部40近傍の火炎54が均一になり、受熱部40に対して均等に熱を加えるので、受熱部40の不均一な余剰の空気55による冷却を防止して、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段51を使用する時間が短縮され、加熱手段51の消費電力を低減できる。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、搬送通路内での気化ガスの混合を促進し、炎口上に形成する火炎の分布を均一化して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制するとともに、燃焼ガスの悪化を防止し、さらに気化器の加熱手段の消費電力を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置を示す断面図
【図2】(a)図1のB―B線における燃焼装置の断面図
(b)図1のA―A線における燃焼装置の断面図
【図3】本発明の実施例2における燃焼装置の断面図
【図4】本発明の実施例3における燃焼装置の断面図
【図5】本発明の実施例4における燃焼装置の断面図
【図6】本発明の実施例5における燃焼装置の断面図
【図7】(a)本発明の実施例6における燃焼装置の搬送通路部分を示す上面図
(b)同燃焼装置を示す側断面図
【図8】(a)本発明の実施例7における燃焼装置の搬送通路部分を示す正面断面図
(b)同燃焼装置を示す側断面図
【図9】(a)本発明の実施例8における燃焼装置の搬送通路部分を示す正面断面図
(b)同燃焼装置を示す側断面図
【図10】(a)本発明の実施例9における燃焼装置の搬送通路部分を示す正面断面図
(b)同燃焼装置を示す側断面図
【図11】本発明の実施例10における燃焼装置の断面図
【図12】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
20 気化器
23 気化ガス出口
24 気化面
27 搬送通路
28 窪み部
30 炎口
33 2次空気通路
35 燃焼部
38、38a〜38f 気化ガス制御部
39、39a〜39f 制御壁
57 搬送通路突起部
58 切り欠き部
59 小切り欠き部
60 気化ガスガイド
61 均圧板

Claims (10)

  1. 液体燃料を気化する気化面を有する気化器と、この気化器の下流側に連通する搬送通路と、この搬送通路の下流側に設置された多孔状の炎口と、この炎口に隣接して炎口に燃焼用空気を与え、かつ炎口を複数に分割する2次空気通路と、前記気化面に並行に配置した前記炎口と2次空気通路で構成した燃焼部と、この燃焼部の一部に前記搬送通路内に向かって突出する気化ガス制御部を設けてなる燃焼装置。
  2. 気化ガス制御部は、炎口から突出させて構成した請求項1記載の燃焼装置。
  3. 気化ガス制御部は、2次空気通路を突出させて構成した請求項1または請求項2記載の燃焼装置。
  4. 気化ガス制御部は、搬送通路の窪み部上方の燃焼部から突出させて構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 気化ガス制御部は、気化器から離れるほどに突出する長さを短くして複数個を設置してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 気化ガス制御部は、搬送通路の窪み部に設けた搬送通路突起部の下流側上方に設けてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 気化ガス制御部は、搬送通路内に突出する制御壁の略中央に切り欠き部を設けてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  8. 気化ガス制御部は、搬送通路内に突出する制御壁に複数個の小切り欠き部を設けてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  9. 気化ガス制御部は、気化器の気化ガス出口の近傍に位置し、気化ガス出口から噴出する気化ガスを搬送通路内の中央方向に誘導する気化ガスガイドの下流側に設けてなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  10. 気化ガス制御部の制御壁近傍に位置する炎口内に均圧板を設けてなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110006047A (zh) * 2019-03-27 2019-07-12 湖南人文科技学院 垃圾焚化装置及垃圾气化焚化炉

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