JP2003314594A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2003314594A JP2002122219A JP2002122219A JP2003314594A JP 2003314594 A JP2003314594 A JP 2003314594A JP 2002122219 A JP2002122219 A JP 2002122219A JP 2002122219 A JP2002122219 A JP 2002122219A JP 2003314594 A JP2003314594 A JP 2003314594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打音の発生を防止しつつも、組立作業性の良
好なドラムブレーキ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキシュウ3の他端3bに回動可能
にリンクブラケット13を配設し、このリンクブラケッ
ト13とブレーキシュウ2との間に掛け渡されたリンク
プレート11を、ブラケットスプリング15により引っ
張って、ブレーキシュウ2をアンカブロック6に引き付
けるように構成し、ブラケットスプリング15の長手方
向の中心軸とリンクブラケット13の回動支点までの距
離よりも、回動支点からリンクプレート11までの距離
の方が小さくなるように構成されているドラムブレーキ
装置1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の制動に用
いられるドラムブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に制動装置の一つとしてあげられ
るドラムブレーキ装置は、自動車のタイヤホイールに固
定されたドラムとの間で乾式摩擦を発生させることで制
動動作を行わせるものである。このうち、サービスブレ
ーキ時にドラムの回転方向に拡開するブレーキシュウを
リーディングシュウとし、その反対側のブレーキシュウ
をトレイリングシュウと称しているLT型のブレーキ装
置において、パーキングブレーキ時においてデュオサー
ボ効果が得られるように構成したものがある。このよう
なドラムブレーキ装置しては、例えば特許第32457
68号公報や、特開平10−110758号公報に記載
されたものがある。このドラムブレーキ装置は、他端を
アンカブロックに当接させるようにして一対のブレーキ
シュウを対向して配置し、このブレーキシュウの一端側
をサービスブレーキの操作により拡開させるホイールシ
リンダと、ブレーキシュウの他端側をパーキングブレー
キの操作により拡開させるアクチュエータとを備えてい
る。また、アクチュエータの作動により回転してブレー
キシュウの一端側を拡開させるための長尺状リンクが、
一方のブレーキシュウに回転可能に枢着されている。
【0003】さらに、ドラムブレーキ装置は、一対のブ
レーキシュウを縮径方向(ドラムブレーキ装置の中心方
向)に付勢するための複数のスプリングが掛け渡されて
いる。このスプリングのうち、ブレーキシュウの一端側
どうしを縮径方向に付勢するものはアッパーリターンス
プリングと呼ばれ、ブレーキシュウの他端側どうしを縮
径方向に付勢するものはロアリターンスプリングと呼ば
れている。ここで、初期状態におけるスプリングの特性
として、ロアリターンスプリングがブレーキシュウの他
端側間に作用させる付勢力は、アッパーリターンスプリ
ングがブレーキシュウの一端側間に作用させる付勢力よ
りも常に大きくなるように設定されている。これは、パ
ーキングブレーキの操作時に、ブレーキシュウの他端側
よりも一端側を先に拡開させることで、ブレーキシュウ
の他端側とアンカブロックとの間に隙間が発生すること
を防止するためである。これにより、ブレーキシュウが
ドラムに当接しながらドラムの回転方向に移動した際
に、ブレーキシュウの他端側とアンカブロックとが衝突
して、異音が発生することを防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドラムブレーキ装置を使用してライニングが摩耗した状
態においても、前記したようにロアリターンスプリング
が、アッパーリターンスプリングよりも大きな付勢力を
得るためには、ロアリターンスプリングの初期の付勢力
を20N程度に設定する必要がある。このように大きな
付勢力を有するロアリターンスプリングをブレーキシュ
ウ間に掛け渡すことは困難であり、特に組立時に作業者
に大きな力が要求されるという問題があった。これに加
えて、ロアリターンスプリングは、一対のブレーキシュ
ウにまたがって掛け渡されるために長い部品であるの
で、組み付けの作業性を低下させる原因となっていた。
ドラムブレーキ装置は、車体に組み付けられた後にもメ
ンテナンスのために一部の部品の着脱をする必要がある
ので、ロアリターンスプリングなどの各部品は着脱が容
易な構造であることが望ましい。また、異音の発生の原
因としては、ストラットと、ブレーキシュウとの間に隙
間が発生したり、揺動したりすることもあげられ、この
ような隙間を防止したり、揺動を防止したりする構成の
開発が望まれていた。したがって、本発明は、異音の発
生を防止することを目的とする。また、そのような場合
に組立作業性の良好なドラムブレーキ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の請求項1に係る発明は、バッキングプレートに拡
開可能に配設された一対のブレーキシュウの一端側にホ
イールシリンダおよび第一ストラットを配置し、他端側
にアンカブロックおよびパーキングブレーキ用のアクチ
ュエータを配置し、第一ストラットとアクチュエータに
それぞれ係合するピボットレバーをブレーキシュウに対
して回動または揺動可能に配設されたドラムブレーキ装
置であって、一方のブレーキシュウに回動可能に取り付
けられたリンクブラケットと他方のブレーキシュウとの
間に掛け渡されたリンクプレートを有し、リンクブラケ
ットは、一方のブレーキシュウとの間にスプリングが掛
け渡されており、スプリングの長手方向の中心軸からリ
ンクブラケットの回動支点までの距離よりも、回動支点
からリンクプレートまでの距離のほうが短くなるように
構成されているドラムブレーキ装置とした。
【0006】このように構成したドラムブレーキ装置
は、スプリングの長手方向の中心軸から回動支点までの
距離よりも、回動支点からリンクプレートまでの距離を
短くすることで、リンクプレートに大きな力を作用させ
て、パーキングブレーキ作動時のブレーキシュウのウエ
ブとアンカブロックとの衝突による異音の発生を確実に
防止することができる。
【0007】本発明の請求項2に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、リンクブラケッ
トを付勢するスプリングの付勢力は、一対のブレーキシ
ュウの一端側に掛け渡されているリターンスプリングが
一対のブレーキシュウの一端側を縮径方向に付勢する付
勢力よりも小さくなるように構成した。
【0008】このように構成したドラムブレーキ装置
は、従来に比べてスプリングの付勢力を充分に小さくす
ることができるので、スプリングの着脱を容易に行うこ
とが可能になる。
【0009】本発明の請求項3に係る発明は、請求項1
または請求項2に記載のドラムブレーキ装置において、
リンクブラケットがピボットレバーの配設されているブ
レーキシュウに対向して配設されるブレーキシュウのバ
ッキングプレート側の面に取り付けられている構成にし
た。
【0010】このように構成したドラムブレーキ装置
は、リンクブラケットとピボットレバーとが異なるブレ
ーキシュウに取り付けられるので、両者の取り付けが容
易になる。
【0011】本発明の請求項4に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、リンクプレート
が、その着脱時に工具を挿入してリンクプレートをスラ
イド移動させるための貫通孔を備えている構成にした。
【0012】このようにして構成したドラムブレーキ装
置は、貫通孔に挿通させた工具でリンクプレートを引っ
張ることで、その着脱を容易にすることができる。ま
た、リンクプレートに係合するリンクブラケットの着脱
および調整が容易になる。
【0013】本発明の請求項5に係る発明は、請求項4
に記載のドラムブレーキ装置において、リンクプレート
をスライド移動させる際の支点とすべく工具を挿通する
支点用孔が形成されたプレートがアンカブロックに取り
付けられている構成にした。
【0014】このように構成したドラムブレーキ装置
は、リンクプレートの着脱にあたって、てこの原理を利
用して工具がリンクプレートに及ぼす力を増大させるこ
とにより、少ない力でリンクプレートの着脱を行わせ
る。
【0015】本発明の請求項6に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、第一ストラット
におけるブレーキシュウとの係合部、および/または、
ブレーキシュウの浮き上がり防止のためにアンカブロッ
クに取り付けられたガイド部に、ブレーキシュウを引き
起こしてからバッキングプレートから取り外せるように
傾斜面が形成されている構成にした。
【0016】このように構成したドラムブレーキ装置
は、第一ストラットやアンカブロックを取り付けた状態
であっても、ブレーキシュウを斜めにすることで容易に
着脱することが可能である。
【0017】本発明の請求項7に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、第一ストラット
が一対のブレーキシュウの配設間隔を自動的に調整する
ために第一ストラットとピボットレバーとに掛け渡され
るアジャストレバーを支持する切欠き部を備え、アジャ
ストレバーは、切欠き部との接触面積を減ずるように突
起を備えている構成にした。
【0018】このように構成したドラムブレーキ装置
は、アジャストレバーと第一ストラットの切欠き部との
接触面積を減ずることで、アジャストレバーの動きを滑
らかに行わせることができる。
【0019】本発明の請求項8に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、第一ストラット
とブレーキシュウとの係合部において、第一ストラット
がブレーキシュウに当接する面に傾斜面を有する溝を形
成した構成とした。
【0020】第一ストラットに形成した溝は、係合部に
おける第一ストラットの位置決めに役立つ。第一ストラ
ットがブレーキシュウに対して揺動することがなくな
り、間隙調整機構の作動を安定させる。
【0021】本発明の請求項9に係る発明は、請求項1
に記載のドラムブレーキ装置において、リンクプレート
とブレーキシュウとの係合部において、リンクプレート
が前記ブレーキシュウに当接する面に傾斜面を有する溝
を形成した構成とした。
【0022】リンクプレートに形成した溝は、リンクプ
レートとブレーキシュウとの位置決めに役立つ。リンク
プレートがブレーキシュウに対して揺動することがなく
なり、異音の発生を防止する。
【0023】本発明の請求項10に係る発明は、請求項
5に記載のドラムブレーキ装置において、プレートに
は、ブレーキシュウをホイールシリンダ側に移動させる
際の支点として働く溝を有する構成とした。
【0024】ブレーキシュウを移動させることで、ブレ
ーキシュウ間の距離を短くすることが可能になる。この
距離を短くすることで、リンクプレートの着脱が容易に
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態におけ
るドラムブレーキ装置の正面図であり、図2は図1のA
−A線矢視図でドラムブレーキ装置が自動車に取り付け
られた状態を示す図である。図3は図1のB−B線断面
図であり、図4は図1の一部の構成要素を模式的に示し
た図である。図2に示すように、ドラムブレーキ装置1
は、自動車の車軸100に固定されたドラム101の内
面に当接して、乾式摩擦により自動車を制動させる一対
のブレーキシュウ2,3を備えている。図1に示すよう
に、このブレーキシュウ2,3は、ドラムブレーキ装置
1の中心軸に対して対称に配され、バッキングプレート
4に拡開可能に支持されている。ブレーキシュウ2,3
の一端2a,3aには、サービスブレーキのペダルに連
動して作動するホイールシリンダ5が配設されており、
他端2b,3bはアンカブロック6に当接している。ま
た、他端2b、3b側には、パーキングブレーキのブレ
ーキレバーに連動して作動するアクチュエータ7が配設
されている。この他にも、一対のブレーキシュウの間に
は、一端2a,3a側にアッパーリターンスプリング
9、および、第一ストラット10が掛け渡されており、
他端2b,3b側にはリンクプレート11が配置されて
いる。さらに、ブレーキシュウ2側には、アクチュエー
タ7と第一ストラット10に係合するピボットレバー8
が配されている。
【0026】図1および図4に示すようにブレーキシュ
ウ2は、細長形状のウエブ21を有し、ウエブ21の外
側面には摩擦要素であるライニング22が貼設されてい
る。ウエブ21は、ピボットレバー8を独立に回動させ
るためにピボットレバー8から立設するロッドピン81
を挿通させる貫通孔23を備え、他端2b側にアクチュ
エータ7を挿通させるための角窓24が形成されてい
る。また、一端2a側には、その内側面に第一ストラッ
ト10を係合させるための切欠き21aが形成されてお
り、外側面にはアッパーリターンスプリング9を掛け渡
すための切欠き21bを備えている。他端2b側には、
外側面にリンクプレート11を掛け渡すための切欠き2
1cを備えている。さらに、一端2aから他端2bに至
る中間の内側面には、ピボットレバー8と当接する曲面
を有する凹部25が形成されている。なお、このブレー
キシュウ2は、図1に示す公知の保持機構12によりバ
ッキングプレート4に揺動可能に支持されている。
【0027】ブレーキシュウ3は、前記したブレーキシ
ュウ2とほぼ対称な構成を有している。すなわち、ライ
ニング32が貼設されたウエブ31を有し、一端3a側
の内側面には、第一ストラット10と係合する切欠き3
1aを備え、外側面にはアッパーリターンスプリング9
を掛け渡す切欠き31bを備えている。他端3b側は、
アクチュエータ7を挿通させるための角窓34が形成さ
れている。ここで、本実施形態におけるブレーキシュウ
3には、他端3b側に、後に詳細を説明するリンクブラ
ケット13の回動支点を挿通させる貫通孔35が形成さ
れている。なお、このブレーキシュウ3は公知の保持機
構12によりバッキングプレート4に揺動可能に支持さ
れており、支持位置の近傍のウエブ31の内側面には、
リンクブラケット13の回動を可能にするための窪み3
6が形成されている。
【0028】ピボットレバー8は、ブレーキシュウ2の
凹部25に線接触する曲面を有する凸部82を備え、ウ
エブ21と重なるように配置される。ピボットレバー8
の一端8aは、第一ストラット10と係合し、他端8b
は角窓83によりアクチュエータ7に係合可能になって
いる。前記したウエブ21の貫通孔23に挿通させるロ
ッドピン81は、凸部82から一端8aに至る中間に配
設されている。また、凸部82の一部が立設して係合部
84を形成している。この係合部84は、ピボットレバ
ー8とブレーキシュウ2とを係合させるために設けられ
ている。本実施形態のピボットレバー8は、ウエブ21
の凹部25よりも曲率半径の小さい曲面を有する凸部8
2を有し、ロッドピン81はウエブ21の貫通孔23は
遊慣するので、凸部82と凹部25の線接触する位置を
移動させながら、ブレーキシュウ2に対して独立に回動
または揺動できる構成になっている。なお、ピボットレ
バー8は、アクチュエータ7の作動により回動して第一
ストラット10を押圧する構成であれば、ブレーキシュ
ウ2に一体的に回動する構造など、その他のいかなる構
造を有しても良い。
【0029】図2に示すようにアクチュエータ7は、パ
ーキングブレーキのハンドレバーにワイヤなどで接続さ
れる操作レバー71と、操作レバー71にピン72で連
結される第二ストラット73とから構成されている。操
作レバー71は、湾曲した腕部にワイヤを固定する孔7
1aを備え、ピン72を挟んだ反対の端部はブレーキシ
ュウ3の角窓34を挿通し、ブレーキシュウ3を押圧可
能な突起部71bになっている。第二ストラット73
は、ブレーキシュウ2の角窓24に挿通する第一突起部
73aと、ピボットレバー8の他端8bの背面に沿う第
二突起部73bを備えている。操作レバー71と第二ス
トラット73との間には、操作レバー71の突起部71
bと、第二ストラット73の第一突起部73aとを近接
させるように作用するストラットスプリング74が掛け
渡されている。
【0030】リンクプレート11は、図1に示すように
アクチュエータ7よりもアンカブロック6側に配置され
ている。このリンクプレート11は、ブレーキシュウ2
の切欠き21cと、ブレーキシュウ3に回動可能に配置
されるリンクブラケット13との間に掛け渡され、ブレ
ーキシュウ2をアンカブロック6側に引き付ける役割を
担っている。リンクプレート11は、所定の傾斜角度を
有して配置されることが望ましい。傾斜方向は、ブレー
キシュウ2側がホイールシリンダ5側(図1において上
側)に、ブレーキシュウ3側がアンカブロック6側(図
1において下側)になるように方向である。このような
傾斜を有することで、ブレーキシュウ2の引き摺りを防
止することができる。なお、図2に示すように、ブレー
キシュウ2側は、切欠き21cに爪部11aが係合し、
ブレーキシュウ3側は、屈曲部11bが、ウエブ31の
角窓34およびリンクブラケット13を貫通して、係合
している。なお、爪部11aにおいて切欠き21に当接
する当接面11cは、傾斜面を有する溝で略V字型を有
している。これは、ブレーキシュウ2からリンクプレー
ト11が浮き上がることを防止し、リンクプレート11
がブレーキシュウ2に対して揺動することを防止し、揺
動による異音の発生を防止するためである。なお、底部
11cの深さは、0.3mmから1.0mm程度が望ま
しい。
【0031】リンクプレート11と係合するリンクブラ
ケット13は、図4に示すように、リンクプレート11
を挿通させる開口部41を有し、ウエブ31の貫通孔3
5に遊嵌する回動支点部42の回動中心点RCを中心に
して、ブレーキシュウ3に対して回動可能に構成されて
いる。このリンクブラケット13は、ブレーキシュウ3
のウエブ31の裏面に沿って配置されるが、回動支点部
42から離れた位置にある先端部分がウエブ31の表側
に引き起こされて図1に示すブラケットスプリング15
の取付部43になっている。
【0032】図5に示すように、ブラケットスプリング
15は、回転中心点RCと取付部43とを結ぶ直線L3
(図4参照)よりも、外側(アンカブロック6よりも離
れる方向)に形成されたウエブ31の掛け部37と取付
部43との間に掛け渡されている。これにより、リンク
ブラケット13は、取付部43が直線L3よりも外側に
向くように付勢される。また、リンクプレート11との
係合部44(図4参照)は、前記した取付部43と回転
支点部42とを結ぶ直線L3よりも、内側(ブレーキシ
ュウ2に近接する方向)である。なお、リンクブラケッ
ト13をウエブ31の裏面に沿って配置し、かつ、取付
部43はウエブ31の表側に引き起こさせることで、他
の部品との干渉を防ぎ、特に、ブラケットスプリング1
5の着脱を容易にしている。
【0033】このようなリンクブラケット13は、ブラ
ケットスプリング15の付勢力を回動中心点RCを中心
とする係合部44の回転させる力に変換している。これ
により、リンクプレート11にはブレーキシュウ2をア
ンカブロック6側に引っ張るような力が作用する。この
力は、図5に示すリンクブラケット13の回動中心点R
Cからブラケットスプリング15の長手方向の中心軸ま
での距離L1と、回動中心点RCからリンクプレート1
1までの距離L2の比であるレバー比に応じて、ブラケ
ットスプリング15の付勢力を変化させることにより発
生するものである。本実施形態では、距離L1よりも距
離L2の方が短いので、例えば、ブラケットスプリング
15の取付荷重が7.0Nである場合に、レバー比が
「2.5」であれば、リンクプレート11は17.5N
の力でブレーキシュウ2の他端2bをアンカブロック6
側に引き付けることになる。このようなタイプのデュア
ルモードブレーキにおいて、ブレーキシュウをアンカブ
ロック側に引き付けるために必要とされる力は、一般に
15Nから20N程度である。本実施形態では、リンク
ブラケット13のレバー比を設定することにより、リン
クブラケット13に大きな力を発生させ、確実にブレー
キシュウ2をアンカブロック6側に引き付けることが可
能になっている。
【0034】なお、レバー比を「2.0」以上にする
と、従来のように他端2b,3bにスプリングを掛け渡
すことでブレーキシュウ2,3を縮径方向に付勢する場
合に比べて、ブラケットスプリング15の取付荷重を半
分以下にすることができる。特に、アッパーリターンス
プリング9がブレーキシュウ2,3を縮径方向に付勢す
る力よりも、ブラケットスプリング15が取付部43を
付勢する力の方が小さくなるようにレバー比を設定する
と、ブラケットスプリング15の取付荷重を充分に小さ
くすることができるので、ブラケットスプリング15の
組付作業がさらに容易になる。また、ブラケットスプリ
ング15の長さは、ブレーキシュウ2,3間に掛け渡さ
れるスプリング(例えば、アッパーリターンスプリング
9)に比べて短いが、このことも、ブラケットスプリン
グ15の組付作業を容易にする効果をもたらす。
【0035】図6に示すように、第一ストラット10
は、ブレーキシュウ3の切欠き31aに係合するチュー
ブ部材16と、ブレーキシュウ2の切欠き21aなどに
係合するソケット部材17とをボルト部材18で連結さ
せた構成を有している。ライニング22,32の摩耗な
どによりブレーキシュウ2,3間の距離を調整する必要
が生じた際には、ボルト部材18が所定角度だけ回転
し、第一ストラット10の全体長を長くする。
【0036】チューブ部材16は、ブレーキシュウ3の
切欠き31aに係合する係合溝54を有し、係合溝54
の底部54aは、傾斜面を有する溝で略V字型になって
いる。これは、第一ストラット10とブレーキシュウ3
との位置決めを確実に行うことで、第一ストラット10
の揺動を防止する。これにより、アジャストレバー19
の爪部19cとボルト部材18の歯車18aとの係合状
態を安定させることができるので、シュウ間隙の調整機
構の作動を安定させられる。なお、底部54aの深さ
は、0.3mmから1.0mm程度が望ましい。
【0037】ソケット部材17は、中心軸上にウエブ2
1の切欠き21aを係合するための係合溝である第一段
差部51と、第一段差部51を挟むように形成された第
二段差部52および第三段差部53を有している。この
第二段差部52は、ブレーキシュウ2の裏面に配置され
るピボットレバー8を係合させるために用いられ、第三
段差部53はブレーキシュウ2の表面に配置されるアジ
ャストレバー19を係合させるために用いられる。ま
た、第一段差部51は、開口幅を減ずるような勾配を持
つ傾斜面51aを有している。この傾斜面51aは、後
に説明するブレーキシュウ2の着脱作業の際に、斜めに
ブレーキシュウ2を差し込むために利用されるものであ
り、その勾配は、第一段差部51の最深部で、切欠き2
1aに当接する当接面51bから第二段差部52および
第三段差部53に連なる開口にかけて、0度を超え30
度以下の角度範囲内である。なお、そのような傾斜に相
当するような段差を設けても同様の作用・効果を得るこ
とができる。
【0038】また、図1に示すようにアジャストレバー
19は、ピボットレバー8のロッドピン81から第一ス
トラット10にかけて湾曲した形状を有しており、その
途中において第一ストラット10の第三段差部53に係
合するための係合部19aが分岐するように形成されて
いる。ここにおいてアジャストレバー19は、ロッドピ
ン81を貫通孔19bに挿通させ、第一ストラット10
にはボルト部材18の歯車18aに爪部19cを係合さ
せている。サービスブレーキ作動時にホイールシリンダ
5の作動によりブレーキシュウ2,3の切欠き21a,
31aの間隔が広がった際には、第一ストラット10は
ブレーキシュウ2に対して相対的に左に移動し、アジャ
ストレバー19はピボットピン81を中心にして反時計
回りに回動する。このときに回動量が所定量を超えた場
合には、爪部19cが歯車18aを回動させる。これに
より、前記したようにボルト部材18が所定角度だけ回
転し、第一ストラット10の全体長が長くなる。
【0039】なお、本実施形態においては、アジャスト
レバー19の係合部19aには突起19dが形成されて
いる。この突起19dは、アジャストレバー19と第三
段差部53との接触面積を減少させることで、アジャス
タスプリング92の荷重の分力によりアジャストレバー
19の爪部19cがボルト部材18の歯車18aを押さ
える力を適正値に安定させ、ブレーキシュウ2の拡開時
にアジャストレバー19が滑らかに作動させる効果を奏
するものである。仮に突起がない場合には、第三段差部
53の側壁53aとアジャストレバー19とが大きな接
触面積を有することになるので、アジャストレバー19
の爪部19cが歯車18aを押さえる力が不足して爪部
19cが滑って空回りする可能性が生じる。そして、爪
部19cが空回りしてしまうと第一ストラット10の自
動間隙調整機能の発現を妨げることになる。なお、突起
19dは平坦な係合部19aの一部を突出させるか、係
合部19aを屈曲させることで形成されており、主な形
成手法としてプレス加工があげられる。
【0040】図1のC矢視図である図7に示すように、
アンカブロック6は、一対のブレーキシュウ2,3の他
端2b,3bが当接する当接面6a,6bを有してい
る。当接面6a,6bは、リンクプレート11の傾斜角
に合わせて、ブレーキシュウ2がアンカブロック6側に
ずり落ちるのを防止するために、ドラムブレーキ装置の
中心軸に対して10度以下の傾斜角度を有することが望
ましいが、そのような傾斜角度を有さない構造であって
も良い。なお、中心軸とは、ホイールシリンダ5の中心
と、アンカブロック6の中心を結ぶ線であり、傾斜角度
の向きは、ドラムブレーキ装置1の外側に向かって、ア
ンカブロック6の幅が増加する向きである。
【0041】また、このアンカブロック6には、ブレー
キシュウ2,3の浮き上がりを防止するためのリテイニ
ングプレート61が装着されている。リテイニングプレ
ート61は、ウエブ21,31と重なるようにアンカブ
ロック6から突出するガイド部62と、アンカブロック
6から立設するように延びる立設部63とを含む構成に
なっている。ガイド部62は、ウエブ21,31と略平
行に延びて、ブレーキシュウ2,3の浮き上がりを防止
する第一の部分62aと、ウエブ21,31から離れる
ように第一の部分62aに対して所定の角度を有する傾
斜面を構成する第二の部分62bとを有する。第二の部
分62bの傾斜角度は、第一の部分62aおよびウエブ
21,31に対して、0度を超え30度以下の範囲内で
あり、この傾斜は後に説明するブレーキシュウ2,3の
着脱の際に活用されるので、前記の第一ストラット10
の傾斜面51aと同じ角度であることが望ましい。ま
た、立設部63には、細長形状の貫通孔が形成されてい
る。この貫通孔はリンクプレート11の着脱用の工具
に、てこの力を作用させるための支点用孔64となる。
【0042】次に、このようなドラムブレーキ装置1の
動作について説明する。まず、運転者がサービスブレー
キのペダルを踏んだ場合には、図1に示すホイールシリ
ンダ5が作動し、ブレーキシュウ2、3の一端2a、3
aをそれぞれ押し開き、ライニング22,32をタイヤ
のドラム101(図2参照)に押し当てて、車体を制動
させる。
【0043】一方、運転者がパーキングブレーキのレバ
ーを操作した場合には、アクチュエータ7が作動し、ピ
ボットレバー8の他端8b(図4参照)とブレーキシュ
ウ3の他端3bとが押し開かれる。この際に、ピボット
レバー8は、ウエブ21との線接触部を移動させながら
回動して、第一ストラット10を押圧し、ブレーキシュ
ウ3の一端を押し開かせ、ピボットレバー8の凸部82
はその反力でブレーキシュウ2を押し開く。この状態
で、制動力がさらに大きくなった場合には、ブレーキシ
ュウ3の一端3aがドラム101に押し戻されて、第一
ストラット10を逆方向に押圧する。第一ストラット1
0は図6に示す第一段差部51の当接面51bが切欠き
21aに当接するまで移動する。その後は、ブレーキシ
ュウ3が第一ストラット10をアンカとして拡開し、デ
ュオサーボ効果を発現する。この際において、リンクブ
ラケット13は、そのレバー比によりブラケットスプリ
ング15の付勢力を増幅させることで大きな力を発生さ
せ、この力をリンクプレート11に作用させることで、
ブレーキシュウ2をアンカブロック6側に引っ張ってい
るので、ブレーキシュウ2の他端2b側が先に拡開せず
に、一端2a側から拡開する。したがって、ブレーキシ
ュウ2の他端部2bがアンカブロック6に衝突する際の
異音の発生を防止できる。
【0044】また、このようなドラムブレーキ装置1の
組立時や、メンテナンス時におけるブレーキシュウ2の
着脱、および、リンクプレート11の着脱について説明
する。ブレーキシュウ2およびリンクプレート11を装
着する際には、最初にブレーキシュウ2を装着する。ブ
レーキシュウ2は、角窓24にアクチュエータ7の第一
突起部73aを挿通させるようにして、斜めにアンカブ
ロック6および第一ストラット10に差し込まれる。こ
こで、斜めに差し込むとは、図8(a)、(b)に示す
ように、前記した第一ストラット10の第一段差部51
の傾斜面51aや、アンカブロック6のリテイニングプ
レート61のガイド部62の第二の部分62bに倣うよ
うにウエブ21を差し込むことをいう。そして、その後
に、ウエブ21をバッキングプレート4に対して平行に
なるように押し倒すと、ブレーキシュウ2の装着が完了
する。
【0045】同様にして、リンクブラケット13の予備
組立を終えたブレーキシュウ3を装着したら、続いてリ
ンクプレート11を装着する。図9(a),(b)に示
すように、リンクプレート11を装着する際には、最初
に屈曲部11bをウエブ31の角窓34およびリンクブ
ラケット13の開部41に差し込む。この状態で、屈曲
部11bを支点としてリンクプレート11を押し倒す。
すると、リンクプレート11に形成されている長孔91
の形成位置と、アンカブロック6のリテイニングプレー
ト61の立設部63の支点用孔64の形成位置とが近接
するので、作業者は、支点用孔64、長孔91の順番に
補助時具W、例えばドライバを挿入する。そして、支点
用孔64を支点として、工具Wを矢印方向に動かして、
リンクプレート11をブレーキシュウ2側に押す。これ
により、リンクプレート11の爪部11aがウエブ21
の切欠き21cに嵌まり込む。この際に、リンクプレー
ト11を移動させようとする力は、てこの原理により、
支点用孔64を支点として増大されるので、作業者は少
ない力でリンクプレート11を移動させることができ
る。
【0046】一方、リンクプレート11を取り外すとき
は、支点用孔64、長孔91の順番に補助時具Wを挿入
する。そして、支点用孔64を支点として、工具Wを矢
印に動かして、リンクプレート11をブレーキシュウ2
側に押す。これにより、リンクプレート11の爪部11
aとウエブ21の切欠き21cとの係合が解かれる。そ
して、リンクプレート11の屈曲部11bをリンクブラ
ケット13の開部41およびブレーキシュウ3の角窓3
4から抜き出すと、リンクプレート11が取り外され
る。この際においても、リンクプレート11を移動させ
ようとする力は、てこの原理により、支点用孔64を支
点として増大されるので、作業者は少ない力でリンクプ
レート11を移動させることができる。
【0047】ブレーキシュウ2を取り外すときは、リン
クプレート11が取り外されている状態で、図1に示す
保持機構12を解除してからブレーキシュウ2を引き起
こす。ブレーキシュウ2は、一端2a側が第一ストラッ
ト10の第一段差部51の傾斜面51aに当接するま
で、他端2b側がアンカブロック6のリテイニングプレ
ート61の第二の部分62bに当接するまで、引き起こ
すことができる。このように引き起こした後に、ブレー
キシュウ2を斜めに取り外す。一旦、引き起こしてから
ブレーキシュウ2を取り外すことで、ドラムブレーキ装
置1が車体に取り付けられた状態であっても、容易にブ
レーキシュウ2を取り外すことが可能である。
【0048】ここで、リンクプレート11の着脱をさら
に容易にするために、ブレーキシュウ2またはブレーキ
シュウ3をホイールシリンダ5側に移動させることで、
ブレーキシュウ2,3間の距離を縮めても良い。この場
合は、アンカブロック6のリテイニングプレート61の
立設部63に形成された溝65(図7参照)を用いるこ
とが望ましい。この溝65をてこの支点としてドライバ
などの工具を用いて、ブレーキシュウ2,3を押すこと
により、ブレーキシュウ2,3が容易に移動する。特
に、ブレーキシュウ2,3の他端2b,3bがガイド部
62から外れると、ブレーキシュウ2,3がアンカブロ
ック6から外れることになるので、ブレーキシュウ2,
3間の距離を容易に変化させることが可能になり、リン
クプレート11の着脱が容易になる。
【0049】このような構成を有するドラムブレーキ装
置1は、リンクブラケット13が発生させる力でブレー
キシュウ2をアンカブロック6に引き付けることが可能
になる。リンクブラケット13を付勢するスプリング
(ブラケットスプリング15)の力は充分に小さいの
で、組み立てが容易である。また、ブレーキシュウ2を
一旦傾斜させてバッキングプレート4に着脱させること
ができることも組み立てを容易にする効果を奏する。
【0050】なお、本発明は前記の実施形態に限定され
ずに広く応用することができる。例えば、リンクブラケ
ット13をブレーキシュウ3に、ピボットレバー8をブ
レーキシュウ2に配置するとして説明したが、リンクブ
ラケット13とピボットレバー8とをブレーキシュウ2
またはブレーキシュウ3のどちらか一方に配置しても良
い。この場合のリンクプレート11は、リンクブラケッ
ト13と、リンクブラケット13が配設されていない方
のブレーキシュウ2,3との間に掛け渡される。
【0051】また、リンクブラケット13のレバー比
は、大きい程、付勢力の小さいブラケットスプリング1
5を使用することができるが、図2に示す車軸100
や、図1に示すボルトなど、他の部材との衝突を避ける
ためには、レバー比の上限が3以下であることが望まし
い。レバー比の下限は、前記した付勢力の削減による効
果の実効を得るために、2以上であることが望ましい。
【0052】
【発明の効果】請求項1によれば、レバー比に応じてブ
レーキシュウを引っ張る力を増幅することで、ブレーキ
シュウとアンカブロックとにより異音が発生することを
確実に防止することができる。請求項2によれば、スプ
リングの付勢力を充分に小さくすることができるので、
スプリングの着脱を容易に行うことが可能になる。請求
項3によれば、リンクブラケットとピボットレバーとを
異なるブレーキシュウに取り付けることにより、組立作
業が容易になる。
【0053】請求項4によれば、貫通孔に工具を挿通さ
せてリンクプレートを引っ張ることでリンクプレートの
着脱を容易にすることができる。請求項5によれば、リ
ンクプレートの着脱にあたって、てこの原理を利用する
ことにより、少ない力でリンクプレートの着脱を行うこ
とが可能になり、作業効率を向上させることができる。
請求項6によれば、第一ストラットやアンカブロックを
取り付けた状態であっても、ブレーキシュウを斜めにす
ることで容易に着脱することが可能になる。請求項7に
よれば、アジャストレバーと第一ストラットの切欠き部
との接触面積を減ずることで、アジャストレバーの爪部
が第一ストラットのボルト部材の歯車を押さえる力を安
定させ、アジャストレバーの作動を滑らかに行わせるこ
とができる。
【0054】請求項8によれば、ブレーキシュウの間隙
調整機構の作動を安定させることが可能になる。請求項
9によれば、リンクプレートとブレーキシュウの揺動に
起因する異音の発生を防止できる。請求項10によれ
ば、リンクプレートの着脱を容易に行うことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるドラムブレーキ装置
を示す図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】ドラムブレーキ装置の構成要素の一部を模式的
に示した図である。
【図5】ドラムブレーキ装置の一部拡大図である。
【図6】図1のC−C線断面図である。
【図7】図1のD矢視図である。
【図8】(a)、(b)はブレーキシュウの着脱を説明
する説明図である。
【図9】(a)、(b)はリンクプレートの着脱を説明
する説明図である。
【符号の説明】 1 ドラムブレーキ装置 2,3 ブレーキシュウ 4 バッキングプレート 5 ホイールシリンダ 6 アンカブロック 7 アクチュエータ 8 ピボットレバー 9 アッパーリターンスプリング 10 第一ストラット 11 リンクプレート 11c 溝 13 リンクブラケット 19d 突起 51a 傾斜面 54a 溝 62b 第二の部分 (傾斜面) 64 支点用孔 65 溝 91 長孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッキングプレートに拡開可能に配設さ
    れた一対のブレーキシュウの一端側にホイールシリンダ
    および第一ストラットを配置し、他端側にアンカブロッ
    クおよびパーキングブレーキ用のアクチュエータを配置
    し、前記第一ストラットと前記アクチュエータにそれぞ
    れ係合するピボットレバーをブレーキシュウに対して回
    動または揺動可能に配設されたドラムブレーキ装置であ
    って、 一方の前記ブレーキシュウに回動可能に取り付けられた
    リンクブラケットと他方の前記ブレーキシュウとの間に
    掛け渡されたリンクプレートを有し、リンクブラケット
    は、前記一方のブレーキシュウとの間にスプリングが掛
    け渡されており、前記スプリングの長手方向の中心軸か
    ら前記リンクブラケットの回動支点までの距離よりも、
    前記回動支点から前記リンクプレートまでの距離のほう
    が短くなるように構成されていることを特徴とするドラ
    ムブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記リンクブラケットを付勢する前記ス
    プリングの付勢力は、前記一対のブレーキシュウの一端
    側に掛け渡されているリターンスプリングが一対の前記
    ブレーキシュウの一端側を縮径方向に付勢する付勢力よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1に記載のドラムブ
    レーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記リンクブラケットは、前記ピボット
    レバーが配設されているブレーキシュウに対向して配設
    されるブレーキシュウの前記バッキングプレート側の面
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のドラムブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記リンクプレートは、その着脱時に工
    具を挿入して前記リンクプレートをスライド移動させる
    ための貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載のドラムブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記リンクプレートをスライド移動させ
    る際の支点とすべく前記工具を挿通する支点用孔が形成
    されたプレートが前記アンカブロックに取り付けられて
    いることを特徴とする請求項4に記載のドラムブレーキ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第一ストラットにおける前記ブレー
    キシュウとの係合部、および/または、前記ブレーキシ
    ュウの浮き上がり防止のために前記アンカブロックに取
    り付けられたガイド部に、前記ブレーキシュウを引き起
    こしてから前記バッキングプレートから取り外せるよう
    に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のドラムブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 前記第一ストラットは、一対の前記ブレ
    ーキシュウの配設間隔を自動的に調整するために前記第
    一ストラットと前記ピボットレバーとに掛け渡されるア
    ジャストレバーを支持する切欠き部を備え、前記アジャ
    ストレバーは、前記切欠き部との接触面積を減ずるよう
    に突起を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    ドラムブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 前記第一ストラットと前記ブレーキシュ
    ウとの係合部において、前記第一ストラットが前記ブレ
    ーキシュウに当接する面に傾斜面を有する溝を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記リンクプレートと前記ブレーキシュ
    ウとの係合部において、前記リンクプレートが前記ブレ
    ーキシュウに当接する面に傾斜面を有する溝を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記プレートには、前記ブレーキシュ
    ウを前記ホイールシリンダ側に移動させる際の支点とし
    て働く溝を有することを特徴とする請求項5に記載のド
    ラムブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011055764A1 (ja) 2009-11-04 2011-05-12 曙ブレーキ工業株式会社 ドラムブレーキ式駐車ブレーキ装置
CN113661103A (zh) * 2019-04-12 2021-11-16 株式会社万都 电子驻车制动器

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