JP2003329217A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP2003329217A JP2002139602A JP2002139602A JP2003329217A JP 2003329217 A JP2003329217 A JP 2003329217A JP 2002139602 A JP2002139602 A JP 2002139602A JP 2002139602 A JP2002139602 A JP 2002139602A JP 2003329217 A JP2003329217 A JP 2003329217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火炎の局部的なリフトによる刺激臭や一酸化
炭素の発生を防止し、気化器の電力消費を低減したもの
である。 【解決手段】 気化器20の気化ガス出口23から噴出
する気化ガスを搬送通路27内の中央方向に誘導する気
化ガス制御部30を設けて気化ガスの混合を促進するこ
とによって、炎口31に形成される火炎52の分布を均
一化するとともに、燃焼ガスの排ガス特性の悪化を防止
し、加えて、気化器の消費電力を抑制したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用の給湯機や
暖房機の熱源として搭載される気化式の液体燃料燃焼装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置として
は、特開平8−21606号公報に記載されているよう
なものがあった。
【0003】図10はその構成を示し、ポンプ1から送
出された液体燃料は、燃料管2を通ってノズル3に達
し、電気ヒータ4を埋設した気化器5へ噴出される。
【0004】送風ファン6からの燃焼用空気は、送風路
7を介して気化器5に導入されるものである。
【0005】1次空気通路8を流動してきた燃焼用空気
と気化器5で気化された燃料とは混合室9で充分に混合
され、混合気10としてこの混合室9の上部設けられた
炎口11から噴出されるものである。
【0006】12はこの炎口12の近傍に設けられた2
次空気通路、13はこの2次空気通路12の上部に設け
られた2次空気口、14は気化器5の側部から炎口11
の上方に突出する受熱フィン、15は、1次空気通路8
の入り口に開閉により送風路7の断面積を変化させると
ともに、閉時に1次空気通路8を略閉塞するために設け
られた空気量調節手段、16は炎口12上に形成された
燃焼炎である。
【0007】ここで、気化器5が電気ヒータ4により所
定の温度に加熱されると、ポンプ1を介して送られてき
た液体燃料は、ノズル3から気化器5へ液滴となって送
出され、加熱気化される。
【0008】一方、燃焼用空気は送風ファン6から送風
路7を通り、その一部は1次空気通路8から気化器5内
へ導入されて気化された燃料と混合し、次いでこの可燃
混合気は混合室9で均一に混合された後、炎口11で燃
焼し、燃焼炎16を形成するものである。残りの空気は
2次空気通路12から炎口11の近傍に設けられた2次
空気口13に供給され、燃焼に寄与される。
【0009】上記燃焼に伴ってその熱の一部が受熱フィ
ン14を介して気化器5に伝達されるもので、したがっ
て以降は電気ヒータ4の通電を停止若しくは規制しても
燃料気化は継続して行われる。
【0010】また燃焼量が大きい場合は、空気量調節手
段15を開け、気化器5に多量の空気を導入して燃焼を
促進させ、逆に、燃焼量が小さい場合は、1次空気通路
8を閉塞して、耐風性能を向上し、燃焼範囲を拡大させ
るようになっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、ノズル3から供給される燃料が気化器5
内で気化し、可燃混合気10として混合室9に供給され
る時に、可燃混合気10の混合が不十分なため、炎口1
1上に形成される燃焼炎16の分布が不均一になり、局
部的なリフト現象を起こし、刺激臭や一酸化炭素を発生
するという課題を有していた。
【0012】また気化器5の受熱フィン14近傍の燃焼
炎16のリフトにより、受熱フィン14に燃焼熱が伝わ
らず、電気ヒータ4の消費電力が増加するという課題も
有していた。
【0013】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、混合室内での可燃混合気の混合を促進し、炎口に形
成される燃焼炎の分布を均一化して刺激臭や一酸化炭素
発生を抑制し、加えて気化器の加熱を効率的に行うこと
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気
化する気化器と、気化器の下流側に連通する搬送通路
と、搬送通路の下流側に設置された炎口と、気化器の気
化ガス出口の近傍に、気化ガス出口から噴出する気化ガ
スを搬送通路内の中央方向に誘導する気化ガス制御部を
備えたものである。
【0015】これによって、搬送通路内での、気化ガス
の混合を促進し、炎口上に形成する火炎の分布を均一化
して、刺激臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの
悪化を防止し、気化器の加熱手段の消費電力を増加しな
いようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の液体燃料燃焼装置は、液
体燃料を気化する気化器と、この気化器の下流側に搬送
通路を介して連通された炎口と、前記気化器の気化ガス
出口の近傍に設けた気化ガス制御部とを具備し、この気
化ガス制御部により気化ガス出口から噴出する気化ガス
を搬送通路内の中央方向に誘導するようにしたことによ
り、搬送通路内での気化ガスの混合を促進し、炎口に形
成される火炎の分布を均一化したものである。
【0017】気化ガス制御部は、搬送通路の内壁に間隙
を介して介在させることにより、この間隙を介して気化
ガスの一部を搬送通路の内壁に沿って通過させて気化ガ
スの流れの死角をなくした。
【0018】気化ガス制御部はを炎口側部を伸展して構
成することにより、この気化ガス制御部に炎口上の火炎
の熱を伝え、これによって気化ガスの再結露を防止する
とともに、気化ガスの混合を促進した。
【0019】気化ガス制御部は、気化器の気化ガス出口
近傍の外壁を突出して構成することにより、気化ガスの
流れを変化させるときに燃焼開始初期から気化ガスの温
度を低下させないで、気化ガスの再結露を防止するとと
もに、気化ガスの混合を促進した。
【0020】気化ガス制御部は、搬送通路の内壁を内側
に突出して構成することにより、気化ガスの流れを搬送
通路の内壁に沿わせ、曲面を活用して搬送通路の通路抵
抗を増大させないようにして気化ガスの混合を促進し
た。
【0021】気化ガス制御部は、気化器の気化ガス出口
の周囲に搬送通路に向かって徐々に開口が狭くなる絞り
部を設けることにより、気化ガスの流れに少しずつ変化
を加えて気化ガスの流れの乱れを防止し、均一な混合気
の流れをさせるようにした。
【0022】気化ガス制御部の下方に位置する搬送通路
の窪み部に搬送通路突起部を設けることにより、気化器
の気化ガス出口を出た気化ガスが搬送通路突起部により
先ず流れを変え、次いで、気化ガス制御部により流れを
変えられて炎口に向かい、そこに形成される火炎の分布
を均一となし、結果的に燃焼量を増加して気化器の加熱
を確実なものとした。
【0023】気化ガス制御部の下流に位置する炎口の下
部に、炎口下突起部を設けることにより、気化ガス制御
部により変化させられた気化ガスの配分を気化器近傍の
炎口に向かわせ、これにより気化器近傍の炎口での燃焼
量を増加して気化器の加熱を確実なものとした。
【0024】そしてこれら液体燃料燃焼装置を給湯機や
暖房機の熱源用に搭載することによって、それらの効率
的運転が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を参照
しながら説明する。
【0026】(実施例1)図1、図2は本発明の第1の
実施例を示し、石油などの液体燃料は、燃料ポンプ17
を運転することで燃料供給ノズル18に燃料路19を介
して供給される。
【0027】この燃料供給ノズル18の前方に設けられ
た気化器20は、アルミ、アルミダイカスト、黄銅、
銅、鋳鉄などの熱伝導の良い、耐熱材料で筒状に形成さ
れている。
【0028】気化器20の側面には、送風管21の端部
が臨むように一部を開口した気化器蓋22が設けられて
いる。この気化器蓋22もアルミ、アルミダイカスト、
黄銅、銅等の熱伝導の良い材料でつくられている。燃料
供給ノズル18は送風管21内に位置し、燃料噴出方向
が気化器20に向けて設定されている。
【0029】気化器20の下部には、気化器蓋22とで
構成させる気化ガス出口23が設けられている。気化器
20における燃料供給ノズル18の対向する内壁と気化
器20側部の内壁が気化面24を構成している。そして
燃料供給ノズル18が対向する内壁に下方ほど燃料供給
ノズル18側に近づくような傾斜面25が設けてある。
【0030】26は気化ガス出口23に設けた出口突起
で、傾斜面25から気化器蓋22に向けて伸展させてい
る。この出口突起26により気化ガス出口23は、2つ
の出口に構成されている。
【0031】気化器20の気化ガス出口23下方に設け
られたアルミ、アルミダイカスト、黄銅、銅などの熱伝
導の良い耐熱材料で碗状に形成された搬送通路27は、
気化ガス出口23の下方部分に窪み部28を有し、その
窪み部28から気化器20と反対の方向に向かって斜面
29を立ち上げている。
【0032】上記気化器20の気化ガス出口23近傍よ
り搬送通路の27の底部に向けて伸展させられ、銅、黄
銅、アルミ、アルミダイカストなどの熱伝導の良い材料
で形成された平板状の気化ガス制御部30は、気化ガス
出口23の2つの出口のそれぞれに設け、気化ガスの流
れが出口突起26の方向(気化器20の中心方向)に向
かうように設定するものである。
【0033】搬送通路27の下流には鋼、鉄、チタン、
セラミックなどの耐熱材料でつくられた多孔状の炎口3
1が設けられている。
【0034】32は燃焼部全体を覆うバーナケースで、
その内側の空間は気化器20、搬送通路27、炎口31
の周囲を囲むように設けられた空気通路33となってい
る。炎口31に隣接するように設けられ、同炎口31を
複数個に分割する筒状の2次空気通路34は、炎口31
の下流側に向かって臨む複数個の2次空気噴出口35を
有するものである。
【0035】炎口31と2次空気通路34は、下流側に
向かって同一平面になるように構成される。2次空気通
路34は気化器20に対して並行に配置され、その両端
が空気通路33に連通される。
【0036】炎口31や空気通路33との間に設けられ
た側壁36で、燃焼室37が形成される。
【0037】気化器20の背面に燃焼室37に張り出す
ように形成されたフィン状の受熱部38は、炎口31の
上方に張り出すような位置に複数個配置されている。
【0038】空気通路33の天板部40に、炎口31の
上方を覆うように載置された熱交換器39は、熱伝導の
良い、耐熱性の銅やアルミ材料を用いて筒状に構成さ
れ、温水管を通したフィンブロックを有する。
【0039】41は燃焼用空気を供給する送風機で、羽
根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファンな
どを用い、それをモータで回転させるようにしてあり、
空気通路33の側部の一部に連通された送風通路42に
連結されている。そしてこの送風通路42の内部に前記
送風管21が設けられている。
【0040】上記送風管21には、気化器蓋22に挿入
される手前の位置に、送風通路42と連通する複数個の
連通口43が設けられている。
【0041】44は送風通路42内に設けられた空気調
節器で、開閉によって送風管21の送風抵抗を変化させ
る閉止ダンパ45および上部ダンパ46と、これらの閉
止ダンパ45と上部ダンパ46を回転駆動する駆動装置
47とで構成されている。
【0042】この閉止ダンパ45と上部ダンパ46は、
2枚の板の板面を軸として同軸上に回転させる構成で、
上下方向の開閉でも左右方向の開でも良い。
【0043】またこの閉止ダンパ45は送風管21の入
り口に接触する側に設けられ、一部に複数個の透孔48
を設けている。上部ダンパ46は閉止ダンパ45の外側
に重なり合う位置に設けられ、最小燃焼量を含む領域の
モードの時は閉止ダンパ45に略接触して透孔48を略
閉塞し、燃焼量が中間の領域のモードの時は閉止ダンパ
45との間に角度を設けて透孔48を開口させるように
構成されている。燃焼量が最大になる領域を含むモード
の時は、閉止ダンパ45と上部ダンパ46がともに開放
され、送風管21の入り口が最大に拡大される。
【0044】駆動装置47はステッピングモータやソレ
ノイドやモータと歯車、カムなどを用いて閉止ダンパ4
5と上部ダンパ46がそれぞれの動作を行うように組み
合わせて構成され、その駆動部分が閉止ダンパ45と上
部ダンパ46に連結されている。
【0045】49は気化器20の加熱手段で、気化器2
0に鋳込まれたニクロム線、カンタル線などの電気式の
発熱体で構成される。
【0046】50は気化器20の温度を検知するための
気化器温度検知部で、サーミスタ、熱電対などで構成さ
れる。
【0047】51は気化器温度検知部50の信号から加
熱手段49をオン、オフさせて、気化器20を所定の温
度に維持する制御部である。この制御部51は、運転ス
イッチの指示や負荷の大きさにより燃料ポンプ17と送
風機41と空気調節器44を作動し、適正な状態にコン
トロールするように設けられている。
【0048】52は炎口31に形成された燃焼炎、53
は空気の流れ、54は可燃の気化ガスの流れである。
【0049】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用を説明する。まず、電源(図示
せず)を投入すると加熱手段49に通電され、気化器2
0が加熱される。
【0050】気化器20が所定の温度に達すると、気化
器温度検知部50がそれを検知し、その検知信号を受け
た制御器51の指示により加熱手段49をオン、オフさ
せるものである。その結果、気化器20は予熱温度(例
えば220〜260℃)に維持されることとなる。
【0051】運転を開始する時は、制御部51の指示に
より送風機41が作動し、燃焼用空気が供給される。送
風通路41に供給された空気53は空気調節器44の閉
止ダンパ45と上部ダンパ46で空気量を調節した後、
送風管21内に供給される1次空気と2次空気通路34
内に供給される2次空気とに分けられる。
【0052】これと同時に燃料ポンプ17が作動し、液
体燃料が燃料供給ノズル18から気化器20に噴霧され
る。液体燃料は高温の気化面24で気化され、送風管2
1を介して供給される空気53と混合されながら、気化
ガス出口23を通り、気化ガス出口23に沿って装着さ
れている気化ガス制御部30に衝突し、流れを変えられ
ながら通過して、搬送通路27の略中央に搬送され、そ
の後混合を促進されて、均一な可燃の気化ガス54とな
って炎口31に送られる。
【0053】そして点火電極(図示なし)により炎口3
1から噴出する可燃の気化ガス54に着火すれば燃焼炎
52が形成され燃焼を開始する。
【0054】以後、火炎52の熱を気化器20の受熱部
38で受けて、気化器20は加熱される。燃焼状態は火
炎52を検知する炎検知部(フレームロッド:図示な
し)により監視され、安定燃焼を持続させる。また燃焼
で生じた高温の燃焼ガスは、熱交換器39で熱交換され
排出される。
【0055】また燃焼量が最大の場合は、空気調節器4
4の閉止ダンパ45と上部ダンパ46を最大に開けて送
風管21の通路抵抗を最小にし、送風機41の回転数を
最高にする。
【0056】この時は、特に閉止ダンパ45の角度が最
大となり、上部ダンパ46は閉止ダンパ45に接触して
いるか角度を設定されて更に大きく開けられているかの
どちらでも良い。
【0057】次に燃焼量を小さくする場合は、燃料ポン
プ17の出力を低下させると同時に送風機41の回転数
を減少させる。
【0058】また燃焼量が最小になる場合は、閉止ダン
パ45を送風管21に接触させ、上部ダンパ45をその
外側から覆うように接触させ、送風管21を略閉塞し通
路抵抗を最大にする。
【0059】これにより、気化器20には少量の空気が
送風管21の連通口43から導入され、燃焼反応を緩慢
にするので、燃焼量が減少しても炎口31に火炎が密着
することがないので、同炎口31の温度が上昇し赤熱状
態になることをがなく、搬送通路27への逆火や炎口3
1の熱変形を防止できる。
【0060】さらに燃焼量を小さく絞れるようにしたこ
とにより、燃焼量調節幅が大きくなることとなる。
【0061】また中間の燃焼量の場合は、閉止ダンパ4
5を送風管21に接触させ送風管21を略閉塞し、上部
ダンパ46をその外側から覆うように角度を持たせて開
口し、閉止ダンパの透孔48を開口し送風管21の送風
抵抗を最大燃焼量を含む領域と最小燃焼量を含む領域の
中間の領域設定している。
【0062】これにより気化器20には適量の空気が導
入され、燃焼反応を促進させて安定な燃焼を行うように
している。
【0063】以上のように、本実施例においては、液体
燃料を気化する気化器20と、気化器20の下流側に連
通する搬送通路27と、搬送通路27の下流側に設置さ
れた炎口31と、気化器20の気化ガス出口23の近傍
に、この気化ガス出口23から噴出する気化ガス54を
搬送通路27内の中央方向に誘導する気化ガス制御部3
0を備えることにより、搬送通路27内で、気化ガス出
口23から搬送通路27の周壁沿いに流れる濃度の濃い
混合気54を搬送通路27の中央方向に向けて、空気5
3との混合を促進し、炎口31上に形成する火炎52の
分布を均一化することができる。
【0064】したがって、火炎52の局部的なリフトを
防止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガ
スの排ガス特性を向上することができる。
【0065】また気化器20の受熱部38近傍の火炎5
2が均一になり、受熱部38に対して均等に熱を加える
ので、受熱部38の不均一な余剰の空気53による冷却
を防止して気化器20への受熱量を増加し、結果的に
は、加熱手段49を使用する時間の短縮化、加熱手段4
9の消費電力低減化が図れる。
【0066】さらに気化ガス制御部30を気化ガス出口
23の近傍に設けるので、気化ガス出口23から噴出す
る気化ガス54に対して、気化ガス54の再結露に至る
前に流れを分散しやすく、下流側に設ける炎口31の全
域に均一な混合気54を送ることができる。
【0067】さらにまた本実施例では、空気調節器44
を送風通路41の中に設け、最大燃焼量を含む領域と、
最小燃焼量を含む領域と、それらの中間領域の時に送風
管21に導入する1次空気量をそれぞれ段階的に調節す
ることにより、燃焼量調節範囲を大幅に拡大するととも
に、この広い調節範囲において耐風性能を良好に保つこ
とができる。
【0068】また本実施例の空気調節器44の閉止ダン
パ45と上部ダンパ46を気化器20の予熱待機中に閉
止することにより、気化器20と搬送通路27の温度低
下を防止でき、気化器20の加熱手段49の消費電力の
低減を行うことができる。
【0069】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0を搬送通路27の内壁に間隙55を介して挿入した点
である。
【0070】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0071】気化器20の気化ガス出口23から噴出す
る気化ガス54は、気化ガス制御部30に衝突し、流れ
を変えられ搬送通路27の中央方向に誘導される。この
時、搬送通路27に衝突する気化ガス54の一部は、気
化ガス制御部30と搬送通路27の内壁との間隙を通過
して、気化ガス制御部30の下流側における混合気54
の流れの死角を防止するようにしている。
【0072】以上のように本実施例においては、混合気
54を均一に形成し、火炎52の局部的なリフトを防止
して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガスの
排ガス特性を向上することができる。
【0073】また気化ガス制御部30の下流側の流れの
死角を解消させて、気化ガス制御部30を設けた影響を
低減し、炎口31に均一な火炎52を形成することがで
きる。
【0074】(実施例3)図4は、本発明の第3の実施
例を示し、実施例1と異なるところは、混合気制御部3
0を炎口の一部の炎口側部56を伸展して構成した点で
ある。
【0075】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0076】気化器20の気化ガス出口23から噴出す
る気化ガス54は、炎口31の一部で構成される気化ガ
ス制御部30に衝突し、流れを変えられ搬送通路27の
中央方向に誘導される。
【0077】この時、炎口31の熱が気化ガス制御部3
0に伝わり、気化ガス制御部30の温度を上昇させ、気
化ガス54が衝突しても再結露を起こさないようにして
いる。
【0078】以上のように本実施例においては、気化ガ
ス54を均一に形成し、火炎52の局部的なリフトを防
止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガス
の排ガス特性を向上することができる。
【0079】また気化器20の受熱部38近傍の火炎5
2が均一になり、受熱部38に対して均等に熱を加える
ので、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段49を
使用する時間が短縮され、加熱手段49の消費電力を低
減できる。
【0080】さらに炎口31の炎口側部56を利用して
混合気制御部30を構成するので、新たな部品を追加す
る必要がなく、コストアップを防止することができる。
【0081】(実施例4)図5は本発明の第4の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0を気化器20の気化ガス出口23近傍の外壁57を突
出して構成した点である。
【0082】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0083】気化器20の混合気出口23から噴出する
気化ガス54は、気化ガス制御部30に衝突し、流れを
変えられ搬送通路27の中央方向に誘導されるようにし
ている。
【0084】この時、気化ガス制御部30を気化器20
と同一の材質(アルミダイカスト、鍛造等)で構成し
て、気化ガス54の流れを変化させるときに気化ガス5
4の温度を低下させないで、混合の促進を行うようにし
ている。
【0085】以上のように本実施例においては、気化ガ
ス54を均一に形成し、火炎52の局部的なリフトを防
止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガス
の排ガス特性を向上することができる。
【0086】また気化器20の受熱部38近傍の火炎5
2が均一になり、受熱部38に対して均等に熱を加える
ので、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段49を
使用する時間が短縮され、加熱手段49の消費電力を低
減できる。
【0087】さらに気化ガス制御部30は、気化器20
と一体で成型でき、混合気出口23との位置を精度良く
構成でき、混合のばらつきを低減することができる。
【0088】また気化器20と同様にアルミダイカスト
で成型すれば、気化ガス制御部30に厚みを構成して、
熱容量を大きくできるので、気化ガス制御部30の温度
を上昇させ、気化ガス54が衝突しても再結露を起こさ
ないようにすることができる。
【0089】(実施例5)図6は本発明の第5の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0を搬送通路27の内壁58を内側に突出して構成した
点である。
【0090】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0091】気化器20の混合気出口23から噴出する
気化ガス54は、搬送通路27の内壁58より突出して
構成する気化ガス制御部30に衝突し、流れを変えられ
搬送通路27の中央方向に誘導されるようにしている。
この時、搬送通路27の内壁58をなめらかな曲面で構
成できるので、気化ガス54が搬送通路27の通路抵抗
を増大させないようにして混合を促進するようにしてい
る。
【0092】以上のように本実施例においては、混合気
54を均一に形成し、火炎52の局部的なリフトを防止
して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガスの
排ガス特性を向上することができる。
【0093】また気化器20の受熱部38近傍の火炎5
2が均一になり、受熱部38に対して均等に熱を加える
ので、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段49を
使用する時間が短縮され、加熱手段49の消費電力を低
減できる。
【0094】さらに搬送通路27での通路抵抗が増加し
ないので、送風機41への負荷が抑制され、回転数の増
加による送風機41の騒音を防止できる。
【0095】(実施例6)図7は本発明の第6の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0を気化器20の気化ガス出口23の周囲に搬送通路2
7に向かって徐々に開口が狭くなる絞り部59で構成し
た点である。またこの絞り部59は熱伝導の良い銅やア
ルミやアルミダイカスト等で構成するか、気化器20と
一体で構成している。
【0096】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0097】気化器20の気化ガス出口23から噴出す
る気化ガス54は、気化ガス制御部30の絞り部59に
沿って流れを変えられ搬送通路27の中央方向に誘導さ
れるようにしている。この時、気化ガス54の流れを絞
り部59の内壁に沿わせ、気化ガス54の流れに少しず
つ変化を加えて混合を促進し、乱れを防止するようにし
ている。
【0098】以上のように本実施例においては、気化ガ
ス54の乱れを防止しながら均一な気化ガス54の流れ
を形成することができ、火炎52の局部的なリフトを防
止して、刺激臭や一酸化炭素の発生を防止し、燃焼ガス
の排ガス特性を向上することができる。
【0099】また気化器20の受熱部38近傍の火炎5
2が均一になり、受熱部38に対して均等に熱を加える
ので、気化器20への受熱量が増加し、加熱手段49を
使用する時間が短縮され、加熱手段49の消費電力を低
減できる。
【0100】さらに気化ガス制御部30を気化ガス出口
23の周囲に設けるので、気化ガス54のすべてに気化
ガス制御部30の作用を及ぼすことができ、気化ガス5
4の混合促進を向上させることができる。
【0101】(実施例7)図8は本発明の第7の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0の下方に位置する搬送通路27の窪み部28に搬送通
路突起部60を設ける点である。
【0102】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0103】気化器20の混合気出口23から噴出する
気化ガス54を、気化ガス制御部30と搬送通路27の
搬送通路突起部60に衝突させ、流れを変えて搬送通路
27の中央方向と気化器20近傍の炎口31に誘導する
ようにしている。
【0104】以上のように本実施例においては、気化器
制御部30と搬送通路突起部60を用いて搬送通路27
内の気化ガス54の混合促進を行うので、気化器20近
傍の炎口31上の火炎52の燃焼量の増加を行い、火炎
52の分布を均一に形成でき、気化器20の受熱部38
の受熱特性を向上でき、加熱手段49を使用する時間が
短縮され、加熱手段49の消費電力を低減できる。
【0105】(実施例8)図9は本発明の第8の実施例
を示し、実施例1と異なるところは、気化ガス制御部3
0の下流に位置する炎口31の下部に、炎口下突起部6
1を設ける点である。
【0106】以上のように構成された燃焼装置につい
て、以下その動作、作用について説明する。
【0107】気化器20の気化ガス出口23から噴出す
る気化ガス54は、気化ガス制御部30に衝突し、混合
を促進させられ、その後に搬送通路27の傾斜部29に
沿って流れ、その一部が炎口31の下部に設ける炎口下
突起部61に衝突し、気化ガス54の一部を気化器20
近傍の炎口31に向かわせ、気化器20の受熱部38近
傍の火炎52の燃焼量を増加し、受熱部38の受熱特性
を向上するようにしている。
【0108】以上のように本実施例においては、気化器
20の受熱部38の近傍の火炎52の燃焼量が増加し、
受熱部38に対して均等に熱を加えるので、気化器20
への受熱量が増加し、加熱手段49を使用する時間が短
縮され、加熱手段49の消費電力を低減できる。
【0109】なお、炎口下突起部61は、炎口31の下
部に設けるとしたが、炎口31に沿って設ける2次空気
通路34の下部に設けることも可能である。
【0110】以上各実施例に示した液体燃料燃焼装置を
給湯機や暖房機の熱源用に搭載すれば、高効率の給湯、
暖房が可能となるものである。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明は、液体燃料を気化
する気化器と、気化器の下流側に連通する搬送通路と、
搬送通路の下流側に設置された炎口と、気化器の気化ガ
ス出口の近傍に、気化ガス出口から噴出する気化ガスを
搬送通路内の中央方向に誘導する気化ガス制御部を備え
たものであるから、搬送通路内での気化ガスの混合を促
進し、炎口上に形成する火炎の分布を均一化して、刺激
臭や一酸化炭素の発生を抑制して燃焼ガスの悪化を防止
し、また気化器の電力消費量の低減も図れるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図2】実施例1における液体燃料燃焼装置の下面図
【図3】本発明の実施例2における液体燃料燃焼装置の
動作図
【図4】本発明の実施例3における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図5】本発明の実施例4における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図6】本発明の実施例5における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図7】本発明の実施例6における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図8】本発明の実施例7における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図9】本発明の実施例8における液体燃料燃焼装置の
断面図
【図10】従来の液体燃料燃焼装置の断面図
【符号の説明】
20 気化器 23 気化ガス気出口 27 搬送通路 30 気化ガス制御部 31 炎口 55 隙間 56 炎口側部 57 外壁 58 内壁 59 絞り部 60 搬送通路突起部 61 炎口下突起部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化する気化器と、この気化
    器の下流側に搬送通路を介して連通された炎口と、前記
    気化器の気化ガス出口の近傍に設けた気化ガス制御部と
    を具備し、上記気化ガス制御部により気化ガス出口から
    噴出する気化ガスを搬送通路内の中央方向に誘導するよ
    うにした液体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 気化ガス制御部は、搬送通路の内壁に間
    隙を介して介在させた請求項1記載の液体燃料燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 気化ガス制御部は、炎口側部を伸展して
    構成した請求項1のいずれか1項記載の液体燃料燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】 気化ガス制御部は、気化器の気化ガス出
    口近傍の外壁を突出して構成した請求項1記載の液体燃
    料燃焼装置。
  5. 【請求項5】 気化ガス制御部は、搬送通路の内壁を内
    側に突出して構成した請求項1記載の液体燃料燃焼装
    置。
  6. 【請求項6】 気化ガス制御部は、気化器の気化ガス出
    口の周囲に搬送通路に向かって徐々に開口が狭くなる絞
    り部を設けて構成した請求項1記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 気化ガス制御部の下方に位置する搬送通
    路の窪み部に搬送通路突起部を設けた請求項1〜6のい
    ずれか1項記載の液体燃料燃焼装置。
  8. 【請求項8】 気化ガス制御部の下流に位置する炎口の
    下部に、炎口下突起部を設けた請求項1〜7のいずれか
    1項記載の液体燃料燃焼装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の液体
    燃料燃焼装置を熱源用に搭載した給湯機。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載の液
    体燃料燃焼装置を熱源用に搭載した暖房機。
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