JP4724482B2 - 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ - Google Patents

間隙調節装置を備えたドラムブレーキ Download PDF

Info

Publication number
JP4724482B2
JP4724482B2 JP2005199470A JP2005199470A JP4724482B2 JP 4724482 B2 JP4724482 B2 JP 4724482B2 JP 2005199470 A JP2005199470 A JP 2005199470A JP 2005199470 A JP2005199470 A JP 2005199470A JP 4724482 B2 JP4724482 B2 JP 4724482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
brake
pair
brake shoes
shoe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005199470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007016919A (ja
Inventor
賢一 長谷川
直躬 三岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosei Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Hosei Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosei Brake Industry Co Ltd filed Critical Hosei Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2005199470A priority Critical patent/JP4724482B2/ja
Publication of JP2007016919A publication Critical patent/JP2007016919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724482B2 publication Critical patent/JP4724482B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、間隙調節装置を備えたドラムブレーキに関し、特に、ブレーキシューと間隙調節装置との間のガタの発生を防止する技術に関するものである。
バッキングプレートに相互に拡開可能に設けられ、互い接近する一端部にそれぞれ突設された係合突部をそれぞれ有する一対のブレーキシューと、少なくとも一端部に断面円形の係合穴を有し、該一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方を該係合穴に受け入れた状態で該一対のブレーキシューの一端部間に掛け渡されてその一端部の間隔を変化させてシュー間隙を調節する間隙調節装置とを有する形式のドラムブレーキが知られている。例えば、特許文献1に記載されたドラムブレーキがそれである。
このような形式のドラムブレーキでは、間隙調節装置によって一対のブレーキシューの一端部の間隔が変化させられると、一対のブレーキシューとブレーキドラムの内周面との間のシュー間隙が調節されるので、ブレーキシューが摩耗してもシュー間隙が適切な値に維持される。
特開2002−21896号公報
ところで、上記従来のトラムブレーキにおいて、間隙調節装置は、少なくとも一端部に断面円形の係合穴を有しており、一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方がその係合穴に受け入れられた状態でその一対のブレーキシューの一端部間に掛け渡される。たとえば、間隙調節装置が円筒状部材とその一端部に螺合された雄ねじ部材との2部材で構成される場合には、その円筒状部材の回転を可能とするためにその円筒状部材の他端部が断面円形の係合穴を備えた状態とされるからである。
上記一対のブレーキシューに突設された係合突部は、平板状のシューウエブの1端部であるために板状突起であるため、断面円形の係合穴に受け入れられた状態では相互にガタが発生することが避けられず、一対のブレーキシューの一端部間で間隙調節装置を介して安定した荷重伝達ができないという問題があった。また、上記のガタに起因して係合穴の内周面とシューウェブの板状突起との間にこじれが生じて、その係合穴が形成された部材のシューウェブに対する回転ができず、シュー間隙調整装置が困難となるという問題もあった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、少なくとも一端部に断面円形の係合穴を有し、一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方がその係合穴に受け入れられた間隙調節装置を有する形式のドラムブレーキにおいて、一対のブレーキシューの一端部間で間隙調節装置を介して安定した荷重伝達ができるようにすることにある。
斯かる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、バッキングプレートと、そのバッキングプレートに相互に拡開可能に設けられ、互い接近する一端部にそれぞれ突設された係合突部をそれぞれ有する一対のブレーキシューと、少なくとも一端部に断面円形の係合穴を有し、その一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方をその係合穴に受け入れた状態で該一対のブレーキシューの一端部間に掛け渡され、該一端部の間隔を変化させてシュー間隙を調節するための間隙調節装置とを有する形式のドラムブレーキであって、前記一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方の係合突部が、その係合突部と前記係合穴との間のその係合突部の板厚方向の空間を詰めるためにその係合突部の断面における外接円がその係合穴の内周面と一致するように断面凸形状にプレス成形されていることを特徴とする。
このようにすれば、前記一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方の係合突部が、その係合突部と前記係合穴との間のその係合突部の板厚方向の空間を詰めるためにその係合突部の断面における外接円がその係合穴の内周面と一致するように断面凸形状にプレス成形されていることから、ブレーキシューの一端部に突設された係合突部の板厚方向のガタが好適に抑制されるので、一対のブレーキシューの一端部間で安定した荷重伝達が間隙調節装置を介して可能となる。また、上記のようにガタが抑制されることから係合穴の内周面とシューウェブの板状突起との間のこじれが防止されるので、間隙調整装置のうちの係合穴が形成された部材の回転が円滑となり、シュー間隙調整操作にロスがなく、シュー間隙調整操作が容易となる。
ここで、好適には、前記間隙調節装置は、スターホイールを有する円筒状部材とその円筒状部材の一端部に螺合された雄ねじ部材との2部材から構成され、その円筒状部材の他端部の穴が前記係合穴として機能するものである。このようにすれば、間隙調節装置は、スターホイールを有する円筒状部材とその円筒状部材の一端部に螺合された雄ねじ部材との2部材から構成されるので、3部材以上から構成される間隙調節装置を備える場合に比較して、ドラムブレーキが安価となる。
また、好適には、前記雄ねじ部材は、前記円筒状部材に螺合されるねじ軸部と該ねじ軸部よりも大径であって前記係合穴を有する頭部とを備えたものであり、前記一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部が共に、その係合突部と前記係合穴との間のその係合突部の厚み方向の空間を詰めるために断面凸形状にプレス成形されていることを特徴とする。このようにすれば、雄ねじ部材の頭部に備えられた断面円形の係合穴に受け入れられる、前記一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの他方の係合突部が、前記一方の係合突部と同様に断面凸形状にプレス成形されていることから、一対のブレーキシューは互いに同様の形状となって互換性が設けられるので、部品管理が容易となる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例のパーキングブレーキ用ドラムブレーキ(以下、ドラムブレーキという)10を中央部に備えたデュオサーボ型のドラムインディスクブレーキ12のハット型デイスクおよびキャリパ等を取り外した正面図である。ハット型デイスクは、円板状外周部と有底円筒状中央部とを備え、その円板状外周部がディスクブレーキの摩擦板として機能し、その有底円筒状中央部がブレーキドラムとして機能するように構成されている。図1の2点鎖線で示す円は上記有底円筒状中央部の外周面を示している。
上記ドラムブレーキ10は、略円板形状を成し、たとえば図示しない車軸管、アクスルハウジング、サスペンション装置などの車体側部材(非回転部材)に一体的に固設されたバッキングプレート14を備えている。このバッキングプレート14の外周部には、前記ハット型デイスクの円板状外周部を保護するためのディスクカバー15が固定されている。
上記ドラムブレーキ10は、バッキングプレート14の左右の外周部に凸側が外側になる姿勢で互いに接近離間可能に略対称的に配設される円弧形状の一対のブレーキシュー16、18と、その一対のブレーキシュー16、18の一端部すなわち図1の下端部間に介在させられた間隙調節装置20と、それら下端部を互いに接近する方向に常時付勢して間隙調節装置20を挟圧するためのスプリング22と、一対のブレーキシュー16、18の他端部すなわち図1の上端部間において位置固定に設けられた拡開装置24と、それら上端部を互いに接近する方向に常時付勢して拡開装置24に当接させるためのスプリング26とを備えている。
上記ブレーキシュー16、18は、何れもバッキングプレート14の板面と略平行な平板状を成し且つ図1に示す正面図において全体が円弧形状に湾曲したシューウェブ28,28と、それらの円弧形状を成す外周側端縁に沿って断面が略T字状を成すように一体的に固設された円弧形状のシューリム30,30と、それらシューリム30,30の外周面に接着剤などで一体的に固着された摩擦材から成るライニング32,32とを備えてそれぞれ構成されている。これらブレーキシュー16,18は、シューウェブ28,28にそれぞれ配設されたシューホールドダウン装置34,34によってバッキングプレート14に対して面方向の相対移動可能に保持されている。上記バッキングプレート14、シューウェブ28,28、シューリム30,30は、いずれも鋼板から打ち抜かれかつ所定の曲げ成形が施されたプレス部品である。
たとえば図2に示されるように、上記拡開装置24は、バッキングプレート14に対して面方向に移動可能な浮動式であり、一端部において連結ピン40により相対回動可能に連結されたレバー42およびストラット44を備えており、連結ピン40がバッキングプレート14と略平行となる姿勢で配設されている。レバー42は2枚の金属板で構成されており、連結ピン40に連結される一端部は互いに密着するように一体的に重ね合わせられているとともに、ブレーキシュー16と係合させられる係合凹部46が設けられている一方、他端部は互いに所定寸法だけ離間させられてケーブル掛止部48が設けられ、パーキングブレーキケーブル50の先端に固設された掛止部材52が掛止されている。また、ストラット44も2枚の金属板で構成されており、その内側にレバー42が配設されているとともに、連結ピン40と反対の他端部は互いに密着するように内側へ曲げられて一体的に重ね合わせられ、ブレーキシュー18と係合させられる係合凹部58が設けられている。また、レバー42には、所定形状に曲成された板ばね60が装着され、パーキングブレーキケーブル50をレバー42のケーブル掛止部48へ案内するとともに、一旦ケーブル掛止部48に挿入された掛止部材52が離脱しないようにしている。
また、一対のブレーキシュー16、18が配設されたバッキングプレート14の一面14aには、複数本のボルト62によってアンカーブロック64がそのバッキングプレート14と共にアクスルハウジングやサスペンション装置など車体側部材に一体的に固定されており、上記拡開装置24は、それらボルト62の頭部62h上に当接して支持され、アンカーブロック64およびバッキングプレート14には、パーキングブレーキケーブル50を挿通させるための挿通孔68、70が設けられている。これら挿通孔68、70には、前記パーキングブレーキケーブル50を内周側に収容するガイドパイプ72が挿通され、それらにかしめ着けられている。
このように構成された拡開装置24では、パーキングブレーキケーブル50を介して引張方向の操作力が伝達されると、連結ピン40がバッキングプレート14側に接近させられるにともなって係合凹部46および58の間隔すなわちブレーキシュー16、18の上端部が拡開され、制動力が発生させられる。また、反対にその操作力が戻されると、スプリング26の付勢力に従ってブレーキシュー16、18が縮径され、上記制動力が解除されるようになっている。
前記間隙調節装置20は、図3に示すように、長手方向の中間位置にスターホイール80を備えた円筒状部材82と、この円筒状部材82に螺合された雄ねじ部材84とを備え、スターホイール80の回転によって全長が変化させられるように構成されている。上記スターホイール80は、ブレーキシュー16、18の下端部間において間隙調節装置20に併設されたスプリング22の中間部と係合させられることによって回り止めされている。また、上記雄ねじ部材84のブレーキシュー16側端面には、シューウェブ28を受け入れる回止め用切欠き85が形成されている。
上記雄ねじ部材84は、円筒状部材82の内周面のうち雄ねじ部材84側部分に形成された雌ねじ86に螺合するねじ軸部88と、そのねじ軸部88よりも大径であって、円筒状部材82の内径と同じ径寸法の係合穴90を端面に備えた頭部92とを備えている。上記円筒状部材82の雌ねじ86とは反対側の開口は係合穴94として機能している。前記一対のブレーキシュー16および18の一端部すなわち図1の下端部には、係合突部96および98がそれぞれ突設されており、それら係合突部96および98は雄ねじ部材84の頭部92に備えられた係合穴90および円筒状部材82の係合穴94にそれぞれ受け入れられ、スプリング22の付勢力に従って押し込まれている。
上記一対のブレーキシュー16および18の下端部からそれぞれ突設された係合突部96および98には、接線方向或いは周方向に長手状を成し且つ厚み方向に突き出す凸条100および102がそれぞれプレス成形されている。これらの凸条100および102がプレス形成されることによって係合突部96および98は断面凸形状とされ、その係合突部96および98の板厚方向寸法すなわちシューウェブ28の板厚方向寸法が増加させられている。これにより、雄ねじ部材84の頭部92の端面に備えられた係合穴90では、図4に示すように嵌合されており、ブレーキシュー16の係合突部96と頭部92の係合穴90の内周面との間の板厚方向の空間が上記凸条100による断面凸形状によって詰められているため、適度な僅かな隙間(ガタ)となるように設定されている。同様に、円筒状部材82の係合穴94では、図5に示すように嵌合されており、ブレーキシュー18の係合突部98と円筒状部材82の係合穴94の内周面との間の板厚方向の空間が上記凸条102による断面凸形状によって詰められているため、適度な僅かな隙間(ガタ)となるように設定されている。
すなわち、一対のブレーキシュー16および18の係合突部96および98では、その断面における外接円が係合穴90および94の内周面と軸心Cが共通し且つ径が略一致するように、凸状100および102がそれぞれ形成されている。このため、ブレーキシュー16および18の板厚中心は上記軸心Cよりも凸条100および102が突き出す側とは反対側へずらされており、係合突部96および98の最外周部と上記係合穴90および94の内周面との隙間が略接するように位置させられている。
上述のように、本実施例では、一対のブレーキシュー16、18の一端部にそれぞれ突設された係合突部96および98のうちの少なくとも一方の係合突部98が、その係合突部98と係合穴94との間のその係合突部98の板厚方向の空間を詰めるための断面凸形状にプレス成形されていることから、ブレーキシュー18の一端部に突設された係合突部98の板厚方向のガタが好適に抑制されるので、ブレーキシュー16および18の板厚中心と軸心Cとが略平行となり、一対のブレーキシュー16、18の一端部間で安定した荷重伝達が間隙調節装置20を介して可能となる。また、上記のようにガタが抑制され、ブレーキシュー16および18の板厚中心と軸心Cとが略平行となるから、係合穴94の内周面とシューウェブ28の係合突部98との間のこじれが防止されるので、間隙調整装置20のうちの係合穴94が形成された部材の回転が円滑となり、シュー間隙調整操作にロスがなく、シュー間隙調整操作が容易となる。
また、本実施例によれば、間隙調節装置20は、スターホイール80を有する円筒状部材82とその円筒状部材82の一端部に螺合された雄ねじ部材84との2部材から構成され、その円筒状部材82の他端部の穴が前記係合穴94として機能するものであることから、間隙調節装置20は、スターホイール80を有する円筒状部材82とその円筒状部材82の一端部に螺合された雄ねじ部材84との2部材から構成されるので、3部材以上から構成される間隙調節装置を備える場合に比較して、ドラムブレーキが安価となる。
また、本実施例によれば、雄ねじ部材84は、円筒状部材82に螺合されるねじ軸部88とそのねじ軸部88よりも大径であって係合穴90を有する頭部92とを備えたものであり、一対のブレーキシュー16、18の一端部にそれぞれ突設された係合突部96および98が共に、その係合突部96および98と係合穴90、94との間の板厚方向の空間を詰めるために断面凸形状にプレス成形されていることから、雄ねじ部材84の頭部92に備えられた断面円形の係合穴90に受け入れられる、一対のブレーキシュー16、18の一端部にそれぞれ突設された係合突部96および98のうちの他方の係合突部96が、一方の係合突部98と同様に断面凸形状にプレス成形されていることから、一対のブレーキシュー16、18は互いに同様の形状となって相互の互換性が設けられるので、一層部品管理が容易となる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6および図7は、本発明の他の実施例におけるブレーキシュー16の一端部に突設された係合突部98の断面形状を示すものであって、図4に相当する図である。図6に示す実施例では、雄ねじ部材84の頭部92の係合穴90の内周面から突き出して凸条100の裏面に形成された凹溝101に係合する回止め用突起110が設けられている。また、図7に示す実施例では、雄ねじ部材84の頭部92の係合穴90の内周面に形成されて凸条100を受け入れる回止め用凹溝112が設けられている。
たとえば、前述の実施例のドラムブレーキ10は、デュオサーボ型ドラムブレーキであったが、一対のブレーキシュー16、18の一端部間で間隙調節装置20を介して荷重が伝達される型式のドラムブレーキであれば種々の態様が可能である。また、前述の実施例のドラムブレーキ10は、ドラムインディスクブレーキ12の中央部に設けられたものであったが、単独で用いられてもよい。
また、前述の実施例のドラムブレーキ10では、一対のブレーキシュー16、18が拡開装置24によって拡開されていたが、ホイールシリンダによって拡開されるものであってもよい。
また、前述の実施例のドラムブレーキ10では、一対のブレーキシュー16、18の一端部からそれぞれ突設された係合突部96および98がそれぞれ係合穴90および94内に嵌め入れられる型式であったが、一対のブレーキシュー16、18のうちの少なくとも間隙調節装置20の円筒状部材82側に位置するブレーキシュー18の係合突起98が円筒状部材82の係合穴94内に嵌め入れられるものであればよい。このようにしても、間隙調節装置20が2部材で構成され、円筒状部材82の係合穴94が断面円形であってブレーキシュー18の係合突起98との間の板厚方向のガタが好適に小さくされる。
また、前述の実施例では、一対のブレーキシュー16、18の一端部からそれぞれ突設された係合突部96および98では、周方向或いは接線方向に長手状の凸条100、102が形成されることによって断面凸形状に形成されていたが、その凸条100、102に換えて、係合突部96および98の幅全体にわたって形成される部分円筒状凸部や、先端に形成される半球状凸部などの他の形状であってもよい。また、係合突部96および98のの両面において凸形状(波形)となるように成形されてもよい。要するに、板厚方向の寸法を増大させるために断面凸形状にプレス成形されていればよい。
また、前述の実施例の間隙調節装置20では、スターホイール80が円筒状部材82に設けられていたが、それに螺合された雄ねじ部材84に設けられていてもよい。この場合には、前述の回止め用切欠き85、回止め用突起110、或いは回止め用凹溝112が円筒状部材82の端面或いは係合穴94の内周面に設けられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用されたデュオサーボ型ドラムブレーキがドラムインディスクブレーキの中央部に設けられた場合を示す正面図である。 図1の実施例のドラムブレーキに備えられた拡開装置の構成を説明するための拡大図である。 図1の実施例のドラムブレーキに設けられた間隙調節装置の構成を拡大して示す要部断面図である。 図1の実施例のドラムブレーキに設けられた間隙調節装置とブレーキシューの一端部に突設された係合突部との係合状態を説明するための、図3のIV−IV視断面図である。 図1の実施例のドラムブレーキに設けられた間隙調節装置とブレーキシューの一端部に突設された係合突部との係合状態を説明するための、図3のV−V視断面図である。 本発明の他の実施例におけるブレーキシューの一端部に突設された突部の断面形状を示す断面図であって、図4に相当する図である。 本発明の他の実施例におけるブレーキシューの一端部に突設された突部の断面形状を示す断面図であって、図4に相当する図である。
符号の説明
10:ドラムブレーキ
14:バッキングプレート
16、18:ブレーキシュー
20:間隙調節装置
82:円筒状部材
84:雄ねじ部材
86:雌ねじ
88:ねじ軸部
90、94:係合穴
92:頭部
96、98:係合突部

Claims (1)

  1. バッキングプレートと、該バッキングプレートに相互に拡開可能に設けられ、互い接近する一端部にそれぞれ突設された係合突部をそれぞれ有する一対のブレーキシューと、少なくとも一端部に断面円形の係合穴を有し、該一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方を該係合穴に受け入れた状態で該一対のブレーキシューの一端部間に掛け渡され、該一端部の間隔を変化させてシュー間隙を調節するための間隙調節装置とを有する形式のドラムブレーキであって、
    前記一対のブレーキシューの一端部にそれぞれ突設された係合突部のうちの少なくとも一方の係合突部が、該係合突部と前記係合穴との間の該係合突部の板厚方向の空間を詰めるために該係合突部の断面における外接円が該係合穴の内周面と一致するように断面凸形状にプレス成形されていることを特徴とする間隙調節装置を備えたドラムブレーキ。
JP2005199470A 2005-07-07 2005-07-07 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ Expired - Fee Related JP4724482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005199470A JP4724482B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005199470A JP4724482B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007016919A JP2007016919A (ja) 2007-01-25
JP4724482B2 true JP4724482B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=37754250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005199470A Expired - Fee Related JP4724482B2 (ja) 2005-07-07 2005-07-07 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4724482B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5528981B2 (ja) * 2010-10-07 2014-06-25 日清紡ブレーキ株式会社 ドラムブレーキの2ピース形シュー間隙調整装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218868B2 (ja) * 1972-05-09 1977-05-24

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007016919A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6189718B2 (ja) ディスクブレーキ用パッド及びディスクブレーキ装置
JP2008527278A (ja) 高摩擦ブレーキシューアセンブリ
JP4803019B2 (ja) ディスクブレーキ装置
JP2007528468A (ja) ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びキャリパ
CN100429420C (zh) 制动钳、制动垫和制造制动垫的方法
EP1430234B1 (en) Sliding disc braking system
JP4724482B2 (ja) 間隙調節装置を備えたドラムブレーキ
JP4320400B2 (ja) ディスクブレーキ用ディスクベルの連結構造
US11885383B2 (en) Disc brake pad
JP2007321869A (ja) ディスクブレーキ
JP2008138737A (ja) ディスクブレーキ
JP2002168274A (ja) ドラムブレーキ
JP2007298121A (ja) ドラムブレーキ
JP4825117B2 (ja) ドラムブレーキ
JP2007120682A (ja) ドラムブレーキ
JP2011069388A (ja) フローティングキャリパ型ディスクブレーキ
US20230010464A1 (en) Pad clip for disc brake apparatus and disc brake apparatus
JP4495367B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP4108889B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2009180265A (ja) ディスクブレーキ
JP5603797B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP4597854B2 (ja) ドラムブレーキ
JPS6021566Y2 (ja) ブレ−キパツドの押え金具
JP2002155977A (ja) ディスクブレーキ用パッドクリップ
JPS6218753Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees