JP2003222011A - 電磁駆動弁の制御装置 - Google Patents
電磁駆動弁の制御装置Info
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- JP2003222011A JP2003222011A JP2002020277A JP2002020277A JP2003222011A JP 2003222011 A JP2003222011 A JP 2003222011A JP 2002020277 A JP2002020277 A JP 2002020277A JP 2002020277 A JP2002020277 A JP 2002020277A JP 2003222011 A JP2003222011 A JP 2003222011A
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機関停止中のガス圧ばねのガス圧の低下に起
因する機関始動時間の遅延を抑制することのできる電磁
駆動弁の制御装置を提供する。 【解決手段】 電磁駆動弁20は、エアポンプ60によ
り加圧されたガスの供給される圧力室45,47を有す
る空気圧ばね40,41を備え、それら空気圧ばね4
0,41によるばね力と電磁石32,33による電磁力
との協働により弁体21を開閉駆動する。ポンプ制御部
60は、ドア開きセンサ55の検出結果に基づいて車両
への運転者の搭乗が検知されたときにエアポンプ60を
作動させ、低下した空気圧ばね40,41の空気圧を、
機関始動の操作に先立って高める。
因する機関始動時間の遅延を抑制することのできる電磁
駆動弁の制御装置を提供する。 【解決手段】 電磁駆動弁20は、エアポンプ60によ
り加圧されたガスの供給される圧力室45,47を有す
る空気圧ばね40,41を備え、それら空気圧ばね4
0,41によるばね力と電磁石32,33による電磁力
との協働により弁体21を開閉駆動する。ポンプ制御部
60は、ドア開きセンサ55の検出結果に基づいて車両
への運転者の搭乗が検知されたときにエアポンプ60を
作動させ、低下した空気圧ばね40,41の空気圧を、
機関始動の操作に先立って高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力とばねとの
協働によって弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御装置
に関するものである。
協働によって弁体を開閉駆動する電磁駆動弁の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトに駆動連結されたカム
シャフトの回転に基づいて開閉駆動を行う従来の動弁機
構に代えて、内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能す
る弁体を、電磁力を用いて開閉駆動する電磁駆動弁が知
られている。こうした電磁駆動弁は、弁体と共に変位す
るアーマチャ、通電に応じて発生する電磁力によって同
アーマチャを吸引する電磁石、及び弁体を付勢するばね
を有して構成されており、電磁石の電磁力とばねのばね
力との協働によって弁体を開閉駆動するようにしてい
る。
シャフトの回転に基づいて開閉駆動を行う従来の動弁機
構に代えて、内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能す
る弁体を、電磁力を用いて開閉駆動する電磁駆動弁が知
られている。こうした電磁駆動弁は、弁体と共に変位す
るアーマチャ、通電に応じて発生する電磁力によって同
アーマチャを吸引する電磁石、及び弁体を付勢するばね
を有して構成されており、電磁石の電磁力とばねのばね
力との協働によって弁体を開閉駆動するようにしてい
る。
【0003】そして従来、例えば特開2000−349
12公報にみられるように、弁体を開弁側又は閉弁側に
付勢するばねとして、ガス圧ばねを用いた電磁駆動弁も
提案されている。ガス圧ばねは、ポンプによって加圧さ
れたガスの供給される圧力室を有しており、その圧力室
内のガス圧により、弁体を付勢するばね力を発生してい
る。一般には、圧力室に供給するガスとして、空気が用
いられている。
12公報にみられるように、弁体を開弁側又は閉弁側に
付勢するばねとして、ガス圧ばねを用いた電磁駆動弁も
提案されている。ガス圧ばねは、ポンプによって加圧さ
れたガスの供給される圧力室を有しており、その圧力室
内のガス圧により、弁体を付勢するばね力を発生してい
る。一般には、圧力室に供給するガスとして、空気が用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうしたガス圧ばねを
用いた電磁駆動弁では、長時間に亘って内燃機関を停止
状態に放置したときなどには、圧力室からガスが抜けて
ガス圧ばねのガス圧が低下してしまう。ガス圧の低下し
た状態では、十分なばね力が確保できないため、電磁駆
動弁を適正に駆動させることが困難となる。そのため、
ガス圧ばねのガス圧が低下した状態で機関始動を行うと
きには、ガス圧ばねのガス圧を十分に高くして電磁駆動
弁を適正に駆動可能とするのに時間がかかってしまい、
機関始動にかかる時間が長くなってしまう。
用いた電磁駆動弁では、長時間に亘って内燃機関を停止
状態に放置したときなどには、圧力室からガスが抜けて
ガス圧ばねのガス圧が低下してしまう。ガス圧の低下し
た状態では、十分なばね力が確保できないため、電磁駆
動弁を適正に駆動させることが困難となる。そのため、
ガス圧ばねのガス圧が低下した状態で機関始動を行うと
きには、ガス圧ばねのガス圧を十分に高くして電磁駆動
弁を適正に駆動可能とするのに時間がかかってしまい、
機関始動にかかる時間が長くなってしまう。
【0005】本発明は、そうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、機関停止中のガス圧ばねのガ
ス圧の低下に起因する機関始動時間の遅延を抑制するこ
とのできる電磁駆動弁の制御装置を提供することにあ
る。
ものであり、その目的は、機関停止中のガス圧ばねのガ
ス圧の低下に起因する機関始動時間の遅延を抑制するこ
とのできる電磁駆動弁の制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果を記載する。請求項1に
記載の発明は、電磁石と、ポンプにより加圧されたガス
の供給される圧力室を有するガス圧ばねとを備え、車載
された内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体
を、前記電磁石による電磁力と前記ガス圧ばねによるば
ね力との協働によって開閉駆動する電磁駆動弁の制御装
置において、車両への運転者の搭乗を検知する搭乗検知
手段と、その搭乗検知手段によって前記車両への運転者
の搭乗が検知されたときに前記ポンプを作動させて、機
関始動の操作に先立って前記圧力室のガス圧を高めるポ
ンプ制御手段と、を備えるものである。
るための手段及びその作用効果を記載する。請求項1に
記載の発明は、電磁石と、ポンプにより加圧されたガス
の供給される圧力室を有するガス圧ばねとを備え、車載
された内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体
を、前記電磁石による電磁力と前記ガス圧ばねによるば
ね力との協働によって開閉駆動する電磁駆動弁の制御装
置において、車両への運転者の搭乗を検知する搭乗検知
手段と、その搭乗検知手段によって前記車両への運転者
の搭乗が検知されたときに前記ポンプを作動させて、機
関始動の操作に先立って前記圧力室のガス圧を高めるポ
ンプ制御手段と、を備えるものである。
【0007】上記構成では、搭乗検知手段により運転者
の搭乗が検知されると、その時点よりポンプの作動が開
始され、搭乗後に運転者により行われる機関始動の操作
に先立ってガス圧ばねのガス圧が高められるようにな
る。したがって、機関停止中におけるガス圧ばねのガス
圧の低下に起因する機関始動時間の遅延を抑制すること
ができる。
の搭乗が検知されると、その時点よりポンプの作動が開
始され、搭乗後に運転者により行われる機関始動の操作
に先立ってガス圧ばねのガス圧が高められるようにな
る。したがって、機関停止中におけるガス圧ばねのガス
圧の低下に起因する機関始動時間の遅延を抑制すること
ができる。
【0008】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の電磁駆動弁の制御装置において、前記車両の運転
席側のドアが開かれたことを検出することで、前記車両
への運転者の搭乗を検知するように前記搭乗検知手段を
構成したものである。
記載の電磁駆動弁の制御装置において、前記車両の運転
席側のドアが開かれたことを検出することで、前記車両
への運転者の搭乗を検知するように前記搭乗検知手段を
構成したものである。
【0009】上記構成では、車両の運転席側のドアが開
かれたことが検出されたことに応じて、車両への運転者
の搭乗が検知されるようになる。これにより、車両への
運転者の搭乗を的確に検知し、上記のような機関始動時
間の遅延の抑制を、より確実に行うことができる。
かれたことが検出されたことに応じて、車両への運転者
の搭乗が検知されるようになる。これにより、車両への
運転者の搭乗を的確に検知し、上記のような機関始動時
間の遅延の抑制を、より確実に行うことができる。
【0010】また請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の電磁駆動弁の制御装置において、前記車両の運転
席のシートに荷重がかかったことを検出することで、前
記車両への運転者の搭乗を検知するように前記搭乗検知
手段を構成したものである。
記載の電磁駆動弁の制御装置において、前記車両の運転
席のシートに荷重がかかったことを検出することで、前
記車両への運転者の搭乗を検知するように前記搭乗検知
手段を構成したものである。
【0011】上記構成では、車両の運転席のシートに荷
重がかかったことの検出に応じて、車両への運転者の搭
乗が検知されるようになる。これにより、車両への運転
者の搭乗を的確に検知し、上記のような機関始動時間の
遅延の抑制を、より確実に行うことができる。
重がかかったことの検出に応じて、車両への運転者の搭
乗が検知されるようになる。これにより、車両への運転
者の搭乗を的確に検知し、上記のような機関始動時間の
遅延の抑制を、より確実に行うことができる。
【0012】なお、車両への運転者の搭乗の検知は、こ
こで挙げた2つの態様、すなわち車両の運転席側のドア
が開かれたことの検出、及び車両の運転席のシートに荷
重がかかったことの検出以外の態様で検知するようにす
ることもできる。例えば車両のドアロックが解除された
ことの検出に応じて、車両への運転者の搭乗を検知する
こともできる。いずれにせよ、車両への運転者の搭乗が
検知されたときにポンプを作動させて、機関始動の操作
に先立って圧力室のガス圧を高めるようにすれば、上記
機関始動時間の遅延を抑制することができる。
こで挙げた2つの態様、すなわち車両の運転席側のドア
が開かれたことの検出、及び車両の運転席のシートに荷
重がかかったことの検出以外の態様で検知するようにす
ることもできる。例えば車両のドアロックが解除された
ことの検出に応じて、車両への運転者の搭乗を検知する
こともできる。いずれにせよ、車両への運転者の搭乗が
検知されたときにポンプを作動させて、機関始動の操作
に先立って圧力室のガス圧を高めるようにすれば、上記
機関始動時間の遅延を抑制することができる。
【0013】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の電磁駆動弁の制御装置において、
前記ガス圧ばねのガス圧不足を検知するガス圧不足検知
手段を更に備え、前記車両への運転者の搭乗が検知され
たときに、更に前記ガス圧不足検知手段によりガス圧不
足が検知されていることを条件に前記ポンプを作動させ
るように前記ポンプ制御手段を構成したものである。
3のいずれかに記載の電磁駆動弁の制御装置において、
前記ガス圧ばねのガス圧不足を検知するガス圧不足検知
手段を更に備え、前記車両への運転者の搭乗が検知され
たときに、更に前記ガス圧不足検知手段によりガス圧不
足が検知されていることを条件に前記ポンプを作動させ
るように前記ポンプ制御手段を構成したものである。
【0014】上記構成では、車両への運転者の搭乗が検
知され、かつガス圧ばねのガス圧不足が検知されている
ときに、ポンプが作動されて、機関始動の操作に先立っ
てガス圧ばねのガス圧が高められるようになる。すなわ
ち、車両への運転者の搭乗が検出されても、ガス圧ばね
のガス圧が不足していなければ、機関始動の操作に先立
ったポンプの作動は行われなくなる。したがって、不必
要なポンプの作動を防止できる。
知され、かつガス圧ばねのガス圧不足が検知されている
ときに、ポンプが作動されて、機関始動の操作に先立っ
てガス圧ばねのガス圧が高められるようになる。すなわ
ち、車両への運転者の搭乗が検出されても、ガス圧ばね
のガス圧が不足していなければ、機関始動の操作に先立
ったポンプの作動は行われなくなる。したがって、不必
要なポンプの作動を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車載された多気
筒内燃機関の吸気弁及び排気弁として機能する弁体を開
閉駆動する電磁駆動弁の制御装置として具体化した一実
施形態について、図を参照して詳細に説明する。
筒内燃機関の吸気弁及び排気弁として機能する弁体を開
閉駆動する電磁駆動弁の制御装置として具体化した一実
施形態について、図を参照して詳細に説明する。
【0016】本実施形態において、内燃機関の吸気弁及
び排気弁はいずれも、電磁石による電磁力とばねによる
ばね力との協働によって開閉駆動される電磁駆動弁とし
て構成されている。これら吸気弁及び排気弁は、基本的
構成が同じであるため、以下での吸気弁を例としてその
内部構成を説明する。
び排気弁はいずれも、電磁石による電磁力とばねによる
ばね力との協働によって開閉駆動される電磁駆動弁とし
て構成されている。これら吸気弁及び排気弁は、基本的
構成が同じであるため、以下での吸気弁を例としてその
内部構成を説明する。
【0017】図1に示される内燃機関のシリンダヘッド
10には、燃焼室11に通じる吸気ポート12が形成さ
れており、その吸気ポート12を開閉する電磁駆動弁2
0が設けられている。
10には、燃焼室11に通じる吸気ポート12が形成さ
れており、その吸気ポート12を開閉する電磁駆動弁2
0が設けられている。
【0018】この電磁駆動弁20は大きくは、弁軸22
の一端に設けられた弁体21、弁体21を開閉駆動する
ための電磁力を発生する電磁石32,33、及び弁体2
1を付勢する一対の空気圧ばね40,41を備えてい
る。そして電磁駆動弁20は、電磁駆動部30に設けら
れた電磁石32,33による電磁力と、空気圧ばね4
0,41によるばね力との協働により、弁体21を開閉
駆動させるようになっている。
の一端に設けられた弁体21、弁体21を開閉駆動する
ための電磁力を発生する電磁石32,33、及び弁体2
1を付勢する一対の空気圧ばね40,41を備えてい
る。そして電磁駆動弁20は、電磁駆動部30に設けら
れた電磁石32,33による電磁力と、空気圧ばね4
0,41によるばね力との協働により、弁体21を開閉
駆動させるようになっている。
【0019】弁体21は、吸気ポート12の開口部にお
いて燃焼室11内に露出するように配設されている。吸
気ポート12の開口外縁には、バルブシート13が設け
られている。そして、そのバルブシート13に弁体21
が離着座することで、吸気ポート12が開閉されるよう
になっている。すなわち、弁体21が図1の上方に変位
されてバルブシート13に着座することで、燃焼室11
に対して吸気ポート12が閉じられ、バルブシート13
に着座した弁体21が図1の下方に変位されてバルブシ
ート13より離間することで、燃焼室11に対して吸気
ポート12が開かれる。
いて燃焼室11内に露出するように配設されている。吸
気ポート12の開口外縁には、バルブシート13が設け
られている。そして、そのバルブシート13に弁体21
が離着座することで、吸気ポート12が開閉されるよう
になっている。すなわち、弁体21が図1の上方に変位
されてバルブシート13に着座することで、燃焼室11
に対して吸気ポート12が閉じられ、バルブシート13
に着座した弁体21が図1の下方に変位されてバルブシ
ート13より離間することで、燃焼室11に対して吸気
ポート12が開かれる。
【0020】その弁体21が一端に設けられた弁軸22
は、シリンダヘッド10に固定されたバルブガイド14
によって軸方向に往復動可能に支持されている。弁軸2
2においてその弁体21が設けられた側と反対側の端部
(図1の上側端部)は、アーマチャ軸23の一端に当接
されている。アーマチャ軸23は、シリンダヘッド10
に固定されたアーマチャガイド15によって弁軸22と
同軸上を往復動可能に支持されている。弁軸22とアー
マチャ軸23とは、上記空気圧ばね40,41によって
互いに押し付け合うように付勢されており、一体となっ
て往復動されるようになっている。
は、シリンダヘッド10に固定されたバルブガイド14
によって軸方向に往復動可能に支持されている。弁軸2
2においてその弁体21が設けられた側と反対側の端部
(図1の上側端部)は、アーマチャ軸23の一端に当接
されている。アーマチャ軸23は、シリンダヘッド10
に固定されたアーマチャガイド15によって弁軸22と
同軸上を往復動可能に支持されている。弁軸22とアー
マチャ軸23とは、上記空気圧ばね40,41によって
互いに押し付け合うように付勢されており、一体となっ
て往復動されるようになっている。
【0021】アーマチャ軸23においてその弁軸22と
当接する側と反対側の端部(図1の上側端部)には、高
透磁性材料により形成された略円板状のアーマチャ24
が固定されている。そしてそのアーマチャ24が固定さ
れたアーマチャ軸23の上部は、電磁駆動部30のケー
シング31内に収容されている。
当接する側と反対側の端部(図1の上側端部)には、高
透磁性材料により形成された略円板状のアーマチャ24
が固定されている。そしてそのアーマチャ24が固定さ
れたアーマチャ軸23の上部は、電磁駆動部30のケー
シング31内に収容されている。
【0022】ケーシング31内において、アーマチャ2
4の上方及び下方にはそれぞれ電磁石32,33が固定
されている。このうち、アーマチャ24の上方に配設さ
れる電磁石32は、弁体21を閉弁方向(図1の上方)
に駆動する閉弁用電磁石となっている。またアーマチャ
24の下方に配設される電磁石33は、弁体21を開弁
方向に駆動する開弁用電磁石となっている。これらの閉
弁用電磁石32及び開弁用電磁石33はそれぞれ、高透
磁性材料によって形成されたコアと電磁コイルとを有し
て構成されており、電磁コイルへの通電に応じてアーマ
チャ24を吸引する電磁力を発生する。閉弁用電磁石3
2と開弁用電磁石33との間には、所定の間隔が設けら
れており、アーマチャ24は、閉弁用電磁石32と当接
する位置と開弁用電磁石33と当接する位置との間を往
復動可能となっている。
4の上方及び下方にはそれぞれ電磁石32,33が固定
されている。このうち、アーマチャ24の上方に配設さ
れる電磁石32は、弁体21を閉弁方向(図1の上方)
に駆動する閉弁用電磁石となっている。またアーマチャ
24の下方に配設される電磁石33は、弁体21を開弁
方向に駆動する開弁用電磁石となっている。これらの閉
弁用電磁石32及び開弁用電磁石33はそれぞれ、高透
磁性材料によって形成されたコアと電磁コイルとを有し
て構成されており、電磁コイルへの通電に応じてアーマ
チャ24を吸引する電磁力を発生する。閉弁用電磁石3
2と開弁用電磁石33との間には、所定の間隔が設けら
れており、アーマチャ24は、閉弁用電磁石32と当接
する位置と開弁用電磁石33と当接する位置との間を往
復動可能となっている。
【0023】アーマチャ24が閉弁用電磁石32と当接
する状態では、弁体21はバルブシート13に着座し
て、電磁駆動弁20は全閉状態となる。このときの弁体
21のリフト位置を「全閉位置」という。
する状態では、弁体21はバルブシート13に着座し
て、電磁駆動弁20は全閉状態となる。このときの弁体
21のリフト位置を「全閉位置」という。
【0024】またアーマチャ24が開弁用電磁石33と
当接する状態では、弁体21はバルブシート13から最
も離間された状態となって、電磁駆動弁20は全開状態
となる。このときの弁体21のリフト位置を「全開位
置」という。
当接する状態では、弁体21はバルブシート13から最
も離間された状態となって、電磁駆動弁20は全開状態
となる。このときの弁体21のリフト位置を「全開位
置」という。
【0025】一方、シリンダヘッド10において、バル
ブガイド14とアーマチャガイド15との間には、円筒
形状の空間となったシリンダ42が形成されている。ま
た弁軸22の上部には、略円板状のピストン43が固定
されており、アーマチャ軸23の下部には、同じく略円
板状のピストン44が固定されている。これらピストン
43及びピストン44は、シリンダ42の側壁に摺接し
つつ、弁軸22及びアーマチャ軸23の軸方向に往復動
可能に配設されている。
ブガイド14とアーマチャガイド15との間には、円筒
形状の空間となったシリンダ42が形成されている。ま
た弁軸22の上部には、略円板状のピストン43が固定
されており、アーマチャ軸23の下部には、同じく略円
板状のピストン44が固定されている。これらピストン
43及びピストン44は、シリンダ42の側壁に摺接し
つつ、弁軸22及びアーマチャ軸23の軸方向に往復動
可能に配設されている。
【0026】シリンダ42の内部は、それらピストン4
3及びピストン44によって、3つの空間45,46,
47に区画されている。このうち、ピストン43とピス
トン44との間に形成される中央の空間46は、連通路
48を通じて外気開放されている。
3及びピストン44によって、3つの空間45,46,
47に区画されている。このうち、ピストン43とピス
トン44との間に形成される中央の空間46は、連通路
48を通じて外気開放されている。
【0027】またシリンダ42内において、その下端に
設けられたバルブガイド14と弁軸22の上部に固定さ
れたピストン43との間に形成される空間45は、圧縮
空気が導入される圧力室となっている。弁体21は、こ
の圧力室45内の空気圧(より正確には圧力室47内の
空気圧と大気圧との差圧)によって、ピストン43及び
弁軸22を介してその閉弁側(図1の上方)に向けて付
勢されている。したがって、この電磁駆動弁20では、
ピストン43、圧力室45、及びシリンダ42によっ
て、弁体21を閉弁側変位端に向けて付勢する閉弁側空
気圧ばね40が構成されている。
設けられたバルブガイド14と弁軸22の上部に固定さ
れたピストン43との間に形成される空間45は、圧縮
空気が導入される圧力室となっている。弁体21は、こ
の圧力室45内の空気圧(より正確には圧力室47内の
空気圧と大気圧との差圧)によって、ピストン43及び
弁軸22を介してその閉弁側(図1の上方)に向けて付
勢されている。したがって、この電磁駆動弁20では、
ピストン43、圧力室45、及びシリンダ42によっ
て、弁体21を閉弁側変位端に向けて付勢する閉弁側空
気圧ばね40が構成されている。
【0028】更にシリンダ42内において、その上端に
設けられたアーマチャガイド15とアーマチャ軸23の
下部に固定されたピストン44との間に形成される空間
47は、同様に、圧縮空気が導入される圧力室となって
いる。弁体21は、この圧力室47内の空気圧(より正
確には圧力室47内の空気圧と大気圧との差圧)によっ
て、ピストン44及びアーマチャ軸23等を介してその
開弁側(図1の下方)に向けて付勢されている。したが
って、この電磁駆動弁20では、ピストン44、圧力室
47、及びシリンダ42によって、弁体21を開弁側変
位端に向けて付勢する開弁側空気圧ばね41が構成され
ている。
設けられたアーマチャガイド15とアーマチャ軸23の
下部に固定されたピストン44との間に形成される空間
47は、同様に、圧縮空気が導入される圧力室となって
いる。弁体21は、この圧力室47内の空気圧(より正
確には圧力室47内の空気圧と大気圧との差圧)によっ
て、ピストン44及びアーマチャ軸23等を介してその
開弁側(図1の下方)に向けて付勢されている。したが
って、この電磁駆動弁20では、ピストン44、圧力室
47、及びシリンダ42によって、弁体21を開弁側変
位端に向けて付勢する開弁側空気圧ばね41が構成され
ている。
【0029】さて、この電磁駆動弁20では、通常の開
閉駆動時には、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45及び
開弁側空気圧ばね41の圧力室47に同量の圧縮空気を
充填させることで、両空気圧ばね40,41のばね力の
バランスを保つようにしている。そのため、電磁石3
2,33が電磁力を発生していなければ、図3(b)に
示すように、弁軸22及びアーマチャ軸23と共に変位
する弁体21は、両空気圧ばね40,41のばね力が釣
り合う位置に位置される。すなわち、両圧力室45,4
7が同容積となり、それらの内部の空気圧が同じとなっ
て、閉弁側空気圧ばね40のばね力と開弁側空気圧ばね
41のばね力とが同じとなるリフト位置に、弁体21が
位置される。
閉駆動時には、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45及び
開弁側空気圧ばね41の圧力室47に同量の圧縮空気を
充填させることで、両空気圧ばね40,41のばね力の
バランスを保つようにしている。そのため、電磁石3
2,33が電磁力を発生していなければ、図3(b)に
示すように、弁軸22及びアーマチャ軸23と共に変位
する弁体21は、両空気圧ばね40,41のばね力が釣
り合う位置に位置される。すなわち、両圧力室45,4
7が同容積となり、それらの内部の空気圧が同じとなっ
て、閉弁側空気圧ばね40のばね力と開弁側空気圧ばね
41のばね力とが同じとなるリフト位置に、弁体21が
位置される。
【0030】なお、このように両空気圧ばね40,41
のばね力が釣り合う弁体21のリフト位置を「中立位
置」という。また、その中立位置での各圧力室45,4
7の空気圧の設定値Pnを「設定中立圧」という。ちな
みに図1は、弁体21がこの中立位置にあるときの電磁
駆動弁20の状態が示されている。
のばね力が釣り合う弁体21のリフト位置を「中立位
置」という。また、その中立位置での各圧力室45,4
7の空気圧の設定値Pnを「設定中立圧」という。ちな
みに図1は、弁体21がこの中立位置にあるときの電磁
駆動弁20の状態が示されている。
【0031】図3(a)は全開位置での両空気圧ばね4
0,41の状態を、図3(c)は全閉位置での両空気圧
ばね40,41の状態をそれぞれ示している。これらの
図3(a)〜(c)に示されるように、中立位置から弁
体21を変位させると、ピストン43,ピストン44が
シリンダ42内で変位する。そしてそれに応じて各空気
圧ばね40,41の圧力室45,47の容積が変化し
て、その内部の空気圧が変化する。
0,41の状態を、図3(c)は全閉位置での両空気圧
ばね40,41の状態をそれぞれ示している。これらの
図3(a)〜(c)に示されるように、中立位置から弁
体21を変位させると、ピストン43,ピストン44が
シリンダ42内で変位する。そしてそれに応じて各空気
圧ばね40,41の圧力室45,47の容積が変化し
て、その内部の空気圧が変化する。
【0032】図4に、そうした弁体21のリフト位置に
応じた圧力室45,47内の空気圧の変化態様を示す。
閉弁側空気圧ばね40の圧力室45の容積は、全開位置
で最小となり、全閉位置で最大となる。そのため、同図
4に示されるように、同圧力室45内の空気圧は、全閉
位置での最小となり、リフト位置が開弁側に向かうにつ
れて増大し、全開位置で最大となる。一方、開弁側空気
圧ばね41の圧力室47の容積は、圧力室45とは逆
に、全開位置で最大となり、全閉位置で最小となる。そ
のため、同圧力室47内の空気圧は、全開位置での最小
となり、リフト位置が閉弁側に向かうにつれて増大し、
全閉位置で最大となる。
応じた圧力室45,47内の空気圧の変化態様を示す。
閉弁側空気圧ばね40の圧力室45の容積は、全開位置
で最小となり、全閉位置で最大となる。そのため、同図
4に示されるように、同圧力室45内の空気圧は、全閉
位置での最小となり、リフト位置が開弁側に向かうにつ
れて増大し、全開位置で最大となる。一方、開弁側空気
圧ばね41の圧力室47の容積は、圧力室45とは逆
に、全開位置で最大となり、全閉位置で最小となる。そ
のため、同圧力室47内の空気圧は、全開位置での最小
となり、リフト位置が閉弁側に向かうにつれて増大し、
全閉位置で最大となる。
【0033】したがって、中立位置よりも閉弁側のリフ
ト位置では、弁体21は、両空気圧ばね40,41のば
ね力の合力により、開弁側に向けて付勢される。また、
中立位置よりも開弁側のリフト位置では、弁体21は、
両空気圧ばね40,41のばね力の合力により、閉弁側
に向けて付勢される。
ト位置では、弁体21は、両空気圧ばね40,41のば
ね力の合力により、開弁側に向けて付勢される。また、
中立位置よりも開弁側のリフト位置では、弁体21は、
両空気圧ばね40,41のばね力の合力により、閉弁側
に向けて付勢される。
【0034】なお、ここでは中立位置での各圧力室4
5,47の空気圧が上記設定中立圧Pnとなっていると
きの、弁体21の変位に応じた各圧力室45,47の空
気圧変化の最小値P1を「設定圧最小値」という。また
そうした空気圧変化の最大値P2を「設定圧最大値」と
いう。設定圧最小値P1は、大気圧P0よりは十分に高
い圧力となっている。
5,47の空気圧が上記設定中立圧Pnとなっていると
きの、弁体21の変位に応じた各圧力室45,47の空
気圧変化の最小値P1を「設定圧最小値」という。また
そうした空気圧変化の最大値P2を「設定圧最大値」と
いう。設定圧最小値P1は、大気圧P0よりは十分に高
い圧力となっている。
【0035】次に図2を参照して、閉弁側空気圧ばね4
0及び開弁側空気圧ばね41の圧力室45,47内の空
気圧を調整するための空気圧回路の構成を説明する。同
図2に示されるエアポンプ60は、車載バッテリからの
電力供給により駆動されて外部から取り込んだ空気を加
圧して吐出する電動式のエアポンプとして構成されてお
り、その動力源となるモータ60aを備えている。
0及び開弁側空気圧ばね41の圧力室45,47内の空
気圧を調整するための空気圧回路の構成を説明する。同
図2に示されるエアポンプ60は、車載バッテリからの
電力供給により駆動されて外部から取り込んだ空気を加
圧して吐出する電動式のエアポンプとして構成されてお
り、その動力源となるモータ60aを備えている。
【0036】エアポンプ60により加圧された圧縮空気
は、リザーバタンク61に蓄えられるようになってい
る。リザーバタンク61には、図示しないレギュレータ
が設けられ、その内部に蓄圧される圧縮空気の圧力が一
定の圧力以下に保持されるようになっている。また、リ
ザーバタンク61に蓄えられた圧縮空気の圧力は、圧力
センサ54により検出されるようになっている。
は、リザーバタンク61に蓄えられるようになってい
る。リザーバタンク61には、図示しないレギュレータ
が設けられ、その内部に蓄圧される圧縮空気の圧力が一
定の圧力以下に保持されるようになっている。また、リ
ザーバタンク61に蓄えられた圧縮空気の圧力は、圧力
センサ54により検出されるようになっている。
【0037】リザーバタンク61は、給気通路62を通
じて、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45に連結されて
いる。またリザーバタンク61は、給気通路63を通じ
て、開弁側空気圧ばね41の圧力室47に連結されてい
る。給気通路62及び給気通路63の途中には、そのリ
ザーバタンク61側より、制御弁64,65、逆止弁6
6,67がそれぞれ設けられている。
じて、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45に連結されて
いる。またリザーバタンク61は、給気通路63を通じ
て、開弁側空気圧ばね41の圧力室47に連結されてい
る。給気通路62及び給気通路63の途中には、そのリ
ザーバタンク61側より、制御弁64,65、逆止弁6
6,67がそれぞれ設けられている。
【0038】制御弁64,65は、リザーバタンク61
から圧力室45,47に送られる圧縮空気の流量を調整
する流量制御弁、あるいはその圧縮空気の圧力を調整す
る圧力制御弁として構成されている。また逆止弁66,
67は、圧力室45,47内の空気圧が、給気通路6
2,63の同弁66,67より上流側の圧力よりも低く
なったときに開弁し、圧力室45,47内に圧縮空気を
補充させるように構成されている。
から圧力室45,47に送られる圧縮空気の流量を調整
する流量制御弁、あるいはその圧縮空気の圧力を調整す
る圧力制御弁として構成されている。また逆止弁66,
67は、圧力室45,47内の空気圧が、給気通路6
2,63の同弁66,67より上流側の圧力よりも低く
なったときに開弁し、圧力室45,47内に圧縮空気を
補充させるように構成されている。
【0039】更に閉弁側空気圧ばね40の圧力室45及
び開弁側空気圧ばね41の圧力室47には、途中にリリ
ーフ弁68,69の設けられた排気路70,71がそれ
ぞれ連結されている。それら排気路70,71の先端
は、外気開放されている。リリーフ弁68,69は、圧
力室45,47内の空気圧が所定圧以上となったときに
開弁し、圧力室45,47内から余分な圧縮空気を排出
させる常閉式の圧力作動弁として機能するように構成さ
れている。
び開弁側空気圧ばね41の圧力室47には、途中にリリ
ーフ弁68,69の設けられた排気路70,71がそれ
ぞれ連結されている。それら排気路70,71の先端
は、外気開放されている。リリーフ弁68,69は、圧
力室45,47内の空気圧が所定圧以上となったときに
開弁し、圧力室45,47内から余分な圧縮空気を排出
させる常閉式の圧力作動弁として機能するように構成さ
れている。
【0040】こうした本実施形態では、電磁駆動弁20
の開閉駆動時には、以下の態様で空気圧ばね40,41
の空気圧が調整されるようになっている。本実施形態で
は、機関運転中、リザーバタンク61内に蓄えられた圧
縮空気の圧力は、上記設定圧最小値P1に調圧されるよ
うになっている。そして、制御弁64,65を通じて、
その設定圧最小値P1の圧縮空気が、給気通路62,6
3の圧力室45,47側に送られている。またリリーフ
弁68,69は、圧力室45,47の空気圧が上記設定
圧最大値P2を上回ったときに開弁するように設定され
ている。
の開閉駆動時には、以下の態様で空気圧ばね40,41
の空気圧が調整されるようになっている。本実施形態で
は、機関運転中、リザーバタンク61内に蓄えられた圧
縮空気の圧力は、上記設定圧最小値P1に調圧されるよ
うになっている。そして、制御弁64,65を通じて、
その設定圧最小値P1の圧縮空気が、給気通路62,6
3の圧力室45,47側に送られている。またリリーフ
弁68,69は、圧力室45,47の空気圧が上記設定
圧最大値P2を上回ったときに開弁するように設定され
ている。
【0041】各圧力室45,47内の圧縮空気の充填量
が不足しているときには、容積が最大となったときの圧
力室45,47の空気圧が上記設定圧最小値P1を下回
るようになる。そのため、逆止弁66,67が開弁して
圧力室45,47内に圧縮空気が補充される。
が不足しているときには、容積が最大となったときの圧
力室45,47の空気圧が上記設定圧最小値P1を下回
るようになる。そのため、逆止弁66,67が開弁して
圧力室45,47内に圧縮空気が補充される。
【0042】また各圧力室45,47内の過剰な圧縮空
気が充填されているときには、容積が最小となったとき
の圧力室45,47の空気圧は、上記設定圧最大値P2
を上回るようになる。このときにはリリーフ弁68,6
9が開弁し、圧力室45,47から余分な圧縮空気が排
出される。
気が充填されているときには、容積が最小となったとき
の圧力室45,47の空気圧は、上記設定圧最大値P2
を上回るようになる。このときにはリリーフ弁68,6
9が開弁し、圧力室45,47から余分な圧縮空気が排
出される。
【0043】こうして本実施形態では、各圧力室45,
47内に常に設定量の圧縮空気が充填されているよう
に、自律的に圧力調整が行われるようになっている。続
いて、電磁駆動弁20の制御系の構成を、同図2を参照
して説明する。この電磁駆動弁20の制御系は、内燃機
関の各種制御を司る電子制御装置(ECU)50を中心
として構成されている。
47内に常に設定量の圧縮空気が充填されているよう
に、自律的に圧力調整が行われるようになっている。続
いて、電磁駆動弁20の制御系の構成を、同図2を参照
して説明する。この電磁駆動弁20の制御系は、内燃機
関の各種制御を司る電子制御装置(ECU)50を中心
として構成されている。
【0044】ECU50には、例えばクランク角センサ
信号やアクセル開度センサ信号など、機関運転状況を検
出する各種センサ類の検出信号が入力されるようになっ
ている。本実施形態では、そうした検出信号として、ア
ーマチャ24の変位量を検出する変位量センサ53など
の検出信号も、ECU50の入力ポートに入力されてい
る。
信号やアクセル開度センサ信号など、機関運転状況を検
出する各種センサ類の検出信号が入力されるようになっ
ている。本実施形態では、そうした検出信号として、ア
ーマチャ24の変位量を検出する変位量センサ53など
の検出信号も、ECU50の入力ポートに入力されてい
る。
【0045】ECU50は、上記各センサ類の検出信号
に基づいて把握される機関運転状況に基づいて、電磁駆
動弁20の両電磁石32,33への通電にかかる制御信
号を生成し、その制御信号を電磁石駆動回路51に出力
する。電磁石駆動回路51は、その制御信号を増幅して
電磁コイル駆動電流を生成し、各電磁石32,33への
通電を行う。
に基づいて把握される機関運転状況に基づいて、電磁駆
動弁20の両電磁石32,33への通電にかかる制御信
号を生成し、その制御信号を電磁石駆動回路51に出力
する。電磁石駆動回路51は、その制御信号を増幅して
電磁コイル駆動電流を生成し、各電磁石32,33への
通電を行う。
【0046】またECU50は、各空気圧ばね40,4
1の空気圧を調整するため、制御弁駆動回路52を介し
て制御弁64,65の駆動制御を行っている。一方、こ
の電磁駆動弁20の制御系には、エアポンプ60の駆動
にかかるモータ60aへの通電制御を行うポンプ制御部
56が設けられている。このポンプ制御部56は、EC
U50とは独立した制御ユニットとして構成されてい
る。ポンプ制御部56には、上記圧力センサ54、及び
運転席側ドアの開閉を検知するドア開きセンサ55の検
出信号が入力されるようになっている。ポンプ制御部5
6は、機関運転中には、圧力センサ54の検出結果等に
応じて、リザーバタンク61内に十分な圧縮空気が蓄圧
された状態を保持するように、必要に応じてモータ60
aに通電して、エアポンプ60を駆動させている。
1の空気圧を調整するため、制御弁駆動回路52を介し
て制御弁64,65の駆動制御を行っている。一方、こ
の電磁駆動弁20の制御系には、エアポンプ60の駆動
にかかるモータ60aへの通電制御を行うポンプ制御部
56が設けられている。このポンプ制御部56は、EC
U50とは独立した制御ユニットとして構成されてい
る。ポンプ制御部56には、上記圧力センサ54、及び
運転席側ドアの開閉を検知するドア開きセンサ55の検
出信号が入力されるようになっている。ポンプ制御部5
6は、機関運転中には、圧力センサ54の検出結果等に
応じて、リザーバタンク61内に十分な圧縮空気が蓄圧
された状態を保持するように、必要に応じてモータ60
aに通電して、エアポンプ60を駆動させている。
【0047】なお、本実施形態では、ポンプ制御部56
には、機関停止中(イグニッションスイッチがオフ)に
も電力が供給されており、機関停止中にもエアポンプ6
0の駆動が可能となっている。
には、機関停止中(イグニッションスイッチがオフ)に
も電力が供給されており、機関停止中にもエアポンプ6
0の駆動が可能となっている。
【0048】以上のように構成された本実施形態では、
電磁駆動弁20の開閉駆動は、次のようなECU50に
よる電磁石駆動回路51を介した電磁石32,33への
通電制御を通じて行われている。
電磁駆動弁20の開閉駆動は、次のようなECU50に
よる電磁石駆動回路51を介した電磁石32,33への
通電制御を通じて行われている。
【0049】弁体21が全閉位置にあり、アーマチャ2
4が閉弁用電磁石32に当接した状態では、上述のよう
に弁体21は、両空気圧ばね40,41のばね力の合力
によって開弁側に付勢されている。こうした全閉位置で
の弁体21の保持は、閉弁用電磁石32に保持電流を供
給し、それにより発生する電磁力によってアーマチャ2
4を閉弁用電磁石32に吸着保持することで行われる。
このとき閉弁用電磁石32に供給される保持電流の大き
さは、上記両空気圧ばね40,41のばね力の合力に抗
して、アーマチャ24を閉弁用電磁石32に吸着された
状態が保持されるように設定されている。
4が閉弁用電磁石32に当接した状態では、上述のよう
に弁体21は、両空気圧ばね40,41のばね力の合力
によって開弁側に付勢されている。こうした全閉位置で
の弁体21の保持は、閉弁用電磁石32に保持電流を供
給し、それにより発生する電磁力によってアーマチャ2
4を閉弁用電磁石32に吸着保持することで行われる。
このとき閉弁用電磁石32に供給される保持電流の大き
さは、上記両空気圧ばね40,41のばね力の合力に抗
して、アーマチャ24を閉弁用電磁石32に吸着された
状態が保持されるように設定されている。
【0050】次に、全閉位置に保持された状態から弁体
21を全開位置に向けて開駆動する際には、まず上記閉
弁用電磁石32への保持電流の供給を停止する。これに
より、アーマチャ24が閉弁用電磁石32から開放され
て、開弁側に向けて作用する上記両空気圧ばね40,4
1の合力により、弁体21が全閉位置から開弁側に向か
って変位し始める。
21を全開位置に向けて開駆動する際には、まず上記閉
弁用電磁石32への保持電流の供給を停止する。これに
より、アーマチャ24が閉弁用電磁石32から開放され
て、開弁側に向けて作用する上記両空気圧ばね40,4
1の合力により、弁体21が全閉位置から開弁側に向か
って変位し始める。
【0051】その後、弁体21の開弁側への変位に応
じ、その弁体21を開弁側に付勢する上記空気圧ばね4
0,41のばね力の合力は小さくなっていき、弁体21
が中立位置よりも開弁側に変位すると、そのばね力の合
力は弁体21を閉弁側に引き戻す方向に作用するように
なる。ただし、弁体21は、ある程度までは、自身の慣
性により、そうしたばね力の合力に抗して更に開弁側に
変位し続ける。
じ、その弁体21を開弁側に付勢する上記空気圧ばね4
0,41のばね力の合力は小さくなっていき、弁体21
が中立位置よりも開弁側に変位すると、そのばね力の合
力は弁体21を閉弁側に引き戻す方向に作用するように
なる。ただし、弁体21は、ある程度までは、自身の慣
性により、そうしたばね力の合力に抗して更に開弁側に
変位し続ける。
【0052】そして、弁体21が所定の位置に達する
と、開弁用電磁石33に引付電流が供給される。この引
付電流の供給により生じた電磁力によって、アーマチャ
24は開弁用電磁石33に向けて吸引される。これによ
り、弁体21は、自身の慣性及び開弁用電磁石33の電
磁力によって、上記空気圧ばね40,41のばね力の合
力に抗して開弁側に変位し続ける。なお、このときの引
付電流の大きさは、アーマチャ24を開弁用電磁石33
に確実に吸着させられるように、例えば上記変位量セン
サ53により検出される弁体21のリフト位置等に応じ
て設定されている。
と、開弁用電磁石33に引付電流が供給される。この引
付電流の供給により生じた電磁力によって、アーマチャ
24は開弁用電磁石33に向けて吸引される。これによ
り、弁体21は、自身の慣性及び開弁用電磁石33の電
磁力によって、上記空気圧ばね40,41のばね力の合
力に抗して開弁側に変位し続ける。なお、このときの引
付電流の大きさは、アーマチャ24を開弁用電磁石33
に確実に吸着させられるように、例えば上記変位量セン
サ53により検出される弁体21のリフト位置等に応じ
て設定されている。
【0053】こうしてアーマチャ24が開弁用電磁石3
3と当接する位置まで変位して、弁体21が全開位置に
達すると、同開弁用電磁石33に保持電流を供給し、ア
ーマチャ24を同電磁石33に吸着保持させている。
3と当接する位置まで変位して、弁体21が全開位置に
達すると、同開弁用電磁石33に保持電流を供給し、ア
ーマチャ24を同電磁石33に吸着保持させている。
【0054】全開位置に保持された状態から弁体21を
再び全閉位置に向けて閉駆動する場合も、上述の全閉位
置から全開位置まで弁体21の開駆動と同様にして、閉
弁用電磁石32及び開弁用電磁石33の通電制御が行わ
れる。すなわち、開弁用電磁石33への保持電流の供給
を停止することで、弁体21の閉弁側への変位を開始
し、閉弁用電磁石32に引付電流を供給することで、ア
ーマチャ24を同閉弁用電磁石32に吸着させている。
再び全閉位置に向けて閉駆動する場合も、上述の全閉位
置から全開位置まで弁体21の開駆動と同様にして、閉
弁用電磁石32及び開弁用電磁石33の通電制御が行わ
れる。すなわち、開弁用電磁石33への保持電流の供給
を停止することで、弁体21の閉弁側への変位を開始
し、閉弁用電磁石32に引付電流を供給することで、ア
ーマチャ24を同閉弁用電磁石32に吸着させている。
【0055】このように本実施形態では、以上の通電制
御に応じて発生される電磁石32,33による電磁力
と、空気圧ばね40,41によるばね力との協働によ
り、弁体21を開閉駆動させている。
御に応じて発生される電磁石32,33による電磁力
と、空気圧ばね40,41によるばね力との協働によ
り、弁体21を開閉駆動させている。
【0056】こうした電磁駆動弁20では、内燃機関の
停止後には、電磁石32,33への通電も停止され、ア
ーマチャ24に電磁力が作用されなくなることから、弁
体21は、両空気圧ばね40,41によるばね力の釣り
合う中立位置に保持される。
停止後には、電磁石32,33への通電も停止され、ア
ーマチャ24に電磁力が作用されなくなることから、弁
体21は、両空気圧ばね40,41によるばね力の釣り
合う中立位置に保持される。
【0057】また内燃機関が停止されると、エアポンプ
60の駆動が停止されてリザーバタンク61への空気供
給が行われなくなる。一方、各空気圧ばね40,41の
圧力室45,47やリザーバタンク61からは、常に少
しずつ空気が漏れだしている。そのため、内燃機関を停
止した状態で長時間放置しておけば、空気圧ばね40,
41の圧力室45,47やリザーバタンク61から空気
が抜けて、電磁駆動弁20の開閉駆動に必要な各空気圧
ばね40,41の空気圧が不足した状態となることがあ
る。
60の駆動が停止されてリザーバタンク61への空気供
給が行われなくなる。一方、各空気圧ばね40,41の
圧力室45,47やリザーバタンク61からは、常に少
しずつ空気が漏れだしている。そのため、内燃機関を停
止した状態で長時間放置しておけば、空気圧ばね40,
41の圧力室45,47やリザーバタンク61から空気
が抜けて、電磁駆動弁20の開閉駆動に必要な各空気圧
ばね40,41の空気圧が不足した状態となることがあ
る。
【0058】このように各空気圧ばね40,41の空気
圧が低下した状態で機関始動する場合には、その機関始
動の操作と共に直ちにエアポンプ60の駆動を開始した
としても、リザーバタンク61や圧力室45,47内の
空気圧を十分に高めるには、ある程度の時間が必要とな
る。そのため、電磁駆動弁20の開閉駆動を開始可能と
なるまでに時間がかかり、上述したような機関始動の遅
延が生じることとなる。
圧が低下した状態で機関始動する場合には、その機関始
動の操作と共に直ちにエアポンプ60の駆動を開始した
としても、リザーバタンク61や圧力室45,47内の
空気圧を十分に高めるには、ある程度の時間が必要とな
る。そのため、電磁駆動弁20の開閉駆動を開始可能と
なるまでに時間がかかり、上述したような機関始動の遅
延が生じることとなる。
【0059】そこで本実施形態では、ポンプ制御部56
は、内燃機関の停止時、すなわちイグニッションスイッ
チのオフ時においても、次のような条件でエアポンプ6
0を駆動させるように制御を行うことで、そうした空気
圧不足に起因する機関始動の遅延を抑制するようにして
いる。
は、内燃機関の停止時、すなわちイグニッションスイッ
チのオフ時においても、次のような条件でエアポンプ6
0を駆動させるように制御を行うことで、そうした空気
圧不足に起因する機関始動の遅延を抑制するようにして
いる。
【0060】すなわち、ポンプ制御部56は、機関停止
中においても、図2に示されるように、運転席側ドアが
開かれたことが検知され、且つそのときに空気圧ばね4
0,41の空気圧不足が検知されていることを条件に、
エアポンプ61を作動させるようにしている。
中においても、図2に示されるように、運転席側ドアが
開かれたことが検知され、且つそのときに空気圧ばね4
0,41の空気圧不足が検知されていることを条件に、
エアポンプ61を作動させるようにしている。
【0061】運転席側ドアが開かれたことは、上述した
ドア開きセンサ55の検出結果より検知されている。そ
して、その検知に応じて、車両への運転者の搭乗が検知
されている。
ドア開きセンサ55の検出結果より検知されている。そ
して、その検知に応じて、車両への運転者の搭乗が検知
されている。
【0062】また、空気圧ばね40,41の空気圧不足
は、圧力センサ54の検出結果に基づいて検知されてい
る。詳しくは、ポンプ制御部56は、圧力センサ54に
より検出されるリザーバタンク61内の空気圧が予め設
定された判定値よりも低いことが検出されていること
で、空気圧ばね40,41の空気圧の不足を検知してい
る。この判定値は、電磁駆動弁20を適正に駆動できな
い程度に空気圧が低下した状態となったときの中立位置
での各圧力室45,47の圧力がその値として設定され
ている。そのため、リザーバタンク61内の空気圧がこ
の判定値よりも低い場合には、そのリザーバタンク61
から圧力室45,47に空気供給を行っても、電磁駆動
弁20を適正に駆動できるまでに、空気圧ばね40,4
1の空気圧を高めることができない状態となっている。
は、圧力センサ54の検出結果に基づいて検知されてい
る。詳しくは、ポンプ制御部56は、圧力センサ54に
より検出されるリザーバタンク61内の空気圧が予め設
定された判定値よりも低いことが検出されていること
で、空気圧ばね40,41の空気圧の不足を検知してい
る。この判定値は、電磁駆動弁20を適正に駆動できな
い程度に空気圧が低下した状態となったときの中立位置
での各圧力室45,47の圧力がその値として設定され
ている。そのため、リザーバタンク61内の空気圧がこ
の判定値よりも低い場合には、そのリザーバタンク61
から圧力室45,47に空気供給を行っても、電磁駆動
弁20を適正に駆動できるまでに、空気圧ばね40,4
1の空気圧を高めることができない状態となっている。
【0063】こうした本実施形態では、内燃機関を停止
した状態に長時間放置したときのように空気圧ばね4
0,41の空気圧が不足した状態となっているときに
は、機関始動の操作に先立って、運転者の搭乗が検知さ
れた時点でエアポンプ60が駆動され、リザーバタンク
61への空気供給が開始される。これにより本実施形態
では、運転者が搭乗後に機関始動の操作を行うときまで
に、低下したリザーバタンク61や各空気圧ばね40,
41の空気圧が予め高められるようになっている。
した状態に長時間放置したときのように空気圧ばね4
0,41の空気圧が不足した状態となっているときに
は、機関始動の操作に先立って、運転者の搭乗が検知さ
れた時点でエアポンプ60が駆動され、リザーバタンク
61への空気供給が開始される。これにより本実施形態
では、運転者が搭乗後に機関始動の操作を行うときまで
に、低下したリザーバタンク61や各空気圧ばね40,
41の空気圧が予め高められるようになっている。
【0064】一方、車両に搭乗した運転者が機関始動の
操作を行うと、スタータモータが駆動されて内燃機関の
クランクシャフトが回転される。これと共に電磁駆動弁
20では、機関停止中に中立位置に保持されていた弁体
21を全開位置、あるいは全閉位置に移動させるための
初期駆動が行われる。
操作を行うと、スタータモータが駆動されて内燃機関の
クランクシャフトが回転される。これと共に電磁駆動弁
20では、機関停止中に中立位置に保持されていた弁体
21を全開位置、あるいは全閉位置に移動させるための
初期駆動が行われる。
【0065】次に、電磁駆動弁20の初期駆動にかかる
制御について、図5を参照して説明する。初期駆動が開
始されると、ECU50は、まず閉弁用電磁石32及び
開弁用電磁石33のいずれか一方に引付電流を供給さ
せ、弁体21を開弁側又は閉弁側に変位させる。同図5
の例では、ここで閉弁用電磁石32に引付電流を供給さ
せており、弁体21を閉弁側に変位させている。ただ
し、このときのアーマチャ24と閉弁用電磁石32との
距離が大きく、引付電流の供給に応じてそれらの間に作
用する電磁力は小さい。そのため、このときの弁体21
は、中立位置から閉弁側にある程度変位した時点で、両
空気圧ばね40,41のばね力に抗しきれずに停止して
しまう。
制御について、図5を参照して説明する。初期駆動が開
始されると、ECU50は、まず閉弁用電磁石32及び
開弁用電磁石33のいずれか一方に引付電流を供給さ
せ、弁体21を開弁側又は閉弁側に変位させる。同図5
の例では、ここで閉弁用電磁石32に引付電流を供給さ
せており、弁体21を閉弁側に変位させている。ただ
し、このときのアーマチャ24と閉弁用電磁石32との
距離が大きく、引付電流の供給に応じてそれらの間に作
用する電磁力は小さい。そのため、このときの弁体21
は、中立位置から閉弁側にある程度変位した時点で、両
空気圧ばね40,41のばね力に抗しきれずに停止して
しまう。
【0066】そうした弁体21の停止が上記変位量セン
サ53の検出結果より確認されると、ECU50は、閉
弁用電磁石32への引付電流の供給を停止させるととも
に、開弁用電磁石33への引付電流の供給を開始させ
て、今度は弁体21を開弁側に向けて変位させる。この
ときの開弁側への変位は、弁体21が両空気圧ばね4
0,41により開弁側に向けて付勢された状態より開始
されるため、先の閉弁側への変位時に比して、弁体21
を中立位置からより大きく変位させることができる。
サ53の検出結果より確認されると、ECU50は、閉
弁用電磁石32への引付電流の供給を停止させるととも
に、開弁用電磁石33への引付電流の供給を開始させ
て、今度は弁体21を開弁側に向けて変位させる。この
ときの開弁側への変位は、弁体21が両空気圧ばね4
0,41により開弁側に向けて付勢された状態より開始
されるため、先の閉弁側への変位時に比して、弁体21
を中立位置からより大きく変位させることができる。
【0067】そして、弁体21の開弁側への変位の停止
が確認されれば、ECU50は、開弁用電磁石33への
引付電流の供給を停止させるとともに、閉弁用電磁石3
2への引付電流の供給を開始させて、弁体21を閉弁側
に変位させる。
が確認されれば、ECU50は、開弁用電磁石33への
引付電流の供給を停止させるとともに、閉弁用電磁石3
2への引付電流の供給を開始させて、弁体21を閉弁側
に変位させる。
【0068】以後、ECU50は、閉弁用電磁石32及
び開弁用電磁石33に対して交互に引付電流を供給させ
て、中立位置を中心として弁体21を揺動させる。こう
した揺動とともに、その揺動振幅を徐々に拡大させてい
き、最終的に弁体21を全閉位置又は全開位置まで到達
させるようにしている。弁体21が全開位置又は全閉位
置に到達すると、ECU50は、保持電流を供給させ
て、閉弁用電磁石32又は開弁用電磁石33にアーマチ
ャ24を吸着保持させる。以上により、弁体21が全閉
位置又は全開位置に保持されて、初期駆動の制御が完了
される。
び開弁用電磁石33に対して交互に引付電流を供給させ
て、中立位置を中心として弁体21を揺動させる。こう
した揺動とともに、その揺動振幅を徐々に拡大させてい
き、最終的に弁体21を全閉位置又は全開位置まで到達
させるようにしている。弁体21が全開位置又は全閉位
置に到達すると、ECU50は、保持電流を供給させ
て、閉弁用電磁石32又は開弁用電磁石33にアーマチ
ャ24を吸着保持させる。以上により、弁体21が全閉
位置又は全開位置に保持されて、初期駆動の制御が完了
される。
【0069】こうして初期駆動が完了し、電磁駆動弁2
0の通常の開閉駆動を開始する準備が整えられると、E
CU50は、内燃機関の回転と同期した電磁駆動弁20
の開閉駆動制御を開始する。そしてその後、ECU50
は、燃料供給及び燃料の点火を開始して、内燃機関を始
動させている。
0の通常の開閉駆動を開始する準備が整えられると、E
CU50は、内燃機関の回転と同期した電磁駆動弁20
の開閉駆動制御を開始する。そしてその後、ECU50
は、燃料供給及び燃料の点火を開始して、内燃機関を始
動させている。
【0070】ところで、この電磁駆動弁20では、上述
したように、弁体21の変位に応じた各圧力室45,4
7の容積の拡大に応じて、不足した圧縮空気が補充され
るようになっている。例えば、弁体21を中立位置から
開弁側に変位させると、開弁側空気圧ばね41の圧力室
47の容積が拡大されて同圧力室47に圧縮空気が補充
される。また、弁体21を中立位置から閉弁側に変位さ
せると、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45の容積が拡
大されて同圧力室45に圧縮空気が補充される。そし
て、リザーバタンク61からの空気供給が十分に行われ
ている状態で、弁体21が全開位置及び全閉位置に少な
くとも各一度ずつ変位することで、始めて、両圧力室4
5,47に、規定量の圧縮空気がそれぞれ充填されるよ
うになっている。
したように、弁体21の変位に応じた各圧力室45,4
7の容積の拡大に応じて、不足した圧縮空気が補充され
るようになっている。例えば、弁体21を中立位置から
開弁側に変位させると、開弁側空気圧ばね41の圧力室
47の容積が拡大されて同圧力室47に圧縮空気が補充
される。また、弁体21を中立位置から閉弁側に変位さ
せると、閉弁側空気圧ばね40の圧力室45の容積が拡
大されて同圧力室45に圧縮空気が補充される。そし
て、リザーバタンク61からの空気供給が十分に行われ
ている状態で、弁体21が全開位置及び全閉位置に少な
くとも各一度ずつ変位することで、始めて、両圧力室4
5,47に、規定量の圧縮空気がそれぞれ充填されるよ
うになっている。
【0071】そのため、空気圧ばね40,41の空気圧
が低下した状態からの機関始動時には、上記初期駆動等
における弁体21の変位に応じて、各圧力室45,47
への圧縮空気の補充量に偏りが生じることがある。そし
て、その偏りによって、両空気圧ばね40,41のばね
力が不均衡となり、電磁駆動弁20を正常に駆動するこ
とができなくなるおそれがある。
が低下した状態からの機関始動時には、上記初期駆動等
における弁体21の変位に応じて、各圧力室45,47
への圧縮空気の補充量に偏りが生じることがある。そし
て、その偏りによって、両空気圧ばね40,41のばね
力が不均衡となり、電磁駆動弁20を正常に駆動するこ
とができなくなるおそれがある。
【0072】そこで本実施形態では、機関始動時におい
て、各空気圧ばね40,41への空気供給を、次の態様
で制御することで、そうしたばね力の不均衡の発生を抑
制している。
て、各空気圧ばね40,41への空気供給を、次の態様
で制御することで、そうしたばね力の不均衡の発生を抑
制している。
【0073】同図5に示されるように、本実施形態で
は、初期駆動が開始されるまでの期間には、各圧力室4
5,47への空気供給を行っている。このとき、弁体2
1は中立位置に保持されており、各圧力室45,47の
容積が同じであるため、両圧力室45,47の空気圧は
均等に保たれる。
は、初期駆動が開始されるまでの期間には、各圧力室4
5,47への空気供給を行っている。このとき、弁体2
1は中立位置に保持されており、各圧力室45,47の
容積が同じであるため、両圧力室45,47の空気圧は
均等に保たれる。
【0074】その後、電磁駆動弁20の初期駆動が開始
されると、ECU50は、制御弁64,65を閉弁さ
せ、各空気圧ばね40,41への空気供給を一旦停止さ
せている。そして、空気供給を停止した状態のまま、電
磁駆動弁20の初期駆動が行われる。そのため、両空気
圧ばね40,41のばね力のバランスが良好に保持され
た状態で、初期駆動を行うことができる。
されると、ECU50は、制御弁64,65を閉弁さ
せ、各空気圧ばね40,41への空気供給を一旦停止さ
せている。そして、空気供給を停止した状態のまま、電
磁駆動弁20の初期駆動が行われる。そのため、両空気
圧ばね40,41のばね力のバランスが良好に保持され
た状態で、初期駆動を行うことができる。
【0075】そして初期駆動が完了し、電磁駆動弁20
の通常の開閉駆動が開始された後、ECU50は、各空
気圧ばね40,41への空気供給を再開するようにして
いる。この空気供給の再開に際して、ECU50は、閉
弁された制御弁64,65を徐々に開弁させて、空気供
給圧を除増させながら設定圧P1に戻している。そのた
め、弁体21の開閉に伴う各圧力室45,47の容積の
拡大に応じて一方の圧力室のみに多量の圧縮空気が充填
されることが回避され、上述のばね力の不均衡化が抑制
される。
の通常の開閉駆動が開始された後、ECU50は、各空
気圧ばね40,41への空気供給を再開するようにして
いる。この空気供給の再開に際して、ECU50は、閉
弁された制御弁64,65を徐々に開弁させて、空気供
給圧を除増させながら設定圧P1に戻している。そのた
め、弁体21の開閉に伴う各圧力室45,47の容積の
拡大に応じて一方の圧力室のみに多量の圧縮空気が充填
されることが回避され、上述のばね力の不均衡化が抑制
される。
【0076】上記実施形態によれば、以下の効果を奏す
ることができる。 (1) 本実施形態では、ポンプ制御部56は、車両へ
の運転者の搭乗が検知されたときに、機関始動の操作に
先立ってエアポンプ60を作動させ、電磁駆動弁20の
空気圧ばね40,41への空気供給を開始するようにし
ている。したがって、空気圧ばね40,41の空気圧不
足に起因する機関始動の遅延を抑えることができる。
ることができる。 (1) 本実施形態では、ポンプ制御部56は、車両へ
の運転者の搭乗が検知されたときに、機関始動の操作に
先立ってエアポンプ60を作動させ、電磁駆動弁20の
空気圧ばね40,41への空気供給を開始するようにし
ている。したがって、空気圧ばね40,41の空気圧不
足に起因する機関始動の遅延を抑えることができる。
【0077】(2) 本実施形態では、ポンプ制御部5
6は、車両への運転者の搭乗が検知されたときに、更に
圧力センサ54の検出結果によって空気圧ばね40,4
1の空気圧不足が検知されたときに限り、上記エアポン
プ60を作動させて機関始動の操作に先立った空気供給
を開始している。すなわち、車両への運転者の搭乗が検
知されたとしても、空気圧ばね40,41の空気圧不足
が生じていなければ、機関始動の操作に先立ったエアポ
ンプ60の作動を行わないようにしている。そのため、
不必要なエアポンプ60の作動を防止することができ
る。
6は、車両への運転者の搭乗が検知されたときに、更に
圧力センサ54の検出結果によって空気圧ばね40,4
1の空気圧不足が検知されたときに限り、上記エアポン
プ60を作動させて機関始動の操作に先立った空気供給
を開始している。すなわち、車両への運転者の搭乗が検
知されたとしても、空気圧ばね40,41の空気圧不足
が生じていなければ、機関始動の操作に先立ったエアポ
ンプ60の作動を行わないようにしている。そのため、
不必要なエアポンプ60の作動を防止することができ
る。
【0078】(3) 本実施形態では、ポンプ制御部5
6は、運転席側ドアが開かれたことがドア開きセンサ5
5によって検出されたことで、上記車両への運転者の搭
乗を検知するようにしている。そのため、車両への運転
者の搭乗を的確に検知することができる。
6は、運転席側ドアが開かれたことがドア開きセンサ5
5によって検出されたことで、上記車両への運転者の搭
乗を検知するようにしている。そのため、車両への運転
者の搭乗を的確に検知することができる。
【0079】(4) 本実施形態では、機関始動時の電
磁駆動弁20の初期駆動に際し、空気圧ばね40,41
への空気供給を一旦停止し、その後、空気供給圧を零か
ら設定圧P1に徐々に高めながら空気供給を再開するよ
うにしている。そのため、空気圧ばね40,41のばね
力の不均衡化を抑制して、電磁駆動弁20を好適に開閉
駆動させることができる。
磁駆動弁20の初期駆動に際し、空気圧ばね40,41
への空気供給を一旦停止し、その後、空気供給圧を零か
ら設定圧P1に徐々に高めながら空気供給を再開するよ
うにしている。そのため、空気圧ばね40,41のばね
力の不均衡化を抑制して、電磁駆動弁20を好適に開閉
駆動させることができる。
【0080】以上説明した実施形態は次のように変更す
ることもできる。 ・ 上記実施形態では、運転者の搭乗が検知されること
に応じて、エアポンプ60を作動させるようにしてい
る。そしてそうした車両への運転者の搭乗を、車両の運
転席側ドアが開かれたことの検出に応じて、検知するよ
うにしている。そうした車両への運転者の搭乗を、車両
の運転席のシートに荷重がかかったことの検出により、
検知するようにしても良い。図6には、そうした車両の
運転席シートに荷重がかかったことの検出構成の一例が
示されている。同図6の構成例では、運転席シート内に
荷重センサを配設し、運転席シートへの運転者の着座を
検出するようにしている。
ることもできる。 ・ 上記実施形態では、運転者の搭乗が検知されること
に応じて、エアポンプ60を作動させるようにしてい
る。そしてそうした車両への運転者の搭乗を、車両の運
転席側ドアが開かれたことの検出に応じて、検知するよ
うにしている。そうした車両への運転者の搭乗を、車両
の運転席のシートに荷重がかかったことの検出により、
検知するようにしても良い。図6には、そうした車両の
運転席シートに荷重がかかったことの検出構成の一例が
示されている。同図6の構成例では、運転席シート内に
荷重センサを配設し、運転席シートへの運転者の着座を
検出するようにしている。
【0081】・ また、そうした運転者搭乗の検知に関
して、ドアロックの解除の検出等、上記以外の手段によ
り検知するようにしても良い。いずれにせよ、運転者の
搭乗が検知されたときにエアポンプ60を作動させ、機
関始動の操作に先立って空気圧ばね40,41の空気圧
を高めるようにすれば、機関始動時までに空気圧の不足
分を補充することが可能となる。そして、空気圧の不足
に起因する機関始動時間の遅延を好適に抑制することが
できる。
して、ドアロックの解除の検出等、上記以外の手段によ
り検知するようにしても良い。いずれにせよ、運転者の
搭乗が検知されたときにエアポンプ60を作動させ、機
関始動の操作に先立って空気圧ばね40,41の空気圧
を高めるようにすれば、機関始動時までに空気圧の不足
分を補充することが可能となる。そして、空気圧の不足
に起因する機関始動時間の遅延を好適に抑制することが
できる。
【0082】・ 上記実施形態では、電磁駆動弁20の
空気圧ばね40,41の空気圧不足を、リザーバタンク
61内の空気圧に基づいて検出するようにしているが、
空気圧ばね40,41の圧力室45,47内の空気圧を
検出するセンサを設け、その検出結果に基づいて検出す
るようにしても良い。
空気圧ばね40,41の空気圧不足を、リザーバタンク
61内の空気圧に基づいて検出するようにしているが、
空気圧ばね40,41の圧力室45,47内の空気圧を
検出するセンサを設け、その検出結果に基づいて検出す
るようにしても良い。
【0083】・ 上記実施形態では、車両への運転者の
搭乗が検知されたとき、更に空気圧ばね40,41の空
気圧不足が検出されていることを条件として、エアポン
プ60を作動させている。これを、空気圧不足の検出結
果に依らず、車両への運転者の搭乗が検知されたときに
エアポンプ60を作動させるようにしても良い。この場
合、空気圧不足の有無に関わらず、車両への運転者の搭
乗が検知されれば、エアポンプ60が作動されるように
なるが、機関始動の操作に先立って各空気圧ばね40,
41に空気供給を行うことができるため、空気圧の不足
に起因する機関始動時間の遅延を好適に抑制することは
できる。
搭乗が検知されたとき、更に空気圧ばね40,41の空
気圧不足が検出されていることを条件として、エアポン
プ60を作動させている。これを、空気圧不足の検出結
果に依らず、車両への運転者の搭乗が検知されたときに
エアポンプ60を作動させるようにしても良い。この場
合、空気圧不足の有無に関わらず、車両への運転者の搭
乗が検知されれば、エアポンプ60が作動されるように
なるが、機関始動の操作に先立って各空気圧ばね40,
41に空気供給を行うことができるため、空気圧の不足
に起因する機関始動時間の遅延を好適に抑制することは
できる。
【0084】・ 上記実施形態では、電磁駆動弁20の
初期駆動の開始時に、各空気圧ばね40,41への空気
供給を一旦停止し、その後に供給空気圧を徐々に増加さ
せながら空気供給を再開する制御を行うことで、両空気
圧ばね40,41のばね力の不均衡を抑制している。そ
うした空気供給の制御を実施しなくても、上記車両への
運転者搭乗に応じてエアポンプ60を作動させるポンプ
制御を行えば、空気圧の不足に起因する機関始動時間の
遅延を好適に抑制することができる。なお、こうした空
気供給の制御は、上記ポンプ制御を実施しない構成にお
いても適用することができ、その空気圧ばねの不均衡を
抑制して電磁駆動弁の作動性を向上することができる。
ちなみに、この空気供給の制御は、車載された内燃機関
の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を開閉駆動する
電磁駆動弁に限らず、任意の電磁駆動弁について適用す
ることができる。
初期駆動の開始時に、各空気圧ばね40,41への空気
供給を一旦停止し、その後に供給空気圧を徐々に増加さ
せながら空気供給を再開する制御を行うことで、両空気
圧ばね40,41のばね力の不均衡を抑制している。そ
うした空気供給の制御を実施しなくても、上記車両への
運転者搭乗に応じてエアポンプ60を作動させるポンプ
制御を行えば、空気圧の不足に起因する機関始動時間の
遅延を好適に抑制することができる。なお、こうした空
気供給の制御は、上記ポンプ制御を実施しない構成にお
いても適用することができ、その空気圧ばねの不均衡を
抑制して電磁駆動弁の作動性を向上することができる。
ちなみに、この空気供給の制御は、車載された内燃機関
の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を開閉駆動する
電磁駆動弁に限らず、任意の電磁駆動弁について適用す
ることができる。
【0085】・ 上記実施形態では、圧縮空気の圧力に
よりばね力を発生する空気圧ばねを採用する電磁駆動弁
を例に説明したが、ばね力の発生源として空気以外の任
意のガスを用いた構成においても、本発明にかかる制御
装置を適用してそのガス圧の不足に起因する機関始動時
間の遅延を抑えることができる。
よりばね力を発生する空気圧ばねを採用する電磁駆動弁
を例に説明したが、ばね力の発生源として空気以外の任
意のガスを用いた構成においても、本発明にかかる制御
装置を適用してそのガス圧の不足に起因する機関始動時
間の遅延を抑えることができる。
【0086】以上の各実施形態から把握される技術的思
想を以下に記載する。 (イ) 電磁石による電磁力とばねによるばね力との協
働によって弁体を開閉駆動するとともに、圧力室内に供
給されたガス圧によりピストンを介して前記弁体をその
開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢する一対のガス圧ばね
を前記ばねとして用いた電磁駆動弁の制御装置におい
て、前記弁体の駆動を開始するときに前記圧力室へのガ
ス圧の供給を停止するとともに、前記弁体の駆動開始後
にガス圧を徐々に高めながら前記圧力室へのガス圧の供
給を再開するガス圧供給制御手段を備えることを特徴と
する電磁駆動弁の制御装置。この構成によれば、両ガス
圧ばねのばね力の不均衡を抑制して電磁駆動弁の作動性
を向上することができる。
想を以下に記載する。 (イ) 電磁石による電磁力とばねによるばね力との協
働によって弁体を開閉駆動するとともに、圧力室内に供
給されたガス圧によりピストンを介して前記弁体をその
開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢する一対のガス圧ばね
を前記ばねとして用いた電磁駆動弁の制御装置におい
て、前記弁体の駆動を開始するときに前記圧力室へのガ
ス圧の供給を停止するとともに、前記弁体の駆動開始後
にガス圧を徐々に高めながら前記圧力室へのガス圧の供
給を再開するガス圧供給制御手段を備えることを特徴と
する電磁駆動弁の制御装置。この構成によれば、両ガス
圧ばねのばね力の不均衡を抑制して電磁駆動弁の作動性
を向上することができる。
【図1】 本発明の一実施形態についてその電磁駆動弁
の断面図。
の断面図。
【図2】 同実施形態の全体構造示す模式図。
【図3】 開閉駆動時の空気圧ばねの動作態様を示す模
式図。
式図。
【図4】 リフト位置と空気圧ばねの空気圧との関係を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図5】 機関始動時の制御態様例を示すタイムチャー
ト。
ト。
【図6】 本発明の他の実施形態での運転者搭乗の検出
態様を示す模式図。
態様を示す模式図。
20…電磁駆動弁、21…弁体、22…弁軸、23…ア
ーマチャ軸、24…アーマチャ、30…電磁駆動部、3
2…閉弁用電磁石、33…開弁用電磁石、40…閉弁側
空気圧ばね、41…開弁側空気圧ばね、42…シリン
ダ、43,44…ピストン、46…圧力室、47…圧力
室、50…電子制御装置(ECU)、54…圧力センサ
(ガス圧不足検知手段)、55…ドア開きセンサ(搭乗
検知手段)、56…ポンプ制御部(ポンプ制御手段)、
60…エアポンプ、60a…モータ、61…リザーバタ
ンク、64,65…制御弁。
ーマチャ軸、24…アーマチャ、30…電磁駆動部、3
2…閉弁用電磁石、33…開弁用電磁石、40…閉弁側
空気圧ばね、41…開弁側空気圧ばね、42…シリン
ダ、43,44…ピストン、46…圧力室、47…圧力
室、50…電子制御装置(ECU)、54…圧力センサ
(ガス圧不足検知手段)、55…ドア開きセンサ(搭乗
検知手段)、56…ポンプ制御部(ポンプ制御手段)、
60…エアポンプ、60a…モータ、61…リザーバタ
ンク、64,65…制御弁。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F02D 45/00 F02D 45/00 310Z
(72)発明者 中村 喜代治
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車 株式会社内
(72)発明者 櫻木 武
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車 株式会社内
Fターム(参考) 3G018 AB09 CA09 CA11 CA19 DA57
EA01 EA21 EA22 EA33 FA01
FA06 FA07 GA11
3G084 BA23 BA35 CA01 DA09 EC01
EC03 FA00 FA36
3G092 AA11 DA01 DA02 DA07 DF04
DF05 DG06 DG09 FA31 HF19Z
HG00Z
Claims (4)
- 【請求項1】 電磁石と、ポンプにより加圧されたガス
の供給される圧力室を有するガス圧ばねとを備え、車載
された内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体
を、前記電磁石による電磁力と前記ガス圧ばねによるば
ね力との協働によって開閉駆動する電磁駆動弁の制御装
置において、 車両への運転者の搭乗を検知する搭乗検知手段と、 その搭乗検知手段によって前記車両への運転者の搭乗が
検知されたときに前記ポンプを作動させて、機関始動の
操作に先立って前記圧力室のガス圧を高めるポンプ制御
手段と、 を備えることを特徴とする電磁駆動弁の制御装置。 - 【請求項2】 前記搭乗検知手段は、前記車両の運転席
側のドアが開かれたことを検出することで、前記車両へ
の運転者の搭乗を検知するものである請求項1に記載の
電磁駆動弁の制御装置。 - 【請求項3】 前記搭乗検知手段は、前記車両の運転席
のシートに荷重がかかったことを検出することで、前記
車両への運転者の搭乗を検知するものである請求項1に
記載の電磁駆動弁の制御装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電磁駆
動弁の制御装置において、 前記ガス圧ばねのガス圧不足を検知するガス圧不足検知
手段を更に備え、 前記ポンプ制御手段は、前記車両への運転者の搭乗が検
知されたときに、更に前記ガス圧不足検知手段によりガ
ス圧不足が検知されていることを条件に前記ポンプを作
動させることを特徴とする電磁駆動弁の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020277A JP2003222011A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 電磁駆動弁の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020277A JP2003222011A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 電磁駆動弁の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222011A true JP2003222011A (ja) | 2003-08-08 |
Family
ID=27743812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002020277A Pending JP2003222011A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 電磁駆動弁の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003222011A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8375902B2 (en) | 2009-01-22 | 2013-02-19 | Brp-Powertrain Gmbh & Co. Kg | Air spring with cap |
US8550044B2 (en) | 2009-01-20 | 2013-10-08 | Brp-Powertrain Gmbh & Co. Kg | Air spring system for an internal combustion engine |
-
2002
- 2002-01-29 JP JP2002020277A patent/JP2003222011A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8550044B2 (en) | 2009-01-20 | 2013-10-08 | Brp-Powertrain Gmbh & Co. Kg | Air spring system for an internal combustion engine |
US8813697B2 (en) | 2009-01-20 | 2014-08-26 | Brp-Powertrain Gmbh & Co. Kg | Air spring system for an internal combustion engine |
US8375902B2 (en) | 2009-01-22 | 2013-02-19 | Brp-Powertrain Gmbh & Co. Kg | Air spring with cap |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070911 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |