JP4328284B2 - ブレーキケーブル接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキ装置に関し、特に、組付時にブレーキケーブルをブレーキレバーに接続するブレーキケーブル接続装置に関する。
車両のドラムブレーキ装置において、フォワードプル型のパーキングブレーキ用のブレーキレバーにブレーキケーブルを接続するための装置として、ブレーキケーブル接続装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のブレーキケーブル接続装置は、溝部と、前記溝部の反ケーブル牽引側端部に形成された係止部と、を有するブレーキレバーと、可撓性を有するインナーケーブルと、前記インナーケーブルの先端部に設けられたケーブルエンドと、を有するブレーキケーブルと、を備えており、前記ケーブルエンドを前記係止部に係止して接続するための装置である。
組付時には、ブレーキケーブルを反ケーブル牽引方向に進入させ、ブレーキケーブルのインナーケーブルを、係止部よりも手前側(ケーブル牽引側)で撓ませ、その復元力を利用してインナーケーブルを溝部に収容し、ケーブルを前記係止部に係止する構成となっている。
特開2001−234957号公報(段落0036、図3)
しかしながら、従来のブレーキケーブル接続装置は、インナーケーブルに曲がり癖が付いている場合などには、復元力が十分に働かず、ケーブルエンドの係止部への係止・接続に手間がかかるおそれがある。
本発明は、前記した問題を解決すべく創案されたものであり、インナーケーブルの復元力の有無に関わらず、ブレーキケーブルをブレーキレバーに接続することができるブレーキケーブル接続装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載のブレーキケーブル接続装置は、係止部を有するブレーキレバーと、インナーケーブルと、前記インナーケーブルの先端部に設けられたケーブルエンドと、を有するブレーキケーブルと、前記インナーケーブルに沿って設けられた付勢手段と、を備え、組付時に、前記ブレーキケーブルおよび前記付勢手段を互いに組み付けた状態で反ケーブル牽引方向に進入させ、前記ケーブルエンドを前記係止部に係止して接続するブレーキケーブル接続装置であって、前記ケーブルエンドを前記掛止部方向へ移動させるためのガイド部を備え、前記付勢手段を前記ガイド部に当接させつつ前記ブレーキケーブルを反ケーブル牽引方向に進入させることによって、前記付勢手段の付勢力によって前記ケーブルエンドを前記係止部方向に移動させることを特徴とする。
本発明における「ケーブル牽引方向」、「ケーブル牽引側」とは、パーキングブレーキ作動時においてブレーキケーブルを牽引する方向、側のことである。また、本発明における「反ケーブル牽引方向」、「反ケーブル牽引側」とは、前記「ケーブル牽引方向」、「ケーブル牽引側」の反対方向、反対側のことであり、ケーブル組付時における進入方向、進入側と一致する。
このように、ブレーキケーブルに組み付けられた付勢手段の付勢力を利用してケーブルエンドを係止部方向に移動させるので、インナーケーブルの復元力の有無に関わらず、ブレーキケーブルをブレーキレバーに確実に接続することができる。
また、請求項2に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項1に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記ブレーキレバーは、前記インナーケーブルの径よりも大きく、かつ、前記ケーブルエンドの径よりも小さい幅の溝を有する第一溝部を備え、前記係止部は、前記第一溝部の反ケーブル牽引側端部に形成されており、組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第一溝部の開口側近傍を通過するように進入させ、組付完了時に、前記インナーケーブルを前記第一溝部に収容させることを特徴とする。
このように、係止部が第一溝部の反ケーブル牽引側端部に形成されているので、ケーブルエンドの軸回りを囲むように係止部位(接続部位)を設けることができる。したがって、ブレーキケーブルの牽引力をブレーキレバーに対して好適に伝達することができる。また、第一溝部がインナーケーブルを収容するので、その開口以外の方向に対する抜け止めとなる。
また、請求項3に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項2に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記ブレーキレバーは、前記第一溝部の開口側に連設された第二溝部を備え、組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第二溝部内を通過するように進入させることを特徴とする。
このように、ケーブルエンドが第二溝部内を通過するので、より確実に、ケーブルエンドを係止部近傍まで案内することができる。
また、請求項4に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項3に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記第二溝部は、前記第一溝部に向かって狭くなる溝を有する傾斜溝部を備えていることを特徴とする。
このように、組付過程において傾斜溝部がインナーケーブルを第一溝部に案内するので、インナーケーブルの第二溝部から第一溝部への収容がよりスムーズになる。
また、請求項5に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記ガイド部は、前記ブレーキレバーのケーブル牽引側側面に設けられた、ケーブル牽引軸に直交する方向において前記係止部に近づくにつれて反ケーブル牽引方向へと向かう傾斜面であることを特徴とする。
このように、ガイド部をブレーキレバーに設けたので、より簡易な構造となる。
また、請求項6に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記付勢手段は、前記インナーケーブルに環装されたコイルスプリングを備えていることを特徴とする。
本発明における「環装」とは、インナーケーブルをコイルスプリングに挿通することによって、コイルスプリングがインナーケーブルの外周に弾性変形可能な状態で装着されていることを指す。つまり、コイルスプリングの内径はインナーケーブルの外径よりも大きく、コイルスプリングがインナーケーブルに環装された状態においてコイルスプリングが弾性変形可能となっている。
このように、コイルスプリングをインナーケーブルに環装したので、インナーケーブルと付勢手段との組付が容易となる。また、ブレーキケーブルと付勢手段とを組み付けた部品の小型化が可能となる。
また、請求項7に記載のブレーキケーブル接続装置は、請求項6に記載のブレーキケーブル接続装置であって、前記付勢手段は、前記コイルスプリングの反ケーブル牽引側に、前記ケーブルエンドよりも大きい外径を有するリング部材を備えており、前記リング部材が、前記ガイド部に当接することを特徴とする。
このように、リング部材を備える構成としたので、コイルスプリングの小径化が可能となる。
本発明によれば、インナーケーブルの復元力の有無に関わらず、ブレーキケーブルをブレーキケーブルに接続することが可能なブレーキケーブル接続装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、本発明のブレーキケーブル接続装置を、サービスブレーキ作動時にリーディング・トレーリング型として機能し、パーキングブレーキ作動時にもリーディング・トレーリング型として機能するドラムブレーキ装置に適用した場合を例にとり、適宜図面を参照しながら説明する。各図において同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において外側、内側の記載は、バッキングプレート11の中心を基準としている。
<ドラムブレーキ装置1の構成>
まず、図1ないし図5を参照して、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を適用したドラムブレーキ装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を適用したドラムブレーキ装置を示す正面図である。図2は、図1のブレーキシュー、アジャストレバーおよびブレーキレバーを説明する正面図である。図3は、図1のA−A線断面図である。図4は、図1のブレーキレバーを説明する側面図であり、内側から見た側面図である。図5は、図1のブレーキケーブルおよびレバーリターンスプリングを説明する図である。
なお、図1において、右から左へと向かう方向が「ケーブル牽引方向」であり、左側が「ケーブル牽引側」である。また、左から右へと向かう方向が「反ケーブル牽引方向」であり、右側が「反ケーブル牽引側」である。
図1に示すように、ドラムブレーキ装置1は、バッキングプレート11、一対のブレーキシュー21,31、アンカブロック41、ホイールシリンダ51、アジャストレバー61、ストラット71、ガイド部材81、ブレーキレバー91およびブレーキケーブル101を備えている。
また、ドラムブレーキ装置1は、アッパーリターンスプリングSP1、ロアリターンスプリングSP2、アジャスタスプリングSP3およびレバーリターンスプリングSP4を備えている。
<バッキングプレート11>
図1に示すように、バッキングプレート11は、円盤形状の部材であり、開口11a、ボルト挿通孔11bおよびケーブル挿通孔11cを備えている。
開口11aは、バッキングプレート11の中央部分に設けられており、車軸を挿通させるためのものである。
ボルト挿通孔11bは、開口11aのまわりの4箇所に設けられており、バッキングプレート11を車両本体の固定部分に取付・固定するためのボルトを挿通させるためのものである。
ケーブル挿通孔11cは、ブレーキケーブル101をバッキングプレート11の正面側(図1手前側)に挿通させるためのものであり、ブレーキケーブル101組付時において反ケーブル牽引方向に進入するブレーキケーブル101をガイド部材81方向に向かわせるような形状を有している。
<ブレーキシュー21>
図1に示すように、ブレーキシュー21は、公知の保持機構H1によってパッキングプレート11に揺動可能に支持されており、車両進行時(矢印R)にサービスブレーキを駆動するとリーディングシューとして機能する部材である。
図2に示すように、ブレーキシュー21は、一端T1および他端T2を有する断面T字状の部材であり、シューウェブ22、シューリム23およびライニング24を備えている。ここで、一端T1はホイールシリンダ51側端部であり、他端T2はアンカブロック41側端部である(図1参照)。
シューウェブ22は、細長平面形状の部材であり、孔22a、切欠き22b、切欠き22c、孔22d、孔22e、切欠き22fおよび孔22gを備えている。
このうち孔22aは、シューウェブ22および後記するシューウェブ32として同一形状の部材を用い、部品点数を削減した結果として設けられたものであり、本実施形態では使用されない。
切欠き22bは、一端T1側の外側に設けられており、アッパーリターンスプリングSP1(図1参照)を掛けるためのものである。
切欠き22cは、一端T1側の内側に設けられており、ストラット71の第一溝部73a(図3参照)と係合している。
孔22dは、ロッドピンP1(図1参照)を挿通させるためのものである。
孔22eは、保持機構H1(図1参照)を挿通させるためのものであり、ブレーキシュー21が揺動可能なように十分な大きさを有している。
切欠き22fは、他端T2側の外側に設けられており、アジャスタスプリングSP3(図1参照)を掛けるためのものである。
孔22gは、他端T2側に設けられており、ロアリターンスプリングSP2(図1参照)を掛けるためのものである。
図1に示すように、ロッドピンP1は、ブレーキシュー21のシューウェブ22に一体的に設けられたものであり、孔22に挿通され、シューウェブ22の正面側に立設している。
このロッドピンP1は、アジャストレバー61をブレーキシュー21に対して回動可能に軸支するための部材である。
なお、アジャストレバー61のブレーキシュー21に対する取付構造は、前記したものに限定されず、アジャストレバー61が作動可能であればよい。
図2に示すように、シューリム23は、シューウェブ22の外側に沿って設けられ、ブレーキドラム(図示せず)の内面に倣うような円弧形状を有している。
ライニング24は、シューリム23の外側面に貼設された摩擦材である。
<ブレーキシュー31>
図1に示すように、ブレーキシュー31は、公知の保持機構H2によってバッキングプレート11に揺動可能に支持されており、車両進行時(矢印R)にサービスブレーキを駆動するとトレーリングシューとして機能する部材である。
図2に示すように、ブレーキシュー31は、一端T3および他端T4を有する断面T字状の部材であり、シューウェブ32、シューリム33およびライニング34を備えている。ここで、一端T3はホイールシリンダ51側端部であり、他端T4はアンカブロック41側端部である(図1参照)。
シューウェブ32は、細長平面形状の部材であり、孔32a、切欠き32b、切欠き32c、孔32d、孔32e、切欠き32fおよび孔32gを備えている。
このうち孔32dおよび切欠き32fは、シューウェブ22およびシューウェブ32として同一形状の部材を用い、部品点数を削減した結果として設けられたものであり、本実施形態では使用されない。
孔32aは、一端T3側に設けられており、ピンP2(図1参照)を挿通させるためのものである。
切欠き32bは、一端T3側の内側に設けられており、アッパーリターンスプリングSP1(図1参照)を掛けるためのものである。
切欠き32cは、一端T3側の内側に設けられており、ストラット71の第二溝部72bの底面72b1(図3参照)と対向している。
孔32eは、保持機構H2(図1参照)を挿通させるためのものであり、ブレーキシュー31が揺動可能なように十分な大きさを有している。
孔32gは、他端T4側に設けられており、ロアリターンスプリングSP2(図1参照)を掛けるためのものである。
図1に示すように、ピンP2は、ブレーキシュー31のシューウェブ32に一体的に設けられたものであり、孔32aに挿通され、シューウェブ32の裏面側に立設している(図2参照)。
このピンP2は、後記するブレーキレバー91をブレーキシュー31に対して回動可能に軸支するための部材である。
なお、ブレーキレバー91のブレーキシュー31に対する取付構造は、前記したものに限定されず、ブレーキレバー91が作動可能であればよい。
図2に示すように、シューリム33は、シューウェブ32の外側に沿って設けられ、ブレーキドラムの内面に沿うような円弧形状を有している。
ライニング34は、シューリム33の外側面に貼設された摩擦材である。
<アンカブロック41>
図1に示すように、アンカブロック41は、バッキングプレート11に一体的に設けられた正面視略矩形の部材であり、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4(図2参照)に当接している。当接面は、平行またはブレーキシュー21,31のずり落ちを防ぐために「ハ」の字状となっている。
このアンカブロック41は、リテーニングプレート42を備えている。リテーニングプレート42は、アンカブロック41本体の正面側(図1手前側)に取り付けられており、正面視でブレーキシュー21,31の他端T2,T4と重なるような形状を有している。このリテーニングプレート42は、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4の正面側への移動を規制し、離脱を防ぐための部材である。
また、リテーニングプレート42は、正面視でロアリターンスプリングSP2と重なっており、ロアリターンスプリングSP2の正面側への移動も規制している。
<ホイールシリンダ51>
図1に示すように、ホイールシリンダ51は、サービスブレーキ用のアクチュエータであり、バッキングプレート11に一体的に設けられた部材である。このホイールシリンダ51は、サービスブレーキによって駆動し、ブレーキ液圧により長軸方向に進退可能なピストンを内蔵している。サービスブレーキ駆動時には、ホイールシリンダ51は、ブレーキシュー21,31の一端T1,T3を押し広げる。
このホイールシリンダ51と前記したアンカブロック41とは、バッキングプレート11の中心を挟んで向かい合うように配置されている。
<アジャストレバー61>
図1に示すように、アジャストレバー61は、ブレーキシュー21の正面側に設けられた部材であり、シュークリアランスを調整するための部材である。
図2に示すように、アジャストレバー61は、底部62、係合部63、立設部64および爪部65を備えている。
底部62は、シューウェブ22に沿う部分であり、ロッドピン挿通孔62aおよび突起62bを備えている。
ロッドピン挿通孔62aは、ロッドピンP1(図1参照)を挿通させている。
突起62bは、底部62の裏面に設けられており、シューウェブ22の正面と当接する部分である。
係合部63は、底部62から分岐しており、ストラット71の第二溝部73b(図3参照)と係合している。
立設部64は、底部62から分岐し、正面方向に立設している部分であり、孔64aを備えている。
孔64aは、アジャスタスプリングSP3(図1参照)を掛けるためものである。
爪部65は、立設部64の内側先端に設けられており、ストラット71の歯車74a(図3参照)に係合している。
<ストラット71>
図1に示すように、ストラット71は、ホイールシリンダ51近傍に設けられ、ブレーキシュー21の一端T1とブレーキシュー31の一端T3(図2参照)との間に設けられた部材である。本実施形態において、ストラット71は、ブレーキシュー21の切欠き22cと、ブレーキシュー31に取り付けられたブレーキレバー91の内側面とに係合している(図2参照)。
図3に示すように、ストラット71は、チューブ部材72、ソケット部材73およびボルト部材74を備えている。
チューブ部材72は、ブレーキシュー31側の部材であり、その内径部に雌ネジが形成されている。また、チューブ部材72は、第一溝部72aおよび第二溝部72bを備えている。
第一溝部72aは、チューブ部材72のブレーキレバー31側端部に形成された幅狭の溝部分であり、その底面72a1がブレーキレバー91の内側面と係合している。
第二溝部72bは、第一溝部72aの開口側に連設された幅広の溝部分であり、その底面72b1がブレーキシュー31の切欠き32c(図2参照)と対向している。
ソケット部材73は、ブレーキシュー21側の部材であり、第一溝部73aおよび第二溝部73bを備えている。
第一溝部73aは、ソケット部材73のブレーキシュー21側端部に形成された幅狭の溝部分であり、その底面73a1がブレーキシュー21の切欠き22c(図2参照)と係合している。
第二溝部73bは、第一溝部73aの開口側に連設された幅広の溝部分であり、その底面73b1がアジャストレバー61の係合部63と係合している。
ボルト部材74は、ソケット部材73に対して相対回動可能に設けられた部材であり、雄ネジ部を備えている。この雄ネジ部は、チューブ部材72の雌ネジに螺合している。また、ボルト部材74は、外周に歯車74aを備えている。
かかるストラット71は、ボルト部材74の螺入量を手動または自動で調整することで長さを変え、ブレーキ解除状態におけるブレーキシュー21,31とブレーキドラムとの間隙量(シュークリアランス)を調整することができる。
ここで、シュークリアランスの自動調整について説明する。サービスブレーキ作動時において、ブレーキシュー21とストラット71との間に所定量よりも大きい間隙が生じたときには、アジャスタスプリングSP3(図1参照)の付勢力によって、アジャストレバー61の爪部65が歯車74aの次の歯に掛かり、歯車74aを回転させる。すると、ストラット71が長くなり、ブレーキシュー21とストラット71との間隙が所定の大きさ以下になると、歯車74aの回転が止まる。
<ガイド部材81>
図1に示すように、ガイド部材81は、バッキングプレート11のケーブル挿通孔11cとブレーキレバー91の他端T6(図2参照)との間に設けられた部材であり、ケーブル挿通孔11cに挿通されたブレーキケーブル101を、ブレーキレバー91の他端T6に向かわせるための部材である。
本実施形態において、ガイド部材81は、アンカブロック41のリテーニングプレート42と一体に形成された部材であり、ブレーキケーブル101を正面側から包み込むような半円筒形状を有している。
かかる半円筒の内周部分に沿ってブレーキケーブル101を進入させることによって、ブレーキレバー91の他端T6に向かわせている。
<ブレーキレバー91>
図1に示すように、ブレーキレバー91は、パーキングブレーキ用のアクチュエータであり、ブレーキシュー31の裏面側に設けられた側面視J字状の部材(図4参照)である。
図2および図4に示すように、ブレーキレバー91は、一端T5および他端T6を有する部材であり、レバー本体部92、第一溝部93および第二溝部94を備えている。ここで、一端T5はホイールシリンダ51側端部であり、他端T6はアンカブロック41側端部である(図1参照)。このブレーキレバー91は、一端T5側が回動軸、他端T6側が自由端となっている。
レバー本体部92は、ブレーキシュー31の裏面側に沿う細長平面形状の部材であり、孔92aおよび回動規制部92bを備えている。
孔92aは、ブレーキシュー31の孔32aに対応する位置に設けられており、ピンP2(図1参照)を挿通させるためのものである。
回動規制部92bは、レバー本体部92の正面側に立設する突起である。パーキングブレーキ解除状態において、ブレーキレバー91はレバーリターンスプリングSP4(図1参照)によって時計回り方向に付勢されている。回動規制部92bがブレーキシュー31のシューウェブ32の内側面に当接し、その回動が規制されている。かかる構成により、パーキングブレーキ解除状態における、ブレーキシュー31に対するブレーキレバー91の姿勢が規定されている。
第一溝部(幅狭溝部)93は、ブレーキレバー91の他端T6側に設けられた、ケーブル牽引方向から反ケーブル牽引方向へ延びる幅狭の溝を有する部分である。図4に示すように、第一溝部93は、レバー本体92の他端T6と一体である側面部93aと、側面部93aから裏面側へ延びる底面部93bと、底面部93bから延び、側面部93aと対向する側面部93cと、から構成されている。その溝幅は、ブレーキケーブル101のインナーケーブル102の径よりも大きく、かつ、ケーブルエンド103の径よりも小さい(図5参照)。
第一溝部93の反ケーブル牽引方向端部、すなわち、側面部93a、底面部93bおよび側面部93cの反ケーブル牽引側側面には、係止部93dが形成されている。係止部93dは、ブレーキケーブル101のケーブルエンド103と接続される部分である。また、第一溝部93のケーブル牽引側側面である側面93eは、組付完了時にワッシャW(図5参照)が当接する部分である。
本実施形態において、係止部93dは、ケーブルエンド103の基端面を係止することによって互いに接続されている。かかる係止・接続構造としては、パーキングブレーキ作動時にブレーキケーブル101がブレーキレバー91を牽引可能に接続されていればよい。
第二溝部94は、第一溝部93の開口側に連設された、ケーブル牽引方向から反ケーブル牽引方向へ延びる幅広の溝を有する部分であり、傾斜溝部95および幅広溝部96を備えている。図4に示すように、第二溝部94は、レバー本体92の他端T6(図2参照)と一体である側面部95a,96aと、側面部95a,96aと対向する傾斜面部95bおよび側面部96bと、から構成されている。側面部96a,96bによって形成される溝の溝幅は、ブレーキケーブル101のケーブルエンド103の径よりも大きい。第二溝部94は、その底部側において、第一溝部93の開口と連通している。
傾斜溝部95は、第二溝部94の一部分であり、第二溝部94の第一溝部93側となる部分である。図4に示すように、傾斜溝部95は、レバー本体92の他端T6と一体である側面部95aと、側面部95aと対向し、第一溝部93に向かって狭くなる方向に傾斜する傾斜面部95bと、から構成されている。本実施形態では、傾斜面部95bは、第一溝部93の側面部93cと幅広溝部96の側面部96bとをつなぐ部分である。すなわち、第一溝部93および第二溝部94は、第一溝部93の底面部93bを底面とし、第二溝部94の開口を開口とする一体の溝部の各部分であるともいえる。
幅広溝部96は、第二溝部94の一部分であり、第二溝部94の開口側となる部分である。図4に示すように、レバー本体92の他端T6と一体である側面部96aと、側面部96aに対向する側面部96bと、から構成されている。前記したように、幅広溝部96の溝幅は、ケーブルエンド103の径よりも大きい。
図2に示すように、第二溝部94の反ケーブル牽引側側面には、正面視で同一形状となる傾斜面94s,94tが形成されている。傾斜面94sは側面部95a,96aの反ケーブル牽引側側面であり、傾斜面94tは側面部95b,96bの反ケーブル牽引側側面である(図4参照)。これら傾斜面94s,94tが、特許請求の範囲における「ガイド部」の一例である。これら傾斜面94s,94tは、ケーブル牽引軸に直交する方向において係止部93dに近づくにつれて反ケーブル牽引方向に向かうように傾斜している。
また、傾斜面94s,94tと側面93eとの間には、側面93eから垂直に延びる垂直面94u,94vが形成されている。垂直面94uは傾斜面94sと側面93eとの間に形成されており、垂直面94vは傾斜面94tと側面93eとの間に形成されている。この垂直面94u,94vは、組付完了時にワッシャW(図5参照)と当接し、ワッシャWが傾斜面94s,94t方向へ移動することを規制する。
第一溝部93および第二溝部94のケーブル牽引側側面は、連続した平面となっている。このようにすることで、組付時においてケーブルエンド103が第二溝部94から第一溝部93方向への移動、すなわち係止部93dへの移動がスムーズに行われる。
本実施形態において、第一溝部93および第二溝部94は、レバー本体部92の基となる板状部材の他端T6側を折り曲げ加工することによって形成されている。第一溝部93および第二溝部94の構成は、前記したものに限定されず、底面部93b、側面部93c、傾斜面部95bおよび側面部96bを備えた部材を別体として形成し、かかる部材をレバー本体部92に取り付ける構成であってもよい。その他、レバー本体部92と別体として第一溝部93および第二溝部94を備えた部材を形成し、かかる部材をレバー本体部92に取り付ける構成であってもよい。
<ブレーキケーブル101>
図1に示すように、ブレーキケーブル101は、ブレーキレバー91の他端T6(自由端)(図2参照)に組み付けられた部材である。
図5に示すように、ブレーキケーブル101は、インナーケーブル102、ケーブルエンド103およびアウターケーシング104を備えている。
インナーケーブル102は、バッキングプレート11の裏面側からケーブル挿通孔11cを介してバッキングプレート11の正面側に挿通され、ブレーキレバー91の係止部93dまで延びるケーブル本体部分であり、可撓性を有する部材である。インナーケーブル102の外径は、ケーブルエンド103の外径よりも小さい。また、インナーケーブル102は、レバーリターンスプリングSP4およびワッシャWに挿通されている。
ケーブルエンド103は、ブレーキケーブル111の反ケーブル牽引側となる先端部であり、ブレーキレバー91に接続される部分である。ケーブルエンド103の頭部は、丸くなっているか(例えば、半球状、球冠状など)、またはテーパ状となっているなど、組付時に幅広溝部96の溝内を移動しやすい形状となっていることが望ましい。ケーブルエンド103の外径は、インナーケーブル102の外径よりも大きい。
アウターケーシング104は、インナーケーブル102を進退可能に挿通させた部材であり、組付完了時にバッキングプレート11のケーブル挿通孔11c(図1参照)部分に固定される部材である。アウターケーシング104のケーブル挿通孔11c部分への固定構造は、螺合、圧入など、適宜設計変更可能である。
また、アウターケーシング104の端面には、レバーリターンスプリングSP4のケーブル牽引側端部が当接しており、レバーリターンスプリングSP4は、この端面とケーブルエンド103との間に弾性変形可能に装着されている。
<アッパーリターンスプリングSP1>
図1に示すように、アッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21の切欠き22bとブレーキシュー31の切欠き32b(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このアッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21の一端T1とブレーキシュー31の一端T3とを縮径方向に付勢するための部材である。
このアッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21,31の一端T1,T3をホイールシリンダ51に当接させるように付勢する他の付勢手段と置換可能である。
<ロアリターンスプリングSP2>
図1に示すように、ロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21の孔22gとブレーキシュー31の孔32g(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21の他端T2とブレーキシュー31の他端T4とを縮径方向に付勢するための部材である。
本実施形態において、ロアリターンスプリングSP2は、アンカブロック41の外側(図1下側)に掛け渡されている。これは、アンカブロック41の内側(図1上側)にブレーキケーブル101を通すためのスペースを確保するためである。
このロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4をアンカブロック41に当接させる方向に付勢する他の付勢手段と置換可能である。
<アジャスタスプリングSP3>
図1に示すように、アジャスタスプリングSP3は、アジャストレバー61の孔64aとブレーキシュー21の切欠き22f(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このアジャスタスプリングSP3は、アジャストレバー61の爪部65がストラット71の歯車74aを押す力を付勢している(図3参照)。
このアジャスタスプリングSP3は、爪部65が歯車74aを押す力を付勢する他の付勢手段と置換可能である。
<レバーリターンスプリングSP4>
図1および図5に示すように、レバーリターンスプリングSP4は、ブレーキケーブル101のインナーケーブル102に環装された圧縮コイルばねである。レバーリターンスプリングSP4は、インナーケーブル102の外径よりも大きい内径を有し、かつ、ケーブルエンド103の内径よりも小さい外径を有している。
このレバーリターンスプリングSP4は、ブレーキレバー91の他端T6(図2参照)を反ケーブル牽引方向に付勢している。
このレバーリターンスプリングSP4が、特許請求の範囲における「コイルスプリング」の一例である。
また、レバーリターンスプリングSP4の反ケーブル牽引側には、ワッシャWが設けられている。このワッシャWが、特許請求の範囲における「リング部材」の一例である。すなわち、レバーリターンスプリングSP4とワッシャWとの組み合せが、特許請求の範囲における「付勢手段」の一例である。
ワッシャWは、インナーケーブル102に環装されており、ケーブルエンド103の径よりも大きい外径を有し、かつ、インナーケーブル102の外径よりも大きくケーブルエンド103の外径よりも小さい内径を有している。
このワッシャWは、レバーリターンスプリングSP4によって傾斜面94s,94tに圧接される部分であり、傾斜面94s,94tとの間での滑り性がよいものであることが望ましい。かかるワッシャWとしては、金属製、樹脂(例えば、テフロン(登録商標)樹脂)製などのワッシャが好適である。
<ドラムブレーキ装置1の動作>
続いて、本発明の実施形態に係るドラムブレーキ装置1の動作について、サービスブレーキ作動時、パーキングブレーキ作動時の順に説明する。
まず、図1および図2を参照し、サービスブレーキ作動時の動作について説明する。
ブレーキドラムが図1の矢印Rの方向に回転している状態で、運転者がサービスブレーキを操作すると、ホイールシリンダ51のピストンがブレーキシュー21,31の一端T1,T3を押し、拡開させる。そして、ライニング24,34がブレーキドラムに押し付けられ、摩擦力が発生する。この際、ブレーキシュー21がリーディングシューとして機能し、ブレーキシュー31がトレーリングシューとして機能する。
続いて、図1、図2および図3を参照し、パーキングブレーキ作動時の動作について説明する。
運転者がパーキングブレーキを操作すると、ブレーキケーブル101のインナーケーブル102がケーブル牽引方向に牽引される。ブレーキケーブル101は、ブレーキレバー91の自由端を回転させる。ブレーキレバー91の内側面が、ストラット71の第一溝部72aの底面72a1を押す。すると、ストラット71の第二溝部73bの底面73b1がブレーキシュー21の切欠き22cを押し、ブレーキシュー21の一端T1を拡開させるとともに、反力によって第二溝部72bの底面72b1がブレーキレバー91の内側面を押し返し、ブレーキレバー91の突起92bおよびピンP2がブレーキシュー31を押すことによって、ブレーキシュー31の一端T3を拡開させる。このようにして、ライニング24,34がブレーキドラムに押し付けられる。
<ブレーキケーブル101の組付方法>
続いて、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブル101の組付方法について説明する。
図6ないし図13は、ブレーキケーブルの組付方法を説明するための模式図である。なお、図6、図8、図10および図12は、図1のドラムブレーキ装置の正面図であり、ブレーキシュー21などを省略した図である。また、図7、図9、図11および図13は、それぞれ図6、図8、図10および図12の状態を上から見た断面図である。
ブレーキケーブル101の組付は、アウターケーシング104からケーブルエンド103までのインナーケーブル102の長さが、組付完了時にアウターケーシング104をケーブル挿通孔11cに取り付けた状態でケーブルエンド103が第二溝部94を超える程度の長さとなるように、インナーケーブル102を進退させてケーブル長を調節した状態で行われる。
まず、図6および図7に示すように、バッキングプレート11の裏面側から挿入されたブレーキケーブル101がケーブル挿通孔11cを通過し、第一ガイド部材81によってブレーキレバー91の他端T6(図2参照)近傍まで案内される。
そして、図8および図9に示すように、ケーブルエンド103が幅広溝部96(図4参照)を通過する。その際、ワッシャWが傾斜面94s,94tに当接し、レバーリターンスプリングSP4が弾性変形(圧縮変形)する。
そして、図10および図11に示すように、ケーブルエンド103が幅広溝部96を通過し終えると、レバーリターンスプリングSP4によって傾斜面94s,94tに押し付けられたワッシャWが、傾斜面94s,94tに沿って移動し始める。つまり、レバーリターンスプリングSP4の付勢力を、ワッシャWを介して傾斜面94s,94tに作用させ、その傾斜面94s,94t方向の分力を利用してワッシャWを傾斜面94s,94tに沿って移動させることによって、ケーブルエンド103を係止部93d方向へ移動させる。
そして、図12および図13に示すように、レバーリターンスプリングSP4の付勢力によって、ケーブルエンド103が係止部93dに移動するとともに、インナーケーブル102が傾斜溝部95を通過し、第一溝部94(図4参照)の溝に収容される。最後に、インナーケーブル102をケーブル牽引方向に牽引してケーブル長を調節し、ケーブルエンド103を係止部93dに係止する。
このように、レバーリターンスプリングSP4の付勢力を利用してケーブルエンド103を係止部93dに移動させて係止するので、インナーケーブル102の復元力の有無に関わらず、ブレーキケーブル101を確実にブレーキレバー91に接続することができる。また、レバーリターンスプリングSP4の付勢力がブレーキレバー91の第一溝部93の側面93eに作用しているので、ワッシャWが傾斜面94s,94t方向へと移動することを防ぎ、ケーブルエンド103が係止部93dから離脱することを防いでいる。
特に、本実施形態では、第一溝部93の側面93eと傾斜面94s,94tとの間に、第一溝部93のケーブル牽引側側面から立設した垂直面94u,94vを設ける構成となっており、ワッシャWが傾斜面94s,94tへ移動することを規制している。また、傾斜面94s,94tと側面93eとの間に垂直面94u,94vを設けたので、ワッシャWが傾斜面94s,94tから側面93eへと移動する際に打音を発生するようになる。組付作業者は、この打音を聞くことによって、組付が完了したことを確認することができる。
また、レバーリターンスプリングSP4をブレーキケーブル101と同軸に設けたので、レバーリターンスプリングSP4の付勢力の方向をブレーキケーブル101の移動方向に合わせることができる。したがって、パーキングブレーキを解除し、ブレーキケーブル101が反ケーブル牽引方向に戻る場合にも、ブレーキレバー91の係止部93dとブレーキケーブル101のケーブルエンド103との当接状態を保つことができる。
また、ブレーキケーブル101の組付と同時にレバーリターンスプリングSP4の組付も行われる。このレバーリターンスプリングSP4の組付に際し、レバーリターンスプリングSP4を他部材に掛け渡す必要がないので、組付作業が容易となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
例えば、本発明のブレーキケーブル接続装置を適用するドラムブレーキ装置は、サービスブレーキ/パーキングブレーキ兼用だけに限らず、パーキングブレーキ単独であってもよい。また、パーキングブレーキは、リーディング・トレーリング型に限定されず、ツーリーディング型、ユニサーボ型またはデュオサーボ型であってもよい。サービスブレーキについても同様である。
また、ブレーキケーブルに組み付けられた付勢手段を、レバーリターンスプリングとして利用する構成としたが、付勢手段がレバーリターンスプリングとして機能せず、レバーリターンスプリングを別途設ける構成であってもよい。
また、ガイド部をブレーキレバーの反ケーブル牽引側側面に形成する構成としたが、ガイド部がブレーキレバーと別体に設けられる構成であってもよい。
また、ワッシャWに代えて、レバーリターンスプリングSP4の反ケーブル牽引側端に取り付けられ、傾斜面94s,94tに当接可能な当接部材を設ける構成であってもよい。当接部材の形状としては、例えば、レバーリターンスプリングSP4の周回りに複数設けられた、径方向に延びる当接用小片であってもよく、傾斜面94s,94tと当接し、レバーリターンスプリングSP4の付勢力によって傾斜面94s,94tに沿って移動可能な部材であればよい。
また、レバーリターンスプリングSP4の外径をケーブルエンド103の外径よりも大きくすることによって、ワッシャWを省略することも可能である。
また、第一溝部93および第二溝部94の開口が、ブレーキレバー91の回動軸方向に向いている構成としたが、これら開口は、ブレーキレバー91の自由端方向を向いていてもよい。すなわち、各溝部93,94の開口と傾斜面94s,94tとの相対関係が保たれていれば、開口の向きはどちらであってよい。また、第一溝部93および第二溝部94は、前記した作用を有していればよく、例えば、第二溝部94の開口側が塞がれて筒状となっていてもよい。
また、第二溝部94が傾斜溝部95のみからなる構成であってもよく、さらには、第二溝部94を省略する構成であってもよい。
なお、第二溝部94の反ケーブル牽引側端部は、第一溝部93の係止部93dに向かうにつれてケーブル牽引方向へと狭くなる傾斜面を備えている構成でもよい。かかる構成により、ブレーキケーブル111が弛んだ状態となっても、ブレーキケーブル111を牽引することによって、ケーブルエンド113を当該傾斜面に沿わせて係止部93dへと案内し、係止部93dに係止することができる。
また、第一溝部93および第二溝部94の溝のケーブル牽引軸方向長さも適宜設計変更可能である。
本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を適用したドラムブレーキ装置を示す正面図である。 図1のブレーキシュー、アジャストレバーおよびブレーキレバーを説明する正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のブレーキレバーを説明する側面図である。 図1のブレーキケーブルおよびレバーリターンスプリングSP4を説明する図である。 本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブルの組付方法を説明する模式図である。 図6の状態を上から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブルの組付方法を説明する模式図である。 図8の状態を上から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブルの組付方法を説明する模式図である。 図10の状態を上から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブルの組付方法を説明する模式図である。 図12の状態を上から見た断面図である。
符号の説明
91 ブレーキレバー
93 第一溝部
93d 係止部
94 第二溝部
94s 傾斜面(ガイド部)
94t 傾斜面(ガイド部)
95 傾斜溝部
101 ブレーキケーブル
102 インナーケーブル
103 ケーブルエンド
SP4 レバーリターンスプリング(コイルスプリング)
W ワッシャ(リング部材)

Claims (7)

  1. 係止部を有するブレーキレバーと、
    インナーケーブルと、前記インナーケーブルの先端部に設けられたケーブルエンドと、を有するブレーキケーブルと、
    前記インナーケーブルに沿って設けられた付勢手段と、を備え、
    組付時に、前記ブレーキケーブルおよび前記付勢手段を互いに組み付けた状態で反ケーブル牽引方向に進入させ、前記ケーブルエンドを前記係止部に係止して接続するブレーキケーブル接続装置であって、
    前記ケーブルエンドを前記係止部方向へ移動させるためのガイド部を備え、
    前記付勢手段を前記ガイド部に当接させつつ前記ブレーキケーブルを反ケーブル牽引方向に進入させることによって、前記付勢手段の付勢力によって前記ケーブルエンドを前記係止部方向に移動させることを特徴とするブレーキケーブル接続装置。
  2. 前記ブレーキレバーは、前記インナーケーブルの径よりも大きく、かつ、前記ケーブルエンドの径よりも小さい幅の溝を有する第一溝部を備え、
    前記係止部は、前記第一溝部の反ケーブル牽引側端部に形成されており、
    組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第一溝部の開口側近傍を通過するように進入させ、
    組付完了時に、前記インナーケーブルを前記第一溝部に収容させることを特徴とする請求項1に記載のブレーキケーブル接続装置。
  3. 前記ブレーキレバーは、前記第一溝部の開口側に連設された第二溝部を備え、
    組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第二溝部内を通過するように進入させることを特徴とする請求項2に記載のブレーキケーブル接続装置。
  4. 前記第二溝部は、前記第一溝部に向かって狭くなる溝を有する傾斜溝部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキケーブル接続装置。
  5. 前記ガイド部は、前記ブレーキレバーのケーブル牽引側側面に設けられた、ケーブル牽引軸に直交する方向において前記係止部に近づくにつれて反ケーブル牽引方向へと向かう傾斜面であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置。
  6. 前記付勢手段は、前記インナーケーブルに環装されたコイルスプリングを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置。
  7. 前記付勢手段は、前記コイルスプリングの反ケーブル牽引側に、前記ケーブルエンドよりも大きい外径を有するリング部材を備えており、
    前記リング部材が、前記ガイド部に当接することを特徴とする請求項6に記載のブレーキケーブル接続装置。
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