JP2001234743A - 内燃機関の排気制御装置 - Google Patents
内燃機関の排気制御装置Info
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】吸排気バルブを電磁駆動機構により開閉駆動す
るエンジンにおいて、装置の大型化、コストの増加等を
招くことなく、電磁駆動力による排気バルブの開閉駆動
を所定のタイミングで確実にかつ正確に行なわせる。 【解決手段】シリンダボア11内において上死点と下死
点との間を往復動するピストン20と、燃焼室を開閉す
る吸気バルブ40及び排気バルブ50を電磁力により開
閉駆動する電磁アクチュエータ60,70と、排気通路
90aとを備えたエンジンにおいて、ピストン20の下
死点の領域において、シリンダボア11と排気通路90
aとを連通するバイパス排気管100を設ける。
るエンジンにおいて、装置の大型化、コストの増加等を
招くことなく、電磁駆動力による排気バルブの開閉駆動
を所定のタイミングで確実にかつ正確に行なわせる。 【解決手段】シリンダボア11内において上死点と下死
点との間を往復動するピストン20と、燃焼室を開閉す
る吸気バルブ40及び排気バルブ50を電磁力により開
閉駆動する電磁アクチュエータ60,70と、排気通路
90aとを備えたエンジンにおいて、ピストン20の下
死点の領域において、シリンダボア11と排気通路90
aとを連通するバイパス排気管100を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダボア内の
燃焼ガスの排出を制御する内燃機関の排気制御装置に関
し、特に、燃焼室を開閉するバルブを電磁力により駆動
する電磁駆動機構を備えた内燃機関において、シリンダ
ボア内の燃焼ガスの排出を制御する内燃機関の排気制御
装置に関する。
燃焼ガスの排出を制御する内燃機関の排気制御装置に関
し、特に、燃焼室を開閉するバルブを電磁力により駆動
する電磁駆動機構を備えた内燃機関において、シリンダ
ボア内の燃焼ガスの排出を制御する内燃機関の排気制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関(エンジン)の燃焼室に対し
て、吸気を導く吸気ポートの開閉を行なう吸気バルブ及
び燃焼ガスを排出する排気ポートを開閉する排気バルブ
を駆動する機構として、カムシャフト、タイミングベル
ト等からなる機構を用いる代わりに、電磁力によって直
接駆動する電磁駆動機構が開発されている。この電磁駆
動機構を備えた内燃機関として、例えば、特開平10−
141028号公報、特開平8−189315号公報等
に開示されたものが知られている。これらの公報に開示
の電磁駆動機構においては、吸気行程においてシリンダ
ボア内をピストンが下降する際に、所定のタイミングで
電磁力により吸気バルブが開弁方向に駆動されて吸気ポ
ートが開かれ、この吸気ポートからシリンダボア及び燃
焼室内に新気が供給される。
て、吸気を導く吸気ポートの開閉を行なう吸気バルブ及
び燃焼ガスを排出する排気ポートを開閉する排気バルブ
を駆動する機構として、カムシャフト、タイミングベル
ト等からなる機構を用いる代わりに、電磁力によって直
接駆動する電磁駆動機構が開発されている。この電磁駆
動機構を備えた内燃機関として、例えば、特開平10−
141028号公報、特開平8−189315号公報等
に開示されたものが知られている。これらの公報に開示
の電磁駆動機構においては、吸気行程においてシリンダ
ボア内をピストンが下降する際に、所定のタイミングで
電磁力により吸気バルブが開弁方向に駆動されて吸気ポ
ートが開かれ、この吸気ポートからシリンダボア及び燃
焼室内に新気が供給される。
【0003】また、排気行程においてシリンダボア内を
ピストンが上昇する際に、所定のタイミングで電磁力に
より排気バルブが開弁方向に駆動されて排気ポートが開
かれ、燃焼したガス(排気)が、この排気ポートから排
気マニホールド(排気通路)を通って大気中に排出され
ることになる。この電磁力による駆動においては、吸気
バルブ及び排気バルブの開閉タイミングを自由に設定で
き、理論的にはエンジンの全回転域で最大の体積効率を
得ることが可能になる。
ピストンが上昇する際に、所定のタイミングで電磁力に
より排気バルブが開弁方向に駆動されて排気ポートが開
かれ、燃焼したガス(排気)が、この排気ポートから排
気マニホールド(排気通路)を通って大気中に排出され
ることになる。この電磁力による駆動においては、吸気
バルブ及び排気バルブの開閉タイミングを自由に設定で
き、理論的にはエンジンの全回転域で最大の体積効率を
得ることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
排気行程において、シリンダボア内における燃焼ガスの
残留圧力は、例えば0.6MPa程度となる。したがっ
て、燃焼ガスを排出する際には、この燃焼ガスの圧力に
打ち勝って、排気バルブを開弁方向に駆動させるべく、
電磁駆動機構は大きな電磁力を発生させる必要がある。
すなわち、この燃焼ガスが閉弁方向に押し付ける力に打
ち勝って、排気バルブを開弁させるには、吸気バルブ側
の電磁駆動機構に比べて、排気バルブ側の電磁駆動機構
を大型化し、あるいは、供給する駆動電流を大きくする
必要があり、装置全体としての大型化を招くことにな
る。また、吸気バルブを駆動する電磁駆動機構との共用
化が図れないため、コストの増加を招くことになる。
排気行程において、シリンダボア内における燃焼ガスの
残留圧力は、例えば0.6MPa程度となる。したがっ
て、燃焼ガスを排出する際には、この燃焼ガスの圧力に
打ち勝って、排気バルブを開弁方向に駆動させるべく、
電磁駆動機構は大きな電磁力を発生させる必要がある。
すなわち、この燃焼ガスが閉弁方向に押し付ける力に打
ち勝って、排気バルブを開弁させるには、吸気バルブ側
の電磁駆動機構に比べて、排気バルブ側の電磁駆動機構
を大型化し、あるいは、供給する駆動電流を大きくする
必要があり、装置全体としての大型化を招くことにな
る。また、吸気バルブを駆動する電磁駆動機構との共用
化が図れないため、コストの増加を招くことになる。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、装置の
大型化、コストの増加等を招くことなく、電磁駆動力に
よる排気バルブの開閉駆動を、所定のタイミングで確実
にかつ正確に行なわせることのできる内燃機関の排気制
御装置を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、装置の
大型化、コストの増加等を招くことなく、電磁駆動力に
よる排気バルブの開閉駆動を、所定のタイミングで確実
にかつ正確に行なわせることのできる内燃機関の排気制
御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関の
排気装置は、シリンダボア内において上死点と下死点と
の間を往復動するピストンと、シリンダボアの上方に位
置する燃焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、
少なくとも排気バルブを電磁力により開閉駆動する電磁
駆動機構と、排気バルブの開放により排出される排気を
導く排気通路とを備えた内燃機関の排気装置であって、
上記ピストンの下死点の領域において、シリンダボアと
排気通路とを連通するバイパス排気通路を有する、こと
を特徴としている。上記構成によれば、ピストンが下死
点領域から上死点領域に移動する排気行程において、ピ
ストンが下死点領域に位置しているとき、比較的高圧の
燃焼ガスが、バイパス排気通路を通り排気通路へ向けて
排出されることになる。したがって、排気バルブを閉弁
方向に押し付ける燃焼ガスの圧力はその分だけ低くな
り、その後の電磁駆動により、排気バルブは所定のタイ
ミングで確実に開弁方向に駆動され得る。
排気装置は、シリンダボア内において上死点と下死点と
の間を往復動するピストンと、シリンダボアの上方に位
置する燃焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、
少なくとも排気バルブを電磁力により開閉駆動する電磁
駆動機構と、排気バルブの開放により排出される排気を
導く排気通路とを備えた内燃機関の排気装置であって、
上記ピストンの下死点の領域において、シリンダボアと
排気通路とを連通するバイパス排気通路を有する、こと
を特徴としている。上記構成によれば、ピストンが下死
点領域から上死点領域に移動する排気行程において、ピ
ストンが下死点領域に位置しているとき、比較的高圧の
燃焼ガスが、バイパス排気通路を通り排気通路へ向けて
排出されることになる。したがって、排気バルブを閉弁
方向に押し付ける燃焼ガスの圧力はその分だけ低くな
り、その後の電磁駆動により、排気バルブは所定のタイ
ミングで確実に開弁方向に駆動され得る。
【0007】また、本発明に係る内燃機関の排気装置
は、シリンダボア内において上死点と下死点との間を往
復動するピストンと、シリンダボアの上方に位置する燃
焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、少なくと
も排気バルブを電磁力により開閉駆動する電磁駆動機構
と、排気バルブの開放により排出される排気を導く排気
通路とを備えた内燃機関の排気装置であって、上記ピス
トンの下死点の領域において、シリンダボアと排気通路
とを連通するバイパス排気通路と、このバイパス排気通
路の開閉を制御する制御弁とを有する、ことを特徴とし
ている。上記構成によれば、ピストンが下死点領域から
上死点領域に移動する排気行程において、ピストンが下
死点領域に位置しているとき、比較的高圧の燃焼ガス
が、バイパス排気通路を通って制御弁の上流まで導かれ
る。そして、この制御弁が所定のタイミングで開弁する
ことにより、シリンダボアと排気通路とが連通され、こ
の燃焼ガスは、排気通路に向けて排出されることにな
る。したがって、排気バルブを閉弁方向に押し付ける燃
焼ガスの圧力はその分だけ低くなり、その後の電磁駆動
により、排気バルブは所定のタイミングで確実に開弁方
向に駆動され得る。また、排気行程においてのみ制御弁
を開弁させることにより、吸気行程における新気等の吹
き抜けを防止できる。
は、シリンダボア内において上死点と下死点との間を往
復動するピストンと、シリンダボアの上方に位置する燃
焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、少なくと
も排気バルブを電磁力により開閉駆動する電磁駆動機構
と、排気バルブの開放により排出される排気を導く排気
通路とを備えた内燃機関の排気装置であって、上記ピス
トンの下死点の領域において、シリンダボアと排気通路
とを連通するバイパス排気通路と、このバイパス排気通
路の開閉を制御する制御弁とを有する、ことを特徴とし
ている。上記構成によれば、ピストンが下死点領域から
上死点領域に移動する排気行程において、ピストンが下
死点領域に位置しているとき、比較的高圧の燃焼ガス
が、バイパス排気通路を通って制御弁の上流まで導かれ
る。そして、この制御弁が所定のタイミングで開弁する
ことにより、シリンダボアと排気通路とが連通され、こ
の燃焼ガスは、排気通路に向けて排出されることにな
る。したがって、排気バルブを閉弁方向に押し付ける燃
焼ガスの圧力はその分だけ低くなり、その後の電磁駆動
により、排気バルブは所定のタイミングで確実に開弁方
向に駆動され得る。また、排気行程においてのみ制御弁
を開弁させることにより、吸気行程における新気等の吹
き抜けを防止できる。
【0008】上記構成において、制御弁は、シリンダボ
アから排気通路に向かう流れのみを許容する逆止弁であ
る、構成を採用することができる。上記構成によれば、
制御弁が逆止弁であることから、シリンダボアから排気
通路に向けて排出された燃焼ガス(排気)が、再びシリ
ンダボアに向けて逆流するのを防止することができる。
これにより、燃焼ガスの排出が確実に行なわれることに
なる。
アから排気通路に向かう流れのみを許容する逆止弁であ
る、構成を採用することができる。上記構成によれば、
制御弁が逆止弁であることから、シリンダボアから排気
通路に向けて排出された燃焼ガス(排気)が、再びシリ
ンダボアに向けて逆流するのを防止することができる。
これにより、燃焼ガスの排出が確実に行なわれることに
なる。
【0009】上記構成において、制御弁は、予め設定さ
れた所定の付勢力により閉弁方向に付勢されている、構
成を採用することができる。上記構成によれば、シリン
ダボア内の燃焼ガスの圧力が所定レベル以上になると、
制御弁を閉弁する付勢力に抗して、燃焼ガスの圧力によ
り制御弁が開弁方向に移動させられる。これにより、燃
焼ガスの一部が排出され、所定レベル以上の燃焼ガスの
圧力が排気バルブに加わるのを防止でき、排気バルブは
所定のタイミングで確実に開弁方向に駆動され得る。
れた所定の付勢力により閉弁方向に付勢されている、構
成を採用することができる。上記構成によれば、シリン
ダボア内の燃焼ガスの圧力が所定レベル以上になると、
制御弁を閉弁する付勢力に抗して、燃焼ガスの圧力によ
り制御弁が開弁方向に移動させられる。これにより、燃
焼ガスの一部が排出され、所定レベル以上の燃焼ガスの
圧力が排気バルブに加わるのを防止でき、排気バルブは
所定のタイミングで確実に開弁方向に駆動され得る。
【0010】上記構成において、制御弁は、内燃機関の
運転状態に応じた制御信号により開閉駆動される、構成
を採用することができる。上記構成によれば、内燃機関
の運転状態に応じて、制御弁の開閉動作が行なわれるこ
とになる。したがって、排気バルブの開閉タイミングと
バイパス排気通路を通して高圧の燃焼ガスを排出させる
タイミングとを、所望の時期に容易に設定することがで
き、内燃機関の運転状態に応じたきめ細かな排気制御が
行なえる。
運転状態に応じた制御信号により開閉駆動される、構成
を採用することができる。上記構成によれば、内燃機関
の運転状態に応じて、制御弁の開閉動作が行なわれるこ
とになる。したがって、排気バルブの開閉タイミングと
バイパス排気通路を通して高圧の燃焼ガスを排出させる
タイミングとを、所望の時期に容易に設定することがで
き、内燃機関の運転状態に応じたきめ細かな排気制御が
行なえる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る排気制御装置を備えた4サイクル内燃機
関(エンジン)の一部断面図であり、図2は吸気バルブ
及び排気バルブを開閉駆動する電磁駆動機構の概略構成
を示す断面図である。
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る排気制御装置を備えた4サイクル内燃機
関(エンジン)の一部断面図であり、図2は吸気バルブ
及び排気バルブを開閉駆動する電磁駆動機構の概略構成
を示す断面図である。
【0012】この実施形態に係る排気制御装置を備えた
エンジンは、図1に示すように、シリンダボア11を形
成するシリンダブロック10、このシリンダボア11内
を上下方向に往復動するように配置されたピストン2
0、シリンダブロック10の上端に接合され吸気ポート
31及び排気ポート32を形成するシリンダヘッド3
0、吸気ポート31を開閉する吸気バルブ40、排気ポ
ート32を開閉する排気バルブ50、吸気バルブ40を
駆動する電磁駆動機構としての電磁アクチュエータ6
0、排気バルブ50を駆動する電磁駆動機構としての電
磁アクチュエータ70、シリンダヘッド30の上方を覆
うシリンダヘッドカバー80、排気ポート32に接続さ
れて排気通路を画定する排気マニホールド90、シリン
ダボア11と排気マニホールド90とを連通するバイパ
ス排気通路を画定するバイパス排気管100等を、その
基本構成として備えている。
エンジンは、図1に示すように、シリンダボア11を形
成するシリンダブロック10、このシリンダボア11内
を上下方向に往復動するように配置されたピストン2
0、シリンダブロック10の上端に接合され吸気ポート
31及び排気ポート32を形成するシリンダヘッド3
0、吸気ポート31を開閉する吸気バルブ40、排気ポ
ート32を開閉する排気バルブ50、吸気バルブ40を
駆動する電磁駆動機構としての電磁アクチュエータ6
0、排気バルブ50を駆動する電磁駆動機構としての電
磁アクチュエータ70、シリンダヘッド30の上方を覆
うシリンダヘッドカバー80、排気ポート32に接続さ
れて排気通路を画定する排気マニホールド90、シリン
ダボア11と排気マニホールド90とを連通するバイパ
ス排気通路を画定するバイパス排気管100等を、その
基本構成として備えている。
【0013】ここで、ピストン20は、エンジンの吸
気、圧縮、膨張、排気の各行程において、シリンダボア
11の下側に位置する下死点(BDC)と上側に位置す
る上死点(TDC)との間を、往復動するようになって
いる。尚、図1中において、実線で表されたピストン2
0は下死点(BDC)の位置に、又、点線で表されたピ
ストン20´は上死点(TDC)の位置に、それぞれ位
置する状態を示したものである。
気、圧縮、膨張、排気の各行程において、シリンダボア
11の下側に位置する下死点(BDC)と上側に位置す
る上死点(TDC)との間を、往復動するようになって
いる。尚、図1中において、実線で表されたピストン2
0は下死点(BDC)の位置に、又、点線で表されたピ
ストン20´は上死点(TDC)の位置に、それぞれ位
置する状態を示したものである。
【0014】シリンダヘッド30には、その下面領域に
おいて、吸気を導入する吸気ポート31及び燃焼ガスを
排出する排気ポート32に連通しかつシリンダボア11
の上方に位置する燃焼室CHが形成されており、又、略
中央部から垂直に伸びる領域において、点火プラグ(不
図示)を取り付けるための点火プラグ孔33が、燃焼室
CHに連通するように形成されている。また、吸気ポー
ト31の上方領域には、吸気バルブ40を往復動方向に
案内する吸気バルブガイド34が嵌着されており、一
方、排気ポート32の上方領域には、排気バルブ50を
往復動方向に案内する排気バルブガイド35が嵌着され
ている。さらに、シリンダヘッド30の外壁36で囲ま
れた上方空間には、吸気バルブ40を電磁力により駆動
する電磁アクチュエータ60と、排気バルブ50を電磁
力により駆動する電磁アクチュエータ70とが配置され
ており、これら電磁アクチュエータ60,70を覆うよ
うに、シリンダヘッドカバー80が取り付けられてい
る。
おいて、吸気を導入する吸気ポート31及び燃焼ガスを
排出する排気ポート32に連通しかつシリンダボア11
の上方に位置する燃焼室CHが形成されており、又、略
中央部から垂直に伸びる領域において、点火プラグ(不
図示)を取り付けるための点火プラグ孔33が、燃焼室
CHに連通するように形成されている。また、吸気ポー
ト31の上方領域には、吸気バルブ40を往復動方向に
案内する吸気バルブガイド34が嵌着されており、一
方、排気ポート32の上方領域には、排気バルブ50を
往復動方向に案内する排気バルブガイド35が嵌着され
ている。さらに、シリンダヘッド30の外壁36で囲ま
れた上方空間には、吸気バルブ40を電磁力により駆動
する電磁アクチュエータ60と、排気バルブ50を電磁
力により駆動する電磁アクチュエータ70とが配置され
ており、これら電磁アクチュエータ60,70を覆うよ
うに、シリンダヘッドカバー80が取り付けられてい
る。
【0015】吸気バルブ40は、図2に示すように、バ
ルブ軸部41(バルブステム)、このバルブ軸部41の
先端に位置するバルブヘッド42等により形成されてお
り、バルブ軸部41の上端部43が後述する電磁アクチ
ュエータ60の可動部材66の一端部66aに対して着
脱自在に連結されるようになっている。また、バルブヘ
ッド42の上側には、バルブシート面42aが形成され
ており、このバルブシート面42aが吸気ポート31の
バルブシート31a(図1参照)に対して着座及び離脱
することにより、吸気ポート31が開閉される。
ルブ軸部41(バルブステム)、このバルブ軸部41の
先端に位置するバルブヘッド42等により形成されてお
り、バルブ軸部41の上端部43が後述する電磁アクチ
ュエータ60の可動部材66の一端部66aに対して着
脱自在に連結されるようになっている。また、バルブヘ
ッド42の上側には、バルブシート面42aが形成され
ており、このバルブシート面42aが吸気ポート31の
バルブシート31a(図1参照)に対して着座及び離脱
することにより、吸気ポート31が開閉される。
【0016】排気バルブ50は、図2に示すように、バ
ルブ軸部51(バルブステム)、このバルブ軸部51の
先端に位置するバルブヘッド52等により形成されてお
り、バルブ軸部51の上端部53が後述する電磁アクチ
ュエータ70の可動部材76の一端部76aに対して着
脱自在に連結されるようになっている。また、バルブヘ
ッド52の上側には、バルブシート面52aが形成され
ており、このバルブシート面52aが排気ポート32の
バルブシート32a(図1参照)に対して着座及び離脱
することにより、排気ポート32が開閉される。すなわ
ち、排気バルブ50は、吸気バルブ40と比べて、バル
ブヘッド52の外径がバルブヘッド42の外径よりも小
さく形成されている点、材料が異なる点等を除いて、略
同様の構成となっている。
ルブ軸部51(バルブステム)、このバルブ軸部51の
先端に位置するバルブヘッド52等により形成されてお
り、バルブ軸部51の上端部53が後述する電磁アクチ
ュエータ70の可動部材76の一端部76aに対して着
脱自在に連結されるようになっている。また、バルブヘ
ッド52の上側には、バルブシート面52aが形成され
ており、このバルブシート面52aが排気ポート32の
バルブシート32a(図1参照)に対して着座及び離脱
することにより、排気ポート32が開閉される。すなわ
ち、排気バルブ50は、吸気バルブ40と比べて、バル
ブヘッド52の外径がバルブヘッド42の外径よりも小
さく形成されている点、材料が異なる点等を除いて、略
同様の構成となっている。
【0017】吸気バルブ40を駆動する電磁アクチュエ
ータ60は、図1及び図2に示すように、磁路を形成す
る断面略C字形状のヨーク61、このヨーク61の内側
に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボビン62、
このボビン62に対して環状に巻回された励磁用のコイ
ル63、ボビン62の中央部に配置されたコア64、コ
イル63への通電により磁極が形成される3つの磁極部
61a,61b,64a、これら磁極部61a,61
b,64aと協働して所定の間隙Dを画定するように配
置された磁路を形成するヨーク65、この間隙Dにおい
て往復動自在に配置された可動部材66、磁気ギャップ
67,68等により構成されている。
ータ60は、図1及び図2に示すように、磁路を形成す
る断面略C字形状のヨーク61、このヨーク61の内側
に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボビン62、
このボビン62に対して環状に巻回された励磁用のコイ
ル63、ボビン62の中央部に配置されたコア64、コ
イル63への通電により磁極が形成される3つの磁極部
61a,61b,64a、これら磁極部61a,61
b,64aと協働して所定の間隙Dを画定するように配
置された磁路を形成するヨーク65、この間隙Dにおい
て往復動自在に配置された可動部材66、磁気ギャップ
67,68等により構成されている。
【0018】この可動部材66には、その一端部66a
において、吸気バルブ40の上端部43を着脱自在に連
結できるような連結部(不図示)が形成されており、
又、上記間隙Dに位置する主領域において、磁極部61
a,61b,64a、ヨーク65と対向し得るように永
久磁石片66b,66cが固着されている。この永久磁
石片66b,66cは、図2に示すように、それぞれの
着磁面の極性がお互いに逆向きとなるように、すなわ
ち、永久磁石片66bの着磁面がN極→S極の配列に対
して、永久磁石片66cの着磁面がS極→N極の配列と
なるように形成されている。
において、吸気バルブ40の上端部43を着脱自在に連
結できるような連結部(不図示)が形成されており、
又、上記間隙Dに位置する主領域において、磁極部61
a,61b,64a、ヨーク65と対向し得るように永
久磁石片66b,66cが固着されている。この永久磁
石片66b,66cは、図2に示すように、それぞれの
着磁面の極性がお互いに逆向きとなるように、すなわ
ち、永久磁石片66bの着磁面がN極→S極の配列に対
して、永久磁石片66cの着磁面がS極→N極の配列と
なるように形成されている。
【0019】上記構成をなす電磁アクチュエータ60に
おいては、コイル63に電流が供給されていない状態
で、磁気ギャップ67,68の磁気抵抗が永久磁石片6
6b,66cの磁力に対して大きいため、永久磁石66
b(N極)→磁極部64a→コア64→ヨーク61→磁
極部61b→永久磁石66c(S極)→永久磁石片66
c(N極)→ヨーク65→永久磁石片66b(S極)と
いう経路を辿る磁路が形成され、図2に示すように、可
動部材66は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられ
る。この休止位置に可動部材66が位置するとき、一端
部66aに連結された吸気バルブ40は、吸気ポート3
1を閉じた状態に位置付けられることになる。
おいては、コイル63に電流が供給されていない状態
で、磁気ギャップ67,68の磁気抵抗が永久磁石片6
6b,66cの磁力に対して大きいため、永久磁石66
b(N極)→磁極部64a→コア64→ヨーク61→磁
極部61b→永久磁石66c(S極)→永久磁石片66
c(N極)→ヨーク65→永久磁石片66b(S極)と
いう経路を辿る磁路が形成され、図2に示すように、可
動部材66は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられ
る。この休止位置に可動部材66が位置するとき、一端
部66aに連結された吸気バルブ40は、吸気ポート3
1を閉じた状態に位置付けられることになる。
【0020】一方、コイル63に対して、所定方向に所
定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ67,6
8にも磁束が通り、永久磁石片66b(N極)→磁気ギ
ャップ68→磁極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ
67→ヨーク61→コア64→磁極部64a→永久磁石
片66c(S極)→永久磁石片66c(N極)→ヨーク
65→永久磁石片66b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片66b(N極)→磁気ギャップ68→磁
極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ67→ヨーク6
1→磁極部61b→永久磁石片66c(S極)→永久磁
石片66c(N極)→ヨーク65→永久磁石片66b
(S極)という経路を辿る磁路とが形成され、可動部材
66は下方の作動位置に向けて移動させられる。
定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ67,6
8にも磁束が通り、永久磁石片66b(N極)→磁気ギ
ャップ68→磁極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ
67→ヨーク61→コア64→磁極部64a→永久磁石
片66c(S極)→永久磁石片66c(N極)→ヨーク
65→永久磁石片66b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片66b(N極)→磁気ギャップ68→磁
極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ67→ヨーク6
1→磁極部61b→永久磁石片66c(S極)→永久磁
石片66c(N極)→ヨーク65→永久磁石片66b
(S極)という経路を辿る磁路とが形成され、可動部材
66は下方の作動位置に向けて移動させられる。
【0021】さらに、コイル63へ供給する電流を大き
くすると、永久磁石片66b(N極)→磁気ギャップ6
8→磁極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ67→ヨ
ーク61→コア64→磁極部64a→永久磁石片66c
(S極)→永久磁石片66c(N極)→ヨーク65→永
久磁石片66b(S極)という経路を辿る磁路のみが形
成され、可動部材66はさらに下方の作動位置に向けて
移動させられる。この可動部材66の作動位置への移動
により、一端部66aに連結された吸気バルブ40は、
吸気ポート31を開いた状態(開弁位置)に位置付けら
れることになる。
くすると、永久磁石片66b(N極)→磁気ギャップ6
8→磁極部61a→ヨーク61→磁気ギャップ67→ヨ
ーク61→コア64→磁極部64a→永久磁石片66c
(S極)→永久磁石片66c(N極)→ヨーク65→永
久磁石片66b(S極)という経路を辿る磁路のみが形
成され、可動部材66はさらに下方の作動位置に向けて
移動させられる。この可動部材66の作動位置への移動
により、一端部66aに連結された吸気バルブ40は、
吸気ポート31を開いた状態(開弁位置)に位置付けら
れることになる。
【0022】排気バルブ50を駆動する電磁アクチュエ
ータ70は、図1及び図2に示すように、磁路を形成す
る断面略C字形状のヨーク71、このヨーク71の内側
に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボビン72、
このボビン72に対して環状に巻回された励磁用のコイ
ル73、ボビン72の中央部に配置されたコア74、コ
イル73への通電により磁極が形成される3つの磁極部
71a,71b,74a、これら磁極部71a,71
b,74aと協働して所定の間隙Dを画定するように配
置された磁路を形成するヨーク75、この間隙Dにおい
て往復動自在に配置された可動部材76、磁気ギャップ
77,78等により構成されている。
ータ70は、図1及び図2に示すように、磁路を形成す
る断面略C字形状のヨーク71、このヨーク71の内側
に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボビン72、
このボビン72に対して環状に巻回された励磁用のコイ
ル73、ボビン72の中央部に配置されたコア74、コ
イル73への通電により磁極が形成される3つの磁極部
71a,71b,74a、これら磁極部71a,71
b,74aと協働して所定の間隙Dを画定するように配
置された磁路を形成するヨーク75、この間隙Dにおい
て往復動自在に配置された可動部材76、磁気ギャップ
77,78等により構成されている。
【0023】この可動部材76には、その一端部76a
において、排気バルブ50の上端部53を着脱自在に連
結できるような連結部(不図示)が形成されており、
又、上記間隙Dに位置する主領域において、磁極部71
a,71b,74a、ヨーク75と対向し得るように永
久磁石片76b,76cが固着されている。この永久磁
石片76b,76cは、図2に示すように、それぞれの
着磁面の極性がお互いに逆向きとなるように、すなわ
ち、永久磁石片76bの着磁面がN極→S極の配列に対
して、永久磁石片76cの着磁面がS極→N極の配列と
なるように形成されている。
において、排気バルブ50の上端部53を着脱自在に連
結できるような連結部(不図示)が形成されており、
又、上記間隙Dに位置する主領域において、磁極部71
a,71b,74a、ヨーク75と対向し得るように永
久磁石片76b,76cが固着されている。この永久磁
石片76b,76cは、図2に示すように、それぞれの
着磁面の極性がお互いに逆向きとなるように、すなわ
ち、永久磁石片76bの着磁面がN極→S極の配列に対
して、永久磁石片76cの着磁面がS極→N極の配列と
なるように形成されている。
【0024】上記構成をなす電磁アクチュエータ70に
おいては、コイル73に電流が供給されていない状態
で、磁気ギャップ77,78の磁気抵抗が永久磁石片7
6b,76cの磁力に対して大きいため、永久磁石76
b(N極)→磁極部74a→コア74→ヨーク71→磁
極部71b→永久磁石76c(S極)→永久磁石片76
c(N極)→ヨーク75→永久磁石片76b(S極)と
いう経路を辿る磁路が形成され、図2に示すように、可
動部材76は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられ
る。この休止位置に可動部材76が位置するとき、一端
部76aに連結された排気バルブ50は、排気ポート3
2を閉じた状態に位置付けられることになる。
おいては、コイル73に電流が供給されていない状態
で、磁気ギャップ77,78の磁気抵抗が永久磁石片7
6b,76cの磁力に対して大きいため、永久磁石76
b(N極)→磁極部74a→コア74→ヨーク71→磁
極部71b→永久磁石76c(S極)→永久磁石片76
c(N極)→ヨーク75→永久磁石片76b(S極)と
いう経路を辿る磁路が形成され、図2に示すように、可
動部材76は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられ
る。この休止位置に可動部材76が位置するとき、一端
部76aに連結された排気バルブ50は、排気ポート3
2を閉じた状態に位置付けられることになる。
【0025】一方、コイル73に対して、所定方向に所
定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ77,7
8にも磁束が通り、永久磁石片76b(N極)→磁気ギ
ャップ78→磁極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ
77→ヨーク71→コア74→磁極部74a→永久磁石
片76c(S極)→永久磁石片76c(N極)→ヨーク
75→永久磁石片76b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片76b(N極)→磁気ギャップ78→磁
極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ77→ヨーク7
1→磁極部71b→永久磁石片76c(S極)→永久磁
石片76c(N極)→ヨーク75→永久磁石片76b
(S極)という経路を辿る磁路とが形成され、可動部材
76は下方の作動位置に向けて移動させられる。
定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ77,7
8にも磁束が通り、永久磁石片76b(N極)→磁気ギ
ャップ78→磁極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ
77→ヨーク71→コア74→磁極部74a→永久磁石
片76c(S極)→永久磁石片76c(N極)→ヨーク
75→永久磁石片76b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片76b(N極)→磁気ギャップ78→磁
極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ77→ヨーク7
1→磁極部71b→永久磁石片76c(S極)→永久磁
石片76c(N極)→ヨーク75→永久磁石片76b
(S極)という経路を辿る磁路とが形成され、可動部材
76は下方の作動位置に向けて移動させられる。
【0026】さらに、コイル73へ供給する電流を大き
くすると、永久磁石片76b(N極)→磁気ギャップ7
8→磁極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ77→ヨ
ーク71→コア74→磁極部74a→永久磁石片76c
(S極)→永久磁石片76c(N極)→ヨーク75→永
久磁石片76b(S極)という経路を辿る磁路のみが形
成され、可動部材76はさらに下方の作動位置に向けて
移動させられる。この可動部材76の作動位置への移動
により、一端部76aに連結された排気バルブ50は、
排気ポート32を開いた状態(開弁位置)に位置付けら
れることになる。
くすると、永久磁石片76b(N極)→磁気ギャップ7
8→磁極部71a→ヨーク71→磁気ギャップ77→ヨ
ーク71→コア74→磁極部74a→永久磁石片76c
(S極)→永久磁石片76c(N極)→ヨーク75→永
久磁石片76b(S極)という経路を辿る磁路のみが形
成され、可動部材76はさらに下方の作動位置に向けて
移動させられる。この可動部材76の作動位置への移動
により、一端部76aに連結された排気バルブ50は、
排気ポート32を開いた状態(開弁位置)に位置付けら
れることになる。
【0027】上記のように、吸気バルブ40を駆動する
電磁アクチュエータ60と排気バルブ50を駆動する電
磁アクチュエータ70とは、ほぼ同一の構成をなしてお
り、部品の共用化が行なわれている。したがって、この
部品の共用化により、コストの低減を行なうことができ
る。尚、これら電磁アクチュエータ60,70の駆動に
おいては、クランクシャフトの回転角度を検出するクラ
ンク角センサ、冷却水の温度を検出する水温センサ、吸
気の圧力を検出する吸気圧センサ、吸気の流量を検出す
るエアフローセンサ、排気マニホールド90内における
酸素の量を検出する酸素センサ等の種々のセンサにより
検出された情報に基づいて、先ずエンジンの運転状態が
判断され、この判断情報とROM等の記憶手段に予め記
憶された駆動マップ等に基づき、制御部(CPU)から
所定の制御信号が出力され、この出力された制御信号に
より、所定のタイミングで駆動されることになる。
電磁アクチュエータ60と排気バルブ50を駆動する電
磁アクチュエータ70とは、ほぼ同一の構成をなしてお
り、部品の共用化が行なわれている。したがって、この
部品の共用化により、コストの低減を行なうことができ
る。尚、これら電磁アクチュエータ60,70の駆動に
おいては、クランクシャフトの回転角度を検出するクラ
ンク角センサ、冷却水の温度を検出する水温センサ、吸
気の圧力を検出する吸気圧センサ、吸気の流量を検出す
るエアフローセンサ、排気マニホールド90内における
酸素の量を検出する酸素センサ等の種々のセンサにより
検出された情報に基づいて、先ずエンジンの運転状態が
判断され、この判断情報とROM等の記憶手段に予め記
憶された駆動マップ等に基づき、制御部(CPU)から
所定の制御信号が出力され、この出力された制御信号に
より、所定のタイミングで駆動されることになる。
【0028】排気マニホールド90は、その一端部91
がボルト、ナット等によりシリンダヘッド30に連結さ
れて、排気ポート32と排気通路90aとが連通させら
れており、排気バルブ50の開放(開弁)により、排気
(燃焼ガス)が排気ポート32を通って排気通路90a
に排出される。また、排気マニホールド90の他端部
(不図示)は、触媒装置等を介してマフラーに接続され
ている。さらに、排気マニホールド90の途中には、分
岐排気管92が形成されており、その端部93がシリン
ダブロック10に形成されたフランジ部12に対して、
ボルト、ナット等により連結されて、シリンダボア11
に連通するバイパス排気ポート12aとその分岐通路9
2aとが連通させられている。
がボルト、ナット等によりシリンダヘッド30に連結さ
れて、排気ポート32と排気通路90aとが連通させら
れており、排気バルブ50の開放(開弁)により、排気
(燃焼ガス)が排気ポート32を通って排気通路90a
に排出される。また、排気マニホールド90の他端部
(不図示)は、触媒装置等を介してマフラーに接続され
ている。さらに、排気マニホールド90の途中には、分
岐排気管92が形成されており、その端部93がシリン
ダブロック10に形成されたフランジ部12に対して、
ボルト、ナット等により連結されて、シリンダボア11
に連通するバイパス排気ポート12aとその分岐通路9
2aとが連通させられている。
【0029】上記バイパス排気ポート12aは、ピスト
ン20が下死点(BDC)に位置するときに、シリンダ
ボア11が分岐通路92aすなわち排気通路90aと連
通させられるような位置に形成されている。ここで、こ
のバイパス排気ポート12aを形成する位置は、図1に
示すように、下死点(BDC)に位置するピストン20
の上面21とバイパス排気ポート12aの下側内壁面1
2a´とが面一になる位置、あるいは、バイパス排気ポ
ート12aの下側内壁面12a´がピストン20の上面
21よりも若干上方に偏倚した位置等、ピストン20の
下死点(BDC)の近傍に位置する領域であればよい。
また、バイパス排気ポート12aの断面形状としては、
円形形状、あるいは、ピストン20の往復動方向に対し
て直交する方向に扁平な楕円形状等を採用することがで
きる。
ン20が下死点(BDC)に位置するときに、シリンダ
ボア11が分岐通路92aすなわち排気通路90aと連
通させられるような位置に形成されている。ここで、こ
のバイパス排気ポート12aを形成する位置は、図1に
示すように、下死点(BDC)に位置するピストン20
の上面21とバイパス排気ポート12aの下側内壁面1
2a´とが面一になる位置、あるいは、バイパス排気ポ
ート12aの下側内壁面12a´がピストン20の上面
21よりも若干上方に偏倚した位置等、ピストン20の
下死点(BDC)の近傍に位置する領域であればよい。
また、バイパス排気ポート12aの断面形状としては、
円形形状、あるいは、ピストン20の往復動方向に対し
て直交する方向に扁平な楕円形状等を採用することがで
きる。
【0030】これらバイパス排気ポート12a及び分岐
通路92aにより、シリンダボア11と排気通路90a
とを連通するバイパス排気通路が形成されており、この
バイパス排気ポート12aを画定するシリンダブロック
10の一部及び分岐排気管92により、バイパス排気通
路を画定するバイパス排気管100が形成されている。
尚、上記分岐排気管92は、排気マニホールド90と一
体的に形成されているが、別体として形成し、後で排気
マニホールドに連結する構成であってもよい。
通路92aにより、シリンダボア11と排気通路90a
とを連通するバイパス排気通路が形成されており、この
バイパス排気ポート12aを画定するシリンダブロック
10の一部及び分岐排気管92により、バイパス排気通
路を画定するバイパス排気管100が形成されている。
尚、上記分岐排気管92は、排気マニホールド90と一
体的に形成されているが、別体として形成し、後で排気
マニホールドに連結する構成であってもよい。
【0031】次に、本発明の排気制御装置を備えたエン
ジンの動作について説明する。先ず、吸気行程において
は、電磁アクチュエータ60のコイル63に所定の電流
が供給されて、その可動部材66が吸気バルブ40を開
弁位置に移動させる。すると、吸気ポート31からシリ
ンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填され、その後
コイル63への通電方向が反転されて、可動部材66は
休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位置に移動さ
せる。そして、圧縮行程において、ピストン20がシリ
ンダボア11内を下死点(BDC)から上死点(TD
C)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プラグに
より混合気が点火され、膨張行程へと移行する。膨張行
程においては、ピストン20がシリンダボア11内を上
死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移動し、
この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に変換さ
れる。
ジンの動作について説明する。先ず、吸気行程において
は、電磁アクチュエータ60のコイル63に所定の電流
が供給されて、その可動部材66が吸気バルブ40を開
弁位置に移動させる。すると、吸気ポート31からシリ
ンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填され、その後
コイル63への通電方向が反転されて、可動部材66は
休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位置に移動さ
せる。そして、圧縮行程において、ピストン20がシリ
ンダボア11内を下死点(BDC)から上死点(TD
C)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プラグに
より混合気が点火され、膨張行程へと移行する。膨張行
程においては、ピストン20がシリンダボア11内を上
死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移動し、
この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に変換さ
れる。
【0032】続いて、排気行程においては、ピストン2
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、シリンダボ
ア11と排気マニホールド90とはバイパス排気管10
0を介して連通しているため、先ず、このバイパス排気
管100を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気マニ
ホールド90に向けて排出される。すなわち、排気バル
ブ50により開閉される排気ポート32を通ることな
く、シリンダボア11から排気マニホールド90へ直接
排出されることになる。
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、シリンダボ
ア11と排気マニホールド90とはバイパス排気管10
0を介して連通しているため、先ず、このバイパス排気
管100を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気マニ
ホールド90に向けて排出される。すなわち、排気バル
ブ50により開閉される排気ポート32を通ることな
く、シリンダボア11から排気マニホールド90へ直接
排出されることになる。
【0033】そして、ピストン20が下死点(BDC)
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。この際、ピストン2
0が上昇して、その上面21がバイパス排気ポート12
aの上側内壁面12a´´より上方に移動すると、バイ
パス排気管100からの燃焼ガスの排出は遮断され、排
気ポート32から排気マニホールド90に向けて燃焼ガ
スが排出されることになる。
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。この際、ピストン2
0が上昇して、その上面21がバイパス排気ポート12
aの上側内壁面12a´´より上方に移動すると、バイ
パス排気管100からの燃焼ガスの排出は遮断され、排
気ポート32から排気マニホールド90に向けて燃焼ガ
スが排出されることになる。
【00034】ところで、電磁アクチュエータ70によ
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管100を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
電磁アクチュエータ70に加わる負荷はその分だけ軽減
されており、排気バルブ50は、この電磁アクチュエー
タ70により、所定のタイミングで確実に開弁させられ
る。これにより、燃焼ガスは、排気ポート32を介して
排気マニホールド90に向け確実に排出されることにな
る。尚、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮に
排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパス
排気管100を通して燃焼ガスの一部が確実に排出され
るため、リンプホーム機能を確保することができる。
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管100を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
電磁アクチュエータ70に加わる負荷はその分だけ軽減
されており、排気バルブ50は、この電磁アクチュエー
タ70により、所定のタイミングで確実に開弁させられ
る。これにより、燃焼ガスは、排気ポート32を介して
排気マニホールド90に向け確実に排出されることにな
る。尚、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮に
排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパス
排気管100を通して燃焼ガスの一部が確実に排出され
るため、リンプホーム機能を確保することができる。
【0035】図3は、他の実施形態に係る排気制御装置
を備えたエンジンを示すものであり、図1に示す実施形
態に対して制御弁が設けられた以外は、同様の構成にな
っている。この実施形態に係るエンジンの排気マニホー
ルド110は、その一端部111がボルト、ナット等に
よりシリンダヘッド30に連結されて、排気ポート32
と排気通路110aとが連通させられており、排気バル
ブ50の開放(開弁)により、排気(燃焼ガス)が排気
ポート32を通って排気通路110aに排出される。ま
た、排気マニホールド110の他端部(不図示)は、触
媒装置等を介してマフラーに接続されている。
を備えたエンジンを示すものであり、図1に示す実施形
態に対して制御弁が設けられた以外は、同様の構成にな
っている。この実施形態に係るエンジンの排気マニホー
ルド110は、その一端部111がボルト、ナット等に
よりシリンダヘッド30に連結されて、排気ポート32
と排気通路110aとが連通させられており、排気バル
ブ50の開放(開弁)により、排気(燃焼ガス)が排気
ポート32を通って排気通路110aに排出される。ま
た、排気マニホールド110の他端部(不図示)は、触
媒装置等を介してマフラーに接続されている。
【0036】さらに、排気マニホールド110の途中に
は、分岐排気管112が形成されており、その端部11
3がシリンダブロック10に形成されたフランジ部12
に対して、ボルト、ナット等により連結されている。ま
た、分岐排気管112により画定される分岐通路112
aの途中には仕切り壁114が設けられ、この仕切り壁
114を境に2つの開口部115,116が形成されて
いる。
は、分岐排気管112が形成されており、その端部11
3がシリンダブロック10に形成されたフランジ部12
に対して、ボルト、ナット等により連結されている。ま
た、分岐排気管112により画定される分岐通路112
aの途中には仕切り壁114が設けられ、この仕切り壁
114を境に2つの開口部115,116が形成されて
いる。
【0037】また、分岐排気管112には、開口部11
5,116の領域において、制御弁120を保持するバ
ルブケース130がボルト、ナット等を用いて連結され
ている。このバルブケース130には、開口部115,
116に連通するように形成されたU字状通路131、
開口部115に連通する側に形成された弁座部132、
制御弁120を往復動自在にガイドするバルブガイド1
33、制御弁120の一端部に係合された付勢スプリン
グ125を収納するバネ収容部134等が形成されてい
る。
5,116の領域において、制御弁120を保持するバ
ルブケース130がボルト、ナット等を用いて連結され
ている。このバルブケース130には、開口部115,
116に連通するように形成されたU字状通路131、
開口部115に連通する側に形成された弁座部132、
制御弁120を往復動自在にガイドするバルブガイド1
33、制御弁120の一端部に係合された付勢スプリン
グ125を収納するバネ収容部134等が形成されてい
る。
【0038】制御弁120は、その一端部121に係合
された付勢スプリング125により、その弁部122が
弁座部132に着座してU字状通路131を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁120
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路110aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。また、制御弁120は、予
め設定された付勢力をもつ付勢スプリング125により
閉弁方向に付勢されているため、この制御弁120を境
に、シリンダボア11側(上流側)の圧力が排気通路1
10a側(下流側)の圧力よりも所定レベル以上大きく
なったとき、その圧力差により、制御弁120が開弁す
るようになっている。ここで、付勢スプリング125の
付勢力は、例えば、ピストン20が下死点(BDC)の
近傍に位置するときのシリンダボア11内の残留圧によ
り、制御弁120を開弁させるような値に設定するのが
好ましい。
された付勢スプリング125により、その弁部122が
弁座部132に着座してU字状通路131を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁120
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路110aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。また、制御弁120は、予
め設定された付勢力をもつ付勢スプリング125により
閉弁方向に付勢されているため、この制御弁120を境
に、シリンダボア11側(上流側)の圧力が排気通路1
10a側(下流側)の圧力よりも所定レベル以上大きく
なったとき、その圧力差により、制御弁120が開弁す
るようになっている。ここで、付勢スプリング125の
付勢力は、例えば、ピストン20が下死点(BDC)の
近傍に位置するときのシリンダボア11内の残留圧によ
り、制御弁120を開弁させるような値に設定するのが
好ましい。
【0039】上記バイパス排気ポート12a、分岐通路
92a、U字状通路131により、シリンダボア11と
排気通路110aとを連通するバイパス排気通路が形成
されており、このバイパス排気ポート12aを画定する
シリンダブロック10の一部及び分岐排気管112によ
り、バイパス排気通路を画定するバイパス排気管140
が形成されている。尚、上記分岐排気管112は、排気
マニホールド110と一体的に形成されているが、別体
として形成し、後で排気マニホールドに連結する構成で
あってもよい。
92a、U字状通路131により、シリンダボア11と
排気通路110aとを連通するバイパス排気通路が形成
されており、このバイパス排気ポート12aを画定する
シリンダブロック10の一部及び分岐排気管112によ
り、バイパス排気通路を画定するバイパス排気管140
が形成されている。尚、上記分岐排気管112は、排気
マニホールド110と一体的に形成されているが、別体
として形成し、後で排気マニホールドに連結する構成で
あってもよい。
【0040】次に、この実施形態に係る排気制御装置を
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、制御弁12
0は開弁しないように付勢スプリング125により付勢
されている。したがって、シリンダボア11内に導かれ
た新気及び噴霧燃料は、排気通路110a側へ吹き抜け
ることなく、確実にシリンダボア11内に留められる。
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、制御弁12
0は開弁しないように付勢スプリング125により付勢
されている。したがって、シリンダボア11内に導かれ
た新気及び噴霧燃料は、排気通路110a側へ吹き抜け
ることなく、確実にシリンダボア11内に留められる。
【0041】そして、圧縮行程においては、ピストン2
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
【0042】続いて、排気行程においては、ピストン2
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、燃焼ガスの
残圧により、制御弁120は付勢スプリング125の付
勢力に抗して開弁させられる。これにより、シリンダボ
ア11と排気マニホールド110とはバイパス排気管1
40を介して連通した状態となり、先ず、このバイパス
排気管140を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気
マニホールド110に向けて排出される。すなわち、排
気バルブ50により開閉される排気ポート32を通るこ
となく、シリンダボア11から排気マニホールド110
へ直接排出されることになる。そして、シリンダボア1
1内の残圧が所定レベル以下になると、付勢スプリング
125の付勢力により、制御弁120は閉弁位置すなわ
ち休止位置に移動して、バイパス排気通路を遮断する。
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、燃焼ガスの
残圧により、制御弁120は付勢スプリング125の付
勢力に抗して開弁させられる。これにより、シリンダボ
ア11と排気マニホールド110とはバイパス排気管1
40を介して連通した状態となり、先ず、このバイパス
排気管140を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気
マニホールド110に向けて排出される。すなわち、排
気バルブ50により開閉される排気ポート32を通るこ
となく、シリンダボア11から排気マニホールド110
へ直接排出されることになる。そして、シリンダボア1
1内の残圧が所定レベル以下になると、付勢スプリング
125の付勢力により、制御弁120は閉弁位置すなわ
ち休止位置に移動して、バイパス排気通路を遮断する。
【0043】続いて、ピストン20が下死点(BDC)
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放された
排気ポート32から排気マニホールド110に向けて燃
焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピストン
20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気ポー
ト12aの上側内壁面12a´´より上方に移動した時
点で、バイパス排気管140からの燃焼ガスの排出が遮
断されることになるため、この後に制御弁120が閉弁
させられるように、付勢スプリング125の付勢力を設
定してもよい。
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放された
排気ポート32から排気マニホールド110に向けて燃
焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピストン
20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気ポー
ト12aの上側内壁面12a´´より上方に移動した時
点で、バイパス排気管140からの燃焼ガスの排出が遮
断されることになるため、この後に制御弁120が閉弁
させられるように、付勢スプリング125の付勢力を設
定してもよい。
【00044】ところで、電磁アクチュエータ70によ
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管140を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁駆動アクチュエータ70により、所定のタ
イミングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガ
スは、排気ポート32を介して排気マニホールド110
に向け確実に排出されることになる。尚、電磁アクチュ
エータ70の故障等により、仮に排気バルブ50が開弁
しなくなった場合でも、バイパス排気管140を通して
燃焼ガスの一部が確実に排出されるため、前述の実施形
態と同様に、リンプホーム機能を確保することができ
る。
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管140を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁駆動アクチュエータ70により、所定のタ
イミングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガ
スは、排気ポート32を介して排気マニホールド110
に向け確実に排出されることになる。尚、電磁アクチュ
エータ70の故障等により、仮に排気バルブ50が開弁
しなくなった場合でも、バイパス排気管140を通して
燃焼ガスの一部が確実に排出されるため、前述の実施形
態と同様に、リンプホーム機能を確保することができ
る。
【0045】図4は、さらに他の実施形態に係る排気制
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図3に示す
実施形態に対して、制御弁をエンジンの運転状態に応じ
た制御信号により開閉駆動するようにした以外は、同様
の構成になっている。この実施形態に係るエンジンの排
気マニホールド210は、その一端部211がボルト、
ナット等によりシリンダヘッド30に連結されて、排気
ポート32と排気通路210aとが連通させられてお
り、排気バルブ50の開放(開弁)により、排気(燃焼
ガス)が排気ポート32を通って排気通路210aに排
出される。また、排気マニホールド210の他端部(不
図示)は、触媒装置等を介してマフラーに接続されてい
る。
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図3に示す
実施形態に対して、制御弁をエンジンの運転状態に応じ
た制御信号により開閉駆動するようにした以外は、同様
の構成になっている。この実施形態に係るエンジンの排
気マニホールド210は、その一端部211がボルト、
ナット等によりシリンダヘッド30に連結されて、排気
ポート32と排気通路210aとが連通させられてお
り、排気バルブ50の開放(開弁)により、排気(燃焼
ガス)が排気ポート32を通って排気通路210aに排
出される。また、排気マニホールド210の他端部(不
図示)は、触媒装置等を介してマフラーに接続されてい
る。
【0046】さらに、排気マニホールド210の途中に
は、分岐排気管212が形成されており、その端部21
3がシリンダブロック10に形成されたフランジ部12
に対して、ボルト、ナット等により連結されている。ま
た、分岐排気管212により画定される分岐通路212
aの途中には仕切り壁214が設けられ、この仕切り壁
214を境に2つの開口部215,216が形成されて
いる。
は、分岐排気管212が形成されており、その端部21
3がシリンダブロック10に形成されたフランジ部12
に対して、ボルト、ナット等により連結されている。ま
た、分岐排気管212により画定される分岐通路212
aの途中には仕切り壁214が設けられ、この仕切り壁
214を境に2つの開口部215,216が形成されて
いる。
【0047】また、分岐排気管212には、開口部21
5,216の領域において、ダイアフラム型バルブ23
0がボルト、ナット等を用いて連結されている。このダ
イアフラム型バルブ230は、開口部215,216に
連通するように形成されたU字状通路231、開口部2
15に連通する側に形成された弁座部232、弁座部2
32に対して着座及び離脱してU字状通路231の開閉
を行なう制御弁233、制御弁233を往復動自在にガ
イドするバルブガイド234、制御弁233の一端部に
連結されたダイアフラム235及びこのダイアフラム2
35を挟んで外側から付勢力を及ぼす付勢スプリング2
36を収納する収容部237、収容部237を覆うキャ
ップ238、このキャップ238に設けられてダイアフ
ラム235とキャップ238とにより画定される空間に
連通するパイプ239等により構成されている。
5,216の領域において、ダイアフラム型バルブ23
0がボルト、ナット等を用いて連結されている。このダ
イアフラム型バルブ230は、開口部215,216に
連通するように形成されたU字状通路231、開口部2
15に連通する側に形成された弁座部232、弁座部2
32に対して着座及び離脱してU字状通路231の開閉
を行なう制御弁233、制御弁233を往復動自在にガ
イドするバルブガイド234、制御弁233の一端部に
連結されたダイアフラム235及びこのダイアフラム2
35を挟んで外側から付勢力を及ぼす付勢スプリング2
36を収納する収容部237、収容部237を覆うキャ
ップ238、このキャップ238に設けられてダイアフ
ラム235とキャップ238とにより画定される空間に
連通するパイプ239等により構成されている。
【0048】制御弁233は、予め設定された付勢力を
もつ付勢スプリング236により、その弁部233aが
弁座部232に着座してU字状通路231を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁233
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路210aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。また、パイプ239には、
ゴムホース等の連結パイプを介してバキュームポンプ等
の減圧手段(不図示)が接続されており、この減圧手段
は、制御部から出力されるエンジンの運転状態に応じた
制御信号に基づいて駆動されるようになっている。
もつ付勢スプリング236により、その弁部233aが
弁座部232に着座してU字状通路231を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁233
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路210aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。また、パイプ239には、
ゴムホース等の連結パイプを介してバキュームポンプ等
の減圧手段(不図示)が接続されており、この減圧手段
は、制御部から出力されるエンジンの運転状態に応じた
制御信号に基づいて駆動されるようになっている。
【0049】ここで、付勢スプリング236の付勢力
は、例えば、制御弁233を境に、シリンダボア11側
(上流側)の圧力と排気通路210a側(下流側)の圧
力との圧力差が最大になっても、制御弁233が開弁し
ないような値に設定されている。そして、減圧手段を駆
動させてダイアフラム235を適宜移動させることによ
り、エンジンの運転状態に応じた所望のタイミングで、
制御弁233が開弁させられるようになっている。
は、例えば、制御弁233を境に、シリンダボア11側
(上流側)の圧力と排気通路210a側(下流側)の圧
力との圧力差が最大になっても、制御弁233が開弁し
ないような値に設定されている。そして、減圧手段を駆
動させてダイアフラム235を適宜移動させることによ
り、エンジンの運転状態に応じた所望のタイミングで、
制御弁233が開弁させられるようになっている。
【0050】上記バイパス排気ポート12a、分岐通路
212a、U字状通路231により、シリンダボア11
と排気通路210aとを連通するバイパス排気通路が形
成されており、このバイパス排気ポート12aを画定す
るシリンダブロック10の一部及び分岐排気管212に
より、バイパス排気通路を画定するバイパス排気管24
0が形成されている。尚、上記分岐排気管212は、排
気マニホールド210と一体的に形成されているが、別
体として形成し、後で排気マニホールドに連結する構成
であってもよい。
212a、U字状通路231により、シリンダボア11
と排気通路210aとを連通するバイパス排気通路が形
成されており、このバイパス排気ポート12aを画定す
るシリンダブロック10の一部及び分岐排気管212に
より、バイパス排気通路を画定するバイパス排気管24
0が形成されている。尚、上記分岐排気管212は、排
気マニホールド210と一体的に形成されているが、別
体として形成し、後で排気マニホールドに連結する構成
であってもよい。
【0051】次に、この実施形態に係る排気制御装置を
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、減圧手段は
駆動されず、制御弁233は閉弁位置に保持されてい
る。したがって、シリンダボア11内に導かれた新気及
び噴霧燃料は、排気通路210a側へ吹き抜けることな
く、確実にシリンダボア11内に留められる。
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、減圧手段は
駆動されず、制御弁233は閉弁位置に保持されてい
る。したがって、シリンダボア11内に導かれた新気及
び噴霧燃料は、排気通路210a側へ吹き抜けることな
く、確実にシリンダボア11内に留められる。
【0052】そして、圧縮行程においては、ピストン2
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
【0053】続いて、排気行程においては、ピストン2
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されて減圧
手段が駆動され、ダイアフラム235が付勢スプリング
236の付勢力に抗して作動し、制御弁233が開弁す
る。これにより、シリンダボア11と排気マニホールド
210とはバイパス排気管240を介して連通した状態
となる。そして、先ず、このバイパス排気管240を通
して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気マニホールド21
0に向けて排出される。すなわち、排気バルブ50によ
り開閉される排気ポート32を通ることなく、シリンダ
ボア11から排気マニホールド210へ直接排出される
ことになる。そして、シリンダボア11内の残圧が所定
レベル以下になると、減圧手段の駆動が停止され、付勢
スプリング236の付勢力により、制御弁233は閉弁
位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排気通路を
遮断する。
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されて減圧
手段が駆動され、ダイアフラム235が付勢スプリング
236の付勢力に抗して作動し、制御弁233が開弁す
る。これにより、シリンダボア11と排気マニホールド
210とはバイパス排気管240を介して連通した状態
となる。そして、先ず、このバイパス排気管240を通
して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気マニホールド21
0に向けて排出される。すなわち、排気バルブ50によ
り開閉される排気ポート32を通ることなく、シリンダ
ボア11から排気マニホールド210へ直接排出される
ことになる。そして、シリンダボア11内の残圧が所定
レベル以下になると、減圧手段の駆動が停止され、付勢
スプリング236の付勢力により、制御弁233は閉弁
位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排気通路を
遮断する。
【0054】続いて、ピストン20が下死点(BDC)
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放された
排気ポート32から排気マニホールド210に向けて燃
焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピストン
20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気ポー
ト12aの上側内壁面12a´´より上方に移動した時
点で、バイパス排気管240からの燃焼ガスの排出が遮
断されることになるため、この後に減圧手段の駆動が停
止されて制御弁233が閉弁させられるように設定して
もよい。
から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なって、所
定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイル73
に所定の電流が供給されて、その可動部材76が排気バ
ルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放された
排気ポート32から排気マニホールド210に向けて燃
焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピストン
20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気ポー
ト12aの上側内壁面12a´´より上方に移動した時
点で、バイパス排気管240からの燃焼ガスの排出が遮
断されることになるため、この後に減圧手段の駆動が停
止されて制御弁233が閉弁させられるように設定して
もよい。
【00055】ところで、電磁アクチュエータ70によ
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管240を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド210に
向け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態
と同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮
に排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパ
ス排気管240を通して燃焼ガスの一部が確実に排出さ
れるため、リンプホーム機能を確保することができる。
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管240を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド210に
向け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態
と同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮
に排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパ
ス排気管240を通して燃焼ガスの一部が確実に排出さ
れるため、リンプホーム機能を確保することができる。
【0056】図5は、さらに他の実施形態に係る排気制
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図4に示す
実施形態に対して、制御弁の駆動源として電磁力を採用
した以外は、同様の構成になっている。この実施形態に
係るエンジンでは、図4に示す実施形態と同様の排気マ
ニホールド210及び分岐排気管212が設けられてい
る。そして、分岐排気管212には、開口部215,2
16の領域において、電磁駆動型バルブ330がボル
ト、ナット等を用いて連結されている。
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図4に示す
実施形態に対して、制御弁の駆動源として電磁力を採用
した以外は、同様の構成になっている。この実施形態に
係るエンジンでは、図4に示す実施形態と同様の排気マ
ニホールド210及び分岐排気管212が設けられてい
る。そして、分岐排気管212には、開口部215,2
16の領域において、電磁駆動型バルブ330がボル
ト、ナット等を用いて連結されている。
【0057】この電磁駆動型バルブ330は、図5に示
すように、開口部215,216に連通するように形成
されたU字状通路331、開口部215に連通する側に
形成された弁座部332、弁座部332に対して着座及
び離脱してU字状通路331の開閉を行なう制御弁33
3、制御弁333を往復動自在にガイドするバルブガイ
ド334、制御弁333の一端部に係合するように配置
された付勢スプリング335、制御弁333の一端部の
周りに配置された電磁アクチュエータ336等により構
成されている。
すように、開口部215,216に連通するように形成
されたU字状通路331、開口部215に連通する側に
形成された弁座部332、弁座部332に対して着座及
び離脱してU字状通路331の開閉を行なう制御弁33
3、制御弁333を往復動自在にガイドするバルブガイ
ド334、制御弁333の一端部に係合するように配置
された付勢スプリング335、制御弁333の一端部の
周りに配置された電磁アクチュエータ336等により構
成されている。
【0058】制御弁333は、予め設定された付勢力を
もつ付勢スプリング335により、その弁部333aが
弁座部332に着座してU字状通路331を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁333
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路210aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。ここで、付勢スプリング3
35の付勢力は、例えば、制御弁333を境に、シリン
ダボア11側(上流側)の圧力と排気通路210a側
(下流側)の圧力との圧力差が最大になっても、制御弁
333が開弁しないような値に設定され、かつ、ピスト
ン20が排気行程の下死点(BDC)近傍に位置すると
きに、シリンダボア11内の残圧による押し開け力と相
俟って、電磁アクチュエータ336に比較的小さい電流
を流すだけで制御弁333を開弁させることができるよ
うな値に設定されている。そして、電磁アクチュエータ
336を適宜駆動させることにより、エンジンの運転状
態に応じた所望のタイミングで、制御弁333が開弁さ
せられるようになっている。
もつ付勢スプリング335により、その弁部333aが
弁座部332に着座してU字状通路331を常時遮断す
るように付勢されている。すなわち、この制御弁333
は、シリンダボア11からバイパス排気ポート12aを
通って排気通路210aに向かう流れのみを許容する逆
止弁として形成されている。ここで、付勢スプリング3
35の付勢力は、例えば、制御弁333を境に、シリン
ダボア11側(上流側)の圧力と排気通路210a側
(下流側)の圧力との圧力差が最大になっても、制御弁
333が開弁しないような値に設定され、かつ、ピスト
ン20が排気行程の下死点(BDC)近傍に位置すると
きに、シリンダボア11内の残圧による押し開け力と相
俟って、電磁アクチュエータ336に比較的小さい電流
を流すだけで制御弁333を開弁させることができるよ
うな値に設定されている。そして、電磁アクチュエータ
336を適宜駆動させることにより、エンジンの運転状
態に応じた所望のタイミングで、制御弁333が開弁さ
せられるようになっている。
【0059】また、制御弁333には、図6に示すよう
に、電磁アクチュエータ336に囲まれる領域におい
て、永久磁石片333b,333cが固着されており、
この永久磁石片333b,333cは、図6に示すよう
に、それぞれの着磁面の極性がお互いに逆向きとなるよ
うに、すなわち、永久磁石片333bの着磁面がN極→
S極の配列に対して、永久磁石片333cの着磁面がS
極→N極の配列となるように形成されている。
に、電磁アクチュエータ336に囲まれる領域におい
て、永久磁石片333b,333cが固着されており、
この永久磁石片333b,333cは、図6に示すよう
に、それぞれの着磁面の極性がお互いに逆向きとなるよ
うに、すなわち、永久磁石片333bの着磁面がN極→
S極の配列に対して、永久磁石片333cの着磁面がS
極→N極の配列となるように形成されている。
【0060】電磁アクチュエータ336は、磁路を形成
する断面略C字形状のヨーク336a、このヨーク33
6aの内側に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボ
ビン336b、このボビン336bに対して環状に巻回
された励磁用のコイル336c、ボビン336bの中央
部に配置されたコア336d、コイル336cへの通電
により磁極が形成される3つの磁極部336e,336
f,336g、これら磁極部336e,336f,33
6gと協働して所定の間隙Dを画定するように配置され
た磁路を形成するヨーク336h、磁気ギャップ336
j,336k等により構成されている。
する断面略C字形状のヨーク336a、このヨーク33
6aの内側に配置された樹脂等の非磁性材料からなるボ
ビン336b、このボビン336bに対して環状に巻回
された励磁用のコイル336c、ボビン336bの中央
部に配置されたコア336d、コイル336cへの通電
により磁極が形成される3つの磁極部336e,336
f,336g、これら磁極部336e,336f,33
6gと協働して所定の間隙Dを画定するように配置され
た磁路を形成するヨーク336h、磁気ギャップ336
j,336k等により構成されている。
【0061】上記構成をなす電磁アクチュエータ336
においては、コイル336cに電流が供給されていない
状態で、磁気ギャップ336j,336kの磁気抵抗が
永久磁石片333b,333cの磁力に対して大きいた
め、永久磁石333b(N極)→磁極部336g→コア
336d→ヨーク336a→磁極部336f→永久磁石
333c(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨー
ク336h→永久磁石片333b(S極)という経路を
辿る磁路が形成され、図6に示すように、制御弁333
は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられる。この休
止位置に制御弁333が位置するとき、その弁部333
aが弁座部332に着座して、制御弁333はU字状通
路331を遮断した状態となっている。
においては、コイル336cに電流が供給されていない
状態で、磁気ギャップ336j,336kの磁気抵抗が
永久磁石片333b,333cの磁力に対して大きいた
め、永久磁石333b(N極)→磁極部336g→コア
336d→ヨーク336a→磁極部336f→永久磁石
333c(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨー
ク336h→永久磁石片333b(S極)という経路を
辿る磁路が形成され、図6に示すように、制御弁333
は、上方の休止位置に偏倚して位置付けられる。この休
止位置に制御弁333が位置するとき、その弁部333
aが弁座部332に着座して、制御弁333はU字状通
路331を遮断した状態となっている。
【0062】一方、コイル336cに対して、所定方向
に所定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ33
6j,336kにも磁束が通り、永久磁石片333b
(N極)→磁気ギャップ336k→磁極部336e→ヨ
ーク336a→磁気ギャップ336j→ヨーク336a
→コア336d→磁極部336g→永久磁石片333c
(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨーク336
h→永久磁石片333b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片333b(N極)→磁気ギャップ336
k→磁極部336e→ヨーク336a→磁気ギャップ3
36j→ヨーク336a→磁極部336f→永久磁石片
333c(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨー
ク336h→永久磁石片333b(S極)という経路を
辿る磁路とが形成され、制御弁333は開弁方向(図6
中下向き)に移動させられる。
に所定レベルの電流が供給されると、磁気ギャップ33
6j,336kにも磁束が通り、永久磁石片333b
(N極)→磁気ギャップ336k→磁極部336e→ヨ
ーク336a→磁気ギャップ336j→ヨーク336a
→コア336d→磁極部336g→永久磁石片333c
(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨーク336
h→永久磁石片333b(S極)という経路を辿る磁路
と、永久磁石片333b(N極)→磁気ギャップ336
k→磁極部336e→ヨーク336a→磁気ギャップ3
36j→ヨーク336a→磁極部336f→永久磁石片
333c(S極)→永久磁石片333c(N極)→ヨー
ク336h→永久磁石片333b(S極)という経路を
辿る磁路とが形成され、制御弁333は開弁方向(図6
中下向き)に移動させられる。
【0063】さらに、コイル336cへ供給する電流を
大きくすると、永久磁石片333b(N極)→磁気ギャ
ップ336k→磁極部336e→ヨーク336a→磁気
ギャップ336j→ヨーク336a→コア336d→磁
極部336g→永久磁石片333c(S極)→永久磁石
片333c(N極)→ヨーク336h→永久磁石片33
3b(S極)という経路を辿る磁路のみが形成され、制
御弁333はさらに開弁方向に移動させられる。
大きくすると、永久磁石片333b(N極)→磁気ギャ
ップ336k→磁極部336e→ヨーク336a→磁気
ギャップ336j→ヨーク336a→コア336d→磁
極部336g→永久磁石片333c(S極)→永久磁石
片333c(N極)→ヨーク336h→永久磁石片33
3b(S極)という経路を辿る磁路のみが形成され、制
御弁333はさらに開弁方向に移動させられる。
【0064】この実施形態においては、上記バイパス排
気ポート12a、分岐通路212a、U字状通路331
により、シリンダボア11と排気通路210aとを連通
するバイパス排気通路が形成されており、このバイパス
排気ポート12aを画定するシリンダブロック10の一
部及び分岐排気管212により、バイパス排気通路を画
定するバイパス排気管340が形成されている。
気ポート12a、分岐通路212a、U字状通路331
により、シリンダボア11と排気通路210aとを連通
するバイパス排気通路が形成されており、このバイパス
排気ポート12aを画定するシリンダブロック10の一
部及び分岐排気管212により、バイパス排気通路を画
定するバイパス排気管340が形成されている。
【0065】次に、この実施形態に係る排気制御装置を
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、電磁アクチ
ュエータ336は駆動されず、制御弁333は閉弁位置
に保持されている。したがって、シリンダボア11内に
導かれた新気及び噴霧燃料は、排気通路210a側へ吹
き抜けることなく、確実にシリンダボア11内に留めら
れる。
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、電磁アクチ
ュエータ336は駆動されず、制御弁333は閉弁位置
に保持されている。したがって、シリンダボア11内に
導かれた新気及び噴霧燃料は、排気通路210a側へ吹
き抜けることなく、確実にシリンダボア11内に留めら
れる。
【0066】そして、圧縮行程においては、ピストン2
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
【0067】続いて、排気行程においては、ピストン2
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されて電磁
アクチュエータ336が駆動され、付勢スプリング33
5の付勢力に抗して制御弁333が開弁する。これによ
り、シリンダボア11と排気マニホールド210とはバ
イパス排気管340を介して連通した状態となる。そし
て、先ず、このバイパス排気管340を通して、高圧の
燃焼ガス(排気)が排気マニホールド210に向けて排
出される。すなわち、排気バルブ50により開閉される
排気ポート32を通ることなく、シリンダボア11から
排気マニホールド210へ直接排出されることになる。
そして、シリンダボア11内の残圧が所定レベル以下に
なると、電磁アクチュエータ336への通電が断たれ、
付勢スプリング335の付勢力により、制御弁333は
閉弁位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排気通
路を遮断する。
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されて電磁
アクチュエータ336が駆動され、付勢スプリング33
5の付勢力に抗して制御弁333が開弁する。これによ
り、シリンダボア11と排気マニホールド210とはバ
イパス排気管340を介して連通した状態となる。そし
て、先ず、このバイパス排気管340を通して、高圧の
燃焼ガス(排気)が排気マニホールド210に向けて排
出される。すなわち、排気バルブ50により開閉される
排気ポート32を通ることなく、シリンダボア11から
排気マニホールド210へ直接排出されることになる。
そして、シリンダボア11内の残圧が所定レベル以下に
なると、電磁アクチュエータ336への通電が断たれ、
付勢スプリング335の付勢力により、制御弁333は
閉弁位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排気通
路を遮断する。
【0068】続いて、ピストン20が下死点(BDC)
領域から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なっ
て、所定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイ
ル73に所定の電流が供給されて、その可動部材76が
排気バルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放
された排気ポート32から排気マニホールド210に向
けて燃焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピ
ストン20が上昇する際に、その上面21がバイパス排
気ポート12aの上側内壁面12a´´より上方に移動
した時点で、バイパス排気管340からの燃焼ガスの排
出が遮断されることになるため、この後に電磁アクチュ
エータ336への通電を止めて制御弁333が閉弁させ
られるように設定してもよい。
領域から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なっ
て、所定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイ
ル73に所定の電流が供給されて、その可動部材76が
排気バルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放
された排気ポート32から排気マニホールド210に向
けて燃焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピ
ストン20が上昇する際に、その上面21がバイパス排
気ポート12aの上側内壁面12a´´より上方に移動
した時点で、バイパス排気管340からの燃焼ガスの排
出が遮断されることになるため、この後に電磁アクチュ
エータ336への通電を止めて制御弁333が閉弁させ
られるように設定してもよい。
【00069】ところで、電磁アクチュエータ70によ
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管340を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド210に
向け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態
と同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮
に排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパ
ス排気管340を通して燃焼ガスの一部が確実に排出さ
れるため、リンプホーム機能を確保することができる。
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管340を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド210に
向け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態
と同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮
に排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパ
ス排気管340を通して燃焼ガスの一部が確実に排出さ
れるため、リンプホーム機能を確保することができる。
【0070】図7は、さらに他の実施形態に係る排気制
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図1に示す
実施形態に対して、エンジンの運転状態に応じて開閉駆
動される制御弁が設けられた以外は、同様の構成になっ
ている。この実施形態に係るエンジンの排気マニホール
ド90の途中には、図1に示す実施形態と同様に、分岐
排気管92が形成されており、その端部93がシリンダ
ブロック10に形成されたフランジ部12に対して、ボ
ルト、ナット等により連結されている。そして、シリン
ダボア11に連通するバイパス排気ポート12aとその
分岐通路92aとが連通させられて、バイパス排気通路
が形成されている。
御装置を備えたエンジンを示すものであり、図1に示す
実施形態に対して、エンジンの運転状態に応じて開閉駆
動される制御弁が設けられた以外は、同様の構成になっ
ている。この実施形態に係るエンジンの排気マニホール
ド90の途中には、図1に示す実施形態と同様に、分岐
排気管92が形成されており、その端部93がシリンダ
ブロック10に形成されたフランジ部12に対して、ボ
ルト、ナット等により連結されている。そして、シリン
ダボア11に連通するバイパス排気ポート12aとその
分岐通路92aとが連通させられて、バイパス排気通路
が形成されている。
【0071】この分岐排気管92の途中には、バイパス
排気通路(バイパス排気ポート12a及び分岐通路92
a)を開閉制御する制御弁としてのバタフライバルブ4
30が、開閉自在に配置されている。このバタフライバ
ルブ430は、分岐管92の外壁(あるいは別個に設け
られたスペーサ壁)に回動自在に支持されたシャフト4
31と、このシャフト431に固着されて輪郭が略楕円
形状をなす弁体432と、この弁体432が分岐通路9
2aを閉塞する方向に常時付勢力を及ぼす捩りスプリン
グ(不図示)と、シャフト431に直結されたトルクモ
ータ(不図示)等により構成されている。
排気通路(バイパス排気ポート12a及び分岐通路92
a)を開閉制御する制御弁としてのバタフライバルブ4
30が、開閉自在に配置されている。このバタフライバ
ルブ430は、分岐管92の外壁(あるいは別個に設け
られたスペーサ壁)に回動自在に支持されたシャフト4
31と、このシャフト431に固着されて輪郭が略楕円
形状をなす弁体432と、この弁体432が分岐通路9
2aを閉塞する方向に常時付勢力を及ぼす捩りスプリン
グ(不図示)と、シャフト431に直結されたトルクモ
ータ(不図示)等により構成されている。
【0072】次に、この実施形態に係る排気制御装置を
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、トルクモー
タは駆動されず、弁体432は閉弁位置に保持されてい
る。したがって、シリンダボア11内に導かれた新気及
び噴霧燃料は、排気通路90a側へ吹き抜けることな
く、確実にシリンダボア11内に留められる。
備えたエンジンの動作について説明する。先ず、吸気行
程においては、電磁アクチュエータ60のコイル63に
所定の電流が供給されて、その可動部材66が吸気バル
ブ40を開弁位置に移動させる。すると、吸気ポート3
1からシリンダボア11内に新気及び噴霧燃料が充填さ
れ、その後コイル63への通電方向が反転されて、可動
部材66は休止位置に向かい、吸気バルブ40を閉弁位
置に移動させる。この吸気行程においては、トルクモー
タは駆動されず、弁体432は閉弁位置に保持されてい
る。したがって、シリンダボア11内に導かれた新気及
び噴霧燃料は、排気通路90a側へ吹き抜けることな
く、確実にシリンダボア11内に留められる。
【0073】そして、圧縮行程においては、ピストン2
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
0がシリンダボア11内を下死点(BDC)から上死点
(TDC)に向けて移動し、所定のタイミングで点火プ
ラグにより混合気が点火され、膨張行程へと移行する。
膨張行程においては、ピストン20がシリンダボア11
内を上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移
動し、この運動エネルギがクランクシャフトの回転力に
変換される。
【0074】続いて、排気行程においては、ピストン2
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されてトル
クモータが駆動され、捩りスプリングの付勢力に抗して
弁体432が開弁する。これにより、シリンダボア11
と排気マニホールド90とはバイパス排気管100を介
して連通した状態となる。そして、先ず、このバイパス
排気管100を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気
マニホールド90に向けて排出される。すなわち、排気
バルブ50により開閉される排気ポート32を通ること
なく、シリンダボア11から排気マニホールド90へ直
接排出されることになる。そして、シリンダボア11内
の残圧が所定レベル以下になると、トルクモータの駆動
が停止され、捩りスプリングの付勢力により、弁体43
2は閉弁位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排
気通路を遮断する。
0が下死点(BDC)近傍に位置するとき、エンジンの
運転状態に応じた制御信号が制御部から出力されてトル
クモータが駆動され、捩りスプリングの付勢力に抗して
弁体432が開弁する。これにより、シリンダボア11
と排気マニホールド90とはバイパス排気管100を介
して連通した状態となる。そして、先ず、このバイパス
排気管100を通して、高圧の燃焼ガス(排気)が排気
マニホールド90に向けて排出される。すなわち、排気
バルブ50により開閉される排気ポート32を通ること
なく、シリンダボア11から排気マニホールド90へ直
接排出されることになる。そして、シリンダボア11内
の残圧が所定レベル以下になると、トルクモータの駆動
が停止され、捩りスプリングの付勢力により、弁体43
2は閉弁位置すなわち休止位置に移動して、バイパス排
気通路を遮断する。
【0075】続いて、ピストン20が下死点(BDC)
領域から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なっ
て、所定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイ
ル73に所定の電流が供給されて、その可動部材76が
排気バルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放
された排気ポート32から排気マニホールド90に向け
て燃焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピス
トン20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気
ポート12aの上側内壁面12a´´より上方に移動し
た時点で、バイパス排気管100からの燃焼ガスの排出
が遮断されることになるため、この後にトルクモータの
駆動を停止して弁体432が閉弁させられるように設定
してもよい。
領域から上死点(TDC)に向けて上昇するに伴なっ
て、所定のタイミングで電磁アクチュエータ70のコイ
ル73に所定の電流が供給されて、その可動部材76が
排気バルブ50を開弁位置に移動させる。そして、開放
された排気ポート32から排気マニホールド90に向け
て燃焼ガス(排気)が排出されることになる。尚、ピス
トン20が上昇する際に、その上面21がバイパス排気
ポート12aの上側内壁面12a´´より上方に移動し
た時点で、バイパス排気管100からの燃焼ガスの排出
が遮断されることになるため、この後にトルクモータの
駆動を停止して弁体432が閉弁させられるように設定
してもよい。
【00076】ところで、電磁アクチュエータ70によ
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管100を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド90に向
け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態と
同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮に
排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパス
排気管100を通して燃焼ガスの一部が確実に排出され
るため、リンプホーム機能を確保することができる。以
上述べた実施形態においては、吸気バルブ40も電磁ア
クチュエータ60により駆動される構成としたが、吸気
バルブ40を他の駆動手段により駆動する構成において
も、本発明を適用することができる。
り、排気バルブ50が開弁方向へ駆動される時点では、
バイパス排気管100を通して、既に燃焼ガスの一部が
排出されているため、排気バルブ50を閉弁方向に押し
付ける燃焼ガスの残圧は低くなっている。したがって、
前述の実施形態と同様に、電磁アクチュエータ70に加
わる負荷はその分だけ軽減されており、排気バルブ50
は、この電磁アクチュエータ70により、所定のタイミ
ングで確実に開弁させられる。これにより、燃焼ガス
は、排気ポート32を介して排気マニホールド90に向
け確実に排出されることになる。尚、前述の実施形態と
同様に、電磁アクチュエータ70の故障等により、仮に
排気バルブ50が開弁しなくなった場合でも、バイパス
排気管100を通して燃焼ガスの一部が確実に排出され
るため、リンプホーム機能を確保することができる。以
上述べた実施形態においては、吸気バルブ40も電磁ア
クチュエータ60により駆動される構成としたが、吸気
バルブ40を他の駆動手段により駆動する構成において
も、本発明を適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の内燃機関の
排気制御装置によれば、少なくとも排気バルブを電磁駆
動機構により開閉駆動するようにした内燃機関におい
て、排気行程の際に、バイパス排気通路から予め比較的
高圧の燃焼ガスが排気通路へ向けて排出されるため、排
気バルブを閉弁方向に押し付ける燃焼ガスの残圧はその
分だけ低くなる。したがって、電磁駆動機構に加わる負
荷はその分だけ軽減され、電磁駆動機構の小型化が行な
える。また、吸気バルブの駆動にも電磁駆動機構が用い
られる場合は、部品の共用化を行なうことができる。ま
た、電磁駆動機構に加わる負荷が軽減されるため、排気
バルブを所定のタイミングで確実に開閉させることがで
きる。また、バイパス排気通路を開閉する制御弁を設け
た場合は、例えば吸気行程の際に、新気及び混合気等が
排気通路に向かって吹き抜けるのを防止することがで
き、さらに、制御弁を逆止弁とした場合は、排気通路か
らの逆流を確実に防止することができる。さらに、制御
弁を内燃機関の運転状態に応じて開閉するようにした場
合は、内燃機関の運転状態に応じてきめ細かな排気の制
御を行なうことができる。
排気制御装置によれば、少なくとも排気バルブを電磁駆
動機構により開閉駆動するようにした内燃機関におい
て、排気行程の際に、バイパス排気通路から予め比較的
高圧の燃焼ガスが排気通路へ向けて排出されるため、排
気バルブを閉弁方向に押し付ける燃焼ガスの残圧はその
分だけ低くなる。したがって、電磁駆動機構に加わる負
荷はその分だけ軽減され、電磁駆動機構の小型化が行な
える。また、吸気バルブの駆動にも電磁駆動機構が用い
られる場合は、部品の共用化を行なうことができる。ま
た、電磁駆動機構に加わる負荷が軽減されるため、排気
バルブを所定のタイミングで確実に開閉させることがで
きる。また、バイパス排気通路を開閉する制御弁を設け
た場合は、例えば吸気行程の際に、新気及び混合気等が
排気通路に向かって吹き抜けるのを防止することがで
き、さらに、制御弁を逆止弁とした場合は、排気通路か
らの逆流を確実に防止することができる。さらに、制御
弁を内燃機関の運転状態に応じて開閉するようにした場
合は、内燃機関の運転状態に応じてきめ細かな排気の制
御を行なうことができる。
【図1】本発明の排気制御装置を備えた内燃機関の概略
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す内燃機関における電磁アクチュエー
タの概略構成を示す断面図である。
タの概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る排気制御装置の他の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】本発明に係る排気制御装置の他の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】本発明に係る排気制御装置の他の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】図5に示す実施形態における制御弁を駆動する
電磁アクチュエータの概略構成を示す断面図である。
電磁アクチュエータの概略構成を示す断面図である。
【図7】本発明に係る排気制御装置の他の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
10 シリンダブロック 11 シリンダボア 12a バイパス排気ポート(バイパス排気通路) 20 ピストン 21 上面 31 吸気ポート 32 排気ポート 40 吸気バルブ 50 排気バルブ 60、70 電磁アクチュエータ(電磁駆動機構) 90 排気マニホールド 90a 排気通路 92 分岐排気管 92a 分岐通路(バイパス排気通路) 100 バイパス排気管 110 排気マニホールド 110a 排気通路 112 分岐排気管 112a 分岐通路(バイパス排気通路) 120 制御弁 121 付勢スプリング 210 排気マニホールド 210a 排気通路 212 分岐排気管 212a 分岐通路(バイパス排気通路) 233 制御弁 236 付勢スプリング 240 バイパス排気管 334 制御弁 335 付勢スプリング 340 バイパス排気管 430 バタフライバルブ(制御弁) 431 シャフト 432 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 9/04 F02D 9/04 Z 3G092 13/02 13/02 L 3G301 41/04 310 41/04 310C F02F 1/42 F02F 1/42 B Fターム(参考) 3G004 BA03 DA05 DA12 DA24 EA01 EA02 3G018 AB09 BA38 CA12 DA41 DA43 EA26 GA02 GA14 3G023 AA11 AB01 AD04 AD12 3G024 AA14 AA15 AA33 AA37 BA29 DA01 DA03 DA08 3G065 AA09 CA00 DA05 DA06 GA01 GA05 GA09 HA06 HA12 3G092 DA07 DC12 DG06 DG07 EA28 EA29 FA06 FA50 HA01Z HA05Z HE03Z HE08Z 3G301 HA01 HA19 JA03 JA19 LA03 LA07 LB02 LC03 MA01 PA01Z PA07Z PE03Z PE08Z
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダボア内において上死点と下死点
との間を往復動するピストンと、シリンダボアの上方に
位置する燃焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブ
と、少なくとも排気バルブを電磁力により開閉駆動する
電磁駆動機構と、排気バルブの開放により排出される排
気を導く排気通路と、を備えた内燃機関の排気制御装置
であって、 前記ピストンの下死点の領域において、前記シリンダボ
アと前記排気通路とを連通するバイパス排気通路を有す
る、ことを特徴とする内燃機関の排気制御装置。 - 【請求項2】 シリンダボア内において上死点と下死点
との間を往復動するピストンと、シリンダボアの上方に
位置する燃焼室を開閉する吸気バルブ及び排気バルブ
と、少なくとも排気バルブを電磁力により開閉駆動する
電磁駆動機構と、排気バルブの開放により排出される排
気を導く排気通路と、を備えた内燃機関の排気制御装置
であって、 前記ピストンの下死点の領域において、前記シリンダボ
アと前記排気通路とを連通するバイパス排気通路と、 前記バイパス排気通路の開閉を制御する制御弁と、を有
する、ことを特徴とする内燃機関の排気制御装置。 - 【請求項3】 前記制御弁は、前記シリンダボアから前
記排気通路に向かう流れのみを許容する逆止弁である、
ことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気制御装
置。 - 【請求項4】 前記制御弁は、予め設定された所定の付
勢力により閉弁方向に付勢されている、ことを特徴とす
る請求項2又は3記載の内燃機関の排気制御装置。 - 【請求項5】 前記制御弁は、内燃機関の運転状態に応
じた制御信号により開閉駆動される、ことを特徴とする
請求項2ないし4いずれかに記載の内燃機関の排気制御
装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000046849A JP2001234743A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 内燃機関の排気制御装置 |
PCT/JP2001/001328 WO2001063106A1 (fr) | 2000-02-24 | 2001-02-22 | Moteur a combustion interne possedant un dispositif de regulation des gaz d'echappement |
DE60125329T DE60125329D1 (de) | 2000-02-24 | 2001-02-22 | Brennkraftmaschine mit abgasregelvorrichtung |
KR1020027011032A KR20020082854A (ko) | 2000-02-24 | 2001-02-22 | 내연기관의 배기제어장치 |
EP01906230A EP1260687B1 (en) | 2000-02-24 | 2001-02-22 | Internal combustion engine with exhaust gas control device |
US10/204,598 US6637385B2 (en) | 2000-02-24 | 2001-02-24 | Internal combustion engine with exhaust gas control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000046849A JP2001234743A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 内燃機関の排気制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001234743A true JP2001234743A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18569191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000046849A Pending JP2001234743A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 内燃機関の排気制御装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP1260687B1 (ja) |
JP (1) | JP2001234743A (ja) |
KR (1) | KR20020082854A (ja) |
DE (1) | DE60125329D1 (ja) |
WO (1) | WO2001063106A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102011052502B4 (de) * | 2011-08-08 | 2013-05-16 | von Görtz & Finger Techn. Entwicklungs GmbH | Verbrennungsmotor |
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CN110107479A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-09 | 西藏摩氧创新科技有限公司 | 一种微型无油压缩机系统 |
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