JP2003312326A - 車両用シートのウォークイン装置 - Google Patents
車両用シートのウォークイン装置Info
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Abstract
に合わせることで装着可能であって、各部材間のズレを
確実に防止することができる脚台を提供する。 【解決手段】シートクッションに固定される基台と、こ
の基台に対して回転自在に枢着されて、その延端部が傾
動自在なシートバックに固定される噛合部と、この噛合
部に噛合することによりシートバックの傾動をロックす
るロック部と、このロック部による前記噛合部への噛合
状態を解除する解除手段とを有するウォークイン機構
と、車内壁面に設置される第1スイッチと、前記第1ス
イッチが通電することにより作動するモータと、このモ
ータが作動することによって従動して回転するカムに接
続され、該カムの回転により、前記解除手段を操作する
可動部材とを有する制御装置とからなり、前記第1スイ
ッチが通電することによって前記モータが作動し、この
モータの作動によってカムが回転して、カムが所定量回
転することにより前記モータを作動させるよう通電する
第2スイッチを備えたウォークイン装置である。
Description
設置されるウォークイン装置に関し、特に、前記ウォー
クイン装置に係るウォークイン機構と、該ウォークイン
機構をシート下部等から遠隔操作することを可能とする
制御装置とを有するウォークイン装置に関するものであ
る。
部座席や、「ミニバン」或いは「キャブワゴン」スタイ
ルの自動車における三列目シートに対して乗員が乗り込
む際には、これらシートの直前列に設置されたシート
(以下、「直前列シート」とする。)が、乗車のための
通路を塞ぐこととなる。そのため、これらの直前列シー
トを前方へリクライニングさせるとともにスライドさせ
ることを可能とする「ウォークイン装置」が従来より提
供されている。
におけるシートバック(背もたれ部)の傾動角度を調節
する「リクライニング装置」及び、該自動車用シートに
おけるシートクッション(座部)の前後位置を調節する
「シートレール装置」と、これら各装置の作動を制御す
る「制御装置」とから構成されるのが一般的である。
する際の便宜等の理由から、モータ等の動力を備え、該
動力を運転席等での手元操作により電気的に制御するも
のが多い。このような技術を例示すものとして、特開平
6−328973号公報及び特開平8−126541号
公報に示す技術が挙げられる。
は、その操作スイッチをセンターコンソール等に設置す
ることにより運転席等からの手元操作を可能に構成する
ことに関しては開示しているが、当該操作スイッチを誤
って操作することによるウォークイン装置の誤作動を低
減することに関しては、何らの提案もしていない。ウォ
ークイン装置が設けられた車両用シートにも乗員が着座
する機会は決して少なくない。かかる状況において、前
記ウォークイン装置の誤作動を低減させる必要がある。
低減させることを目的とする。
に本発明の採った手段を、実施形態において用いた符号
を付して以下に説明する。
トに設置されるウォークイン機構と、このウォークイン
機構の作動を制御する制御装置とを有するウォークイン
装置において、前記ウォークイン機構は、シートクッシ
ョンに固定される基台と、この基台に対して回転自在に
枢着されて、その延端部が傾動自在なシートバックに固
定される噛合部と、この噛合部に噛合することによりシ
ートバックの傾動をロックするロック部と、このロック
部による前記噛合部への噛合状態を解除する解除手段と
を有し、前記制御装置は、当該制御装置を起動させ、車
内壁面に設置される第1スイッチと、前記第1スイッチ
が通電することにより作動するモータと、このモータが
作動することによって従動して回転するカムに接続さ
れ、該カムの回転により、前記解除手段を操作する可動
部材とを有しており、前記第1スイッチが通電すること
によって前記モータが作動し、このモータの作動によっ
てカムが回転して、カムが所定量回転することにより前
記モータを作動させるよう通電する第2スイッチとを有
することを特徴とするものである。
イン装置は、車両用シートに設置されてシートバックを
傾動可能とする「ウォークイン機構」と、当該ウォーク
イン機構を制御する「制御装置」とからなるものであっ
て、当該制御装置の可動部材にてウォークイン機構の解
除手段を操作して、当該ウォークイン機構が設置された
車両用シートのシートバックを傾動させるものである。
かに設置された第1スイッチを通電させることによりモ
ータが起動し、カムを回転させることとなる。このカム
が回転することによって第2スイッチが通電し、第1ス
イッチによる通電が有ると否とを問わず、前記モータを
継続的に作動させてカムを回転させることとなる。そし
て、このカムが回転することにより、当該カムに接続さ
れた可動部材が、ウォークイン機構の解除手段を操作し
て、当該ウォークイン機構が設置された車両用シートの
シートバックを傾動させるのである。
第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するま
でに時間差(タイムラグ)が発生することとなる。何故
なら、前記第1スイッチが通電してモータが起動し、こ
のモータによってカムが所定量回転することによって初
めて前記第2スイッチが通電するからである。
スイッチとしての役割を有する第1スイッチを、乗員が
誤って通電させてしまった場合であっても、本制御装置
を作動させないために設けたものである。
記第1スイッチを通電させた時間が僅かであれば、第2
スイッチは通電しないので、本制御装置が作動すること
によるウォークイン機構の誤操作を低減できるのであ
る。
トに設置されるウォークイン機構と、このウォークイン
機構の作動を制御する制御装置とを有するウォークイン
装置において、前記ウォークイン機構は、シートクッシ
ョンに固定される基台と、この基台に対して回転自在に
枢着されて、その延端部が傾動自在なシートバックに固
定される噛合部と、この噛合部に押し当てるようにスプ
リングにて付勢されて前記基台に対し進退自在に設けら
れるロック部と、このロック部による前記噛合部への噛
合状態を解除する解除手段とを有し、前記制御装置は、
当該制御装置を起動させ、車内壁面の何れかに設置され
る第1スイッチと、この第1スイッチが通電することに
より作動するモータと、このモータが作動することによ
って従動して回転するカムと、このカムにおける外端部
の一部に形成される切り欠き部と、前記カムの外端部に
当接可能に配置され、該カムにおける切り欠き部を除く
外端部によって押圧された際に通電して、本制御装置を
継続的に作動させる第2スイッチと、前記カムに接続さ
れて前記解除手段を操作する可動部材とを有しており、
前記第1スイッチが通電することによって前記モータが
作動し、このモータの作動によってカムが回転し、カム
が回転することによって該カムにおける切り欠き部を除
く外端部が第2スイッチを押圧して当該第2スイッチを
通電させ、この第2スイッチが通電することによって前
記モータを継続的に作動させて前記カムを回転させ、こ
のカムに接続された可動部材が前記ウォークイン機構の
解除手段を操作することにより、前記ロック部による前
記噛合部への噛合状態を解除して、前記シートバックを
傾動させることを特徴とするものである。
在なカムに対して可動部材を接続するとともに、該カム
の外端部に対して第2スイッチを当接可能に配置するこ
とにより、可動部材を作動させる時機と第2スイッチに
て通電させる時機とを相互に関連づけることが可能とな
るのである。
当該カムに接続された可動部材が作動するとともに、前
記カムが回転することによって当該カムにおける外端部
の位置が変化して、当該カムの外端部に当接可能に配置
された前記第2スイッチの通電を切断(又は接続)させ
ることが可能となるのである。
該カムにおける外端部の位置が変化することとなり、当
該外端部及び、その切り欠き部の位置関係も変化するこ
ととなる。従って、前記カムが回転することによって所
定の位相へと変化した際には、第2スイッチへ当接する
外端部も変化することとなるため、第2スイッチに当接
するカム外端部の位置も変化することとなる。ここで、
当該第2スイッチは、該第2スイッチがカム外端部にお
ける切り欠き部に位置した際に通電を切断するものとし
た場合には、該第2スイッチが前記切り欠き部を除く外
端部に当接した際には通電を接続することとなる。
カムを回転させることによって当該カムが所定の位相と
なったときには、確実に第2スイッチが通電を切断(又
は接続)させることが可能となるのである。
とによって前記可動部材を作動させた後、第2スイッチ
の通電を切断させて本制御装置を停止させることも可能
となる。
電させた場合には、モータが起動してカムが回転し、該
カムにおける切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを
押圧することによって、当該第2スイッチが通電するこ
ととなる。即ち、本請求項に係る構成においても請求項
1と同様に、第1スイッチが通電してから第2スイッチ
が通電するまでの時間差(タイムラグ)が発生すること
となるのである。
係る発明が奏する作用効果に加え、制御装置に係る可動
部材を作動させる時機と第2スイッチにて通電させる時
機とを相互に関連づけることが可能となるため、例え
ば、カムが回転することによって該カムに接続された可
動部材がウォークイン機構の解除手段を操作することが
でき、尚且つ、前記カムが所定の位相へ達したときは、
前記第2スイッチによる通電を切断させて、本制御装置
の作動を停止させることが可能となるのである。
は、請求項1又は2に記載のウォークイン装置におい
て、制御装置は、ウォークイン機構が設置される車両用
シートにおけるシートクッション下側の空間内に設置さ
れて、このシートクッション下側の空間から、可動部材
により前記ウォークイン機構の解除手段を遠隔操作する
ことを特徴とするものである。
手段の遠隔操作を可能とするものであって、シート下部
等に代表される「デッドスペース」に設置されるもので
ある。即ち、本制御装置を、車内空間における乗員の居
住性に影響を及ぼさない箇所に設置することにより、本
制御装置自体を極端に小型化する必要がない。従って、
本制御装置は、高価な特殊部品を採用することなく汎用
部品等により構成できるので、当該制御装置自体を安価
に提供することが可能となり、ひいては、ウォークイン
装置も安価に提供できるのである。
ば、自動車用シートに設置されるウォークイン機構を当
該ウォークイン機構から離れた箇所より遠隔操作するこ
とが可能となるため、該ウォークイン機構自体を簡易且
つ小型な構造のものとすることが可能となり、ひいて
は、ウォークイン装置の構造も簡易なものとすることが
できるのである。
は、請求項1から3の何れかに記載の制御装置におい
て、第2スイッチが通電した後に第1スイッチの通電を
切断した際には、カムに接続された可動部材がウォーク
イン機構の解除手段を操作した後、前記第2スイッチが
通電を切断することによってモータを停止させ、待機状
態へと移行することを特徴とするものである。
チが通電を切断した場合であっても、第2スイッチが通
電していれば本制御装置のモータは継続的に作動するも
のである。即ち、第1スイッチ又は第2スイッチの何れ
か一方が通電していれば、本制御装置のモータは作動し
続けることとなる。従って、第1スイッチを通電させる
ことにより本制御装置を起動させ、モータが作動してカ
ムを回転させることとなる。カムが回転することによ
り、該カムの外端部が第2スイッチを押圧して、この第
2スイッチを通電させることとなる。
1スイッチ又は第2スイッチの何れかが通電していれば
モータが作動するので、第1スイッチが通電を切断して
も、第2スイッチが通電することによってモータが継続
的に作動する。そして、前記カムが更に回転して、当該
カムが所定の位相に達したときには、当該カムの外端部
に当接可能に配置された第2スイッチの位置へ、カム外
端の切り欠き部が到達することとなる。そのため、該カ
ムの外端部による上記第2スイッチへの押圧を解除する
こととなるので、この第2スイッチによる通電は切断さ
れ、モータの作動は停止することとなる。
ン装置によれば、制御装置を作動させる際には、第1ス
イッチを一定の時間(カムの外端部が第2スイッチを押
圧するまでの時間)にわたって通電させればよく、また
作動中の本制御装置を停止させる際には、前記第1スイ
ッチの通電を切断していれば、回転するカムの外端部に
よる第2スイッチへの押圧が解除されることにより、自
ずと作動を停止させることが可能となるのである。
は、「操作スイッチ」としての第1スイッチを一定時間
内にわたって通電させることのみを以て本制御装置が作
動して、回転するカムに接続された可動部材がウォーク
イン機構を操作することとなり、しかる後、何等のスイ
ッチ操作を要することなく、本制御装置が自ら作動を停
止することとなるのである。
は、請求項2から4の何れかに記載の制御装置におい
て、該制御装置が待機状態にあるときは、カムの外端部
に当接する第2スイッチは、前記カムの切り欠き部にあ
って通電を切断しており、本制御装置が作動状態にある
ときは、モータが起動してカムが回転し、該カムの切り
欠き部を除いた外端部が前記第2スイッチを押圧して、
該第2スイッチが通電することを特徴とするものであ
る。
とき、第2スイッチに対しては、前記カム外端部におけ
る「切り欠き部」が配置されて当該第2スイッチは通電
を切断することとなるが、該制御装置が「作動状態」と
なると、第1スイッチが通電してカムが回転して、前記
切り欠き部を除く外端部が第2スイッチを押圧して当該
第2スイッチを通電させることとなる。
第1スイッチによる通電が切断されていたとしても前記
モータは継続的に作動し続ける。しかし、前記カムが更
に回転することによって該カムにおける切り欠き部が第
2スイッチ上へ到達すると、この切り欠き部によって前
記第2スイッチへの押圧は解除され、この第2スイッチ
による通電は切断されることとなる。そのため、前記第
1スイッチによる通電も切断されていた場合には、本制
御装置は作動を停止することとなり、当該制御装置は再
び「待機状態」へと移行することとなるのである。
は、請求項2から5の何れかに記載の制御装置におい
て、第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電す
るまでの時間は、カムの外端部に形成された切り欠き部
における円周面上の切り欠き寸法に比例することを特徴
とするものである。
は、カムの外端部に形成された切り欠き部における円周
面上の切り欠き寸法を長くすれば、第1スイッチが通電
して前記カムが回転を開始してから、切り欠き部を除く
外端部が第2スイッチを押圧する迄の時間(差)が長く
なるのである。勿論、前記切り欠き部における円周面上
の切り欠き寸法を短くすれば、第1スイッチが通電して
前記カムが回転を開始してから、切り欠き部を除く外端
部が第2スイッチを押圧する迄の時間(差)を短くでき
るのである。
御装置に係る第1スイッチが通電してから第2スイッチ
が通電する迄の「時間差(タイムラグ)」の長短を定め
るにあたっては、カムの外端部に形成された切り欠き部
における円周面上の切り欠き寸法の長短にて設定するこ
とが可能となるのである。
は、請求項1から6の何れかに記載の制御装置におい
て、解除手段を操作する可動部材は、その一端が回転自
在に枢着されたカムの偏心位置に対して回動自在に接続
されており、前記カムが回転することによって、前記可
動部材の他端が往復移動することを特徴とするものであ
る。
ークイン機構の解除手段を操作する可動部材の一端を、
回転自在なカムの偏心位置に対し、回動自在に接続した
ものである。従って、前記カムが回転することによって
当該カムに回動自在に接続された可動部材の他端を往復
移動させて、ウォークイン機構を作動させるべく操作す
ることが可能となるのである。
ル式(手動式)ウォークイン機構は、作動レバーを往復
移動させることによって作動させるものが多い。即ち本
制御装置によれば、当該制御装置における可動部材の動
作を、前記マニュアル式(手動式)ウォークイン機構を
操作する際の、人間による手の動きに近づけることが可
能となるのである。そのため、本発明に係る技術を、従
来技術に係るウォークイン機構に係る技術に対し、容易
に組み合わせることが可能となるのである。
は、請求項7に記載の制御装置において、カムの偏心位
置に対して回動自在に接続される可動部材は、ワイヤケ
ーブルからなることを特徴とするものである。
部材としてワイヤケーブルを採用したものである。この
ワイヤケーブルは柔軟性を備えるため、制御装置がウォ
ークイン機構の解除手段に対して非直線的な箇所に設置
された場合であっても、確実に可動部材を作動させるこ
ととなり、ウォークイン機構の解除手段を操作すること
が可能となって、本ウォークイン装置を作動させること
が可能となるのである。
は、請求項1から8の何れかに記載の制御装置におい
て、カムを回転させるモータには、当該モータの両電源
端子を相互に結ぶ抵抗器を設けて、この抵抗器により、
前記モータが惰性回転することによって発生する逆起電
圧を消費させることを特徴とするものである。
タへの通電が切断された後には惰性で回転することによ
って該モータより発生しようとする逆起電圧を、前記抵
抗器によって速やかに消費し、前記惰性による回転を直
ちに停止させることとなる。かかる手段により、所望の
位置にてカムの回転を停止させ、ひいては、当該カムに
接続された可動部材による作動を最小限に抑えることが
可能となる。
ともに図面を用いて説明する。
ークイン機構」と「制御装置100」とを備えるもので
あって、本発明において前記ウォークイン機構は、便宜
上、車両用シートにおけるシートバックの角度を調節す
る「リクライニング装置」を指している。勿論、これに
限定されるものではなく、図8及び図9に示すように、
車両用シートの前後位置を調節する「シートレール装
置」を同時に操作するものとしてもよい。
ートに設置されたウォークイン機構を遠隔操作するもの
であって、可動部材10、カム20、モータ30、スイ
ッチ等々を有するものである。以下、各構成要件毎に説
明する。
ータ30は、本発明における制御装置100を作動させ
るものである。
シートクッション下側の空間内に配置したため、本制御
装置100を極端に小型化する必要がなく、安価な汎用
モータ30を採用することが可能となり、ひいては、製
造コストを抑えることが可能となる。
モータ30が採用されるべきか限定されるものではない
が、本実施例では、パワーウィンドウ機構におけるウィ
ンドウレギュレータ装置に用いられる汎用小型モータ3
0(定格トルク:2.16Nm)を使用し、製造コスト
を抑えることに成功している。
装置が設置されているシートの下部空間にあっては、配
線ケーブルや各種機構が設置されているので本制御装置
100の設置は困難な場合もあろうが、本制御装置10
0は、マニュアル式(手動式)のウォークイン機構に組
み合わされることを主目的としているので、かかる問題
は発生しない。
イッチは、本発明では2カ所に設置することを特徴とし
ている。即ち、第1スイッチ41は、本制御装置100
を操作する「操作スイッチ」として、センターコンソー
ル、インストルメントパネル、運転席側ドアトリム等、
運転席周辺の車内壁面に設けられ(図示しない)、第2
スイッチ42は、後述する「カム20」に当接して配置
され(図1乃び図2参照)、前記第1スイッチ41が通
電を切断した後にも通電を継続するために設けられるも
のである。尚、ここで、前記第1スイッチが設置される
「車内壁面」というのは、ピラー内側やシート自体の側
面など特段限定されるものではないが、本実施例におい
ては、運転者からの容易な手元操作を可能とすべく「セ
ンターコンソールパネル」に設置することが好適と考え
られる。
に示すような回路図の如く、第1スイッチと第2スイッ
チとを並列に配置し、これらをリレー50に係る「コイ
ル51」に対して直列に接続することが考えられる。前
記リレー50は、該コイル51に対し並列に配置されて
モータ30に対し直列に配置される開閉器52を有して
おり、前記第1及び第2の各スイッチによる通電に伴っ
て前記リレー50に係るコイル51が通電し、当該コイ
ル51への通電に伴って該コイル51に対し並列に配置
された開閉器52が応動して前記モータ30への通電を
行うこととすることができる。尚、リレー50を設ける
ことなく、各スイッチ41,42を直接モータ30に対
して接続するものとしてもよい。
ッチ42への通電のプロセスは、後述する「カム20」
の段落において詳説する。
施例においてこの可動部材10は、ウォークイン機構を
該ウォークイン機構より離れた場所から操作するもので
ある。この可動部は、如何なる構成又は構造のものを採
用してもよいが、例えば、図1に示すような、アウター
ケース内にインナーケーブルを進退自在に設置したワイ
ヤケーブルを用いると、図8に示すような、非直線的な
離れた場所に設置されたウォークイン機構を操作するの
に好適である。尚、この可動部はワイヤケーブルに限定
されるものではなく、複数の棒状(プレート状)部材を
組み合わせ連結して作動させ、前記ウォークイン機構を
操作するものとしてもよい。
ム20」は、モータ30の出力軸が回転することによっ
て従動し、ウォークイン機構を操作する可動部材10を
作動させるものである。このような作用を奏するもので
あれば、形状又は構造は限定されるものではないが、図
1に示すように、カム20を回転自在な円盤状に形成
し、この円盤の偏心位置に上記ワイヤケーブルに係るイ
ンナーケーブルの一端を回動自在に接続することが好適
と考えられる。このように構成することにより、カム2
0の回転運動をワイヤケーブルによる直線的な往復運動
へと変換し、固定されたアウターケースの内側を、イン
ナーケーブルが進退自在に往復移動することとなる。
摩耗が少なく一定の形態を維持できるものであれば、合
成樹脂や金属等如何なる材質のものとしてもよいが、本
実施例では、ポリアセタールにて形成することが好適と
考えられる。
ム20の外端部22はその一部に切り欠き部21が形成
されており、第2スイッチ42が該外端部22に当接し
て配置されている。ここで、当該第2スイッチ42は、
本制御装置100が図1の待機状態の時には前記切り欠
き部21に配置されて通電を切断し、図2の作動状態の
時には、「切り欠き部を除く」外端部22にて押圧され
て通電状態となる。
が乗員に操作されることにより通電し、モータ30が起
動してカム20が回転する。そして、当該カム20の切
り欠き部21に配置されて通電を切断していた前記第2
スイッチ42は、該カム20が回転することによって
「切り欠き部を除く」外端部22にて押圧されて通電す
ることとなる。
イッチ)による通電が切断された後にも、カム20にお
ける「切り欠き部を除く」外端部22が第2スイッチ4
2を押圧するため、モータ30への通電が継続されるこ
ととなる。従って、前記モータ30は継続して作動する
ため、それに伴ってカム20も回転することとなるので
ある。
切断された後に前記カム20が継続的に回転し続けるの
は、前記第2スイッチ42による通電がなされている間
のみである。即ち、当該第2スイッチ42が通電を行う
のは、カム20の「切り欠き部を除く」外端部22にて
押圧されている時だけであって、該第2スイッチ42が
通電することによってカム20が回転し、第2スイッチ
42が再び当該カム20の「切り欠き部21」へ当接し
て通電が切断され(図1参照)、カム20の回転が停止
することとなるのである。かかる構成により、所望の位
相にてカム20の回転を停止させることが可能となるの
である。
しても、該モータ30の出力軸は直ちに停止することは
なく、しばらくの間は惰性で回転し続けることとなる。
然るに、この惰性による回転を許してしまうと、モータ
30の惰性回転に伴ってカム20が連動し、当該カム2
0の「切り欠き部を除く」外端部22が、再度前記第2
スイッチ42を押圧して、モータ30の起動を再開して
しまう(図2参照)。これを防止するためには、図7に
示すように、モータ30における両電源端子を相互に結
ぶ抵抗器を設置することが望ましい。即ち、モータ30
への通電が切断された後には惰性で回転することによっ
て該モータ30より発生しようとする逆起電圧を、前記
抵抗器によって速やかに消費し、前記惰性による回転を
直ちに停止させることとなる。かかる構成を採用するこ
とにより、所望の位置にてカム20の回転を停止させ、
ひいては、当該カム20に接続された可動部材10によ
る作動を最小限に抑えることが可能となるのである。
て同軸上に配置することにより、制御装置自体をより一
層コンパクトに構成することが可能となるのである。
関する具体的構成を、以下に説明する。
8及び図9に示すように、シートクッションに固定され
る「基台」と、この基台に対して回転自在に枢着され
て、その延端部が傾動自在なシートバックに固定される
「噛合部」と、この噛合部に押し当てるようにスプリン
グにて付勢されて前記基台に対し進退自在に設けられる
「ロック部」と、このロック部による前記噛合部への噛
合状態を解除する「解除手段」とを有するものである。
置」というのは、上記「ウォークイン機構」に対して、
上述した「制御装置100」を組み合わせてなるもので
ある。そして、このウォークイン装置によれば、例えば
図8に示すウォークイン機構における解除手段を、制御
装置100における可動部材(詳細には、「ワイヤケー
ブル」)にて牽引又は押動させることにより、図9に示
すように、該ウォークイン機構が装着された車両用シー
トに係るシートバックを傾動させることが可能となる。
上記車両用シートに係るシートバックを前方へ傾動させ
ることにより、当該車両用シートの直後に配列された
「他の車両用シート」に対する乗降を容易なものとする
ことが可能となるのである。
の構成に限定されるものではない。即ち、歯部(ギア)
へ係止部が噛合することにより、シートバックの角度を
固定するものであって、前記係止部による前記歯部への
噛合を解除することにより、前記シートバックを傾動さ
せるものであれば、如何なるものであってもよいのであ
る。
及び図9に示すように、制御装置100にてシートレー
ル装置をも遠隔操作し、当該シートレール装置が設置さ
れた車両用シートを前後方向へ移動させるものとしても
よいのである。
ォークイン装置によれば、制御装置におけるモータに対
して第1及び第2の各スイッチにて通電させることによ
り、これら各スイッチ間の通電に時間差(タイムラグ)
を発生させて、前記ウォークイン装置の誤作動を低減さ
せることが可能となるという効果を奏するのである。
す平面図である。
である。
である。
す回路図である。
が通電した状態を示す回路図である。
が通電した状態を示す回路図である。
る両電源端子を相互に結んだ位置に抵抗器を配置した状
態を示す回路図である。
す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 車両用シートに設置されるウォークイン
機構と、このウォークイン機構の作動を制御する制御装
置とを有するウォークイン装置において、 前記ウォークイン機構は、 シートクッションに固定される基台と、この基台に対し
て回転自在に枢着されて、その延端部が傾動自在なシー
トバックに固定される噛合部と、この噛合部に噛合する
ことによりシートバックの傾動をロックするロック部
と、このロック部による前記噛合部への噛合状態を解除
する解除手段とを有し、 前記制御装置は、 当該制御装置を起動させ、車内壁面に設置される第1ス
イッチと、 前記第1スイッチが通電することにより作動するモータ
と、 このモータが作動することによって従動して回転するカ
ムに接続され、該カムの回転により、前記解除手段を操
作する可動部材とを有しており、 前記第1スイッチが通電することによって前記モータが
作動し、このモータの作動によってカムが回転して、カ
ムが所定量回転することにより前記モータを作動させる
よう通電する第2スイッチとを有することを特徴とする
ウォークイン装置。 - 【請求項2】 車両用シートに設置されるウォークイン
機構と、このウォークイン機構の作動を制御する制御装
置とを有するウォークイン装置において、 前記ウォークイン機構は、 シートクッションに固定される基台と、この基台に対し
て回転自在に枢着されて、その延端部が傾動自在なシー
トバックに固定される噛合部と、この噛合部に押し当て
るようにスプリングにて付勢されて前記基台に対し進退
自在に設けられるロック部と、このロック部による前記
噛合部への噛合状態を解除する解除手段と、この解除手
段を操作する制御装置とを有し、 前記制御装置は、 当該制御装置を起動させ、車内壁面の何れかに設置され
る第1スイッチと、 この第1スイッチが通電することにより作動するモータ
と、 このモータが作動することによって従動して回転するカ
ムと、 このカムにおける外端部の一部に形成される切り欠き部
と、 前記カムの外端部に当接可能に配置され、該カムにおけ
る切り欠き部を除く外端部によって押圧された際に通電
して、本制御装置を継続的に作動させる第2スイッチ
と、 前記カムに接続されて前記解除手段を操作する可動部材
とを有しており、 前記第1スイッチが通電することによって前記モータが
作動し、このモータの作動によってカムが回転し、カム
が回転することによって該カムにおける切り欠き部を除
く外端部が第2スイッチを押圧して当該第2スイッチを
通電させ、この第2スイッチが通電することによって前
記モータを継続的に作動させて前記カムを回転させ、こ
のカムに接続された可動部材が前記ウォークイン機構の
解除手段を操作することにより、前記ロック部による前
記噛合部への噛合状態を解除して、前記シートバックを
傾動させることを特徴とするウォークイン装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のウォークイン装
置において、 制御装置は、ウォークイン機構が設置される車両用シー
トにおけるシートクッション下側の空間内に設置され
て、このシートクッション下側の空間から、可動部材に
より前記ウォークイン機構の解除手段を遠隔操作するこ
とを特徴とするウォークイン装置。 - 【請求項4】 請求項1から3の何れかに記載の制御装
置において、 第2スイッチが通電した後に第1スイッチの通電を切断
した際には、カムに接続された可動部材が解除手段を操
作した後、前記第2スイッチが通電を切断することによ
ってモータを停止させ、待機状態へと移行することを特
徴とするウォークイン装置。 - 【請求項5】 請求項2から4の何れかに記載の制御装
置において、 本制御装置が待機状態にあるときは、カムの外端部に当
接する第2スイッチは、前記カムの切り欠き部にあって
通電を切断しており、 本制御装置が作動状態にあるときは、モータが起動して
カムが回転し、該カムの切り欠き部を除いた外端部が前
記第2スイッチを押圧して、該第2スイッチが通電する
ことを特徴とするウォークイン装置。 - 【請求項6】 請求項2から5の何れかに記載の制御装
置において、 第1スイッチが通電してから第2スイッチが通電するま
での時間は、カムの外端部に形成された切り欠き部にお
ける円周面上の切り欠き寸法に比例することを特徴とす
るウォークイン装置。 - 【請求項7】 請求項1から6の何れかに記載の制御装
置において、 解除手段を操作する可動部材は、その一端が回転自在に
枢着されたカムの偏心位置に対して回動自在に接続され
ており、前記カムが回転することによって、前記可動部
材の他端が往復移動することを特徴とするウォークイン
装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の制御装置において、カ
ムの偏心位置に対して回動自在に接続される可動部材
は、ワイヤケーブルからなることを特徴とするウォーク
イン装置。 - 【請求項9】 請求項1から8の何れかに記載の制御装
置において、 カムを回転させるモータには、当該モータの両電源端子
を相互に結ぶ抵抗器を設けて、この抵抗器により、前記
モータが惰性回転することによって発生する逆起電圧を
消費させることを特徴とするウォークイン装置。
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JP2002124057A JP3840554B2 (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 車両用シートのウォークイン装置 |
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JP3840554B2 JP3840554B2 (ja) | 2006-11-01 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008230532A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用シート装置 |
JP2010130840A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Imasen Electric Ind Co Ltd | モータユニット装置 |
DE102014101666A1 (de) | 2014-02-11 | 2015-08-27 | Faurecia Autositze Gmbh | Entriegelungsvorrichtung für einen Fahrzeugsitz |
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JPH06328973A (ja) * | 1993-05-21 | 1994-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 駆動装置付きシート |
JPH08126541A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Fuji Kiko Co Ltd | 車両用シートリクライニング装置 |
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2002
- 2002-04-25 JP JP2002124057A patent/JP3840554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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