JP2003314734A - 電磁駆動弁の制御装置 - Google Patents

電磁駆動弁の制御装置

Info

Publication number
JP2003314734A
JP2003314734A JP2002118806A JP2002118806A JP2003314734A JP 2003314734 A JP2003314734 A JP 2003314734A JP 2002118806 A JP2002118806 A JP 2002118806A JP 2002118806 A JP2002118806 A JP 2002118806A JP 2003314734 A JP2003314734 A JP 2003314734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
urging
pressure
valve body
armature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002118806A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Asano
昌彦 浅野
Takashi Deo
隆志 出尾
Kiyoji Nakamura
喜代治 中村
Takeshi Sakuragi
武 櫻木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002118806A priority Critical patent/JP2003314734A/ja
Priority to KR1020020061032A priority patent/KR20030083546A/ko
Priority to US10/412,208 priority patent/US20030196615A1/en
Priority to EP03009055A priority patent/EP1357265A3/en
Publication of JP2003314734A publication Critical patent/JP2003314734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L9/00Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】弁軸との間で動力の伝達を行うアーマチャ軸に
連結されたアーマチャを弁体の閉弁方向へ吸引する電磁
石に対して消費電力の増大等を抑制しながら確実に引き
付けることのできる電磁駆動弁の制御装置を提供する。 【解決手段】開弁用空気ばね48の圧力室には逆止弁6
5を介してリザーバタンク62内の圧縮空気が供給され
る。一方、閉弁用空気ばね46には、逆止弁65を介し
てリザーバタンク62内の圧縮空気とこれよりも圧力の
高い高圧リザーバタンク80内の圧縮空気が切替弁82
によって選択的に供給される。閉弁用空気ばね46の圧
力室内の圧力を弁体21の着座直前に強制的に上昇させ
るべく、閉弁用空気ばね46の圧力室に供給される圧縮
空気を高圧リザーバタンク80内の圧縮空気に切り替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石による電磁
力とばねによる付勢力とにより弁体を開閉駆動する電磁
駆動弁の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10(a)に、この種の電磁駆動弁の
構成についてその一例を示す。この電磁駆動弁において
は、内燃機関のシリンダヘッド110にシリンダ140
が形成されているとともに、その開口上端面が、同機関
の吸、排気弁として機能する弁体121を開弁側に付勢
する電磁石(開弁用電磁石)139で覆われている。そ
して、このシリンダ140内に閉弁用空気ばね(気体ば
ね)146及び開弁用空気ばね(気体ばね)148が形
成されている。ここで、閉弁用空気ばね146は、上記
シリンダ140の底面に対向して配置されるとともに、
弁体121の弁軸122に連結されたピストン141を
備えている。そして、このピストン141とシリンダ1
40、及びその底面によって区画される圧力室145内
の圧縮空気によって、同ピストン141に上記弁体12
1を閉弁させる方向の付勢力を付与する構造となってい
る。また、開弁用空気ばね148は、上記シリンダ14
0の開口面、すなわち上記開弁用電磁石139の底面に
対向して配置されるとともに、同開弁用電磁石139の
電磁力が作用するアーマチャ124の支持軸(アーマチ
ャ軸123)に連結されたピストン142を備えてい
る。そして、このピストン141とシリンダ140、及
びその開口面を覆う開弁用電磁石139の底面とによっ
て区画される圧力室147内の圧縮空気によって、同ピ
ストン142に上記弁体121を開弁させる方向への付
勢力を付与する構造となっている。
【0003】そして、上記開弁用空気ばね148のピス
トン142に連結されたアーマチャ軸122と閉弁用空
気ばね146のピストン141に連結された弁軸122
とは、これら各ピストン141、142を貫通して突
出、対向するように、それぞれ対応するピストンに連結
されている。これにより、これら突出、対向するアーマ
チャ軸123と弁軸122とによって、動力を伝達する
ためのタペットが構成される。
【0004】一方、上記アーマチャ124を挟んで上記
シリンダ140を覆う開弁用電磁石139と対向する位
置には、上記弁体121を閉弁方向に付勢する電磁石
(閉弁用電磁石)135が設けられている。そして、こ
れら閉弁用電磁石135及び開弁用電磁石139による
電磁力と、上記閉弁用空気ばね146及び開弁用空気ば
ね148との協働により、弁体121がシリンダヘッド
110に設けられたバルブシート(弁座)111との間で
開閉駆動される。
【0005】ところで、こうした空気ばねを備えた電磁
駆動弁にあっては、閉弁用電磁石135や開弁用電磁石
139にアーマチャ124が当接する際の速度(当接速
度)が大きいと、その当接時の打音が大きくなるなどの
問題が生じる。そこで従来は、例えば特開2000−2
7616号公報にみられるように、開弁動作時には弁体
121の全開位置近傍で閉弁用空気ばね146の弾性力
を増強し、また閉弁動作時には弁体121の全閉位置近
傍で開弁用空気ばね148の弾性力を増強することなど
も提案されている。これにより、アーマチャ124が閉
弁用電磁石135や開弁用電磁石139に当接する際の
衝撃を緩和することができ、ひいてはそれら当接に伴う
打音を低減することができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の電磁駆
動弁によれば、確かにアーマチャ124の閉弁用電磁石
135や開弁用電磁石139への当接に伴う打音を低減
することはできる。しかし、特に弁体121の閉弁時、
アーマチャ124を閉弁用電磁石135に引き付ける際
には、次のような不都合が生じることともなっている。
【0007】すなわち、弁軸122とアーマチャ軸12
3との間のタペットには通常、所定のクリアランスが設
けられているために、弁体121がバルブシート111
に着座した後は、アーマチャ軸123が弁軸122から
離間し、アーマチャ124の方は更に閉弁用電磁石13
5によって吸引され続けることとなる。他方、弁体12
1がバルブシート111に着座されて以降は、上記アー
マチャ軸123の離間とも相まって、アーマチャ124
には閉弁用空気ばね146からの閉弁側への付勢力が付
与されなくなる。このため、開弁用空気ばね148によ
る開弁側への付勢力に対抗してアーマチャ124を図1
0(b)に示される態様で閉弁用電磁石135に確実に
引き付ける(当接させる)ためには、同閉弁用電磁石13
5への通電量を増大させる必要が生じる。しかも、閉弁
用電磁石135がアーマチャ124を引き付ける電磁力
は、これら閉弁用電磁石135及びアーマチャ124間
のギャップが小さくなると急激に増加することから、結
果として、閉弁用電磁石135に対するアーマチャ12
4の当接速度が大きくなり、当接に伴う打音が増大する
ようにもなる。
【0008】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、弁軸との間で動力の伝達を行
うアーマチャ軸に連結されたアーマチャを弁体の閉弁方
向へ吸引する電磁石に対して消費電力の増大等を抑制し
ながら確実に引き付けることのできる電磁駆動弁の制御
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ
付勢する一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結された
アーマチャを前記弁体の閉弁側に付勢する電磁石とを備
え、前記電磁石による電磁力と前記ばね手段による付勢
力との協働により前記弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の
制御装置において、前記弁体を閉弁側に付勢するばね手
段の付勢力を同弁体の着座直前に増大させるようにした
ことをその要旨とする。
【0010】上記構成では、弁体を閉弁側に付勢するば
ね手段の付勢力が同弁体の着座直前に増大される。この
ため、付勢力が増大しなかった場合と比して一対のばね
手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢
力は低減されることとなる。また、この増大量が大きけ
れば、アーマチャの閉弁側への変位が加速されることと
もなる。これにより、一対のばね手段の合力によってア
ーマチャを開弁側へ付勢する付勢力によるアーマチャの
慣性力の減少度合いは、弁体の着座直前に緩和されるよ
うになる。また、上記弁体を閉弁側に付勢するばね手段
の付勢力の増大量が大きければ、アーマチャの慣性力は
増大するようになる。したがって、アーマチャを弁体の
閉弁方向へ付勢(吸引)する電磁石に対して消費電力の
増大等を抑制しながら確実に引き付けることができるよ
うになる。
【0011】請求項2記載の発明は、弁体を開弁側及び
閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手段と、アーマチ
ャ軸に連結されたアーマチャを前記弁体の閉弁側に付勢
する電磁石とを備え、前記電磁石による電磁力と前記ば
ね手段による付勢力との協働により前記弁体を開閉駆動
する電磁駆動弁の制御装置において、前記弁体を開弁側
に付勢するばね手段の付勢力を同弁体の着座直前に減少
させるようにしたことをその要旨とする。
【0012】上記構成では、弁体を開弁側に付勢するば
ね手段の付勢力が同弁体の着座直前に減少される。この
ため、付勢力が減少しなかった場合と比して一対のばね
手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢
力は減少されることとなる。また、この弁体を開弁側に
付勢するばね手段の付勢力の減少量が大きければ、アー
マチャの閉弁側への変位が加速されることともなる。こ
れにより、一対のばね手段の合力によってアーマチャを
開弁側へ付勢する付勢力によるアーマチャの慣性力の減
少度合いは、弁体の着座直前に緩和されるようになる。
また、上記弁体を開弁側に付勢するばね手段の付勢力の
減少量が大きければ、アーマチャの慣性力は増大するよ
うになる。したがって、アーマチャを弁体の閉弁方向へ
付勢(吸引)する電磁石に対して消費電力の増大等を抑
制しながら確実に引き付けることができるようになる。
【0013】請求項3記載の発明は、弁体を開弁側及び
閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手段と、アーマチ
ャ軸に連結されたアーマチャを前記弁体の閉弁側に付勢
する電磁石とを備え、前記電磁石による電磁力と前記ば
ね手段による付勢力との協働により前記弁体を開閉駆動
するに、前記一対のばね手段のうちの少なくとも前記弁
体を閉弁側に付勢するばね手段がその圧力室内の圧力に
よって同弁体の軸である弁軸に連結されたピストンを閉
弁側に付勢する閉弁用気体ばねとして構成される電磁駆
動弁の制御装置において、前記閉弁用気体ばねの圧力室
内の圧力を前記弁体の着座直前に上昇させる制御手段を
備えることをその要旨とする。
【0014】上記構成では、閉弁用気体ばねの圧力室内
の圧力を弁体の着座直前に上昇させる。このため、この
圧力室の圧力の上昇がなされなかった場合と比して一対
のばね手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢す
る付勢力は減少されることとなる。また、上記上昇量が
大きければ、アーマチャの閉弁側への変位が加速される
ことともなる。これにより、一対のばね手段の合力によ
ってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢力によるアーマ
チャの慣性力の減少度合いは、弁体の着座直前に低減さ
れるようになる。また、上記上昇量が大きければ、アー
マチャの閉弁側への変位にかかる慣性力が増大するよう
になる。したがって、アーマチャを弁体の閉弁方向へ付
勢(吸引)する電磁石に対して消費電力の増大等を抑制
しながら確実に引き付けることができるようになる。
【0015】請求項4記載の発明は、弁体を開弁側及び
閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手段と、アーマチ
ャ軸に連結されたアーマチャを前記弁体の閉弁側に付勢
する電磁石とを備え、前記電磁石による電磁力と前記ば
ね手段による付勢力との協働により前記弁体を開閉駆動
するに、前記一対のばね手段のうちの少なくとも前記弁
体を閉弁側に付勢するばね手段がその圧力室内の圧力に
よって同弁体の軸である弁軸に連結されたピストンを閉
弁側に付勢する閉弁用気体ばねとして構成される電磁駆
動弁の制御装置において、前記弁体の前記閉弁側への変
位に伴う前記閉弁用気体ばねの圧力室内の圧力の低下の
度合いを同弁体の着座直前に強制的に緩和する制御手段
を備えることをその要旨とする。
【0016】上記構成では、弁体の閉弁側への変位に伴
う閉弁用気体ばねの圧力室内の圧力の低下の度合いを同
弁体の着座直前に強制的に緩和する。すなわち、この閉
弁用気体ばねの圧力室の容積変化等に伴う同圧力室内の
圧力の低下の度合いを強制的に緩和する。このため、上
記強制的な緩和がなされなかった場合と比して一対のば
ね手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付
勢力は減少されることとなる。これにより、一対のばね
手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢
力によるアーマチャの慣性力の減少度合いは、弁体の着
座直前に低減されるようになる。したがって、アーマチ
ャを弁体の閉弁方向へ付勢(吸引)する電磁石に対して
消費電力の増大等を抑制しながら確実に引き付けること
ができるようになる。
【0017】なお、ここで「圧力室の圧力の低下の度合
いの緩和」には、圧力室の圧力の低下をゼロとすること
も含まれることとする。請求項5記載の発明は、弁体を
開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手段
と、アーマチャ軸に連結されたアーマチャを前記閉弁側
へ付勢する電磁石とを備え、前記電磁石による電磁力と
前記ばね手段による付勢力との協働により前記弁体を開
閉駆動するに、前記一対のばね手段のうちの少なくとも
前記弁体を開弁側に付勢するばね手段がその圧力室内の
圧力によって前記アーマチャ軸に連結されたピストンを
前記弁体の開弁側に付勢する開弁用気体ばねとして構成
される電磁駆動弁の制御装置において、前記開弁用気体
ばねの圧力室内の圧力を前記弁体の着座直前に低下させ
る制御手段を備えることをその要旨とする。
【0018】上記構成では、開弁用気体ばねの圧力室内
の圧力が弁体の着座直前に低下される。このため、この
圧力室の圧力の低下がなされなかった場合と比して一対
のばね手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢す
る付勢力は減少されることとなる。また、上記低下量が
大きければ、アーマチャの閉弁側への変位が加速される
ことともなる。これにより、一対のばね手段の合力によ
ってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢力によるアーマ
チャの慣性力の減少度合いは、弁体の着座直前に低減さ
れるようになる。また、上記低下量が大きければ、アー
マチャの閉弁側への変位にかかる慣性力が増大するよう
になる。したがって、アーマチャを弁体の閉弁方向へ付
勢(吸引)する電磁石に対して消費電力の増大等を抑制
しながら確実に引き付けることができるようになる。
【0019】請求項6記載の発明は、弁体を開弁側及び
閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手段と、アーマチ
ャ軸に連結されたアーマチャを前記閉弁側へ付勢する電
磁石とを備え、前記電磁石による電磁力と前記ばね手段
による付勢力との協働により前記弁体を開閉駆動する
に、前記一対のばね手段のうちの少なくとも前記弁体を
開弁側に付勢するばね手段がその圧力室内の圧力によっ
て前記アーマチャ軸に連結されたピストンを前記弁体の
開弁側に付勢する開弁用気体ばねとして構成される電磁
駆動弁の制御装置において、前記弁体の前記閉弁側への
変位に伴う前記開弁用気体ばねの圧力室内の圧力の上昇
の度合いを同弁体の着座直前に強制的に緩和する制御手
段を備えることをその要旨とする。
【0020】上記構成では、弁体の閉弁側への変位に伴
う開弁用気体ばねの圧力室内の圧力の上昇の度合いを同
弁体の着座直前に強制的に緩和する。すなわち、この開
弁用気体ばねの圧力室の容積変化等に伴う同圧力室内の
圧力の上昇の度合いを強制的に緩和する。このため、上
記強制的な緩和がなされなかった場合と比して一対のば
ね手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付
勢力は減少されることとなる。これにより、一対のばね
手段の合力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢
力によるアーマチャの慣性力の減少度合いは、弁体の着
座直前に緩和されるようになる。したがって、アーマチ
ャを弁体の閉弁方向へ付勢(吸引)する電磁石に対して
消費電力の増大等を抑制しながら確実に引き付けること
ができるようになる。
【0021】なお、ここで「圧力室の圧力の上昇の度合
いの緩和」には、圧力室の圧力の上昇をゼロとすること
も含まれることとする。請求項7記載の発明は、アーマ
チャ軸に連結されたアーマチャをアーマチャ軸の軸方向
双方向にそれぞれ付勢する一対の電磁石と、弁体を開弁
側に付勢する開弁用気体ばねと、同弁体を閉弁側に付勢
する閉弁用気体ばねとを備え、前記各電磁石による電磁
力と前記各気体ばねによる付勢力との協働により前記弁
体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御装置において、前記
弁体の閉弁側への変位に伴って前記開弁用気体ばねと前
記閉弁用気体ばねとが前記弁体を開弁側に付勢する付勢
力の増大の度合いを、前記弁体の着座直前に強制的に緩
和する制御手段を備えることをその要旨とする。
【0022】弁体の着座直前において、アーマチャの有
する慣性力は、開弁用気体ばねと閉弁用気体ばねとの合
力によってアーマチャを開弁側へ付勢する付勢力によっ
て減少する。
【0023】ここで、上記構成では、弁体の閉弁側への
変位に伴って開弁用気体ばねと閉弁用気体ばねとが弁体
を開弁側に付勢する付勢力の増大の度合いを、弁体の着
座直前に強制的に緩和する。このため、開弁用気体ばね
と閉弁用気体ばねとの合力によってアーマチャを開弁側
へ付勢する付勢力によるアーマチャの慣性力の減少度合
いは、弁体の着座直前に緩和されるようになる。したが
って、アーマチャを弁体の閉弁方向へ付勢(吸引)する
電磁石に対して消費電力の増大等を抑制しながら確実に
引き付けることができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかる電磁駆動弁の制御装置の第1の実施形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0025】本実施形態において、内燃機関の吸気弁及
び排気弁はいずれも、電磁石による電磁力と一対の空気
ばねによる弾性力(付勢力)との協働によって開閉駆動
される電磁駆動弁として構成されている。詳しくは、こ
の電磁駆動弁は、アーマチャ軸に連結されたアーマチャ
をアーマチャ軸方向双方にそれぞれ付勢する一対の電磁
石を備えている。また、この電磁駆動弁は、アーマチャ
軸に連結されたピストンを圧力室の圧力によって弁体の
開弁側に付勢する開弁用空気ばねと、弁体の軸である弁
軸に連結されたピストンを圧力室の圧力によって弁体の
閉弁側に付勢する閉弁用空気ばねとを備えている。そし
て、これら一対の電磁石によってアーマチャに作用する
電磁力と一対の空気ばねの付勢力との協働によって、上
記弁体を開閉駆動する。これら吸気弁及び排気弁は、基
本的構成が同じであるため、以下での吸気弁を例として
その内部構成を説明する。
【0026】図1に示される内燃機関のシリンダヘッド
10には、燃焼室11に通じる吸気ポート12が形成さ
れており、その吸気ポート12を開閉する電磁駆動弁2
0が設けられている。
【0027】この電磁駆動弁20は大きくは、弁軸22
の一端に設けられた弁体21、弁体21を開閉駆動する
ための電磁力を発生する電磁駆動部30、及び弁体21
を開弁側変位端及び閉弁側変位端に向けてそれぞれ付勢
する一対の空気ばね46,48を備えている。
【0028】弁体21は、吸気ポート12の開口部にお
いて燃焼室11内に露出するように配設されている。吸
気ポート12の開口外縁には、バルブシート13が設け
られている。そして、そのバルブシート13との間で弁
体21が離着座することで、吸気ポート12が開閉され
るようになっている。すなわち、弁体21が図1の上方
に変位されてバルブシート13に着座することで、燃焼
室11に対して吸気ポート12が閉じられる。また、バ
ルブシート13に着座した弁体21が、図1の下方に変
位されてバルブシート13より離間することで、燃焼室
11に対して吸気ポート12が開かれる。
【0029】上記弁体21が一端に設けられた弁軸22
は、シリンダヘッド10に固定されたバルブガイド14
によって軸方向に往復動可能に支持されている。弁軸2
2の上端は、アーマチャ軸23の下端に当接されてい
る。アーマチャ軸23は、シリンダヘッド10に固定さ
れたアーマチャガイド15によって弁軸22と同軸上を
往復動可能に支持されている。
【0030】アーマチャ軸23の上端には、高透磁性材
料により形成された略円板状のアーマチャ24が固定さ
れている。そしてそのアーマチャ24が固定されたアー
マチャ軸23の上部は、電磁駆動部30のケーシング3
1内に収容されている。
【0031】このケーシング31内において、アーマチ
ャ24の上方には、高透磁性材料によって形成されたア
ッパコア32が固定されている。アッパコア32におい
てアーマチャ24と対向する面には、環状の溝33が形
成されており、その溝33内には環状に巻かれた電磁コ
イル34が収容されている。これらアッパコア32及び
電磁コイル34によって、弁体21を閉弁方向に駆動す
る閉弁用電磁石35が構成されている。
【0032】一方、同ケーシング31内において、アー
マチャ24の下方には、上記アッパコア32に対して所
定の間隔をおいて、同様に高透磁性材料によって形成さ
れたロアコア36が固定されている。このロアコア36
においても、そのアーマチャ24と対向する面には環状
の溝37が形成されており、その溝37内には環状に巻
かれた電磁コイル38が収容されている。これらロアコ
ア36及び電磁コイル38によっては、弁体21を開弁
方向に駆動する開弁用電磁石39が構成されている。
【0033】なお、ケーシング31内には、アーマチャ
24の変位量を検出する変位量センサ70が取り付けら
れている。そしてその変位量センサ70の検出結果に基
づいて、弁体21のリフト位置を把握できるようになっ
ている。
【0034】一方、シリンダヘッド10において、バル
ブガイド14とアーマチャガイド15との間には、円筒
形状の空間となったシリンダ40が形成されている。ま
た弁軸22には略円板状のピストン41が固定されてお
り、アーマチャ軸23には同じく略円板状のピストン4
2が固定されている。これらピストン41及びピストン
42は、シリンダ40の側壁に摺接しつつ、弁軸22及
びアーマチャ軸23の軸方向に往復動可能に配設されて
いる。
【0035】シリンダ40の内部は、それらピストン4
1及びピストン42によって、3つの空間に区画されて
いる。このうち、ピストン41とピストン42との間に
形成される中央の空間43は、連通路44を通じて外気
開放されている。そして、この空間43を挟んで、閉弁
用空気ばね46と開弁用空気ばね48とが構成されてい
る。
【0036】すなわち、閉弁用空気ばね46は、ピスト
ン41及びシリンダ40のうちバルブガイド14側の部
分を備えて構成される。ここで、シリンダ40内におい
て、上記弁軸22に固定されたピストン41と上記バル
ブガイド14との間に形成される空間45には、給気通
路50を介して圧縮空気が供給されるとともに、同空間
45内の圧縮空気は排出通路51から排出される。そし
て、これら空間45、給気通路50、排出通路51によ
って閉弁用空気ばね46における圧力室が構成されてい
る。この圧力室内の空気圧(より正確には圧力室内の空
気圧と上記空間43内の空気圧、すなわち大気圧との差
圧)により、弁軸22はピストン41を介して弁体21
の閉弁側(図1の上方)に向けて付勢される。
【0037】また、開弁用空気ばね48は、ピストン4
2及びシリンダ40のうちアーマチャガイド15側の部
分を備えて構成される。ここで、シリンダ40内におい
て、その上端に設けられたアーマチャガイド15とアー
マチャ軸23に固定されたピストン42との間に形成さ
れる空間47には、給気通路52を介して圧縮空気が供
給されるとともに、同空間47内の圧縮空気は排出通路
53から排出される。そして、これら空間47、給気通
路52、排出通路53によって開弁用空気ばね48にお
ける圧力室が構成されている。この圧力室内の空気圧
(より正確には圧力室内の空気圧と上記空間43内の空
気圧、すなわち大気圧との差圧)により、ピストン42
を介してアーマチャ軸23が弁体21の開弁側(図1の
下方)に向けて付勢される。
【0038】次に同図1を参照して、閉弁用空気ばね4
6及び開弁用空気ばね48の空気圧回路の構成を説明す
る。この空気圧回路には、エアポンプ60、リザーバタ
ンク62が設けられている。
【0039】エアポンプ60は、外部より取り込んだ空
気を圧縮し、絞り61を介してリザーバタンク62に送
り出す。リザーバタンク62には、エアポンプ60より
送り込まれた圧縮空気が蓄圧される。このリザーバタン
ク62内に蓄圧される圧縮空気の圧力は、図示しないレ
ギュレータ等によって一定の圧力に保持されるようにな
っている。
【0040】リザーバタンク62は、供給通路63を通
じて、閉弁用空気ばね46の圧力室に連結されている。
またリザーバタンク62は、供給通路64を通じて、開
弁用気ばね48の圧力室に連結されている。
【0041】詳しくは、供給通路63は、逆止弁65を
介して上記給気通路50と連結されている。また、供給
通路64は、逆止弁66を介して上記給気通路52と連
結されている。
【0042】これら逆止弁65,66は、常閉式の差圧
作動弁であり、閉弁用空気ばね46や開弁用空気ばね4
8の圧力室内の圧力が、供給通路63,64の圧力より
も低くなったときに開弁し、圧力室内に圧縮空気を補充
させるように構成されている。
【0043】更に閉弁用空気ばね46の排出通路51及
び開弁用空気ばね48の排出通路53には、リリーフ弁
67,68がそれぞれ設けられている。これらリリーフ
弁67,68は通常は、排出通路51、53の空気圧が
所定圧以上となったときに開弁し、上記圧力室内から余
分な圧縮空気を排出させる常閉式の圧力作動弁として機
能するように構成されている。更にこれらリリーフ弁6
7,68は、外部からの指令によって強制的に開弁若し
くは閉弁されるようにもなっている。なお、これらリリ
ーフ弁67,68の下流は、外気に開放されている。
【0044】こうした逆止弁65,66やリリーフ弁6
7,68等を通じて、所望とする弾性力が得られるよう
に、閉弁用空気ばね46の圧力室及び開弁用空気ばね4
8の圧力室内に充填される圧縮空気の量が調整される。
【0045】なお、同図1では図示しないが、内燃機関
の各吸気弁及び各排気弁に対して、上記逆止弁65,6
6、リリーフ弁67,68、供給通路63,64がそれ
ぞれ設けられている。これにより、内燃機関の各吸気弁
及び各排気弁に設けられた空気ばねの空気圧を、それぞ
れ個別に調整することができるようにもなっている。
【0046】次に、以上説明した電磁駆動弁20の制御
系の構成を、同図1を参照して説明する。内燃機関の各
種制御を司る電子制御装置(ECU)71の入力ポート
には、上記変位量センサ70の検出信号に加え、クラン
ク角センサやアクセルセンサなどの機関運転状況を検出
する各種センサ類の検出信号が入力されるようになって
いる。また、電子制御装置71の出力ポートには、電磁
コイル駆動回路72が接続されている。
【0047】電子制御装置71は、上記各センサ類の検
出信号に基づいて把握される機関運転状況に基づいて、
電磁駆動弁20の両電磁コイル34,38への通電にか
かる制御信号を生成し、その制御信号を電磁コイル駆動
回路72に出力する。電磁コイル駆動回路72は、その
制御信号を増幅して電磁コイル駆動電流を生成し、各電
磁コイル34,38への通電を行う。
【0048】また電子制御装置71は、機関運転状況に
応じて、閉弁用空気ばね46の圧力室内の空気圧、及び
開弁用空気ばね48の圧力室内の空気圧を調整すべく、
リリーフ弁67,68を制御する。
【0049】以上のように構成された本実施形態の電磁
駆動弁20では、弁軸22及びアーマチャ軸23と共に
変位する弁体21は、同弁体21がバルブシート13に
着座する位置とアーマチャ24がロアコア36と当接す
る位置との間を往復動可能となっている。
【0050】ここで弁体21がバルブシート13に着座
する弁体21のリフト位置、すなわち弁体21の閉弁側
変位端では、電磁駆動弁20は全閉状態となる。このと
きの弁体21のリフト位置を「全閉位置」という。
【0051】またアーマチャ24がロアコア36と当接
する弁体21のリフト位置、すなわち弁体21の開弁側
変位端では、弁体21はバルブシート13から最も離間
された状態となって、電磁駆動弁20は全開状態とな
る。このときの弁体21のリフト位置を「全開位置」と
いう。
【0052】そして、電磁駆動弁20では、電磁石3
5,39が電磁力を発生していなければ、弁軸22及び
アーマチャ軸23と共に変位する弁体21は、閉弁用空
気ばね46の弾性力Fclと開弁用空気ばね48の弾性
力Fopとが同じとなるリフト位置に位置される。な
お、本明細書では、閉弁用空気ばね46と開弁用空気ば
ね48との弾性力Fcl,Fopが釣り合う弁体21の
リフト位置を「中立位置」という。
【0053】ちなみに、これら閉弁用空気ばね46と開
弁用空気ばね48との弾性力が等しいとき、閉弁用空気
ばね46と開弁用空気ばね48との外部環境が等しいな
らば、図2(b)に示すように、それらの内部の空気圧
が同じ圧力Pnとなっている。なお、本実施形態では、
上記外部環境が等しい条件下、閉弁用空気ばね46と開
弁用空気ばね48との弾性力が等しくなる位置(基準位
置)を基準として、ピストン41、42の変位に対して
ピストン受圧面に加わる力(弾性力)が互いに等しくな
るような設定がなされている。これは、上記基準位置に
おいて閉弁用空気ばね46と開弁用空気ばね48との各
圧力室の容積とピストン41、42の受圧面積とを互い
に等しくすることで実現することができる。
【0054】上記中立位置から弁体21を変位させる
と、それに伴ってシリンダ40内においてピストン4
1,ピストン42も変位され、閉弁用空気ばね46及び
開弁用空気ばね48の各圧力室の容積が変化することか
ら、その内部の空気圧が変化する。図3に、そうした弁
体21のリフト位置に応じた圧力室内の空気圧の変化態
様を示す。
【0055】閉弁用空気ばね46の圧力室の容積は、全
開位置で最小となった後、弁体21のリフト位置が全閉
位置に向かうにつれて拡大される。そのため、同図3に
示されるように、同圧力室内の空気圧は、全閉位置での
最小圧P1から、リフト位置が開弁側に向かうにつれて
増大し、全開位置で最大圧P2となる。
【0056】一方、開弁用空気ばね48の圧力室の容積
は、閉弁用空気ばね46の圧力室とは逆に、全開位置で
最大となった後、弁体21のリフト位置が全閉位置に向
かうにつれて縮小される。そのため、開弁用空気ばね4
8の圧力室内の空気圧は、全開位置での最小圧P1か
ら、リフト位置が閉弁側に向かうにつれて増大し、全閉
位置で最大圧P2となる。
【0057】よって全開位置では、図2(a)に示され
るように、閉弁用空気ばね46の圧力室内の空気圧は最
大圧P2となり、開弁用空気ばね48の圧力室内の空気
圧は最小圧P1となることから、弁体21は両空気ばね
46,48の弾性力により閉弁側に付勢されるようにな
る(Fcl>Fop)。また全閉位置では、図2(c)
に示されるように、開弁用空気ばね48の圧力室内の空
気圧は最大圧P2となり、閉弁用空気ばね46の圧力室
内の空気圧は最小圧P1となることから、弁体21は両
空気ばね46,48の弾性力により開弁側に付勢される
ようになる(Fop>Fcl)。
【0058】ちなみに容積が最大となったときの各圧力
室内の空気圧、すなわち上記最小圧P1は、大気圧P0
よりは十分に高い圧力となっている。そして、この最小
圧P1を確保すべく、上記リザーバタンク62内の圧縮
空気の圧力はこの最小圧P1に設定されている。
【0059】次に、通常の開閉駆動時における電磁駆動
弁20の動作態様について説明する。弁体21が全閉位
置に位置した状態では、上述のように弁体21は、閉弁
用空気ばね46及び開弁用空気ばね48の弾性力の合力
によって開弁側に付勢されている。こうした全閉位置で
の弁体21の保持は、閉弁用電磁石35の電磁コイル3
4に保持電流を供給し、それにより発生する電磁力によ
ってアーマチャ24をアッパコア32に吸着保持するこ
とで行われる。このとき電磁コイル34に供給される保
持電流の大きさは、閉弁用空気ばね46及び開弁用空気
ばね48の弾性力の合力に抗して、アーマチャ24をア
ッパコア32に吸着された状態が保持されるように設定
されている。
【0060】次に、全閉位置に保持された状態から弁体
21を全開位置に向けて開駆動する際には、まず上記の
電磁コイル34への保持電流の供給を停止する。これに
より、図4に示すように、アーマチャ24はアッパコア
32から開放され、弁体21は、開弁側に作用する閉弁
用空気ばね46及び開弁用空気ばね48の合力により全
閉位置から開弁側に向かって変位するようになる。
【0061】その後、弁体21の開弁側への変位に応
じ、弁体21を開弁側に付勢する閉弁用空気ばね46及
び開弁用空気ばね48の弾性力の合力は小さくなってい
き、弁体21が中立位置よりも開弁側に変位すると、そ
の弾性力の合力は弁体21を閉弁側に引き戻す方向に作
用するようになる。ただし、弁体21は、ある程度まで
は、自身の慣性により、そうした弾性力の合力に抗して
更に開弁側に変位し続ける。
【0062】そして、弁体21が所定の位置に達する
と、開弁用電磁石39の電磁コイル38に引付電流が供
給されるようになる。この引付電流の供給により開弁用
電磁石39に生じた電磁力によって、アーマチャ24は
ロアコア36に向けて吸引される。これにより、弁体2
1は、自身の慣性及び電磁石39の電磁力によって、閉
弁用空気ばね46及び開弁用空気ばね48の弾性力の合
力に抗して開弁側に変位し続ける。なお、このときの引
付電流の大きさは、アーマチャ24をロアコア36に確
実に吸着させられるように、例えば上記変位量センサ7
0により検出される弁体21のリフト位置等に応じて設
定されている。
【0063】こうして図5に示すように、アーマチャ2
4がロアコア36に吸着され、弁体21が全開位置に達
すると、開弁用電磁石39の電磁コイル38に保持電流
が供給されるようになる。そして、それにより発生する
電磁力によってアーマチャ24をロアコア36に吸着保
持させている。
【0064】全開位置に保持された状態から弁体21を
再び全閉位置に向けて閉駆動する場合も、上述の全閉位
置から全開位置まで弁体21の開駆動と同様にして、閉
弁用電磁石35及び開弁用電磁石39の通電制御が行わ
れる。すなわち、開弁用電磁石39の電磁コイル38へ
の保持電流の供給を停止することで、弁体21の閉弁側
への変位を開始し、閉弁用電磁石35の電磁コイル34
に引付電流を供給することで、アーマチャ24をアッパ
コア32に吸着させている。
【0065】弁体21が全閉位置に達した以降は、以上
の通電制御を順次繰り返すことで、電磁駆動弁20の開
閉駆動が継続される。以上が、通常の開閉駆動時におけ
る電磁駆動弁20の動作態様についての説明である。
【0066】ところで、上記弁体21がバルブシート1
3に着座した後にも、アーマチャ24は、閉弁用電磁石
35に吸引され、同閉弁用電磁石35側に変位する。そ
して、この変位は、アーマチャ24が閉弁用電磁石35
に当接するまで継続する。ただし、上記弁体21がバル
ブシート13に着座したのちには、アーマチャ軸23が
弁軸22から離間するために、アーマチャ24には閉弁
用空気ばね46による付勢力が付与されない。そして、
この際、開弁用空気ばね48による開弁側への付勢力に
対抗してアーマチャ24を閉弁側へ変位させるために、
閉弁用電磁石35への通電量を増大させることとなり、
消費電力の増大を招くなどの不都合が生じることについ
ては、上述したとおりである。
【0067】そこで、本実施形態では、閉弁用空気ばね
46の圧力室内の圧力を弁体21の着座直前に上昇させ
る。換言すれば、弁体21がバルブシート13へ着座す
ることによりアーマチャ軸23が弁軸22から離間して
閉弁用電磁石35側に変位し始める直前の所定期間にお
いて、閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力を上昇させ
る。
【0068】このため、上記上昇がなされなかった場合
と比して閉弁用空気ばね46及び開弁用空気ばね48の
合力によってアーマチャ24を開弁側へ付勢する付勢力
は減少されることとなる。換言すれば、弁体21の閉弁
側への変位に伴い開弁用空気ばね48と閉弁用空気ばね
46とによって弁体21に付与される開弁側への付勢力
の同閉弁側への変位に伴う増大が、弁体21の着座直前
には少なくとも抑制されることとなる。
【0069】これにより、閉弁用空気ばね46及び開弁
用空気ばね48の合力によってアーマチャ24を開弁側
へ付勢する付勢力によるアーマチャ24の慣性力の減少
度合いは、弁体21の着座直前に少なくとも緩和される
ようになる。したがって、アーマチャ24を閉弁側に付
勢する閉弁用電磁石35の付勢力を増大させることな
く、アーマチャ24を適切に同閉弁用電磁石35へと引
き付け当接させることができるようになる。
【0070】更に、この着座直前における閉弁用空気ば
ね46の圧力室内の圧力の上昇量が大きければ、アーマ
チャ24の慣性が増大するようにもなる。換言すれば、
アーマチャ24の閉弁用電磁石35側への変位を加速す
るようにもなる。
【0071】具体的には、こうした制御を行うべく、本
実施形態では、図1に示すように、上記リザーバタンク
62内に蓄圧される圧縮空気の圧力(P1)よりも高い
圧力(Px)の圧縮空気を蓄圧する高圧リザーバタンク
80を備えている。この高圧リザーバタンク80にも、
上記エアポンプ60より送り込まれた圧縮空気が蓄圧さ
れる。そして、この高圧リザーバタンク80内に蓄圧さ
れる圧縮空気の圧力も、図示しないレギュレータ等によ
って一定の圧力に保持されるようになっている。ただ
し、エアポンプ60及び高圧リザーバタンク80間に
は、上記絞り61を介さないようにすることで、上記リ
ザーバタンク62内に蓄圧される圧縮空気の圧力よりも
高い圧力の圧縮空気を同高圧リザーバタンク80に蓄圧
することの簡易化を図っている。
【0072】この高圧リザーバタンク80は、供給通路
81を通じて、閉弁用空気ばね46の圧力室に連結され
ている。そして、この高圧リザーバタンク80の圧縮空
気と上記リザーバタンク62の圧縮空気とを選択的に閉
弁用空気ばね46の圧力室に供給すべく、供給通路63
には切替弁82が設けられている。この切替弁82は、
供給通路63の上流及び下流間の連通と、上記供給通路
81及び上記供給通路63の下流間の連通とを上記電子
制御装置71の指令に応じて切り替える。換言すれば、
逆止弁65を介しての上記リザーバタンク62及び閉弁
用空気ばね46の圧力室間の連通と、同逆止弁65を介
しての上記高圧リザーバタンク80及び閉弁用空気ばね
46の圧力室間の連通とを切り替える。
【0073】そして、弁体21のバルブシート13への
着座直前における閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力
を増大させるべく、上記切替弁82の切り替えを行う。
すなわち、図6に示すように、閉弁用空気ばね46の圧
力室には、高圧リザーバタンク80にて蓄圧された圧縮
空気を供給するよう、上記切替弁82を切り替える。こ
れにより、逆止弁65が開弁され、高圧リザーバタンク
80にて蓄圧された圧縮空気が閉弁用空気ばね46の圧
力室に流入するようになる。このため、弁体21のバル
ブシート13への着座直前の閉弁用空気ばね46の圧力
室内の圧力をそれ以前と比して増大させることができ
る。なお、この高圧リザーバタンク80にて蓄圧された
圧縮空気を閉弁用空気ばね46の圧力室に供給する際に
は、上記リリーフ弁67を強制的に閉弁させるなどす
る。
【0074】このように高圧リザーバタンク80にて蓄
圧された圧縮空気を供給することで、図7(a)に示す
ように、閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力が、全閉
位置近傍の所定の変位x0から弁体21の閉弁側への変
位時において強制的に上昇される。この所定の変位x0
以前においては、弁体21は、開弁用空気ばね48及び
閉弁用空気ばね46の弾性力の合力によって、開弁側に
付勢されている。そして、図7(b)に示すように、こ
の付勢力は、弁体21の閉弁側への変位に伴い増大して
いる。しかし、全閉位置近傍の変位x0以降において
は、閉弁用空気ばね46の圧力室の圧力が強制的に上昇
されるために、実際の上記付勢力は、図7(b)に破線
で示す付勢力の増大度合いに対して抑制されるようにな
る。すなわち、この場合、開弁用空気ばね48及び閉弁
用空気ばね46の弾性力の合力は、例えば合力f1のよ
うになる。これにより、開弁用空気ばね48及び閉弁用
空気ばね46の弾性力の合力によってアーマチャ24を
開弁側へ付勢する付勢力によるアーマチャ24の慣性力
の減少度合いは、緩和されるようになる。
【0075】更に、この閉弁用空気ばね46の圧力室の
圧力の強制的な上昇度合いが大きく、閉弁用空気ばね4
6の圧力室の圧力が開弁用空気ばね48の圧力室の圧力
を超えるなら、閉弁用空気ばね46及び開弁用空気ばね
48の合力は、図7(b)に合力f2にて示すように、
閉弁方向となる。そしてこの場合には、アーマチャ24
の閉弁側への変位が加速されることともなる。これによ
り、アーマチャ24の閉弁側への変位にかかる慣性力は
増大するようになる。
【0076】上記閉弁用空気ばね46の圧力室の圧力の
強制的な上昇によって、図8に示すように、アーマチャ
24を閉弁用電磁石35に当接させることができるよう
になる。
【0077】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力を弁体21
の着座直前に強制的に上昇させた。これにより、閉弁用
空気ばね46及び開弁用空気ばね48の合力によってア
ーマチャ24を開弁側へ付勢する付勢力によるアーマチ
ャ24の慣性力の減少度合いを、弁体21の着座直前に
十分に緩和させることができるようになる。更に、この
着座直前における閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力
の上昇量が大きければ、アーマチャ24の慣性を増大さ
せることもできる。換言すれば、アーマチャ24の閉弁
用電磁石35側への変位を加速するようにもなる。これ
により、アーマチャ24を閉弁用電磁石35へと確実に
吸引して当接させることができるようになる。
【0078】(2)閉弁用空気ばね46の圧力室及び開
弁用空気ばね48の圧力室に圧縮空気を供給するリザー
バタンクとして、リザーバタンク62とこれよりも高い
圧力の圧縮空気を蓄圧する高圧リザーバタンク80とを
備えた。これにより、閉弁用空気ばね46の圧力室内の
圧力の弁体21の着座直前における強制的な上昇を好適
に行うことができる。
【0079】(第2の実施形態)以下、本発明にかかる
電磁駆動弁の制御装置の第2の実施形態について、上記
第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説
明する。
【0080】上記実施形態では、閉弁用空気ばね46の
圧力室内の圧力を同弁体21のバルブシート13への着
座直前に上昇させた。これに対し、本実施形態では、開
弁用空気ばね48の圧力室内の圧力を同弁体21の着座
直前に低下させる。このため、上記強制的な低下がなさ
れなかった場合と比して閉弁用空気ばね46及び開弁用
空気ばね48の合力によってアーマチャ24を開弁側へ
付勢する付勢力は減少されることとなる。これにより、
一対のばね手段の合力によってアーマチャ24を開弁側
へ付勢する付勢力によるアーマチャ24の慣性力の減少
度合いは、弁体21の着座直前に緩和されるようにな
る。また、上記低下量が大きければ、アーマチャ24の
開弁側への変位にかかる慣性力は増大するようになる。
したがって、アーマチャ24を閉弁側に付勢する閉弁用
電磁石35の付勢力を増大させることなく、アーマチャ
24を同閉弁用電磁石35へと確実に吸引して当接させ
ることができるようになる。
【0081】詳しくは、本実施形態では、図9に示す構
成において、開弁用空気ばね48の圧力室内の圧力を弁
体21の着座直前に低下させるべく、上記リリーフ弁6
8を所定量開弁させることで行う。これにより、先の第
1の実施形態と同様、アーマチャ24を閉弁用電磁石3
5に当接させることができるようになる。
【0082】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果を得ることができる。 (3)開弁用空気ばね48の圧力室内の圧力を弁体21
の着座直前に強制的に低下させた。これにより、閉弁用
空気ばね46及び開弁用空気ばね48の合力によってア
ーマチャ24を開弁側へ付勢する付勢力によるアーマチ
ャ24の慣性力の減少度合いを、弁体21の着座直前に
十分に緩和させることができるようになる。更に、この
着座直前における開弁用空気ばね48の圧力室内の圧力
の低下量が大きければ、アーマチャ24の慣性を増大さ
せることもできる。換言すれば、アーマチャ24の閉弁
用電磁石35側への変位を加速するようにもなる。これ
により、アーマチャ24を閉弁用電磁石35へと確実に
吸引して当接させることができるようになる。
【0083】なお、上記各実施形態は以下のように変更
して実施してもよい。 ・上記第1の実施形態のように閉弁用空気ばね46の圧
力室内の圧力を弁体21の着座直前に強制的に上昇させ
る制御に限らない。要は、弁体21の閉弁側への変位に
伴う閉弁用気体ばね46の圧力室内の圧力の低下の度合
いを同弁体21の着座直前に強制的に緩和するようにす
ればよい。すなわち、例えば先の図3の曲線に示される
閉弁用空気ばねの圧力室内の圧力の弁体の閉弁側への変
位に伴う低下の度合いを緩和するように、この曲線より
も圧力値が大きな値となるようにしてもよい。
【0084】この際、弁体21の閉弁側への変位に伴う
閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力の低下の度合いを
同弁体21のバルブシート13への着座直前に強制的に
緩和する制御手段を、高圧リザーバタンク80及びリリ
ーフ弁67、電子制御装置71を備えて構成してもよ
い。またこの制御手段は、例えば、逆止弁65の代わり
に閉弁用空気ばね46の圧力室に供給する圧縮空気の圧
力を調整する圧力コントローラ等を備えるものであって
もよい。この場合、圧力コントローラによって圧力室に
供給する圧縮空気の圧力を高めることで、弁体の着座直
前における圧力室の圧力の低下の度合いを緩和する。
【0085】・上記第2の実施形態のように開弁用空気
ばね48の圧力室内の圧力を弁体21の着座直前に強制
的に低下させるものに限らない。要は、弁体21の閉弁
側への変位に伴う開弁用気体ばね48の圧力室内の圧力
の上昇の度合いを同弁体21の着座直前に強制的に緩和
するようにすればよい。すなわち、例えば先の図3の曲
線に示される開弁用空気ばねの圧力室内の圧力の弁体の
閉弁側への変位に伴う上昇の度合いを緩和するように、
この曲線よりも圧力値の小さな値となるようにしてもよ
い。
【0086】なお、この際、弁体21の閉弁側への変位
に伴う開弁用空気ばね48の圧力室内の圧力の上昇の度
合いを同弁体21のバルブシート13への着座直前に強
制的に緩和する制御手段を、例えばリリーフ弁68及び
電子制御装置71を備えて構成してもよい。
【0087】・閉弁用空気ばね46の圧力室内の圧力を
同弁体21のバルブシート13への着座直前に上昇させ
る制御手段としては、高圧リザーバタンク80及びリリ
ーフ弁67、電子制御装置71を備えて構成されるもの
に限らない。例えば、逆止弁65の代わりに閉弁用空気
ばね46の圧力室に供給する圧縮空気の圧力を調整する
圧力コントローラ等を備えるものであってもよい。この
場合、圧力コントローラによって圧力室に供給する圧縮
空気の圧力を高めることで、弁体の着座直前における圧
力室の圧力を上昇させる。
【0088】・弁体21の閉弁側への変位に伴う開弁用
空気ばね48の圧力室内の圧力を同弁体21のバルブシ
ート13への着座直前に低下させる制御手段としては、
リリーフ弁68及び電子制御装置71を備えて構成され
るものに限らない。
【0089】・上記実施形態における空気圧回路の構
成、電磁駆動弁20における空気ばね46,48の設置
態様、制御系の構成等は、任意に変更してもよい。 ・上記実施形態では、弁体21をその開弁側及び閉弁側
の変位端に向けて付勢するばねとして、圧力室内に充填
された圧縮空気の圧力により弾性力を発生する空気ばね
を採用する構成としているが、弾性力の発生源として空
気以外の任意のガスを用いるようにしてもよい。
【0090】・また、気体ばね以外のばね手段を採用し
てもよく、要は付勢力を任意に変更可能なばね手段を用
いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁駆動弁の制御装置の第1の
実施形態の構成を示す図。
【図2】同実施形態における空気ばねの動作態様を模式
的に示す断面図。
【図3】同実施形態における弁体のリフト位置と空気ば
ねの圧力との関係を示す図。
【図4】同実施形態における弁体の閉弁状態を示す図。
【図5】同実施形態における弁体の開弁状態を示す図。
【図6】同実施形態における弁体の着座直前の状態を示
す図。
【図7】同実施形態における空気ばねの制御態様を示す
図。
【図8】同実施形態におけるアーマチャの着座時の状態
を示す図。
【図9】本発明にかかる電磁駆動弁の制御装置の第2の
実施形態について、弁体の着座前の制御態様を示す図。
【図10】従来の電磁駆動弁の制御態様を示す図。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド、11…燃焼室、13…バルブシ
ート、20…電磁駆動弁、21…弁体、22…弁軸、2
3…アーマチャ軸、24…アーマチャ、30…電磁駆動
部、31…ケーシング、35…閉弁用電磁石、39…開
弁用電磁石、40…シリンダ、41,42…ピストン、
45,47…空間、46…閉弁用空気ばね、48…開弁
用空気ばね、60…エアポンプ、62…リザーバタン
ク、63、64…供給通路、65、66…逆止弁、6
7、68…リリーフ弁、70…変位量センサ、71…電
子制御装置、80…高圧リザーバタンク、81…供給通
路、82…切替弁。
フロントページの続き (72)発明者 中村 喜代治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 櫻木 武 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AB09 CA12 DA51 DA54 DA57 DA59 DA65 EA31 FA06 FA07 FA14 GA07 3H106 DA07 DA23 DB02 DB14 DB26 DB32 DC02 DD03 EE19 EE20 FA08 GC11 KK17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記弁体の閉弁側に付勢する電磁石とを備え、前
    記電磁石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との
    協働により前記弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御装
    置において、 前記弁体を閉弁側に付勢するばね手段の付勢力を同弁体
    の着座直前に増大させるようにしたことを特徴とする電
    磁駆動弁の制御装置。
  2. 【請求項2】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記弁体の閉弁側に付勢する電磁石とを備え、前
    記電磁石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との
    協働により前記弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御装
    置において、 前記弁体を開弁側に付勢するばね手段の付勢力を同弁体
    の着座直前に減少させるようにしたことを特徴とする電
    磁駆動弁の制御装置。
  3. 【請求項3】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記弁体の閉弁側に付勢する電磁石とを備え、前
    記電磁石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との
    協働により前記弁体を開閉駆動するに、前記一対のばね
    手段のうちの少なくとも前記弁体を閉弁側に付勢するば
    ね手段がその圧力室内の圧力によって同弁体の軸である
    弁軸に連結されたピストンを閉弁側に付勢する閉弁用気
    体ばねとして構成される電磁駆動弁の制御装置におい
    て、 前記閉弁用気体ばねの圧力室内の圧力を前記弁体の着座
    直前に上昇させる制御手段を備えることを特徴とする電
    磁駆動弁の制御装置。
  4. 【請求項4】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記弁体の閉弁側に付勢する電磁石とを備え、前
    記電磁石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との
    協働により前記弁体を開閉駆動するに、前記一対のばね
    手段のうちの少なくとも前記弁体を閉弁側に付勢するば
    ね手段がその圧力室内の圧力によって同弁体の軸である
    弁軸に連結されたピストンを閉弁側に付勢する閉弁用気
    体ばねとして構成される電磁駆動弁の制御装置におい
    て、 前記弁体の前記閉弁側への変位に伴う前記閉弁用気体ば
    ねの圧力室内の圧力の低下の度合いを同弁体の着座直前
    に強制的に緩和する制御手段を備えることを特徴とする
    電磁駆動弁の制御装置。
  5. 【請求項5】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記閉弁側へ付勢する電磁石とを備え、前記電磁
    石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との協働に
    より前記弁体を開閉駆動するに、前記一対のばね手段の
    うちの少なくとも前記弁体を開弁側に付勢するばね手段
    がその圧力室内の圧力によって前記アーマチャ軸に連結
    されたピストンを前記弁体の開弁側に付勢する開弁用気
    体ばねとして構成される電磁駆動弁の制御装置におい
    て、 前記開弁用気体ばねの圧力室内の圧力を前記弁体の着座
    直前に低下させる制御手段を備えることを特徴とする電
    磁駆動弁の制御装置。
  6. 【請求項6】弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢す
    る一対のばね手段と、アーマチャ軸に連結されたアーマ
    チャを前記閉弁側へ付勢する電磁石とを備え、前記電磁
    石による電磁力と前記ばね手段による付勢力との協働に
    より前記弁体を開閉駆動するに、前記一対のばね手段の
    うちの少なくとも前記弁体を開弁側に付勢するばね手段
    がその圧力室内の圧力によって前記アーマチャ軸に連結
    されたピストンを前記弁体の開弁側に付勢する開弁用気
    体ばねとして構成される電磁駆動弁の制御装置におい
    て、 前記弁体の前記閉弁側への変位に伴う前記開弁用気体ば
    ねの圧力室内の圧力の上昇の度合いを同弁体の着座直前
    に強制的に緩和する制御手段を備えることを特徴とする
    電磁駆動弁の制御装置。
  7. 【請求項7】アーマチャ軸に連結されたアーマチャをア
    ーマチャ軸の軸方向双方向にそれぞれ付勢する一対の電
    磁石と、弁体を開弁側に付勢する開弁用気体ばねと、同
    弁体を閉弁側に付勢する閉弁用気体ばねとを備え、前記
    各電磁石による電磁力と前記各気体ばねによる付勢力と
    の協働により前記弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御
    装置において、 前記弁体の閉弁側への変位に伴って前記開弁用気体ばね
    と前記閉弁用気体ばねとが前記弁体を開弁側に付勢する
    付勢力の増大の度合いを、前記弁体の着座直前に強制的
    に緩和する制御手段を備えることを特徴とする電磁駆動
    弁の制御装置。
JP2002118806A 2002-04-22 2002-04-22 電磁駆動弁の制御装置 Pending JP2003314734A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118806A JP2003314734A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電磁駆動弁の制御装置
KR1020020061032A KR20030083546A (ko) 2002-04-22 2002-10-07 전자구동밸브의 제어장치
US10/412,208 US20030196615A1 (en) 2002-04-22 2003-04-14 Electromagnetic valve control apparatus and control method thereof
EP03009055A EP1357265A3 (en) 2002-04-22 2003-04-17 Electromagnetic valve control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118806A JP2003314734A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電磁駆動弁の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003314734A true JP2003314734A (ja) 2003-11-06

Family

ID=28786739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002118806A Pending JP2003314734A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 電磁駆動弁の制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20030196615A1 (ja)
EP (1) EP1357265A3 (ja)
JP (1) JP2003314734A (ja)
KR (1) KR20030083546A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520433A (ja) * 2009-03-16 2012-09-06 アルテミス インテリジェント パワー リミティド 電子制御バルブ

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007058007A1 (de) 2007-12-03 2009-06-04 Alfa Laval Kolding A/S Antriebsanordnung für Ventilvorrichtungen
CN102913299A (zh) * 2012-10-09 2013-02-06 哈尔滨工程大学 柴油机空气弹簧电磁驱动气门机构
CN104235423B (zh) * 2013-06-10 2017-02-08 陈镇汉 一种高抗污染电液配压装置
CN103615571B (zh) * 2013-12-04 2016-04-13 宜昌星航宇伺服科技有限公司 一种抗油污电磁阀
US20230127691A1 (en) * 2021-10-21 2023-04-27 Kenneth Schulz Electronic Valve Train Assembly
US20240175515A1 (en) * 2022-11-29 2024-05-30 Eto Magnetic Gmbh Bi-stable solenoid device, moving magnet actuator, valve and method for operating the bi-stable solenoid device

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4794890A (en) * 1987-03-03 1989-01-03 Magnavox Government And Industrial Electronics Company Electromagnetic valve actuator
US5094426A (en) * 1990-04-27 1992-03-10 John Zajac Metering valve assembly
US5152260A (en) * 1991-04-04 1992-10-06 North American Philips Corporation Highly efficient pneumatically powered hydraulically latched actuator
JP3106890B2 (ja) * 1995-01-11 2000-11-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の弁駆動装置
DE19733186A1 (de) * 1997-07-31 1999-02-04 Fev Motorentech Gmbh & Co Kg Elektromagnetisch betätigbares Gaswechselventil für eine Kolbenbrennkraftmaschine
JP2000027616A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
JP3583951B2 (ja) * 1999-06-07 2004-11-04 株式会社豊田自動織機 容量制御弁
DE10003115A1 (de) * 2000-01-26 2001-08-02 Bayerische Motoren Werke Ag Ventilsteuerung für Brennkraftmaschinen mit einem mit Gasfedern ausgerüsteten elektro-magnetischen Aktor
US6474620B2 (en) * 2000-12-20 2002-11-05 Caterpillar Inc Method of controlling hydraulically actuated valves and engine using same
US6418906B1 (en) * 2001-04-02 2002-07-16 Caterpillar Inc. Duration control strategy for a hydraulically actuated engine compression release brake
US6701876B2 (en) * 2001-09-27 2004-03-09 Visteon Global Technologies, Inc. Electromechanical engine valve actuator system with reduced armature impact

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520433A (ja) * 2009-03-16 2012-09-06 アルテミス インテリジェント パワー リミティド 電子制御バルブ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1357265A3 (en) 2004-01-02
EP1357265A2 (en) 2003-10-29
KR20030083546A (ko) 2003-10-30
US20030196615A1 (en) 2003-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004218633A (ja) 高圧燃料ポンプ
JP4719140B2 (ja) 電磁弁装置及びこれを備えたエンジンの燃料噴射装置
JPH11218065A (ja) ソレノイド制御燃料噴射装置
JP2003314734A (ja) 電磁駆動弁の制御装置
JPH0742644A (ja) 電磁弁
JPH02181008A (ja) 電磁駆動バルブ
JPH11508345A (ja) 燃料ポンプおよびその作動方法
JP2003172113A (ja) 内燃機関の動弁装置
JPH1047028A (ja) 電磁弁型エンジンの制御装置
JP2003343384A (ja) 高圧燃料供給装置
JP2003065461A (ja) 電磁駆動弁の制御装置
US20030213446A1 (en) Valve driving device of an internal combustion engine
JPWO2002079614A1 (ja) 内燃機関の動弁駆動装置
JP2003214126A (ja) 電磁駆動弁の制御装置
JP2010506084A (ja) 消費エネルギーモニター式電磁駆動弁と、その制御方法
JP2003314733A (ja) 電磁駆動弁の制御装置
JP5187149B2 (ja) 内燃機関の動弁駆動装置
JPH11148327A (ja) 電磁式弁駆動装置
JPH1130114A (ja) 電磁式弁駆動装置
JPH0417704A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2002309991A (ja) 燃料噴射装置および燃料噴射弁の制御方法
JP2000065232A (ja) 機関弁の電磁駆動装置
JP3424306B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JPH11159313A (ja) 電磁式弁駆動装置
JP4321447B2 (ja) 内燃機関の動弁駆動装置