JP2003313951A - 複合構造建物における柱・梁接合部構造 - Google Patents
複合構造建物における柱・梁接合部構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 現場溶接を省力することで現場施工の省力
化、工期の短縮化を図り、しかも柱と梁間の応力伝達を
スムーズにすることにより接合部の応力解析を明確にし
て接合部の合理的設計を可能にした複合構造建物におけ
る柱・梁接合部構造を提供する。 【解決手段】 接合金物１の上側と下側にＣＦＴ構造の
柱２をそれぞれ配置する。接合金物１および上下柱２，
２間に複数の接合鉄筋３を接合金物１を鉛直に貫通して
配筋する。接合金物１は接合部Ａを上下方向に所定間隔
おいて水平に貫通して設置された上下ダイヤフラム１
ａ，１ａとこの上下のダイヤフラム１ａ，１ａ間に設置
されたパネル金物１ｂとこのパネル金物１ｂの各側部に
突設された継手プレート１ｃとから形成する。接合金物
１のパネル金物１ｂ内および上下柱２，２の鋼管２ａ，
２ａ内にコンクリート４を連続して充填する。接合金物
１の各側部に鉄骨構造の梁５としてＨ形鋼梁をそれぞれ
接合する。
化、工期の短縮化を図り、しかも柱と梁間の応力伝達を
スムーズにすることにより接合部の応力解析を明確にし
て接合部の合理的設計を可能にした複合構造建物におけ
る柱・梁接合部構造を提供する。 【解決手段】 接合金物１の上側と下側にＣＦＴ構造の
柱２をそれぞれ配置する。接合金物１および上下柱２，
２間に複数の接合鉄筋３を接合金物１を鉛直に貫通して
配筋する。接合金物１は接合部Ａを上下方向に所定間隔
おいて水平に貫通して設置された上下ダイヤフラム１
ａ，１ａとこの上下のダイヤフラム１ａ，１ａ間に設置
されたパネル金物１ｂとこのパネル金物１ｂの各側部に
突設された継手プレート１ｃとから形成する。接合金物
１のパネル金物１ｂ内および上下柱２，２の鋼管２ａ，
２ａ内にコンクリート４を連続して充填する。接合金物
１の各側部に鉄骨構造の梁５としてＨ形鋼梁をそれぞれ
接合する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、鋼管にコンクリ
ートを充填して形成されるコンクリート充填鋼管（以下
「ＣＦＴ」という）構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる
複合構造建物における柱・梁接合部構造に関するもので
ある。
ートを充填して形成されるコンクリート充填鋼管（以下
「ＣＦＴ」という）構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる
複合構造建物における柱・梁接合部構造に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】柱をＣＦＴ構造、梁をＨ形鋼梁でそれぞ
れ形成し、かつその接合部を鉄筋で補強した複合構造建
物における柱・梁接合部の例として、図７（ａ），
（ｂ）に図示するように梁２０が接合部Ａを水平に貫通
し、この梁２０の上側と下側に柱２１をそれぞれ配置
し、かつ梁２０の周囲に接合用鉄筋２２をそれぞれ配筋
し、この接合用鉄筋２２を上下柱２０の鋼管２１ａ，２
１ａにそれぞれ充填されたコンクリート２１ｂ内に定着
させて柱２１と梁２０とを剛接合する柱・梁接合部が知
られている（特開２０００−２４０１５５号公報参
照）。
れ形成し、かつその接合部を鉄筋で補強した複合構造建
物における柱・梁接合部の例として、図７（ａ），
（ｂ）に図示するように梁２０が接合部Ａを水平に貫通
し、この梁２０の上側と下側に柱２１をそれぞれ配置
し、かつ梁２０の周囲に接合用鉄筋２２をそれぞれ配筋
し、この接合用鉄筋２２を上下柱２０の鋼管２１ａ，２
１ａにそれぞれ充填されたコンクリート２１ｂ内に定着
させて柱２１と梁２０とを剛接合する柱・梁接合部が知
られている（特開２０００−２４０１５５号公報参
照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接合部Ａを柱
２１の全断面に渡って貫通するダイヤフラムがなく、接
合パネル２３と梁２０は、梁２０が貫通する一部分で溶
接されているにすぎないため、梁２０と接合パネル２３
間の応力伝達がスムーズでないという課題があった。
２１の全断面に渡って貫通するダイヤフラムがなく、接
合パネル２３と梁２０は、梁２０が貫通する一部分で溶
接されているにすぎないため、梁２０と接合パネル２３
間の応力伝達がスムーズでないという課題があった。
【０００４】また、柱２１の鋼管２１ａとして円形鋼管
が用いられているため、保有する曲げ耐力の割に柱径が
大きく、円形柱は角形柱に比較して曲げ耐力が小さく、
さらに仕上げ材との取り合いが悪い等の課題があった。
が用いられているため、保有する曲げ耐力の割に柱径が
大きく、円形柱は角形柱に比較して曲げ耐力が小さく、
さらに仕上げ材との取り合いが悪い等の課題があった。
【０００５】本願発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、特に現場溶接がなく、現場施工の省力
化、工期の短縮化、さらに柱と梁間の応力伝達を明確に
して接合部の明確な応力解析および合理的設計を可能に
した複合構造建物における柱・梁接合部構造を提供する
ことを目的とする。
されたもので、特に現場溶接がなく、現場施工の省力
化、工期の短縮化、さらに柱と梁間の応力伝達を明確に
して接合部の明確な応力解析および合理的設計を可能に
した複合構造建物における柱・梁接合部構造を提供する
ことを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の複合構造
建物における柱・梁接合部構造は、ＣＦＴ構造の柱と鉄
骨構造の梁とからなる柱・梁接合部構造において、前記
接合部に複数のダイヤフラムを上下に所定間隔おいて貫
通させ、この上下ダヤフラムの上側と下側に前記柱をそ
れぞれ配置し、この上下柱間に複数の接合鉄筋を前記ダ
イヤフラムに貫通させて配筋するとともに、その上下両
端を前記柱のコンクリート内に定着させてなることを特
徴とするものである。
建物における柱・梁接合部構造は、ＣＦＴ構造の柱と鉄
骨構造の梁とからなる柱・梁接合部構造において、前記
接合部に複数のダイヤフラムを上下に所定間隔おいて貫
通させ、この上下ダヤフラムの上側と下側に前記柱をそ
れぞれ配置し、この上下柱間に複数の接合鉄筋を前記ダ
イヤフラムに貫通させて配筋するとともに、その上下両
端を前記柱のコンクリート内に定着させてなることを特
徴とするものである。
【０００７】なお、この場合の柱の形状は特に限定され
ないが、円形より矩形の方が仕上げ材の取り合いがよ
く、また矩形柱は円形柱に比較して曲げ耐力が大きい等
のメリットがある。また、接合鉄筋としては異形鉄筋や
丸鋼を用いることができ、さらに各接合鉄筋の上下両端
にフックを設けて定着力を高めることができる。
ないが、円形より矩形の方が仕上げ材の取り合いがよ
く、また矩形柱は円形柱に比較して曲げ耐力が大きい等
のメリットがある。また、接合鉄筋としては異形鉄筋や
丸鋼を用いることができ、さらに各接合鉄筋の上下両端
にフックを設けて定着力を高めることができる。
【０００８】請求項２記載の複合構造建物における柱・
梁接合部構造は、請求項１記載の柱・梁接合部構造にお
いて、接合鉄筋は柱の鋼管の内側面に沿って所定間隔お
きに配筋してあることを特徴とするものである。
梁接合部構造は、請求項１記載の柱・梁接合部構造にお
いて、接合鉄筋は柱の鋼管の内側面に沿って所定間隔お
きに配筋してあることを特徴とするものである。
【０００９】この場合、接合鉄筋は柱の径に応じて二重
に配筋してもよい。また、接合鉄筋は鋼管の内側面に当
接させて配筋してもよく、また鋼管の内側面から離して
配筋してもよい。
に配筋してもよい。また、接合鉄筋は鋼管の内側面に当
接させて配筋してもよく、また鋼管の内側面から離して
配筋してもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１と図２は、ＣＦＴ構造の柱と
鉄骨構造の梁とからなる複合構造建物における柱・梁接
合部を示し、図において、接合金物１の上側と下側にＣ
ＦＴ構造の柱２がそれぞれ配置されている。
鉄骨構造の梁とからなる複合構造建物における柱・梁接
合部を示し、図において、接合金物１の上側と下側にＣ
ＦＴ構造の柱２がそれぞれ配置されている。
【００１１】また、上下柱２，２間に複数の接合鉄筋３
が接合金物１を鉛直に貫通して配筋され、また接合金物
１のパネル金物１ｂ（後述する）内および上下柱２，２
の鋼管２ａ，２ａ内にコンクリート４が連続して充填さ
れている。さらに、接合金物１の各側部に鉄骨構造の梁
５としてＨ形鋼梁がそれぞれ接合されている。
が接合金物１を鉛直に貫通して配筋され、また接合金物
１のパネル金物１ｂ（後述する）内および上下柱２，２
の鋼管２ａ，２ａ内にコンクリート４が連続して充填さ
れている。さらに、接合金物１の各側部に鉄骨構造の梁
５としてＨ形鋼梁がそれぞれ接合されている。
【００１２】接合金物１は、接合部Ａを二段に水平に貫
通して設置された上下ダイヤフラム１ａ，１ａとこの上
下のダイヤフラム１ａ，１ａ間に設置されたパネル金物
１ｂとこのパネル金物１ｂの各側部に突設された継手プ
レート１ｃとから形成されている。
通して設置された上下ダイヤフラム１ａ，１ａとこの上
下のダイヤフラム１ａ，１ａ間に設置されたパネル金物
１ｂとこのパネル金物１ｂの各側部に突設された継手プ
レート１ｃとから形成されている。
【００１３】上下ダイヤフラム１ａ，１ａはともに平面
ほぼ十字形状に形成され、かつ梁５の上下フランジ５
ａ，５ａと同じレベルで、接合部Ａを水平に貫通して設
置されている。また、上下ダイヤフラム１ａ，１ａのほ
ぼ中央にコンクリート充填孔１ｄがそれぞれ形成され、
その周囲に鉄筋貫通孔１ｅが柱２の鋼管２ａの内周に沿
って所定間隔おきに形成されている。
ほぼ十字形状に形成され、かつ梁５の上下フランジ５
ａ，５ａと同じレベルで、接合部Ａを水平に貫通して設
置されている。また、上下ダイヤフラム１ａ，１ａのほ
ぼ中央にコンクリート充填孔１ｄがそれぞれ形成され、
その周囲に鉄筋貫通孔１ｅが柱２の鋼管２ａの内周に沿
って所定間隔おきに形成されている。
【００１４】そして、この鉄筋貫通孔１ｅを貫通して複
数の接合鉄筋３が接合金物１および上下柱２，２間に鉛
直に連続して配筋されている。なお、この場合の接合鉄
筋３には異形鉄筋などが用いられ、各接合鉄筋３の上下
両端部３ａ，３ａは上下柱２，２のコンクリート４内に
所定長さ定着されている。
数の接合鉄筋３が接合金物１および上下柱２，２間に鉛
直に連続して配筋されている。なお、この場合の接合鉄
筋３には異形鉄筋などが用いられ、各接合鉄筋３の上下
両端部３ａ，３ａは上下柱２，２のコンクリート４内に
所定長さ定着されている。
【００１５】パネル金物１ｂは柱２とほぼ同径をなす矩
形断面の筒状に形成され、かつ上下のダイヤフラム１
ａ，１ａ間に設置されている。また、接合パネル１ｂ内
にコンクリート４が上下柱２，２のコンクリート４と連
続して充填されている。継手プレート１ｃはパネル金物
１ｂの各側面部に各梁３のウェブ３ｂに対向して突設さ
れている。
形断面の筒状に形成され、かつ上下のダイヤフラム１
ａ，１ａ間に設置されている。また、接合パネル１ｂ内
にコンクリート４が上下柱２，２のコンクリート４と連
続して充填されている。継手プレート１ｃはパネル金物
１ｂの各側面部に各梁３のウェブ３ｂに対向して突設さ
れている。
【００１６】なお、この場合の上下ダイヤフラム１ａ，
１ａとパネル金物１ｂ、およびパネル金物１ｂと各継手
プレート１ｃはいずれも溶接によって一体的に接合さ
れ、特に上下ダイヤフラム１ａ，１ａとパネル金物１ｂ
は、パネル金物１ｂの周方向に全周連続して溶接されて
いる。また、各梁５の上下フランジ５ａ，５ａの端部は
上下ダイヤフラム１ａ，１ａの端部に、ウェブ５ｂの端
部は継手プレート１ｃの端部にそれぞれボルト接合され
ている。
１ａとパネル金物１ｂ、およびパネル金物１ｂと各継手
プレート１ｃはいずれも溶接によって一体的に接合さ
れ、特に上下ダイヤフラム１ａ，１ａとパネル金物１ｂ
は、パネル金物１ｂの周方向に全周連続して溶接されて
いる。また、各梁５の上下フランジ５ａ，５ａの端部は
上下ダイヤフラム１ａ，１ａの端部に、ウェブ５ｂの端
部は継手プレート１ｃの端部にそれぞれボルト接合され
ている。
【００１７】このように構成されていることで、特に柱
２と梁５間の応力（曲げモーメント）伝達は接合鉄筋３
を介してスムーズになされ、またダイヤフラム１ａとパ
ネル金物１ｂが有効に接合されていることで、接合部パ
ネルの耐力も充分に発揮される。
２と梁５間の応力（曲げモーメント）伝達は接合鉄筋３
を介してスムーズになされ、またダイヤフラム１ａとパ
ネル金物１ｂが有効に接合されていることで、接合部パ
ネルの耐力も充分に発揮される。
【００１８】図３（ａ）〜（ｄ）は、ＣＦＴ構造の柱と
梁成の異なる複数の梁とからなる複合構造建物における
柱・梁接合部を示し、の柱・梁接合部を示し、接合金物
１は梁成の大きい梁に合わせて形成され、梁成の小さい
梁５Ａは上フランジ５ａを接合金物１の上ダイヤフラム
１ａに合わせて接合金物１に接合されている。
梁成の異なる複数の梁とからなる複合構造建物における
柱・梁接合部を示し、の柱・梁接合部を示し、接合金物
１は梁成の大きい梁に合わせて形成され、梁成の小さい
梁５Ａは上フランジ５ａを接合金物１の上ダイヤフラム
１ａに合わせて接合金物１に接合されている。
【００１９】また特に、図３（ａ）の例においては、梁
５Ａの下側に補剛材として断面ほぼＴ形状に形成された
カットティ６が取り付けられ、図３（ｂ）の例において
は、補剛材としてプレート７が取り付けられている。
５Ａの下側に補剛材として断面ほぼＴ形状に形成された
カットティ６が取り付けられ、図３（ｂ）の例において
は、補剛材としてプレート７が取り付けられている。
【００２０】カットティ６は、フランジ６ａとウェブ６
ｂの端部をそれぞれ、接合金物１の下側ダイヤフラム１
ａと継手プレート１ｃの端部にそれぞれ溶接することに
より接合金物１に取り付けられ、またウェブ６ｂの上端
部が梁５Ａのウェブ５ｂの対応する位置に溶接されてい
る。
ｂの端部をそれぞれ、接合金物１の下側ダイヤフラム１
ａと継手プレート１ｃの端部にそれぞれ溶接することに
より接合金物１に取り付けられ、またウェブ６ｂの上端
部が梁５Ａのウェブ５ｂの対応する位置に溶接されてい
る。
【００２１】継手プレート７は、継手プレート１ｃの両
側に梁５Ａの下側フランジ５ａと同一レベルで取り付け
られ、この継手プレート７に梁５Ａの下側フランジ５ａ
がボルト接合されている。
側に梁５Ａの下側フランジ５ａと同一レベルで取り付け
られ、この継手プレート７に梁５Ａの下側フランジ５ａ
がボルト接合されている。
【００２２】また、図３（ｃ），（ｄ）の例において
は、ダイヤフラム８が取り付けられ、このダイヤフラム
８に梁５Ａの下側フランジ５ａがボルト接合されてい
る。
は、ダイヤフラム８が取り付けられ、このダイヤフラム
８に梁５Ａの下側フランジ５ａがボルト接合されてい
る。
【００２３】図４（ａ），（ｂ）は、ＣＦＴ構造の柱と
三方向、二方向に延びる梁とからなる複合構造建物にお
ける柱・梁接合部を示したものである。この場合、いず
れも接合金物の上下ダイヤフラム１ａ，１ａの平面形状
が異なるのみで、その他の構成は全て同じである。
三方向、二方向に延びる梁とからなる複合構造建物にお
ける柱・梁接合部を示したものである。この場合、いず
れも接合金物の上下ダイヤフラム１ａ，１ａの平面形状
が異なるのみで、その他の構成は全て同じである。
【００２４】図５（ａ）〜（ｅ）は、接合金物１と上下
柱２，２とが互いに接合されている例を示したもので、
この場合、接合金物１と上下柱２，２は、柱の側面部に
おいてアングル材などの連結金具９によって接合金物１
のダイヤフラム１ａと柱２の鋼管２ａが接合されてい
る。連結金具９は接合金物１のダイヤフラム１ａと柱２
の鋼管２ａにボルトまたは溶接によって取り付けられて
いる。
柱２，２とが互いに接合されている例を示したもので、
この場合、接合金物１と上下柱２，２は、柱の側面部に
おいてアングル材などの連結金具９によって接合金物１
のダイヤフラム１ａと柱２の鋼管２ａが接合されてい
る。連結金具９は接合金物１のダイヤフラム１ａと柱２
の鋼管２ａにボルトまたは溶接によって取り付けられて
いる。
【００２５】次に、このように構成された複合構造建物
における柱・梁接合部の施工方法を簡単に説明する（図
６（ａ）〜（ｅ）参照）。 最初に、床スラブ１０の柱主筋１１，１１が突出し
ている位置に、柱２の鋼管２ａを建て付ける。この場
合、柱主筋１１は先に施工された下階柱の接合鉄筋３で
あり、柱主筋１１はすべて鋼管２ａ内に入れる。 次に、鋼管２ａの上端部に接合金物１を設置し、続
いて接合鉄筋３を配筋する。接合金物１と接合鉄筋３は
位置決めした後、適当に仮固定する。 次に、接合金物１に梁５を接合する。また、梁５の
上にデッキプレート１２を架け渡す。 次に、鋼管２ａ内、接合金物１内およびデッキプレ
ート１２の上にコンクリート１３を連続して打設する。 次に、コンクリート１３が充分に硬化したら、接合
金物１の上に上階柱２の鋼管２ａを新たに建て付け、以
下〜の作業を繰り返し行って建物の全階を上階に向
かって順に構築する。
における柱・梁接合部の施工方法を簡単に説明する（図
６（ａ）〜（ｅ）参照）。 最初に、床スラブ１０の柱主筋１１，１１が突出し
ている位置に、柱２の鋼管２ａを建て付ける。この場
合、柱主筋１１は先に施工された下階柱の接合鉄筋３で
あり、柱主筋１１はすべて鋼管２ａ内に入れる。 次に、鋼管２ａの上端部に接合金物１を設置し、続
いて接合鉄筋３を配筋する。接合金物１と接合鉄筋３は
位置決めした後、適当に仮固定する。 次に、接合金物１に梁５を接合する。また、梁５の
上にデッキプレート１２を架け渡す。 次に、鋼管２ａ内、接合金物１内およびデッキプレ
ート１２の上にコンクリート１３を連続して打設する。 次に、コンクリート１３が充分に硬化したら、接合
金物１の上に上階柱２の鋼管２ａを新たに建て付け、以
下〜の作業を繰り返し行って建物の全階を上階に向
かって順に構築する。
【００２６】
【発明の効果】本願発明は以上説明したとおりであり、
特にダイヤフラムの上側と下側に上下階の柱として配置
されたＣＦＴ構造の上下柱間に、複数の接合鉄筋を前記
ダイヤフラムに貫通させ、かつその上下両端を前記上下
柱のコンクリート内に定着させて配筋することにより上
下階の柱が接合されているので、ＣＦＴ構造の柱と鉄骨
構造の梁とからなる複合構造建物を積層工法によりきわ
めて効率的に構築することができ、現場施工の大幅な省
力化、工期の短縮化が図れる。
特にダイヤフラムの上側と下側に上下階の柱として配置
されたＣＦＴ構造の上下柱間に、複数の接合鉄筋を前記
ダイヤフラムに貫通させ、かつその上下両端を前記上下
柱のコンクリート内に定着させて配筋することにより上
下階の柱が接合されているので、ＣＦＴ構造の柱と鉄骨
構造の梁とからなる複合構造建物を積層工法によりきわ
めて効率的に構築することができ、現場施工の大幅な省
力化、工期の短縮化が図れる。
【００２７】また、接合部を水平に貫通して設置された
上下ダイヤフラムとこの上下ダイヤフラム間のパネル金
物が全周溶接によって一体的に接合されているので、柱
と梁間の応力伝達が明確になり、これにより接合部の明
確な応力解析および合理的な設計が図れる。
上下ダイヤフラムとこの上下ダイヤフラム間のパネル金
物が全周溶接によって一体的に接合されているので、柱
と梁間の応力伝達が明確になり、これにより接合部の明
確な応力解析および合理的な設計が図れる。
【図１】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部を示す一部斜視図であ
る。
構造建物における柱・梁接合部を示す一部斜視図であ
る。
【図２】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ）はその一
部側面図、（ｂ），（ｃ）は横断面図、（ｄ），（ｅ）
は縦断面図である。
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ）はその一
部側面図、（ｂ），（ｃ）は横断面図、（ｄ），（ｅ）
は縦断面図である。
【図３】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ），
（ｂ），（ｃ）はその一部側面図、（ｄ）は横断面図で
ある。
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ），
（ｂ），（ｃ）はその一部側面図、（ｄ）は横断面図で
ある。
【図４】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ），（ｂ）
はその横断面図である。
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ），（ｂ）
はその横断面図である。
【図５】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ）はその一
部側面図、（ｂ）は横断面図、（ｃ）は縦断面図、
（ｄ）、（ｅ）は（ａ）におけるイ部拡大図である。
構造建物における柱・梁接合部を示し、（ａ）はその一
部側面図、（ｂ）は横断面図、（ｃ）は縦断面図、
（ｄ）、（ｅ）は（ａ）におけるイ部拡大図である。
【図６】（ａ）〜（ｅ）は施工方法を示す一部側面図で
ある。
ある。
【図７】ＣＦＴ構造の柱と鉄骨構造の梁とからなる複合
構造建物における柱・梁接合部の従来例を示し、（ａ）
はその一部縦断面図、（ｂ）は横断面図である。
構造建物における柱・梁接合部の従来例を示し、（ａ）
はその一部縦断面図、（ｂ）は横断面図である。
１ 接合金物
１ａ ダイヤフラム
１ｂ パネル金物
１ｃ 継手プレート
１ｄ コンクリート充填口
１ｅ 鉄筋挿通口
２ ＣＦＴ構造の柱
２ａ 鋼管
３ 接合鉄筋
３ａ 接合鉄筋の上下両端部
４ コンクリート
５ 鉄骨構造の梁
６ カットティ
６ａ フランジ
６ｂ ウェブ
７ 継手プレート
８ ダイヤフラム
９ 連結金具
１０ 床スラブ
１１ 柱主筋
１２ デッキプレート
１３ コンクリート
Ａ 接合部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 塚本 清
東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建
設株式会社内
(72)発明者 河原 慎治
東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建
設株式会社内
(72)発明者 川畑 信博
東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建
設株式会社内
(72)発明者 久保田 淳
東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建
設株式会社内
(72)発明者 本間 完介
東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建
設株式会社内
Ｆターム(参考） 2E125 AA04 AA14 AB01 AB13 AB16
AC01 AC15 AC16 AG03 AG12
AG57 BE10 CA90 EA01
Claims (2)
- 【請求項１】 コンクリート充填鋼管構造の柱と鉄骨構
造の梁とからなる複合構造建物における柱・梁接合部構
造において、前記接合部に複数のダイヤフラムを上下に
所定間隔おいて貫通させ、この上下ダヤフラムの上側と
下側に前記柱をそれぞれ配置し、この上下柱間に複数の
接合鉄筋を前記ダイヤフラムに貫通させて配筋するとと
もに、その上下両端を前記柱のコンクリート内に定着さ
せてなることを特徴とする複合構造建物における柱・梁
接合部構造。 - 【請求項２】 接合鉄筋は、柱鋼管の内側面に沿って所
定間隔おきに配筋してあることを特徴とする複合構造建
物における柱・梁接合部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002126002A JP2003313951A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 複合構造建物における柱・梁接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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2002
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