JP4328284B2 - ブレーキケーブル接続装置 - Google Patents
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組付時には、ブレーキケーブルを反ケーブル牽引方向に進入させ、ブレーキケーブルのインナーケーブルを、係止部よりも手前側(ケーブル牽引側)で撓ませ、その復元力を利用してインナーケーブルを溝部に収容し、ケーブルを前記係止部に係止する構成となっている。
まず、図1ないし図5を参照して、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を適用したドラムブレーキ装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を適用したドラムブレーキ装置を示す正面図である。図2は、図1のブレーキシュー、アジャストレバーおよびブレーキレバーを説明する正面図である。図3は、図1のA−A線断面図である。図4は、図1のブレーキレバーを説明する側面図であり、内側から見た側面図である。図5は、図1のブレーキケーブルおよびレバーリターンスプリングを説明する図である。
なお、図1において、右から左へと向かう方向が「ケーブル牽引方向」であり、左側が「ケーブル牽引側」である。また、左から右へと向かう方向が「反ケーブル牽引方向」であり、右側が「反ケーブル牽引側」である。
また、ドラムブレーキ装置1は、アッパーリターンスプリングSP1、ロアリターンスプリングSP2、アジャスタスプリングSP3およびレバーリターンスプリングSP4を備えている。
図1に示すように、バッキングプレート11は、円盤形状の部材であり、開口11a、ボルト挿通孔11bおよびケーブル挿通孔11cを備えている。
開口11aは、バッキングプレート11の中央部分に設けられており、車軸を挿通させるためのものである。
ボルト挿通孔11bは、開口11aのまわりの4箇所に設けられており、バッキングプレート11を車両本体の固定部分に取付・固定するためのボルトを挿通させるためのものである。
ケーブル挿通孔11cは、ブレーキケーブル101をバッキングプレート11の正面側(図1手前側)に挿通させるためのものであり、ブレーキケーブル101組付時において反ケーブル牽引方向に進入するブレーキケーブル101をガイド部材81方向に向かわせるような形状を有している。
図1に示すように、ブレーキシュー21は、公知の保持機構H1によってパッキングプレート11に揺動可能に支持されており、車両進行時(矢印R)にサービスブレーキを駆動するとリーディングシューとして機能する部材である。
図2に示すように、ブレーキシュー21は、一端T1および他端T2を有する断面T字状の部材であり、シューウェブ22、シューリム23およびライニング24を備えている。ここで、一端T1はホイールシリンダ51側端部であり、他端T2はアンカブロック41側端部である(図1参照)。
このうち孔22aは、シューウェブ22および後記するシューウェブ32として同一形状の部材を用い、部品点数を削減した結果として設けられたものであり、本実施形態では使用されない。
切欠き22cは、一端T1側の内側に設けられており、ストラット71の第一溝部73a(図3参照)と係合している。
孔22dは、ロッドピンP1(図1参照)を挿通させるためのものである。
孔22eは、保持機構H1(図1参照)を挿通させるためのものであり、ブレーキシュー21が揺動可能なように十分な大きさを有している。
切欠き22fは、他端T2側の外側に設けられており、アジャスタスプリングSP3(図1参照)を掛けるためのものである。
孔22gは、他端T2側に設けられており、ロアリターンスプリングSP2(図1参照)を掛けるためのものである。
このロッドピンP1は、アジャストレバー61をブレーキシュー21に対して回動可能に軸支するための部材である。
なお、アジャストレバー61のブレーキシュー21に対する取付構造は、前記したものに限定されず、アジャストレバー61が作動可能であればよい。
図1に示すように、ブレーキシュー31は、公知の保持機構H2によってバッキングプレート11に揺動可能に支持されており、車両進行時(矢印R)にサービスブレーキを駆動するとトレーリングシューとして機能する部材である。
図2に示すように、ブレーキシュー31は、一端T3および他端T4を有する断面T字状の部材であり、シューウェブ32、シューリム33およびライニング34を備えている。ここで、一端T3はホイールシリンダ51側端部であり、他端T4はアンカブロック41側端部である(図1参照)。
このうち孔32dおよび切欠き32fは、シューウェブ22およびシューウェブ32として同一形状の部材を用い、部品点数を削減した結果として設けられたものであり、本実施形態では使用されない。
切欠き32bは、一端T3側の内側に設けられており、アッパーリターンスプリングSP1(図1参照)を掛けるためのものである。
切欠き32cは、一端T3側の内側に設けられており、ストラット71の第二溝部72bの底面72b1(図3参照)と対向している。
孔32eは、保持機構H2(図1参照)を挿通させるためのものであり、ブレーキシュー31が揺動可能なように十分な大きさを有している。
孔32gは、他端T4側に設けられており、ロアリターンスプリングSP2(図1参照)を掛けるためのものである。
このピンP2は、後記するブレーキレバー91をブレーキシュー31に対して回動可能に軸支するための部材である。
なお、ブレーキレバー91のブレーキシュー31に対する取付構造は、前記したものに限定されず、ブレーキレバー91が作動可能であればよい。
図1に示すように、アンカブロック41は、バッキングプレート11に一体的に設けられた正面視略矩形の部材であり、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4(図2参照)に当接している。当接面は、平行またはブレーキシュー21,31のずり落ちを防ぐために「ハ」の字状となっている。
このアンカブロック41は、リテーニングプレート42を備えている。リテーニングプレート42は、アンカブロック41本体の正面側(図1手前側)に取り付けられており、正面視でブレーキシュー21,31の他端T2,T4と重なるような形状を有している。このリテーニングプレート42は、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4の正面側への移動を規制し、離脱を防ぐための部材である。
また、リテーニングプレート42は、正面視でロアリターンスプリングSP2と重なっており、ロアリターンスプリングSP2の正面側への移動も規制している。
図1に示すように、ホイールシリンダ51は、サービスブレーキ用のアクチュエータであり、バッキングプレート11に一体的に設けられた部材である。このホイールシリンダ51は、サービスブレーキによって駆動し、ブレーキ液圧により長軸方向に進退可能なピストンを内蔵している。サービスブレーキ駆動時には、ホイールシリンダ51は、ブレーキシュー21,31の一端T1,T3を押し広げる。
このホイールシリンダ51と前記したアンカブロック41とは、バッキングプレート11の中心を挟んで向かい合うように配置されている。
図1に示すように、アジャストレバー61は、ブレーキシュー21の正面側に設けられた部材であり、シュークリアランスを調整するための部材である。
図2に示すように、アジャストレバー61は、底部62、係合部63、立設部64および爪部65を備えている。
ロッドピン挿通孔62aは、ロッドピンP1(図1参照)を挿通させている。
突起62bは、底部62の裏面に設けられており、シューウェブ22の正面と当接する部分である。
孔64aは、アジャスタスプリングSP3(図1参照)を掛けるためものである。
図1に示すように、ストラット71は、ホイールシリンダ51近傍に設けられ、ブレーキシュー21の一端T1とブレーキシュー31の一端T3(図2参照)との間に設けられた部材である。本実施形態において、ストラット71は、ブレーキシュー21の切欠き22cと、ブレーキシュー31に取り付けられたブレーキレバー91の内側面とに係合している(図2参照)。
図3に示すように、ストラット71は、チューブ部材72、ソケット部材73およびボルト部材74を備えている。
第一溝部72aは、チューブ部材72のブレーキレバー31側端部に形成された幅狭の溝部分であり、その底面72a1がブレーキレバー91の内側面と係合している。
第二溝部72bは、第一溝部72aの開口側に連設された幅広の溝部分であり、その底面72b1がブレーキシュー31の切欠き32c(図2参照)と対向している。
第一溝部73aは、ソケット部材73のブレーキシュー21側端部に形成された幅狭の溝部分であり、その底面73a1がブレーキシュー21の切欠き22c(図2参照)と係合している。
第二溝部73bは、第一溝部73aの開口側に連設された幅広の溝部分であり、その底面73b1がアジャストレバー61の係合部63と係合している。
ここで、シュークリアランスの自動調整について説明する。サービスブレーキ作動時において、ブレーキシュー21とストラット71との間に所定量よりも大きい間隙が生じたときには、アジャスタスプリングSP3(図1参照)の付勢力によって、アジャストレバー61の爪部65が歯車74aの次の歯に掛かり、歯車74aを回転させる。すると、ストラット71が長くなり、ブレーキシュー21とストラット71との間隙が所定の大きさ以下になると、歯車74aの回転が止まる。
図1に示すように、ガイド部材81は、バッキングプレート11のケーブル挿通孔11cとブレーキレバー91の他端T6(図2参照)との間に設けられた部材であり、ケーブル挿通孔11cに挿通されたブレーキケーブル101を、ブレーキレバー91の他端T6に向かわせるための部材である。
本実施形態において、ガイド部材81は、アンカブロック41のリテーニングプレート42と一体に形成された部材であり、ブレーキケーブル101を正面側から包み込むような半円筒形状を有している。
かかる半円筒の内周部分に沿ってブレーキケーブル101を進入させることによって、ブレーキレバー91の他端T6に向かわせている。
図1に示すように、ブレーキレバー91は、パーキングブレーキ用のアクチュエータであり、ブレーキシュー31の裏面側に設けられた側面視J字状の部材(図4参照)である。
図2および図4に示すように、ブレーキレバー91は、一端T5および他端T6を有する部材であり、レバー本体部92、第一溝部93および第二溝部94を備えている。ここで、一端T5はホイールシリンダ51側端部であり、他端T6はアンカブロック41側端部である(図1参照)。このブレーキレバー91は、一端T5側が回動軸、他端T6側が自由端となっている。
孔92aは、ブレーキシュー31の孔32aに対応する位置に設けられており、ピンP2(図1参照)を挿通させるためのものである。
回動規制部92bは、レバー本体部92の正面側に立設する突起である。パーキングブレーキ解除状態において、ブレーキレバー91はレバーリターンスプリングSP4(図1参照)によって時計回り方向に付勢されている。回動規制部92bがブレーキシュー31のシューウェブ32の内側面に当接し、その回動が規制されている。かかる構成により、パーキングブレーキ解除状態における、ブレーキシュー31に対するブレーキレバー91の姿勢が規定されている。
第一溝部93の反ケーブル牽引方向端部、すなわち、側面部93a、底面部93bおよび側面部93cの反ケーブル牽引側側面には、係止部93dが形成されている。係止部93dは、ブレーキケーブル101のケーブルエンド103と接続される部分である。また、第一溝部93のケーブル牽引側側面である側面93eは、組付完了時にワッシャW(図5参照)が当接する部分である。
本実施形態において、係止部93dは、ケーブルエンド103の基端面を係止することによって互いに接続されている。かかる係止・接続構造としては、パーキングブレーキ作動時にブレーキケーブル101がブレーキレバー91を牽引可能に接続されていればよい。
また、傾斜面94s,94tと側面93eとの間には、側面93eから垂直に延びる垂直面94u,94vが形成されている。垂直面94uは傾斜面94sと側面93eとの間に形成されており、垂直面94vは傾斜面94tと側面93eとの間に形成されている。この垂直面94u,94vは、組付完了時にワッシャW(図5参照)と当接し、ワッシャWが傾斜面94s,94t方向へ移動することを規制する。
図1に示すように、ブレーキケーブル101は、ブレーキレバー91の他端T6(自由端)(図2参照)に組み付けられた部材である。
図5に示すように、ブレーキケーブル101は、インナーケーブル102、ケーブルエンド103およびアウターケーシング104を備えている。
また、アウターケーシング104の端面には、レバーリターンスプリングSP4のケーブル牽引側端部が当接しており、レバーリターンスプリングSP4は、この端面とケーブルエンド103との間に弾性変形可能に装着されている。
図1に示すように、アッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21の切欠き22bとブレーキシュー31の切欠き32b(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このアッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21の一端T1とブレーキシュー31の一端T3とを縮径方向に付勢するための部材である。
このアッパーリターンスプリングSP1は、ブレーキシュー21,31の一端T1,T3をホイールシリンダ51に当接させるように付勢する他の付勢手段と置換可能である。
図1に示すように、ロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21の孔22gとブレーキシュー31の孔32g(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21の他端T2とブレーキシュー31の他端T4とを縮径方向に付勢するための部材である。
本実施形態において、ロアリターンスプリングSP2は、アンカブロック41の外側(図1下側)に掛け渡されている。これは、アンカブロック41の内側(図1上側)にブレーキケーブル101を通すためのスペースを確保するためである。
このロアリターンスプリングSP2は、ブレーキシュー21,31の他端T2,T4をアンカブロック41に当接させる方向に付勢する他の付勢手段と置換可能である。
図1に示すように、アジャスタスプリングSP3は、アジャストレバー61の孔64aとブレーキシュー21の切欠き22f(図2参照)とに掛け渡された引張コイルばねである。
このアジャスタスプリングSP3は、アジャストレバー61の爪部65がストラット71の歯車74aを押す力を付勢している(図3参照)。
このアジャスタスプリングSP3は、爪部65が歯車74aを押す力を付勢する他の付勢手段と置換可能である。
図1および図5に示すように、レバーリターンスプリングSP4は、ブレーキケーブル101のインナーケーブル102に環装された圧縮コイルばねである。レバーリターンスプリングSP4は、インナーケーブル102の外径よりも大きい内径を有し、かつ、ケーブルエンド103の内径よりも小さい外径を有している。
このレバーリターンスプリングSP4は、ブレーキレバー91の他端T6(図2参照)を反ケーブル牽引方向に付勢している。
このレバーリターンスプリングSP4が、特許請求の範囲における「コイルスプリング」の一例である。
また、レバーリターンスプリングSP4の反ケーブル牽引側には、ワッシャWが設けられている。このワッシャWが、特許請求の範囲における「リング部材」の一例である。すなわち、レバーリターンスプリングSP4とワッシャWとの組み合せが、特許請求の範囲における「付勢手段」の一例である。
ワッシャWは、インナーケーブル102に環装されており、ケーブルエンド103の径よりも大きい外径を有し、かつ、インナーケーブル102の外径よりも大きくケーブルエンド103の外径よりも小さい内径を有している。
このワッシャWは、レバーリターンスプリングSP4によって傾斜面94s,94tに圧接される部分であり、傾斜面94s,94tとの間での滑り性がよいものであることが望ましい。かかるワッシャWとしては、金属製、樹脂(例えば、テフロン(登録商標)樹脂)製などのワッシャが好適である。
続いて、本発明の実施形態に係るドラムブレーキ装置1の動作について、サービスブレーキ作動時、パーキングブレーキ作動時の順に説明する。
ブレーキドラムが図1の矢印Rの方向に回転している状態で、運転者がサービスブレーキを操作すると、ホイールシリンダ51のピストンがブレーキシュー21,31の一端T1,T3を押し、拡開させる。そして、ライニング24,34がブレーキドラムに押し付けられ、摩擦力が発生する。この際、ブレーキシュー21がリーディングシューとして機能し、ブレーキシュー31がトレーリングシューとして機能する。
運転者がパーキングブレーキを操作すると、ブレーキケーブル101のインナーケーブル102がケーブル牽引方向に牽引される。ブレーキケーブル101は、ブレーキレバー91の自由端を回転させる。ブレーキレバー91の内側面が、ストラット71の第一溝部72aの底面72a1を押す。すると、ストラット71の第二溝部73bの底面73b1がブレーキシュー21の切欠き22cを押し、ブレーキシュー21の一端T1を拡開させるとともに、反力によって第二溝部72bの底面72b1がブレーキレバー91の内側面を押し返し、ブレーキレバー91の突起92bおよびピンP2がブレーキシュー31を押すことによって、ブレーキシュー31の一端T3を拡開させる。このようにして、ライニング24,34がブレーキドラムに押し付けられる。
続いて、本発明の実施形態に係るブレーキケーブル接続装置を用いたブレーキケーブル101の組付方法について説明する。
図6ないし図13は、ブレーキケーブルの組付方法を説明するための模式図である。なお、図6、図8、図10および図12は、図1のドラムブレーキ装置の正面図であり、ブレーキシュー21などを省略した図である。また、図7、図9、図11および図13は、それぞれ図6、図8、図10および図12の状態を上から見た断面図である。
ブレーキケーブル101の組付は、アウターケーシング104からケーブルエンド103までのインナーケーブル102の長さが、組付完了時にアウターケーシング104をケーブル挿通孔11cに取り付けた状態でケーブルエンド103が第二溝部94を超える程度の長さとなるように、インナーケーブル102を進退させてケーブル長を調節した状態で行われる。
特に、本実施形態では、第一溝部93の側面93eと傾斜面94s,94tとの間に、第一溝部93のケーブル牽引側側面から立設した垂直面94u,94vを設ける構成となっており、ワッシャWが傾斜面94s,94tへ移動することを規制している。また、傾斜面94s,94tと側面93eとの間に垂直面94u,94vを設けたので、ワッシャWが傾斜面94s,94tから側面93eへと移動する際に打音を発生するようになる。組付作業者は、この打音を聞くことによって、組付が完了したことを確認することができる。
例えば、本発明のブレーキケーブル接続装置を適用するドラムブレーキ装置は、サービスブレーキ/パーキングブレーキ兼用だけに限らず、パーキングブレーキ単独であってもよい。また、パーキングブレーキは、リーディング・トレーリング型に限定されず、ツーリーディング型、ユニサーボ型またはデュオサーボ型であってもよい。サービスブレーキについても同様である。
また、第二溝部94が傾斜溝部95のみからなる構成であってもよく、さらには、第二溝部94を省略する構成であってもよい。
なお、第二溝部94の反ケーブル牽引側端部は、第一溝部93の係止部93dに向かうにつれてケーブル牽引方向へと狭くなる傾斜面を備えている構成でもよい。かかる構成により、ブレーキケーブル111が弛んだ状態となっても、ブレーキケーブル111を牽引することによって、ケーブルエンド113を当該傾斜面に沿わせて係止部93dへと案内し、係止部93dに係止することができる。
また、第一溝部93および第二溝部94の溝のケーブル牽引軸方向長さも適宜設計変更可能である。
93 第一溝部
93d 係止部
94 第二溝部
94s 傾斜面(ガイド部)
94t 傾斜面(ガイド部)
95 傾斜溝部
101 ブレーキケーブル
102 インナーケーブル
103 ケーブルエンド
SP4 レバーリターンスプリング(コイルスプリング)
W ワッシャ(リング部材)
Claims (7)
- 係止部を有するブレーキレバーと、
インナーケーブルと、前記インナーケーブルの先端部に設けられたケーブルエンドと、を有するブレーキケーブルと、
前記インナーケーブルに沿って設けられた付勢手段と、を備え、
組付時に、前記ブレーキケーブルおよび前記付勢手段を互いに組み付けた状態で反ケーブル牽引方向に進入させ、前記ケーブルエンドを前記係止部に係止して接続するブレーキケーブル接続装置であって、
前記ケーブルエンドを前記係止部方向へ移動させるためのガイド部を備え、
前記付勢手段を前記ガイド部に当接させつつ前記ブレーキケーブルを反ケーブル牽引方向に進入させることによって、前記付勢手段の付勢力によって前記ケーブルエンドを前記係止部方向に移動させることを特徴とするブレーキケーブル接続装置。 - 前記ブレーキレバーは、前記インナーケーブルの径よりも大きく、かつ、前記ケーブルエンドの径よりも小さい幅の溝を有する第一溝部を備え、
前記係止部は、前記第一溝部の反ケーブル牽引側端部に形成されており、
組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第一溝部の開口側近傍を通過するように進入させ、
組付完了時に、前記インナーケーブルを前記第一溝部に収容させることを特徴とする請求項1に記載のブレーキケーブル接続装置。 - 前記ブレーキレバーは、前記第一溝部の開口側に連設された第二溝部を備え、
組付時に、前記ケーブルエンドを、前記第二溝部内を通過するように進入させることを特徴とする請求項2に記載のブレーキケーブル接続装置。 - 前記第二溝部は、前記第一溝部に向かって狭くなる溝を有する傾斜溝部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキケーブル接続装置。
- 前記ガイド部は、前記ブレーキレバーのケーブル牽引側側面に設けられた、ケーブル牽引軸に直交する方向において前記係止部に近づくにつれて反ケーブル牽引方向へと向かう傾斜面であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置。
- 前記付勢手段は、前記インナーケーブルに環装されたコイルスプリングを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のブレーキケーブル接続装置。
- 前記付勢手段は、前記コイルスプリングの反ケーブル牽引側に、前記ケーブルエンドよりも大きい外径を有するリング部材を備えており、
前記リング部材が、前記ガイド部に当接することを特徴とする請求項6に記載のブレーキケーブル接続装置。
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