JP2001336710A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2001336710A
JP2001336710A JP2000156323A JP2000156323A JP2001336710A JP 2001336710 A JP2001336710 A JP 2001336710A JP 2000156323 A JP2000156323 A JP 2000156323A JP 2000156323 A JP2000156323 A JP 2000156323A JP 2001336710 A JP2001336710 A JP 2001336710A
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flame
air passage
combustion
port
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JP2000156323A
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English (en)
Inventor
Norio Yotsuya
規夫 肆矢
Yuko Kubota
勇幸 久保田
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Kazuhiro Adachi
和弘 安達
Seiichi Shinoda
誠一 篠田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭用の灯油を燃焼させる燃焼装置におい
て、燃焼排ガス中の窒素酸化物の低減を行う。 【解決手段】 燃焼装置は、炎口22の近傍に近接空気
噴出口32を設け、この近接空気噴出口32の近傍の炎
口22に無孔部23を設けている。そして、火炎46に
近接空気噴出口32より2次空気を当てるため、火炎4
6が冷却され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生を
防止することができ、また無孔部23により火炎46を
分断させ、火炎46の表面積を拡大するため、火炎温度
の低下を促進できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭で使用される
給湯機や暖房機等、特に燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃焼装置は特開平6−1
53528号公報に記載されているようなものが一般的
であった。この燃焼装置は図10に示すように、液体燃
料を供給する燃料供給手段1と、供給された液体燃料を
噴出するノズル2と、このノズル2から噴出する液体燃
料を気化する気化器3と、燃焼用空気を供給する送風機
4と、この送風機4に連接する送風通路5と、この送風
路5内に設ける空気量調節手段6と、この空気量調節手
段6の下流側に前記気化器3の入り口まで伸ばす1次空
気通路7と、この1次空気通路7外に形成する2次空気
室8と、前記気化器3の下流側に連接する混合室9と、
この混合室9の下流側に形成する多孔状の炎口10と、
この炎口を複数個に分割し、前記2次空気室8と連通
し、気化器3の反対側に入り口を有する2次空気通路1
1と、この2次空気通路11に設け、前記炎口10の近
傍に沿わせるように配置する複数個の2次空気噴出口1
2と、この2次空気噴出口12を前記2次空気通路11
上の略中央に開口し、周囲の炎口10に対して均等の2
次空気を供給する構成とに設けている。また気化器3に
は電気ヒータ13を埋め込んでいる。
【0003】そしてこの燃焼装置は、液体燃料がノズル
1から電気ヒータ13の埋め込まれた気化器3へ液滴と
なって送出され、加熱気化される。一方、燃焼用空気の
一部は空気量調節手段6を介して1次空気通路7から気
化器3内へ導入され、気化された燃料と混合されて可燃
混合気となり、混合室9で均一に混合された後、炎口1
0で青炎を形成し、燃焼される。一方残りの空気は2次
空気通路8から2次空気通路11の2次空気噴出口12
から炎口6に供給され、燃焼に寄与するようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来の燃焼装置では、炎口10上に形成される青炎に2
次空気が2次空気噴出口から充分に供給されるので、燃
焼が促進され青炎の温度が上昇し、窒素酸化物を発生さ
せるという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、2次空気噴出口の一部を前記炎口の近傍に開
口して設ける近接空気噴出口と、炎口に複数個の無孔部
を設けたものである。
【0006】上記発明によれば、炎口上に形成する火炎
に近接空気噴出口より2次空気を当てるため、局部的に
火炎が冷却され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生
を防止することができ、また無孔部により火炎を分断し
て火炎の表面積を拡大させるため、より多くの2次空気
と接触させ火炎温度を低下できる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、2次空気噴出
口の一部を前記炎口の近傍に開口して設ける近接空気噴
出口と、炎口に複数個の無孔部を設けている。
【0008】そして、炎口上に形成する火炎に近接空気
噴出口より2次空気を当てるため、局部的に火炎が冷却
され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生を防止する
ことができ、また無孔部により火炎を分断して火炎の表
面積を拡大させるため、より多くの2次空気と接触させ
火炎温度を低下できる。
【0009】2次空気噴出口の一部を前記炎口の端部近
傍に開口して設ける近接空気噴出口と、この近接空気噴
出口の近傍の炎口に設ける無孔部を有する。
【0010】そして、炎口上に形成する火炎に近接空気
噴出口より2次空気を当てるため、局部的に火炎が冷却
され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生を防止する
ことができ、また無孔部により火炎を分断して火炎の表
面積を拡大させるため、より2次空気と接触させ火炎温
度を低下できる。
【0011】また請求項2の発明は、気化器に設けられ
た受熱部の最近傍に配置される2次空気通路に設ける2
次空気噴出口を2次空気通路上の略中央に配置してい
る。
【0012】そして、受熱部近傍の火炎に2次空気噴出
口を近接させないため、受熱用の火炎の温度を低下させ
ず、受熱部の温度を適正な値に保ち、安定した気化を行
うことができる。
【0013】また請求項3の発明は、気化器と反対側の
燃焼室の側壁沿いに配置される2次空気通路に設ける2
次空気噴出口を2次空気通路上の略中央に配置してい
る。
【0014】そして、燃焼室側壁の最近傍の火炎の温度
を低下させないため、火炎のリフティングによる臭気の
発生を防止することができる。
【0015】また請求項4の発明は、2次空気通路の入
り口側の燃焼室の側壁沿いの2次空気通路に設ける2次
空気噴出口を2次空気通路上の略中央に配置するもので
ある。
【0016】そして、燃焼室側壁沿いの火炎の温度を低
下させないため、火炎のリフティングによる臭気の発生
を防止することができる。
【0017】また請求項5の発明は、燃焼室側壁近傍の
炎口端部の多孔状の開口を粗に設けるものである。
【0018】そして、炎口端部に形成する火炎の密度を
低下させるため、燃焼室側壁温度の上昇を防止し、燃焼
室側壁の耐久性を向上することができる。
【0019】また請求項6の発明は、近接空気噴出口
は、隣接する炎口を介して交互に配置する2次空気通路
の対向する位置に無孔部分を設け、炎口を囲んで千鳥状
の配列に設けている。
【0020】そして、火炎に積極的に2次空気を当てる
ため局部的に火炎温度が低下して火炎が不安定になるの
で、無孔部分により保炎を向上させ、火炎の吹き飛びを
防止して、燃焼排ガスの悪化を防止するものである。
【0021】また請求項7の発明は、近接空気噴出口
は、隣接する炎口を介して交互に配置する2次空気通路
の対向する位置に設けられ、炎口を囲んで向き合うよう
に設けている。
【0022】そして、向き合う空気流により、火炎が大
きく分断され表面積を拡大して火炎温度を低下するの
で、窒素酸化物の発生を防止することができる。
【0023】また請求項8の発明は、2次空気噴出口の
一部を近接空気噴出口に隣接して2次空気通路の略中央
に配置している。
【0024】そして、略中央上の2次空気噴出口の2次
空気により火炎を冷却するよりも燃焼を促進し、保炎を
向上するので、火炎が不安定になるのを防止して、燃焼
排ガスの悪化を防止する。
【0025】また請求項9の発明は、近接空気噴出口を
炎口の無孔部を避けて炎口の開口部に隣接するように2
次空気通路に配置している。
【0026】そして、開口部上に形成する火炎に近接空
気噴出口より2次空気を確実に当てるため、火炎が冷却
され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生を防止する
ことができる。
【0027】また請求項10の発明は、炎口の無孔部
は、隣接する2次空気通路の略中央に2次空気噴出口配
置している。
【0028】そして、開口部上に形成する火炎が無孔部
上に広がって保炎する時に、火炎を乱さないように2次
空気噴出口より2次空気を供給するため、火炎の吹き飛
びを防止して刺激臭や一酸化炭素の発生を防止すること
ができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を用い
て説明する。
【0030】(実施例1)図1は本発明の実施例1の燃
焼装置を示す断面図、図2は同燃焼装置の要部断面図で
ある。
【0031】図1、図2において、液体燃料である灯油
は燃料タンク(図示せず)から燃料供給手段である燃料
ポンプ14に吸い上げられ、送油管15を介して燃料供
給ノズル16に供給される。17は、燃料供給ノズル1
6前方に設けられた気化器で、アルミ、ジュラルミン等
のアルミ合金、黄銅、銅、鋼、鋳鉄等の熱伝導の良い、
耐熱材料で筒状に形成されている。気化器17の側面に
は、送風管18の端部が臨むように、一部を開口された
気化器蓋19が設けられており、この気化器蓋19に
は、アルミ、黄銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料で造
られている。燃料供給ノズル16は、送風管18内に気
化器17に向けて挿入されている。気化器17の下部に
は、気化器蓋19とで構成させる混合気噴出口20が設
けられ、その下方には、搬送通路21が、アルミ、黄
銅、銅、鋳鉄等の熱伝導の良い材料で碗状に形成されて
いる。搬送通路21の下流には、鋼、鉄、チタン、ジュ
ラルミン、セラミック等の耐熱材料で造られた多孔状の
炎口22が設けられている。この炎口22の一部に多孔
部分の配列のピッチを異なるようにして設ける孔の無い
部分で構成する無孔部23を複数個設けている。多孔状
の炎口22上に無孔部23と孔のある部分で構成する開
口部24を交互に配置している。
【0032】25は、燃焼部全体を覆うバーナケース
で、その内側の空間は、気化器17、搬送通路21、炎
口22の周囲を囲むように設けられた空気通路26とな
ってい27は、上面に多数の丸穴状もしくは角穴状の2
次空気噴出孔28を設ける筒状の2次空気通路で、炎口
22近傍に空気を供給するように炎口22と交互に複数
本に気化器17に並行に配列されている。また炎口22
の一部が気化器17の側部に接するように配置され、気
化器17からその反対方向に向かって、炎口22の次に
2次空気通路27、その次に炎口22という構成に組み
合わされ、気化器17と反対方向の端部には2次空気通
路27が配置されるように設けられている。2次空気通
路27は、板を折り曲げ、四角の筒状に成形され、その
折り曲げた部分が微小の曲率を構成している。29は、
炎口22と空気通路24との間に設けられた側壁で、そ
の内側に燃焼室30が形成される。2次空気通路27の
端部は、側壁29を貫通して空気通路26側に開口され
ている。炎口22の装着は、その搬送通路21側の端部
を2次空気通路27の一部と複数個の点溶接により行わ
れている。また2次空気噴出口28の一部は、前記炎口
22に隣接する2次空気通路27の上部の屈曲部31
に、その開口端部が近接もしくは含まれる丸穴または角
穴状の近接空気噴出口32を設けている。この近接空気
噴出口32と前記炎口22を介して対向側の2次空気通
路25上に、無孔部分で構成する保炎部33を設けてい
る。この近接空気噴出口32と保炎部33は、2次空気
通路27上に交互に設けられ、それが2次空気通路27
の長手方向に沿って列をなしている。この列は、2次空
気通路27上に気化器17側とその反対側に2列に設け
られ、近接空気噴出口32と保炎部33のそれぞれが千
鳥上の配置に構成されている。前記したように炎口22
を介して隣り合う2次空気通路27上の近接空気噴出口
32と保炎部33のそれぞれも千鳥上の配置に構成され
ている。また近接空気噴出口32の形状は、2次空気通
路27の上部の屈曲部31に切り込むように開口して設
けるスリット状のものや丸穴の小孔を連続的に設けるこ
とも可能である。
【0033】また気化器17に最近傍の2次空気通路2
7上の気化器17側の近接空気噴出口32の数を反対側
の近接空気噴出口32の数よりも少なくなるような配置
構成を設けている。また他の2次空気噴出口28は、2
次空気通路27の端部の側壁29近傍に、2次空気通路
27上の略中央に列が構成されるように開口されてい
る。
【0034】34は、気化器17の背面に燃焼室30に
張り出すように形成されたフィン状の受熱部である。3
5は、空気通路26の天板部36に、炎口22の上方を
覆うように載置された熱交換器である。37は、燃焼用
空気を供給する送風機で、羽根車には高圧を出せるター
ボファンやラジアルファン等を用い、それをモータで回
転させるように構成され、空気通路26の側部の一部に
連通された送風通路38に連結されている。この送風通
路38の内部に、前記送風管18が設けられている。
【0035】また送風管18の空気入り口側に駆動部3
9により回転させる板状のダンパー40で構成される空
気調節部41が設けられている。ダンパー40により送
風管18の空気入り口側の開閉を行い、ダンパー40が
開くと気化器17内の空気量が増加し、ダンパー40が
閉じると気化器17内の空気量が減少するように作動さ
れる。このように燃焼量の大きさによりダンパー40を
開閉して特定の燃焼量に対する空気量(空気比(燃料の
理論空気量に対する実使用上の空気量の合))を変化さ
せる。ダンパー40には、一つもしくは複数個の透孔4
2が設けられダンパー40が閉じたときに適正な空気量
が得られるように所定の面積に設定されている。駆動部
39は、ステッピングモータあるいはモータにギヤーや
カムを組み合わせた構成に設けられ、ダンパー40を回
転させている。43は電熱式のヒータで、気化器17に
鋳込まれたニクロム線、カンタル線等の発熱体で構成さ
れる。44は、気化器17の温度を検知するための温度
検知部で、サーミスタ、熱電対等で構成される。45
は、温度検知部44の値から電熱式のヒータ43をオ
ン、オフさせて、気化器17を所定の温度に維持する制
御部である。制御部45は、運転スイッチの指示や負荷
の大きさにより燃料ポンプ14と送風機37を適正な状
態にコントロールするように設けられ、また燃焼量の大
きさにより空気調節手段41を作動して、炎口22への
空気供給を適正な値に変化させる。46は、炎口22上
に形成される火炎である。
【0036】次に動作、作用について説明すると、電源
(図示せず)を投入すると電熱式のヒータ43に通電さ
れ、気化器17が加熱される。また運転スイッチの指示
や負荷の大きさにより制御部45は、空気調節手段41
を作動して、適正な開度に変化させる。気化器17が所
定の温度に達すると温度検知部44により検知を行い、
制御部45の指示により送風機37が作動し、燃焼用空
気が供給される。これと同時に燃料ポンプ14が作動
し、燃料が燃料供給ノズル16から気化器17に噴霧さ
れる。燃料は高温の気化器17壁面で気化され、送風管
18を介して供給される空気と混合されながら、混合気
噴出口20を通り搬送通路21に搬送され、炎口22か
ら噴出される。この時あらかじめ火花放電を行っていた
点火電極(図示なし)により炎口22から噴出する可燃
混合気に着火し、火炎46が形成され燃焼を開始する。
以後、火炎46の熱を気化器17の受熱部34で受け
て、気化器17は加熱される。炎口22上に形成された
火炎46は、炎検知部(フレームロッド:図示なし)に
よりその状態を監視され、安定燃焼を持続させる。また
燃焼で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器35で熱交換
され排出される。
【0037】また燃焼用空気の一部は、送風管18の外
側から空気通路26に流入し、空気通路26側に開口さ
れている2次空気通路27の端部から流入して2次空気
噴出口28から燃焼室30に噴出される。この時、近接
空気噴出口32からの空気が炎口22上の火炎46に衝
突し、火炎の側部を押すような形で一部に切り込み状の
凹みを形成して火炎46の表面積を増加させ、空気との
接触面を増加して火炎温度を低下させるので、燃焼排ガ
ス中の窒素酸化物を減少させることができる。
【0038】また炎口22を無孔部23で複数個に分割
するように設けているので、火炎46が複数個に分割形
成し、更に表面積を増加させて、より多くの2次空気と
接触して、火炎温度を低下させるので、燃焼排ガス中の
窒素酸化物を減少させることができる。
【0039】また無孔部23の上部は、開口部24に形
成する火炎46が燃焼室30に向かって噴出する時にそ
の流れに沿って負圧の領域を形成し、火炎46を吸引す
るので、近接空気噴出口32からの空気流の噴出力によ
る吹き飛ばしや火炎温度の低下による保炎の不安定性を
防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止して良好な
燃焼を維持できる。
【0040】また近接空気噴出口32の炎口22を介し
た対向側に無孔部分で構成する保炎部33を設けたの
で、近接空気噴出口32からの空気を受ける火炎46の
反対側の側部は冷却を受ける割合が少なく、保炎部33
の周囲に設ける他の近接空気噴出口33からの空気の噴
出流の周囲に形成する負圧領域に吸引され保炎力を向上
でき、燃焼排ガス中の窒素酸化物を減少させながら、一
酸化炭素、刺激臭等の発生を防止している。
【0041】また2次空気噴出口28の一部は、2次空
気通路27の端部の側壁29近傍に、2次空気通路27
上の略中央に列が構成されるように開口されているの
で、この部分の2次空気噴出口28からの空気により火
炎46の燃焼促進と保炎力の強化により燃焼排ガス中の
一酸化炭素、刺激臭等の発生を防止している。
【0042】また空気調節手段41のコントロールによ
り、燃焼量の大きさを小さく可変する場合に、炎口22
の空気比を少なく設定しても、炎口22に対する燃焼量
の負荷が小さく、窒素酸化物の発生が少ないために、窒
素酸化物の発生を抑制したままで炎口22の赤熱化を軽
減できる。
【0043】また炎口22の空気比を少なく設定して
も、2次空気噴出口28と近接空気噴出口32からの空
気を増加するので、火炎46が空気不足の黄火状態にな
りすすを発生する条件になっても、2次空気噴出口28
と近接空気噴出口32から余剰の空気が供給され、すす
を防止すると共に火炎46の黄火化を軽減することがで
きる。
【0044】また気化器17に最近傍の2次空気通路2
7上の気化器17側の近接空気噴出口32の数を2列に
設けられた反対側の近接空気噴出口32の数よりも少な
くなるような配置構成を設けているので、気化器17の
受熱部34が近接空気噴出口32の影響を受けることが
少なくなり、気化器17を所定の温度に加熱、維持でき
る。
【0045】(実施例2)図3は本実施例2の燃焼装置
を示す要部断面図である。
【0046】本実施例において、実施例1と異なる点は
気化器17の一部に設けられた受熱部34の最近傍に配
置される2次空気通路27に設ける丸穴または角穴状の
2次空気噴出口47は、2次空気通路27上の長手方向
の略中央に列をなして配置している。また受熱部34の
最近傍に配置される2次空気通路27に設ける2次空気
噴出口47は、他の2次空気通路27に設ける2次空気
噴出口28や近接空気噴出口32よりも設置数を減少も
しくは設置ピッチを広げて設けている。
【0047】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0048】次に動作、作用を説明すると、受熱部34
近傍の炎口22上の火炎46に2次空気噴出口47を近
接させないため、受熱用の火炎46の温度を低下させ
ず、受熱部34の温度を適正な値に保ち、安定した気化
を行うことができる。また2次空気噴出口47の設置数
の減少もしくは設置ピッチの拡大により、受熱部34の
空気による冷却を防止して安定的な温度を維持できる。
【0049】(実施例3)図4は本実施例3の燃焼装置
を示す要部断面図である。
【0050】本実施例において、実施例1または2と異
なる点は気化器17と反対側の位置に設ける燃焼室30
の側壁29沿いに配置される2次空気通路27に設ける
丸穴または角穴状の2次空気噴出口48は、2次空気通
路27上の長手方向の略中央に列をなして配置してい
る。
【0051】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0052】次に動作、作用を説明すると、気化器17
と反対側の位置に設ける燃焼室30の側壁29の最近傍
の炎口22上に形成する火炎の温度を低下させないた
め、火炎のリフティングによる臭気の発生を防止するこ
とができる。また燃焼室30の側壁29の最近傍の炎口
22上に形成する火炎の冷却よりも燃焼促進や保炎向上
を行い、火炎46全体の端に形成する火炎の安定化を図
り燃焼排ガス中の一酸化炭素の発生を抑制できる。
【0053】(実施例4)実施例4の燃焼装置を図2を
用いて説明する。
【0054】本実施例において、実施例1または2また
は3と異なる点は2次空気通路25の入り口側の燃焼室
30の側壁29沿いの2次空気通路27に設ける丸穴ま
たは角穴状の2次空気噴出口28は、2次空気通路27
上の長手方向の略中央に列をなして配置している。
【0055】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0056】次に動作、作用を説明すると、燃焼室30
の側壁29沿いの炎口22端部上に形成する火炎46の
温度を低下させないため、火炎46のリフティングによ
る臭気の発生を防止することができる。また燃焼室30
の側壁29の近傍の炎口22上に形成する火炎46の冷
却よりも燃焼促進や保炎向上を行い、火炎46全体の端
に形成する火炎の安定化を図り燃焼排ガス中の一酸化炭
素の発生を抑制できる。
【0057】(実施例5)図5は本実施例5の燃焼装置
を示す要部断面図である。
【0058】本実施例において、実施例1または2また
は3または4と異なる点は2次空気通路27の入り口側
の燃焼室30の側壁29近傍の炎口22端部の多孔状
で、丸穴状の開口49のピッチを広げて配列を粗に設け
ている。
【0059】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0060】次に動作、作用を説明すると、炎口22端
部に形成する火炎46の火炎密度を低下させるため、燃
焼室30の側壁29の温度上昇を防止し、燃焼室30の
側壁29の耐久性を向上することができる。また火炎4
6の火炎密度を低下させるため、火炎46のボリューム
を減少させ、側壁29沿いに立炎することを防止して、
空気不足時には側壁29へのすす付着を防止できる。
【0061】(実施例6)実施例6の燃焼装置を図2を
用いて説明する。
【0062】本実施例において、実施例1または2また
は3または4または5と異なる点は近接空気噴出口32
は、隣接する炎口22を介して交互に配置する2次空気
通路27の対向する位置に無孔部分33を設け、炎口2
2を囲んで千鳥状の配列に設けている。
【0063】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0064】次に動作、作用を説明すると、炎口22上
に形成する火炎46に積極的に2次空気を当てるため局
部的に火炎温度が低下して火炎が不安定になるので、無
孔部分33に形成する負圧域により保炎を向上させ、火
炎の吹き飛びを防止して、燃焼排ガスの悪化を防止する
ものである。
【0065】(実施例7)図6は本実施例7の燃焼装置
を示す要部拡大断面図である。
【0066】本実施例において、実施例1または2また
は3または4または5まやは6と異なる点は近接空気噴
出口32は、隣接する炎口22を介して交互に配置する
2次空気通路27の対向する位置に設けられ、炎口22
を囲んで向き合うように設けている。
【0067】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0068】次に動作、作用を説明すると、向き合う近
接空気噴出口32からの空気流により、火炎46が分断
され表面積を拡大して火炎温度を低下するので、窒素酸
化物の発生を防止する。
【0069】(実施例8)図7は本実施例8の燃焼装置
を示す要部拡大断面図である。
【0070】本実施例において、実施例1または2また
は3または4または5または6または7と異なる点は2
次空気噴出口28の一部を近接空気噴出口32に隣接し
て2次空気通路27の略中央に配置している。
【0071】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0072】次に動作、作用を説明すると、近接空気噴
出口32の集団の中に配置される略中央上の2次空気噴
出口28により火炎46を冷却するよりも燃焼を促進
し、保炎を向上するので、火炎46が不安定になるのを
防止して、燃焼排ガスの悪化を防止する。
【0073】(実施例9)図8は本実施例9の燃焼装置
を示す要部拡大断面図である。
【0074】本実施例において、実施例1または2また
は3または4または5または6または7または8と異な
る点は近接空気噴出口32を炎口22の無孔部23を避
けて炎口22の開口部24に隣接するように2次空気通
路に配置している。
【0075】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0076】次に動作、作用を説明すると、開口部24
上に形成する火炎46に近接空気噴出口32より2次空
気を確実に当てるため、火炎46が冷却され火炎温度が
低下して、窒素酸化物の発生を防止することができる。
また開口部24ごとに形成する火炎46に同一の位置で
空気流を当てるため、ばらつきの少ない特性が得られ
る。
【0077】(実施例10)図9は本実施例10の燃焼
装置を示す要部拡大断面図である。
【0078】本実施例において、実施例1または2また
は3または4または5または6または7または8または
9と異なる点は炎口の無孔部23は、隣接する2次空気
通路27の略中央に2次空気噴出口32配置している。
【0079】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0080】次に動作、作用を説明すると、開口部24
上に形成する火炎46が無孔部23上に広がって保炎す
る時に、火炎46を乱さないように2次空気噴出口28
より2次空気を供給するため、火炎46の吹き飛びを防
止して刺激臭や一酸化炭素の発生を防止することができ
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、2次空気通路に近接空気噴出口と、この近接空気
噴出口の近傍の炎口に無孔部を設けるので、火炎の表面
積を拡大して火炎の冷却を促進して窒素酸化物の発生を
防止することができる。
【0082】また請求項2の本発明によれば、気化器の
受熱部の最近傍に配置される2次空気通路に設ける2次
空気噴出口を、2次空気通路上の略中央に配置するの
で、受熱用の火炎の冷却を防止して、受熱部の温度を適
正な値に保ち、安定した気化を行う。
【0083】また請求項3の発明によれば、気化器と反
対側の側壁沿いに配置される2次空気通路に設ける2次
空気噴出口を2次空気通路上の略中央に配置するので、
気化器と反対側の側壁の最近傍の炎口上に形成する火炎
の温度を低下させないため、火炎のリフティングによる
臭気の発生を防止する。
【0084】また請求項4の発明によれば、2次空気通
路の入り口側の燃焼室側壁沿いの2次空気通路に設ける
2次空気噴出口を2次空気通路上の略中央に配置するの
で、炎口端部上に形成する火炎の温度を低下させないた
め、火炎のリフティングによる臭気の発生を防止する。
【0085】また請求項5の発明によれば、2次空気通
路の入り口側の燃焼室側壁近傍の炎口端部の開口を粗に
設けるので、火炎の密度を低下させ、燃焼室側壁温度上
昇を防止し、燃焼室側壁の耐久性を向上する。
【0086】また請求項6の発明によれば、近接空気噴
出口を隣接する炎口を介して交互に配置する2次空気通
路の対向する位置に無孔部分を設け、炎口を囲んで千鳥
状の配列に設けるので、無孔部分により保炎を向上さ
せ、火炎の吹き飛びを防止して、燃焼排ガスの悪化を防
止する。
【0087】また請求項7の発明によれば、近接空気噴
出口を隣接する炎口を介して交互に配置する2次空気通
路の対向する位置に設け、炎口を囲んで向き合うように
設けるので、空気流により、火炎が大きく分断され表面
積を拡大して火炎温度を低下し、窒素酸化物の発生を防
止する。
【0088】また請求項8の発明によれば、近接空気噴
出口に隣接して2次空気噴出口の一部を2次空気通路の
略中央に配置するので、略中央上の2次空気噴出口によ
り燃焼を促進し、保炎を向上し、火炎が不安定になるの
を防止して、燃焼排ガスの悪化を防止する。
【0089】また請求項9の発明によれば、近接空気噴
出口を炎口の無孔部を避けて炎口の開口部に隣接するよ
うに2次空気通路に配置しているので、開口部上に形成
する火炎に近接空気噴出口より2次空気を確実に当て、
火炎が冷却され火炎温度が低下して、窒素酸化物の発生
を防止することができる。
【0090】また請求項10の発明によれば、炎口の無
孔部に対して隣接する2次空気通路の略中央に2次空気
噴出口配置しているので、開口部上に形成する火炎が無
孔部上に広がって保炎する時に、火炎を乱さないように
2次空気噴出口より2次空気を供給し、火炎の吹き飛び
を防止して刺激臭や一酸化炭素の発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置の断面図
【図2】本発明の実施例1と実施例4と実施例6におけ
る燃焼装置の要部断面図
【図3】本発明の実施例2における燃焼装置の要部断面
【図4】本発明の実施例3における燃焼装置の要部断面
【図5】本発明の実施例5における燃焼装置の要部断面
【図6】本発明の実施例7における燃焼装置の要部断面
【図7】本発明の実施例8における燃焼装置の要部断面
【図8】本発明の実施例9における燃焼装置の要部断面
【図9】本発明の実施例10における燃焼装置の要部断
面図
【図10】従来の燃焼装置の要部断面図
【符号の説明】
17 気化器 21 搬送通路 22 炎口 23 無孔部 27 2次空気通路 28 2次空気噴出口 32 近接空気噴出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23D 11/44 F23D 11/44 B (72)発明者 藤原 宣彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安達 和弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 篠田 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K052 AA06 AB04 AB06 AB11 AC05 CA12 3K065 TA01 TA15 TC02 TC05 TD04 TE02 TP01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化する気化器と、この気化
    器の下流側に連通する搬送通路と、この搬送通路の下流
    側に設置される炎口と、この炎口を複数個に分割する2
    次空気通路と、この2次空気通路に設ける複数個の2次
    空気噴出口と、この2次空気噴出口の一部を前記炎口の
    近傍に開口して設ける近接空気噴出口と、前記炎口に設
    ける複数個の無孔部とからなる燃焼装置。
  2. 【請求項2】 2次空気噴出口の一部は、気化器に設け
    られた受熱部の最近傍に沿うように配置される2次空気
    通路の略中央に複数個配置する請求項1記載の燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 2次空気噴出口の一部は、気化器と反対
    側の位置に設ける燃焼室の側壁沿いに配置される2次空
    気通路の略中央に複数個配置する請求項1または2項記
    載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 2次空気噴出口の一部は、2次空気通路
    の入り口側の燃焼室の側壁沿いの2次空気通路の略中央
    に配置する請求項1ないし3のいずれか1項記載の燃焼
    装置。
  5. 【請求項5】 燃焼室の側壁近傍の炎口端部の多孔状の
    開口を粗に設ける請求項1ないし4のいずれか1項記載
    の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 近接空気噴出口は、隣接する炎口を介し
    て交互に配置する2次空気通路の対向する位置に無孔部
    分を設け、この近接空気噴出口と無孔部分を炎口を囲ん
    で千鳥状の配列に設ける請求項1ないし5のいずれか1
    項記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 近接空気噴出口は、隣接する炎口を介し
    て交互に配置する2次空気通路の対向する位置に設けら
    れ、炎口を囲んで向き合うように設ける請求項1ないし
    5のいずれか1項記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 2次空気噴出口の一部は、近接空気噴出
    口に隣接して2次空気通路の略中央に配置する請求項1
    ないし7のいずれか1項記載の燃焼装置。
  9. 【請求項9】 近接空気噴出口は、炎口の無孔部を避け
    て炎口の開口部に隣接するように2次空気通路に配置す
    る請求項1ないし8のいずれか1項記載の燃焼装置。
  10. 【請求項10】 炎口の無孔部に隣接する2次空気通路
    の略中央に2次空気噴出口を配置する請求項1ないし9
    のいずれか1項記載の燃焼装置。
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