JPH0654085B2 - 内燃機関の動弁制御装置 - Google Patents

内燃機関の動弁制御装置

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JPH0654085B2
JPH0654085B2 JP13525388A JP13525388A JPH0654085B2 JP H0654085 B2 JPH0654085 B2 JP H0654085B2 JP 13525388 A JP13525388 A JP 13525388A JP 13525388 A JP13525388 A JP 13525388A JP H0654085 B2 JPH0654085 B2 JP H0654085B2
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valve
cam
engine
intake
internal combustion
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JP13525388A
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亨 八木
要 時田
美広 藤吉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、機関本体に開閉可能に支持される動弁カムに
よる開閉弁方向の力を機関弁に伝達すべく動弁カムおよ
び機関弁間に介装される弁駆動手段とを備える内燃機関
の動弁制御装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、機関弁としての吸気弁あるいは排気弁を、動弁カ
ムと弁ばねとの共働作用により開閉制御するほかに、機
関の運転状態に応じて電磁アクチュエータの作動によっ
ても開閉制御し得るようにしたものは、既に知られてい
る(実開昭59−52111号公報参照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところで本出願人は、前記機関弁の開閉制御装置におい
て、電磁アクチュエータの吸引力を最大限に利用して機
関の性能向上を図るようにしたものを提案(特願昭62
−123647号)したが、このものでは機関弁を電磁
アクチュエータの励磁により開弁し、またその消磁によ
りばね力で一気に閉弁するようにしているので、閉弁時
期は制御できるが慣性過給を有効に活用可能な開弁時期
の可変制御ができないという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡
単な構成で上記問題点を解決し得るようにした内燃機関
の動弁制御装置を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、弁駆動手段
は、動弁カムに連なる弁側駆動部材と、機関弁に連なる
弁側駆動部材と、動弁カムからカム側駆動部材へ作用す
る開弁方向の力を弁側駆動部材へ伝達し得るように両駆
動部材間に介装された、弁ばねよりもばね力が大きい開
弁用弾性部材とを備え、機関弁と動弁カムとの間には、
動弁カムによる開弁力を開弁用弾性部材に蓄圧しながら
機関弁を閉弁位置に保持し得る保持手段が介設され、該
保持手段は、機関の運転状態に応じて機関弁の開弁時期
を制御すべく保持状態および保持解除状態を切換可能に
構成される。
(2) 作 用 上記構成によれば、保持手段により機関弁を閉弁位置に
強制的に保持した状態では、動弁カムからカム側駆動部
材へ作用する開弁方向の力で開弁用弾性部材を弾性変形
させることにより同弾性部材に開弁力を十分に蓄圧する
ことができ、この蓄圧状態では保持手段の保持状態を単
に解除するだけで機関弁を急速に開弁動作させることが
できるから、その保持状態解除時期を制御することによ
り機関の運転状態に応じた最適な開弁時期を設定できる
ようになる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
先ず本発明の第1実施例を示す第1図において、機関本
体Eのシリンダヘッド1には、燃焼室2と、この燃焼室
2連通する吸気ポート3とが形成され、該吸気ポート3
は、燃料供給装置4を含む吸気系に連通されている。ま
たシリンダヘッド1には前記吸気ポート3の燃焼室2側
開口端を開閉し得る機関弁としての吸気弁5が設けられ
る。この吸気弁5は弁軸部5aと弁体部5bとより構成
され、前記弁軸部5aはシリンダヘッド1に固着した弁
ガイド6に摺動自在に嵌合され、また前記弁体部5bは
吸気ポート3の燃焼室2側開口端の弁座7に、燃焼室2
側から着座し得る。弁軸部5aの上端にはコッタ8を介
してばねリテーナ9が装着される。このばねリテーナ9
とこれに対面してシリンダヘッド1に形成されるばね座
10との間には圧縮コイルばねよりなる弁ばね11,1
2が縮設され、これらの弁ばね11,12の弾発力は前
記吸気弁5を閉弁方向に付勢する。而して前記ばねリテ
ーナ9は磁性体により構成されており、後述する電磁石
体13とともに保持手段としての電磁アクチュエータA
を構成するものである。
シリンダヘッド1上に設けられたカムホルダ(図示せ
ず)には、図示しないクランク軸に連動、連結される動
弁カム軸14が回転自在に支承される。動弁カム軸14
に一体に設けられる動弁カムとしての吸気カム15と、
吸気弁5との間には動弁カム15による開弁方向の力を
吸気弁5に伝達するための弁駆動手段16が介装され
る。
この弁駆動手段16は、前記動弁カム軸14および吸気
弁5間における動弁カム軸14の上方で平行に固定配置
されるロッカシャフト17と、吸気カム15に摺接して
揺動すべくロッカシャフト17に支承されるカム側駆動
部材(第1揺動部材)としての第1ロッカアーム18
と、吸気弁5の上端に当接しながら揺動すべくロッカシ
ャフト17に支承される弁側駆動部材(第2揺動部材)
としての第2ロッカアーム19と、吸気カム15から第
1ロッカアーム18へ作用する吸気弁開弁方向の力を第
2ロッカアーム19へ伝達し得るように両ロッカアーム
18,19間に介装される開弁用弾性部材としてのねじ
りばね20,20とを備える。
第2図において、ロッカシャフト17には、円筒状の摺
動メタル21を介してカラー22が装着される。このカ
ラー22は基本的に円筒状に形成されており、その両端
に当接する止め輪23,23が摺動メタル21に嵌着さ
れる。カラー22の軸方向両端部にはねじりばね20,
20を巻装するためのドラム部22a,22aが設けら
れており、カラー22の軸方向中央部寄りの部分すなわ
ち両ドラム部22a,22a間に第1および第2ロッカ
アーム18,19の基端が回動自在に支承される。
第1ロッカアーム18はロッカシャフト17から吸気カ
ム16側に延設されるものであり、この第1ロッカアー
ム18の先端部下面に吸気カム16のカム面が摺接され
る。また第2ロッカアーム19は、その基部を第1ロッ
カアーム18の基部に摺接させながらロッカシャフト1
7から吸気弁5側に延設される。この第2ロッカアーム
19の先端には、吸気弁5における弁軸部5aの上端に
当接するタペットねじが進退可能に螺合される。しかも
該タペットねじ24には、調整された進退位置を保持す
べく第2ロッカアーム19の先端部上面に当接する止め
ナット25が螺合される。
第1および第2ロッカアーム18,19には、ロッカシ
ャフト17と平行な係止ピン26,27が両側方に突出
するようにして固着されており、カラー22のドラム部
22a,22aにそれぞれ巻装されているねじりばね2
0,20の一端は第1ロッカアーム18の係止ピン26
にそれぞれ係合され、他端は第2ロッカアーム19の係
止ピン27にそれぞれ係合される。これにより第1およ
び第2ロッカアーム18,19は、第1ロッカアーム1
8を吸気カム15側に、また第2ロッカアーム19を吸
気弁5側に回動する方向に付勢される。しかも両ねじり
ばね20,20の弾発力は前記弁ばね11,12のそれ
よりも強く設定されている。したがって動弁カム軸14
が回転すると、その吸気カム15は弁駆動手段16を介
して吸気弁5を下方に押圧し、これを開弁方向、すなわ
ち下方向に摺動し得る。
第3図を併せて参照して、シリンダヘッド1には、ばね
リテーナ9の上面に対向するとともに吸気弁5の弁軸部
5aを囲繞する環状の電磁石体13が固着され、この電
磁石体13は前記ばねリテーナを兼ねる磁性体9ととも
に電磁アクチュエータAを構成する。また電磁石体13
には、吸気弁5の弁軸部5aに摺接する小径孔28と、
該小径孔28よりも大径の大径孔29とが下方から順に
連なっている成る貫通孔30が穿設されており、吸気弁
5の弁軸部5aは軸方向移動自在にして該貫通孔30に
挿通される。電磁石体13におけるソレノイドの励磁に
よりその電磁石体13に磁性体9が吸着される。この電
磁アクチュエータAの吸着力および弁ばね11,12の
ばね力は、前記弁駆動手段16におけるねじりばね2
0,20の弾発力よりも強く設定される。したがって電
磁石体13の励磁時には動弁カム軸14の回転に関係な
く吸気弁5はその閉弁位置を保持され、そのときの吸気
カム15による開弁力はねじりばね20,29に蓄圧さ
れることになる。
電磁石体13の貫通孔30における大径孔29の中間部
内面には環状凹部31が設けられる。また貫通孔30に
挿通される弁軸部5aの上端には、貫通孔30の大径孔
29に摺動可能に嵌合するキャップ状バルブピース32
が嵌着される。しかも該バルブピース32は、吸気弁5
が閉弁位置にある状態でパルブピース32の上部が貫通
孔30の上端から上方に突出するようにして前記弁軸部
5aに嵌着され、タペットねじ24は該バルブピース3
2に当接する。さらに電磁石体13には、貫通孔30の
環状凹部31に通じる給油孔33が穿設されており、こ
の給油孔33は図示しない給油源に接続される。
電磁石体13のソレノイドには機関の運転状態を検知し
て作動する制御回路Cが接続されており、該制御回路C
からの信号により電磁石体13への通電および通電遮断
が切換制御される。また制御回路Cには、機関の運転状
態を検知する信号として機関回転数、温度、スロットル
開度および吸入空気量等の検出信号が入力される。
次にこの第1実施例の作用について、第4図、第5図お
よび第6図を参照しながら説明すると、機関の運転によ
り動弁カム軸14が回転駆動されると、吸気カム15と
弁ばね11,12との共働作用により吸気弁5は所定の
タイミングで開閉駆動される。而して動弁カム軸14の
回転角に対する吸気弁5の開弁リフト量は第4図に一点
鎖線で示すようなリフト曲線を描く。
ところで機関が特定の運転状態、たとえば低負荷運転状
態にあるとき、第1図に示すように吸気カム15のベー
ス円部が第1ロッカアーム18に摺接している間、すな
わち吸気弁5がリフト状態になる以前に制御回路Cの制
御により電磁石体13に通電して磁性体9を電磁石体1
3に吸着させる。
次いで吸気カム15の回転によりその吸気カム15の高
位部が第1ロッカアーム18に摺接するようになると、
第1ロッカアーム18は第1図で時計まわりに回動さ
れ、その回動力がねじりばね20,20を介して伝達さ
れて第2ロッカアーム19にも第1図で時計方向への押
圧力が作用するが、前述のように電磁アクチュエータA
の吸着力および弁ばね11,12のばね力の総和はねじ
りばね20,20の弾発力よりも強いので、第2ロッカ
アーム19の回動は阻止されており、第5図で示すよう
に、ねじりばね20,20をねじりながら第1ロッカア
ーム18が回動するのみである。これにより吸気弁5
は、その閉弁位置を保持されており、吸気カム15によ
る開弁力はねじりばね20,20に蓄圧される。
動弁カム軸14がその回転を継続し、回転角がたとえば
第4図のP点近傍、すなわち吸気カム15によるリフト
量が最大となる直前に達したときに、制御回路Cの制御
により電磁石体13への通電を遮断すると、磁性体9を
吸着する力が解放される。これにより、ねじりばね2
0,20に蓄圧されていた開弁力が急激に解放され、第
6図で示すようにねじりばね20,20の弾発力により
吸気弁5が急激に開弁し、開弁リフト量は第4図の太実
線で示すように直線的に増大する。これにより吸気系を
流れる混合気は一気に燃焼室2内へと流入する。
ところで、内燃機関はピストンの下降する吸気工程にあ
って第5図で示すように吸気弁5が閉弁状態にあれば、
燃焼室2内はピストンの下降により従来のものに比べて
はるかに高い負圧となっており、この状態で第6図で示
すように吸気弁5が瞬時に開弁すると、吸気弁から燃焼
室2へと流れる吸気は、高い慣性効果のもとに過給状態
となって増量吸気が燃焼室2へと供給され、低負荷運転
状態での過給効果が達成されて出力向上が図られる。
しかも電磁アクチュエータAによる保持状態解除時に
は、吸気弁5の弁軸部5aの装着したバルブピース32
は、電磁石体13の貫通孔30内を下方に摺動するが、
該バルブピース32が大径孔29の下部に嵌合すると、
バルブピース32の下方面と、小径孔28および大径孔
29間の段部間に油圧が閉じ込められているのでバルブ
ピース32の下方への移動速度すなわち吸気弁5の開弁
速度が緩和され、閉じ込められた油圧がバルブピース3
2および小径孔28間から徐々に洩れるのに応じて吸気
弁5が緩やかに開弁し、急激な開弁速度の緩衝が達成さ
れる。
吸気弁5はそのリフト量が最大になって後は、吸気カム
15と弁ばね11,12との共働作用により通常のリフ
ト曲線を描いて閉弁される。
しかも弁駆動手段16において、ねじりばね20,20
をロッカシャフト17のまわりに配置することにより慣
性重量を低減することが可能である。また動弁カム軸1
4が吸気弁5の直上に配置されておらず、吸気弁5の上
方位置に動弁カム軸14が配置されることによる全体高
さの増大を回避することができる。
なお電磁アクチュータAによる閉弁保持作用は、機関の
運転状態を問わず第4図の細実線で示すように任意のタ
イミングで行なうことが可能である。すなわちカムリフ
ト開始直後から最大リフトまで、ならびに最大リフトか
らカムリフト終了直前までの間の開弁タイミングを任意
に変更することが可能である。また電磁アクチュエータ
Aの通電を常時遮断すれば、ほぼカムプロフィルに沿っ
た開閉タイミングが得られ、さらに両ロッカアーム1
8,19の相対回動を阻止するようにすれば、カムプロ
フィルにより確実に沿った開閉タイミングが得られる。
しかも電磁アクチュエータAの通電をカムリフト中継続
すれば弁休止状態を得ることができる。
第7図、第8図、第9図、第10図および第11図は本
発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に
対応する部分には同一の参照符号を付す。
吸気弁5と吸気カム15との間には、弁駆動手段35が
介装され、この弁駆動手段35は、吸気カム15に摺接
しながらロッカシャフト17に回動自在に支承されるカ
ム側駆動部材(揺動部材)としてのロッカアーム36
と、吸気弁5における弁軸部5aの上端に当接しながら
摺動自在にしてロッカアーム36に支承される弁側駆動
部材(摺動部材)としてのスライディングピストン37
と、ロッカアーム36およびスライディングピストン3
7間に介装される開弁用弾性部材としてのねじりばね3
8,38とを備える。
ロッカアーム36はカラー39を介してロッカシャフト
17に支承される。またスライディングピストン37に
は、該スライディングピストン37のロッカアーム36
に対する最下限位置を規定すべくロッカアーム36に摺
動可能に嵌合する基本的に円筒状のストッパ40が、ス
ライデイングピストン36に対する軸方向相対位置を可
変にして螺合されるとともに、そのストッパ40の位置
を固定するための止めナット41が螺合される。すなわ
ちロッカアーム36には、大径孔42と小径孔43とが
上方から順に同軸に連なる孔が穿設されており、ストッ
パ40には、大径孔42に摺動可能に嵌合する大径部4
0aと小径孔43に摺動可能に嵌合する小径部40bと
が設けられる。而して大径部40aおよび小径部40b
間の段部が大径孔42および小径孔43間の段部に当接
することにより、ストッパ40すなわちスライディング
ピストン37のロッカアーム36に対する最下限位置が
規定される。しかもロッカアーム36およびストッパ4
0間に画成される環状室44に油圧を供給することによ
りスライディングピストン37の下方への摺動時の緩衝
作用が果たされる。
スライディングピストン37の下部には、コッタ45を
介してアーム部材46が固定される。すなわちアーム部
材46は、円板部46aと、該円板部46aにその一直
径線に沿って突設されるピン状係止部46b,46bと
から成り、上方に向かうにつれて小径となるようにして
円板部46aの中央部に設けられた楔孔47にコッタ4
5を圧入することにより、アーム部材46がスライディ
ングピストン37に固定される。
ねじりばね38,38の一端は、ロッカシャフト17と
平行にして両側方に突出するようにロッカアーム36に
固定された係止ピン48にそれぞれ係合され、他端はア
ーム部材46の両係止部46b,46bに係合される。
このねじりばね38,38はロッカアーム36を吸気カ
ム15に摺接させる方向、またスライディングピストン
37を吸気弁5に当接させる方向の弾発力を発揮する。
その他の構成については第1実施例と同様であり、電磁
アクチュエータAの吸着力および弁ばね11,12のば
ね力は、ねじりばね38,38の弾発力よりも大きく設
定される。
この第2実施例によれば、電磁アクチュエータAの電磁
石体13に通電することにより、第10図で示すように
ロッカアーム36が吸気カム15の高位部に摺接した状
態でもスライディングピストン37をロッカアーム36
に対して上方に相対移動させることにより吸気弁5を開
弁位置に保持することができ、このときねじりばね3
8,38に蓄圧された開弁力を、電磁アクチュエータA
による保持状態解除に応じて、第11図で示すように吸
気弁5に急激に作用させて、吸気弁5を瞬時に開弁する
ことができる。
この第2実施例によっても、上記第1実施例と同様の効
果を奏することができる。しかもスライディングピスト
ン37のロッカアーム36に対する相対変位を阻止する
機構を設けることも可能である。
またこの第2実施例では、上記第1実施例のように揺動
部材を2分割していないので、ロッカシャフト17に対
する面圧を確保すべく、ロッカシャフト17に対するロ
ッカアーム36の指示長さを比較的長くすることができ
る。さらに構造が単純となり、穿孔加工等の加工性およ
び精度確保の面で有利となる。
第12図は本発明の第3実施例を示すものであり、上記
各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
この第3実施例は上記第2実施例に類似するものである
が、注目すべきは、ロッカーアーム36′が吸気弁5の
弁軸部5aに当接し、吸気カム15に当接するスライデ
ィングピストン37′がロッカアーム36′に摺動自在
に支承されることである。
この第3実施例によっても上記第2実施例と同様の効果
を奏することができる。
上記各実施例では、本発明装置を内燃機関の吸気弁開閉
機構に適用した場合について説明したが、これを排気弁
の開閉機構に適用することも可能であり、その場合、排
気行程での排気弁の急激な開弁により加圧排気が一気に
排気系と流れ、排気慣性を高めて排気効率を向上させ、
これによって出力向上を図ることができる。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、弁駆動手段は、動弁カム
に連なる弁側駆動部材と、動弁カムからカム側駆動部材
へ作用する開弁方向の力を弁側駆動部材へ伝達し得るよ
うに両駆動部材間に介装された、弁ばねよりもばね力が
大きい開弁用弾性部材とを備え、機関弁と動弁カムとの
間には、動弁カムによる開弁力を開弁用弾性部材に蓄圧
しながら機関弁を閉弁位置に保持し得る保持手段が介設
され、該保持手段は、機関の運転状態に応じて機関弁の
開弁時期を制御すべく保持状態および保持解除状態を切
換可能に構成されるので、その保持手段により機関弁を
閉弁位置に強制的に保持した状態では、動弁カムからカ
ム側駆動部材へ作用する開弁方向の力で開弁用弾性部材
を弾性変形させることにより同弾性部材に開弁力を十分
に蓄圧することができ、従ってこの蓄圧状態で保持手段
の保持状態を単に解除するだけで機関弁を急速に開弁動
作させることができるため、その保持状態解除時期を制
御することにより機関の運転状態に応じた最適な開弁時
期を設定できるようになり、その結果、吸、排気慣性効
果を高めてその吸気効率あるいは排気効率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示すもので
あり、第1図は縦断側面図、第2図は第1図のII−II線
断面図、第3図は第1図のIII部拡大図、第4図は開弁
リフト量と動弁カムの回転角との関係を示す線図、第5
図は保持手段による閉弁位置保持状態を示す第1図に対
応した縦断側面図、第6図は保持手段による保持解除状
態を示す第1図に対応した縦断側面図、第7図ないし第
11図は本発明の第2実施例を示すものであり、第7図
は縦断側面図、第8図は第7図のVIII−VIII線視図、第
9図は第8図のIX−IX線拡大断面図、第10図は保持手
段による閉弁位置保持状態を示す第7図に対応した縦断
側面図、第11図は保持手段による保持解除状態を示す
第7図に対応した縦断側面図、第12図は本発明の第3
実施例を示すための第1図に対応した縦断側面図であ
る。 5……機関弁としての吸気弁、11,12……弁ばね、
15……動弁カムとしての吸気カム、16,35……弁
駆動手段、18……カム側駆動部材(第1揺動部材)と
しての第1ロッカアーム、19……弁側駆動部材(第2
揺動部材)としての第2ロッカアーム、20,38……
開弁用弾性部材としてのねじりばね、36,36′……
カム側駆動部材(揺動部材)としてのロッカアーム、3
7,37′……弁側駆動部材(摺動部材)としてのスラ
イディングピストン、45……コッタ、46……アーム
部材、46b……係止部、A……保持手段としての電磁
アクチュエータ、E……機関本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関本体(E)に開閉可能に支持される機
    関弁(5)と、該機関弁(5)を閉弁方向に付勢する弁
    ばね(11,12)と、動弁カム(15)による開弁方
    向の力の機関弁(5)に伝達すべく動弁カム(15)お
    よび機関弁(5)間に介装される弁駆動手段(16,3
    5)とを備える内燃機関の動弁制御装置において、弁駆
    動手段(16,35)は、動弁カム(15)に連なるカ
    ム側駆動部材(18,36,36′)と、機関弁(5)
    に連なる弁側駆動部材(19,37,37′)と、動弁
    カム(15)からカム側駆動部材(18,36,3
    6′)へ作用する開弁方向の力を弁側駆動部材(19,
    37,37′)へ伝達し得るように両駆動部材(18,
    36,36′;19,37,37′)間に介装された、
    弁ばね(11,12)よりもばね力が大きい開弁用弾性
    部材(20,38)とを備え、機関弁(5)と動弁カム
    (15)との間には、動弁カム(15)による開弁力を
    開弁用弾性部材(20,38)に蓄圧しながら機関弁
    (5)を閉弁位置に保持し得る保持手段(A)が介設さ
    れ、該保持手段(A)は、機関の運転状態に応じて機関
    弁(5)の開弁時期を制御すべく保持状態および保持解
    除状態を切換可能に構成されることを特徴とする、内燃
    機関の動弁制御装置。
  2. 【請求項2】保持手段は、電磁アクチュエータ(A)か
    ら成ることを特徴とする第項記載の内燃機関の動弁制
    御装置。
  3. 【請求項3】カム側駆動部材が、動弁カム(15)に当
    接駆動される第1揺動部材(18)であり、また弁側駆
    動部材が、第1揺動部材(18)と共通の軸線まわりに
    揺動可能に構成されて機関弁(5)に当接される第2揺
    動部材(19)であることを特徴とする第項または第
    項記載の内燃機関の動弁制御装置。
  4. 【請求項4】カム側駆動部材及び弁側駆動部材のいずれ
    か一方が揺動部材(36,36′)であり、またその他
    方が、揺動部材(36,36′)に摺動可能に支承され
    る摺動部材(37,37′)であることを特徴とする第
    項または第項記載の内燃機関の動弁制御装置。
  5. 【請求項5】摺動部材(37,37′)には、アーム部
    材(46)がコッター(45)を介して固定され、該ア
    ーム部材(46)には開弁用弾性部材(38)の係止部
    (46b)が設けられることを特徴とする第項記載の
    内燃機関の動弁制御装置。
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