JP2003172113A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
内燃機関の動弁装置Info
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Abstract
の作動油のリークを防止して、再始動の空気の混入を防
止する。 【解決手段】 吸気弁11を閉方向へ付勢するバルブス
プリング12と、該バルブスプリングの付勢力に抗して
吸気弁をロッカアーム23や揺動カム17等によって開
作動させる弁駆動機構と、吸気弁と弁駆動機構との間に
介装されて、該両者間の隙間を零に調整する油圧ラッシ
アジャスタ2とを備えている。機関の停止時に、制御軸
32によりロッカアームを介して揺動カムを零リフト制
御することにより、吸気弁のバルブステム11aから油
圧ラッシアジャスタに対する圧縮向の押圧力を回避させ
るようにした。
Description
再始動時に、機関弁と弁駆動機構との間の隙間を零ラッ
シ調整する油圧ラッシアジャスタを正常に作動させるこ
とのできる内燃機関の動弁装置に関する。
弁である吸気弁や排気弁を電磁駆動によって開閉作動さ
せる例えば特開2000−213313号公報などに記
載されたものがある。
向に変位可能に設けられた吸気弁と、電磁石に吸引され
ることにより前記吸気弁を駆動するアーマチュアとを備
え、前記吸気弁とアーマチュアとを軸方向に離間して設
けられていると共に、該離間部分に吸気弁とアーマチュ
アとの間隙を吸収して衝突打音の発生を防止する油圧ラ
ッシアジャスタ機構が設けられている。
弁している状態では、油をリークさせながら僅かに収縮
するが、吸気弁が全閉状態になった際に、油圧が供給さ
れることにより、吸気弁とアーマチュアシャフトとの間
隙の増加に追従して伸長するようになっている。
吸気弁を閉方向に付勢するロアスプリングにより圧縮方
向のばね力が作用しているが、内部に設けられたチェッ
クバルブによって高圧室からリザーバ室への作動油のリ
ークが規制されることにより、所定長さが維持できるよ
うになっている。
に、チェックバルブによって油のリークが規制されてい
るとしても、各構成部品の隙間から僅かながらも油がリ
ークしてしまうおそれがあり、特に、機関の停止後に
は、油圧ラッシアジャスタは、前記アーマチュアシャフ
トとロアスプリングのばね力とによって軸方向(圧縮方
向)から挟み込まれるように押圧された状態になるた
め、この押圧力によって高圧室内の作動油が圧縮され
て、徐々に外部へリークしてしまい、長時間放置してお
くと油圧ラッシアジャスタが大きく圧縮変位してしまう
おそれがある。
アジャスタが急激に伸長することにより、該油圧ラッシ
アジャスタのリザーバ室や高圧室内に空気が混入してし
まい、吸気弁の開閉作動の不安定化を招く可能性があ
る。特に、小型の油圧ラッシアジャスタの場合は、内部
容積が小さいことから、前記混入空気の影響が大きくな
る。
弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載
の発明は、 機関の吸気ポートあるいは排気ポートを開
閉する機関弁と、該機関弁を閉方向へ付勢する付勢手段
と、該付勢手段の付勢力に抗して前記機関弁を開作動さ
せる弁駆動機構と、前記機関弁と弁駆動機構との間に介
装されて、該両者間の隙間を零に調整する油圧ラッシア
ジャスタとを備えた内燃機関の動弁装置において、機関
の停止時に、前記油圧ラッシアジャスタに対する前記機
関弁と弁駆動機構による圧縮方向の押圧力を規制する規
制機構を設けたことを特徴としている。
駆動機構は、機関のクランク軸に同期して回転し、外周
に駆動カムが設けられた駆動軸と、前記油圧ラッシアジ
ャスタを介して前記機関弁を前記付勢手段の付勢力に抗
して開作動させる揺動カムと、一端部が前記駆動カムに
連係する一方、他端部が前記揺動カムに連係したロッカ
アームと、該ロッカアームを制御カムを介して揺動自在
に支承する制御軸とを備え、機関運転状態に応じて前記
制御軸の回転位置を制御してロッカアームの揺動支点位
置を変化させて機関弁のリフト量を可変制御すると共
に、機関停止時に、前記規制機構によって前記制御軸の
回転位置を制御して前記リフト量を零に設定したことを
特徴としている。
駆動機構は、機関弁に連係するアーマチュアと、該アー
マチュアを吸引して前記機関弁を開作動及び閉作動させ
る開弁用,閉弁用の電磁石と、前記機関弁を閉方向及び
開方向へ付勢して中立位置に保持する前記付勢手段とを
備え、前記機関弁とアーマチュアとの間に前記油圧ラッ
シアジャスタを介装すると共に、前記規制機構は、機関
停止時に、前記アーマチュアあるいは機関弁の油圧ラッ
シアジャスタ方向への移動を規制する前記規制部材を有
することを特徴としている。
弁装置の第1の実施形態を示し、この動弁装置は、1気
筒あたり2つの吸気弁11,11を備え、該吸気弁1
1,11のバルリフト量を機関運転状態に応じて可変に
する可変機構1と、前記吸気弁11,11と可変機構1
の後述する揺動カム17,17との間の隙間を零ラッシ
に調整する油圧ラッシアジャスタ2と、前記可変機構1
に設けられて、機関停止時に前記揺動カム17,17に
よる吸気弁17,17のリフト量を零に設定する規制機
構3とを備えている。
Sに図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられ
て、バルブスプリング12,12によって閉方向に付勢
されていると共に、バルブステム11a,11aの上端
部が後述するように前記油圧ラッシアジャスタ2に当接
している。
の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13
と、該駆動軸13に圧入等により固設された駆動カム1
5と、駆動軸13に揺動自在に支持されて、各吸気弁1
1,11の上端部に配設されたバルブリフター16,1
6に摺接して各吸気弁11,11を開作動させる2つの
揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,
17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動
カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段18
と、該伝達手段18の作動位置を可変にする制御手段1
9とを備えている。
配置されていると共に、一端部に設けられた従動スプロ
ケット13aや該従動スプロケット13aに巻装された
タイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回
転力が伝達されており、この回転方向は図2中、反時計
方向に設定されている。
部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラ
ケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に
設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサ
ブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,1
4bが一対のボルト14c,14cによって上方から共
締め固定されている。
し、円環状のカム本体15aと、該カム本体15aの外
端面に一体に設けられた筒状部15bとからなり、内部
軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成されていると共
に、カム本体15aの軸心Yが駆動軸13の軸心Xから
径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この各
駆動カム15は、カム本体15aの外周面15dが偏心
円のカムプロフィールに形成されている。
ほぼ雨滴状を呈し、ほぼ円環状の基端部20に駆動軸1
3が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔20aが貫
通形成されていると共に、一端部のカムノーズ部22側
にピン孔21aが貫通形成されている。また、揺動カム
17の下面には、カム面22が形成され、基端部20側
の基円面22a(ベースサークル)と該基円面22aか
らカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面22b
と該ランプ面22bからカムノーズ部21の先端側に有
する最大リフトの頂面22dに連なるリフト面22cと
が形成されており、該基円面22aとランプ面22b、
リフト面22c及び頂面22dとが、揺動カム17の揺
動位置に応じて各バルブリフター16の上面16a所定
位置に当接するようになっている。
配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の
一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム
24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム1
7とを連係するリンク部材であるリンクロッド25とを
備えている。
状基部が支持孔23dを介して後述する制御カム33に
回転自在に支持されている。また、各筒状基部の外端部
に突設された前記一端部23aがピン26を介してリン
クアーム24に回動自在に連結されていると共に、前記
他端部23bがピン27を介して、リンクロッド25の
一端部25aに回動自在に連結されている。
環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に
突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位
置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外周面に
回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一
方、突出端24bが前記ピン26によってロッカアーム
23の一端部23aに回転自在に連結されている。
25bが前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カ
ム17のカムノーズ部21に各ピン27,28を介して
回転自在に連結されており、前記ピン28の軸心が揺動
カム17の枢支点になっている。
は、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移
動を規制するスナップリングが設けられている。
置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32
と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23
支持孔23dに摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム2
3の揺動支点となる制御カム33と、前記制御軸32を
前述の最小−最大バルブリフト制御の回転範囲内で回転
制御する電動モータ34と、該電動モータ34を回転制
御する電子制御ユニット35とから構成されている。
軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、
前記駆動機構2によって所定回転角度範囲内で回転する
ようになっている。
し、図1に示すように軸心P1位置が肉厚部33aの分
だけ制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
ータによって構成され、一方、電子制御ユニット35
は、クランク角センサやエアーフローメータ,水温セン
サや制御軸32の回転位置検出センサ36等の各種のセ
ンサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演
算等により検出して、前記電動モータ34に制御信号を
出力している。
すように、前記各バルブリフター16の内部に設けら
れ、該バルブリフター16の軸方向のほぼ中央位置に固
設された円環状の支持部36と、該支持部36のほぼ中
央に固定支持されたほぼ円筒状のボディ37と、該ボデ
ィ37の内部に上下摺動自在に設けられたプランジャ3
8とを備えている。
に有する隔壁38aとボディ37との間に高圧室39が
画成されていると共に、プランジャ38の内部には、隔
壁38aに形成された連通孔40を介して高圧室39に
連通するリザーバ室41が形成されている。また、高圧
室39内には、リザーバ室41内の作動油を高圧室39
方向にのみ流入を許容するチェックバルブ42が設けら
れていると共に、プランジャ38の上部周壁には、リザ
ーバ室41に油圧供給する供給孔43が穿設されてい
る。
1のバルブステム11aの上端部が支持部36の開口孔
を介して当接している。一方、前記プランジャ38の上
端部に設けられたキャップ44の上面がバルブリフター
16の上壁下面に当接している。
35と電動モータ34及び図外のバッテリーである蓄電
器とによって構成され、電子制御ユニット35の内部に
有する制御回路は、イグニッションキーのオフ作動によ
って機関停止状態を検出すると、タイマーによって前記
蓄電器から電力を所定時間だけ前記電動モータ34に通
電して制御軸32を回転させて揺動カム17によって全
ての吸気弁11のバルブリフトを零リフトとなる位置に
制御するようになっている。
ず、例えば機関低回転低負荷時には、電子制御ユニット
35からの制御信号によって電動モータ34が一方向に
回転駆動すると、制御カム33の軸心P1(肉厚部33
a)が図1に示す位置から図3A、Bに示す位置に移動
して、制御軸32の軸心P2から左側の回動角度位置に
保持される。これにより、ロッカアーム他端部23bと
リンクロッドの枢支点は、駆動軸13に対して左上方向
へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド
25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げら
れて全体が反時計方向へ回動する。
クアーム24を介してロッカアーム23の一端部23a
を押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介
して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達される
が、そのリフト量L1は十分小さくなる。
の一点鎖線で示すようにバルブリフト量が小さくなるこ
とにより、各吸気弁12の開時期が遅くなり、排気弁と
のバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の
向上と機関の安定した駆動回転が得られる。
高負荷域に移行した場合は、電子制御ユニット35から
の制御信号によって電動モータ34が他方向逆回転する
と、制御軸32も同方向へ回転して制御カム33を図3
A,Bに示す位置から反時計方向へ回転させて軸心P1
(肉厚部33a)を図4A,Bに示す下方向へ移動させ
る。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動
軸13に近づく方向に移動して他端部23bが揺動カム
17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下
方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ時計方向
へ回動させる。
ー16の上面に対するカム面22の当接位置が、図4
A,Bに示すように右方向位置に移動する。このため、
吸気弁12の開作動時に図4Aに示すように駆動カム1
5が回転してロッカアーム23の一端部23aをリンク
アーム24を介して押し上げると、バルブリフター16
に対するそのリフト量L2は図4Aに示すように大きく
なる。
の実線で示すようにバルブリフト量も大きくなると共
に、各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が
遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出
力が確保できる。
ジャスタ2のリザーバ室41内に作動油が所定の油圧回
路から供給孔43を介して作動油が供給され、さらにプ
ランジャ38が伸長すると連通孔40を介して高圧室3
9に作動油が供給されて、プランジャ38の伸長位置を
保持することにより、吸気弁11と揺動カム17との間
の隙間を吸収し、零ラッシを確保する。これによって、
各揺動カム17から各吸気弁11への作動力の伝達性が
良好になると共に、特に機関始動時などにおける作動騒
音の発生を防止できる。
制機構3である電子制御ユニット35からの制御電流が
電動モータ34に出力されて、制御軸32と制御カム3
3を所定方向に回転させ、図3B及び図4Bに示すよう
に、ロッカアーム23を介して各揺動カム17のカムノ
ーズ部21を引き上げて、基円面22aであるベースサ
ークル領域に回動させ、各吸気弁11を零リフト位置
(閉弁位置)に保持する。このため、油圧ラッシアジャ
スタ2のプランジャ38には、揺動カム17からバルブ
リフター16介しての下方への押圧力が作用しない。
吸気弁11と揺動カム17による挟圧状態が確実に回避
されて、高圧室39やリザーバ室41内の作動油のリー
クを防止することができる。
揺動カム17と各吸気弁11間の打音の発生を防止でき
ると共に、高圧室39やリザーバ室41内への空気の混
入を十分に防止できる。このため、各吸気弁11の作動
の確実性と安定化が図れる。
的に作動させるだけであるから、蓄電器の電力消費量を
最小限に抑えることができる。
弁装置として従来と同じく吸気弁43を駆動する機構と
して電磁駆動機構を用いたものに適用した。
た吸気ポート42の開口端を開閉する吸気弁43と、該
吸気弁43を開閉作動させる電磁駆動機構44と、吸気
弁43と電磁駆動機構44との間に介装された油圧ラッ
シアジャスタ45と、電磁駆動機構44側に設けられた
規制機構46とを備えている。
ト42開口端の環状バルブシートに離着座して該開口端
を開閉する傘部43aと、該傘部43aの上面中央に一
体に設けられてバルブガイドを介してシリンダヘッドS
内を摺動するバルブステム43bとを備えている。ま
た、この吸気弁43は、バルブステム43bのステムエ
ンド43dに固定されたコッタ43cの外周に設けられ
たリテーナ43eとシリンダヘッド21内に形成された
保持孔47底面との間に弾装された付勢手段である閉弁
側スプリング48のばね力によって閉方向に付勢されて
いる。さらに、前記バルブステムのステムエンド43d
が前記油圧ラッシアジャスタ45の後述するボディ下面
に当接している。
21上に設けられたケーシング49と、該ケーシング4
9内に上下動自在に収納された円板状のアーマチュア5
0と、ケーシング49内のアーマチュア50を挟んだ上
下位置に固定された上側の閉弁用電磁石51及び下側の
開弁用電磁石52と、アーマチュア50などを介して吸
気弁43を開方向に付勢するばね部材である開弁側スプ
リング53とを備えている。
に、シリンダヘッドS上に4本のビス54で固定された
金属製の本体49aと、該本体49aの上端一側にビス
55で固定された非磁性材のカバー49bとからなり、
該カバー49側の内周面に非磁性材の筒状ホルダー56
が配置されている。また、この筒状ホルダー56は、開
口上端に閉弁用電磁石51を保持した段差径状の非磁性
材の蓋部57が固定されていると共に、下端部に開弁用
電磁石52を保持した底壁56aを一体に有している。
なお、前記蓋部57の中央には、エア抜き孔57aが貫
通形成されている。
石51,52に対向配置され、中央には下方へ延出した
ガイドロッド58の上端部58aがナット固定されてい
ると共に、このガイドロッド58の下端部に前記油圧ラ
ッシアジャスタ45の上部が結合されている。前記ガイ
ドロッド58は、底壁56aの中央に有する筒壁56b
内に嵌挿固定された筒状ガイド部59を介して上下摺動
自在に支持されていると共に、その軸心Xが吸気弁63
のバルブステム63bの軸心Yと同軸心上に配置されて
いる。
コア51a,52aが横断面略U字形に形成され、互い
にアーマチュア50を介して所定の比較的小さな隙間を
もって対向配置され、固定コア51a,52aの内部に
電磁コイル51b,52bが巻装されている。この電磁
コイル51b,52bには、後述する電子制御ユニット
60からの通電−非通電信号が出力されて、アーマチュ
ア50を上方あるいは下方へ吸引あるいは吸引を解除す
るようになっている。
ア50の上面中央と蓋部57の下面との間に弾装され
て、そのばね力が各電磁石51,52の消磁時には、前
記閉弁側スプリング48のばね力とバランスしてアーマ
チュア50を両電磁石51,52のほぼ平衝中立位置に
保持するようになっており、その状態で吸気弁63は閉
弁位置及び開弁位置のほぼ中間位置に保持される。
ンク角センサ61,機関回転数センサ62,閉弁用電磁
石51の温度を検出する温度検出センサ63及び機関負
荷を検出するエアフローメータ64からの夫々の検出値
に基づいて、閉弁用,開弁用電磁石51,52に通電−
非通電を相対的に繰り返し出力している。
実施形態のものとほぼ同一構成であって、図示のように
ほぼ円筒状のボディ65と、該ボディ65の内部に上下
摺動自在に設けられたプランジャ66と、該プランジャ
66の内側下部に一体に有する隔壁66aとボディ65
との間に画成された高圧室67と、プランジャ66の内
部に形成されて、隔壁66aの連通孔68を介して高圧
室67に連通するリザーバ室69とを備えている。ま
た、高圧室67内には、リザーバ室69内の作動油を高
圧室67方向にのみ流入を許容するチェックバルブ70
が設けられていると共に、プランジャ66の上部周壁に
は、リザーバ室69に油圧供給する供給孔71が穿設さ
れている。
3のステムエンド43d当接している一方、前記プラン
ジャ66の上端部に設けられた円盤状のキャップ72の
上面に前記ガイドロッド58の下端部が当接している。
うに、前記ガイドロッド58の下部に形成された環状の
係合溝58aと、該ガイドロッド58の下部に対して軸
直角方向に摺動自在に設けられた規制部材73と、該規
制部材73を適宜摺動させる駆動部74と、前記規制部
材73の各ガイドロッド58に対応する位置に設けられ
た矩形状のスライダー75と、前記電子制御ユニット6
0から駆動部74に電力を供給する蓄電器とを備えてい
る。
て、各ガイドロッド58に対応する位置に長手方向に沿
ってそれぞれ長方形状の矩形孔73aが形成されている
と共に、内部に前記スライダー75を長手方向に沿って
摺動自在に保持する保持溝73bが形成されている。ま
た、底部には、矩形孔73aとともに前記ガイドロッド
58を挿通させる挿通孔73cが貫通形成されている。
制部材73の一端部73d側に設けられ、該一端部73
dの上面に形成されたウオームギア76a及びこれに噛
み合うウオーム76bとからなるギア部76と、前記ウ
オーム76bを回転制御する図外の電動式駆動モータと
からなり、この駆動モータは、前記電子制御ユニット6
0から出力される制御電流によって正逆回転してギア部
76を介して規制部材73を摺動させるようになってい
る。
73の保持溝73b、73b内に保持されながら矩形孔
73a内を摺動するようになっており、一端部に前記ガ
イドロッド58が遊嵌状態で挿通摺動可能な摺動用孔7
5aが形成されていると共に、ほぼ中央位置にガイドロ
ッド58の係合溝58aが係止可能な係止用長孔75b
が前記摺動用孔75aと連続して穿設されている。すな
わち、この係止用長孔75bは、摺動用孔75aの内周
縁から径方向に沿って連続して形成され、対向する両内
側縁75c、75cが前記係合溝58aに適宜係止する
ようになっている。また、このスライダー75は、上面
の前記係止用長孔75bに対応する位置が摺動用孔75
a方向に沿って下り傾斜状のテーパ面75dが形成され
ていると共に、係止用長孔75b側の端部に配置された
スプリング76のばね力によって前記摺動用孔75aが
ガイドロッド58に合致する位置に付勢されている。
ず機関停止時には、両電磁石51,52の各電磁コイル
51b,52bに電子制御ユニット60から通電され
ず、非通電状態となっている。このため、アーマチュア
50は、図6に示すように、両スプリング48,53の
相対的なばね力によって隙間C内のほぼ平衝中立位置に
保持され、したがって、吸気弁63もバルブシート62
aから若干離れた中立位置になっている。この時点での
揺動カム46は、捩りコイルばね47のばね力で中央位
置に保持されて、両カム面50,51の第1,第2リフ
ト部50c,51cが各フォロア面45a,45bに極
微小隙間をもって対向している。
から開弁用電磁石52の電磁コイル52bに通電信号が
出力されると、図10に示すようにアーマチュア50が
該電磁石52に吸引され、かつ開弁側スプリング53の
ばね力によって下降する。このため、油圧ラッシアジャ
スタ45もガイドロッド58を介して下降してボディ6
5の下面でステムエンド63dを下方へ押圧する。これ
によって、吸気弁63は、閉弁側スプリング48のばね
力に抗して下降ストローク、つまり開弁方向へストロー
クする。
石52への通電が遮断され、閉弁用電磁石51の電磁コ
イル51bに通電されるため、アーマチュア50は、図
11に示すように電磁石51の吸引力と閉弁側スプリン
グ48とのばね力によって開弁側スプリング53のばね
力に抗して油圧ラッシアジャスタ45を上昇させる。こ
れによって吸気弁63は、閉弁側スプリング48のばね
力によって上昇して傘部63dがバルブシート62aに
着座して閉弁する。
揺動カム46は、前記油圧ラッシアジャスタ45の上昇
あるいは下降に伴って、該油圧ラッシアジャスタ45の
内部油圧によって吸気弁63の開閉作動の終端域で効果
的な緩衝制動作用が得られると共に、油圧ラッシアジャ
スタ45の作用によって吸気弁43とガイドロッド58
間を零ラッシに調整することから打音等の発生を防止で
きる。
46の駆動モータに電子制御ユニット60から制御電流
が出力されないことから、規制部材73は図9A、Bに
示すように最大右方向に位置していると共に、スライダ
ー75がスプリング76のばね力で矩形孔73aの左位
置に保持されて、ガイドロッド58を摺動用孔75a内
で遊嵌状態に自由に上下摺動自在とするようになってい
る。
ニット60から蓄電器の電力が閉弁用電磁石51に通電
され、これによってアーマチュア50が、図11に示す
ように、開弁側スプリング53のばね力に抗して最大に
上昇する。これによって、吸気弁43が閉弁状態に保持
されると共に、ガイドロッド58の係合溝58aがスラ
イダー75の摺動用孔75aの位置に移動する。
ータに制御電流が出力されて回転すると、ウオームギア
76により規制部材73が、図7A、Bに示すように図
9A、Bに示す位置から左方向にスライド移動し、スラ
イダー75も同方向に一緒に移動する。このため、スラ
イダー75の摺動用孔75aに位置していたガイドロッ
ド58の係合溝58aが係止用孔75bに位置して、こ
こで両内側縁75c、75cに係合すると共に、係止用
孔75bの端縁75dを介してスライダー75をスプリ
ング76のばね力に抗して押し戻す。これによって、係
合溝58aが係止用孔75bの孔縁に確実に係止して、
ガイドロッド58の下降移動を規制する。
ッシアジャスタ45のプランジャ66に対する押圧力
(圧縮力)が確実に回避される。この結果、機関停止時
における油圧ラッシアジャスタ45内の作動油のリーク
の発生が防止される。したがって、第1の実施形態と同
様な作用効果が得られる。
ッションスイッチをオン操作して機関が再始動される前
に、電子制御ユニット60からの制御電流によって駆動
モータが逆回転して規制部材73を図9に示すように速
やかに左方向に移動させる。これによって、係合溝58
aに対する係止用孔75bの係合が解除され、ガイドロ
ッド58は摺動用孔75aに位置して、自由な上下動が
許容される。続いて、機関が始動されることになるか
ら、該始動時のアーマチュア50の作動に支障を来すこ
とはない。
関停止時と始動時にのみに行うので、蓄電器の電力消費
量を最小限に抑えることかできる。
前記電気的な駆動部に代えて機械的な付勢手段によって
行うことも可能であり、この場合はガイドロッド58と
規制部材73との係合解除を電気的な駆動部によって行
うこともできる。
れるものではなく、吸気弁の外に排気弁側に適用するこ
とも可能である。
記載の発明によれば、機関停止時において、油圧ラッシ
アジャスタには機関弁などによる押圧力が作用しなくな
ることから、作動油のリークを防止することができる。
関弁などの打音の発生を防止できると共に、油圧ラッシ
アジャスタ内への空気の混入を十分に防止でき、この結
果、機関弁の作動の確実性と安定化が図れる。
ームなどの多節リンク機構を用いていることから、各リ
ンク間の連結箇所での隙間による打音も発生し易いが、
この発明によって油圧ラッシアジャスタ内への空気混入
を効果的に防止することができることから、各部の打音
の発生を効果的に防止することができる。
式の動弁装置は機関始動の機関弁の開閉速度が急激にな
るため、打音の発生が大きくなりやすいが、この発明に
よって油圧ラッシアジャスタ内への空気混入を効果的に
防止することができることから、打音発生の問題をさら
に有効に防止できる。
作用説明図、Bは開弁状態の作用説明図
作用説明図、Bは閉弁状態の作用説明図
図、Bは同規制機構の断面図、Cは同規制機構の駆動部
の一部を示す側面図
同規制機構の作用を説明する断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 機関の吸気ポートあるいは排気ポートを
開閉する機関弁と、該機関弁を閉方向へ付勢する付勢手
段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記機関弁を開作動
させる弁駆動機構と、前記機関弁と弁駆動機構との間に
介装されて、該両者間の隙間を零に調整する油圧ラッシ
アジャスタとを備えた内燃機関の動弁装置において、 機関の停止時に、前記油圧ラッシアジャスタに対する前
記機関弁と弁駆動機構による圧縮方向の押圧力を規制す
る規制機構を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁装
置。 - 【請求項2】 前記弁駆動機構は、機関のクランク軸に
同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸
と、前記油圧ラッシアジャスタを介して前記機関弁を前
記付勢手段の付勢力に抗して開作動させる揺動カムと、
一端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺
動カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを制
御カムを介して揺動自在に支承する制御軸とを備え、機
関運転状態に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロ
ッカアームの揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト
量を可変制御すると共に、機関停止時に、前記規制機構
によって前記制御軸の回転位置を制御して前記リフト量
を零に設定したことを特徴とする請求項1に記載の内燃
機関の動弁装置。 - 【請求項3】 前記弁駆動機構は、機関弁に連係するア
ーマチュアと、該アーマチュアを吸引して前記機関弁を
開作動及び閉作動させる開弁用,閉弁用の電磁石と、前
記機関弁を閉方向及び開方向へ付勢して中立位置に保持
する前記付勢手段とを備え、 前記機関弁とアーマチュアとの間に前記油圧ラッシアジ
ャスタを介装すると共に、前記規制機構は、機関停止時
に、前記アーマチュアあるいは機関弁の油圧ラッシアジ
ャスタ方向への移動を規制する前記規制部材を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
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