JP2005133649A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は内燃機関の燃料供給装置に関し、コストアップすることなく電磁弁の吸引力を強めることを可能にする。
【解決手段】 エンジン50を停止させるための停止信号が検知されたら、すなわち、IGSW58がオフされたら、電力供給システムから電磁リリーフ弁20へ電力を供給して電磁リリーフ弁20を作動させるとともに、少なくとも電磁リリーフ弁20が作動するまでは、ECU30からオルタネータ52へ通電することでオルタネータ52による発電を維持する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料ポンプで加圧された燃料を燃料供給通路から燃料噴射弁に供給する燃料供給装置に関し、特に、高圧の燃料を気筒内に直接に供給する筒内噴射式内燃機関に用いて好適の燃料供給装置に関する。
近年、自動車用の内燃機関では、排気エミッションを向上させるための対策として様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された技術は、内燃機関の停止時における燃料噴射弁からの燃料漏れの防止策として提案されている。
一般に、自動車用の内燃機関では、燃料タンクの燃料を燃料ポンプによって加圧し、加圧した高圧燃料を燃料供給通路であるデリバリーパイプを介して各気筒の燃料噴射弁(インジェクタ)に供給するようになっている。燃料ポンプの出口側には逆止弁が設けられており、燃料ポンプが停止した場合でも、デリバリーパイプ内の燃料圧力は高圧のまま保持される。
ところが、燃料噴射弁の構造上、高圧の燃料圧力が作用し続けると、燃料が燃料噴射弁から漏れ出してしまうおそれがある。内燃機関の停止時に漏れ出た燃料は、次回の始動時において未燃燃料として排出されてしまう可能性があり、排気エミッションの悪化の原因となる。特に、燃料を気筒内に直接に供給する筒内噴射式の内燃機関では、気筒が排気行程にある場合には、気筒内に漏れ出た燃料は燃焼することなくそのまま排気されてしまうため、漏れ燃料が排気エミッションを悪化させてしまう可能性は特に高い。
そこで、特許文献1に記載された従来技術では、上記のような内燃機関の停止時における燃料噴射弁からの燃料漏れの防止策として、デリバリーパイプから燃料タンクへの燃料の戻り通路を設け、この戻り通路に電磁弁を設けている。そして、内燃機関の停止時には、電磁弁を開弁させることでデリバリーパイプから燃料を排出し、デリバリーパイプ内の燃料圧力を低下させて燃料噴射弁からの燃料漏れを防止している。
特開2000−317669号公報 特開平9−273442号公報 特開平11−351088号公報
ところで、電磁弁は、スプリングにより付勢される弁体とソレノイドから構成され、弁体をソレノイドの磁力によって開方向に駆動することで開弁するようになっている。特許文献1に記載の技術のように、弁体の開弁方向が燃料圧力の作用方向(開弁時に燃料が流れる方向)と逆方向の場合には、弁体にはスプリングの付勢力に加え燃料圧力による加重も作用する。このため、ソレノイドには、スプリングの付勢力と燃料圧力による加重の双方に打ち勝つだけの強い吸引力が要求される。
また、弁体の開弁方向は、従来のデリバリーパイプに設けられているリリーフ弁と同様に、燃料圧力の作用方向と同方向に設定することもできる。この場合には、弁体にはスプリングの付勢力と燃料圧力による加重とが逆方向に作用することになるので、ソレノイドに要求される吸引力は、燃料圧力が高いほど小さくなる。しかしながら、通常、リリーフ弁の開弁圧は通常運転時の燃料圧力よりもかなり高く設定されているので、絶対的には強い吸引力が要求されることには変わりがない。
ソレノイドの吸引力は巻線や磁気回路の特性によって決まる。したがって、簡単には、強い吸引力を得られる高性能な巻線や磁気回路を選択すればよい。しかしながら、高性能な巻線や磁気回路を選択すれば、それだけコストが高くつくことは避けられない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コストアップすることなく電磁弁の吸引力を強めることを可能にした、内燃機関の燃料供給装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の燃料供給装置であって、
内燃機関の燃料噴射弁に接続された燃料供給通路と、
電力の供給により開方向に作動して前記燃料供給通路内の燃料を排出する電磁弁と、
オルタネータとバッテリとを含む電力供給手段と、
前記内燃機関を停止させるための停止信号を検知する停止信号検知手段と、
前記停止信号が検知されたら、前記電力供給手段から前記電磁弁へ電力を供給して前記電磁弁を作動させる電磁弁制御手段と、
前記停止信号の検知後、少なくとも前記電磁弁が作動するまでは前記オルタネータによる発電を維持するオルタネータ制御手段と、
を備えることを特徴としている。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記燃料供給通路内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段と、
燃料圧力の低下から前記電磁弁の作動完了を検知する作動完了検知手段と、
を備えることを特徴としている。
また、第3の発明は、第2の発明において、前記電磁弁制御手段は、前記電磁弁の作動完了後、前記電磁弁へ供給する電力を前記電磁弁を作動させるための作動電力から前記電磁弁の開状態を保持するための保持電力に切り換えることを特徴としている。
また、第4の発明は、第1の発明において、前記燃料供給通路内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段を備え、
前記電磁弁制御手段は、前記電磁弁を作動させるために前記電磁弁へ供給する電力を燃料圧力に応じて設定することを特徴としている。
第1の発明によれば、内燃機関を停止させるための停止信号が検知された後も、少なくとも電磁弁が作動するまではオルタネータによる発電が維持されるので、バッテリに比較して高い印加電圧を確保することができる。したがって、高性能な巻線や磁気回路を用いずとも電磁弁の吸引力を強めることができ、電磁弁の低コスト化が可能になる。
また、第2の発明によれば、燃料圧力の低下から電磁弁の作動完了を検知することができるので、例えば、オルタネータによる発電を電磁弁の作動完了まで維持することで、確実に電磁弁を開弁させることができる。
また、第3の発明によれば、電磁弁を作動させるための作動電力に対して電磁弁の開状態を保持するための保持電力は小さいので、電磁弁の作動完了後、電磁弁へ供給する電力を作動電力から保持電力に切り換えることで、少ない消費電力で確実に電磁弁を開弁させることができる。
また、第4の発明によれば、電磁弁に要求される吸引力は燃料供給通路内の燃料圧力によって変わるので、作動電力を燃料圧力に応じて適切に設定することで、消費電力を低減することが可能になる。
実施の形態1.
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての内燃機関(以下、エンジン)の燃料供給装置の概略構成図である。図1では直列4気筒エンジンに本燃料供給装置を適用した場合について示しており、合計で4本の燃料噴射弁8が設けられている。本燃料供給装置は、燃料を直接に気筒内に供給する筒内噴射式のエンジンにも、MPI等の外部混合気形成式のエンジンにも適用可能であり、ここでは本燃料供給装置を適用するエンジンの形式は特に限定しないものとする。なお、筒内噴射式のエンジンの場合には、燃料噴射弁8はその噴射口が気筒内に位置するように設けられる。
本燃料供給装置では、燃料噴射弁8はデリバリーパイプ6に接続され、デリバリーパイプ6から燃料の供給を受けるようになっている。デリバリーパイプ6は燃料を加圧状態で蓄えておく蓄圧装置でもある。デリバリーパイプ6内の燃料圧力は、デリバリーパイプ6に取り付けられた圧力センサ32によって検出することができる。デリバリーパイプ6には燃料供給管16によって調量圧送高圧ポンプ4に接続され、調量圧送高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料が供給されるようになっている。
調量圧送高圧ポンプ4は、燃料タンク10内に配置された電動低圧フィードポンプ2と燃料供給管14によって接続されている。調量圧送高圧ポンプ4としてはプランジャポンプが用いられ、電動低圧フィードポンプ2からプランジャ室(図示略)内に供給される燃料をプランジャ4aの往復動によって加圧し、加圧した燃料を吐出ポートに設けられた逆止弁4bを通してデリバリーパイプ6へ圧送するようになっている。プランジャ4aはエンジンのカムシャフト5に形成されたカム5aにスプリング(図示略)によって付勢されており、カムシャフト5の回転に連動して往復動する。すなわち、調量圧送高圧ポンプ4は、エンジンの回転に連動して燃料をデリバリーパイプ6へ圧送する。また、調量圧送高圧ポンプ4の吸入ポートには、調量弁4cが設けられている。調量弁4cはプランジャ室と燃料供給管14との間の連通を制御する電磁弁であり、調量弁4cの開弁時間を変化させることで調量圧送高圧ポンプ4からデリバリーパイプ6への燃料供給量が調整され、デリバリーパイプ6内の燃料圧力が調整されるようになっている。
デリバリーパイプ6内の燃料圧力は、デリバリーパイプ6に取り付けられた圧力センサ32によって検出することができる。圧力センサ32は、燃料圧力に応じた信号を本燃料供給装置の制御装置であるECU(Electronic Control Unit)30に出力する。ECU30は圧力センサ32で検出される燃料圧力が目標圧力になるように、調量弁4cを制御して調量圧送高圧ポンプ4からデリバリーパイプ6への燃料供給量を調整する。
デリバリーパイプ6には、内部の燃料を排出するための電磁リリーフ弁(本発明にかかる電磁弁)20が設けられている。電磁リリーフ弁20は、通常は閉弁しているノーマルクローズ型の弁であり、弁座21aが形成されたハウジング21、ハウジング21内に配置された弁体22、弁体22を弁座21aに付勢するスプリング23、及び、弁体22を磁力によって駆動するソレノイド24から構成されている。スプリング23による弁体22の付勢方向は、燃料圧力の作用方向と逆方向であり、燃料圧力によって弁体22に働く付勢力がスプリング23の付勢力を上回れば、弁体22が弁座21aから離れて開弁する。このときの燃料圧力を電磁リリーフ弁20の開弁圧と言う。電磁リリーフ弁20には燃料タンク10に通じるリリーフ管18が接続されており、電磁リリーフ弁20が開弁することで、デリバリーパイプ6内の燃料は燃料タンク10に排出される。
また、電磁リリーフ弁20では、後述する電力供給システムからソレノイド24に通電することで、弁体22に磁力を作用させ、弁体22を開弁方向に強制駆動することもできる。このとき、弁体22を駆動するためにソレノイド24に要求される吸引力は、スプリング23の付勢力と燃料圧力によって弁体22に働く付勢力との差分であり、燃料圧力が低いほどソレノイド24に要求される吸引力は大きくなる。ソレノイド24の最大吸引力に対応する燃料圧力、すなわち、電磁リリーフ弁20がソレノイド24の力で開弁できる最小の燃料圧力を電磁リリーフ弁20の最低作動圧力と言う。なお、電磁リリーフ弁20が作動したか否かは、圧力センサ32により検出されるデリバリーパイプ6内の燃料圧力の変化によって判定することができる。
本燃料供給装置は、電磁リリーフ弁20のソレノイド24に電力を供給するための電力供給システムを備えている。図2は本燃料供給装置の電力供給システムの構成を示す電気回路図である。この図に示すように、本燃料供給装置の電力供給システムは、エンジン50に機械的に接続されるオルタネータ52と、オルタネータ52に電気的に接続されるバッテリ56とを有している。オルタネータ52は、エンジン50にベルト54で接続され、ベルト54を介してエンジン50から駆動力が入力されるようになっている。
オルタネータ52は、固定子のステータコイル、回転子のロータコイル、整流器及びレギュレータから構成されている(図示略)。ロータコイルは、レギュレータを介してイグニッションスイッチ(以下、IGSW)58の一端子に接続されている。IGSW58の他端子にはバッテリ56に接続されており、IGSW58がオンされると、バッテリ56からレギュレータを介してロータコイルに通電され、ロータコイルが磁化される。エンジン50からの駆動力はロータコイルに入力され、エンジン50の回転に連動してロータコイルが回転すると、ステータコイルに交流電圧が発生する。発生した交流電圧は整流器で直流電圧に変換され、この直流電圧がオルタネータ52の発電電圧としてソレノイド24に印加される。なお、発電電圧が一定値を超えるとレギュレータによりロータコイルへの通電が制限され、発電電圧の調整が行われる。
通常の電力供給システムでは、IGSW58がオフされると、ロータコイルへの通電が無くなるためにオルタネータ52は発電することができなくなる。このため、IGSW58がオフされた後に電磁リリーフ弁20を作動させる場合には、バッテリ56からソレノイド24に電力が供給されることになる。しかしながら、オルタネータ52の発電電圧が約14Vであるのに対し、バッテリ56の電圧は約12Vしかなく、ソレノイド24に供給できる電力はオルタネータ52の発電時に比較して小さくなり、ソレノイド24は強い吸引力を得ることができない。
そこで、本燃料供給装置では、IGSW58がオフされた後も、ECU30からオルタネータ52のロータコイルへ通電することで、オルタネータ52の発電を維持できるようにしている。IGSW58がオフされることで燃料噴射や点火は停止されるが、エンジン50の回転はその慣性によって僅かな時間であるが持続する。このため、IGSW58がオフされても、ECU30からロータコイルへ通電すれば、オルタネータ52は発電を維持することができるのである。オルタネータ52が発電可能な時間は僅かではあるが、少なくとも電磁リリーフ弁20が作動を完了するのに要する数10ms程度は発電を維持することができる。オルタネータ52の発電電圧は上述のようにバッテリ56の電圧よりも高いので、ソレノイド24は強い吸引力を得ることができる。
本燃料供給装置では、電磁リリーフ弁20は電力供給システムとともにECU30によって制御される。以下、図3に示すフローチャートを参照しながら、エンジン50が停止するときにECU30が行う電磁リリーフ弁20とその電力供給システムの制御について説明する。なお、以下に説明する制御は、デリバリーパイプ6内の燃料圧力を低下させることを目的としており、以下、この制御を燃圧低下制御と言う。
図3は、本燃料供給装置の制御装置としてのECU30が実行する燃圧低下制御の流れを説明するためのフローチャートである。図3に示すルーチンでは、先ず、IGSW58がオフにされたか否かの判定が行われる(ステップ100)。判定の結果、IGSW58がオフにされた場合には次のステップ102に進み、ECU30からオルタネータ52に通電される(ステップ102)。このとき、燃料噴射弁8からの燃料噴射や点火プラグ(図示略)の点火はIGSW58のオフに伴い停止されている。
続いて、電磁リリーフ弁20を開弁すべくソレノイド24への通電が行われる(ステップ104)。このときソレノイド24に印加される電圧はオルタネータ52による発電電圧であり、バッテリ56の電圧よりも高い電圧がソレノイド24に印加される。オルタネータ52からの電力の供給を受けて、ソレノイド24はスプリング23の付勢力に抗して弁体22を開方向に駆動する。
ソレノイド24に通電してから電磁リリーフ弁20が作動するまでには若干のタイムラグがある。ステップ106では、圧力センサ32からの出力信号によって電磁リリーフ弁20の作動が完了したか否か判定される。具体的には、電磁リリーフ弁20が開弁したらデリバリーパイプ6内の燃料圧力は低下するので、燃料圧力の低下が検出されたら(例えば、燃料圧力が所定値以下になったら、或いは、燃料圧力の低下幅が所定値を超えたら)、電磁リリーフ弁20の作動が完了したものとみなされる。
ステップ106の判定の結果、電磁リリーフ弁20の作動完了が検知された場合には、ECU30からオルタネータ52への通電が停止される(ステップ108)。これにより、オルタネータ52の発電は停止され、ソレノイド24にはバッテリ56から電力が供給されるようになる。このように、燃料圧力の低下から電磁リリーフ弁20の作動完了を検知し、オルタネータ52による発電を少なくとも電磁リリーフ弁20の作動完了まで維持することで、確実に電磁リリーフ弁20を開弁させることができる。なお、バッテリ56からソレノイド24に印加できる電圧はオルタネータ52からの印加電圧よりも小さいが、ソレノイド24に要求される吸引力は電磁リリーフ弁20の開弁時が大きく、開弁後に必要な吸引力は比較的小さい。このため、電磁リリーフ弁20の開弁後は、バッテリ56からの電力供給によって十分に電磁リリーフ弁20の開状態を維持することができる。
オルタネータ52への通電停止後、ソレノイド24への通電は所定時間継続される(ステップ110)。通電時間は、デリバリーパイプ6内の燃料圧力が完全に低下するまでの時間とし、予め実験等により決定された固定値を用いてもよく、開弁時の燃料圧力等をパラメータとするマップから決定してもよい。そして、所定時間が経過したら、ソレノイド24への通電は停止され、電磁リリーフ弁20は閉弁する(ステップ112)。
以上説明した燃圧低下制御によれば、IGSW58がオフにされた後も、電磁リリーフ弁20の作動完了が検知されるまではオルタネータ52による発電が維持されるので、バッテリ56に比較して高い電圧を電磁リリーフ弁20のソレノイド24に印加することができる。したがって、本燃料供給装置によれば、高性能な巻線や磁気回路を用いずとも電磁リリーフ弁20の吸引力を強めることができ、電磁リリーフ弁20にかかるコストを低減することができる。
なお、上述した実施の形態1においては、ECU30によるステップ100の処理の実行により、第1の発明の「停止信号検知手段」が実現されている。また、ECU30によるステップ104の処理の実行により、第1の発明の「電磁弁制御手段」が実現されている。また、ECU30によるステップ102の処理の実行により、第1の発明の「オルタネータ制御手段」が実現されている。さらに、ECU30によるステップ106の処理の実行により、第2の発明の「作動完了検知手段」が実現されている。
実施の形態2.
以下、図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態の燃料供給装置は、実施の形態1において、図3のルーチンにおける電磁リリーフ弁20の通電制御を図4に示す制御に変更することで実現することができる。図4は、ECU30が実行する電磁リリーフ弁20の通電制御の流れを説明するためのタイムチャートである。なお、オルタネータ52の制御については、実施の形態1と同じく図3のルーチンによる制御が用いられる。
本燃料供給装置は、電磁リリーフ弁20の作動完了後に、ソレノイド24への通電電流を電磁リリーフ弁20の開状態を保持できるだけの保持電流に切り換えることを特徴としている。具体的には、図4のタイムチャートに示すように、IGSW58のオフが検知されたら(時点t1)、ソレノイド24への指令電流値は所定の作動電流値I1に設定される。ソレノイド24への通電により電磁リリーフ弁20が作動すると、デリバリーパイプ6内から燃料が排出されることで燃料圧力は低下する。そこで、燃料圧力の低下が検出されたら(例えば、燃料圧力の低下幅が所定値を超えたら)(時点t2)、電磁リリーフ弁20は作動したものとみなされ、ソレノイド24への指令電流値は作動電流値I1から所定の保持電流値I2に切り換えられる。そして、所定時間の経過後(時点t3)、ソレノイド24への通電は停止される。
電磁リリーフ弁20の開状態を保持するのにソレノイド24に要求される吸引力は、開弁のための必要吸引力に比較して小さい。このため、ソレノイド24に供給すべき電力は、電磁リリーフ弁20の開状態を保持するための保持電力の方が作動させるための作動電力よりも小さくてすみ、保持電流値I2は作動電流値I1よりも小さくすることができる。したがって、本燃料供給装置によれば、電磁リリーフ弁20の作動完了後にソレノイド24の電流値を保持電流値に切り換えることで、消費電力を低減してバッテリ56の消耗を抑えることができる。また、ソレノイド24のコイルの発熱を抑えることができるという利点もある。
上述した実施の形態2においては、ECU30による上記制御の実行により、第3の発明の「電磁弁制御手段」が実現されている。
なお、上述の実施の形態2では、燃料圧力の変化から電磁リリーフ弁20の作動を検知しているが、弁体22の動きを検出するセンサを設け、センサによって電磁リリーフ弁20の作動を検知することも勿論可能である。
実施の形態3.
以下、図5を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態の燃料供給装置は、実施の形態1において、図3のルーチンにおける電磁リリーフ弁20の通電制御を次のように変更することで実現することができる。なお、オルタネータ52の制御については、実施の形態1と同じく図3のルーチンによる制御が用いられる。
本燃料供給装置は、IGSW58のオフの検知後にソレノイド24に通電する電流値(図3のルーチンのステップ104における電流値)を燃料圧力に応じて設定することを特徴としている。具体的には、先ず、IGSW58のオフが検知されたら、圧力センサ32によりデリバリーパイプ6内の燃料圧力が検出される。そして、図5のマップから燃料圧力に応じた電流値が決定される。マップでは、電流値は燃料圧力が高いほど小さくなるように設定されている。ECU30は、マップから決定された電流値を指令電流値としてソレノイド24に通電する。
電磁リリーフ弁20の弁体22はスプリング23により燃料圧力の作用方向と逆方向に付勢されている。このため、ソレノイド24に要求される吸引力は、スプリング23の付勢力と燃料圧力によって弁体22に働く付勢力との差に応じた力となり、この要求吸引力は燃料圧力が高いほど小さくなる。要求吸引力が小さければ、それだけソレノイド24への供給電力も小さくてすみ、作動電流値を小さくすることができる。したがって、本燃料供給装置によれば、電磁リリーフ弁20への通電電流を燃料圧力に応じた電流値に設定することで、消費電力を低減することができる。
上述した実施の形態3においては、ECU30による上記制御の実行により、第4の発明の「電磁弁制御手段」が実現されている。
ところで、上述した実施の形態3では、ソレノイド24への通電電流の電流値を燃料圧力に応じて設定する機能を、実施の形態1の装置に組み込んでいるが、上記機能は実施の形態2の装置に組み込むこともできる。この場合、電磁リリーフ弁20を開弁させるときに通電する作動電流値I1を燃料圧力に応じて設定することになる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明が適用される電磁弁は、スプリングによる弁体の付勢方向が燃料圧力の作用方向と同方向のものでもよい。この場合、ソレノイドへの通電電流の電流値を燃料圧力に応じて設定するならば、電流値は燃料圧力が高いほど大きく設定すればよい。
また、上述の実施の形態では、電磁弁の作動が完了したらオルタネータへの通電を停止しているが、電磁弁を閉弁するまでオルタネータに通電することは勿論可能である。また、タイマによって通電開始からの時間を計測し、所定時間が経過したらオルタネータへの通電を停止するようにしてもよい。この場合の所定時間は、電磁弁の作動が完了するのに十分な時間に設定するのが好ましい。
また、上述の実施の形態では、ソレノイドへの通電停止を電磁弁の作動完了からの通電時間によって決定しているが、圧力センサによって検出される燃料圧力が所定値以下になったら通電を停止するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1としての内燃機関の燃料供給装置の概略構成図の概略構成を示す図である。 図1の燃料供給装置に設けられる電力供給システムの構成を示す電気回路図である。 本発明の実施の形態1において実行される燃圧低下制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行される電磁弁の通電制御のタイムチャートである。 本発明の実施の形態2において実行される電磁弁の通電制御にかかる電流値設定のためのマップである。
符号の説明
2 電動低圧フィードポンプ
4 調量圧送高圧ポンプ
4a プランジャ
4b 逆止弁
4c 調量弁
5 カムシャフト
5a カム
6 デリバリーパイプ
8 燃料噴射弁
10 燃料タンク
14,16 燃料供給管
18 リリーフ管
20 電磁リリーフ弁
21 ハウジング
21a 弁座
22 弁体
23 スプリング
24 ソレノイド
30 ECU
32 圧力センサ
50 エンジン
52 オルタネータ
54 ベルト
56 バッテリ
58 IGSW

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃料噴射弁に接続された燃料供給通路と、
    電力の供給により開方向に作動して前記燃料供給通路内の燃料を排出する電磁弁と、
    オルタネータとバッテリとを含む電力供給手段と、
    前記内燃機関を停止させるための停止信号を検知する停止信号検知手段と、
    前記停止信号が検知されたら、前記電力供給手段から前記電磁弁へ電力を供給して前記電磁弁を作動させる電磁弁制御手段と、
    前記停止信号の検知後、少なくとも前記電磁弁が作動するまでは前記オルタネータによる発電を維持するオルタネータ制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記燃料供給通路内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段と、
    燃料圧力の低下から前記電磁弁の作動完了を検知する作動完了検知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 前記電磁弁制御手段は、前記電磁弁の作動完了後、前記電磁弁へ供給する電力を前記電磁弁を作動させるための作動電力から前記電磁弁の開状態を保持するための保持電力に切り換えることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の燃料供給装置。
  4. 前記燃料供給通路内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段を備え、
    前記電磁弁制御手段は、前記電磁弁を作動させるために前記電磁弁へ供給する電力を燃料圧力に応じて設定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。

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